JPH09331282A - アンテナ切替ダイバーシチ回路 - Google Patents

アンテナ切替ダイバーシチ回路

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JPH09331282A
JPH09331282A JP8150833A JP15083396A JPH09331282A JP H09331282 A JPH09331282 A JP H09331282A JP 8150833 A JP8150833 A JP 8150833A JP 15083396 A JP15083396 A JP 15083396A JP H09331282 A JPH09331282 A JP H09331282A
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JP
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antenna
circuit
switching
reception
terminal
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JP8150833A
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Naoyuki Mitsuyama
直之 光山
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NEC Saitama Ltd
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NEC Saitama Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化されたアンテナダイバーシチ回路におけ
る2つのアンテナ間の相互結合量の変動を少くする。 【解決手段】切替回路3ないし5は、受信アンテナ1お
よび送受信アンテナ2のうちの受信電界レベルの高い受
信信号を受ける方を受信用アンテナとして選択して受信
回路7の受信信号入力端に接続する。受信アンテナ1お
よび送受信アンテナ2のうちの選択されない方は、上記
受信信号入力端の入力インピーダンスZinとほぼ同じ
インピーダンスの終端器6で終端される。すると、選択
されたアンテナおよびこれに接続された回路と、選択さ
れなかったアンテナおよびこれに接続された回路との相
互結合量を常にほぼ一定にすることができ、受信用アン
テナの最大利得周波数および最大利得を安定化させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2つ以上のアンテナ
のうちの受信電界レベルの高い受信信号を受けるアンテ
ナを受信用アンテナとして選択して上記受信信号の信号
処理を行う受信回路の受信信号入力端に接続するアンテ
ナ切替ダイバーシチ回路に関し、特に携帯電話機の様に
小型化が要求される無線機用に好適なアンテナ切替ダイ
バーシチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のアンテナ切替ダイバーシ
チ回路について、図4のブロック図を参照して説明す
る。図4(a),(b)および(c)のは同一のアンテ
ナ切替ダイバーシチ回路におけるそれぞれ互いに異った
動作状態を示し、また、図4(d)は別のアンテナ切替
ダイバーシチ回路を示している。なお、図4にはアンテ
ナ切替ダイバーシテ受信方式をとる無線送受信機のうち
の受信用アンテナ選択回路を含むアンテナ部と受信回路
7とのみを示している。
【0003】図4(a)ないし(c)を参照すると、ア
ンテナ部は受信信号の受信専用に設けた受信アンテナ
1,受信信号の受信用と送信信号の送信用とを兼ねる送
受信アンテナ2,高周波数信号を2つの切替端子Aまた
はBのいずれかに切り替える切替回路3,4および給電
線路8,9を含む。給電線路8は受信アンテナ1の信号
端子1aと切替回路4の共通端子Cとの間に接続され、
給電線路9は送受信アンテナ2の信号端子2aと切替回
路3の共通端子Cとの間に接続される。これら給電線路
8および9は、それぞれ受信アンテナ1と受信回路7と
の間の整合状態改善および送受信アンテナ2と受信回路
7との間の整合状態改善を図り、アンテナ利得等の特性
改善を行う。なお、切替回路3,4,給電回路8,9お
よび受信回路7は、通常プリント配線板上に配置され
る。
【0004】上記無線送受信機は、送受信アンテナ2か
ら発射する送信信号を生じる送信回路と、この送信回路
および受信回路7の制御,切替信号Strおよびアンテ
ナ切替信号Srによって切替回路3および4をそれぞれ
切替制御する制御回路(図示せず)とをさらに備えてい
る。いま、上記無線送受信機が受信信号の受信期間であ
るときには、上記制御回路は送受切替信号Strを送っ
て切替回路3の共通端子Cと切替端子Aとを接続してい
る。上記制御回路は、さらにアンテナ切替信号Srを切
替回路4に送り、切替回路4の共通端子Cを受信アンテ
ナ1および送受信アンテナ2のうちの受信電界レベルの
高い受信信号を受ける方に接続された切替端子Aおよび
Bのうちのいずれかに接続する。この結果、高いアンテ
ナ1および2のうちの受信電界レベルの高い方が受信用
アンテナとして選択されて受信回路7の受信信号入力端
に接続され、受信回路7はこの受信用アンテナからの受
信信号を受信処理して上記制御回路に送る。
【0005】図4(a)は上記無線送受信機の受信期間
に受信回路7が受信アンテナ1からの受信信号を受けて
いる状態を示し、図4(b)は上記受信期間に受信回路
7が送受信アンテナ2からの受信信号を受けている状態
を示している。また、図4(c)は上記無線送受信機の
送信期間を示しており、切替回路3は送受切替信号St
rに制御されて、共通端子Cを上記送信回路の送信信号
出力端に接続されている切替端子Bに接続されている。
このとき、切替回路4の共通端子Cは切替端子Aまたは
Bのいずれに接続されていてもよい。
【0006】図4(d)によるアンテナ切替ダイバーシ
チ回路は、図4(a)の切替回路3に代えて送受共用器
10を用いる。上記無線送受信機の送信信号および受信
信号の周波数は、例えば900MHz帯であり、両信号
の周波数差は50MHz程度である。送受共用器10は
受信信号を送受信アンテナ2およびこの送受信アンテナ
整合用の給電線路9aを介して共通端子10aに受け,
上記受信信号を受信端子10bから切替回路4の切替端
子Bに出力する。また、送受共用器10は送信回路から
送信端子10cに受けた送信信号を送信信号を共通端子
10aから給電線路9aに出力する。このアンテナ切替
ダイバーシチ回路は、上記制御部から送受切替信号St
rを受けてアンテナ部の送受切替制御を行う必要はな
く、アンテナ切替信号Srによる受信用アンテナの切替
のみ行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話機の様に小型
化が要求される無線機用にアンテナ切替ダイバーシチ回
路を採用する場合、図4(a)および図4(d)のいず
れの回路においても、受信アンテナ1と送受信アンテナ
2との物理的距離および受信アンテナ1側の給電線路
8,切替回路4の切替端子Aと受信アンテナ2側の給電
線路9(9a,括弧内は図4(d)の場合),切替回路
3(送受共用器10),切替回路4の切替端子Bとの物
理的距離をどうしても近づけることになり、受信アンテ
ナ1側の回路と送受信アンテナ2側の回路との間に相互
結合(mutual coupling)が発生する。
【0008】いま、従来技術によるアンテナ切替ダイバ
ーシチ回路において、図4(a)の如く切替回路4の共
通端子Cが切替端子Aに接続されている場合、切替回路
3の切替端子Bが開放されている場合には、送受信アン
テナ2の終端条件はオープンに近い。逆に切替回路3の
共通端子Cが切替端子Bに接続されている場合には、送
受信アンテナ2は送信回路の出力インピーダンスZou
t(通常50オーム程度に設定される)で終端される。
前者の接続状態と後者の接続状態とでは、受信アンテナ
1に接続された回路と送受信アンテナ2に接続された回
路との相互結合量が異なるため、受信アンテナ1の整合
状態がが変化し、受信アンテナ1の最大利得周波数およ
び最大アンテナ利得等が変化してしまうという問題があ
った。
【0009】また、図4(c)の如く切替回路3の共通
端子Cが切替端子Bに接続されている場合にも、切替回
路4が受信アンテナ1を選択して受信アンテナ1を受信
回路7の受信入力端インピーダンスZin(通常50オ
ーム程度である)で終端するか,切替回路3を選択して
受信アンテナ1の終端条件をほぼオープンとするかによ
って,両接続の違いによる相互結合量が異なり、送受信
アンテナ2の整合状態が変化し、送受信アンテナ2の最
大利得周波数および最大アンテナ利得等が変化してしま
うという問題があった。
【0010】さらに、図4(b)の如く送受信アンテナ
2を受信回路7に接続する場合、受信アンテナ1はほぼ
一定のオープン状態に終端されているが、受信アンテナ
1および送受信アンテナ2に接続された回路の周辺部品
の影響により、受信アンテナ1側回路と送受信アンテナ
2側回路との間の相互結合量が一定とならず、結果的に
送受信アンテナ2の最大利得周波数および最大アンテナ
利得等が不安定になってしまうという問題があった。
【0011】図4(d)のアンテナ切替ダイバーシチ回
路においても、送受共用器10の受信端子10bが開放
になるため、送受信アンテナ2と相互結合している受信
アンテナ1の最大利得周波数および最大アンテナ利得等
が不安定になってしまうという問題があった。
【0012】従って、本発明の目的は、受信用アンテナ
としていずれかが選択される2つ以上のアンテナおよび
これらのアンテナにそれぞれ接続される回路に相互結合
があっても,選択される受信用アンテナの最大利得周波
数や最大アンテナ利得の変動が少なく、従って携帯電話
機の様に小型化が要求される無線機用に好適なアンテナ
切替ダイバーシチ回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるアンテナ切
替ダイバーシチ回路は、2つ以上のアンテナのうちの受
信電界レベルの高い受信信号を受けるアンテナを受信用
アンテナとして選択して前記受信信号の信号処理を行う
受信回路の受信信号入力端に接続する受信用アンテナ選
択回路を備えるアンテナ切替ダイバーシチ回路におい
て、前記受信用アンテナ選択回路が、選択されない前記
アンテナを前記受信信号入力端とほぼ同じインピーダン
スで終端することを特徴とする。
【0014】前記アンテナ切替ダイバーシチ回路の一つ
は、前記アンテナが、第1のアンテナ素子と、第2のア
ンテナ素子とを備え、前記受信用アンテナ選択回路が、
共通端子が前記第1のアンテナ素子に接続されるととも
に切替端子の一つが前記受信回路の前記受信信号入力端
に接続された第1の切替回路と、共通端子が前記第2の
アンテナ素子に接続された第2の切替回路と、共通端子
が前記第2の切替回路の切替端子の一つに接続されると
ともに切替端子の一つが前記受信信号入力端に接続され
た第3の切替回路と、一端が前記第1の切替回路の切替
端子の別の一つと前記第3の切替端子の別の一つとに共
通接続されるとともに他端が接地電位に接続され,前記
受信信号入力端とほぼ同じインピーダンスを有する終端
回路とを備えている構成をとることができる。
【0015】前記アンテナ切替ダイバーシチ回路の別の
一つは、前記アンテナが、第1のアンテナ素子と、第2
のアンテナ素子とを備え、前記受信用アンテナ選択回路
が、共通端子が前記第1のアンテナ素子に接続されると
ともに切替端子の一つが前記受信回路の前記受信信号入
力端に接続された第1の切替回路と、共通端子が前記第
2のアンテナ素子に接続された送受共用器と、共通端子
が前記送受共用器の受信端子に接続されるとともに切替
端子の一つが前記受信信号入力端に接続された第2の切
替回路と、一端が前記第1の切替回路の切替端子の別の
一つと前記第2の切替端子の別の一つとに共通接続され
るとともに他端が接地電位に接続され,前記受信信号入
力端とほぼ同じインピーダンスを有する終端回路とを備
えている構成をとることができる。
【0016】本発明によるアンテナ切替ダイバーシチ回
路において、選択されなかった前記アンテナは前記受信
回路の受信信号入力端の入力インピーダンスとほぼ同じ
インピーダンスで終端されるので、選択された前記アン
テナおよびこのアンテナに接続された回路と選択されな
かった前記アンテナおよびこのアンテナに接続された回
路との間の相互結合は前記アンテナ選択回路による前記
受信用アンテナの選択切替の状態によらず常にほぼ一定
に保たれ、選択された前記アンテナの最大利得周波数や
最大アンテナ利得の変動をごく少なくすることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0018】図1は本発明の実施の形態の一つによるア
ンテナ切替ダイバーシチ回路を示すブロック図であり、
送受信アンテナ2を選択した受信状態を示している。ま
た、図2は図1のアンテナ切替ダイバーシチ回路の動作
説明図であり、(a)は受信アンテナ1を選択した受信
状態,(b)は送信状態を示している。
【0019】図1および図2に示したアンテナ切替ダイ
バーシチ回路は、図4に示したと同じ受信アンテナ1,
送受信アンテナ2,切替回路3,4,受信回路7,給電
線路8,9,上記送信回路,上記制御回路を備える。し
かしながら、切替回路4は共通端子Cを給電線路8に接
続し,切替端子Bを受信端子7の受信信号入力端に接続
する。このアンテナ切替ダイバーシチ回路は、上記諸回
路に加え、高周波数信号の接続を切り替える切替回路5
と受信回路の受信信号入力端の入力インピーダンスZi
nおよび上記送信回路の送信信号出力端の出力インピー
ダンスZoutにほぼ等しいインピーダンスの終端器6
とを備えている。切替回路5の共通端子Cは切替回路3
の切替端子Aに接続され,切替端子Aは切替回路4の切
替端子Bに接続される。この切替回路5は、切替回路4
の切替端子Aと切替回路5の切替端子Bとが同時に共通
端子Cに接続されるように、アンテナ切替信号Srによ
って切替回路4と連動して制御される。また、終端器6
は一端が切替回路4の切替端子Bと切替回路5の切替端
子Bとに共通接続され,他端が接地電位に接続されてい
る。
【0020】図1のアンテナ切替ダイバーシチ回路は、
受信信号の受信期間において、送受信切替信号Strの
制御により切替回路3の共通端子Cと切替端子Aとを接
続し、アンテナ切替信号Srの制御により切替回路5の
共通端子Cと切替端子Aとを接続し、送受信アンテナ2
を受信用アンテナとして選択している。つまり、図1に
おける受信アンテナ1は受信用アンテナとして選択され
ないアンテナである。このとき、切替回路4はアンテナ
切替信号Srの制御によって共通端子Cが切替端子Aに
接続され、受信アンテナ1は終端器6で終端されてい
る。
【0021】一方、図2(a)のアンテナ切替ダイバー
シチ回路は、受信期間において、送受信切替信号Str
の制御により切替回路3の共通端子Cと切替端子Aとを
接続し、アンテナ切替信号Sr1の制御により切替回路
4の共通端子Cと切替端子Aとを接続し、送受信アンテ
ナ1を受信用アンテナとして選択している。つまり、図
2(a)における受信アンテナ2は受信用アンテナとし
て選択されないアンテナである。このとき、切替回路5
はアンテナ切替信号Srの制御によって共通端子Cが切
替端子Bに接続され、受信アンテナ2は終端器6で終端
されている。
【0022】図1および図2において、受信アンテナ1
の信号端子1aから給電線路8を通って切替回路4の切
替端子AまたはBまでに至る受信信号の通路が呈するイ
ンピーダンスと,送受信アンテナ2の信号端子2aから
給電線路9を通って切替回路5の切替端子AまたはBま
でに至る受信信号の通路が呈するインピーダンスとがほ
ぼ同じになるように構成しておく。また、切替回路4の
切替端子Bと受信回路7の受信信号入力端との距離,お
よび切替回路4の切替端子Bと受信回路7の受信信号入
力端との距離が無視できるものとするか、または切替回
路4の切替端子Aおよび切替回路5の切替端子Bと終端
器5との距離を切替回路4の切替端子Bおよび切替回路
5の切替端子Aと受信回路7の受信信号入力端との距離
をほぼ同一にしておく。すると、終端器6のインピーダ
ンスを上記受信信号入力端の入力インピーダンスZin
にほぼ等しく設定しているので、受信用アンテナとして
受信アンテナ1および送受信アンテナ2のいずれが選択
されても、選択されないアンテナ1または2は選択され
るアンテナ2または1と同様の上記受信信号入力端とほ
ぼ同じインピーダンスZinの終端器6で終端される。
従って、受信用アンテナとして選択された上記アンテナ
およびこのアンテナに接続された回路と,選択されなか
った上記アンテナおよびこのアンテナに接続された回路
との間の相互結合は、上記受信用アンテナの選択切替の
状態によらず常にほぼ一定に保たれ、選択された上記ア
ンテナの最大利得周波数や最大アンテナ利得の変動はご
く少なくすることができている。
【0023】図2(b)のアンテナ切替ダイバーシチ回
路は、送信信号の送信期間において、送受信切替信号S
trの制御により切替回路3の共通端子Cと切替端子B
とを接続し、アンテナ切替信号Sr2の制御により切替
回路5の共通端子Cと切替端子Aとを接続し、送受信ア
ンテナ2を送信用アンテナとして使用される。つまり、
図2(b)における受信アンテナ1は受信用アンテナと
して選択されないアンテナである。このとき、切替回路
4はアンテナ切替信号Srの制御によって共通端子Cが
切替端子Aに接続され、受信アンテナ1は終端器6で終
端されている。この切替接続状態においても、受信アン
テナ1およびこの受信アンテナ1に接続された回路が終
端器6によって終端されているので、受信アンテナ1側
回路の不安定さが減少し、送受信アンテナ2の送信信号
送信期間における最大利得周波数や最大アンテナ利得の
変動を少なくできるという効果がある。
【0024】なお、図1のアンテナ切替ダイバーシチ回
路の構成を用い,受信アンテナ1を用いて受信信号を連
続受信し,送受信アンテナ2を用いて送信信号を連続送
信するPDCのパケット通信を行う場合にも(図2
(b)で切替回路4のおよび5の共通端子Cをそれぞれ
切替端子Bに接続する)、受信アンテナ1およびこの受
信アンテナ1に接続された回路の終端条件が図2(b)
の場合と変らず、受信アンテナ1側回路と送受信アンテ
ナ2側回路との相互結合量も変化しないので、受信アン
テナ1および送受信アンテナ2とも安定した最大利得周
波数や最大アンテナ利得を得ることができる。
【0025】図3は本発明の実施の形態の別の一つによ
るアンテナ切替ダイバーシチ回路を示すブロック図であ
る。
【0026】このアンテナ切替ダイバーシチ回路は、切
替回路3に代えて送受共用器10を用いるのを除き、図
1のアンテナ切替ダイバーシチ回路と同じ構成である。
送受共用器10は図4(d)に示した送受共用器10と
同じものである。送受共用器10の共通端子10aが給
電線路9aを介して送受信アンテナ2の信号端子2aに
接続され,受信端子10bが切替回路5の共通端子Cに
接続され,送信端子10cが上記送信回路の送信信号出
力端に接続される。このダイバーシチ回路は、送受共用
器10によって送信信号の周波数帯域と受信信号の周波
数帯域とを分離するので、送受共用器10を介して送受
信アンテナ2と上記送信回路とを常に接続しておくこと
ができ、また上記制御回路は送受切替信号Strを送出
する必要がない。ここで、受信アンテナ1の信号端子1
aから給電線路8を通って切替回路4の切替端子Aまた
はBまでに至る受信信号の通路が呈するインピーダンス
と,送受信アンテナ2の信号端子2aから給電線路9a
を通って切替回路5の切替端子AまたはBからまでに至
る受信信号の通路が呈するインピーダンスとは、ほぼ同
じになるように構成しておくとよい。
【0027】図3のアンテナ切替ダイバーシチ回路は、
上記制御回路からのアンテナ切替信号Srの制御により
切替回路4および5の共通端子Cがともに切替端子Aに
接続された状態を示しており、送受信アンテナ2が受信
回路7の受信信号入力端と接続され、受信アンテナ1が
終端器6に接続されている。つまり、送受信アンテナ2
が受信用アンテナとして選択され、受信アンテナ1は受
信用アンテナとして選択されないアンテナになって終端
器6に接続されている。一方、アンテナ切替信号Srの
制御により切替回路4および5の共通端子Cがともに切
替端子Bに接続される場合には、受信アンテナ1が受信
回路7の受信信号入力端と接続され、送受信アンテナ2
が終端器6に接続される。このときには、受信アンテナ
1が受信用アンテナとして選択され、送受信アンテナ2
は受信用アンテナとして選択されないアンテナになって
終端器6に接続されている。
【0028】上述のとおり、このアンテナ切替ダイバー
シチ回路においても、受信用アンテナとして選択されな
いアンテナ1または2は終端器6によって必ず終端され
るので、選択されなかったアンテナ側回路の不安定さが
減少し、送信アンテナ1や送受信アンテナ2の最大利得
周波数や最大アンテナ利得の変動を少なくできるという
効果がある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、2つ以上
のアンテナのうちの受信電界レベルの高い受信信号を受
けるアンテナを受信用アンテナとして選択して前記受信
信号の信号処理を行う受信回路の受信信号入力端に接続
する受信用アンテナ選択回路が、選択されない前記アン
テナを前記受信信号入力端とほぼ同じインピーダンスで
終端するので、選択されたアンテナおよびこれに接続さ
れた回路と選択されなかったアンテナおよびこれに接続
された回路との相互結合量を常にほぼ一定にすることが
でき、従って、いずれのアンテナが受信用アンテナとし
て選択された場合にも、また前記アンテナの一つが送信
用アンテナとして用いられる場合にも、選択されあるい
は使用するアンテナの最大利得周波数や最大アンテナ利
得の変動を少くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一つによるアンテナ切替
ダイバーシチ回路を示すブロック図であり、送受信アン
テナ2を選択した受信状態を示している。
【図2】図1のアンテナ切替ダイバーシチ回路の動作説
明図であり、(a)は受信アンテナ1を選択した受信状
態,(b)は送信状態を示している。
【図3】本発明の実施の形態の別の一つによるアンテナ
切替ダイバーシチ回路を示すブロック図である。
【図4】従来技術によるアンテナ切替ダイバーシチ回路
のブロック図であり、(a),(b)および(c)は同
一のアンテナ切替ダイバーシチ回路におけるそれぞれ互
いに異った動作状態を示し、また(d)は別のアンテナ
切替ダイバーシチ回路を示している。
【符号の説明】
1,2 アンテナ素子 1a,2a 信号端子 3〜5 切替回路 6 終端器 7 受信回路 8,9,9a 給電線路 10 送受共用器 10a 共通端子 10b 受信端子 10c 送信端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つ以上のアンテナのうちの受信電界レ
    ベルの高い受信信号を受けるアンテナを受信用アンテナ
    として選択して前記受信信号の信号処理を行う受信回路
    の受信信号入力端に接続する受信用アンテナ選択回路を
    備えるアンテナ切替ダイバーシチ回路において、 前記受信用アンテナ選択回路が、選択されない前記アン
    テナを前記受信信号入力端とほぼ同じインピーダンスで
    終端することを特徴とするアンテナ切替ダイバーシチ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記アンテナが、第1のアンテナ素子
    と、第2のアンテナ素子とを備え、 前記受信用アンテナ選択回路が、共通端子が前記第1の
    アンテナ素子に接続されるとともに切替端子の一つが前
    記受信回路の前記受信信号入力端に接続された第1の切
    替回路と、共通端子が前記第2のアンテナ素子に接続さ
    れた第2の切替回路と、共通端子が前記第2の切替回路
    の切替端子の一つに接続されるとともに切替端子の一つ
    が前記受信信号入力端に接続された第3の切替回路と、
    一端が前記第1の切替回路の切替端子の別の一つと前記
    第3の切替端子の別の一つとに共通接続されるとともに
    他端が接地電位に接続され,前記受信信号入力端とほぼ
    同じインピーダンスを有する終端回路とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載のアンテナ切替ダイバーシ
    チ回路。
  3. 【請求項3】 前記アンテナが、第1のアンテナ素子
    と、第2のアンテナ素子とを備え、 前記受信用アンテナ選択回路が、共通端子が前記第1の
    アンテナ素子に接続されるとともに切替端子の一つが前
    記受信回路の前記受信信号入力端に接続された第1の切
    替回路と、共通端子が前記第2のアンテナ素子に接続さ
    れた送受共用器と、共通端子が前記送受共用器の受信端
    子に接続されるとともに切替端子の一つが前記受信信号
    入力端に接続された第2の切替回路と、一端が前記第1
    の切替回路の切替端子の別の一つと前記第2の切替端子
    の別の一つとに共通接続されるとともに他端が接地電位
    に接続され,前記受信信号入力端とほぼ同じインピーダ
    ンスを有する終端回路とを備えていることを特徴とする
    請求項1記載のアンテナ切替ダイバーシチ回路。
JP8150833A 1996-06-12 1996-06-12 アンテナ切替ダイバーシチ回路 Pending JPH09331282A (ja)

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JP8150833A JPH09331282A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 アンテナ切替ダイバーシチ回路

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