JP2582745Y2 - ホットメルト式インクジェットプリンタ - Google Patents

ホットメルト式インクジェットプリンタ

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JP2582745Y2
JP2582745Y2 JP1992060688U JP6068892U JP2582745Y2 JP 2582745 Y2 JP2582745 Y2 JP 2582745Y2 JP 1992060688 U JP1992060688 U JP 1992060688U JP 6068892 U JP6068892 U JP 6068892U JP 2582745 Y2 JP2582745 Y2 JP 2582745Y2
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heating
heat generating
reservoir
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Brother Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ホットメルト式インク
ジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホットメルト式インクジェットプ
リンタは、常温では固体のインクを加熱して溶融させ、
その溶融したインクを、周知のインクジェット方式のイ
ンク噴射ヘッドにより用紙上に噴射して記録を行うもの
として知られている。
【0003】このようなホットメルト式インクジェット
プリンタでは、常温で固体のインクを溶融させて用紙上
に印字するために、インク貯蔵器を加熱すると共に、イ
ンク噴射ヘッド及びプラテンをも加熱して、それらを所
定の温度に維持していた。
【0004】そして、プリンタの立ち上げ時に、インク
貯蔵器、インク噴射ヘッド及びプラテンのそれぞれの発
熱装置に電力をバランス良く分配して供給し、インク貯
蔵器、インク噴射ヘッド及びプラテンをそれぞれの所定
温度になるまで一斉に加熱していた。
【0005】また、一旦、それらが所定温度に達する
と、インク貯蔵器、インク噴射ヘッド及びプラテンを加
熱するための各発熱装置には、インク貯蔵器、インク噴
射ヘッド及びプラテンのそれぞれの温度に応じて断続的
に電力が供給され、それぞれを所定温度に維持してい
た。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ホットメルト式インクジェットプリンタでは、プリンタ
の立ち上げ時に、インク貯蔵器、インク噴射ヘッド及び
プラテンをそれぞれ一斉に加熱するようにそれぞれの発
熱装置に電力が分配されているので、使用途中において
インク貯蔵器内のインクが減って新たな常温のインクが
所定量補給されることにより、インク貯蔵器の温度が下
がって印字できない状態になった場合にでも、インク貯
蔵器を加熱する発熱装置には、前記立ち上げ時と同じ電
力しか供給されない。従って、この場合にも、既にイン
ク貯蔵器が暖まっている分だけ前記立ち上げ時よりはや
や立ち上がり時間が短いものの、インク貯蔵器内のイン
クが溶融されるまでの間、印字動作を待機させなければ
ならない問題があった。
【0007】本考案は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インク貯蔵器内に新たなインク
が補給された時に、インク貯蔵器内のインクを従来より
も速く溶融させて印字動作の待機時間を短くすることが
できるホットメルト式インクジェットプリンタを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案の請求項1に記載のホットメルト式インクジ
ェットプリンタは、インクを貯えるインク貯蔵器と、
力により単位時間内に所定熱量を発生させることがで
き、その発生された熱によって前記インク貯蔵器を加熱
して、インク貯蔵器内に貯えられたインクを溶融させる
第一発熱手段と、電力により前記所定熱量よりも多い熱
量を単位時間内に発生させることができ、その発生され
た熱によって前記インク貯蔵器を加熱して、前記第一発
熱手段によるインク貯蔵器内のインクの溶融よりも早く
そのインクを溶融させる第二発熱手段と、プリンタの立
ち上げ時には前記第一発熱手段を駆動し、インク補給時
には前記第二発熱手段を駆動するように制御する制御手
段とを備えている。
【0009】請求項2に記載のホットメルト式インクジ
ェットプリンタは、インクを加熱して溶融させるための
発熱手段を複数備えたものであって、前記インクを貯え
るインク貯蔵器と、電力により単位時間内に所定熱量を
発生させることができ、その発生された熱によって前記
インク貯蔵器を加熱して、インク貯蔵器内に貯えられた
インクを溶融させる第一発熱手段と、電力により前記所
定熱量よりも多い熱量を単位時間内に発生させることが
でき、その発生された熱によって前記インク貯蔵器を加
熱して、前記第一発熱手段によるインク貯蔵器内のイン
クの溶融よりも早くそのインクを溶融させる第二発熱手
段と、前記第二発熱手段の駆動時には、その第二発熱手
段以外の発熱手段の駆動を制限する制御手段とを備えて
いる。
【0010】請求項3に記載のホットメルト式インクジ
ェットプリンタは、前記請求項1または2に記載の構成
に加え、さらに、電力により発熱し前記インク噴射ヘッ
ドを加熱するヘッド加熱手段を備えるとともに、前記制
御手段は、前記第二発熱手段の駆動時には、前記ヘッド
加熱手段の駆動を制限するように構成されている。
【0011】請求項4に記載のホットメルト式インクジ
ェットプリンタは、前記請求項1乃至3のいずれかに記
載の構成に加え、さらに、プラテンと、電力により発熱
し前記プラテンを加熱するプラテン加熱手段とを備え、
前記制御手段は、前記第二発熱手段の駆動時には、前記
プラテン加熱手段の駆動を制限するように構成されてい
る。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本考案の請求項1に記載の
ホットメルト式インクジェットプリンタでは、インク貯
蔵器内にインクが貯えられているが、そのインク貯蔵器
は、プリンタの立ち上げ時には、電力により単位時間内
に所定熱量を発生させることができる第一発熱手段によ
って発生された熱により加熱され、内部に貯えられてい
るインクを溶融させる。また、インク補給時には、イン
ク貯蔵器は、電力により前記所定熱量よりも多い熱量を
単位時間内に発生させることができる第二発熱手段によ
って発生された熱により加熱され、第一発熱手段による
インク貯蔵器内のインクの溶融よりも早くそのインク貯
蔵器内のインクを溶融させる。そして、制御手段は、上
述のように、プリンタの立ち上げ時には前記第一発熱手
段を駆動し、インク補給時には前記第二発熱手段を駆動
するように制御する。
【0013】また、請求項2に記載のホットメルト式イ
ンクジェットプリンタでは、インクを加熱して溶融させ
るための発熱手段を複数備えており、制御手段は、前記
第二発熱手段の駆動時には、その第二発熱手段以外の発
熱手段の駆動を制限する。
【0014】また、請求項3に記載のホットメルト式イ
ンクジェットプリンタでは、ヘッド加熱手段は、電力に
より発熱して前記インク噴射ヘッドを加熱し、前記制御
手段は、インク補給時における前記第二発熱手段の駆動
時には前記ヘッド加熱手段の駆動を制限する。
【0015】また、請求項4に記載のホットメルト式イ
ンクジェットプリンタでは、プラテン加熱手段は、電力
により発熱して前記プラテンを加熱し、前記制御手段
は、インク補給時における前記第二発熱手段の駆動時に
は前記プラテン加熱手段の駆動を制限する。
【0016】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0017】図2は、ホットメルト式インクジェットプ
リンタ10の外観を示す斜視図である。
【0018】ホットメルト式インクジェットプリンタ1
0の上部中央付近には、記録が行なわれた用紙11が排
出される排紙口12が設けられている。即ち、排紙口1
2には、用紙11の供給口から供給された用紙11上に
周知のインクジェット方式によるインク噴射ヘッド14
(図3に示す)にて文字や記号が記録された後、その用
紙11が排出される。
【0019】その排紙口12よりも前方左寄りのホット
メルト式インクジェットプリンタ10内の上部には、シ
アン(青)、マゼンタ(赤)、黄、黒の4種類の各々の
インク15を貯蔵するための4個のインク貯蔵器16
が、横列状に配置されている。それぞれのインク貯蔵器
16は、図3に示すように、補給されたインク15を貯
蔵するインク容器17と、そのインク容器17の側方及
び上方を覆うカバー19とから構成されている。
【0020】前記インク容器17は、熱伝導がよいアル
ミニウムにより形成されている。そのインク容器17に
は、側部にポンプ部21が形成されている。このポンプ
部21の下部には、ポンプ部21内のインク15をイン
ク噴射ヘッド14まで案内するためのチューブ23が接
続されている。このポンプ部21は、ポンプ部21内の
上方に配置されているピストン27が図示しない駆動機
構により駆動されることにより、内部で溶融しているイ
ンク15を前記チューブ23を通してインク噴射ヘッド
14へ送り出すことができる。また、インク容器17内
の底部から所定の高さの位置には、サーミスタを利用し
た溶融インク15の検出装置39が配置されている。こ
の検出装置39は、インク容器17内の溶融されたイン
ク15に接触しているか接触していないか、即ち、周囲
温度の変化によりインク容器17内のインク量を検出す
るものである。更に、インク容器17の下面には、電流
が流れることにより発熱する面状発熱体22が隣接配置
されている。この発熱体22は、39ボルトの定電圧を
供給する第一電源または70ボルトの定電圧を供給する
第二電源のどちらか一方の電源から電力が供給されるよ
うになっている。また、その発熱体22の側方のインク
容器17の下面には、インク容器17の温度を測定する
ためのサーミスタ53が隣接配置されている。
【0021】従って、インク15は、発熱体22の発熱
によってインク容器17を介して加熱されると、インク
容器17内で溶融し、この状態から発熱体22により加
熱されなくなると、余熱により溶融している状態から周
囲に熱を放出して徐々に凝固する。
【0022】また、前記カバー19は、保温性が高い樹
脂により形成されている。そのカバー19のインク容器
17上方には、インク15を供給するための供給口18
が形成されており、また、その供給口18は、蓋20に
より開閉可能に覆われている。
【0023】そして、前記固形のインク15は、カバー
19の供給口18からインク容器17内に供給される。
【0024】また、ホットメルト式インクジェットプリ
ンタ10の上部の右前方角付近には、図2に示すよう
に、ホットメルト式インクジェットプリンタ10の動作
を使用者が操作するための操作スイッチ24が設けられ
ている。この操作スイッチ24中には、第二電源接続ス
イッチ25が設けられている。この第二電源接続スイッ
チ25は、インク容器17の下方に設けられた発熱体2
2を前記第二電源から供給される電力にて発熱させるか
否かを選択するためのスイッチである。
【0025】また、操作スイッチ24の後方には、各種
メッセージを表示するための液晶から成る表示装置(L
CD)26が設けられている。表示装置(LCD)26
では、ホットメルト式インクジェットプリンタ10の状
態等を表わすメッセージが表示される。
【0026】次に、ホットメルト式インクジェットプリ
ンタ10の電気的構成について図1を参照して説明す
る。
【0027】図1は、本実施例のホットメルト式インク
ジェットプリンタ10の制御体系30を示すブロック図
である。
【0028】ホットメルト式インクジェットプリンタ1
0は、制御部31に、第二電源接続スイッチ25を含む
操作スイッチ24が接続されたスイッチ入力回路32、
発熱体22が接続された前記第一電源を含む第一電力供
給装置36、同じく発熱体22が接続された前記第二電
源を含む第二電力供給装置37、表示装置(LCD)2
6が接続されたLCDドライバー38、前記インク15
の有無を検出する検出装置39、サーミスタ53が接続
されているアナログ・デジタル変換器(以下、A/D変
換器と称する)54、インク噴射ヘッド14を125℃
に加熱するヘッドヒーター28が接続されたヘッドヒー
タードライバー29、プラテンを60℃に加熱するプラ
テンヒーター33が接続されたプラテンヒータードライ
バー34、外部装置が接続されるインターフェイス4
0、インク噴射ヘッド14を含む印字機構14aが接続
されたプリンタエンジン42がバス52を通してそれぞ
れ接続されている。
【0029】制御部31は、CPU44とROM46、
RAM48、タイマー50とがバス52により接続され
た構成をしており、上記の各種入力回路、インターフェ
イス40、プリンタエンジン42からの入力データを処
理して、第一電力供給装置36、第二電力供給装置3
7、LCDドライバー38、プリンタエンジン42に出
力データを送る。
【0030】そして、制御部31の制御により、スイッ
チ入力回路32、検出装置39、A/D変換器54、イ
ンターフェイス40、プリンターエンジン42からの入
力データに対応したヘッドヒータードライバー29、プ
ラテンヒータードライバー34、LCDドライバー3
8、第一電力供給装置36、第二電力供給装置37、プ
リンタエンジン42の動作をさせ、表示装置(LCD)
26によるメッセージ表示及び発熱体22によるインク
容器17の加熱を行なうと共に、印字機構14aによる
印字を行なう。
【0031】例えば、新しいインク15を補給した時
に、スイッチ入力回路32から第二電源接続スイッチ2
5が押されたことを示す信号が入力されると、発熱体2
2を前記第二電源から供給される電力により所定時間だ
け発熱させるための処理が行われる。
【0032】ROM46には、これらの処理を行うため
のプログラムが記憶されている。
【0033】また、タイマー50は、タイマー50内部
に設けられたメモリに、ROM46に記憶されている時
間データがセットされ、そのセットされた時間データに
対応する時間が経過した後に所定の信号を出力するもの
であって、第二電源による発熱体22への電力供給時間
を制限するために利用される。
【0034】また、検出装置39は、インク容器17内
の溶融されたインク15に接触している場合と接触して
いない場合とにそれぞれ異なった信号を出力するもので
ある。
【0035】以上のように構成されたホットメルト式イ
ンクジェットプリンタ10の動作を、図5及び図6を参
照して説明する。
【0036】図5及び図6は、ホットメルト式インクジ
ェットプリンタ10の動作を示す流れ図である。
【0037】まず、使用者は、必要に応じてインク貯蔵
器16のカバー19の蓋20を開けてインク容器17内
に適量のインク15を供給した後、ホットメルト式イン
クジェットプリンタ10の電源スイッチを投入する。す
ると、ホットメルト式インクジェットプリンタ10は動
作を開始し、制御部31の制御により、ヘッドヒーター
28を発熱させてインク噴射ヘッドを125℃まで加熱
させると共に、プラテンヒーター33を発熱させてプラ
テンを60℃まで加熱させる等の初期設定を行う(S1
0)。
【0038】次に、制御部31は、初期設定動作(S1
0)によるインク噴射ヘッドやプラテンの加熱と平行し
て、第一電力供給装置36を動作させ、第一電源の39
ボルト定電圧にて約78ワットの発熱を発熱体22にさ
せて(S11)、インク容器17を加熱する。
【0039】そして、LCDドライバー38を駆動さ
せ、表示装置(LCD)26に初期設定中及びインク容
器17内のインクが溶融途中であることを示す待機メッ
セージ「シバラク オマチクダサイ」を表示させて(S
12)、使用者に、ホットメルト式インクジェットプリ
ンタ10の使用を待機させる。
【0040】そして、A/D変換器54により変換され
たサーミスタ53の信号を読み、その信号から発熱体2
2により加熱されたインク容器17の温度、即ち、イン
ク容器17内のインク15の温度を調べて、インク容器
17の温度が99℃以上かどうか判別する(S13)。
【0041】発熱体22による加熱が十分でなく、まだ
インク容器17の温度が99℃に達していない場合、判
別ステップS13にて、「No」と判別され、前記ステ
ップS11及びS12を繰り返して、ホットメルト式イ
ンクジェットプリンタ10の使用を待機させると共に、
インク容器17の温度が99℃になるまで加熱を続け
る。
【0042】また、発熱体22により加熱されてインク
容器17の温度が99℃に達すると、図3に示すよう
に、インク15が完全に溶融されるので、前記判別ステ
ップS13の判別が「Yes」となり、次のステップS
14において、表示装置(LCD)26に印字形式の情
報を表示させ、次に、ホットメルト式インクジェットプ
リンタ10が印字可能となっていることを表示させる
(S14)。
【0043】尚、通常の環境では、電源スイッチが投入
された後、約12分後に初期設定が完了すると共に、イ
ンク容器17の温度が99℃に達する。
【0044】そして、インターフェイス40から印字開
始命令データが入力されているかどうかを判別する(S
15)。
【0045】印字開始命令データが入力されている場
合、この判別ステップS15の判別が「Yes」とな
り、次の印字処理ステップS16を実行する。この印字
処理ステップS16では、インターフェイス40を介し
て図示しない外部装置から入力された文字や記号のデー
タを、用紙11上にその文字や記号を表現させるための
ドットデータに変換してプリンタエンジン42に送る。
そして、プリンタエンジン42側では、印字機構14a
の動作を制御して、送られたドットデータにより用紙1
1上に文字や記号を印字する。
【0046】そして、印字処理ステップS16が終了し
た後、インク容器17の温度が101℃以上かどうか判
別する(S17)。
【0047】一方、印字開始命令データが入力されてお
らず、前記判別ステップS15にて、「No」と判別さ
れた場合にも、上記インク容器17の温度が101℃以
上かどうかが判別される(S17)。
【0048】そして、加熱され続けているインク容器1
7の温度が101℃以上で、この判別ステップS17に
て「Yes」判別されると、制御部31は、第一電力供
給装置36による第一電源からの電力供給を停止させる
(S18)。これにより、インク容器17の加熱を中止
し、インク容器17の温度が上がりすぎてインクが劣化
することを防ぐ。
【0049】次に、前記検出装置39の状態をみて、イ
ンク容器17内にインク15を補給させるべきか否か判
別する(S21)。
【0050】インク容器17内に検出装置39より上方
に溶融インク15が存在するときは、その判別ステップ
S21の判別が「No」となり、前記印字開始命令デー
タが入力されているかどうかを判別するステップS15
に戻って、上述した動作を繰り返す。
【0051】その後、インク容器17の温度が下がり、
その温度が101℃よりも低くければ、前記判別ステッ
プS17にて「No」と判別され、次のステップS19
にて、インク容器17の温度が99℃以下であるかどう
かが判別される。インク容器17の温度がまだ99℃以
下まで下がっていなければ、この判別ステップS19に
て「No」と判別され、次に、インク15の補給が必要
であるかどうかの前記判別ステップS21に移る。
【0052】一方、インク容器17の温度が99℃以下
まで下がっていれば、前記判別ステップS19にて「Y
es」と判別され、次に、第一電力供給装置36を駆動
させて、再び、発熱体22に前記第一電源からの電力供
給を行う(S20)。こうして、発熱体22を再び発熱
させ、インク15の温度が下がりすぎてインク15が凝
固しないようにインク容器17の温度を上昇させる。
【0053】そして、前記判別ステップS21に移る。
【0054】このように、上述したステップS15乃至
ステップS21を実行することにより、インク容器17
内に十分インク15が存在して、インク容器17内にイ
ンク15の補給が必要でないうちは、インク容器17内
のインク15の温度が99℃〜101℃に保たれ、その
インク15にて印字処理(S16)がなされる。
【0055】そして、インク容器17内のインク15が
印字処理ステップS16による印字動作により使用され
て少なくなって行き、図4に示すように、検出装置39
が空気中に露出すると、前記判別ステップS21にて
「Yes」と判別され、次に、表示装置(LCD)26
にインク15の補給を使用者に促すための補給指示メッ
セージ「インクガ アリマセン」を表示させる(S2
2)。
【0056】そして、上記メッセージに従い、使用者に
よりインク容器17内にインク15が補給されたかどう
か判別する(S23)。この判別は、インク容器17内
にインク15が補給されるとインク容器17の温度が急
激に下がるので、それをサーミスタ53により検出する
ことにより行われる。
【0057】そして、使用者によりインク容器17内に
インク15が補給されない間は、この判別ステップS2
3の判別が「No」となり、ステップS17に戻り、上
述したステップS17乃至ステップS23を繰り返し
て、インク容器17内に残っているインク15の温度を
99℃〜101℃に保ちつつ、補給指示メッセージによ
り使用者がインク容器17内にインク15を補給するの
を待つ。
【0058】使用者が前記補給指示メッセージに従い、
インク容器17内にインク15を補給すると、前記判別
ステップS23の判別が「Yes」となり、次に、第二
電力供給装置37の第二電源により発熱体22に電力を
供給させるための第二電源接続スイッチ25が押され、
制御部31に第二電力供給装置37の駆動命令が入力さ
れているかどうかを判別する(S24)。
【0059】使用者により第二電源接続スイッチ25が
押され、制御部31に第二電力供給装置37の駆動命令
が入力されている場合、この判別ステップS24にて
「Yes」と判別され、次に、LCDドライバー38を
駆動させて、表示装置(LCD)26にインク容器17
内のインク15が溶融途中であることを示す待機メッセ
ージ「シバラク オマチクダサイ」を表示させる(S2
5)。こうして、使用者に、ホットメルト式インクジェ
ットプリンタ10の使用を待機させる。
【0060】そして、次に、ヘッドヒーター28及びプ
ラテンヒーター33への電力の供給を中断し、プラテン
及びインク噴射ヘッド14の加熱を中断させる(S2
6)。すなわち、このS26の処理においては、インク
補給時において、本発明の第二発熱手段たる発熱体22
及び第二電力供給装置37以外の他の発熱手段、例え
ば、プラテンやインク噴射ヘッド14の加熱手段の駆動
を制限している。
【0061】また、その中断分の電力を利用することに
よって、第二電力供給装置37を駆動させて、70ボル
ト定電圧の第二電源により発熱体22に電力を供給する
(S27)。第二電源が接続されて発熱した発熱体22
は、その発熱の強さに応じてインク容器17を加熱す
る。
【0062】次に、タイマー50に2分をセットした後
にタイマー50を駆動させて、この2分が経過したかど
うか判別する(S28)。
【0063】タイマー50にセットした2分が経過して
ない間は、この判別ステップS28の判別が「No」と
なり、前記ステップS25に戻って、上述したステップ
S25乃至ステップS28による動作を繰り返す。
【0064】一方、タイマー50を駆動させた後に、セ
ットした2分が経過すると、前記判別ステップS28の
判別が「Yes」となり、第二電源から発熱体22へ供
給される電力を停止させると共に、プラテン及びインク
噴射ヘッド14の加熱を再開させる(S29)。
【0065】このように、タイマー50にセットした2
分の間に第二電源が接続されて発熱した発熱体22によ
る加熱によって、インク容器17の温度は、ほぼ99℃
まで上がる。また、ヘッドヒーター28及びプラテンヒ
ーター33の発熱を2分間中断するとインク噴射ヘッド
14及びプラテンの温度が少し下がるが、2分程度の発
熱の中断ならばその中断後に発熱を再開させれば通常の
印字動作には何等影響がない。
【0066】その後、前記ステップS13に戻る。
【0067】一方、第二電源接続スイッチ25が操作さ
れずに、第二電力供給装置37の駆動命令が入力されて
いない場合、前記判別ステップS24の判別が「No」
となり、第一電力供給装置36を動作させ、第一電源に
て発熱体22を発熱させて、インク容器17を加熱する
ステップS11に戻る。
【0068】この場合、インク容器17の温度が99℃
まで上がるまでに、第二電源からの電力供給時に比べて
約2倍の約4分の時間がかかる。
【0069】そして、それぞれの電力供給によりインク
15が溶融された後、再び、印字可能となり(S13:
Yes)、印字命令の入力に応じた印字処理(S16)
を行う。
【0070】このように、本実施例のホットメルト式イ
ンクジェットプリンタ10によれば、ホットメルト式イ
ンクジェットプリンタ10の立ち上げ時以外の固形イン
ク15の補給時に、スイッチによる選択により、インク
噴射ヘッド及びプラテンへ供給される電力を補給された
固形インク15の溶融のために利用して、固形インク1
5の補給時の印字不能状態を前記電力を利用しない場合
に比べて約1/2の時間に少なくすることができ、ホッ
トメルト式インクジェットプリンタ10を早く印字可能
な状態に戻すことができる効果がある。
【0071】本考案は以上詳述した実施例に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変更を加えることができる。
【0072】例えば、本実施例においては、第二電源接
続スイッチ25により選択的に第二電源が発熱体22に
接続されたが、インク容器17に固形インクが補給され
た後に(S23:Yes)、自動的に第二電源が発熱体
22に接続されるようにしてもよい。
【0073】また、本実施例では、電源電圧を変えて発
熱体22の発熱量を変えたが、発熱体22の抵抗値を変
えたり、交流電源の位相制御により発熱体22の発熱量
を変えるようにしてもよい。
【0074】
【考案の効果】以上説明したことから明かなように、本
考案のホットメルト式インクジェットプリンタによれ
ば、インク貯蔵器内に新たなインクが補給された時に、
インク貯蔵器内のインクを従来よりも速く溶融させて印
字動作の待機時間を短くすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施例のホットメルト式インクジェ
ットプリンタ10の制御体系30を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、ホットメルト式インクジェットプリン
タ10の外観を示す斜視図である。
【図3】図3は、インク容器17内のインク15が溶融
された状態のインク貯蔵器16を示す断面図である。
【図4】図4は、インク容器17内のインク15が減
り、固形インク15の補給が必要な状態のインク貯蔵器
16を示す断面図である。
【図5】図5は、ホットメルト式インクジェットプリン
タ10の動作を示す流れ図である。
【図6】図6は、ホットメルト式インクジェットプリン
タ10の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 ホットメルト式インクジェットプリンタ 11 用紙 15 インク 16 インク貯蔵器 17 インク容器 22 発熱体 36 第一電力供給装置 37 第二電力供給装置

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温では固体で加熱されると溶融するイ
    ンクが供給され、そのインクをインク噴射ヘッドにより
    用紙上に噴射して記録を行うホットメルト式インクジェ
    ットプリンタにおいて、 前記インクを貯えるインク貯蔵器と、電力により 単位時間内に所定熱量を発生させることがで
    き、その発生された熱によって前記インク貯蔵器を加熱
    して、インク貯蔵器内に貯えられたインクを溶融させる
    第一発熱手段と、電力により 前記所定熱量よりも多い熱量を単位時間内に
    発生させることができ、その発生された熱によって前記
    インク貯蔵器を加熱して、前記第一発熱手段によるイン
    ク貯蔵器内のインクの溶融よりも早くそのインクを溶融
    させる第二発熱手段と、 プリンタの立ち上げ時には前記第一発熱手段を駆動し、
    インク補給時には前記第二発熱手段を駆動するように制
    御する制御手段と、 を備える ことを特徴とするホットメルト式インクジェッ
    トプリンタ。
  2. 【請求項2】 常温では固体で加熱されると溶融するイ
    ンクを用い、そのインクをインク噴射ヘッドにより用紙
    上に噴射して記録を行うために、前記インクを加熱して
    溶融させるための発熱手段を複数備えたホットメルト式
    インクジェットプリンタにおいて、 前記インクを貯えるインク貯蔵器と、 電力により単位時間内に所定熱量を発生させることがで
    き、その発生された熱によって前記インク貯蔵器を加熱
    して、インク貯蔵器内に貯えられたインクを溶融させる
    第一発熱手段と、 電力により前記所定熱量よりも多い熱量を単位時間内に
    発生させることができ、その発生された熱によって前記
    インク貯蔵器を加熱して、前記第一発熱手段によるイン
    ク貯蔵器内のインクの溶融よりも早くそのインクを溶融
    させる第二発熱手段と、 前記第二発熱手段の駆動時には、その第二発熱手段以外
    の発熱手段の駆動を制限する制御手段と、 を備えることを特徴とする ホットメルト式インクジェッ
    トプリンタ。
  3. 【請求項3】 電力により発熱し前記インク噴射ヘッド
    を加熱するヘッド加熱手段を備え、 前記制御手段は、前記第二発熱手段の駆動時には、前記
    ヘッド加熱手段の駆動を制限することを特徴とする請求
    項1または2に記載の ホットメルト式インクジェットプ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 プラテンと、 電力により発熱し前記プラテンを加熱するプラテン加熱
    手段とを備え、 前記制御手段は、前記第二発熱手段の駆動時には、前記
    プラテン加熱手段の駆動を制限することを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の ホットメルト式インク
    ジェットプリンタ。
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