JP2582318Y2 - ワイヤソーの接続構造 - Google Patents
ワイヤソーの接続構造Info
- Publication number
- JP2582318Y2 JP2582318Y2 JP1992054026U JP5402692U JP2582318Y2 JP 2582318 Y2 JP2582318 Y2 JP 2582318Y2 JP 1992054026 U JP1992054026 U JP 1992054026U JP 5402692 U JP5402692 U JP 5402692U JP 2582318 Y2 JP2582318 Y2 JP 2582318Y2
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- Japan
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- wire
- sleeve
- connection
- outer periphery
- connection structure
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ループ端の接続強度
を向上したワイヤソーの接続構造に関するものである。
を向上したワイヤソーの接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは、金属製ワイヤの外周に所
定間隔をおいて切削用のチップを多数固定したもので、
その両端を接続し、ループ状にし、このループの一端を
岩石,コンクリートブロック等の切削対象物に引き回
し、他端側をテンションプ―リに懸架し、これを回転し
つつ牽引することにより、ワイヤソーを無端状に回転さ
せて、切削対象物を切削するものであり、その切削能率
は切削速度及びテンションに比例して大きくなる。
定間隔をおいて切削用のチップを多数固定したもので、
その両端を接続し、ループ状にし、このループの一端を
岩石,コンクリートブロック等の切削対象物に引き回
し、他端側をテンションプ―リに懸架し、これを回転し
つつ牽引することにより、ワイヤソーを無端状に回転さ
せて、切削対象物を切削するものであり、その切削能率
は切削速度及びテンションに比例して大きくなる。
【0003】このワイヤソーの接続構造としては圧接
法,ネジ込み式,あみ込み式があるが、一般には気軽に
できる圧接法が採用されており、ワイヤソーの両端突き
合わせ部の外周被覆を取り除いてワイヤを露出させ、接
続用スリーブをその外周に装着し、カシメ付けなどの圧
接により接続している。
法,ネジ込み式,あみ込み式があるが、一般には気軽に
できる圧接法が採用されており、ワイヤソーの両端突き
合わせ部の外周被覆を取り除いてワイヤを露出させ、接
続用スリーブをその外周に装着し、カシメ付けなどの圧
接により接続している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
接続用スリーブは単なる金属筒体から構成されているた
め、ワイヤに対する圧接点は複数箇所あるが、この部分
の摩擦支持力に限られるため、接続強度はワイヤの張力
に比べてかなり低いものとなる。したがって、運転中に
過度のテンションを加えるとワイヤが接続部分から切れ
て飛散し易く、危険であった。またこのため、切削速度
や、テンションに制限が生じ、切削能率低下の原因とな
っていた。
接続用スリーブは単なる金属筒体から構成されているた
め、ワイヤに対する圧接点は複数箇所あるが、この部分
の摩擦支持力に限られるため、接続強度はワイヤの張力
に比べてかなり低いものとなる。したがって、運転中に
過度のテンションを加えるとワイヤが接続部分から切れ
て飛散し易く、危険であった。またこのため、切削速度
や、テンションに制限が生じ、切削能率低下の原因とな
っていた。
【0005】この考案は以上の不具合を解決するもの
で、その目的は接続強度を向上し、安全性及び切削能率
を向上できるようにしたワイヤソーの接続構造を提供す
るものである。
で、その目的は接続強度を向上し、安全性及び切削能率
を向上できるようにしたワイヤソーの接続構造を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この考案は、所定間隔おきに多数の切削用チップを
固定した金属製ワイヤの両端突き合わせ部の外周に、前
記ワイヤのよりと同方向でかつ略同一ピッチの溝を内側
に形成した接続用スリーブを装着し、圧接法により該ス
リーブを前記ワイヤの外周に結合してループ状に連結し
たものである。
め、この考案は、所定間隔おきに多数の切削用チップを
固定した金属製ワイヤの両端突き合わせ部の外周に、前
記ワイヤのよりと同方向でかつ略同一ピッチの溝を内側
に形成した接続用スリーブを装着し、圧接法により該ス
リーブを前記ワイヤの外周に結合してループ状に連結し
たものである。
【0007】
【作用】以上の構成によれば、圧接状態でスリーブの内
周の溝の全面にワイヤの外周が凹凸状に喰込み、圧着面
積が増すことにより接続強度が向上する。また、スリー
ブにワイヤの端部をネジ込み式に容易に押通することが
できる。
周の溝の全面にワイヤの外周が凹凸状に喰込み、圧着面
積が増すことにより接続強度が向上する。また、スリー
ブにワイヤの端部をネジ込み式に容易に押通することが
できる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0009】図1,図2はこの考案にかかる接続構造を
示すもので、ワイヤソー1は、鋼製,またはステンレス
製ワイヤ2の外周に被覆3を介して多数の切削用チップ
4を所定間隔をおいて配置したものである。切削用チッ
プ4の外周にはダイヤモンドビーズ等の砥粒が埋設さ
れ、この砥粒が切削対象物に接触することにより切削が
なされる。
示すもので、ワイヤソー1は、鋼製,またはステンレス
製ワイヤ2の外周に被覆3を介して多数の切削用チップ
4を所定間隔をおいて配置したものである。切削用チッ
プ4の外周にはダイヤモンドビーズ等の砥粒が埋設さ
れ、この砥粒が切削対象物に接触することにより切削が
なされる。
【0010】このワイヤソー1は長尺のまま供給され、
切削現場で必要長さに切断されて切削対象物及び回転駆
動装置間にかけ回され、次いでループ状に形成される。
ループを作る手順は、切断された両端部の被覆3を剥が
してワイヤ2を剥き出しにし、この外周にこの考案によ
る接続用スリーブ5を嵌合装着し、ワイヤ2同士を突き
合わせた状態で図示しない専用のカシメ機により接続用
スリーブ5を縮径させる。
切削現場で必要長さに切断されて切削対象物及び回転駆
動装置間にかけ回され、次いでループ状に形成される。
ループを作る手順は、切断された両端部の被覆3を剥が
してワイヤ2を剥き出しにし、この外周にこの考案によ
る接続用スリーブ5を嵌合装着し、ワイヤ2同士を突き
合わせた状態で図示しない専用のカシメ機により接続用
スリーブ5を縮径させる。
【0011】この接続用スリーブ5の長さは前記切削用
チップ4の配置間隔にほぼ等しいかこれより短い長さで
ある。またこのスリーブ5の内周にはワイヤ2のよりと
ほぼ同一ピッチの溝6が形成されている。
チップ4の配置間隔にほぼ等しいかこれより短い長さで
ある。またこのスリーブ5の内周にはワイヤ2のよりと
ほぼ同一ピッチの溝6が形成されている。
【0012】したがって接続作業時には、一方のワイヤ
2の端部外周にねじ込み式にその全長の約半分程度まで
挿通し、次いで他方側ワイヤ2の端部外周をスリーブ5
の残り半分にねじ込み式に挿通して、スリーブ5の内部
中央でワイヤ2の両端を突き合わせることができる。な
お、このスリーブ5の内径はワイヤ2のねじこみ作業に
支障を生じない程度の内径に設定されており、カシメ付
け作業によって接続強度を生ずる。
2の端部外周にねじ込み式にその全長の約半分程度まで
挿通し、次いで他方側ワイヤ2の端部外周をスリーブ5
の残り半分にねじ込み式に挿通して、スリーブ5の内部
中央でワイヤ2の両端を突き合わせることができる。な
お、このスリーブ5の内径はワイヤ2のねじこみ作業に
支障を生じない程度の内径に設定されており、カシメ付
け作業によって接続強度を生ずる。
【0013】接続完了状態では図2に示すように、スリ
ーブ5の縮径によりにワイヤ2の外周は溝6に凹凸状に
喰込み、その圧着面が溝6全体に及んでスリーブ5の内
面とワイヤ2との間に空隙がなくなるような状態でスリ
ーブ5に固定され強固に接続されることになる。
ーブ5の縮径によりにワイヤ2の外周は溝6に凹凸状に
喰込み、その圧着面が溝6全体に及んでスリーブ5の内
面とワイヤ2との間に空隙がなくなるような状態でスリ
ーブ5に固定され強固に接続されることになる。
【0014】稼動中にはワイヤ2に対する引き抜き方向
のテンションは加わるが、より方向の力は生じないので
圧着力は高いまま維持され、従来に比べて高速かつ高い
テンションをかけて切削作業を行っても接続部分が抜け
ることはなく、より効率の高い切削作業を行えることに
なる。
のテンションは加わるが、より方向の力は生じないので
圧着力は高いまま維持され、従来に比べて高速かつ高い
テンションをかけて切削作業を行っても接続部分が抜け
ることはなく、より効率の高い切削作業を行えることに
なる。
【0015】なお、この実施例では、図3(イ)に示す
ように、ワイヤ2のよりと同方向の溝6が、接続用スリ
ーブ5の全長に亘って内周に形成された場合について記
載したが、溝6は必ずしも接続用スリーブ5の全長に亘
って形成する必要はなく、例えば図3(ロ)に示すよう
に、中央から片側にのみ溝6を形成してもよい。この場
合には、溝6が形成されていない片側からワイヤ2が抜
けても、他方側において接続用スリーブ5はワイヤ2に
強固に接続しているので、接続用スリーブ5がワイヤ2
から外れて飛散する危険が生じない。
ように、ワイヤ2のよりと同方向の溝6が、接続用スリ
ーブ5の全長に亘って内周に形成された場合について記
載したが、溝6は必ずしも接続用スリーブ5の全長に亘
って形成する必要はなく、例えば図3(ロ)に示すよう
に、中央から片側にのみ溝6を形成してもよい。この場
合には、溝6が形成されていない片側からワイヤ2が抜
けても、他方側において接続用スリーブ5はワイヤ2に
強固に接続しているので、接続用スリーブ5がワイヤ2
から外れて飛散する危険が生じない。
【0016】
【考案の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この考案によるワイヤソーの接続構造にあっては、
接続用スリーブにワイヤの端部をねじ込み式に容易に挿
通することができるとともに、圧接法によりこのスリー
ブをワイヤの外周に結合する際に、スリーブの内面とワ
イヤとの間に空隙がなくなり、摩擦保持力を極めて大き
くして、接続強度を大幅に向上することができる。
に、この考案によるワイヤソーの接続構造にあっては、
接続用スリーブにワイヤの端部をねじ込み式に容易に挿
通することができるとともに、圧接法によりこのスリー
ブをワイヤの外周に結合する際に、スリーブの内面とワ
イヤとの間に空隙がなくなり、摩擦保持力を極めて大き
くして、接続強度を大幅に向上することができる。
【図1】この考案による接続構造を分解して示す一部断
面側面図である。
面側面図である。
【図2】同接続状態を示す横断面図である。
【図3】(イ)は全長に亘ってその内周に溝が形成され
た接続用スリーブを示す縦断面図、(ロ)は内周の片側
のみに溝が形成された接続用スリーブを示す縦断面図で
ある。
た接続用スリーブを示す縦断面図、(ロ)は内周の片側
のみに溝が形成された接続用スリーブを示す縦断面図で
ある。
1 ワイヤソー 2 金属製ワイヤ 4切削用チップ 5 接続用スリーブ 6 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23D 61/18 B28D 1/08
Claims (1)
- 【請求項1】 所定間隔おきに多数の切削用チップを固
定した金属製ワイヤの両端突き合わせ部の外周に、前記
ワイヤのよりと同方向でかつ略同一ピッチの溝を内側に
形成した接続用スリーブを装着し、圧接法により該スリ
ーブを前記ワイヤの外周に結合してループ状に連結した
ことを特徴とするワイヤソーの接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992054026U JP2582318Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | ワイヤソーの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992054026U JP2582318Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | ワイヤソーの接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615933U JPH0615933U (ja) | 1994-03-01 |
JP2582318Y2 true JP2582318Y2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=12959079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992054026U Expired - Fee Related JP2582318Y2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | ワイヤソーの接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582318Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4741216B2 (ja) * | 2004-10-08 | 2011-08-03 | 旭ダイヤモンド工業株式会社 | ワイヤソー |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH061296Y2 (ja) * | 1988-08-18 | 1994-01-12 | 旭ダイヤモンド工業株式会社 | ワイヤーソーの接合構造 |
JP2700973B2 (ja) * | 1992-04-08 | 1998-01-21 | 清水建設株式会社 | ワイヤーソーおよびこれを用いた切削装置 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP1992054026U patent/JP2582318Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0615933U (ja) | 1994-03-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |