JP3098620B2 - インクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置の制御方法

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電池を電源とす
るインクジェット記録装置に好適な、インクジェット記
録装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られているインクジェット記
録装置は、AC電源により駆動されるものがほとんどで
あり、電池を用いる場合にも、Ni−Cd電池のような
容量の大きい2次電池が使用されていた。
【0003】図6は、従来から知られているインクジェ
ット記録装置に搭載されているインクジェット記録ヘッ
ドの概略構成図である。
【0004】図6において601はヒーターボードであ
り、シリコン基板上に電気熱変換体(吐出ヒータ)60
2と、これに電力を供給するアルミニウム4等の配線6
03とが成膜技術により形成されて成る。そして、この
ヒーターボード601に対して、記録用液体の液路(ノ
ズル)606を限界するための隔壁を設けた天板608
を接着することにより、インクジェット記録ヘッドが構
成される。
【0005】記録用の液体(インク)は、天板608に
設けた供給口605より共通液室604に供給され、こ
こより各ノズル606内に導かれる。そして、通電によ
ってヒーター602が発熱すると、ノズル606内に満
たされたインクに発泡が生じ、吐出口607からインク
滴が吐出されるわけである。
【0006】図6に示したこの記録ヘッドがしばらくの
間駆動されなかった場合には、各ノズル内に供給された
インクの水分が蒸発してゆき粘性が高まり、記録初期に
おけるインクの目詰まりが発生して印字不良が生じる。
そこで、従来のインクジェットヘッド駆動装置において
は、図7に示すように、駆動されなかった時間Tに対応
し、その時間に比例した量Nの予備吐出を実行してい
た。
【0007】すなわち予備吐出においては、粘度の高い
インクを吐出口607より印字に係わらない所定の位置
のインク吸収体(図示せず)に排出すると共に、粘度の
低いインクを供給口605より共通液室604を介して
各ノズル内に供給し、これによりインクの粘度を下げ、
初期より正常な印字を得ていた。つまり、駆動されなか
った時間Tiに対応する予備吐出量は、図7に示すとお
り、niである。
【0008】また、図7のTmax を越えた時間に対して
は、電源オン時と同じ量だけのnmax の予備吐出が実行
される。これは、ノズル606や共通液室604の構造
上、nmax の量の予備吐出によって、ほとんどのインク
の目詰まりが解消されることが実験で実証されているか
らである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置はAC駆動されていることから
電源に充分余裕があったため、その駆動されなかった時
間T(図7参照)を計測するための電気回路における電
力の消費は問題にならなかった。
【0010】その反面、ACコードが必要であったり、
電源回路が大きいために、(1)携帯性が悪い(2)小
型化が難しい(3)コスト高になる等の欠点を有してい
た。
【0011】よって本発明の目的は、上述の点に鑑み、
待機時の消費電力を抑えつつ、電源投入後の記録開始時
に良好な記録を行えるようしたインクジェット記録装置
の制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る本発明は、インクジェット記録装
置の制御方法において、消費電力を抑えるためにインク
ジェット記録装置の特定電源をオフした後、そのオフ時
間を計測し、所定時間が経過した場合に、この所定時間
が経過したことを示すための情報を保持し、前記所定時
間が経過した後に前記特定電源のオフによる消費電力よ
りさらに小さな低消費電力モードに移行し、前記情報が
保持されているか否かによって、実行すべき予備吐出の
量を変えるものである。請求項2に係る本発明は、請求
項1に係る制御方法において、前記情報が保持されてい
る状態で電源投入の指示を受けた場合には、前記所定時
間が経過していない場合に電源投入の指示を受けた場合
に比べて予備吐出量を多くする。請求項3に係る本発明
は、請求項1に係る制御方法において、インクジェット
記録ヘッドは気泡の成長・収縮によりインク液滴を吐出
して記録を行う。請求項4に係る本発明は、請求項1に
係る制御方法において、インクジェット記録装置は電池
を動作電源とする。請求項5に係る本発明は、請求項1
に係る制御方法において、前記特定電源のオフとは、記
録動作の停止や表示をオフする見かけ上の電源のオフで
ある。
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】以下に詳述する本発明の実施例では、電力の
消費を避けるためのオートパワーオフ機能を有するイン
クジェット記録装置において、そのオートパワーオフあ
るいはOFFキーによるオフ後、つまり記録装置の動作
を停止したり、表示をオフしたりすることによる、消費
電力を抑えるための見かけ上の電源オフ後、内蔵の演算
制御装置により一定時間を計時し、その一定時間内にO
Nキーの入力を受けつけた場合と、一定時間の計時後に
受けつけた場合に応じて、ONキー入力後に実行される
予備吐出の量を変えるようにしている。その結果、一定
時間の計時後、電池から各部に電力を供給するためのD
C/DCコンバータ回路の駆動を停止し、DC/DCコ
ンバータ回路での電力消費を防ぐと共に、再びONキー
を受けつけるまで演算制御装置を低消費電力モードにす
ることにより、乾電池のような小容量の電池でも、イン
クジェット記録ヘッドを駆動可能とすることができる。
【0016】以下、図面を参照して本発明の各実施例を
詳細に説明する。
【0017】実施例1 図1は、本実施例におけるオートパワーオフ後、あるい
は、OFFキー入力後からONキーの入力を受けつける
までの時間と、予備吐出の量Nとの対応関係を示す線図
である。本図において、破線は、従来から知られている
予備吐出量を示す(図7参照)。
【0018】図1に示されているとおり、従来は時間T
に対して、ほぼ直線的な変化をする予備吐出量としてい
たために、計時に対して非常な正確さを必要としてい
た。そのため、計時機能を有する演算制御装置が必要で
あったり、もしくは、計時機能専用のLSIを付加した
りしていた。しかし、その計時機能を動作させるため
に、オフ時においても、電力を消費していた。
【0019】これに対して本実施例においては、Tmax
を境として、予備吐出の回数をn発とnmax とに単純化
しているため、正確な計時機能ならびにTmax 以上の計
時の必要がなくなる。但し、斜線を施した分だけ余分に
従来より予備吐出のためにインクを消費してしまうこと
になるが、実際の印字時に消費されるインクの量に比べ
ればその量は少なく、1つのインクヘッドで印字可能な
印字寿命に対して大きな影響を与えるものではない。逆
に、目詰まりに対しては、より強い回復力を与え、電池
駆動を可能にしたことによる携帯性の向上,小型化、コ
ストダウンのメリットの方が大きい。
【0020】図2は、本発明に係るインクジェット記録
装置を搭載したプリンタ付き計算機201の斜視図であ
る。本図において、202は表示部、203はOFFキ
ー、204はONキー、205は他のキーを一群とした
キーボード、206はインクジェット記録ヘッド、20
7は予備吐出のインクを吸収するためのインク吸収体、
208はプリンタユニット、209は記録紙を表す。
【0021】図3は、図2に示したプリンタ付き計算機
の電気ブロック図である。本図において、301は演算
制御装置(MPU)であり、計算機における演算処理
や、キーボード302、プリンタ208,表示器303
等と信号の授受を行いながら各部の制御を行う。このM
PU301は、図5にて詳述される処理手順等を格納す
るROM301Bのほか、各処理におけるワークエリア
やプリント処理のバッファ等に用いられるRAM301
A、および、一定時間をカウントするタイマーTMR3
01Cを有する。
【0022】307はプリンタユニットに含まれるステ
ッピングモータを駆動するためのドライバIC、308
はインクジェット記録ヘッドを駆動するための駆動IC
である。305は電池(4本)を表す。306は、電池
4本305の出力電圧を入力して各部に必要な電圧に変
換するためのDC/DCコンバータ回路を示す。このD
C/DCコンバータ回路306は、MPU301からの
PCNT信号により、その駆動が制御される。
【0023】PCNT信号によりその駆動が制止されな
い時には、MPU電源となるVCC,ステッピングモータ
電源となるVM ,インクジェット記録ヘッド電源となる
Hの消費が無い場合にも、DC/DCコンバータ回路
306自体が電力を自己消費する。
【0024】310はダイオードであり、PCNT信号
に応答してDC/DCコンバータ回路306が停止し、
MPU301が低消費電力モードになった時に、電池3
05から直接的に電力をMPU301に供給するための
ものである。なお、このMPU301は低消費電力モー
ドになった時、その電源電圧範囲は広がり、電池の直接
駆動も可能になる。309は、バックアップのためのコ
ンデンサである。
【0025】図4は、インクジェット記録ヘッドの駆動
電気回路を詳細に説明したものである。本図において、
MPU301からの信号を入力端In に受けた記録ヘッ
ド駆動IC308では、その内部のトランジスタTr
オンする。すると、電源VHから記録ヘッドのヒータr0
および出力ポートO0 を介してトランジスタTr に電
流IH が流れ込み、ヒータr0 が発熱してインクに発泡
が生じ、吐出口よりインク滴が吐出する。
【0026】図5は、ROM301Bに内蔵されている
OFF処理(a)と、ONキー処理(b)を示すフロー
チャートである。
【0027】図5の(a)に示したOFF処理のスター
トは、オートパワーオフによる場合と、OFFキー
の押下による場合がある。まず、ステップS501で
は、プリンタオフ処理,表示オフ処理,メモリフラグの
オフ処理等の全般的なオフ処理を行う。
【0028】ステップS502では、オフ後の一定時間
を計時するためのタイマーTMR301Cをスタートす
る。
【0029】ステップS503では、ONキーの入力を
チェックし、ある場合にはステップS508でNmax
ラグをオフし、ONキー処理へジャンプする。
【0030】ステップS503でONキーの入力がない
時、タイマーが一定時間(Tmax)に達したか否かを
判断し、達しない場合にはステップS503に戻り、ル
ープする。他方、タイマーがTmax に達した時は、
ステップS505でNmax フラグをオンし(すなわ
ち、一定時間に達したことを示す情報を保持し)、さら
にステップS506にてPCNT信号をオンして、DC
/DCコンバータ回路306の駆動を停止する。
【0031】ステップS507では、MPU301の低
消費電力モードであるスリープモード状態になる処理を
実行する。なお、スリップモードになったMPU301
は、ONキーの入力により通常のモードに復帰し、ON
キー処理を実行する。
【0032】図5のONキー処理において、ステップS
509ではメモリフラグの初期化,表示の初期化,プリ
ンタの初期化などONキー後の初期化処理全般であるO
N処理を実行する。
【0033】ステップS510では、Nmax フラグのオ
ン/オフを判断し、オンならば、ステップS511にお
いてNmax 発の予備吐出を、オフならばステップS51
2においてn発の予備吐出をそれぞれ実行し、次なる処
理を待つため、キー入力待ち処理へジャンプする。
【0034】実施例2 これまで説明してきた実施例においては、一定時間の計
時をMPU301に内蔵するタイマー301Cにより計
測していたが、図8の(a)に示すように、MPUに内
蔵するA/Dコンバータ380を利用することも可能で
ある。
【0035】すなわち、図8(a)において、オフキー
の押下時またはオートパワーオフ時に、ポートP1を介
してスイッチSW1を閉じる。このとき、ポートP3の
作用により、スイッチSW2は開いている。そして、ス
イッチSW1が閉じたことにより、抵抗値の大きいRを
通して、コンデンサCには微小電流iR が充電される。
この充電時間Tとともに変化するコンデンサCの充電電
圧VC を同図(b)に示す。
【0036】そして、ONキーの押下を受けつけた時に
スイッチSW1を開き、コンデンサCの充電電圧VC
ポートP2を介してA/Dコンバータ380で読み取
る。このA/D変換されたデータが一定時間Tmax に対
応するVcm以上であるか否かにより、フラグNmax をオ
ン/オフする。
【0037】コンデンサCの充電電圧VC を読み取った
後、ポートP3を介してスイッチSW2を閉じ、小さな
抵抗値を有する抵抗rを通してコンデンサCを放電す
る。
【0038】上述した方法では一定時間Tmax の計測を
行う際、電池電圧やCやRの値のバラツキにより正確さ
を欠くことになるが、一定時間の計時中も、MPUを低
消費電力モード(スリープモード)にできるというメリ
ットを有する。
【0039】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0040】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0041】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0042】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0043】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0044】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0045】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0046】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0047】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0048】(実施例による効果) 上述した本発明の各実施例 によれば、オートパワーオフ
あるいはOFFキーによるオフの後、所定の時間内にO
Nキーの入力を受けつけた場合と、所定の時間経過後に
ONキーの入力を受けつけた場合とによって、ONキー
の入力後に実行すべき予備吐出の量を変えるという単純
な予備吐出制御を行う構成としてあるので、例えばDC
/DCコンバータ回路の駆動を停止すると共に演算制御
装置を低消費電力モードにするなどして、消費電力の低
減を図ることができる。その結果として、乾電池のよう
な小容量の電池でも駆動可能にし、ACコードを不要に
して、電源回路を小さくでき、装置全体としても小型化
が可能になり、携帯性を向上させ、製造コストも大幅に
低減できるという格別の効果が得られる。
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、待
機時の消費電力を抑えつつ、電源投入後の記録開始時に
良好な記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において、ONキーの入力を
受けつけるまでの時間と予備吐出量との対応関係を示す
線図である。
【図2】本発明に係るプリンタ付き計算機の外観図であ
る。
【図3】図2に示したプリンタ付き計算機の電気ブロッ
ク図である。
【図4】インクジェット記録ヘッドの駆動電気回路を示
す詳細な説明図である。
【図5】本実施例の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】インクジェット記録ヘッドの構造の説明図であ
る。
【図7】従来例において、ヘッドの駆動されなかった時
間と予備吐出量との対応関係を示す線図である。
【図8】本発明の他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
209 プリンタ 301 MPU 302 キーボード 303 表示器 305 電池 306 DC/DCコンバータ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置の制御方法にお
    いて、 消費電力を抑えるためにインクジェット記録装置の特定
    電源をオフした後、そのオフ時間を計測し、 所定時間が経過した場合に、この所定時間が経過したこ
    とを示すための情報を保持し、 前記所定時間が経過した後に前記特定電源のオフによる
    消費電力よりさらに小さな低消費電力モードに移行し、 前記情報が保持されているか否かによって、実行すべき
    予備吐出の量を変えることを特徴とするインクジェット
    記録装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記情報が保持され
    ている状態で電源投入の指示を受けた場合には、前記所
    定時間が経過していない場合に電源投入の指示を受けた
    場合に比べて予備吐出量を多くすることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、インクジェット記録
    ヘッドは、気泡の成長・収縮によりインク液滴を吐出し
    て記録を行うことを特徴とするインクジェット記録装置
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、インクジェット記録
    装置は電池を動作電源とすることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記特定電源のオフ
    とは、記録動作の停止や表示をオフする見かけ上の電源
    のオフであることを特徴とするインクジェット記録装置
    の制御方法。
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