JP2582841B2 - プリンタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、コンピュータ等のホスト機器から送出され
るデータに基づいて用紙に印字を行うプリンタ装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

プリンタ装置は、外部のホスト機器から送出される文
字コードや印字データ等に基づいて内部のキャラクタジ
ェネレータ（以下CGで示す）でパターンデータに変換
し、例えば用紙にパターンデータを印字するものであ
る。このプリンタ装置の機能として事務用帳票等に見ら
れるように数字や文字のみが異なるデータを同一レイア
ウトで印字する場合がある（フォームオーバレイ機
能）。このような印字を行う場合、同一レイアウト印字
を行うための変化しないデータ（フォームデータ）に予
め印字に必要な印字位置の指定や文字サイズ、文字種、
改行ピッチ等の印字特性データを付加する編集処理と、
一定のレイアウト上に印字される数値、文字等の変化す
るデータ（被フォームデータ）に上述と同様な印字位置
指定等のデータを付加する編集処理を施さなければなら
ない。更に、上述の如く編集された被フォームデータを
フォームデータの所定位置に重ね合わせて印字するため
の合成処理も行う必要がある。このため、従来のプリン
タ装置においてフォームオーバレイ機能を使用する場合
には以下の２つの方法が考案されている。

イ） ホスト機器内でフォームデータ、被フォームデー
タの編集処理及び両データの合成処理を行い、編集・合
成処理されたデータをプンリタ装置へ送出する方法。

ロ） ホスト機器内で編集処理されたフォームデータを
プンリタ装置へ予め送出して登録しておき、その後、被
フォームデータをプンリタ装置へ送出し、両データをプ
リタ装置内で合成する方法。

〔従来技術の問題点〕

しかしながら、上述のような従来のフォームデータと
被フォームデータの編集方法については以下のような問
題点がある。

イ）の場合にはフォームデータ、被フォームデータの
編集及び合成を外部のホスト機器内で行うため、ホスト
機器の編集プログラムの作成処理負荷が大きく、しかも
プリンタ装置へ送信するデータは多量であり、送信に長
時間を要する。

一方、ロ）の場合にはイ）の場合に比べフォームデー
タを予めプリンタ装置へ送出し、登録しておくので、印
字の際のプリンタ装置への送信データ量は減るが、後に
被フォームデータをプリンタ装置へ送信する際に被フォ
ームデータを文字種、文字サイズ、改行ピッチ等により
編集するためののデータも合わせてプリンタ装置へ送信
する必要があり、有効なデータ送信量の削減にはなって
いない。

〔発明の目的〕

本発明は上記従来の欠点に鑑み、被フォームデータを
フォームデータに合わせて編集するためのデータを予め
プリンタ装置へ送信し、被フォームデータ個々の印字特
性を予めプンリタ装置内に記憶させておくことにより、
印字の際、ホスト機器から送信するデータを削減し印字
の際の処理速度の向上を可能としたプリンタ装置を提供
することを目的とする。

〔発明の要点〕

本発明は前記目的を達成するために、予め記憶手段に
登録された固定印字データと、受信した可変印字データ
を重ね合せて印字出力するプリンタ装置において、前記
固定印字データを登録記憶する第１の記憶手段と、前記
固定データの特定領域に重ね合わせて印字される可変印
字データの印字出力形式を指定する編集データを前記特
定領域の領域識別情報を付加して前記固定印字データの
登録と共に予め登録記憶する第２の記憶手段と、前記領
域識別情報に対応する被領域識別情報が付加された前記
可変印字データを受信する受信手段と、前記被領域識別
情報に対応する前記領域識別情報を検索することにより
受信された可変印字データに対する編集データを前記第
２の記憶手段から検索する検索手段と、該検索手段によ
り読み出された編集データに従って前記可変印字データ
を編集し、前記固定印字データと重ね合わせて印字出力
する制御手段を有することを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下本発明の実施例について図面を参照しながら詳述
する。

第１図は本発明に係るプリンタ装置の制御回路ブロッ
ク図を示すものである。

同図において、プリンタ装置１内の回路はCPU（中央
処理部）２、ホストインターフェイス（以下ホストI/F
で示す）３、ROM4、RAM5、ページデータバッファ６、GC
7、イメージメモリ８、出力インターフェイス（以下出
力I/Fで示す）９、印字部10で構成されている。

また、ホスト機器であるホストコンピュータ11は、印
字出力するフォームデータや被フォームデータを作成
し、これらを文字コードや制御データとしてプリンタ装
置１のホストI/F3へ出力する装置である。

CPU2は、ROM4内に格納されているシステムプログラム
に従って各部の制御を行い、例えばホストI/F3から入力
する上述の文字コード、制御データをRAM5内の後述する
受信バッファへ出力する。また、RAM5へ上述のデータが
所定量入力すると、CPU2はRAM5からデータを読み出し詳
しく後述するフォームデータ及び被フォームデータの編
集処理を行い、編集データに基づいて、例えば文字コー
ドをCG7へ出力する。CG7は文字コードに対応する文字パ
ターンデータをイメージメモリ８へ読み出す。

イメージメモリ８は上述のように読み出されるパター
ンデータを１頁分記憶できるメモリである。出力I/F9
は、イメージメモリ８に記憶された、１頁分の文字パタ
ーンデータを印字部10へ出力する際の入出力制御を行う
回路である。印字部10は図示しない用紙へ上述のパター
ンデータを印字するための印字機構及び印字回路で構成
されている。

以上のような回路構成のプリンタ装置１へホストコン
ピュータ11から供給されるデータ構成を第２図〜第６図
を用いて説明する。第２図は、フォーム登録データの構
成例を示すものであり、第３図はフォーム登録データの
中の被フォームテキストデータ編集データの構成例を示
し、第４図はフォーム登録データの中の被フォームグラ
フィックデータ編集データの構成例を示すものである。
本実施例での通常フォーム登録データと、被フォーム登
録データの意味は第５図に示すような内容の表（中間試
験成績表）を印字する場合の例で説明すると、通常フォ
ーム登録データは、同図に斜線で示す以外の印字データ
をいう。すなわち、同図に示す“クラス”、“番号”、
“氏名”の印字や、“昭和”、“年”、“日”等の印字
の如くこの表を作成する時は必ず印字する必要があるデ
ータである。また、被フォーム登録データとは、同図に
斜線で示す領域の印字であり、表内に印字すべき具体的
な氏名、科目名やその時々の得点等の表作成毎に変化す
るデータである。

そして、このフォーム登録データは第６図に示す如
く、予め手作業により作成された出力帳票レイアウト
（ステップSTP1）に基づいて、ホストコンピュータ11で
作成処理（STP2）されフォーム登録データとしてファイ
ル化（STP3）されたものであり、被フォームデータ編集
データ作成処理（STP4）され被フォームデータ編集デー
タとしてファイル化（STP5）されたものである。そし
て、その後ホストコンピュータ11からの印字（帳票）出
力処理の際プリンタ装置１へ出力されるデータである
（STP6,STP7）。

この様にして出力されるデータ（フォーム登録デー
タ）の構成は第２図に示す如く、以後フォーム登録デー
タが出力されることを示すフォーム登録開始コマンドが
先ず位置し、その後に位置（出力）するフォーム登録デ
ータは、通常フォーム登録データ、被フォームテキスト
データ編集データ、通常グラフィックデータ、被フォー
ムグラフィック編集データ、グラフィックINコマンド、
グラフィックOUTコマンドのデータで構成されている。
通常フォーム登録データは、上述の様に第５図に示すよ
うな斜線部以外の“クラス”、“氏名”等の文字データ
を印字する際使用するデータであり、被フォームテキス
トデータ編集データ、被フォームグラフィックデータ編
集データは編集用被フォームテキストデータ又は編集用
被フォームグラフィックデータを詳しく後述するよう
に、編集する際使用するデータである。また、グラフィ
ックINコマンドは、通常グラフィックデータや被フォー
ムグラフィックデータ編集データが出力される際、その
前後に出力されるデータであり、通常グラフィックデー
タ等の出力の開始・終了をプリンタ装置１に報知させる
データである。このような構成のフォーム登録データの
最後にはフォーム登録終了コマンドが出力される（位置
している）。

また、被フォームテキストデータ編集データは第３図
に詳しく説明するようにこのデータの最初にはこのデー
タが被フォームテキストデータ編集データであることを
示す登録コマンドが位置する。次に、フィールドNoが位
置し、次に編集情報が位置する。フィールドNoは後に詳
しく説明する如く登録後のこの編集情報を用いる際検索
に使用される。また、編集情報には、後述する被フォー
ムデータ編集パターンデータの有無や、文字の種別（AN
K、漢字、数字）を指定するデータ、描画方法の指定デ
ータ、フィールド内の文字の出力位置指定データ、数値
データの出力形式指定データ、あみかけや反転処理の領
域の領域指定データ等被フォームテキストデータを編集
するのに必要な全てのデータが含まれている。また、こ
の編集情報の後にはフィールド文字数のデータが出力さ
れる。このフィールド文字数のデータは、当該フィール
ドの使用文字数を指定するもので、漢字、ANK（アルフ
ァベット、かな）文字ともバイナリコードで指定され
る。尚、第３図の各データの下に示す数値“1",“2",
“n"は各々各データが使用するバイト数を示している。
このことは第３図以外でも同様である。そして最後の被
フォームデータ編集パターンデータは被フォームテキス
トデータを一定のパターン形状で記憶するエリアであ
る。すなわち、数値列のデータや文字列のデータをある
一定のパターン形式で記憶するものである。例えば、上
述の第５図の文字列のデータである「氏名」の欄の場合
には“○○ ○○”のパターンデータが記憶されてお
り、○印の部分に後に漢字のデータが入力する。また、
例えば数値列のデータである「合計」欄の場合には“○
○○”のパターンデータが記憶されており、○印の部分
に後に数値のデータが入力する。

更に、被フォームグラフィックデータ編集データは第
４図に示すように構成され、このデータの最初には後に
被フォームグラフィックデータ編集データが続くことを
示す登録コマンドが出力（位置）する。次にフィールド
Noが前述の第３図と同様に位置する。このフィールドNo
の後にはグラフィック描画コマンドが位置する。このグ
ラフィック描画コマンドは、公知のグラフィック作成用
のデータで構成されている。例えば円の図形であれば、
中心点、半径等のデータや円を形成するためのデータを
含んでいる。

次に、上述の第２図に示すフォーム登録データがRAM
5、及びページデータバッファ６に登録される際のデー
タの流れを第７図に示す。前述のようにホストコンピュ
ータ11から出力されるフォーム登録データはホストI/F3
を介してRAM5内の受信バッファ5aに一旦書き込まれる。
その後、CPU2の制御によりフォーム登録データはCPU2内
のコマンド実行部2aに読み出され、読み出されたデータ
が通常フォーム登録データ等内に含まれるコマンドによ
り通常フォーム登録データ、被フォームテキストデータ
編集データ、被フォームグラフィックデータ編集データ
の判断が行われる。例えば、コマンド実行部2aが通常フ
ォーム登録データの先頭に位置する図示しないコマンド
を検出すれば、以後出力されるデータは通常フォーム登
録データと判断し、このコマンドの後に続くデータをペ
ージデータバッファ６へ出力する。また、コマンド実行
部2aが被フォームテキストデータ編集データ登録コマン
ドを検出すれば、後に続くデータを被フォームテキスト
データ編集データと判断し、このコマンドの後に続くデ
ータをRAM5内の被フォームデータ編集登録エリア5bへ出
力する。また、コマンド実行部2aが被フォームグラフィ
ックデータ編集データ登録コマンドを検出すれば、後に
続くデータを被フォームグラフィックデータ編集データ
と判断し、このコマンドの後に続くデータを同じく被フ
ォームデータ編集登録エリア5bへ出力する。

また、上述の被フォームテキストデータ編集データ及
び被フォームグラフィックデータ編集データを被フォー
ムデータ編集登録エリア5bに出力する際には、CPU2は印
字に必要なデータを付加して第８図、第９図に示すデー
タとして出力する。第８図は第３図の被フォームテキス
トデータ編集データに印字開始アドレスデータや、印字
の際の文字種、文字間隔、アンダーライン位置、あみか
け、反転領域等のデータを付加したものである。また、
被フォームグラフィックデータ編集データの場合には第
９図に示す如く、第４図の被フォームグラフィックデー
タ編集データに用紙上の印字位置を指定するためのビュ
ーポートデータ及びグラフィックの中の印字領域を指定
するためのウィンドウデータを付加したものである。こ
れらの付加データはプリンタ装置１が実際に用紙に印字
する際必要なデータであり、ホストコンピュータ11から
出力された編集情報内の各種データに基づいて作成する
ものである。

一方、通常フォーム登録データが記憶されるページデ
ータバッファ６は、通常ページデータ記憶エリア6aとフ
ォーム登録データ記憶エリア6bで構成されている。通常
ページデータ記憶エリア6aには詳しく後述する如く、後
に入力する編集用フォームテキストデータ又はグラフィ
ックデータが供給された時、このデータを印字用に編集
し、編集後のデータを記憶するエリアである。また、フ
ォーム登録データ記憶エリア6bには、上述の通常フォー
ム登録データ、すなわち、第５図に示す斜線以外のデー
タが記憶される。

また、被フォームデータ編集登録エリア5bは、インデ
ックス部5b′と被フォームデータ編集データ登録エリア
5b″とで構成されている。第10図は、この被フォームデ
ータ編集登録エリア5bの詳しい構成を示す図である。イ
ンデックス部5b′は被フォームテキストデータ編集デー
タ及び被フォームグラフィックデータ編集データの情報
を記憶する複数のエリア12で構成され、各エリア12は、
フォームNo記憶エリア12a、フィールド個数記憶エリア1
2b、アドレステーブルアドレス記憶エリア12cで構成さ
れている。このアドレステーブルアドレス記憶エリア12
cはフォームNo記憶エリア12aに記憶されている被フォー
ムテキスト又はグラフィックデータの編集データが記憶
されているアドレスを示すアドレステーブルアドレスを
示すエリアである。

また、被フォームデータ登録エリア5b″は、アドレス
テーブル13と、被フォームテキスト又はグラフィックデ
ータの編集データ登録エリア14で構成され、アドレステ
ーブル13は上述のアドレステーブルアドレス記憶エリア
12cに記憶されるアドレスデータに従って選択される。
このアドレステーブル13はNo.0〜No.126の記憶エリア及
び次アドレステーブル情報記憶エリア13′の128個の記
憶エリアで構成され、各アドレステーブルNo.0〜No.126
は、フィールドNo.記憶部13aと編集データアドレス記憶
部13bで構成されている（但し、次のアドレステーブル
情報記憶エリア13′はテーブルストッパ記憶部13a′と
次のアドレステーブルアドレス記憶エリア13b′で構成
されている）。フィールドNo記憶部13aには前記第３
図、第４図に示した被フォームテキスト又はグラフィッ
クデータ編集データ内のフィールドNoのデータが記憶さ
れ、対応するフィールドNoのテキスト又はグラフィック
データ編集データは編集データアドレス記憶部13bの指
示する編集データ記憶部15に記憶される。

編集データ記憶部15はフィールドNoに対応して前述の
第３図又は第４図の編集情報、被フォームデータ編集パ
ターンデータ、グラフィック描画コマンド等を記憶する
エリアである。

第11図は、上述の第10図に示す被フォーム編集登録エ
リア5bの各部へ対応するデータを書き込む際のフローチ
ャートであり、通常フォーム登録データのページデータ
バッファ６への書込み処理も含むフローチャートであ
る。第７図に示したように、CPU2は、前述のようにRAM5
の受信バッファ5a内に一旦記憶された第２図に示すフォ
ーム登録データをコマンド実行部2aへ読み出し（ステッ
プS1）、フォーム登録終了コマンドを判断するまで、被
フォームテキスト及びグラフィックデータ編集データか
通常フォームデータかを判断し、通常フォーム登録デー
タであれば、前述のように通常フォーム登録データをペ
ージデータバッファ６のフォーム登録データ記憶エリア
6bへ書き込む（S4）。一方、被フォームテキスト又はグ
ラフィックデータ編集データであれば（S3がＹ）、アド
レステーブル13を順次作成し、各編集データを編集デー
タ記憶エリア15へ書き込んでいく（S5,S6）。

すなわち、あるフィールドNoを有する被フォームテキ
ストデータ編集データが入力すれば、アドレステーブル
No.0にそのフィールドNoを書き込み、編集データ記憶エ
リア15の最上位のエリアに第８図に示すデータを書き込
む。そして、編集データ記憶エリア15の最上位のエリア
のアドレスをアドレステーブルNo.0の編集データアドレ
ス記憶エリア13bに書き込む。また、被フォームグラフ
ィック編集データについても同様に処理する。

以上の処理（S1〜S6）を繰り返すことにより、被フォ
ームデータ編集登録エリア5b内には後の印字処理に必要
とするデータが書き込まれる。その後、フォーム登録終
了コマンドが入力すると（S2がＹ）、フォーム登録処理
が終了する。

以上のようにして設定された被フォームデータ編集登
録エリア5b内の登録データを用いて実際に第５図に示す
ような文字等の印字を行う場合を次に説明する。

第12図は、この時ホストコンピュータ11からホストI/
F3へ送出されるデータの構成図である。同図に示す如
く、この印字データには通常印字データと共にテキスト
タイプ及びグラフィックタイプの編集用被フォームデー
タが含まれている。通常印字データは被フォームデータ
の中で編集処理を特に必要としないデータを示すもので
ある。この第12図の印字データは第６図に示す如く、ホ
ストコンピュータ11が前述の様に、処理（STP6,STP7）
を行った後、他のプログラム等により予め作成され、デ
ータファイル11′に格納された情報を指定のプログラム
により被フォームデータに変換し、印字（帳票）出力デ
ータとしてプリンタ装置１へ出力するものである（STP
8,STP9）。

第13図は、上述のテキストタイプの編集用被フォーム
テキストデータの構成を詳しく説明する図である。この
データは編集用被フォームテキストデータであることを
示すコマンドと、フィールドNo.のデータ、編集用被フ
ォームデータのバイト数のデータ、具体的な編集用被フ
ォームデータで構成されている。

この編集用被フォームデータは、例えば第５図に示す
アルファベットA,B,・・・、「英語」を示す漢字データ
等に対応するコードデータである。第14図（ａ）は編集
用被フォームデータがアルファベット文字の場合の編集
用被フォームテキストデータの構成を示し、同図（ｂ）
は編集用被フォームデータが漢字の場合の編集用被フォ
ームテキストデータの構成を示し、同図（ｃ）は編集用
被フォームデータが数値の場合の編集用被フォームテキ
ストデータの構成を示す。また編集用フォームグラフィ
ックデータの場合には、第15図に示すデータ構成であ
り、この場合の編集用被フォームデータとしては、例え
ば円の半径値のような変更するパラメータのデータであ
る。

上述の印字データは第16図に示すデータの流れ及び第
17図のフローチャートに示す如く、ホストI/F3から一旦
RAM5内の受信バッファ5aに記憶され、前述と同様にCPU2
の制御によりコマンド実行部2aへ順次読出される（ステ
ップST1）。コマンド実行部2aでは先ず第12図に示すフ
ォーム発生コマンドか判断し（ST2）、フォーム発生コ
マンドであればフォーム登録データをCG7を介してイメ
ージメモリ８へ展開する（ST3）。この時のフォーム登
録データは前述の様にページデータバッファ６にすでに
記憶されている通常フォーム登録データである。一方、
フォーム発生コマンドでなければ編集用被フォームデー
タの先頭に送出される編集用被フォームテキストまたは
グラフィックデータコマンドかどうか判断する（ST
4）。ここで、編集用被フォームテキストまたはグラフ
ィックデータコマンドであれば（ST4がＹ）、コマンド
実行部2aはRAM5内の被フォームデータ編集登録エリア5b
に前述の様に書込んだ対応する被フォームデータ編集デ
ータを読出すべく検索を実行する（ST5）。この検索
は、コマンド実行部2aに読出された編集用被フォームテ
キストまたはグラフィックデータ内のフィールドNo.を
もとに第10図に示すアドレステーブル13内の同じフィー
ルドNo.を検索するように実行される。もし該当するフ
ィールドNo.のデータがなければこのデータを無視する
が（ST7）、同じフィールドNo.のデータが見つかれば
（ST6がＹ）、そのフィールドのアドレステーブル内の
編集用データアドレスから編集データが読出される。CP
U2はこの様に読出した編集データに従って上述の編集用
被フォームデータを編集する。例えば、第５図に示すア
ルファベット文字「Ａ」のデータを示す第14図（ａ）の
編集用被フォームテキストデータが読出されたのであれ
ば、その編集用被フォームデータ内のフィールドNo.か
ら、上述のようにテキスト用の編集データを読出し、編
集データ「 ○」より「 Ａ」のデータを作成し、かつ
他のあみかけ、反転等の編集データの編集内容に基づい
てデータを作成する。

また、第14図（ｃ）に示す様にこの時読出したデータ
が第５図の“番号”を示す数値10の編集用被フォームデ
ータであれば、その編集用被フォームデータ内のフィー
ルドNo.から対応する編集データを読出し、この編集デ
ータ「○○」より「10」のデータを作成し、上述と同様
な編集データの内容に基づいて他の編集も行い印字デー
タを作成する。

以上の様にして、作成されたデータ（被フォームデー
タ編集後データ）はページデータバッファ６の通常ペー
ジデータ記憶エリア6aへ順次書込まれる。CPU2はさら
に、この様にして書込まれたデータを順次CG7へ出力
し、CG8から印字データに対応するドットパターンデー
タを読出しイメージメモリ８へ書込む（ST8）。

以上の処理（ST1〜ST8）を繰り返すことにより、イメ
ージメモリ８には印字データに対応するドットパターン
データが順次書込まれ、この処理は第12図に示すフォー
ムフィドコマンドがCPU2に読出されるまで実行される
（ST9、ST10）。

その後、フォームフィドコマンドがCPU2へ読出される
と、それまでにイメージメモリ８へ書込まれたドットパ
ターンデータを出力I/F9を介して印字部10へ出力し、用
紙へドットパターンデータに従った画像を形成する（ST
11）。この様にして、ページデータバッファ６に編集さ
れた印字データを用紙へ印字することができる。本実施
例は以上の様に印字の際にホストコンピュータ11が第12
図に示すような通常印字データと編集用の被フォームデ
ータを送出するだけでよく、従来の様に被フォームデー
タ編集用のデータを同時に送出する必要がなく、効率的
にフォームオーバレイ印字を実行できるものである。

また、特に被フォームデータとして数値情報を印字出
力させる場合、数値の印字出力桁数や使用するフォント
（漢字/ANK）は既に登録された編集情報により指定され
ているので、被フォームデータとしては単に数値を示す
バイナリデータを送信するだけで良く、最低限の送信情
報によりフォーマットに適合した印字出力を行わせるこ
とが可能となる。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明したように本発明によれば、被フォー
ムデータを編集する為の編集用データを予めプリンタ装
置へ送出し、プリンタに必要な付加データを加えてプリ
ンタ装置内に記憶させている為、印字の際ホスト機器か
ら入力するデータ量は少なく、印字速度を向上させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例のプリンタ装置の回路ブロック図、 第２図は本実施例のプリンタ装置に使用するフォーム登
録データの構成図、 第３図は本実施例のプリンタ装置に使用する被フォーム
テキスト編集データの構成図、 第４図は本実施例のプリンタ装置に使用する被フォーム
グラフィック編集データの構成図、 第５図は作表例を示す説明図、 第６図はホストコンピュータの処理を示すフローチャー
ト、 第７図はフォーム登録データの流れを示す構成図、 第８図は第３図の被フォームテキスト編集データにデー
タを付加した構成図、 第９図は第４図の被フォームグラフィック編集データに
データを付加した構成図、 第10図は被フォームデータ編集登録エリアの構成図、 第11図はフォーム登録データの処理を示すフローチャー
ト、 第12図は被フォームデータの構成図、 第13図、第14図（ａ）〜（ｃ）、第15図は編集用被フォ
ームデータの構成図、 第16図は被フォームデータの流れを示す構成図、 第17図は被フォームデータの処理を示すフローチャート
である。 １……プリンタ装置、 ２……CPU、 2a……コマンド実行部、 ３……ホストI/F、 ４……ROM、 ５……RAM、 5a……受信バッファ、 5b……被フォームデータ編集登録部、 ６……ページデータバッファ、 ７……CG、 ８……イメージメモリ、 ９……出力I/F、 10……印字部、 11……ホストコンピュータ、 13……アドレステーブル、 14……被フォームデータ編集登録エリア、

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】予め記憶手段に登録された固定印字データ
   と、受信した可変印字データを重ね合せて印字出力する
   プリンタ装置において、 前記固定印字データを登録記憶する第１の記憶手段と、 前記固定データの特定領域に重ね合わせて印字される可
   変印字データの印字出力形式を指定する編集データを前
   記特定領域の領域識別情報を付加して前記固定印字デー
   タの登録と共に予め登録記憶する第２の記憶手段と、 前記領域識別情報に対応する被領域識別情報が付加され
   た前記可変印字データを受信する受信手段と、 前記被領域識別情報に対応する前記領域識別情報を検索
   することにより受信された可変印字データに対する編集
   データを前記第２の記憶手段から検索する検索手段と、 該検索手段により読み出された編集データに従って前記
   可変印字データを編集し、前記固定印字データと重ね合
   わせて印字出力する制御手段を有することを特徴とする
   プリンタ装置。