JP2582403Y2 - 油剤付与口金 - Google Patents

油剤付与口金

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JP2582403Y2
JP2582403Y2 JP2469593U JP2469593U JP2582403Y2 JP 2582403 Y2 JP2582403 Y2 JP 2582403Y2 JP 2469593 U JP2469593 U JP 2469593U JP 2469593 U JP2469593 U JP 2469593U JP 2582403 Y2 JP2582403 Y2 JP 2582403Y2
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JP
Japan
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oil
yarn bundle
base
discharge hole
oil agent
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JP2469593U
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JPH0679749U (ja
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清 横尾
孝司 山崎
利夫 田嶋
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Nippon Ester Co Ltd
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Nippon Ester Co Ltd
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、短繊維(スフ)を生産
するに際して、カット前の糸条束に効率よく仕上げ油剤
を付与する油剤付与口金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スフの生産において、カットされる前の
糸条束に仕上げ油剤を付与するには、ローラ式給油装
置、噴霧式給油装置、シャワー式給油装置を用いたり、
油剤浴槽に糸条束を浸漬させる方法等を用いていた。
【0003】しかし、30〜300 万デニールの糸条束にロ
ーラ式給油装置、噴霧式給油装置、シャワー式給油装置
を用いて油剤を付与すると、糸条束の表面には油剤が付
与されるが、内層部まで十分に油剤が浸透せず、糸条束
に油剤の付着斑が発生するという欠点があった。さら
に、噴霧式給油装置を用いた場合は、油剤を噴霧させる
と必要以上の油剤が霧状となって拡散するため、作業環
境が著しく悪化するという問題があった。
【0004】また、油剤浴槽に糸条束を浸漬させる方法
では、油剤の浸透性は優れているが、浸透させる量のコ
ントロールが難しく、糸条束に必要以上に油剤が浸透し
て乾燥効率が悪くなるという問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上述した問
題点を解決し、作業環境を悪化させずに、糸条束を安定
して走行させながら、均一に油剤を付着させることがで
きる油剤付与口金を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、本考案に到達し
た。
【0007】すなわち、本考案は、走行する糸条束に油
剤吐出孔から供給される油剤を付与する口金において、
口金の上面に糸条束の走行方向と平行な複数の溝を1.5
〜15mmの間隔で設けるとともに、隣接する各溝間に高さ
1.5mm 以上の凸部を形成し、各凸部に直径0.1 〜1.0mm
の油剤吐出孔を設けたことを特徴とする油剤付与口金を
要旨とするものである。
【0008】以下、本考案を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は、本考案の油剤付与口金の一実施態様を示す
平面図、図2は図1の油剤付与口金の側断面図、図3は
図1のA−B方向の切断端面図である。
【0009】油剤付与口金の上面には、断面略V字状を
した溝部3が糸条束の走行方向と平行に設けられてお
り、複数の溝部3が上面の幅方向に隔設されている。隣
接する各溝部3間の凸部2には油剤吐出孔1が設けられ
ており、各油剤吐出孔1は、誘導孔5を介して口金の底
部に設けた油剤導入口4と連通している。本考案の油剤
付与口金を用いて糸条束に油剤を付与するに際しては、
上面の溝部3の長さ方向と平行方向に走行させ、油剤導
入口4から誘導孔5を通り、油剤吐出孔1より吐出され
る仕上げ油剤を付与する。
【0010】本考案の油剤付与口金は、上面に糸条束の
走行方向と平行な複数の溝部3と凸部2が形成されてい
るので、糸条束はこれらの溝部3に走行方向が規制さ
れ、走行方向からはみ出してばらけが生じたり、口金上
面を滑って片側に偏ることなく安定して走行でき、油剤
が均一に付与される。また、凸部2に油剤吐出孔1が設
けられているため、走行する糸条束に凸部2が圧接しや
すく、糸条束の内層部に油剤を浸透させやすくなる。
【0011】本考案において、溝部3と溝部3の間隔を
1.5 〜15mmにする必要がある。この間隔が1.5 mm未満で
あると、口金の凸部2が鋭角になり過ぎるため、繊度の
大きい延伸糸条束の走行糸揺れによって凸部2が変形し
たり、破損しやすくなって仕上げ油剤の付着斑が発生す
る。一方、15mmを超えると、油剤吐出孔1の間隔が広く
なるため、延伸糸条束の全体に仕上げ油剤を付着させる
ことができず、油剤の付着斑が発生する。
【0012】凸部2の高さは1.5mm 以上とする必要があ
る。この高さが1.5mm 未満であると、糸条束の層内に油
剤吐出孔が達しないために、糸条束に均一に油剤を付与
することができず、油剤の付着斑が発生する。凸部2の
高さは1.5mm 以上であれば特に限定されるものではない
が、油剤吐出孔1の位置が、糸条束の厚みの約半分の高
さになるようにすると、糸条束の中層部から良好に油剤
を付着、浸透させることができる。
【0013】油剤吐出孔1の直径は0.1 〜1.0mm にする
必要があり、直径が0.1mm 未満では、仕上げ油剤に含ま
れる不純物等によって油剤吐出孔1が詰まりやすくな
り、油剤の付着斑が発生する。一方、直径が1.0mm を超
えると、油剤吐出孔1の孔径が大き過ぎるため、油剤吐
出孔1から出る油剤の流量にバラツキが生じ、糸条束に
均一に油剤を付与することができない。
【0014】それぞれの油剤吐出孔1から均一に油剤を
吐出させる方法としては、油剤導入口4に底板7を設
け、油剤導入口4に通じる油剤供給部6から、配管を通
して定量ポンプで定量の油剤を油剤導入口4に供給し、
誘導孔5を通じて油剤吐出孔1から油剤を均一に吐出さ
せる方法がある。
【0015】油剤吐出孔1の形は、油剤が良好に吐出さ
れるものであれば特に丸型に限定されるものではなく、
偏平及び三角、四角等の多角形でもよい。また、油剤吐
出孔1の最上部に糸条束が引っ掛かったり、単糸切れが
発生するのを防止するには、油剤吐出孔1の最上部を平
面にすることが好ましい。
【0016】油剤付与口金の形状は、円柱、三角柱、四
角柱等、特に限定されるものではないが、糸条束の走行
方向の断面形状(図3)は、走行する糸条束と口金面と
の接触が滑らかで、さらに清掃がしやすい半円状である
ことが好ましい。
【0017】油剤付与口金の材質は、特に限定されるも
のではないが、錆の発生を防ぐためにステンレス製とす
ることが好ましく、また、油剤付与口金の上面は、口金
と糸条束の走行摩擦による口金の摩耗を防ぐために、硬
質クロムメッキ仕上げしたり、セラミック加工すること
が好ましい。
【0018】
【考案の効果】本考案の油剤付与口金を用いると、糸条
束を安定して走行させながら、糸条束に均一に油剤を付
与することができ、さらに、作業環境の悪化を防ぐこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の油剤付与口金の一実施態様を示す平面
図である。
【図2】図1の本考案の油剤付与口金の側断面図であ
る。
【図3】図1の本考案の油剤付与口金のA−B方向の切
断端面図である。
【符号の説明】
1 油剤吐出孔 2 凸部 3 溝部 4 油剤導入口 5 誘導孔 6 油剤供給部 7 底板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01D 5/096 D06B 1/04 D06B 3/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する糸条束に油剤吐出孔から供給さ
    れる油剤を付与する口金において、口金の上面に糸条束
    の走行方向と平行な複数の溝を1.5 〜15mmの間隔で設け
    るとともに、隣接する各溝間に高さ1.5mm 以上の凸部を
    形成し、各凸部に直径0.1 〜1.0mm の油剤吐出孔を設け
    たことを特徴とする油剤付与口金。
JP2469593U 1993-04-13 1993-04-13 油剤付与口金 Expired - Lifetime JP2582403Y2 (ja)

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JPH0679749U JPH0679749U (ja) 1994-11-08
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