JP2584403Y2 - 自動車用内装パネル - Google Patents
自動車用内装パネルInfo
- Publication number
- JP2584403Y2 JP2584403Y2 JP8233592U JP8233592U JP2584403Y2 JP 2584403 Y2 JP2584403 Y2 JP 2584403Y2 JP 8233592 U JP8233592 U JP 8233592U JP 8233592 U JP8233592 U JP 8233592U JP 2584403 Y2 JP2584403 Y2 JP 2584403Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- cutting
- core wire
- longitudinal direction
- bending
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、所定の曲面形状を表面
側に呈する自動車用内装パネルの改良に関するものであ
る。
側に呈する自動車用内装パネルの改良に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車用内装パネルとしてドア
ライニングの表装部材を例示すると、これは図４で示す
三次元方向の曲面形状を表面側に呈するよう形成されて
いる。その表装部材は、図５で示すように所定の曲面形
状にプレス成形された薄鋼板１を基板とし、この薄鋼板
１の板面上にクッションパッド２を介し、本皮，合皮等
の表装材３を被着することにより組み立てられている。
ライニングの表装部材を例示すると、これは図４で示す
三次元方向の曲面形状を表面側に呈するよう形成されて
いる。その表装部材は、図５で示すように所定の曲面形
状にプレス成形された薄鋼板１を基板とし、この薄鋼板
１の板面上にクッションパッド２を介し、本皮，合皮等
の表装材３を被着することにより組み立てられている。
【０００３】この表装材３を基板１に止着固定するべ
く、表装材３の周端縁は基板１の裏面側に巻き込んで接
着剤等で接着固定することが行なわれている。それと共
に、基板１のアール状伏部においては表装材３の略中腹
部分を長手方向に沿って吊込み止着することが行なわれ
ている。
く、表装材３の周端縁は基板１の裏面側に巻き込んで接
着剤等で接着固定することが行なわれている。それと共
に、基板１のアール状伏部においては表装材３の略中腹
部分を長手方向に沿って吊込み止着することが行なわれ
ている。
【０００４】従来、この表装材３の長手方向を吊込み止
着するには、図６で示すように金巾等の力布４を表装材
３の長手方向に沿って裏面に縫着し、その力布４を基板
１の板面に設けられたスリット５より基板１の裏面側に
引き出させて接着剤で固定することが行なわれている。
着するには、図６で示すように金巾等の力布４を表装材
３の長手方向に沿って裏面に縫着し、その力布４を基板
１の板面に設けられたスリット５より基板１の裏面側に
引き出させて接着剤で固定することが行なわれている。
【０００５】然し、これでは組み立てに手間が掛るばか
りでなく、その吊込み個所の表面側に凹凸感が現われ、
また、接着剤が力布４の縫着個所から滲み出す等で表面
側の装飾性が損なわれる虞れがある。特に、自動車用内
装材の仕様として本革が増えつつあり、また、デザイン
的にも様々な三次元形状が望まれているところから、表
装材の止着固定にも工夫が必要である。
りでなく、その吊込み個所の表面側に凹凸感が現われ、
また、接着剤が力布４の縫着個所から滲み出す等で表面
側の装飾性が損なわれる虞れがある。特に、自動車用内
装材の仕様として本革が増えつつあり、また、デザイン
的にも様々な三次元形状が望まれているところから、表
装材の止着固定にも工夫が必要である。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、表装材を基
板の三次元的なアール状伏部に対しても体裁よく簡単に
止着固定することにより組み立てられる自動車用内装パ
ネルを提供することを目的とする。
板の三次元的なアール状伏部に対しても体裁よく簡単に
止着固定することにより組み立てられる自動車用内装パ
ネルを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案に係る自動車用内
装パネルにおいては、表装材を基板の板面に止着固定す
る長手方向に沿って帯状の袋部を表装材の裏面側に設
け、その袋部の全長に芯線材を挿通させて備え、且つ、
該表装材の袋部と相対位置する複数個の切曲げ爪を所望
間隔毎に基板の板面に設け、これら切曲げ爪を表装材の
袋部から芯線材の軸線上に掛止め係止させて、表装材の
長手方向を切曲げ爪で基板の板面に止着固定することに
より構成されている。
装パネルにおいては、表装材を基板の板面に止着固定す
る長手方向に沿って帯状の袋部を表装材の裏面側に設
け、その袋部の全長に芯線材を挿通させて備え、且つ、
該表装材の袋部と相対位置する複数個の切曲げ爪を所望
間隔毎に基板の板面に設け、これら切曲げ爪を表装材の
袋部から芯線材の軸線上に掛止め係止させて、表装材の
長手方向を切曲げ爪で基板の板面に止着固定することに
より構成されている。
【０００８】
【作用】この自動車用内装パネルでは、表皮材の長手方
向に沿って裏面側に設けた帯状の袋部を芯線材で支持
し、その芯線材の軸線上に掛止め係止する切曲げ爪で表
装材を基板に止着固定することから表装材を基板に簡単
に止着固定でき、また、基板のアール状伏部に対しても
追従性よく取り付け得るばかりでなく、この表装材の長
手方向を芯線材で形状保持することにより凹凸感が表面
側に現われず、しかも当該部位の止着固定に接着剤を用
いないでよいことから製品の表面をきれいに保つことが
できる。
向に沿って裏面側に設けた帯状の袋部を芯線材で支持
し、その芯線材の軸線上に掛止め係止する切曲げ爪で表
装材を基板に止着固定することから表装材を基板に簡単
に止着固定でき、また、基板のアール状伏部に対しても
追従性よく取り付け得るばかりでなく、この表装材の長
手方向を芯線材で形状保持することにより凹凸感が表面
側に現われず、しかも当該部位の止着固定に接着剤を用
いないでよいことから製品の表面をきれいに保つことが
できる。
【０００９】
【実施例】以下、図１〜３を参照して説明すれば、各図
中、従来例と共通する部分は同じ符号を用いて示されて
いる。符号１は鋼板等の薄板材を所定の曲面形状にプレ
ス成形した基板、２は基板１の板面上に組み付けられる
クッションパッド、３はクッションパッド２を介して基
板１の板面に止着固定される本皮，合皮等の表装材を示
す。
中、従来例と共通する部分は同じ符号を用いて示されて
いる。符号１は鋼板等の薄板材を所定の曲面形状にプレ
ス成形した基板、２は基板１の板面上に組み付けられる
クッションパッド、３はクッションパッド２を介して基
板１の板面に止着固定される本皮，合皮等の表装材を示
す。
【００１０】図１は自動車用表装パネルとしてドアライ
ニング用の表装部材を示し、特に、基板１のアール状伏
部に対して表装材３を止着固定する構造を示す。その表
装材３としては本皮３ａを上部側に用い、合皮３ｂを下
部側に用いて互いに縫着することにより一枚ものに形成
したものが用いられている。この表装材３の縫着個所に
あたる長手方向に沿っては、金布等の力布でなる帯状の
袋部１０が共に縫着されて取り付けられている。また、
その袋部１０には金属ワイヤー等の芯線材１１を内部に
挿通することにより備えられている。この芯線材１１は
本皮３ａと合皮３ｂとの縫合せラインに応じて軸線を弯
曲成形し、その縫合せラインを所定形状に形状保持する
よう備え付けられている。
ニング用の表装部材を示し、特に、基板１のアール状伏
部に対して表装材３を止着固定する構造を示す。その表
装材３としては本皮３ａを上部側に用い、合皮３ｂを下
部側に用いて互いに縫着することにより一枚ものに形成
したものが用いられている。この表装材３の縫着個所に
あたる長手方向に沿っては、金布等の力布でなる帯状の
袋部１０が共に縫着されて取り付けられている。また、
その袋部１０には金属ワイヤー等の芯線材１１を内部に
挿通することにより備えられている。この芯線材１１は
本皮３ａと合皮３ｂとの縫合せラインに応じて軸線を弯
曲成形し、その縫合せラインを所定形状に形状保持する
よう備え付けられている。
【００１１】この芯線材１１を係止するべく、基板１に
は板面を切り起すことにより複数個の切曲げ爪１２，１
２…が所定の間隔を隔てて設けられている。図２は切曲
げ爪１２，１２…が設けられた基板１を示し、その切曲
げ爪１２，１２…は本皮３ａと合皮３ｂとの縫合せライ
ン，即ち、袋部１０と対応位置するよう設けられてい
る。
は板面を切り起すことにより複数個の切曲げ爪１２，１
２…が所定の間隔を隔てて設けられている。図２は切曲
げ爪１２，１２…が設けられた基板１を示し、その切曲
げ爪１２，１２…は本皮３ａと合皮３ｂとの縫合せライ
ン，即ち、袋部１０と対応位置するよう設けられてい
る。
【００１２】これら切曲げ爪１２，１２…を用い、表装
材３の長手方向を基板１に止着固定するには切曲げ爪１
２，１２…を袋部１０に差し込んで芯線材１１の軸線上
に係止するよう曲げ込めばよい。また、その表装材３の
周端縁を基板１の外周縁から裏面側に巻き込んで接着剤
等で接着固定すれば、表装材３は全体として基板１に被
着するようにできる。
材３の長手方向を基板１に止着固定するには切曲げ爪１
２，１２…を袋部１０に差し込んで芯線材１１の軸線上
に係止するよう曲げ込めばよい。また、その表装材３の
周端縁を基板１の外周縁から裏面側に巻き込んで接着剤
等で接着固定すれば、表装材３は全体として基板１に被
着するようにできる。
【００１３】このように組み立てられるドアライニング
の表装部材では、上述したように表装材３の縫合せ個所
が曲線を呈していても、その曲線形状を芯線材１１でそ
のまま保形できると共に、これを基板１のアール状伏部
に対して止着固定するときでも芯線材１１を複数個の切
曲げ爪１２，１２…で基板１の板面に掛止め係止するこ
とから追従性よく止着固定することができる。また、当
該部には接着剤を用いないところから表面側の装飾性を
損うことがなく、切曲げ爪１２，１２…を曲げ込むだけ
で表装材３の長手方向を止着固定できることにより簡単
に組立てできる。
の表装部材では、上述したように表装材３の縫合せ個所
が曲線を呈していても、その曲線形状を芯線材１１でそ
のまま保形できると共に、これを基板１のアール状伏部
に対して止着固定するときでも芯線材１１を複数個の切
曲げ爪１２，１２…で基板１の板面に掛止め係止するこ
とから追従性よく止着固定することができる。また、当
該部には接着剤を用いないところから表面側の装飾性を
損うことがなく、切曲げ爪１２，１２…を曲げ込むだけ
で表装材３の長手方向を止着固定できることにより簡単
に組立てできる。
【００１４】図３は、上述した如く組み立てられた表装
部材をドアライニング本体Ｒに取り付ける状態を示す。
その表装部材は、基板１から裏面側に切り曲げ成形され
た相対的に大きな固定爪１３，１３…をドアライニング
本体ＲのスリットＳから裏面側に曲げ込むことによりド
アライニング本体Ｒに取り付けることができる。
部材をドアライニング本体Ｒに取り付ける状態を示す。
その表装部材は、基板１から裏面側に切り曲げ成形され
た相対的に大きな固定爪１３，１３…をドアライニング
本体ＲのスリットＳから裏面側に曲げ込むことによりド
アライニング本体Ｒに取り付けることができる。
【００１５】
【考案の効果】以上の如く、本考案に係る自動車用内装
パネルに依れば、芯線材の挿通された帯状の袋部を吊り
込むことにより表装材の止着個所を所定形状に保つこと
から凹凸感や表装材の汚損等が生ずるのを防げ、また、
表装材を基板のアール状伏部に対しても追従性よく簡単
に止着固定することにより組み立てることができる。
パネルに依れば、芯線材の挿通された帯状の袋部を吊り
込むことにより表装材の止着個所を所定形状に保つこと
から凹凸感や表装材の汚損等が生ずるのを防げ、また、
表装材を基板のアール状伏部に対しても追従性よく簡単
に止着固定することにより組み立てることができる。
【図１】本考案に係る自動車用表装パネルの組立構造を
部分断面で示す説明図である。
部分断面で示す説明図である。
【図２】同表装パネルの基板を示す説明図である。
【図３】同表装パネルを表装部材としてドアライニング
本体に取り付けた状態の側断面で示す説明図である。
本体に取り付けた状態の側断面で示す説明図である。
【図４】一般例に係る自動車用表装パネルを表面側から
示す説明図である。
示す説明図である。
【図５】同表装パネルを側断面で示す説明図である。
【図６】従来例に係る自動車用表装パネルの組立構造を
部分断面で示す説明図である。
部分断面で示す説明図である。
１ 基板 ２ クッションパッド ３ 表装材 １０ 帯状の袋部 １１ 芯線材 １２，１２… 切曲げ爪
Claims (1)
- 【請求項１】 所定の曲面形状にプレス成形された薄板
材を基板とし、その基板の板面上にクッションパッドを
介し、本皮，合皮等の表装材を被着することにより組み
立てられる自動車用の内装パネルにおいて、表装材を基
板の板面に止着固定する長手方向に沿って帯状の袋部を
表装材の裏面側に設け、その袋部の全長に芯線材を挿通
させて備え、且つ、該表装材の袋部と相対位置する複数
個の切曲げ爪を所望間隔毎に基板の板面に設け、これら
切曲げ爪を表装材の袋部から芯線材の軸線上に掛止め係
止させて、表装材の長手方向を切曲げ爪で基板の板面に
止着固定したことを特徴とする自動車用内装パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8233592U JP2584403Y2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 自動車用内装パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8233592U JP2584403Y2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 自動車用内装パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0639614U JPH0639614U (ja) | 1994-05-27 |
| JP2584403Y2 true JP2584403Y2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=13771696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8233592U Expired - Lifetime JP2584403Y2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 自動車用内装パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584403Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP8233592U patent/JP2584403Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0639614U (ja) | 1994-05-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980714 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080828 Year of fee payment: 10 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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