JP2581444B2 - 複数のアンテナを備える無線装置 - Google Patents
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- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 4
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/52—Means for reducing coupling between antennas; Means for reducing coupling between an antenna and another structure
- H01Q1/521—Means for reducing coupling between antennas; Means for reducing coupling between an antenna and another structure reducing the coupling between adjacent antennas
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B7/00—Radio transmission systems, i.e. using radiation field
- H04B7/02—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
- H04B7/04—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
- H04B7/08—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
- H04B7/0802—Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using antenna selection
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は複数のアンテナを備える
無線装置に関し、特に複数のアンテナを選択して切替使
用するための構成に関する。
無線装置に関し、特に複数のアンテナを選択して切替使
用するための構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年の移動電話機や携帯電話機のように
無線を利用した移動型の無線装置では、装置内に複数の
アンテナを備えておき、無線装置の移動位置での周波数
等に応じてアンテナを切替選択して送受信回路に接続す
ることが行われる。しかしながら、このような無線装置
では、各アンテナが近接されている場合には両アンテナ
が相互に干渉し、選択されたアンテナに対して選択され
ないアンテナが悪影響を与え、好適な通信が阻害される
おそれがある。
無線を利用した移動型の無線装置では、装置内に複数の
アンテナを備えておき、無線装置の移動位置での周波数
等に応じてアンテナを切替選択して送受信回路に接続す
ることが行われる。しかしながら、このような無線装置
では、各アンテナが近接されている場合には両アンテナ
が相互に干渉し、選択されたアンテナに対して選択され
ないアンテナが悪影響を与え、好適な通信が阻害される
おそれがある。
【０００３】このため、従来では選択されないアンテナ
による干渉を回避する対策がなされている。例えば、特
開昭５８−１１３７７１号公報には、選択されないアン
テナの給電部を開放して選択されたアンテナへの干渉を
防止する構成が記載されている。また、特開昭５８−１
８６０６６号公報には、選択されないアンテナの給電部
を接地してその干渉を防止する構成が記載されている。
更に、実開昭５９−８１１４３号公報には、１つのアン
テナに対して２つの給電部を選択可能とし、選択されな
い給電部を接地して干渉を防止する構成が記載されてい
る。
による干渉を回避する対策がなされている。例えば、特
開昭５８−１１３７７１号公報には、選択されないアン
テナの給電部を開放して選択されたアンテナへの干渉を
防止する構成が記載されている。また、特開昭５８−１
８６０６６号公報には、選択されないアンテナの給電部
を接地してその干渉を防止する構成が記載されている。
更に、実開昭５９−８１１４３号公報には、１つのアン
テナに対して２つの給電部を選択可能とし、選択されな
い給電部を接地して干渉を防止する構成が記載されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の技術では、アンテナに帯域の広いλ／２ホイップ
アンテナや平板アンテナ等を採用した無線装置では、選
択されないアンテナの給電部を開放し、或いは接地した
だけではそのアンテナの帯域を充分にずらすことができ
ず、選択されたアンテナへの干渉を有効に防止すること
ができないという問題がある。
従来の技術では、アンテナに帯域の広いλ／２ホイップ
アンテナや平板アンテナ等を採用した無線装置では、選
択されないアンテナの給電部を開放し、或いは接地した
だけではそのアンテナの帯域を充分にずらすことができ
ず、選択されたアンテナへの干渉を有効に防止すること
ができないという問題がある。
【０００５】
【発明の目的】本発明の目的は、複数のアンテナを備
え、これらのアンテナを選択したときに選択されない他
のアンテナによる干渉を防止した複数のアンテナを備え
る無線装置を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、複数のアンテナがそれぞれ広帯域の特性の場合
でもアンテナの相互干渉を防止した無線装置を提供す
る。更に、本発明の目的は、通信状態に応じて複数のア
ンテナを自動的に好ましいアンテナに切替可能な無線装
置を提供する。
え、これらのアンテナを選択したときに選択されない他
のアンテナによる干渉を防止した複数のアンテナを備え
る無線装置を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、複数のアンテナがそれぞれ広帯域の特性の場合
でもアンテナの相互干渉を防止した無線装置を提供す
る。更に、本発明の目的は、通信状態に応じて複数のア
ンテナを自動的に好ましいアンテナに切替可能な無線装
置を提供する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の無線装置は、無
線回路に対して選択的に接続される複数のアンテナに
は、各アンテナの定在波の電圧分布の最大箇所を接地可
能なスイッチ手段を設け、またこれらのスイッチ手段の
うち選択されないアンテナのスイッチ手段を動作させて
その接地を行わせる手段を備えることを特徴とする。例
えば、複数のアンテナはλ／２ホイップアンテナで構成
され、その定在波の電圧分布が最大となるアンテナ長の
中間位置に中間端子を設け、かつこの中間端子にスイッ
チ手段を接続し、このスイッチ手段を駆動して中間端子
を接地するように構成する。また、本発明では、アンテ
ナ切替回路により前記各スイッチ手段を同期して、しか
も選択的に切替動作させるように構成する。更に、アン
テナ切替回路は無線回路から出力される通信状態に関連
する信号に基づいてアンテナ切替動作が行われるように
構成することが好ましい。
線回路に対して選択的に接続される複数のアンテナに
は、各アンテナの定在波の電圧分布の最大箇所を接地可
能なスイッチ手段を設け、またこれらのスイッチ手段の
うち選択されないアンテナのスイッチ手段を動作させて
その接地を行わせる手段を備えることを特徴とする。例
えば、複数のアンテナはλ／２ホイップアンテナで構成
され、その定在波の電圧分布が最大となるアンテナ長の
中間位置に中間端子を設け、かつこの中間端子にスイッ
チ手段を接続し、このスイッチ手段を駆動して中間端子
を接地するように構成する。また、本発明では、アンテ
ナ切替回路により前記各スイッチ手段を同期して、しか
も選択的に切替動作させるように構成する。更に、アン
テナ切替回路は無線回路から出力される通信状態に関連
する信号に基づいてアンテナ切替動作が行われるように
構成することが好ましい。
【０００７】
【作用】複数のアンテナのうち１つを選択して無線回路
に接続するとともに、選択されたアンテナはその中間端
子を開放して所定の定在波の電圧分布を得て正常な通信
動作を確保する。その一方で、選択されない１以上のア
ンテナは定在波の電圧分布の最大値の箇所を接地してそ
のインピーダンスを大きく崩し、これらのアンテナが選
択されたアンテナと相互干渉することを防止し、これら
アンテナが選択されたアンテナに悪影響をおよぼすこと
を防止する。
に接続するとともに、選択されたアンテナはその中間端
子を開放して所定の定在波の電圧分布を得て正常な通信
動作を確保する。その一方で、選択されない１以上のア
ンテナは定在波の電圧分布の最大値の箇所を接地してそ
のインピーダンスを大きく崩し、これらのアンテナが選
択されたアンテナと相互干渉することを防止し、これら
アンテナが選択されたアンテナに悪影響をおよぼすこと
を防止する。
【０００８】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明の一実施例の要部を示すブロック構
成図である。この実施例では本発明を移動通信装置に適
用しており、通信装置内には周波数帯域が異なる第１ア
ンテナＡ１及び第２アンテナＡ２の２つのアンテナが装
備されている。これらのアンテナＡ１，Ａ２は、ここで
はそれぞれλ／２のホイップアンテナで構成されている
ものとする。そして、これらのアンテナは図外のソレノ
イド等への通電によって動作される第１切替スイッチＳ
Ｗ１により送受信回路１に選択的に接続されている。な
お、この送受信回路１に接続される送信系及び受信系の
他の回路構成については説明を省略する。また、この種
のホイップアンテナではインピーダンス変換のためのマ
ッチング回路が必要とされるが、その説明も省略する。
する。図１は本発明の一実施例の要部を示すブロック構
成図である。この実施例では本発明を移動通信装置に適
用しており、通信装置内には周波数帯域が異なる第１ア
ンテナＡ１及び第２アンテナＡ２の２つのアンテナが装
備されている。これらのアンテナＡ１，Ａ２は、ここで
はそれぞれλ／２のホイップアンテナで構成されている
ものとする。そして、これらのアンテナは図外のソレノ
イド等への通電によって動作される第１切替スイッチＳ
Ｗ１により送受信回路１に選択的に接続されている。な
お、この送受信回路１に接続される送信系及び受信系の
他の回路構成については説明を省略する。また、この種
のホイップアンテナではインピーダンス変換のためのマ
ッチング回路が必要とされるが、その説明も省略する。
【０００９】また、前記第１アンテナＡ１の長さ方向の
中間位置には、中間端子Ｔ１が設けられており、この中
間端子Ｔ１に第２切替スイッチＳＷ２が接続されてい
る。この第２切替スイッチＳＷ２は一対の被選択端子の
一方が前記中間端子Ｔ１に接続され、選択端子は接地さ
れている。同様に前記第２アンテナＡ２の長さ長さ方向
の中間位置には、中間端子Ｔ２が設けられており、この
中間端子Ｔ２に第３切替スイッチＳＷ３が接続されてい
る。この第３切替スイッチＳＷ３は一対の被選択端子の
他方が前記中間端子Ｔ２に接続され、選択端子は接地さ
れている。なお、前記第２及び第３切替スイッチＳＷ
２，ＳＷ３も第１切替スイッチＳＷ１と同様に図外のソ
レノイド等への通電によって動作されるように構成され
る。そして、前記第１から第３の切替スイッチＳＷ１〜
ＳＷ３はアンテナ切替回路２から出力される切替信号に
より同時に切替動作されるように構成される。なお、各
切替スイッチＳＷ１〜Ｓ３は常態では図示の実線位置に
切り替えられているものとする。
中間位置には、中間端子Ｔ１が設けられており、この中
間端子Ｔ１に第２切替スイッチＳＷ２が接続されてい
る。この第２切替スイッチＳＷ２は一対の被選択端子の
一方が前記中間端子Ｔ１に接続され、選択端子は接地さ
れている。同様に前記第２アンテナＡ２の長さ長さ方向
の中間位置には、中間端子Ｔ２が設けられており、この
中間端子Ｔ２に第３切替スイッチＳＷ３が接続されてい
る。この第３切替スイッチＳＷ３は一対の被選択端子の
他方が前記中間端子Ｔ２に接続され、選択端子は接地さ
れている。なお、前記第２及び第３切替スイッチＳＷ
２，ＳＷ３も第１切替スイッチＳＷ１と同様に図外のソ
レノイド等への通電によって動作されるように構成され
る。そして、前記第１から第３の切替スイッチＳＷ１〜
ＳＷ３はアンテナ切替回路２から出力される切替信号に
より同時に切替動作されるように構成される。なお、各
切替スイッチＳＷ１〜Ｓ３は常態では図示の実線位置に
切り替えられているものとする。
【００１０】前記アンテナ切替回路２は前記送受信回路
１からの信号が入力され、この信号に基づいて前記第１
〜第３の切替スイッチＳＷ１〜ＳＷ３を駆動する切替信
号を出力するように構成される。図２はその一例の回路
図であり、端子ＩＮは前記送受信回路１からの信号が入
力される信号入力端、端子ＶＩＮは前記第１〜第３切替
スイッチＳＷ１〜ＳＷ３の各ソレノイドを励磁してスイ
ッチを動作させるために必要な電圧が入力される電圧入
力端、端子ＯＵＴ１〜ＯＵＴ３はそれぞれ前記第１〜第
３切替スイッチＳＷ１〜ＳＷ３に切替信号を出力する出
力端である。
１からの信号が入力され、この信号に基づいて前記第１
〜第３の切替スイッチＳＷ１〜ＳＷ３を駆動する切替信
号を出力するように構成される。図２はその一例の回路
図であり、端子ＩＮは前記送受信回路１からの信号が入
力される信号入力端、端子ＶＩＮは前記第１〜第３切替
スイッチＳＷ１〜ＳＷ３の各ソレノイドを励磁してスイ
ッチを動作させるために必要な電圧が入力される電圧入
力端、端子ＯＵＴ１〜ＯＵＴ３はそれぞれ前記第１〜第
３切替スイッチＳＷ１〜ＳＷ３に切替信号を出力する出
力端である。
【００１１】前記信号入力端ＩＮには抵抗Ｒ１，Ｒ２と
トランジスタＱ１で構成されるスイッチ回路が接続され
る。また、前記電圧入力端ＶＩＮには、抵抗Ｒ３，Ｒ４
とトランジスタＱ２で構成されるスイッチ回路が接続さ
れる。そして、トランジスタＱ１のコレクタをトランジ
スタＱ２のベースに抵抗Ｒ４を介して接続し、トランジ
スタＱ２のコレクタを前記出力端ＯＵＴ１〜ＯＵＴ３に
共通接続している。なお、前記信号入力端ＩＮに入力さ
れる信号は、送受信回路１における受信状態に対応して
電圧が変化される電圧、例えばＡＧＣ電圧、或いはこれ
に関係する電圧が用いられる。
トランジスタＱ１で構成されるスイッチ回路が接続され
る。また、前記電圧入力端ＶＩＮには、抵抗Ｒ３，Ｒ４
とトランジスタＱ２で構成されるスイッチ回路が接続さ
れる。そして、トランジスタＱ１のコレクタをトランジ
スタＱ２のベースに抵抗Ｒ４を介して接続し、トランジ
スタＱ２のコレクタを前記出力端ＯＵＴ１〜ＯＵＴ３に
共通接続している。なお、前記信号入力端ＩＮに入力さ
れる信号は、送受信回路１における受信状態に対応して
電圧が変化される電圧、例えばＡＧＣ電圧、或いはこれ
に関係する電圧が用いられる。
【００１２】この構成によれば、図１に示したように、
初期状態では第１切替スイッチＳＷ１は第１アンテナＡ
１を選択しており、送受信回路１は第１アンテナＡ１に
接続されて無線信号の送受が行われる。このとき、第２
切替スイッチＳＷ２は第１アンテナＡ１の中間端子Ｔ１
を開放させた状態となる。一方、第３切替スイッチＳＷ
３は第２アンテナＡ２の中間端子Ｔ２を接地させた状態
となる。このように、第２アンテナＡ２の中間端子Ｔ２
が接地されると、図３に第２アンテナＡ２の定在波の電
圧分布を示すように、電圧分布が最大の箇所が接地され
ることになるため、第２アンテナＡ２が有する帯域のイ
ンピーダンスは大きく崩れることになる。このため、第
２アンテナＡ２が第１アンテナＡ１に近接配置されてい
る場合でも、第１アンテナＡ１との相互干渉が防止さ
れ、第１アンテナＡ１への影響を回避することができ
る。
初期状態では第１切替スイッチＳＷ１は第１アンテナＡ
１を選択しており、送受信回路１は第１アンテナＡ１に
接続されて無線信号の送受が行われる。このとき、第２
切替スイッチＳＷ２は第１アンテナＡ１の中間端子Ｔ１
を開放させた状態となる。一方、第３切替スイッチＳＷ
３は第２アンテナＡ２の中間端子Ｔ２を接地させた状態
となる。このように、第２アンテナＡ２の中間端子Ｔ２
が接地されると、図３に第２アンテナＡ２の定在波の電
圧分布を示すように、電圧分布が最大の箇所が接地され
ることになるため、第２アンテナＡ２が有する帯域のイ
ンピーダンスは大きく崩れることになる。このため、第
２アンテナＡ２が第１アンテナＡ１に近接配置されてい
る場合でも、第１アンテナＡ１との相互干渉が防止さ
れ、第１アンテナＡ１への影響を回避することができ
る。
【００１３】一方、送受信回路１における通信状態が劣
化され、第１アンテナＡ１から第２アンテナＡ２への切
り替えが必要とされる状態となると、送受信回路１から
出力される信号電圧が増大し、アンテナ切替回路２の信
号入力端ＩＮに高電圧信号が入力される。この高電圧信
号が入力されると、トランジスタＱ１はオンされるた
め、そのコレクタ電位は接地電位となり、したがってト
ランジスタＱ２がオンとなり、電圧入力端ＶＩＮに入力
されている電圧が略そのまま出力端ＯＵＴ１〜ＯＵＴ３
に出力される。そして、出力される各電圧はそれぞれ第
１〜第３切替スイッチＳＷ１〜ＳＷ３に供給され、ソレ
ノイド等を励磁して各切替スイッチを切替動作させる。
化され、第１アンテナＡ１から第２アンテナＡ２への切
り替えが必要とされる状態となると、送受信回路１から
出力される信号電圧が増大し、アンテナ切替回路２の信
号入力端ＩＮに高電圧信号が入力される。この高電圧信
号が入力されると、トランジスタＱ１はオンされるた
め、そのコレクタ電位は接地電位となり、したがってト
ランジスタＱ２がオンとなり、電圧入力端ＶＩＮに入力
されている電圧が略そのまま出力端ＯＵＴ１〜ＯＵＴ３
に出力される。そして、出力される各電圧はそれぞれ第
１〜第３切替スイッチＳＷ１〜ＳＷ３に供給され、ソレ
ノイド等を励磁して各切替スイッチを切替動作させる。
【００１４】これにより、第１切替スイッチＳＷ１は送
受信回路１を第２アンテナＡ２に接続し、以後は第２ア
ンテナＡ２を用いての送受信が行われる。また、これと
同時に第３切替スイッチＳＷ３は第２アンテナＡ２の中
間端子Ｔ２を開放させ、所要のインピーダンスで動作さ
れる。他方、第２切替スイッチＳＷ２は第１アンテナＡ
１の中間端子Ｔ１を接地させ、第１アンテナＡ１の帯域
のインピーダンスを大きく崩し、第２アンテナＡ２に対
する相互干渉を防止させる。
受信回路１を第２アンテナＡ２に接続し、以後は第２ア
ンテナＡ２を用いての送受信が行われる。また、これと
同時に第３切替スイッチＳＷ３は第２アンテナＡ２の中
間端子Ｔ２を開放させ、所要のインピーダンスで動作さ
れる。他方、第２切替スイッチＳＷ２は第１アンテナＡ
１の中間端子Ｔ１を接地させ、第１アンテナＡ１の帯域
のインピーダンスを大きく崩し、第２アンテナＡ２に対
する相互干渉を防止させる。
【００１５】したがって、この実施例では、第１アンテ
ナＡ１と第２アンテナＡ２のいずれか一方を選択して使
用する場合でも、選択されない他方のアンテナはその定
在波の電圧の最大点が接地状態とされるため、そのイン
ピーダンスが崩れて一方のアンテナに対する干渉を防止
することができる。このため、移動通信装置に多用され
るλ／２ホイップアンテナのような帯域が比較的に広い
複数のアンテナを備える無線装置においても、選択され
ていないアンテナによる悪影響を回避し、好適な通信を
確保することが可能となる。
ナＡ１と第２アンテナＡ２のいずれか一方を選択して使
用する場合でも、選択されない他方のアンテナはその定
在波の電圧の最大点が接地状態とされるため、そのイン
ピーダンスが崩れて一方のアンテナに対する干渉を防止
することができる。このため、移動通信装置に多用され
るλ／２ホイップアンテナのような帯域が比較的に広い
複数のアンテナを備える無線装置においても、選択され
ていないアンテナによる悪影響を回避し、好適な通信を
確保することが可能となる。
【００１６】また、この実施例では、送受信回路１から
出力される通信状態に関連する信号に基づいてアンテナ
の切替動作を行わせているため、通信状態に応じて自動
的に好ましいアンテナが選択されることになり、通信装
置の利用者が手操作で切替を行う必要はない。尤も、本
発明は手操作によりアンテナを切り替えるように構成す
ることも勿論可能である。
出力される通信状態に関連する信号に基づいてアンテナ
の切替動作を行わせているため、通信状態に応じて自動
的に好ましいアンテナが選択されることになり、通信装
置の利用者が手操作で切替を行う必要はない。尤も、本
発明は手操作によりアンテナを切り替えるように構成す
ることも勿論可能である。
【００１７】更に、本発明は３以上のアンテナを備えて
これらを選択的に切り替える場合にも同様に適用するこ
とができる。この場合、アンテナ切替回路は図２に示し
た構成を応用して３以上のアンテナのいずれか１つを選
択して送受信回路に接続するように構成し、かつその際
に選択されたアンテナの中間端子を開放し、他の選択さ
れない複数のアンテナの中間端子を接地するように構成
すればよい。
これらを選択的に切り替える場合にも同様に適用するこ
とができる。この場合、アンテナ切替回路は図２に示し
た構成を応用して３以上のアンテナのいずれか１つを選
択して送受信回路に接続するように構成し、かつその際
に選択されたアンテナの中間端子を開放し、他の選択さ
れない複数のアンテナの中間端子を接地するように構成
すればよい。
【００１８】また、前記実施例ではλ／２ホイップアン
テナを備える無線装置に本発明を適用しているが、その
他の方式のアンテナを備える場合でも、各アンテナの定
在波の電圧分布の最大部分を接地するように切替スイッ
チを接続した構成とすることにより、前記した実施例と
同様に本発明を適用することができる。
テナを備える無線装置に本発明を適用しているが、その
他の方式のアンテナを備える場合でも、各アンテナの定
在波の電圧分布の最大部分を接地するように切替スイッ
チを接続した構成とすることにより、前記した実施例と
同様に本発明を適用することができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、無線回路
に対して選択的に接続される複数のアンテナには、各ア
ンテナの定在波の電圧分布の最大箇所を接地可能なスイ
ッチ手段を設け、これらのスイッチ手段のうち選択され
ないアンテナのスイッチ手段を動作させてその接地を行
わせる手段を備えることにより、選択されたアンテナは
その中間端子を開放して所定の定在波の電圧分布を得て
正常な通信動作を確保する一方で、選択されない１以上
のアンテナは定在波の電圧分布の最大値の箇所が接地さ
れてそのインピーダンスが大きく崩れ、これらのアンテ
ナが選択されたアンテナと相互干渉することを防止し、
選択されたアンテナに悪影響をおよぼすことを防止す
る。
に対して選択的に接続される複数のアンテナには、各ア
ンテナの定在波の電圧分布の最大箇所を接地可能なスイ
ッチ手段を設け、これらのスイッチ手段のうち選択され
ないアンテナのスイッチ手段を動作させてその接地を行
わせる手段を備えることにより、選択されたアンテナは
その中間端子を開放して所定の定在波の電圧分布を得て
正常な通信動作を確保する一方で、選択されない１以上
のアンテナは定在波の電圧分布の最大値の箇所が接地さ
れてそのインピーダンスが大きく崩れ、これらのアンテ
ナが選択されたアンテナと相互干渉することを防止し、
選択されたアンテナに悪影響をおよぼすことを防止す
る。
【００２０】また、複数のアンテナがλ／２ホイップア
ンテナで構成される場合には、その定在波の電圧分布が
最大となるアンテナ長の中間位置に中間端子を設け、か
つこの中間端子にスイッチ手段を接続し、このスイッチ
手段を駆動して中間端子を接地するように構成すること
で、選択されないアンテナのインピーダンスを大きく崩
し、選択されたアンテナへの悪影響を防止する。
ンテナで構成される場合には、その定在波の電圧分布が
最大となるアンテナ長の中間位置に中間端子を設け、か
つこの中間端子にスイッチ手段を接続し、このスイッチ
手段を駆動して中間端子を接地するように構成すること
で、選択されないアンテナのインピーダンスを大きく崩
し、選択されたアンテナへの悪影響を防止する。
【００２１】更に、アンテナ切替回路により複数のアン
テナにそれぞれ設けたスイッチ手段を同期して、しかも
選択的に切替動作させるように構成し、かつアンテナ切
替回路は無線回路から出力される通信状態に関連する信
号に基づいてアンテナ切替動作が行われるように構成す
ることで、常に好適な通信状態を確保でき、しかもその
際におけるアンテナの相互干渉を防止することができ
る。
テナにそれぞれ設けたスイッチ手段を同期して、しかも
選択的に切替動作させるように構成し、かつアンテナ切
替回路は無線回路から出力される通信状態に関連する信
号に基づいてアンテナ切替動作が行われるように構成す
ることで、常に好適な通信状態を確保でき、しかもその
際におけるアンテナの相互干渉を防止することができ
る。
【図１】本発明の無線装置の一実施例の主要部のブロッ
ク構成図である。
ク構成図である。
【図２】アンテナ切替回路の一例の回路図である。
【図３】λ／２ホイップアンテナにおける定在波の電圧
分布図である。
分布図である。
１ 送受信回路 ２ アンテナ切替回路 Ａ１ 第１アンテナ Ａ２ 第２アンテナ Ｔ１，Ｔ２ 中間端子 ＳＷ１〜ＳＷ３ 切替スイッチ
Claims (4)
- 【請求項１】 複数のアンテナを備え、これらのアンテ
ナを選択して無線回路に接続する無線装置において、前
記各アンテナには各アンテナの定在波の電圧分布の最大
箇所を接地可能なスイッチ手段を設け、またこれらのス
イッチ手段のうち選択されないアンテナのスイッチ手段
を動作させてその接地を行わせる手段を備えることを特
徴とする複数のアンテナを備える無線装置。 - 【請求項２】 複数のアンテナはλ／２ホイップアンテ
ナであり、その定在波の電圧分布が最大となる中間位置
に中間端子を設けるとともに、この中間端子にスイッチ
手段を接続し、このスイッチ手段を駆動して前記中間端
子を接地するように構成してなる請求項１の複数のアン
テナを備える無線装置。 - 【請求項３】 Ｎ個（Ｎは２以上の整数）のアンテナを
備え、これらＮ個のアンテナのうち１つを選択的に無線
回路に接続させる１個のスイッチと、Ｎ個のアンテナの
各中間端子を選択的に接地可能なＮ個のスイッチと、こ
れらＮ＋１個のスイッチを同期して切替動作させるアン
テナ切替回路とを備える請求項２の複数のアンテナを備
える無線装置。 - 【請求項４】 アンテナ切替回路は無線回路から出力さ
れる通信状態に関連する信号に基づいてアンテナ切替動
作が行われる請求項３の複数のアンテナを備える無線装
置。
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