JP2581881Y2 - カードリード／ライト装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、磁気カードのカードリ
ード／ライト装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２はプリペイドカード式切符（乗車
券）自動発券装置のリード／ライト機構部分の構成を示
したものである。図において、１はケーシングである。
２は磁気式プリペイドカードの挿入口、３はプリペイド
カードを検知するための入口フォトセンサ、４は挿入口
シャッタ・ソレノイド、５はカード搬送路、６はカード
返却用フォトセンサ、７はカード返却時ブザー、８はプ
リペイカードのデータトラックに書き込まれているデー
タを読み取るためのリードヘッド、９はプリペイドカー
ドに所要のデータを書き込むためのライトヘッド、１０
はカード位置決め用フォトセンサ、１１はプリペイドカ
ードの所定位置にパンチするパンチ器ソレノイド、１２
はカード一次保留用フォトセンサ、１３はエンコードモ
ータ、２０は図３に機能ブロック図で示す主制御装置で
あって、リードヘッド８のデータ読み取り、ライトヘッ
ド９のデータ書き込み等、およびカードの搬送・停止を
含む装置全体の制御を司る。

【０００３】次に、図４及び図５のフローを参照して、
この装置の動作を説明する。図４は主制御装置２０のメ
モリ２２に格納されているカード受付けプログラムを示
したものであり、図５は主制御装置２０のメモリ２２に
格納されているヘッドクリーニングプログラムを示した
ものである。

【０００４】挿入口２からプリペイカードが挿入される
と、フォトセンサ３がこれを検知し、挿入口シャッター
４が開いてプリペイカードはリードヘッド８に向かって
搬送され、停止位置３で停止し、その間に、リードヘッ
ド８によりプリペイドカードのデータトラックに書き込
まれているデータが読み取られてＣＰＵ２１伝送され
る。プリペイドカードが有効であるである場合、即ち、
プリペイドカードのデータトラックに書き込まれている
ＩＤコードが主制御装置２０のメモリ２２に格納してい
るＩＤコードと一致した場合には、客が購入ボタンの一
つを押すのを待つ。客が購入ボタンの一つを押すと、Ｃ
ＰＵ２１は、そのボタン信号に対応する区間金額とプリ
ペイドカードのデータトラック上の残額データとを比較
し、残額が区間金額より多いか等しい場合には、発券を
許可し、発券に必要なデータを発券ユニットＩ／Ｏ２５
に送る。発券ユニットＩ／Ｏ２５はＣＰＵ２１からのデ
ータに基づいて券面印刷を行ない、発券する。ＣＰＵ２
１は、また、新しい残額と購入内容のデータをカードユ
ニットＩ／Ｏ２６に送り、ライトヘッド９によりこれら
のデータをデータトラックに書き込ませる。パンチが必
要なときは、パンチ機構にこれを指示する。このデータ
の書込みが終わると、プリペイドカードは挿入口２側へ
逆送され、その間に、新規に書き込んだデータの正誤が
照合・チエックされ、誤りがない場合には、挿入口２へ
送り出されて客に戻される。

【０００５】挿入口２から挿入されたプリペイドカード
が有効でないような場合には、リードヘッド８を通過し
た時点で停止位置１まで逆送されて、この間に、データ
の再チェックが行なわれ、データ異常の場合には、更
に、停止位置２へ搬送されて、この間に今一度再チェッ
クされる。この二度目の再チェックでも、データが通常
データでないと判別されると、プリペイドカードは挿入
口２へ逆送されて該カードの所有者に返却される。

【０００６】リードヘッド８、ライトヘッド９を清掃
（クリーニング）する場合は、図示しないモード切換ス
イッチを通常モードからテストモードに切換え、クリー
ニング開始ボタンを押したのち、クリーニングカードを
挿入口２から挿入する。クリーニングカードが挿入口２
から挿入されると、挿入口シャッター４が開いてクリー
ニングカードは停止位置３まで搬送され、停止位置１ま
で逆送される。この動作はクリーニング停止ボタンを押
すまで繰り返され、クリーニング停止ボタンが押される
と、クリーニングカードは挿入口２へ逆送される。

【０００７】モード切換スイッチを通常モードにしたま
まで、クリーニングカードを挿入口２から挿入した場合
は、クリーニングカードはデータが正常データではない
プリペイカードと同様に扱われるので、停止位置２まで
は搬送されるが、停止位置３までは搬送されなず、リー
ドヘッド８のクリーニングは可能であるが、ライトヘッ
ド９の清掃はできない。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】このように、従来のも
のでは、リードヘッド８、ライトヘッド９両者の清掃
（クリーニング）を行なうには、モード切換スイッチを
通常モードからテストモードに切換えて行なわなければ
ならず、面倒である上、クリーニングを済ませたのち通
常モードへの切換えを忘れて苦情を受けたりする問題が
あった。

【０００９】本考案はこの問題を解消するためになされ
たもので、通常モードのままで、クリーニングカードに
よりリードヘッド、ライトヘッド両者の清掃（クリーニ
ング）を簡便に行なうことができ、従来に比し、保守要
員の負担を軽減することができるカードリード／ライト
装置を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、挿入口から挿入されたカードを搬送するカー
ド搬送路、カード搬送路上に設けられ上記カードに書き
込まれたデータを読み取るリードヘッド、上記搬送路上
の上記リードヘッドより後段にあってデータの書き込み
を行なうライトヘッド、上記データの読み取り／書き込
み及び上記カードの搬送を制御する制御装置を備えるカ
ードリード／ライト装置において、挿入されたカードの
リードヘッドで読み取られたデータが、所定のデータを
有しないと制御装置が判定した場合は、該カードは上記
ライトヘッドを通過したのち挿入口へ返却される構成と
した。

【００１１】請求項２では、挿入されたカードのリード
ヘッドで読み取られたデータが、所定のデータを有しな
いと制御装置が判定した場合は、該カードは上記ライト
ヘッドを通過したのち挿入口へ返却される前に、リード
ヘッドおよび上記ライトヘッドを通過する動作を少なく
とも１回繰り返すようにした。波形を検出し、この出力
が一定レベル以下に低下した時に行うとかすればよいと
しています。すなわち、故障を未然に防ぐためにクリー
ニング間隔を決定する手段が必要となります。よって、
定期的なクリーニングのためにカード精算カウンタ、時
計回路、および読み取りヘッドの出力レベルを測定する
ためのレベル検出回路と増幅回路を構成要素としており
ます。また、引例の制御回路は、読取磁気ヘッド、書込
磁気ヘッド、モータ、フォトセンサ、カード精算カウン
タ、時計回路を制御するのみです。これに対し、本願考
案では、クリーニングの時期は制御装置内のＣＰＵが挿
入したカードを有効なカードでないと判定した場合に行
えばよいとしており、定期的な予防保全のためのクリー
ニングを必要としません。よって、引例にて構成要素と
なっているカード精算カウンタ、時計回路、および読み
取りヘッドの出力レベルを測定するためのレベル検出回
路と増幅回路を必要とはしません。また、引例の制御回
路は構成要素の制御のみを目的としているのに対し、本
願考案の制御装置はカードが有効であるかどうかを判断
する手段を持っております。 （８）すなわち、引例の構成要素であるカード精算カウ
ンタ、時計回路レベル検出回路および増幅回路を本願考
案は持っていないこと、および本願考案の制御回路がカ
ードの有効性を判定する手段を持っていることから、引
例より容易に想到できたものとはいえず、本願考案は実
用新案登録されるべきものと思料されます。再度のご審
査の上、実用新案登録査定の決定をなされるようお願い
する次第であります。

【００１２】

【作用】本考案では、通常データを有しないカードはリ
ードヘッド８、続いてライトヘッド９を通過したのち挿
入口２へ返却される。クリーニングカードはこの通常デ
ータを有しないカードに当たるので、クリーニングカー
ドもリードヘッド８、続いてライトヘッド９を通過した
のちリードヘッド８を通過して挿入口２へ返却されるこ
とになり、この間に、両ヘッド共にクリーニングされ
る。

【００１３】

【実施例】以下、本考案の１実施例を図面を参照して説
明する。

【００１４】図１は、カード受付けプログラムを示した
もので、前記した図４のカード受付けプログラムに代え
てメモリ２２に格納されている本実施例では、挿入口２
から挿入されたプリペイカードが有効でない場合にも、
プリペイドカードがライトヘッド８を通過してカード一
次保留フォトセンサ１２まで搬送されて停止位置３に停
止するようにしたものである。そして、この間に、上記
プリペイカードのデータトラックから読み取ったデータ
から該プリペイドカードが有効なカードではないとＣＰ
Ｕ２１が判定した場合、プリペイドカードは停止位置３
から停止位置１まで逆送されて、この間に、データの再
チェックが行なわれ、データ異常の場合には、更に、停
止位置３へ搬送されて、この間に今一度再チェックされ
る。この二度目の再チェックでも、データが通常データ
でないと判別されると、プリペイドカードは挿入口２へ
逆送されて該磁気カードの所有者に返却される。

【００１５】クリーニングカードを挿入口２から挿入し
た場合は、ＣＰＵ２１は、クリーニングカードをデータ
が通常データではない無効のプリペイドカードと同様に
扱うので、停止位置３まで搬送されたのち、停止位置１
まで逆送され、更に、停止位置３へ搬送されたのち、挿
入口２へ逆送される。

【００１６】従って、本実施例では、通常モードにおい
て、クリーニングカードを挿入口２から挿入することに
より、リードヘッド８とライトヘッド９両者のクリーニ
ングを行なうことができる。

【００１７】

【考案の効果】本考案は以上説明した通り、通常モード
からテストモードに切換える操作を行なわなくても、通
常モードにおいてクリーニングカードを挿入口へ挿入す
るだけで、リードヘッドとライトヘッド両者のクリーニ
ングが可能であるので、両ヘッドのクリーニングを簡便
に行なうことができ、通常モードへの切換えを忘れて苦
情を受けるようなこともなくなり、従来に比し、保守要
員の負担を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例のカード受付けプログラムのフ
ロー図である。

【図２】従来のプリペイドカード式切符（乗車券）自動
発券装置のカードリード／ライト機構の構成図である。

【図３】上記従来のプリペイドカード式切符（乗車券）
自動発券装置の機能ブロック図である。

【図４】上記従来例の主制御装置２０のメモリ２２に格
納されているカード受付けプログラムのフロー図であ
る。

【図５】上記従来例の主制御装置２０のメモリ２２に格
納されているヘッドクリーニングプログラムのフロー図
である。

【符号の説明】

１ ケーシング ２ 挿入口 ５ カード搬送路 ７ リードヘッド ８ ライトヘッド ３、９、１１ フォトセンサ ２０ 主制御装置 ２１ ＣＰＵ ２２ メモリ

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 挿入口から挿入されたカードを搬送する
   カード搬送路、カード搬送路上に設けられ上記カードに
   書き込まれたデータを読み取るリードヘッド、上記搬送
   路上の上記リードヘッドより後段にあってデータの書き
   込みを行なうライトヘッド、上記データの読み取り／書
   き込み及び上記カードの搬送を制御する制御装置を備え
   るカードリード／ライト装置において、挿入されたカー
   ドのリードヘッドで読み取られたデータが、所定のデー
   タを有しないと制御装置が判定した場合は、該カードは
   上記ライトヘッドを通過したのち挿入口へ返却されるこ
   とを特徴とするカードリード／ライト装置。
2. 【請求項２】 挿入されたカードのリードヘッドで読み
   取られたデータが、所定のデータを有しないと制御装置
   が判定した場合は、該カードは上記ライトヘッドを通過
   したのち挿入口へ返却される前に、リードヘッドおよび
   上記ライトヘッドを通過する動作を少なくとも１回繰り
   返すことを特徴とする請求項１記載のカードリード／ラ
   イト装置。