JP2582243B2 - 一体型共用器 - Google Patents
一体型共用器Info
- Publication number
- JP2582243B2 JP2582243B2 JP61010892A JP1089286A JP2582243B2 JP 2582243 B2 JP2582243 B2 JP 2582243B2 JP 61010892 A JP61010892 A JP 61010892A JP 1089286 A JP1089286 A JP 1089286A JP 2582243 B2 JP2582243 B2 JP 2582243B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric
- transmitter
- receiver
- resonator
- hole
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- Expired - Lifetime
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （３−１）産業上の利用分野 本発明は自動車用電話などの無線機器に使用される誘
電体フィルタであって、受信器、送信器用の共振器とし
て１個の略直方体状の誘電体に通孔を穿孔したものを用
い、またアンテナを共用するようにした一体型共用器に
関する。
電体フィルタであって、受信器、送信器用の共振器とし
て１個の略直方体状の誘電体に通孔を穿孔したものを用
い、またアンテナを共用するようにした一体型共用器に
関する。
（３−２）従来の技術 自動車用電話などの無線機器に使用される誘電体フィ
ルタは従来第２図（斜視図）に示されるような構造のも
のが用いられていた。すなわち同図において、誘電体フ
ィルタ１は複数個の円筒状の送信用誘電体共振器２およ
び受信用誘電体共振器３をそれぞれ一列に並べ、それに
配線４を施して成っている。また従来これらの誘電体共
振器を導体ケース中に収納し、それに配線を施して誘電
体フィルタとしているが、いずれにしても誘電体共振器
を製作するのに費用がかかるのに加えて組立てに工数が
かかり、原価高となっていた。
ルタは従来第２図（斜視図）に示されるような構造のも
のが用いられていた。すなわち同図において、誘電体フ
ィルタ１は複数個の円筒状の送信用誘電体共振器２およ
び受信用誘電体共振器３をそれぞれ一列に並べ、それに
配線４を施して成っている。また従来これらの誘電体共
振器を導体ケース中に収納し、それに配線を施して誘電
体フィルタとしているが、いずれにしても誘電体共振器
を製作するのに費用がかかるのに加えて組立てに工数が
かかり、原価高となっていた。
さらにまた従来誘電体フィルタの以上述べた欠点を改
良するために第３図に示すような誘電体共振器が開発さ
れている。すなわち同図において、誘電体共振器12の本
体13は略直方体状をなす誘電体から成っており、その一
の面14を除く他の面には導体薄膜15が形成されている。
また前記一の面14に直交し、対向する面16に至る複数個
の通孔17が穿孔されており、この通孔17の内面にも導体
薄膜15が形成されている。
良するために第３図に示すような誘電体共振器が開発さ
れている。すなわち同図において、誘電体共振器12の本
体13は略直方体状をなす誘電体から成っており、その一
の面14を除く他の面には導体薄膜15が形成されている。
また前記一の面14に直交し、対向する面16に至る複数個
の通孔17が穿孔されており、この通孔17の内面にも導体
薄膜15が形成されている。
以上説明した誘電体共振器12はその形状、通孔の大き
さおよび数を適宜選定することによって、１個で前記し
た複数個の誘電体共振器２または３と同等の性能を示す
ので、極めて便利であり、組立ても容易で原価を安くす
ることができる。
さおよび数を適宜選定することによって、１個で前記し
た複数個の誘電体共振器２または３と同等の性能を示す
ので、極めて便利であり、組立ても容易で原価を安くす
ることができる。
しかしながらこの改良された誘電体共振器を使用して
自動車電話等用の誘電体フィルタを製作する場合には受
信器と送信器との相互間の混信やノイズを防止するた
め、両者を一定距離離して設置するなどの配慮が必要で
あり、それが自動車電話など無線機器の小型化の障害と
なっていた。
自動車電話等用の誘電体フィルタを製作する場合には受
信器と送信器との相互間の混信やノイズを防止するた
め、両者を一定距離離して設置するなどの配慮が必要で
あり、それが自動車電話など無線機器の小型化の障害と
なっていた。
さらにまた従来本願の出願人は送信器用と受信器用の
前記した改良型の誘電体共振器をきわめて近接して設置
しまたは導電性の接着剤を用いて固着することにより、
無線機器の小型化を可能とするような誘電体フィルタの
開発に成功しているが、この場合でも誘電体フィルタ１
個あたり２個の共振器が必要であり部品点数が多く、ま
た製造原価が嵩むという欠点を解消することはできなか
った。
前記した改良型の誘電体共振器をきわめて近接して設置
しまたは導電性の接着剤を用いて固着することにより、
無線機器の小型化を可能とするような誘電体フィルタの
開発に成功しているが、この場合でも誘電体フィルタ１
個あたり２個の共振器が必要であり部品点数が多く、ま
た製造原価が嵩むという欠点を解消することはできなか
った。
（３−３）発明が解決しようとする問題点 本発明は以上述べた従来の誘電体フィルタの欠点を改
良し、製作が容易で原価が安く、しかも自動車電話など
無線機器の小型化を可能とする誘電体フィルタであっ
て、受信器、送信器用の共振器として１個の略直方体の
誘電体に複数個の通孔を設けたものを用い、またアンテ
ナを共用するようになっている一体型共用器を提供しよ
うとするものである。
良し、製作が容易で原価が安く、しかも自動車電話など
無線機器の小型化を可能とする誘電体フィルタであっ
て、受信器、送信器用の共振器として１個の略直方体の
誘電体に複数個の通孔を設けたものを用い、またアンテ
ナを共用するようになっている一体型共用器を提供しよ
うとするものである。
（３−４）問題点を解決するための手段およびその作用 本発明の出願人は誘電体フィルタに関する種々の実用
試験を行なった結果、誘電体共振器として１個の略直方
体の誘電体に複数個の通孔を設けたものを用いた場合、
通孔に対して受信器、送信器、アンテナ用の適切な配線
を行うことによって受信器用と送信器用の共振器を共通
にしても混信を起すことなく、ノイズの発生も少ないこ
とを見出したのである。本発明はこの事実に基づいてな
されたものである。すなわち、本発明は略直方体状の誘
電体にその一対の相対向する面に直交する軸を有する複
数個の通孔を一列の穿孔し、前記相対向する面のうちの
一の面を除く他の誘電体の面および前記通孔の内面に導
体膜を形成した誘電体共振器の前記通孔のうち略中央部
の２個の内面をアンテナに配線し、その端部の各通孔の
内面をそれぞれ受信器および送信器に配線して成る一体
型共用器を提供することによって前記した問題点を解決
しているのである。
試験を行なった結果、誘電体共振器として１個の略直方
体の誘電体に複数個の通孔を設けたものを用いた場合、
通孔に対して受信器、送信器、アンテナ用の適切な配線
を行うことによって受信器用と送信器用の共振器を共通
にしても混信を起すことなく、ノイズの発生も少ないこ
とを見出したのである。本発明はこの事実に基づいてな
されたものである。すなわち、本発明は略直方体状の誘
電体にその一対の相対向する面に直交する軸を有する複
数個の通孔を一列の穿孔し、前記相対向する面のうちの
一の面を除く他の誘電体の面および前記通孔の内面に導
体膜を形成した誘電体共振器の前記通孔のうち略中央部
の２個の内面をアンテナに配線し、その端部の各通孔の
内面をそれぞれ受信器および送信器に配線して成る一体
型共用器を提供することによって前記した問題点を解決
しているのである。
このような構成とすると、送信器用の共振器と受信器
用の共振器とが共通のものであるにも拘らず、混信はな
く、また殆どノイズも発生しないことが実用試験によっ
て確かめられている。
用の共振器とが共通のものであるにも拘らず、混信はな
く、また殆どノイズも発生しないことが実用試験によっ
て確かめられている。
（３−５）実施例 以下図面に基づいて本発明の実施例について説明す
る。第１図は本発明に係る一体型共用器の概略の構成を
示した斜視図である。同図において、一体型共用器11は
１個の略直方形の誘電体共振器12を有し、その略中央部
の２個の通孔17A、17Bの内面は配線18によってアンテナ
19に連結されており、また端部の通孔17C、17Dはそれぞ
れ、送信器20および受信器21と配線18によって連結され
ている。
る。第１図は本発明に係る一体型共用器の概略の構成を
示した斜視図である。同図において、一体型共用器11は
１個の略直方形の誘電体共振器12を有し、その略中央部
の２個の通孔17A、17Bの内面は配線18によってアンテナ
19に連結されており、また端部の通孔17C、17Dはそれぞ
れ、送信器20および受信器21と配線18によって連結され
ている。
（３−６）発明の効果 本発明は自動車電話用等の誘電体フィルタを複数個の
通孔を有する１個の、略直方体状の受信器用、送信器用
共通の誘電体共振器を使用し、その通孔のうち略中央部
の２個をアンテナに、端部の通孔をそれぞれ受信器およ
び送信器に連結すること等によって、小型でしかも製作
組立てが容易で、したがって原価の安い一体型共用器を
提供するという極めて優れた効果を有するものでる。
通孔を有する１個の、略直方体状の受信器用、送信器用
共通の誘電体共振器を使用し、その通孔のうち略中央部
の２個をアンテナに、端部の通孔をそれぞれ受信器およ
び送信器に連結すること等によって、小型でしかも製作
組立てが容易で、したがって原価の安い一体型共用器を
提供するという極めて優れた効果を有するものでる。
第１図は本発明に係る一体型共用器の概略の構成を示し
た斜視図、第２図は従来自動車用電話などの無線機器に
使用されている誘電体フィルタを例示した斜視図、第３
図は従来用いられている別の誘電体フィルタの共振器を
示した斜視図である。 １…誘電体フィルタ ２…送信用誘電体共振器 ３…受信用誘電体共振器 ４…配線 11…一体型共用器 12…誘電体共振器 13…本体、14…一の面 15…導体薄膜、16…面 17、17A、17B、17C、17D…通孔 18…配線、19…アンテナ 20…送信器、21…受信器
た斜視図、第２図は従来自動車用電話などの無線機器に
使用されている誘電体フィルタを例示した斜視図、第３
図は従来用いられている別の誘電体フィルタの共振器を
示した斜視図である。 １…誘電体フィルタ ２…送信用誘電体共振器 ３…受信用誘電体共振器 ４…配線 11…一体型共用器 12…誘電体共振器 13…本体、14…一の面 15…導体薄膜、16…面 17、17A、17B、17C、17D…通孔 18…配線、19…アンテナ 20…送信器、21…受信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 孝 東京都中央区日本橋１丁目13番１号 テ イーデイーケイ株式会社内 (72)発明者 神藤 勝哉 東京都中央区日本橋１丁目13番１号 テ イーデイーケイ株式会社内 (72)発明者 中野 文仁 東京都中央区日本橋１丁目13番１号 テ イーデイーケイ株式会社内 (72)発明者 和田 光平 東京都中央区日本橋１丁目13番１号 テ イーデイーケイ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−14402（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−79802（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−501（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】略直方体状の誘電体にその一対の相対向す
る面に直交する軸を有する複数個の通孔を一列に穿孔
し、前記相対向する面のうちの一の面を除く他の誘電体
の面および前記通孔の内面に導体膜を形成した誘電体共
振器の前記通孔のうち略中央部の２個の内面をアンテナ
に配線し、その端部の各通孔の内面をそれぞれ受信器お
よび送信器に配線して成る一体型共用器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61010892A JP2582243B2 (ja) | 1986-01-21 | 1986-01-21 | 一体型共用器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61010892A JP2582243B2 (ja) | 1986-01-21 | 1986-01-21 | 一体型共用器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62169502A JPS62169502A (ja) | 1987-07-25 |
| JP2582243B2 true JP2582243B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=11762969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61010892A Expired - Lifetime JP2582243B2 (ja) | 1986-01-21 | 1986-01-21 | 一体型共用器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2582243B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0578009U (ja) * | 1992-03-24 | 1993-10-22 | 日本電業工作株式会社 | 誘電体共振器より成る帯域通過ろ波器及びこの帯域通過ろ波器を用いた共用器 |
| US6052040A (en) * | 1997-03-03 | 2000-04-18 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Dielectric duplexer with different capacitive coupling between antenna pad and transmitting and receiving sections |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5942732Y2 (ja) * | 1979-06-06 | 1984-12-15 | 日本電気株式会社 | マイクロ波同軸形分波器 |
| JPS5854102U (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-13 | 株式会社村田製作所 | 結合構造 |
| JPS5914402U (ja) * | 1982-07-20 | 1984-01-28 | 富士通株式会社 | 分波器 |
-
1986
- 1986-01-21 JP JP61010892A patent/JP2582243B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62169502A (ja) | 1987-07-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |