JP2583520Y2 - スポット溶接装置 - Google Patents
スポット溶接装置Info
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- JP2583520Y2 JP2583520Y2 JP1993010184U JP1018493U JP2583520Y2 JP 2583520 Y2 JP2583520 Y2 JP 2583520Y2 JP 1993010184 U JP1993010184 U JP 1993010184U JP 1018493 U JP1018493 U JP 1018493U JP 2583520 Y2 JP2583520 Y2 JP 2583520Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の被溶接部材が相
互に重合されて成る被溶接部の一面側が受け部材で支承
され、前記被溶接部の他面に当接可能な電極が、該電極
を被溶接部に圧接させる溶接位置と電極を被溶接部から
離反させた原位置との間で作動可能なガンアームの先端
に設けられ、該ガンアームには流体圧シリンダが連結さ
れるスポット溶接装置に関する。
互に重合されて成る被溶接部の一面側が受け部材で支承
され、前記被溶接部の他面に当接可能な電極が、該電極
を被溶接部に圧接させる溶接位置と電極を被溶接部から
離反させた原位置との間で作動可能なガンアームの先端
に設けられ、該ガンアームには流体圧シリンダが連結さ
れるスポット溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるスポット溶接装置は、たと
えば特開昭59−169684号公報および特開平1−
271076号公報等により知られている。
えば特開昭59−169684号公報および特開平1−
271076号公報等により知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
流体圧シリンダに一定圧の流体圧が作用するようにされ
ており、ガンアームは一定の速度で作動せしめられる。
このため、ガンアームの先端の電極の被溶接部への圧接
速度が高いときにはその際の衝撃による被溶接部に突き
上げや歪の発生が避けられず、またそのようなことを回
避するために、ガンアームの作動速度を低下させると、
作業性が低下する。
流体圧シリンダに一定圧の流体圧が作用するようにされ
ており、ガンアームは一定の速度で作動せしめられる。
このため、ガンアームの先端の電極の被溶接部への圧接
速度が高いときにはその際の衝撃による被溶接部に突き
上げや歪の発生が避けられず、またそのようなことを回
避するために、ガンアームの作動速度を低下させると、
作業性が低下する。
【0004】そこで上記問題を解決するために、例えば
特開平1−107976号公報に開示されるように電極
が被溶接位置に到達する直前にガンアームの作動速度を
減速すべく、切換位置で高圧から低圧に切換える圧力切
換手段を設けたスポット溶接装置が提案されているが、
このものでは、ガンアームを閉じる過程でその閉じ動作
を減速するに当り、サーボ弁6によるシリンダ1への給
気状態と給気停止状態とを短時間の間に小刻みに繰り返
すように該弁6を断続的に切換制御するようにしてお
り、しかもその切換制御は開度センサ10の電気的な検
出信号を受けたCPU13の判断に基づいて行われ、従
って全体として該弁6の制御が複雑になる問題があり、
また該弁6の切換頻度が非常に高くなるため耐久性が低
下する問題もある。更にガンアームが閉じ位置に達する
と上記サーボ弁6の給気位置に保持 されてガンアーム相
互間に被溶接部を高い加圧力で挟圧することから、被溶
接部に歪みや変形を起こす虞れがある。
特開平1−107976号公報に開示されるように電極
が被溶接位置に到達する直前にガンアームの作動速度を
減速すべく、切換位置で高圧から低圧に切換える圧力切
換手段を設けたスポット溶接装置が提案されているが、
このものでは、ガンアームを閉じる過程でその閉じ動作
を減速するに当り、サーボ弁6によるシリンダ1への給
気状態と給気停止状態とを短時間の間に小刻みに繰り返
すように該弁6を断続的に切換制御するようにしてお
り、しかもその切換制御は開度センサ10の電気的な検
出信号を受けたCPU13の判断に基づいて行われ、従
って全体として該弁6の制御が複雑になる問題があり、
また該弁6の切換頻度が非常に高くなるため耐久性が低
下する問題もある。更にガンアームが閉じ位置に達する
と上記サーボ弁6の給気位置に保持 されてガンアーム相
互間に被溶接部を高い加圧力で挟圧することから、被溶
接部に歪みや変形を起こす虞れがある。
【0005】本考案は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、上記従来の問題を一挙に解決し得るスポット
溶接装置を提供することを目的とする。
のであり、上記従来の問題を一挙に解決し得るスポット
溶接装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の考案によれば、複数の被溶接部材が
相互に重合されて成る被溶接部の一面側が受け部材で支
承され、前記被溶接部の他面に当接可能な電極が、該電
極を被溶接部に圧接させる溶接位置と電極を被溶接部か
ら離反させた原位置との間で作動可能なガンアームの先
端に設けられ、該ガンアームには流体圧シリンダが連結
され、この流体圧シリンダは、それの第1室への流体圧
供給に応じて電極が被溶接部から離反し、また第2室へ
の流体圧供給に応じて電極が被溶接部に接近するように
ガンアームを作動させるスポット溶接装置において、原
位置および溶接位置間でのガンアームの作動経路の途中
には溶接位置に近接して切換位置が設定され、流体圧源
と第2室との間には、流体圧源の流体圧を第2室にその
まま導く主管路と、同流体圧を減圧用レギュレータを介
して導く減圧管路と、パイロット圧の非作用時に流体圧
源の流体圧を主管路側へ、また作用時に減圧管路側へそ
れぞれ供給する切換弁とが設けられ、その切換弁には、
これにパイロット圧として第2室の流体圧を供給するパ
イロット管路が接続され、このパイロット管路には、該
パイロット管路を通常は閉じ、またガンアームが原位置
から溶接位置への作動途中に切換位置に達するのに機械
的に連動して開弁動作する常閉型の機械作動弁が介装さ
れることを特徴とする。
に、請求項1記載の考案によれば、複数の被溶接部材が
相互に重合されて成る被溶接部の一面側が受け部材で支
承され、前記被溶接部の他面に当接可能な電極が、該電
極を被溶接部に圧接させる溶接位置と電極を被溶接部か
ら離反させた原位置との間で作動可能なガンアームの先
端に設けられ、該ガンアームには流体圧シリンダが連結
され、この流体圧シリンダは、それの第1室への流体圧
供給に応じて電極が被溶接部から離反し、また第2室へ
の流体圧供給に応じて電極が被溶接部に接近するように
ガンアームを作動させるスポット溶接装置において、原
位置および溶接位置間でのガンアームの作動経路の途中
には溶接位置に近接して切換位置が設定され、流体圧源
と第2室との間には、流体圧源の流体圧を第2室にその
まま導く主管路と、同流体圧を減圧用レギュレータを介
して導く減圧管路と、パイロット圧の非作用時に流体圧
源の流体圧を主管路側へ、また作用時に減圧管路側へそ
れぞれ供給する切換弁とが設けられ、その切換弁には、
これにパイロット圧として第2室の流体圧を供給するパ
イロット管路が接続され、このパイロット管路には、該
パイロット管路を通常は閉じ、またガンアームが原位置
から溶接位置への作動途中に切換位置に達するのに機械
的に連動して開弁動作する常閉型の機械作動弁が介装さ
れることを特徴とする。
【0007】また請求項2記載の考案によれば、上記請
求項1記載の考案の構成に加えて、ガンアームは支持体
に作動可能に支承されており、該支持体に前記機械作動
弁が設けられる。
求項1記載の考案の構成に加えて、ガンアームは支持体
に作動可能に支承されており、該支持体に前記機械作動
弁が設けられる。
【0008】
【実施例】以下、図面により本考案をインダイレクトス
ポット溶接装置に適用したときの一実施例について説明
する。
ポット溶接装置に適用したときの一実施例について説明
する。
【0009】図1および図2は本考案の一実施例を示す
ものであり、図1はインダイレクトスポット溶接装置の
縦断側面図、図2は流体圧制御回路の回路図である。
ものであり、図1はインダイレクトスポット溶接装置の
縦断側面図、図2は流体圧制御回路の回路図である。
【0010】先ず図1において、このインダイレクトス
ポット溶接装置は、たとえば車両用ドアの構成要素であ
る第1の被溶接部材としてのアウターパネル1、ならび
に第2の被溶接部材としてのインナーパネル2を溶接接
合するためのものであり、アウターパネル1のヘミング
加工された周縁部にインナーパネル2の周縁部が挟まれ
て相互に重合されて成る被溶接部3が、インダイレクト
スポット溶接により接合されることになる。
ポット溶接装置は、たとえば車両用ドアの構成要素であ
る第1の被溶接部材としてのアウターパネル1、ならび
に第2の被溶接部材としてのインナーパネル2を溶接接
合するためのものであり、アウターパネル1のヘミング
加工された周縁部にインナーパネル2の周縁部が挟まれ
て相互に重合されて成る被溶接部3が、インダイレクト
スポット溶接により接合されることになる。
【0011】前記被溶接部3の一面側は、中間部に絶縁
材4を介在させた受け部材としての当て金5で支承さ
れ、該当て金5は、固定の支持体6から延設される支持
アーム7の先端で支持される。また支持体6には、前記
被溶接部3の他面に圧接可能な電極8が先端に設けられ
るガンアーム9が作動可能に支承されるものであり、こ
のガンアーム9には、加圧空気等の流体圧により伸縮作
動する流体圧シリンダ10が連結される。さらに被溶接
部3から離れた位置でインナーパネル2には他の電極1
1が当接される。
材4を介在させた受け部材としての当て金5で支承さ
れ、該当て金5は、固定の支持体6から延設される支持
アーム7の先端で支持される。また支持体6には、前記
被溶接部3の他面に圧接可能な電極8が先端に設けられ
るガンアーム9が作動可能に支承されるものであり、こ
のガンアーム9には、加圧空気等の流体圧により伸縮作
動する流体圧シリンダ10が連結される。さらに被溶接
部3から離れた位置でインナーパネル2には他の電極1
1が当接される。
【0012】而してガンアーム9は、電極8を被溶接部
3から離した原位置PH と、電極8を被溶接部3に圧接
させる溶接位置PW との間で往復作動可能なものであ
り、流体圧シリンダ10の縮小作動に応じて、ガンアー
ム9が原位置PH から溶接位置PW まで矢印12で示す
作動経路に沿って作動する。しかも該作動経路12の途
中には溶接位置PW に近接して切換位置PC が設定され
る。
3から離した原位置PH と、電極8を被溶接部3に圧接
させる溶接位置PW との間で往復作動可能なものであ
り、流体圧シリンダ10の縮小作動に応じて、ガンアー
ム9が原位置PH から溶接位置PW まで矢印12で示す
作動経路に沿って作動する。しかも該作動経路12の途
中には溶接位置PW に近接して切換位置PC が設定され
る。
【0013】図2において、加圧空気を供給するための
流体圧源13と、流体圧シリンダ10との間には、ガン
アーム9の原位置PH から溶接位置PW への作動時に流
体圧シリンダ10への作用圧を前記切換位置PC で高圧
から低圧に切換える圧力切換手段14が設けられる。
流体圧源13と、流体圧シリンダ10との間には、ガン
アーム9の原位置PH から溶接位置PW への作動時に流
体圧シリンダ10への作用圧を前記切換位置PC で高圧
から低圧に切換える圧力切換手段14が設けられる。
【0014】流体圧の作用に応じて流体圧シリンダ10
を伸長作動させるための該流体圧シリンダ10の第1室
としてのピストン側流体圧室10aには管路15が接続
されており、流体圧の作用に応じて流体圧シリンダ10
を縮小作動させるための流体圧シリンダ10の第2室と
してのロッド側流体圧室10bには管路16が接続され
る。この管路16は、圧力切換手段14を介して管路1
7に接続され、管路15,17と流体圧源13との間に
は、流体圧源13の流体圧をロッド側流体室10bにそ
のまま導くための主管路19aと、同流体圧を減圧用レ
ギュレータ21を介して導くための減圧管路19bと、
パイロット圧の非作用時に流体圧源13の流体圧を主管
路19a側へ、また作用時に減圧管路19b側へそれぞ
れ供給する切換弁20とが設けられ、また流体圧源13
を管路15に通じさせる状態ならびに流体圧源13を管
路17に通じさせる状態を切換可能な電磁切換弁18
が、流体圧源13と管路15,17との間に介設され
る。
を伸長作動させるための該流体圧シリンダ10の第1室
としてのピストン側流体圧室10aには管路15が接続
されており、流体圧の作用に応じて流体圧シリンダ10
を縮小作動させるための流体圧シリンダ10の第2室と
してのロッド側流体圧室10bには管路16が接続され
る。この管路16は、圧力切換手段14を介して管路1
7に接続され、管路15,17と流体圧源13との間に
は、流体圧源13の流体圧をロッド側流体室10bにそ
のまま導くための主管路19aと、同流体圧を減圧用レ
ギュレータ21を介して導くための減圧管路19bと、
パイロット圧の非作用時に流体圧源13の流体圧を主管
路19a側へ、また作用時に減圧管路19b側へそれぞ
れ供給する切換弁20とが設けられ、また流体圧源13
を管路15に通じさせる状態ならびに流体圧源13を管
路17に通じさせる状態を切換可能な電磁切換弁18
が、流体圧源13と管路15,17との間に介設され
る。
【0015】而して圧力切換手段14は、パイロット圧
の非作用時に管路17を主管路19aを経て管路16に
通じさせる状態ならびにパイロット圧の作用に応じて管
路17を減圧管路19bを経て管路19に通じさせる状
態を切換える切換弁20と、減圧管路19bに介設され
るレギュレータ21とより構成され、このレギュレータ
21は、流体圧源13からの流体圧を一定の低圧に減圧
する。
の非作用時に管路17を主管路19aを経て管路16に
通じさせる状態ならびにパイロット圧の作用に応じて管
路17を減圧管路19bを経て管路19に通じさせる状
態を切換える切換弁20と、減圧管路19bに介設され
るレギュレータ21とより構成され、このレギュレータ
21は、流体圧源13からの流体圧を一定の低圧に減圧
する。
【0016】切換弁20にパイロット圧を導くパイロッ
ト管路22は管路16に接続され、このパイロット管路
22には、管路16側から順に、常閉型の機械作動弁2
3と、管路15からのパイロット圧を受けて作動する切
換弁24とが介設される。
ト管路22は管路16に接続され、このパイロット管路
22には、管路16側から順に、常閉型の機械作動弁2
3と、管路15からのパイロット圧を受けて作動する切
換弁24とが介設される。
【0017】機械作動弁23は、それが備えるローラプ
ランジャ25に操作力が作用しない状態での閉弁状態
と、ローラプランジャ25が押されることによる開弁状
態とを切換えるものである。而して機械作動弁23は、
図1で示すように、ガンアーム9に設けられた被検出部
26により押されるものであり、ガンアーム9が原位置
PH から溶接位置PW まで作動する間に切換位置PC に
達したときに前記被検出部26でローラプランジャ25
が押されるようにして支持体6に配設される。
ランジャ25に操作力が作用しない状態での閉弁状態
と、ローラプランジャ25が押されることによる開弁状
態とを切換えるものである。而して機械作動弁23は、
図1で示すように、ガンアーム9に設けられた被検出部
26により押されるものであり、ガンアーム9が原位置
PH から溶接位置PW まで作動する間に切換位置PC に
達したときに前記被検出部26でローラプランジャ25
が押されるようにして支持体6に配設される。
【0018】また切換弁24は、管路15からのパイロ
ット圧を受けて機械作動弁23からの流体圧を大気に解
放する状態と、管路15からのパイロット圧が作用しな
いときに機械作動弁23からの流体圧を切換弁20にパ
イロット圧として作用させる状態とを切換可能である。
ット圧を受けて機械作動弁23からの流体圧を大気に解
放する状態と、管路15からのパイロット圧が作用しな
いときに機械作動弁23からの流体圧を切換弁20にパ
イロット圧として作用させる状態とを切換可能である。
【0019】次にこの実施例の作用について説明する
と、ガンアーム9が原位置PH にある状態で、電磁切換
弁18により流体圧源13を管路17に通じさせると、
流体圧源13からの高圧流体が切換弁20、主管路19
aおよび管路16を経て流体圧シリンダ10のロッド側
流体圧室10bに作用し、管路15が電磁切換弁18を
介して大気に開放されているので、流体圧シリンダ10
が比較的速い速度で縮小作動し、ガンアーム9は原位置
PH から作動経路12に沿って溶接位置PW 側に向けて
作動する。
と、ガンアーム9が原位置PH にある状態で、電磁切換
弁18により流体圧源13を管路17に通じさせると、
流体圧源13からの高圧流体が切換弁20、主管路19
aおよび管路16を経て流体圧シリンダ10のロッド側
流体圧室10bに作用し、管路15が電磁切換弁18を
介して大気に開放されているので、流体圧シリンダ10
が比較的速い速度で縮小作動し、ガンアーム9は原位置
PH から作動経路12に沿って溶接位置PW 側に向けて
作動する。
【0020】而してガンアーム9が切換位置PC に達す
ると、被検出部26によりローラプランジャ25が押さ
れることにより機械作動弁23が開弁する。このとき、
切換弁24は管路15からパイロット圧が作用していな
いので、機械作動弁23からの流体圧がパイロット圧と
して作用するのに応じて、切換弁20が管路17を減圧
管路19bに通じさせる状態に切換作動し、流体圧源1
3からの流体圧がレギュレータ21で一定の低圧に減圧
された状態で流体圧シリンダ10のロッド側流体圧室1
0bに作用することになる。したがって流体圧シリンダ
10の縮小作動速度が比較的緩やかとなり、電極8の被
溶接部3への圧接速度が比較的緩やかとなり、衝撃的な
圧接が回避されることになり、被溶接部3に突き上げや
歪が発生することを防止することができる。
ると、被検出部26によりローラプランジャ25が押さ
れることにより機械作動弁23が開弁する。このとき、
切換弁24は管路15からパイロット圧が作用していな
いので、機械作動弁23からの流体圧がパイロット圧と
して作用するのに応じて、切換弁20が管路17を減圧
管路19bに通じさせる状態に切換作動し、流体圧源1
3からの流体圧がレギュレータ21で一定の低圧に減圧
された状態で流体圧シリンダ10のロッド側流体圧室1
0bに作用することになる。したがって流体圧シリンダ
10の縮小作動速度が比較的緩やかとなり、電極8の被
溶接部3への圧接速度が比較的緩やかとなり、衝撃的な
圧接が回避されることになり、被溶接部3に突き上げや
歪が発生することを防止することができる。
【0021】しかもガンアーム9および電極8の作動速
度が比較的緩やかとなるので、電極8が被溶接部3に当
接する直前であるので、作業性の低下が最小限に抑えら
れることになる。
度が比較的緩やかとなるので、電極8が被溶接部3に当
接する直前であるので、作業性の低下が最小限に抑えら
れることになる。
【0022】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は上記実施例に限定されるものではなく、実用新案登
録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種
々の設計変更を行なうことが可能である。
案は上記実施例に限定されるものではなく、実用新案登
録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種
々の設計変更を行なうことが可能である。
【0023】たとえば、上記実施例ではインダイレクト
スポット溶接装置について説明したが、本考案をダイレ
クトスポット装置に適用することも可能である。
スポット溶接装置について説明したが、本考案をダイレ
クトスポット装置に適用することも可能である。
【0024】
【考案の効果】以上のように請求項1記載の考案によれ
ば、原位置および溶接位置間でのガンアームの作動経路
の途中には溶接位置に近接して切換位置が設定され、流
体圧源と第2室との間には、流体圧源の流体圧を第2室
にそのまま導く主管路と、同流体圧を減圧用レギュレー
タを介して導く減圧管路と、パイロット圧の非作用時に
流体圧源の流体圧を主管路側へ、また作用時に減圧管路
側へそれぞれ供給する切換弁とが設けられ、その切換弁
には、これにパイロット圧として第2室の流体圧を供給
するパイロット管路が接続され、このパイロット管路に
は、該パイロット管路を通常は閉じ、またガンアームが
原位置から溶接位置への作動途中に切換位置に達するの
に機械的に連動して開弁動作する常閉型の機械作動弁が
介装されるので、原位置から溶接位置に向かってガンア
ームを作動させる際に当初は流体圧源の流体圧を主管路
を経てそのままシリンダ第2室へ供給することでガンア
ームを迅速に作動させることができ、また電極が被溶接
部に圧接する直前ないし圧接後には、流体圧源の流体圧
を減圧管路を経てシリンダ第2室へ供給することでガン
アームの作動速度を低下させることができると共に、電
極を被溶接部に適度の圧力で圧接させることができ、従
って作業性の低下を最小限に抑えつつ、電極の被溶接部
への衝撃的な圧接や必要以上の高圧力による圧接を回避
することができて、被溶接部の歪や突き上げ等の不具合
発生を効果的に防止することができる。
ば、原位置および溶接位置間でのガンアームの作動経路
の途中には溶接位置に近接して切換位置が設定され、流
体圧源と第2室との間には、流体圧源の流体圧を第2室
にそのまま導く主管路と、同流体圧を減圧用レギュレー
タを介して導く減圧管路と、パイロット圧の非作用時に
流体圧源の流体圧を主管路側へ、また作用時に減圧管路
側へそれぞれ供給する切換弁とが設けられ、その切換弁
には、これにパイロット圧として第2室の流体圧を供給
するパイロット管路が接続され、このパイロット管路に
は、該パイロット管路を通常は閉じ、またガンアームが
原位置から溶接位置への作動途中に切換位置に達するの
に機械的に連動して開弁動作する常閉型の機械作動弁が
介装されるので、原位置から溶接位置に向かってガンア
ームを作動させる際に当初は流体圧源の流体圧を主管路
を経てそのままシリンダ第2室へ供給することでガンア
ームを迅速に作動させることができ、また電極が被溶接
部に圧接する直前ないし圧接後には、流体圧源の流体圧
を減圧管路を経てシリンダ第2室へ供給することでガン
アームの作動速度を低下させることができると共に、電
極を被溶接部に適度の圧力で圧接させることができ、従
って作業性の低下を最小限に抑えつつ、電極の被溶接部
への衝撃的な圧接や必要以上の高圧力による圧接を回避
することができて、被溶接部の歪や突き上げ等の不具合
発生を効果的に防止することができる。
【0025】またシリンダへの流体圧の高圧・低圧切換
えを、流体圧をそのままシリンダ側へ導く主管路と、減
圧用レギュレータを通して導く減圧管路との単なる選択
的切換えにより行う(従って切換え動作を短時間の間に
頻繁に繰り返す必要もない)ため、その切換制御が容易
であると共に切換弁の耐久性向上にも寄与することがで
きる。その上、前記切換弁のパイロット圧としてシリン
ダ第2室の流体圧をそのまま利用することができるた
め、それだけ回路構成の簡素化が図られる。更に上記パ
イロット圧の切換制御手段として働く機械作動弁は、ガ
ンアームの動きに機械的に連動して開弁動作する単純な
構造であることから、回路構成の一層の簡素化が図ら
れ、コスト節減にも寄与することができる。
えを、流体圧をそのままシリンダ側へ導く主管路と、減
圧用レギュレータを通して導く減圧管路との単なる選択
的切換えにより行う(従って切換え動作を短時間の間に
頻繁に繰り返す必要もない)ため、その切換制御が容易
であると共に切換弁の耐久性向上にも寄与することがで
きる。その上、前記切換弁のパイロット圧としてシリン
ダ第2室の流体圧をそのまま利用することができるた
め、それだけ回路構成の簡素化が図られる。更に上記パ
イロット圧の切換制御手段として働く機械作動弁は、ガ
ンアームの動きに機械的に連動して開弁動作する単純な
構造であることから、回路構成の一層の簡素化が図ら
れ、コスト節減にも寄与することができる。
【0026】また特に請求項2記載の考案によれば、上
記請求項1記載の考案の構成に加えて、ガンアームは支
持体に作動可能に支承されており、該支持体には前記機
械作動弁が設けられるので、ガンアームが切換位置に達
したことを容易にかつ確実に検出することができる。
記請求項1記載の考案の構成に加えて、ガンアームは支
持体に作動可能に支承されており、該支持体には前記機
械作動弁が設けられるので、ガンアームが切換位置に達
したことを容易にかつ確実に検出することができる。
【図1】インダイレクトスポット溶接装置の縦断側面図
である。
である。
【図2】流体圧制御回路の回路図である。
1 被溶接部材としてのアウターパネル 2 被溶接部材としてのインナーパネル 3 被溶接部 5 受け部材としての当て金 8 電極 9 ガンアーム 10 流体圧シリンダ10a 第1室としてのピストン側流体圧室 10b 第2室としてのロッド側流体圧室 13 流体圧源 14 圧力切換手段19a 主管路 19b 減圧管路 20 切換弁 21 レギュレータ 22 パイロット管路 23 機械作動弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/11 B23K 11/24
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の被溶接部材(1,2)が相互に重
合されて成る被溶接部(3)の一面側が受け部材(5)
で支承され、前記被溶接部(3)の他面に当接可能な電
極(8)が、該電極(8)を被溶接部(3)に圧接させ
る溶接位置(PW )と電極(8)を被溶接部(3)から
離反させた原位置(PH )との間で作動可能なガンアー
ム(9)の先端に設けられ、該ガンアーム(9)には流
体圧シリンダ(10)が連結され、この流体圧シリンダ
(10)は、それの第1室(10a)への流体圧供給に
応じて電極(8)が被溶接部(3)から離反し、また第
2室(10b)への流体圧供給に応じて電極(8)が被
溶接部(3)に接近するようにガンアーム(9)を作動
させるスポット溶接装置において、 原位置(PH )および溶接位置(PW )間でのガンアー
ム(9)の作動経路(12)の途中には溶接位置
(PW )に近接して切換位置(PC )が設定され、 流体圧源(13)と第2室(10b)との間には、流体
圧源(13)の流体圧を第2室(10b)にそのまま導
くための主管路(19a)と、同流体圧を減圧用レギュ
レータ(21)を介して導くための減圧管路(19b)
と、パイロット圧の非作用時に流体圧源(13)の流体
圧を主管路(19a)側へ、また作用時に減圧管路(1
9b)側へそれぞれ供給する切換弁(20)とが設けら
れ、 その切換弁(20)には、これにパイロット圧として第
2室(10b)の流体圧を供給するパイロット管路(2
2)が接続され、 このパイロット管路(22)には、該パイロット管路
(22)を通常は閉じ、またガンアーム(9)が原位置
(P H )から溶接位置(P W )への作動途中に切換位置
(P C )に達するのに機械的に連動して開弁動作する常
閉型の機械作動弁(23)が介装される ことを特徴とす
る、スポット溶接装置。 - 【請求項2】 ガンアーム(9)は支持体(6)に作動
可能に支承されており、該支持体(6)に前記機械作動
弁(23)が設けられることを特徴とする、請求項1記
載のスポット溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993010184U JP2583520Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | スポット溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993010184U JP2583520Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | スポット溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670972U JPH0670972U (ja) | 1994-10-04 |
JP2583520Y2 true JP2583520Y2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=11743207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993010184U Expired - Lifetime JP2583520Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | スポット溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583520Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6240981B2 (ja) | 2014-05-08 | 2017-12-06 | Smc株式会社 | 溶接ガン |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0790386B2 (ja) * | 1987-10-20 | 1995-10-04 | 本田技研工業株式会社 | 抵抗溶接機における加圧制御方法及び装置 |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP1993010184U patent/JP2583520Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0670972U (ja) | 1994-10-04 |
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