JP2583593Y2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

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JP2583593Y2 JP1993003833U JP383393U JP2583593Y2 JP 2583593 Y2 JP2583593 Y2 JP 2583593Y2 JP 1993003833 U JP1993003833 U JP 1993003833U JP 383393 U JP383393 U JP 383393U JP 2583593 Y2 JP2583593 Y2 JP 2583593Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ガソリンエンジン等
に用いられる燃料噴射ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の燃料噴射ノズルは、ノ
ズル本体の内部に弁座に対して離着座することによって
弁孔を開閉する弁体が設けられる一方、弁孔の前方に複
数の噴射孔を有する霧化促進板が設けられており、弁体
が離座すると燃料が弁孔を介して噴射孔から噴射される
ようになっている。
【0003】ところで、霧化促進板の噴射孔は、良好な
噴霧を得るために、寸法精度を向上させるとともに、形
状をシャープにすることが要望される。このような要望
に応えるために、霧化促進板をセラミックや合成樹脂で
形成したものが先に提案されている(実開平1ー173
372号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
の提案に係る燃料噴射ノズルにおいても、未だ寸法精度
および形状のシャープ性が十分でなく、満足し得る程度
にまで良好な噴霧を得ることができないという問題があ
った。
【0005】本願の考案者は、上記問題の解決のために
鋭意研究した結果、霧化促進板を珪素で形成することに
より、噴射孔の寸法精度および形状のシャープ性を向上
させることができるという知見を得るに至った。しか
し、霧化促進板全体を珪素で形成すると、珪素が脆いた
め霧化促進板が割れてしまうという問題、および材料費
が嵩んで製造費が高騰するという問題が新たに生じた。
【0006】この考案は、上記背景の下になされたもの
であり、噴射孔の寸法精度および形状のシャープ性を向
上させることができ、しかも霧化促進板が割れるのを防
止するとともに、安価に製造することができる燃料噴射
ノズルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するために、弁座およびこれに続く弁孔が内部に
形成されるとともに、弁座の前方に噴射孔を有する霧化
促進板が配置されたノズル本体と、このノズル本体の内
部に移動可能に設けられ、上記弁座に対して離着座する
ことにより上記弁孔を開閉する弁体とを備えた燃料噴射
ノズルにおいて、上記霧化促進板が、上記ノズル本体に
固定されたリング状の支持板部と、この支持板部の中央
部に支持固定され、上記噴射孔が形成された噴射孔形成
部とを有し、この噴射孔形成板部が珪素によって形成さ
、上記支持板部がこれを保護するための保護部材を介
して上記ノズル本体に固定されていることを特徴とする
ものである。ここで、上記支持板部をガラスによって形
成するのが望ましい。
【0008】
【作用】弁体が離座すると、噴射孔から燃料が噴射され
る。この場合、噴射孔が珪素からなる噴射孔形成板部に
よって形成されているので、その寸法精度および形状の
シャープ性がよい。したがって、良好な噴霧が得られ
る。また、噴射孔形成板部は、噴射孔を形成するのに必
要な最小限の大きさがあればよく、霧化促進板全体に比
して小さくすることができる。したがって、噴射孔形成
板部が容易に割れることがなく、また、材料費も安価に
なる、しかも、噴射孔形成板部を支持する支持板部につ
いては、ガラスなどの強度の大きい材料で形成すること
により、支持板部自体の割れも防止し、ひいては霧化促
進板の割れを防止することができる。さらに、支持板部
が保護部材を介してノズル本体に固定されているので、
支持板部の一部に過大な応力が集中するのを防止するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例について図1から
図3を参照して説明する。図3はこの考案に係る燃料噴
射ノズル1の縦断面図を示すものであり、図3において
符号2はノズル本体である。このノズル本体2は、筒状
をなすもので、その外周にはねじ部材3が嵌合固定され
ている。そして、このねじ部材3をエンジンのシリンダ
ヘッド(図示せず)に螺合固定することにより、ノズル
1がエンジンに取り付けられるようになっている。
【0010】ノズル本体2の上端部外周には、筒状をな
すコイルホルダ4が嵌合固定されている。このコイルホ
ルダ4の内部には、コイル5が収容されている。また、
コイルホルダ4の上部内周には、上端縁部を加締ること
により支持部材6が固定されている。この支持部材6は
リング状をなすもので、その内周には、筒体7が挿通さ
れている。この筒体7の下端部は、ノズル本体2の上端
部内周に嵌合固定されている。筒体7の上端部内周に
は、フィルタ8が配置されており、筒体7の上端開口部
から圧送された燃料がフィルタ8を介してノズル本体2
内に導入されるようになっている。また、筒体7の下端
部には、ノズルばね9が配設されている。このノズルば
ね9は、ばね受け10によって上方への移動が阻止され
ている。
【0011】ノズル本体2の下端部内周面には、環状の
突出部2aが形成されている。この突出部2aの若干上
側には弁座部材11が配置固定されている。この弁座部
材11の内部には、図1に示すように、上端側から下端
側へ向かって順次、大径孔11a、案内孔11b、テー
パ面状をなす弁座11cおよび弁孔11dが互いの軸線
を一致させて形成されている。なお、突出部2aと弁座
部材11との間には、噴射孔18aを有する霧化促進板
16が挟持固定されているが、この霧化促進板16につ
いては後述する。
【0012】上記ノズル本体2の内部には、図3に示す
ように、弁体12が上下方向へ移動可能に配置されてい
る。この弁体12は、スライダ13、弁筒14および球
弁15から構成されている。スライダ12は、筒状をな
すもので、ノズル本体2の内周に摺動自在に挿入されて
いる。スライダ12は、上記ノズルばね9の付勢力によ
って下方へ移動せしめられる一方、上記コイル5に通電
された際にはその磁力によりノズルばね9の付勢力に抗
して上方へ移動するようになっている。
【0013】弁筒14は、その上端部がスライダ12の
内周に嵌合固定されており、下端開口部には球弁15が
固定されている。球弁15は、案内孔11bより小径で
あり、案内孔11bに上下方向へ移動自在に挿入配置さ
れている。そして、球弁15は、ノズルばね9の付勢力
により上記スライダ12および弁筒14を介して下方へ
付勢され、上記弁座に11cに着座せしめられることに
よって弁孔11dを閉じる。その一方、コイル5に通電
すると、ノズルばね9の付勢力に抗して弁座11cから
上方へ離座し、弁孔11dを開く。
【0014】なお、球弁15が弁座11cから離座する
と、霧化促進板 の噴射孔 から燃料が噴射される
のであるが、その燃料は、上記筒体7の内部を通って弁
筒14内に入り、弁筒14に形成された孔14aを介し
てノズル本体2の内部に入り込む。そして、弁筒14と
大径孔11aとの間、球弁15と案内孔11bおよび弁
座11cとの間、並びに弁孔11dを通り、噴射孔18
aから噴射される。
【0015】上記霧化促進板16は、互いに別体に形成
された支持板部17と噴射孔形成板部18とを有してい
る。支持板部17は、強度が高く、かつ耐熱性を有する
材質からなるものであり、この実施例ではガラスが用い
られている。また、支持板部17は、その中央部に貫通
孔17aが形成されることによってリング状をなしてお
り、その上面には装着凹部17bが形成されている。こ
の装着凹部17bは、貫通孔17aと同軸で、かつそれ
より大径に形成されている。
【0016】また、支持板部17は突出部2aの内径よ
り大径に形成されており、その外周部には、保護部材1
9が装着されている。この保護部材19は、4フッ化エ
チレン等の可撓性、弾性および耐熱性を兼ね備えた樹脂
からなるものであり、断面略「コ」字状のリングに形成
され、その外径はノズル本体2の内径より大径になって
いる。保護部材19は、支持板部17の外周面および両
端面の外周側部分を覆うようにして支持板部17に装着
されている。そして、支持板部17は、突出部2aと弁
座部材11とによって挟持されることにより、ノズル本
体2に固定されている。この場合、支持板部17と突出
部2aおよび弁座部材11との各間に保護部材19が介
在することにより、支持部材17の一部に過大な応力が
集中するのを防止するとともに、それらの間の液密性を
確保し、さらに保護部材19がノズル本体2の内周に密
接することにより支持板部17の外周とノズル本体2の
内周との間の液密性が確保されている。
【0017】上記噴射孔形成板部18は、珪素(シリコ
ン;Si)からなるものであり、例えば半導体チップを
製造する際に用いられるシリコンウエハから適宜切り出
して形成することができる。図2に示すように、ここで
は噴射孔形成板部18を円板状に形成しているが、その
形状は任意である。
【0018】噴射孔形成板部18には、複数の噴射孔1
8aが形成されている。各噴射孔18aについては、エ
ッチングにより、例えばフォトエッチング、ダイアフラ
ムエッチングによって形成することができる。このよう
な方法によれば、噴射孔18aの内径の寸法誤差を±1
μm以下に抑えることができ、また形状誤差についても
±5μm以下に抑えることができる。ちなみに、霧化促
進板をセラミックで形成した場合、噴射孔の寸法誤差
は、±50μm〜±100μm程度である。なお、噴射
孔18aは、上端側から下端側へ向かうにしたがって漸
次大径となるテーパ孔状に形成されている。
【0019】このように形成された噴射孔形成板部18
は、支持板部17の装着凹部17bに挿入されて固着さ
れている。噴射孔形成板部18の固着については、接着
その他の手段によって行うことができるが、ここでは支
持板部17をガラスで形成しているので、陽極接合法に
よって固着している。
【0020】上記構成の燃料噴射ノズルにおいては、噴
射孔形成板部18を珪素で形成しているので、上記のよ
うに、噴射孔18aの寸法精度および形状のシャープ性
を従来のものに比して大幅に向上させることができる。
したがって、十分に満足し得る程度に良好な噴霧が得ら
れる。
【0021】また、霧化促進板16全体を珪素で形成す
ることなく、噴射孔形成板部18だけを珪素で形成し、
支持板部17をガラスで形成しているので、材料費を抑
え、製造費を低減することができるとともに、霧化促進
板16の割れを防止すことができる。特に、この実施例
においては、霧化促進板16の支持板部17を挟持する
突出部2aと弁座部材11との間に可撓性を有する保護
部材19を装着しているので、支持部材17の一部に挟
持による応力が集中するのを防止することができるの
で、支持板部17、ひいては霧化促進板16の割れをよ
り一層確実に防止することができる。
【0022】なお、この考案は、上記の実施例に限定さ
れるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適
宜変更可能である。例えば、上記の実施例においては、
球弁15を用いているが、他の形状の弁を用いてもよい
ことは勿論である。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の燃料噴
射ノズルによれば、霧化促進板を、支持板部と、噴射孔
が形成される噴射孔形成板部とから構成し、噴射形成板
部を珪素で形成しているから、噴射孔の寸法精度および
形状のシャープ性を向上させることができ、しかも霧化
促進板が割れるのを防止するとともに、安価に製造する
ことができる等の効果が得られる。また、支持板部が保
護部材を介してノズル本体に固定されているので、支持
板部の一部に過大な応力が集中するのを防止することが
できる。 請求項2の記載の考案によれば、支持板部がガ
ラスによって形成されているので、その強度を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の要部を示す拡大断面図で
ある。
【図2】霧化促進板を示す平面図である。
【図3】この考案の一実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射ノズル 2 ノズル本体 12 弁体 16 霧化促進板 17 支持板部 18 噴射孔形成板部 18a 噴射孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 61/18 F02M 51/06 - 51/08 F02M 69/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座およびこれに続く弁孔が内部に形成
    されるとともに、弁座の前方に噴射孔を有する霧化促進
    板が配置されたノズル本体と、このノズル本体の内部に
    移動可能に設けられ、上記弁座に対して離着座すること
    により上記弁孔を開閉する弁体とを備えた燃料噴射ノズ
    ルにおいて、上記霧化促進板が、上記ノズル本体に固定
    されたリング状の支持板部と、この支持板部の中央部に
    支持固定され、上記噴射孔が形成された噴射孔形成部と
    を有し、この噴射孔形成板部が珪素によって形成され
    上記支持板部がこれを保護するための保護部材を介して
    上記ノズル本体に固定されていることを特徴とする燃料
    噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 上記支持板部がガラスによって形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射ノズ
    ル。
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JP6143652B2 (ja) * 2013-11-19 2017-06-07 株式会社エンプラス 燃料噴射装置用ノズルプレートの取付構造
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DE4104019C1 (ja) * 1991-02-09 1992-04-23 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart, De
DE69201740T2 (de) * 1991-03-08 1995-07-13 Ford Werke Ag Brennstoffeinspritzdüse mit Silikondüse.

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