JP2581540Y2 - 内燃機関の燃料脈動減衰装置 - Google Patents

内燃機関の燃料脈動減衰装置

Info

Publication number
JP2581540Y2
JP2581540Y2 JP1900493U JP1900493U JP2581540Y2 JP 2581540 Y2 JP2581540 Y2 JP 2581540Y2 JP 1900493 U JP1900493 U JP 1900493U JP 1900493 U JP1900493 U JP 1900493U JP 2581540 Y2 JP2581540 Y2 JP 2581540Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fuel
oil chamber
partition wall
partition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1900493U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0680852U (ja
Inventor
則彦 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP1900493U priority Critical patent/JP2581540Y2/ja
Publication of JPH0680852U publication Critical patent/JPH0680852U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2581540Y2 publication Critical patent/JP2581540Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関の燃料供給装
置が発生する騒音の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等の液体燃料を圧送
する燃料供給装置においては、燃料フィルタと燃料噴射
ポンプとを連通する燃料パイプを内径の大きな薄肉の管
路で形成することにより燃料の供給流量を確保してい
る。ところが、燃料噴射ポンプに収装したプランジャな
どの作動に伴って燃料パイプを通過する燃料に脈動が発
生し、燃料の脈動に基づく圧力波が薄肉の燃料パイプか
ら騒音を発生する主因となっていた。この脈動を緩和す
るために実開昭60−116402号公報に開示される
ような燃料脈動減衰装置としてのアキュームレータが知
られており、図3に示すように、平板状の弾性部材で形
成された隔壁54をカバー51とホルダ52で挟持する
ことで空気室55と油室56とを画成し、この油室56
に通孔59を介して図示しない燃料パイプと連通するも
のであり、油室56に導かれる燃料の脈動に応じて隔壁
54を変形させることで油室56を拡縮し、この油室5
6の拡縮により燃料の脈動を緩和して燃料パイプが発生
する騒音を低減している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の燃料脈動減衰装置では、隔壁54の外周部をカバー
51とホルダ52で挟持することで固定しており、隔壁
54の中央部の弾性変形に伴う応力が外周部に集中する
ため、隔壁54の外周部が劣化又は損傷しやすいという
問題が発生した。
【0004】そこで本考案は、燃料の脈動を円滑に減衰
するとともに、耐久性の高い内燃機関の燃料脈動減衰装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、容器の内周に
ガス室を画成すると共に、弾性を備えてほぼ半球状に形
成された隔壁を前記ガス室の内部に収装する一方、前記
隔壁の内周にほぼ半球状の油室を画成し、前記隔壁の外
周に複数の厚肉部を突設するとともに、これら厚肉部の
外周を前記ガス室の内周と接離可能に配設する。
【0006】
【作用】正圧の脈動が油室に加わると、ほぼ半球状の油
室の内圧が上昇し、油室を画成する隔壁の外周のガスの
圧力に抗して隔壁の外周に設けた複数の厚肉部をガス室
の内周に押圧しながら油室をほぼ半径方向に拡大するこ
とで正圧の脈動を減衰する一方、負圧の脈動が油室に加
わると、隔壁の弾性に抗してほぼ半径方向に油室を収縮
させることで負の脈動を緩和する。
【0007】
【実施例】図1〜2に本考案の実施例を示す。
【0008】図1〜2において、1はほぼ半球状に形成
された容器としてのカバーで、このカバー1は金属等の
剛性を備えた板状部材で形成されて、内周にはガス室と
しての空気室5を画成する。
【0009】カバー1の端部外周にはほぼ水平方向に突
出するフランジ部1aが形成され、このフランジ部1a
をホルダ2の円筒部2aの端部内周に結合することでカ
バー1をホルダ2に固定する。
【0010】ホルダ2の底部2bは中心部を貫通したド
ーナツ状の平板で形成され、この底部2bには通孔9を
備えた円筒状部材で形成されるジョイント3が結合す
る。ジョイント3の端部の外周にはネジ部8が形成さ
れ、このネジ部8を図示しない燃料パイプに螺合するこ
とで通孔9と燃料パイプとを連通する。
【0011】ホルダ2とカバー1との間にはカバー1の
内周の空気室5と通孔9に連通する油室6とを画成する
隔壁4が介装される。
【0012】隔壁4はほぼ半球状の弾性部材により形成
され、内周には同じくほぼ半球状の油室6を画成する一
方、外周には厚肉部として所定の高さを備えた複数の突
起部7を隔壁4の半径方向に突出する。なお、本実施例
において突起部7はほぼ半球状に形成される。
【0013】隔壁4の端部外周にはフランジ状のシール
部4aが突出し、このシール部4aがカバー1のフラン
ジ部1aとホルダ2の底部2bとの間に挟持され、隔壁
4は所定の容積の空気室5を隔壁4の外周とカバー1の
内周との間に画成する一方、隔壁4の内周には通孔9と
連通するほぼ半球状の油室6を画成し、空気室5には大
気圧の空気が封入される。
【0014】さらに、隔壁4の外周に設けた複数の突起
部7は油室6の圧力が所定の圧力のときにカバー1の内
周と当接し、所定の圧力以外のときには油室6の圧力に
応じてカバー1の内周と接離可能な位置に配設される。
【0015】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0016】図示しない燃料パイプ等にジョイント3の
ネジ部8を螺合することで通孔9を介して油室6を図示
しない燃料フィルタと燃料噴射ポンプとを連通する燃料
供給回路に接続する。この燃料供給回路は燃料噴射ポン
プのプランジャ等の吸入、吐出行程の繰り返しに応じて
油室6に満たされた燃料に脈動を加える。
【0017】燃料供給回路の平均圧力を隔壁4が突起部
7をカバー1の内周に当接する所定の圧力とすると、こ
の平均圧力を越えるものを正圧、平均圧力以下のものを
負圧とし、油室6には燃料の脈動としての正圧、負圧が
交互に加えられる。
【0018】油室6に正圧の脈動が加わる場合には、油
室6の燃料の圧力が上昇し、隔壁4はその弾性に抗して
油室6の圧力の上昇に応じて放射状、すなわち、半球状
の半径方向に向かって膨張する。
【0019】このとき、隔壁4の外周に設けた突起部7
は油室6の圧力が所定値になると外周頂部をカバー1に
当接し、さらに圧力が上昇すると突起部7は隔壁4の膨
張に応じて頂部をカバー1の内周に押圧するとともに、
空気室5はその容積を縮小されるため内部に封入した空
気の圧力が上昇する。
【0020】隔壁4は内周の油室6に加わる圧力の上昇
に伴って膨張することで、図示しない燃料供給回路の容
積を増大して急激な圧力上昇を緩和し、燃料パイプより
発生する騒音を低減する。
【0021】この隔壁4の膨張時には、カバー1の内周
に当接又は押圧する複数の突起部7及びカバー1に当接
しない外周表面に加わる空気の圧力により隔壁4は半球
状の外周のほぼ全面で支持されるため、カバー1のフラ
ンジ部1aとホルダ2の底部2aに挟持されたシール部
4aへの応力の集中を緩和することができ、隔壁4の耐
久性を向上させることが可能となる。
【0022】一方、油室6に負圧の脈動が加わる場合に
は、隔壁4がその弾性に抗してほぼ半球状の油室6の中
心に向かって収縮し、油室6を負圧に応じて縮小するこ
とにより図示しない燃料供給回路の容積を減少して急激
な圧力減少を緩和し、燃料パイプより発生する騒音を低
減する。
【0023】隔壁4が収縮する際には突起部7がカバー
1の内周から離れるとともに、空気室5が拡大されるた
め内部の空気圧は減圧されて大気圧未満の負圧を発生
し、隔壁4はその弾性及び空気室5の負圧により全周を
支持されるため応力の集中を回避して耐久性を向上させ
ることが可能となる。
【0024】なお、上記実施例における空気室5の容積
は、接続する燃料供給回路の圧力変動量に応じて設定す
ればよく、また、隔壁4の弾性、突起部7の形状及び突
起部7の数は同様に接続する燃料供給回路の圧力変動量
又は周波数等に応じて適宜設定することができる。
【0025】また、厚肉部としての突起部7の形状も隔
壁4の弾性などに応じて適宜変更することができ、図示
はしないが、空気室5の内周に面接触する円周状などに
形成してもよい。
【0026】また、上記実施例において空気室5に大気
圧の空気を封入したが、隔壁4の弾性や燃料の圧力変動
量等に応じて加圧した気体を封入することができる。
【0027】
【考案の効果】以上のように本考案は、油室に加わる脈
動をほぼ半球状に形成された隔壁を半径方向に拡縮する
ことにより吸収するとともに、油室の圧力が所定値を越
えると隔壁の外周に設けた複数の厚肉部がガス室の内周
に当接して隔壁のほぼ全体を支持するため、隔壁の一部
に応力が集中することを回避して耐久性を向上させるこ
とが可能となり、油室に加わる脈動を緩和して燃料供給
回路に発生する騒音を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】同じく隔壁を示す正面図である。
【図3】従来の例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 カバー 4 隔壁 5 空気室 6 油室 7 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 55/00 - 55/04 F02M 37/00 B60T 15/00 F15B 1/047

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内周にガス室を画成すると共に、
    弾性を備えてほぼ半球状に形成された隔壁を前記ガス室
    の内部に収装する一方、前記隔壁の内周にほぼ半球状の
    油室を画成し、前記隔壁の外周に複数の厚肉部を突設す
    るとともに、これら厚肉部の外周を前記ガス室の内周と
    接離可能に配設したことを特徴とする内燃機関の燃料脈
    動減衰装置。
JP1900493U 1993-04-14 1993-04-14 内燃機関の燃料脈動減衰装置 Expired - Fee Related JP2581540Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1900493U JP2581540Y2 (ja) 1993-04-14 1993-04-14 内燃機関の燃料脈動減衰装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1900493U JP2581540Y2 (ja) 1993-04-14 1993-04-14 内燃機関の燃料脈動減衰装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0680852U JPH0680852U (ja) 1994-11-15
JP2581540Y2 true JP2581540Y2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=11987381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1900493U Expired - Fee Related JP2581540Y2 (ja) 1993-04-14 1993-04-14 内燃機関の燃料脈動減衰装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2581540Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4172059B2 (ja) * 1998-04-20 2008-10-29 株式会社アドヴィックス 液圧制御ユニット
US6905002B2 (en) * 2002-06-21 2005-06-14 International Engine Intellectual Property Company, Llc Acoustic wave attenuator for a rail
DE10305310B4 (de) * 2003-02-10 2005-11-24 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur Dämpfung von Druckpulsationen
JP6039787B2 (ja) * 2015-12-17 2016-12-07 株式会社デンソー 高圧ポンプ
JP2020020467A (ja) * 2018-07-23 2020-02-06 株式会社アドヴィックス 液圧ダンパ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0680852U (ja) 1994-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8366421B2 (en) Fluid pressure pulsation damper mechanism and high-pressure fuel pump equipped with fluid pressure pulsation damper mechanism
EP0911512B1 (en) Cylinder injection high-pressure fuel pump
US11346312B2 (en) Damper unit
US6079450A (en) Metal diaphragm type pulsation absorber for high-pressure fuel pump
JP4738797B2 (ja) バルブ装置
US11293391B2 (en) Damper device
US11242832B2 (en) Structure for attaching metal diaphragm damper
JP2581540Y2 (ja) 内燃機関の燃料脈動減衰装置
JP5402004B2 (ja) パルセーションダンパ
US6059547A (en) Cylinder injection high-pressure fuel pump
US6382456B1 (en) Sealing device for a high-pressure vessel
JP6714745B2 (ja) 燃料噴射システム用の高圧燃料ポンプ
JP2557287Y2 (ja) アキュムレータ
US11326568B2 (en) Damper device
US4153394A (en) Fuel pump
CN112055781A (zh) 减震器装置
JPH08261096A (ja) 液圧サージ吸収装置およびそのベローズアッセンブリ
JPH10227269A (ja) 燃料圧力変動低減装置
JP2003004086A (ja) 液封防振装置
JP2582890B2 (ja) 脈動吸収装置
JPH1122635A (ja) プランジャポンプ
JPH0432959B2 (ja)
JPS6024934Y2 (ja) 自動車用燃料フイルタ
JPS6129963Y2 (ja)
JP2021113500A (ja) パルセーションダンパー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees