JPH07221681A - ダイバーシチ装置 - Google Patents

ダイバーシチ装置

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Publication number
JPH07221681A
JPH07221681A JP6013331A JP1333194A JPH07221681A JP H07221681 A JPH07221681 A JP H07221681A JP 6013331 A JP6013331 A JP 6013331A JP 1333194 A JP1333194 A JP 1333194A JP H07221681 A JPH07221681 A JP H07221681A
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JP
Japan
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antenna
switching means
switching
transmission line
signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP6013331A
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English (en)
Inventor
Mikio Kuwabara
幹夫 桑原
Masahiro Higuchi
雅宏 樋口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Radio Transmission System (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯無線端末におけるアンテナ切り換えダイ
バーシチで、非選択アンテナにつながる整合インピーダ
ンスにより消費される利用できない電力を軽減し、アン
テナの利得を向上させる。 【構成】 物理的に離れているアンテナ(40、41)
の端子から切り換え手段(1、11)を介して、マイク
ロストリップ線路(50)を接続する。マイクロストリ
ップ線路(50)の(21)及び(31)の部分はそれ
ぞれキャリヤ周波数の電気長で半波長になっており、非
選択時にはインピーダンス無限大のオープンスタブにな
る。マイクロストリップ線路(21、31)の接合点か
らは送受信機(51)に伸びるマイクロストリップ線路
が出ている。 【効果】 選択アンテナと送受信機が1本のマイクロス
トリップ線路を通してつながれているのと等価となり、
かつ非選択アンテナによる損失を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線携帯電話に代表され
る無線通信端末にあって、複数のアンテナを切り換えに
より選択し、フェージングの影響を軽減するアンテナ切
り換えダイバーシチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信は、電波を使用した通信に代表
される。電波は様々な反射散乱を繰り返して受信される
ため、マルチパスに伴うフェージングが生じる。このマ
ルチパスフェージングによる通信品位の劣化を軽減する
ため、複数の独立な通信路を確保し、良好な通信路によ
り通信を行うダイバーシチ技術がある。ヒトが通信機を
持ち歩く携帯無線端末において、このダイバーシチを実
現する場合には、低コスト、小体積化のため、信学技報
AP89ー37に記述されるようにアンテナ切り換えに
よるダイバーシチが有効である。携帯端末のようにダイ
バーシチを行う2つのアンテナの間隔が大きく取れない
小形筐体においても、互いのアンテナの相互結合により
十分なダイバーシチ効果が得られることがわかってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で挙げた
ように、アンテナ間隔が十分にとれない小形筐体におい
てアンテナ切り換えダイバーシチを行う場合には、アン
テナ間隔が小さくても、各アンテナの相互結合により十
分なダイバーシチ効果が得られる。しかし、相互結合に
より非選択のアンテナにも電流が流れるため、非選択ア
ンテナにつながる給電線路のインピーダンスに電力が供
給されてしまう。アンテナ切り換えダイバーシチの場
合、この非選択アンテナの受信電力は利用できない。さ
らに端末から電波を放射する送信時には、送信アンテナ
から放射した電波の一部は、非選択アンテナに受信さ
れ、利用されないまま給電線路のインピーダンスに消費
されてしまう。したがってこの無駄な電力消費をなくす
ために、アンテナ切り換えダイバーシチにおいては、非
選択アンテナはアンテナとして動作しないようにする工
夫、あるいはアンテナに誘起した電流が給電線路に流れ
込まないようにする工夫が必要となる。
【0004】本発明の目的は、非選択アンテナの端子に
電流が流れないように、あるいは非選択アンテナから給
電線路に電力が供給されないようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、給電線路の
インピーダンスを電気的に変化させ、インピーダンスの
不整合を生じさせることで解決することができる。例え
ば4分の1モノポールアンテナでは、端子を開放状態に
し、給電線路に電流が流れないようにすることで、アン
テナとして動作することができなくなる。また、半波長
モノポールの場合にも端子をアースすることで整合終端
による電力消費を回避できる。
【0006】従って、アンテナ切り換えダイバーシチ採
用の無線通信端末において、物理的に離れた複数のアン
テナと、該アンテナ端子に接続され、該アンテナ端子と
後段回路との接続/切断を切り換える複数の切り換え手
段と、該切り換え手段から受信信号を取り出すあるいは
送信信号を該切り換え手段に送るための給電用伝送路
で、一端が各該切り換え手段につながり、他端が1点で
他の給電用伝送路と結合し、各該切り換え手段から結合
点までの電気長がキャリヤ周波数で半波長である給電用
伝送路と、該給電用伝送路の結合点に接続される送受信
機からなり、ダイバーシチで選択する1つのアンテナに
接続されている該切り換え手段のみを接続状態にし、他
の切り換え手段は全て切断状態にすることにより、上記
課題は解決することができる。
【0007】また、上記ダイバーシチ装置において、該
給電用伝送路を該切り換え手段から伸びる任意の長さの
給電用伝送路とし、該給電用伝送路のアンテナ側と逆の
端につながり、該給電用伝送路と該送受信機との接続/
切断を切り換える伝送路切り換え手段を具備し、該切り
換え手段及び該伝送路切り換え手段の内、選択する1つ
のアンテナにつながるもののみを接続状態に保ち、他の
該切り換え手段及び該伝送路切り換え手段は全て切断状
態にすることで上記課題を解決することができる。
【0008】また、アンテナ切り換えダイバーシチ採用
の無線通信端末において、物理的に離れた複数のアンテ
ナと、該アンテナの受信信号を取り出すあるいは送信信
号を該アンテナに送るための給電用伝送路で、一端が各
アンテナにつながり、他端が後段回路との接続/切断を
切り換える伝送路切り換え手段につながり、該アンテナ
から該伝送路切り換え手段までの電気長がキャリヤ周波
数で4分の1波長以上ある給電用伝送路と、給電用伝送
路のアンテナ端子側より電気長で4分の1波長の点をア
ースと短絡/開放するかを切り換える短絡切り換え手段
と、該伝送路切り換え手段を介して該給電用伝送路とつ
ながる送受信機を具備し、該伝送路切り換え手段の内、
選択する1つの送信アンテナあるいは受信アンテナにつ
ながるもののみを接続状態に保ち、他の該切り換え手段
及び該伝送路切り換え手段は全て切断状態にし、該短絡
切り換え手段の内、選択する1つの送信アンテナあるい
は受信アンテナにつながる伝送路に装荷されているもの
のみ切断状態に保ち、他の該短絡切り換え手段は全て接
続状態することで上記課題を解決することができる。
【0009】また、アンテナ切り換えダイバーシチ採用
の無線通信端末において、送信及び受信用の電流給電型
アンテナと、該電流給電型アンテナと物理的に離れて設
置された受信専用の1つあるいは複数の電圧給電型アン
テナと、該電流給電型アンテナ及び各該電圧給電型アン
テナの端子に接続され、アンテナの端子と後段回路との
接続/切断を切り換える複数の切り換え手段と、該電流
給電型アンテナの端子に接続され、アンテナ端子とアー
ス間の短絡/開放を切り換える短絡切り換え手段と、該
切り換え手段を介して該電流給電型アンテナが受信した
信号を取り出し、あるいは該電流給電型アンテナより送
信する信号をアンテナに供給するためインピーダンスの
変換を行うインピーダンス変換手段と、該切り換え手段
を介して該電圧給電型アンテナが受信した信号を取り出
す、あるいは該電圧給電型アンテナより送信する信号を
アンテナに供給するための任意長の給電用伝送路と、該
インピーダンス変換手段及び各該給電用伝送路につなが
り、後段回路と接続/切断の切り換えを行う伝送路切り
換え手段と、該伝送路切り換え手段とつながる送受信機
からなり、該切り換え手段及び該伝送路切り換え手段の
内、選択する該電流給電型アンテナあるいは該電圧給電
型アンテナにつながるもののみを接続状態に保ち、他の
該切り換え手段及び該伝送路切り換え手段は全て切断状
態にし、該短絡切り換え手段は、該電流給電型アンテナ
が選択される場合にのみ切断状態に保ち、該電圧給電型
アンテナが選択されている場合には接続状態を保つこと
で、上記課題を解決することができる。
【0010】上記解決手段記載のダイバーシチ装置にお
いて、複数あるアンテナと送受信機をつなぐ給電用伝送
路の内、1つを省き、給電点が1つの該切り換え手段と
隣接することにより課題を解決することができる。
【0011】
【作用】上記解決手段では、非選択アンテナの端子は切
り換え手段が伝送路への結合を遮断しているため開放状
態になっている。したがって給電用伝送路には非選択ア
ンテナからの電流は流れ込まない。したがって、非選択
アンテナによる電力消費はなくなるため課題は解決され
る。一方選択アンテナの端子は切り換え手段により伝送
路と結合しており、送信あるいは受信を行うことができ
る。複数の伝送路が交わる接続点では、アンテナが非選
択であるために端子が開放状態になった伝送路が複数つ
いているが、長さが半波長のオープンスタブになってお
り、結合点からアンテナ側をみたインピーダンスは無限
になるため、アンテナが非選択である伝送路は存在しな
いのと等価である。よって、送受信機は単一のアンテナ
にのみつながり、非選択アンテナにおける電力消費のな
いアンテナ切り換えダイバーシチ装置が実現できる。よ
って課題は解決される。
【0012】また、他の解決手段においては、上記解決
手段の伝送路と送受信機の間に伝送路切り換え手段が挿
入されている。したがって、複数の伝送路が交わる接続
点につながる伝送路を1つにすることができる。よって
伝送路の長さによらずに上記解決手段と同様の送受信機
が単一のアンテナにのみつながり、非選択アンテナにお
ける電力消費のないアンテナ切り換えダイバーシチ装置
が実現できる。よって課題は解決される。
【0013】また、他の解決手段においては、伝送路上
でアンテナ端子から4分の1波長離れた所に短絡/開放
を選択できる短絡切り換え手段を具備している。この短
絡切り換え手段において短絡された場合には、アンテナ
端子から伝送路を見るとインピーダンスが無限大とな
る。短絡切り換え手段が開放の場合にはアンテナ端子か
ら見た伝送路のインピーダンスは伝送路の特性インピー
ダンスになり、アンテナに誘起した電流は伝送路に流れ
る。したがって、短絡切り換え手段によりアンテナから
みた伝送路のインピーダンスを変えることができる。伝
送路と送受信機の間には伝送路切り換え手段が挿入され
ており、複数の伝送路が交わる接続点につながる伝送路
を1つにすることができる。よって伝送路の長さによら
ずに上記解決手段と同様、送受信機が単一のアンテナに
のみつながり、非選択アンテナにおける電力消費のない
アンテナ切り換えダイバーシチ装置が実現できる。よっ
て課題は解決される。
【0014】また、他の解決手段においては、1つのア
ンテナが電流供給型アンテナで、アンテナの自己インピ
ーダンスが高く切り換え手段によっても十分な切断にな
らない場合に、電流給電型アンテナに電流を供給するた
めのインピーダンス変換手段とアンテナ端子の間に、ア
ンテナ端子とアースとの短絡/開放を切り換えられる短
絡切り換え手段を設けている。これにより電流給電型ア
ンテナの端子はアースすることができ、給電用の伝送路
による電力消費をなくすことができる。伝送路およびイ
ンピーダンス変換手段と送受信機は伝送路切り換え手段
により接続/切断が可能であり、単一のアンテナにのみ
つながり、非選択アンテナにおける電力消費のないアン
テナ切り換えダイバーシチ装置が実現できる。よって課
題は解決される。
【0015】また、他の解決手段においては、複数ある
アンテナと送受信機を結ぶ伝送路のうち、1つを省き、
送受信機が1つのアンテナ端子に隣接させることで、主
となるアンテナと送受信機間の伝送路による伝搬損を防
いでいる。各アンテナと伝送路の間には切り換え手段
が、また伝送路と送受信機の間には伝送路切り換え手段
が具備されており単一のアンテナにのみつながり、非選
択アンテナにおける電力消費のないアンテナ切り換えダ
イバーシチ装置が実現できる。よって課題は解決され
る。
【0016】
【実施例】本発明からなるダイバーシチ装置の1実施例
を図1を用いて説明する。図1は本発明からなるダイバ
ーシチ装置の1実施例の構成を示す図である。
【0017】図1において2つのアンテナ(40、4
1)は4分の1波長モノポールであり、筐体上の物理的
に離れた位置に取付けてある。アンテナ(40、41)
の端子にはディスクリートのFET(1、11)を介し
て、マイクロストリップ線路(50)が接続されてい
る。マイクロストリップ線路(50)の(21)及び
(31)の部分はそれぞれキャリヤ周波数の電気長で半
波長になっている。さらにマイクロストリップ線路(2
1、31)の接合点からは送受信機(51)に伸びるマ
イクロストリップ線路が出ている。いまアンテナ(4
0)が選択された場合を例にとり動作を説明する。この
ときFET(1)はオン、FET(11)はオフであ
り、アンテナ(41)はマイクロストリップ線路(3
1)とは切断されている。アンテナ(41)は4分の1
波長モノポールであるから電圧給電型のアンテナであり
端子が開放の場合アンテナとして動作することができ
ず、アンテナ素子に電流がほとんど流れない。また、ア
ンテナ(41)からの電流はマイクロストリップ線路に
は流れずマイクロストリップ線路のインピーダンスによ
る電力消費はない。一方アンテナ(40)はFET
(1)がオンであるためアンテナとして動作し、受信し
た信号はマイクロストリップ線路(21)を介して送受
信機(51)に入力される。途中マイクロストリップ線
路(50)の結合点でオープンスタブ(31)がパラレ
ルに挿入されるが、電気長が半波長のオープンスタブで
あるため、接合点でのインピーダンスは無限大となりス
タブによりインピーダンスが変わることはない。したが
って、結合点での不整合による損失はほとんど生じな
い。つまり、アンテナ(40)と送受信機(51)が1
本のマイクロストリップ線路によりつながれているのと
等価となり、かつアンテナ(41)による損失を防ぐこ
とができる。
【0018】上記実施例では、受信時について説明した
が、送信の場合も全く同じである。送信の場合には選択
アンテナ(40)から放射した電波は、アンテナ(4
1)に受信されることなく伝搬するため利得が向上す
る。
【0019】上記実施例では、アンテナとして4分の1
波長モノポールアンテナを例に挙げたが、これ以外に逆
Fアンテナ、逆Lアンテナ、ヘリカルアンテナ等の電圧
給電型ののアンテナについても本発明は有効である。
【0020】上記実施例ではアンテナ(40)が選択さ
れている場合を例に挙げ説明したがアンテナ(41)が
選択されている場合についても同様である。
【0021】本発明からなるダイバーシチ装置の他の実
施例を図2を用いて説明する。図2は本発明からなるダ
イバーシチ装置の他の実施例の構成を示す図である。
【0022】図2において、2つのアンテナ(40、4
1)は4分の1波長モノポールであり、筐体上の物理的
に離れた位置に取付けてある。アンテナ(40、41)
の端子にはディスクリートのFET(2、12)を介し
て、任意の長さのマイクロストリップ線路(22、3
2)が接続されており、物理的に離れた2つアンテナと
送受信機間をつないでいる。マイクロストリップ線路
(22、32)のもう一方の端子にはFET(3、1
3)がつながれており、さらにその後段に送受信機(5
1)が接続されている。いまアンテナ(40)が選択さ
れた場合を例にとり動作を説明する。このときFET
(2、3)はオン、FET(12、13)はオフであ
り、アンテナ(41)とマイクロストリップ線路(3
2)とは切断されている。アンテナ(41)は4分の1
波長モノポールであるから電圧給電型のアンテナであり
端子が開放の場合、アンテナとして動作することができ
ず、アンテナ素子に電流がほとんど流れない。また、ア
ンテナ(41)からの電流はFET(12)に阻まれて
マイクロストリップ線路(32)には流れずマイクロス
トリップ線路のインピーダンスによる電力消費はない。
一方アンテナ(40)はFET(2、3)がオンである
ためアンテナとして動作し、受信した信号はマイクロス
トリップ線路(22)を介して送受信機(51)に入力
される。マイクロストリップ線路(22)とマイクロス
トリップ線路(32)はFET(13)により切断され
ているからマイクロストリップ線路(32)影響は現わ
れない。つまり、アンテナ(40)と送受信機(51)
が1本のマイクロストリップ線路によりつながれている
のと等価となり、かつアンテナ(41)による損失を防
ぐことができる。
【0023】上記他の実施例ではアンテナ(40)と送
受信機(51)間にスイッチとなるFETが2個はいる
ことになるため、1実施例よりもFETによる損失が大
きくなる。しかし、本実施例では、マイクロストリップ
線路(22、32)の長さが任意の値を取れること、半
波長のオープンスタブを利用していないため、利用可能
な周波数帯域が広いという利点がある。
【0024】上記実施例ではマイクロストリップ線路に
よりアンテナー送受信機間を接続していたが、本実施例
では線路の長さが問題とならないので同軸線路を用いて
も効果は同じである。
【0025】上記実施例では、アンテナとして4分の1
波長モノポールアンテナを例に挙げたが、これ以外に逆
Fアンテナ、逆Lアンテナ、ヘリカルアンテナ等の電圧
給電型ののアンテナについても本発明は有効である。
【0026】上記実施例ではアンテナ(40)が選択さ
れている場合を例に挙げ説明したがアンテナ(41)が
選択されている場合についても同様である。
【0027】本発明からなるダイバーシチ装置の他の実
施例を図3を用いて説明する。図3は本発明からなるダ
イバーシチ装置の他の実施例の構成を示す図である。
【0028】図3において、2つのアンテナ(40、4
1)は4分の1波長モノポールであり、筐体上の物理的
に離れた位置に取付けてある。アンテナ(40、41)
の端子には電気長が4分の1波長以上の長さのマイクロ
ストリップ線路(23、33)が接続されており、物理
的に離れた2つアンテナと送受信機間をつないでいる。
マイクロストリップ線路(23、33)のもう一方の端
子にはFET(4、14)がつながれており、さらにそ
の後段に送受信機(51)が接続されている。ストリッ
プ線路(23、33)上でアンテナ端子から電気長にし
て4分の1波長離れた位置にFET(5、15)が接続
されており、このFETがオンの時には、アースに短絡
される。いまアンテナ(40)が選択された場合を例に
とり動作を説明する。このときFET(4、15)はオ
ン状態であり、FET(5、14)はオフの状態であ
る。したがってマイクロストリップ線路(33)と送受
信機(51)は切り離されいる。アンテナ(41)の端
子からマイクロストリップ線路(33)を見ると、4分
の1波長離れたところでショートされているので、4分
の1のショートスタブになりインピーダンスは無限大に
なる。したがってアンテナ端子には電流がほとんど流れ
ず、非選択アンテナによる電力消費が削減される。他
方、アンテナ(40)と送受信機(51)とはFET
(4)がオンであり接続されている。またFET(5)
もオフでショートされていないのでマイクロストリップ
線路(23)のインピーダンスは変化を受けない。よっ
て、アンテナ(40)と送受信機(51)が1本のマイ
クロストリップ線路によりつながれているのと等価とな
り、かつアンテナ(41)による損失を防ぐことができ
る。
【0029】上記実施例では、アンテナとして4分の1
波長モノポールアンテナを例に挙げたが、これ以外に逆
Fアンテナ、逆Lアンテナ、ヘリカルアンテナ等の電圧
給電型ののアンテナについても本発明は有効である。
【0030】本発明からなるダイバーシチ装置の他の実
施例を図4を用いて説明する。図4は本発明からなるダ
イバーシチ装置の他の実施例の構成を示す図である。
【0031】図4において、アンテナ(42)は2分の
1波長モノポールアンテナ、アンテナ(41)は4分の
1波長モノポールであり、筐体上の物理的に離れた位置
に取付けてある。2分の1波長モノポールアンテナは筐
体の影響を受けにくいアンテナであり、送受信用のメイ
ンアンテナとして用いられるものである。アンテナ(4
2、41)の端子にはディスクリートのFET(6、1
6)を介して、整合回路(53)及び任意の長さのマイ
クロストリップ線路(24)が接続されており、物理的
に離れた2つアンテナと送受信機間をつないでいる。ま
た、アンテナ(42)の端子にはFET(8)により端
子をショートすることができる。整合回路(53)及び
マイクロストリップ線路(24)のもう一方の端子には
FET(7、17)がつながれており、さらにその後段
に送受信機(51)が接続されている。いまアンテナ
(42)が選択された場合を例にとり動作を説明する。
このときFET(6、7)はオン、FET(8、16、
17)はオフでありアンテナ(41)とマイクロストリ
ップ線路(24)とは切断されている。アンテナ(4
1)は4分の1波長モノポールであるから電圧給電型の
アンテナであり端子が開放の場合には、アンテナとして
動作することができず、アンテナ素子に電流がほとんど
流れない。また、アンテナ(41)からの電流はFET
(16)に阻まれてマイクロストリップ線路(24)に
は流れずマイクロストリップ線路のインピーダンスによ
る電力消費はない。一方アンテナ(42)はFET
(6、7)がオンでかつFET(8)がオフであるため
アンテナとして動作し、受信した信号は整合回路(5
3)を介して送受信機(51)に入力される。整合回路
(53)とマイクロストリップ線路(24)はFET
(17)により切断されているからマイクロストリップ
線路(24)の影響は整合回路には現われない。つま
り、アンテナ(42)と送受信機(51)が整合回路
(53)を通してつながれているのと等価となり、かつ
アンテナ(41)による損失を防ぐことができる。逆に
アンテナ(41)が選択された場合を例にとり動作を説
明する。このときFET(6、7)はオフ、FET
(8、16、17)はオンになり、アンテナ(42)の
端子はショートされ、アンテナ素子に電流が流れても整
合回路(53)には電力が供給されない。したがって、
アンテナ(42)に生じた電力は無効電力となり、空中
に再放出される。このため整合回路のインピーダンスに
よる電力消費はない。一方アンテナ(41)はFET
(16、17)がオンであるためアンテナとして動作
し、受信した信号はマイクロストリップ線路(24)を
介して送受信機(51)に入力される。整合回路(5
3)とマイクロストリップ線路(24)はFET(7)
により切断されているから整合回路(53)の影響はマ
イクロストリップ線路には現われない。つまり、アンテ
ナ(41)と送受信機(51)が1本のマイクロストリ
ップ線路(24)を通してつながれているのと等価とな
り、かつアンテナ(42)による損失を防ぐことができ
る。
【0032】上記実施例では、アンテナとして4分の1
モノポールアンテナを例に挙げたが、これ以外に逆Fア
ンテナ、逆Lアンテナ、ヘリカルアンテナ等の電圧給電
型ののアンテナについても本発明は有効である。
【0033】上記実施例ではマイクロストリップ線路に
よりアンテナー送受信機間を接続していたが、本実施例
では線路の長さが問題とならないので同軸線路を用いて
も効果は同じである。
【0034】本発明からなるダイバーシチ装置の他の実
施例を図5を用いて説明する。図5は本発明からなるダ
イバーシチ装置の他の実施例の構成を示す図である。
【0035】図5は、先に図2を用いて説明した他の実
施例においてマイクロストリップ線路(22)とFET
(3)を省いたものである。先に説明したように図2の
構成においてはマイクロストリップ線路の長さは任意で
あり、図5は長さ零のストリップ線路を付加した場合と
考えられる。このときFET(2、3)は1つで十分で
ある。アンテナ(40)を送受信を行う主アンテナとす
る場合には、ストリップ線路(22)での損失及びFE
T(3)における損失が軽減される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればア
ンテナ切り換えダイバーシチにおいて利用することがで
きない非選択アンテナに供給される無駄な電力消費を低
減し、アンテナの利得を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明からなるダイバーシチ装置の1実施例の
構成を示すブロック図。
【図2】本発明からなるダイバーシチ装置の他の実施例
の構成を示すブロック図。
【図3】本発明からなるダイバーシチ装置の他の実施例
の構成を示すブロック図。
【図4】本発明からなるダイバーシチ装置の他の実施例
の構成を示すブロック図。
【図5】本発明からなるダイバーシチ装置の他の実施例
の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1〜17…FET、21〜33…マイクロストリップ線
路、40、41…4分の1モノポール、42…2分の1
モノポール、51…送受信機、53…整合回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信時には複数のアンテナからの信号の
    内、受信信号強度の強いアンテナからの信号を選択して
    受信機に入力するアンテナ切り換えダイバーシチ採用の
    無線通信端末において、物理的に離れた複数のアンテナ
    と、該アンテナの端子に接続され、該アンテナ端子と後
    段回路との接続/切断を切り換える複数の切り換え手段
    と、該切り換え手段から受信信号を取り出すあるいは送
    信信号を該切り換え手段に送るための給電用伝送路で、
    一端が各該切り換え手段につながり、他端が1点で他の
    給電用伝送路と結合し、各該切り換え手段から結合点ま
    での電気長がキャリヤ周波数で半波長である給電用伝送
    路と、該給電用伝送路の結合点に接続される送受信機か
    らなり、ダイバーシチで選択する1つのアンテナに接続
    されている該切り換え手段のみを接続状態にし、他の切
    り換え手段は全て切断状態にすることを特徴とするダイ
    バーシチ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のダイバーシチ装置におい
    て、該給電用伝送路を該切り換え手段から伸びる任意の
    長さの給電用伝送路とし、該給電用伝送路のアンテナ側
    と逆の端につながり、該給電用伝送路と該送受信機との
    接続/切断を切り換える伝送路切り換え手段を具備し、
    該切り換え手段及び該伝送路切り換え手段の内、選択す
    る1つのアンテナにつながるもののみを接続状態に保
    ち、他の該切り換え手段及び該伝送路切り換え手段は全
    て切断状態にすることを特徴とするダイバーシチ装置。
  3. 【請求項3】受信時には複数のアンテナからの信号の
    内、受信信号強度の強いアンテナからの信号を選択して
    受信機に入力するアンテナ切り換えダイバーシチ採用の
    無線通信端末において、物理的に離れた複数のアンテナ
    と、該アンテナの受信信号を取り出すあるいは送信信号
    を該アンテナに送るための給電用伝送路で、一端が各ア
    ンテナにつながり、他端が後段回路との接続/切断を切
    り換える伝送路切り換え手段につながり、該アンテナか
    ら該伝送路切り換え手段までの電気長がキャリヤ周波数
    で4分の1波長以上ある給電用伝送路と、給電用伝送路
    のアンテナ端子側より電気長で4分の1波長の点をアー
    スと短絡/開放するかを切り換える短絡切り換え手段
    と、該伝送路切り換え手段を介して該給電用伝送路とつ
    ながる送受信機を具備し、該伝送路切り換え手段の内、
    選択する1つの送信アンテナあるいは受信アンテナにつ
    ながるもののみを接続状態に保ち、他の該切り換え手段
    及び該伝送路切り換え手段は全て切断状態にし、該短絡
    切り換え手段の内、選択する1つの送信アンテナあるい
    は受信アンテナにつながる伝送路に装荷されているもの
    のみ切断状態に保ち、他の該短絡切り換え手段は全て接
    続状態することを特徴とするダイバーシチ装置。
  4. 【請求項4】受信時には複数のアンテナからの信号の
    内、受信信号強度の強いアンテナからの信号を選択して
    受信機に入力するアンテナ切り換えダイバーシチ採用の
    無線通信端末において、送信及び受信用の電流給電型ア
    ンテナと、該電流給電型アンテナと物理的に離れて設置
    された受信専用の1つあるいは複数の電圧給電型アンテ
    ナと、該電流給電型アンテナ及び各該電圧給電型アンテ
    ナの端子に接続され、アンテナの端子と後段回路との接
    続/切断を切り換える複数の切り換え手段と、該電流給
    電型アンテナの端子に接続され、アンテナ端子とアース
    間の短絡/開放を切り換える短絡切り換え手段と、該切
    り換え手段を介して該電流給電型アンテナが受信した信
    号を取り出し、あるいは該電流給電型アンテナより送信
    する信号をアンテナに供給するためインピーダンスの変
    換を行うインピーダンス変換手段と、該切り換え手段を
    介して該電圧給電型アンテナが受信した信号を取り出
    す、あるいは該電圧給電型アンテナより送信する信号を
    アンテナに供給するための任意長の給電用伝送路と、該
    インピーダンス変換手段及び各該給電用伝送路につなが
    り、後段回路と接続/切断の切り換えを行う伝送路切り
    換え手段と、該伝送路切り換え手段とつながる送受信機
    からなり、該切り換え手段及び該伝送路切り換え手段の
    内、選択する該電流給電型アンテナあるいは該電圧給電
    型アンテナにつながるもののみを接続状態に保ち、他の
    該切り換え手段及び該伝送路切り換え手段は全て切断状
    態にし、該短絡切り換え手段は、該電流給電型アンテナ
    が選択される場合にのみ切断状態に保ち、該電圧給電型
    アンテナが選択されている場合には接続状態を保つこと
    を特徴とするダイバーシチ装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のダイバーシチ装置におい
    て、複数あるアンテナと送受信機をつなぐ給電用伝送路
    の内、1つを省き、給電点が1つの該切り換え手段と隣
    接することを特徴とするダイバーシチ装置。
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