JP2584599Y2 - パラペットの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は北国の住宅等に採用され
ているウイング状の無落雪屋根に設けられるパラペット
の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、北国の住宅等に採用されているウ
イング状の無落雪屋根においては、例えば図６に示した
ように壁パネル１０と屋根パネル１２との納まり部分に
パネル状のパラペット１５が設けられている。すなわ
ち、外面側に所定寸法の隙間を介して外装材１８が取り
付けられた壁パネル１０の上端には、屋根の勾配をとる
ための勾配桁１１を介して屋根パネル１２が取り付けら
れ、勾配桁１１の上面でかつ屋根パネル１２の端面に
は、壁パネル１０の外面側と略面一となるように調整材
１３が配置されている。そして、調整材１３及び屋根パ
ネル１２の端面側の上面には調整材１４を介して、略矩
形状の枠体１５ａの両面に平板１５ｂが貼られてなるパ
ラペット１５が設けられている。

【０００３】なお、パラペット１５の上方には、パラペ
ット１５の上部側の枠体１５ａ上に載置された調整材１
６を介して断面略Ｌ字形の笠木１７がパラペット１５の
内面側に向けて傾斜した状態で、かつパラペット１５の
外面側全体及び外装材１８の上端を覆う状態で取り付け
られている。

【０００４】ところで従来、このようなパラペット１５
には、屋根パネル１２の下面側の下方、すなわち屋根裏
空間２０の換気を図るために、調整材１３及び屋根パネ
ル１２の端面側に跨がって屋根裏空間２０に向けて斜め
に通気孔２１を開け、笠木１７と外装材１８の間と通気
孔２１を介して屋根裏空間２０と外部とを連通してい
た。

【０００５】しかしながら、上記したパラペットの構造
ではパラペット１５の内部の換気が図られておらず、パ
ラペット１５の腐食等を招きやすいという問題があっ
た。そこで、調整材１６及びパラペット１５の上部側の
枠体１５ａに通気用の孔を設け、かつ外装材１８をパラ
ペット１５の上部側にまで取り付けて、笠木１７をパラ
ペット１５の上部側と外装材１８の上端を覆おう状態で
配置し、笠木１７と外装材１８との間及び上記通気用の
孔を介してパラペット１５内部と外部とを連通する構造
が考えられていた。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】ところが上記構造で
は、笠木１７と外装材１８の間の寸法が大きいと、そこ
からパラペット１５内部に虫が入ったり、雨等が吹き込
む率が高くなるため、外装材１８から所定寸法隔てた位
置に笠木１７を配置する必要があり、施工に手間がかか
るといった問題があった。本考案は上記課題に鑑みてな
されたものであり、内部の換気が図れると共に、内部に
虫が入ったり、雨等が吹き込むのを防止することがで
き、しかも簡易に施工できるパラペットの構造を提供す
ることを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、パラペットの上部側から貫通孔が形成さ
れ、かつ前記パラペットの外面側には外装材が設けられ
たパラペットの構造において、前記外装材の上部側でか
つ外面側に、可撓性材で形成されかつ無数の通気孔を有
する換気チューブを、取付部材によって所定の偏平にし
た状態で前記外装材の上部側に沿って取り付けたもので
あって、横板と該横板の先端に下方に向けて垂設された
縦板とからなる断面略Ｌ字形の笠木を、その縦板の内面
側を前記偏平にした換気チューブに当接した状態で前記
パラペットの上方に配置して、前記縦板と前記外装材と
の間に所定の通気路を形成すると共に、該通気路と前記
パラペットの貫通孔とに連通する換気路を前記笠木の横
板と前記パラペットの上部側との間に形成したものであ
る。

【０００８】また上記パラペットの構造において、前記
パラペットの上部側でかつ前記貫通孔より外面側に、可
撓性材で形成されかつ無数の通気孔を有する換気チュー
ブを、取付部材によって所定の偏平にした状態で前記パ
ラペットの上部側の長さ方向に沿って取り付け、前記笠
木の横板の下面側をその偏平にした状態の換気チューブ
に当接して、前記笠木の横板と前記パラペットの上部側
との間の換気路に前記偏平にした状態の換気チューブを
配置したものである。

【０００９】さらに上記パラペットの構造において、前
記換気チューブは、可撓性材で形成されかつ無数の通気
孔を有する外側換気チューブ内に、該外側換気チューブ
より径が小さく、可撓性材で形成されかつ無数の通気孔
を有する内側換気チューブが嵌挿された二重構造をなし
ているようにしたものである。

【００１０】

【作用】本考案によれば、笠木の縦板の内面側を偏平に
した状態の換気チューブに当接した状態で前記笠木を前
記パラペットの上方に配置して、前記縦板と前記外装材
との間に所定の通気路を形成すると共に、該通気路と前
記パラペットの貫通孔とに連通する換気路を前記笠木の
横板と前記パラペットの上部側との間に形成すると、前
記パラペットの内部の空気は前記貫通孔を通過して前記
換気路に入り、前記通気路を経て外部に出、また反対に
外部の空気は、前記通気路から前記換気路及び前記貫通
孔を経て前記パラペットの内部に入る。その結果、前記
パラペットの内部が換気される。

【００１１】また、前記換気チューブは可撓性材からな
るので、取付部材により前記外装材の上部側でかつ外面
側に所定の偏平にした状態で固定し、その換気チューブ
に前記笠木の縦板を当接すると、前記笠木は前記換気チ
ューブを定規として前記外装材の外面側から所定寸法隔
てた位置に配置される。さらに、前記笠木と前記外装材
との間には、その外装材の上部側に沿って前記換気チュ
ーブが配置されているので、前記パラペット内部に虫が
入ったり、雨等が吹き込むことが防止される。

【００１２】また本考案において、前記パラペットの上
部側と前記笠木の横板との間の換気路に無数の通気孔を
有する換気チューブを配置した場合には、外部と前記パ
ラペットの内部とが、前記通気路とその換気チューブと
前記パラペットの貫通孔を介して連通しているため、前
記パラペットの内部が換気されることとなる。また、前
記換気チューブは可撓性材からなるので、前記パラペッ
トの上部側に所定の偏平にした状態で固定し、前記笠木
をその横板を換気チューブを当接すると、前記笠木は前
記換気チューブを定規として前記パラペットの上面側か
ら所定寸法隔てた位置に配置される。

【００１３】さらに本考案において、前記換気チューブ
を外側換気チューブと内側換気チューブの二重構造とし
た場合には、その換気チューブを前記笠木と前記外装材
との間に配置すると、前記パラペット内部への雨等の吹
き込みが一層防止されることとなる。

【００１４】

【実施例】以下、本考案に係るパラペットの構造の実施
例を図面に基づいて説明する。図１は本考案のパラペッ
トの構造の一実施例を示した概略断面図である。図例の
如く、略矩形状の枠体３０ａの両面に合板等の平板３０
ｂが貼られてなるパラペット３０は、その上部側の枠体
３０ａの略中央位置に例えば平面視略矩形状の貫通孔３
０ｃが、パラペット３０の上部側の長さ方向に沿って所
定間隔で形成されており、パラペット３０の外面側の平
板３０ｂには、所定間隔で取り付けられた縦胴縁３１を
介してサイディング等の外装材３２が設けられている。
つまり、パラペット３０の外面側と外装材３２との間に
は、縦胴縁３１の厚み分の隙間が形成された状態となっ
ている。

【００１５】また、パラペット３０の上部側の枠体３０
ａ上でかつパラペット３０の貫通孔３０ｃより内面側、
外面側にはそれぞれ、所定の長さの調整材３３ａ、３３
ｂが配置されており、外面側の調整材３３ｂ上にはさら
に合板３４が固着されて、内面側の調整材３３ａより厚
くなるように形成されている。

【００１６】一方、外装材３２の上部側でかつ外面側に
は、換気チューブ３５が外装材３２の上部側に沿って途
切れることなく取り付けられている。この換気チューブ
３５は例えばポリプロピレン等の可撓性材で形成され、
かつ図２に示した如く無数の通気孔３５ａを有した状
態、例えばメッシュに形成されており、釘等の取付部材
３６によって所定の偏平にした状態で固定されている。

【００１７】そしてパラペット３０の上方には、横板３
７ａと横板３７ａの先端に下方に向けて立設された縦板
３７ｂとからなる断面略Ｌ字形の笠木３７が、その横板
３７ａを上記合板３４上及び調整材３３ａ上に配置し、
かつ縦板３７ｂの内面側を上記の如く偏平にした状態の
換気チューブ３５に当接した状態で取り付けられてい
る。つまり横板３７ａはパラペット３０の内面側に向け
て傾斜した状態となっており、また笠木３７の縦板３７
ｂは、外装材３２の外面側から偏平にした状態の換気チ
ューブ３５の厚み分隔てた位置に配置されている。

【００１８】このようなパラペット３０の構造において
は、換気チューブ３５は無数の通気孔３５ａを有してい
るので、外装材３２と笠木３７の縦板３７ｂとの間に通
気路が形成され、また笠木３７の横板３７ａとパラペッ
ト３０の上部側との間に通気路とパラペット３０の貫通
孔３０ｃとに連通する換気路が形成されている。すなわ
ち、パラペット３０の内部の空気は貫通孔３０ｃを通過
して換気路に入り、通気路を経て外部に出、また反対に
外部の空気は、通気路から換気路及び貫通孔３０ｃを経
てパラペット３０の内部に入る。その結果、パラペット
３０の内部が十分に換気される。

【００１９】なお、図示しないパラペット３０の下部側
の枠体の下部に配置されている屋根パネルには、それら
に跨がって別の貫通孔が設けられており、パラペット３
０の内部はその貫通孔を介して屋根裏空間と連通してい
る。従ってパラペット３０の内部の換気を図ることによ
って屋根裏空間の換気も図られることとなる。

【００２０】また、このパラペット３０の構造において
は、可撓性材からなる換気チューブ３５を外装材３２の
上部側でかつ外面側に所定の偏平にした状態で固定し、
換気チューブ３５に笠木３７の縦板３７ｂを当接して笠
木３７を取り付けるので、偏平にした状態の換気チュー
ブ３５のその偏平度を制御しておくことで、換気チュー
ブ３５を定規として笠木３７を外装材３２の外面側から
所定寸法隔てた位置に容易に配置することができる。

【００２１】さらに、笠木３７と外装材３２との間に
は、外装材３２の上部側に沿って換気チューブ３５が配
置されているので、パラペット３０の内部に虫が入った
り、雨等が吹き込むことが防止される。

【００２２】図３は本考案のパラペットの構造の別の実
施例を示した概略断面図であり、上記した実施例とは換
気チューブ４０の構造が異なっている。この換気チュー
ブ４０の一例を図４に示す。すなわちこの換気チューブ
４０は、外側換気チューブ４１内に、外側換気チューブ
４１より径が小さい内側換気チューブ４２が嵌挿された
二重構造をなしており、外側換気チューブ４１、内側換
気チューブ４２はいずれも例えばポリプロピレン等の可
撓性材で形成され、かつそれぞれ無数の通気孔４１ａ、
４２ａを有した状態、例えばメッシュに形成されてい
る。

【００２３】このような換気チューブ４０は上記実施例
と同様に、釘等の取付部材３６によって所定の偏平にし
た状態で、外装材３２の上部側でかつ外面側にその上部
側に沿って途切れることなく取り付けられており、パラ
ペット３０の上方には笠木３７が、その縦板３７ｂの内
面側を上記の如く所定の偏平にした換気チューブ４０に
当接した状態で取り付けられている。

【００２４】この実施例においても、換気チューブ４０
は可撓性材で形成されているため、取付部材３６によっ
て所定の偏平にすることができ、その偏平度を制御して
おくことで、換気チューブ４０を定規として笠木３７を
外装材３２の外面側から所定寸法隔てた位置に容易に配
置することができる。また、無数の通気孔４１ａ、４２
ａを有しているので、外装材３２と笠木３７の縦板３７
ｂとの間に通気路が形成され、この通気路と上記換気路
とパラペット３０の貫通孔３０ｃを介して、パラペット
３０の内部を換気することができる。しかも、換気チュ
ーブ４０は二重構造をなしているので、パラペット３０
の内部への雨等の進入を一層防止することができる。

【００２５】図５は本考案のパラペットの構造のさらに
別の実施例を示した概略断面図であり、図１においてパ
ラペット３０の上部側の枠体３０ａ上でかつ貫通孔３０
ｃより外面側に設けられた調整材３３ｂ及び合板３４に
替えて、換気チューブ５０を配置した場合を示してい
る。

【００２６】つまり、外装材３２の上部側でかつ外面側
に換気チューブ３５が取り付けられると共に、パラペッ
ト３０の上部側でかつ貫通孔３０ｃより外面側に、例え
ばポリプロピレン等の可撓性材で形成されかつ無数の通
気孔５０ａを有する、例えばメッシュの換気チューブ５
０が、釘等の取付部材５１によって所定の偏平にした状
態で、例えば調整材３３ａよりも厚く偏平にした状態で
パラペット３０の上部側の長さ方向に沿って取り付けら
れている。

【００２７】そしてパラペット３０の上方には笠木３７
が、その横板３７ａの下面側をその偏平にした状態の換
気チューブ５０材３３ａ上に当接し、かつ縦板３７ｂの
内面側をやはり偏平にした状態の換気チューブ３５に当
接した状態で配置されている。つまり、笠木３７の横板
３７ａのパラペット３０の外面側が、パラペット３０の
上部側から偏平にした状態の換気チューブ５０の厚み分
隔てた位置に取り付けられる。換言すれば、図１におい
て設けられた笠木３７の横板３７ａとパラペット３０の
上部側でかつ外面側との間の換気路には、調整材３３ａ
よりも例えば厚く偏平にした状態の換気チューブ５０が
配置される。

【００２８】従って笠木３７の横板３７ａはパラペット
３０の内面側に向けて傾斜した状態で取り付けられると
共に、縦板３７ｂが外装材３２の外面側から偏平にした
状態の換気チューブ３５の厚み分隔てた位置に配置され
る。

【００２９】この実施例のパラペット３０の構造におい
ては、換気チューブ３５、換気チューブ５０はいずれも
無数の通気孔３５ａ、５０ａを有しているので、上記し
た実施例と同様にパラペット３０の内部の換気を図るこ
とができる。

【００３０】しかも、パラペット３０の上部側でかつ貫
通孔３０ｃより外面側に、所定の偏平にした状態で固定
された換気チューブ５０に、笠木３７の横板３７ａを当
接すると共に、外装材３２の上部側でかつ外面側に所定
の偏平にした状態で固定された換気チューブ３５に、笠
木３７の縦板３７ｂを当接して笠木３７を取り付けるの
で、偏平にした状態の換気チューブ３５、換気チューブ
５０のその平坦度を制御することで、換気チューブ３
５、換気チューブ５０を定規として、笠木３７をパラペ
ット３０の上部側、外装材３２の外面側からそれぞれ所
定寸法隔てた位置に容易に配置することができる。

【００３１】なお、この実施例では外装材３２の外面側
に、図２に示した換気チューブ３５を固定した場合につ
いて説明したが、これに替えて図４に示した外側換気チ
ューブ４１と内側換気チューブ４２とからなる二重構造
の換気チューブ４０を用いることも可能であり、この場
合にはパラペット３０の内部への雨等の進入を一層防止
することができることとなる。

【００３２】以上の如く本実施例によれば、外部とパラ
ペット３０の内部とが、笠木３７と外装材３２との間に
配置された換気チューブ３５による通気路と、笠木３７
の横板３７ａとパラペット３０の上部側との間に形成さ
れた換気路と、パラペット３０の上部側の枠体３０ａに
形成された貫通孔３０ｃとを介して連通しているので、
パラペット３０の内部の換気を図ることができる。従っ
て、パラペット３０の腐食を防止することができる。

【００３３】また、換気チューブ３５は外装材３２の上
部側でかつ外面側に、所定の偏平にした状態で固定さ
れ、笠木３７は偏平にした換気チューブ３５を定規とし
てその縦板３７ｂを当接して取り付けられるので、換気
チューブ３５の偏平度を制御することで、笠木３７を所
定の位置に容易に配置できる。

【００３４】さらに、換気チューブ３５は笠木３７と外
装材３２との間に、外装材３２の上部側に沿って配置さ
れるので、パラペット３０の内部に虫が入ったり、雨等
が吹き込むことが防止される。またこのとき、換気チュ
ーブ３５に替えて二重構造をなす別の換気チューブ４０
を笠木３７と外装材３２との間に配置した場合には、パ
ラペット３０の内部への雨等の吹き込みを一層防止する
ことができる。

【００３５】また、パラペット３０の上部側と笠木３７
の横板３７ａとの間に換気チューブ５０を配置した場合
にも、外部とパラペット３０の内部とが、換気チューブ
３５により形成された通気路と、換気チューブ５０によ
り形成された換気路とパラペット３０の貫通孔３０ｃを
介して連通しているため、パラペット３０の内部の換気
を図ることができ、パラペット３０の腐食を防止するこ
とができる。

【００３６】しかも、換気チューブ５０はパラペット３
０の上部側でかつ貫通孔３０ｃより外面側に、所定の偏
平にした状態で固定され、かつ換気チューブ３５が外装
材３２の上部側でかつ外面側に所定の偏平にした状態で
固定され、笠木３７はその横板３７ａを換気チューブ５
０を定規として当接すると共に、縦板３７ｂを換気チュ
ーブ３５を定規として当接して取り付けるので、換気チ
ューブ３５と換気チューブ５０の偏平度を制御すること
で、笠木３７を所定の位置に容易に配置することができ
る。

【００３７】

【考案の効果】以上説明したように本考案のパラペット
の構造によれば、笠木と外装材との間に配置された換気
チューブは無数の通気孔を有しており、外部とパラペッ
トの内部とは、その換気チューブにより形成された通気
路と、前記笠木の横板と前記パラペットの上部側との間
に形成された換気路と、前記パラペットの上部側の枠体
に形成された貫通孔とを介して連通しているので、前記
パラペットの内部の換気を図ることができる。従って、
前記パラペットの腐食を防止することができる。

【００３８】また、可撓性材からなる前記換気チューブ
は前記外装材の上部側でかつ外面側に、所定の偏平にし
た状態で固定され、前記笠木は前記偏平にした換気チュ
ーブを定規として取り付けられるので、その偏平度を制
御することにより、前記笠木を所定の位置に容易に配置
することができる。従って、施工が簡易となる。さら
に、前記換気チューブは前記笠木と前記外装材との間に
配置されるので、前記パラペット内部に虫が入ったり、
雨等が吹き込むのを防止することができる。

【００３９】また本考案において、前記換気チューブを
二重構造にして、前記笠木と前記外装材との間に配置し
た場合には、前記パラペット内部への雨等の吹き込みを
一層防止することができる。さらに本考案において、前
記パラペットの上部側でかつ前記貫通孔より外面側に、
所定の偏平にした状態で換気チューブを固定した場合に
は、前記笠木の横板を前記換気チューブを定規として取
り付けられるので、その偏平度を制御することにより、
前記笠木を所定の位置にさらに容易に配置することがで
きる。従って、施工が一層簡易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のパラペットの構造の一実施例を示した
概略断面図である。

【図２】換気チューブの一例を示した斜視図である。

【図３】本考案のパラペットの構造の別の実施例を示し
た概略断面図である。

【図４】換気チューブの別の例を示した斜視図である。

【図５】本考案のパラペットの構造のさらに別の実施例
を示した概略断面図である。

【図６】従来のパラペットの構造の一例を示した概略断
面図である。

【符号の説明】

３０ パラペット ３０ａ 枠体 ３０ｂ 平板 ３０ｃ 貫通孔 ３２ 外装材 ３５、４０、５０ 換気チューブ ３５ａ、４１ａ、４２ａ、５０ａ 通気孔 ３６、５１ 取付部材 ３７ 笠木 ３７ａ 横板 ３７ｂ 縦板 ４１ 外側換気チューブ ４２ 内側換気チューブ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石塚 禎幸 東京都杉並区高井戸東２丁目４番５号 ミサワホーム株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) E04D 13/16 E04D 13/15 301 E04D 13/152

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パラペットの上部側から貫通孔が形成さ
   れ、かつ前記パラペットの外面側には外装材が設けられ
   たパラペットの構造において、 前記外装材の上部側でかつ外面側に、可撓性材で形成さ
   れかつ無数の通気孔を有する換気チューブを、取付部材
   によって所定の偏平にした状態で前記外装材の上部側に
   沿って取り付けたものであって、 横板と該横板の先端に下方に向けて垂設された縦板とか
   らなる断面略Ｌ字形の笠木を、その縦板の内面側を前記
   偏平にした換気チューブに当接した状態で前記パラペッ
   トの上方に配置して、前記縦板と前記外装材との間に所
   定の通気路を形成すると共に、該通気路と前記パラペッ
   トの貫通孔とに連通する換気路を前記笠木の横板と前記
   パラペットの上部側との間に形成したことを特徴とする
   パラペットの構造。
2. 【請求項２】 前記パラペットの上部側でかつ前記貫通
   孔より外面側に、可撓性材で形成されかつ無数の通気孔
   を有する換気チューブを、取付部材によって所定の偏平
   にした状態で前記パラペットの上部側の長さ方向に沿っ
   て取り付け、前記笠木の横板の下面側をその偏平にした
   状態の換気チューブに当接して、前記笠木の横板と前記
   パラペットの上部側との間の換気路に前記偏平にした状
   態の換気チューブを配置したことを特徴とする請求項１
   記載のパラペットの構造。
3. 【請求項３】 前記換気チューブは、可撓性材で形成さ
   れかつ無数の通気孔を有する外側換気チューブ内に、該
   外側換気チューブより径が小さく、可撓性材で形成され
   かつ無数の通気孔を有する内側換気チューブが嵌挿され
   た二重構造をなしていることを特徴とする請求項１又は
   請求項２記載のパラペットの構造。