JP2584469Y2 - バリスタ機能付のノイズフィルタ - Google Patents

バリスタ機能付のノイズフィルタ

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JP2584469Y2
JP2584469Y2 JP6140491U JP6140491U JP2584469Y2 JP 2584469 Y2 JP2584469 Y2 JP 2584469Y2 JP 6140491 U JP6140491 U JP 6140491U JP 6140491 U JP6140491 U JP 6140491U JP 2584469 Y2 JP2584469 Y2 JP 2584469Y2
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magnetic
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英一 前田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子機器に過電圧が加
わるのを防止する機能を有するLCノイズフィルタに関
し、特に所要の周波数のものを比較的容易に得ることが
できるインダクタと電圧非直線抵抗体(バリスタ)の機
能を有するチップコンデンサとから構成されたバリスタ
機能付のノイズフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ノイズフィルタとしては、L
とC等を個別部品としてプリント基板上に、回路配線に
より接続して実装するディスクリート型があった。しか
しながら、このディスクリート型のものは、大型にな
り、面実装に不向きであった。そこで、面実装に向くよ
うにしたものとして、インダクタを構成する電極が形成
された磁性体シートと、コンデンサを構成する電極が形
成された誘電体シートとを積層して圧着し、同時焼成し
て一体化したT型等価回路のノイズフィルタが知られて
いる。このノイズフィルタは高周波信号を通過させるた
めに、コンデンサを構成する誘電体シートの厚みを薄く
し、誘電率を低くしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来のノイズフ
ィルタは、誘電体シートの厚みを薄くし、これを磁性体
シートと積層しているので、誘電体シートの反りや欠け
等が生じやすくて製造が困難で、ノイズフィルタの信頼
性も低く、実用範囲も大幅に限定され、過電圧も吸収す
ることができないという問題点があった。
【0004】本考案は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小型
であって、製造が容易で信頼性が高く、所要の周波数の
ものを比較的容易に選定することができるとともに過電
圧も吸収することができるT型等価回路のバリスタ機能
付のノイズフィルタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係るバリスタ機
能付のノイズフィルタは、第1の磁性体層を形成する開
口を有する板状の第1の磁性体シートと、第2の磁性体
層を形成する開口を有しない第2の磁性体シートとが積
層一体化されて第1の磁性体層、第2の磁性体層,及び
凹部を有した直方体状のブロックに形成され、前記凹部
の両縁からそれぞれ2方向に離れて端縁に延びた表面
出し電極が形成され、前記凹部にバリスタ機能を有する
チップコンデンサが挿着され、前記凹部の底面を形成す
る第2の磁性体シートの面に、開口を横断して開口とほ
ぼ同じ大きさの分岐電極が形成され、この分岐電極から
分岐して2本の導電パターンによりインダクタが形成さ
れ、前記導電パターンに導通して端面に露出する内部
出し電極が形成され、前記チップコンデンサの一方の電
極が前記表面引出し電極に接続され、他方の電極が前記
分岐電極に接続されてなることを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案に係るノイズフィルタは、上記のように
凹部の底部を形成する面に、開口を横断して開口とほぼ
同じ大きさの分岐電極が形成され、バリスタ機能を有す
るコンデンサの一方の電極に接続されているので、これ
らの電極での寄生インダクタンス等の影響による減衰特
性のバラツキが少なくなる。また、このノイズフィルタ
の前記チップコンデンサは別工程で製造されたものを挿
着するため、磁性体シートとバリスタシートといった性
質の異なるシートを積層して製造しないから、誘電体シ
ートの反りや欠け等による破壊がなくなり、製造が容易
となり、信頼性も高くなるとともに、所要の容量、耐電
圧のものを選択でき、磁気シールド効果も高くなる。ま
た、インダクタも積層により形成するので、ターン数や
材質を変えることによりインダクタンスを変更できるの
で、小型にできる。従って、ノイズフィルタとして、極
めて周波数特性のよい信頼性の高い小型なものとするこ
とができる。また、チップコンデンサはバリスタ機能を
有するので、過電圧をよく吸収し、過電圧により電子機
器が破壊されることがない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図において、1はノイズフィルタ、2は開口を有
する複数の第1の磁性体シート2a〜2cが積層されて
なる第1の磁性体層、3は開口を有しない複数の第2の
磁性体シート3a〜3fが積層されてなる第2の磁性体
層、5は第1の磁性体シート2a〜2c及び第2の磁性
体シート3a〜3fが積層されて形成された直方体状の
ブロック、6はチップコンデンサである。
【0008】第1の磁性体層2は、図3に示すように、
開口4を有する第1の磁性体シート2a〜2cが積層さ
れて形成される。この第1の磁性体層2の第1の磁性体
シート2aの外側になる面には、導電性の表面引出し電
極12が塗布、印刷、メッキ、スパッタリング等により
開口4の両縁からそれぞれ二方向に離れて端縁に延びて
形成されている。他方の側の第1の磁性体シート2cに
接して開口を有しない第2の磁性体層3が積層されてい
る。第2の磁性体層3は以下のように所定の電極が形成
された第2の磁性体シート3a〜3fが積層されて形成
され、第1の磁性体層2と一体化され凹部4aが形成さ
れ、直方体状のブロック5に形成されている。
【0009】第1の磁性体層2に隣接する第2の磁性体
シート3aは第1の磁性体層2の開口4で形成された凹
部4aの底部を形成し、この磁性体シート3aの面に
は、分岐電極7と2本のL字形の導電パターン8a,8
bと各導電パターン8a,8bのそれぞれの端にスルー
ホール10a,10bとが形成されている。分岐電極7
は凹部4aの底部を横断して、ほぼ開口と同じ大きさに
形成されている。
【0010】導電パターン8a,8bは、インダクタを
形成するように、分岐電極7から点対称状に分岐し、屈
曲して延び、それぞれの端にスルーホール10a,10
bが設けられ、これにより次の導電パターンに導通する
ようにされている。分岐電極7及び導電パターン8a,
8bは、塗布等により形成される。磁性体シート3aに
隣接する磁性体シート3bには、2本のL字形の導電パ
ターン9a,9bと内部引出し電極11a,11bとが
形成されている。導電パターン9a,9bは、それぞれ
導電パターン8a,8bと接続して所望のインダクタン
ス値のインダクタを形成するように延ばされ、その一端
はそれぞれスルーホール10a,10bに対向する場所
に位置し、他端はそれぞれ内部引出し電極11a,11
bに接続されている。導電パターンの形成された磁性体
シートを順次積層し、スルーホールを介して導電パター
ンを接続して導通することにより巻数を増減させ所望の
インダクタンス値のインダクタとする。
【0011】上記磁性体シートはフェライト、例えばM
n−Zn系、Ni−Zn系、Cu−Zn系等の各種の磁
性材粉末のうちの適宜のものから成形する。この成形方
法としては、粉末プレス法、押出法、流し込み法、シー
ト法等が用いられる。そして第1の磁性体シート2a〜
2c及び第2の磁性体シート3a〜3fを作成し、これ
を積層して圧着し、焼成して第4図に示すような一方の
面に開口4を有した直方体状のブロック5を得る。この
直方体状のブロック5の側面に露出した内部引出し電極
11a,11bにそれぞれ導通させて、塗布等により外
部電極13a,13bを設けている。同様にして表面
出し電極12に接続して、塗布又はスパッタリング等に
より、外部電極14a,14bを設けている。
【0012】次いで、図2に示すように、この直方体状
のブロック5の凹部4aにチップコンデンサ6を嵌め
る。そしてはんだ等により電極を導通させるとともに接
着することにより挿着する。このチップコンデンサ6は
チップ型とするとともにバリスタ機能を有している。チ
タン酸バリウム(BaTiO3 )系、酸化亜鉛(Zn
O)系等の電圧依存性磁器半導体の粉末を、粉末プレス
法、押出法、流し込み法、シート(テープ)法等により
所定の厚さに形成し、対向電極を設けてバリスタ機能を
有するコンデンサとしている。このようにすることによ
りノイズフィルタを小型化し、所望の容量のものを選択
でき、過電圧を吸収できる。特に積層チップコンデンサ
とすることにより、一層小型化でき、各種の容量のもの
を選択する余地が広がる。
【0013】チップコンデンサ6の一方の電極15aは
直方体のブロック5の表面引出し電極12にはんだ、導
電性接着剤等により接続される。一方チップコンデンサ
6の他方の電極15bは、直方体状のブロック5の開口
4を塞ぐ面の分岐電極7にはんだ、導電性接着剤等によ
り接続される。チップコンデンサ6の挿着は、分岐電極
7にクリームはんだをつけ、チップコンデンサ6を嵌
め、前記他方の電極15bと接触するようにした後、
引出し電極12と一方の電極15aとをはんだづけす
る。このようにすると、表面引出し電極12と一方の電
極15aとのはんだづけする熱でクリームはんだがとけ
て、分岐電極7と他方の電極15bとの導通が確実にな
る。すると、図6に示すT型等価回路のノイズフィルタ
となる。さらに、図5に示すように、凹部4aの開口し
た面を磁粉含有樹脂16をモールドして平滑面にし、イ
ンダクタのインダクタンスを増加させ、より小型化を図
る。
【0014】本考案に係るノイズフィルタは、上記のよ
うに構成したので、信頼性の高いLCフィルタが得られ
る。インダクタは導電パターンのターン数や材質の積層
により調整でき、容量はコンデンサを変えることにより
調整できるので、小型にできるとともに、多種の周波数
特性のものを比較的容易に選択でき、各種の周波数特性
のものに適合した高性能ノイズ除去能力を有する。
【0015】
【考案の効果】本考案に係るノイズフィルタは、磁性体
層を積層してインダクタを形成するので、製造の際の反
りや、磁性体シートの破壊が少なくでき、インダクタ部
分を小型にでき、しかもインダクタンスの調整も比較的
容易にでき、コンデンサについても種々のバリスタ機能
を有するチップコンデンサと組合わせが可能であり、小
型で多種の周波数特性、バリスタ電圧、サージ耐量等の
特性のものを比較的容易に得ることができ、信頼性の高
い高性能ノイズ除去能力を有した過電圧を吸収できる面
実装タイプのものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るノイズフィルタの斜視
図である。
【図2】本実施例の組立て工程の一部を説明する分解斜
視図である。
【図3】本実施例に係るノイズフィルタの一部の構成を
説明する分解斜視図である。
【図4】図3のノイズフィルタの一部の構成を積層し、
圧着し、焼成して得た直方体状ブロックの斜視図であ
る。
【図5】本実施例の一部断面図である。
【図6】ノイズフィルタの等価回路図である。
【符号の説明】
1 ノイズフィルタ 2 第1の磁性体層 2a〜2c 第1の磁性体シート 3 第2の磁性体層 3a〜3f 第2の磁性体シート 4 開口 4a 凹部 5 直方体状のブロック 6 チップコンデンサ 7 分岐電極 8a,8b,9a,9b 導電パターン 11a,11b 内部引出し電極 12 表面引出し電極 15a 一方の電極 15b 他方の電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03H 7/02 - 7/12 H01C 7/10 - 7/12 H01F 27/28 - 27/32 H01G 4/40

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の磁性体層を形成する開口を有する
    板状の第1の磁性体シートと、第2の磁性体層を形成す
    る開口を有しない第2の磁性体シートとが積層一体化さ
    れて第1の磁性体層、第2の磁性体層,及び凹部を有し
    た直方体状のブロックに形成され、前記凹部の両縁から
    それぞれ2方向に離れて端縁に延びた表面引出し電極が
    形成され、前記凹部にバリスタ機能を有するチップコン
    デンサが挿着され、前記凹部の底面を形成する第2の磁
    性体シートの面に、開口を横断して開口とほぼ同じ大き
    さの分岐電極が形成され、この分岐電極から分岐して2
    本の導電パターンによりインダクタが形成され、前記導
    電パターンに導通して端面に露出する内部引出し電極が
    形成され、前記チップコンデンサの一方の電極が前記
    引出し電極に接続され、他方の電極が前記分岐電極に
    接続されてなることを特徴とするバリスタ機能付のノイ
    ズフィルタ。
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