JP3159480B2 - アンテナ整合装置 - Google Patents
アンテナ整合装置Info
- Publication number
- JP3159480B2 JP3159480B2 JP20918691A JP20918691A JP3159480B2 JP 3159480 B2 JP3159480 B2 JP 3159480B2 JP 20918691 A JP20918691 A JP 20918691A JP 20918691 A JP20918691 A JP 20918691A JP 3159480 B2 JP3159480 B2 JP 3159480B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話等の移動体機
器におけるアンテナ給電のためのアンテナ整合装置に関
する。
器におけるアンテナ給電のためのアンテナ整合装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来の携帯電話におけるアンテナ
整合装置の構成を示している。図３において３１はアン
テナエレメントであり３２はアース金属導体である。ま
た３３は給電ケーブルであり３４は高周波回路、さらに
３５はアンテナ整合回路である。
整合装置の構成を示している。図３において３１はアン
テナエレメントであり３２はアース金属導体である。ま
た３３は給電ケーブルであり３４は高周波回路、さらに
３５はアンテナ整合回路である。
【０００３】次に上記従来例の動作について説明する。
高周波回路３４から発せられた高周波エネルギーは、給
電ケーブル３３を通って効率良くアンテナから放射され
るように、プリント基板のパターンで構成されるアンテ
ナ整合回路を通ってアンテナエレメント３１へ送られ
る。
高周波回路３４から発せられた高周波エネルギーは、給
電ケーブル３３を通って効率良くアンテナから放射され
るように、プリント基板のパターンで構成されるアンテ
ナ整合回路を通ってアンテナエレメント３１へ送られ
る。
【０００４】このように上記従来のアンテナ整合装置で
はアンテナが目的の周波数に同調するように、あらかじ
めプリント基板のパターンを決めておくことによりある
程度の周波数帯域幅で効率良く高周波エネルギーを送る
ことができた。
はアンテナが目的の周波数に同調するように、あらかじ
めプリント基板のパターンを決めておくことによりある
程度の周波数帯域幅で効率良く高周波エネルギーを送る
ことができた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の整合装置ではアンテナ整合回路３５上のパターンが
あらかじめ決まっているために、同調周波数近辺では良
好なＶＳＷＲ（電圧定在波比）が得られるが、同調周波
数から離れるに従ってＶＳＷＲが悪化し、目的とする周
波数帯の端部では効率良く高周波エネルギーを送れない
という問題があった。
来の整合装置ではアンテナ整合回路３５上のパターンが
あらかじめ決まっているために、同調周波数近辺では良
好なＶＳＷＲ（電圧定在波比）が得られるが、同調周波
数から離れるに従ってＶＳＷＲが悪化し、目的とする周
波数帯の端部では効率良く高周波エネルギーを送れない
という問題があった。
【０００６】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、広い周波数帯域幅で効率良く高周波エネル
ギーをアンテナから放射させることができる優れたアン
テナ整合装置を提供することを目的とするものである。
ものであり、広い周波数帯域幅で効率良く高周波エネル
ギーをアンテナから放射させることができる優れたアン
テナ整合装置を提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、アンテナ整合回路上のパターンに高周波ス
イッチを設け、パターンの一部分を短絡するかもとにも
どすことによって全体のパターンの電気的長さを変化さ
せるようにしたものである。
するために、アンテナ整合回路上のパターンに高周波ス
イッチを設け、パターンの一部分を短絡するかもとにも
どすことによって全体のパターンの電気的長さを変化さ
せるようにしたものである。
【０００８】
【作用】したがって、本発明によれば、高周波スイッチ
を開閉することによりパターンの長さを電気的に変化さ
せアンテナに２つの同調周波数を持たせることにより、
広い周波数帯域幅で良好なＶＳＷＲを得、効率良く高周
波エネルギーをアンテナから放射させることができる。
を開閉することによりパターンの長さを電気的に変化さ
せアンテナに２つの同調周波数を持たせることにより、
広い周波数帯域幅で良好なＶＳＷＲを得、効率良く高周
波エネルギーをアンテナから放射させることができる。
【０００９】
【実施例】図１は本発明の実施例の構成を示すものであ
る。図１において１１は電磁波を送受信するためのアン
テナエレメントであり、アンテナ整合回路１２に接続さ
れている。アンテナ整合回路１２は絶縁基板１６上に導
体でパターン１７を形成したプリント基板で構成され
る。パターン１７としては、その長さが同調周波数に関
係するので、図に示すように通常矩形波状に形成される
が、それに限られない。１３は高周波回路１８からの高
周波エネルギーをアンテナ整合回路１２に送り込むため
の給電ケーブルである。１４はアンテナ整合回路１２の
パターン１７の電気的長さを変えるための高周波スイッ
チであり、パターン１７の一部を短絡するように設けら
れる。１５は給電点である。
る。図１において１１は電磁波を送受信するためのアン
テナエレメントであり、アンテナ整合回路１２に接続さ
れている。アンテナ整合回路１２は絶縁基板１６上に導
体でパターン１７を形成したプリント基板で構成され
る。パターン１７としては、その長さが同調周波数に関
係するので、図に示すように通常矩形波状に形成される
が、それに限られない。１３は高周波回路１８からの高
周波エネルギーをアンテナ整合回路１２に送り込むため
の給電ケーブルである。１４はアンテナ整合回路１２の
パターン１７の電気的長さを変えるための高周波スイッ
チであり、パターン１７の一部を短絡するように設けら
れる。１５は給電点である。
【００１０】次に上記実施例の動作について説明する。
高周波回路１８から給電ケーブル１３を介して供給され
た高周波エネルギーは給電点１５よりアンテナ整合回路
１２に供給される。アンテナ整合回路１２はパターン１
７の長さに応じた共振周波数をもっており、それによっ
て高周波エネルギーを効率良くアンテナエレメント１１
に供給する。この結果、アンテナからの放射は高効率で
行われる。
高周波回路１８から給電ケーブル１３を介して供給され
た高周波エネルギーは給電点１５よりアンテナ整合回路
１２に供給される。アンテナ整合回路１２はパターン１
７の長さに応じた共振周波数をもっており、それによっ
て高周波エネルギーを効率良くアンテナエレメント１１
に供給する。この結果、アンテナからの放射は高効率で
行われる。
【００１１】アンテナエレメント１１で受信した信号も
逆の経路により給電ケーブル１３を通って高周波回路１
８で受信される。
逆の経路により給電ケーブル１３を通って高周波回路１
８で受信される。
【００１２】高周波スイッチ１４はパターン１７の一部
を短絡するように配置されており、閉じたときはパター
ン１７の電気的長さを短くして共振周波数を高くするよ
うに働き、一方開いたときはパターン１７の電気的長さ
は変化せず共振周波数を低くしている。このときのＶＳ
ＷＲ特性を図２に示す。すなわち、高周波スイッチ１４
をＯＦＦにした状態の時、給電点１５におけるＶＳＷＲ
特性曲線は図２の曲線２１のようになる。また高周波ス
イッチ１４をＯＮにした時のＶＳＷＲ特性曲線は図２の
曲線２２のようになる。図２でＴＸＬ、ＴＸＣ、ＴＸＨ
はそれぞれ送信周波数帯の下限周波数、中心周波数、上
限周波数を表わしており、ＲＸＬ、ＲＸ Ｃ、ＲＸＨはそ
れぞれ受信周波数帯の下限周波数、中心周波数、上限周
波数を表わしている。
を短絡するように配置されており、閉じたときはパター
ン１７の電気的長さを短くして共振周波数を高くするよ
うに働き、一方開いたときはパターン１７の電気的長さ
は変化せず共振周波数を低くしている。このときのＶＳ
ＷＲ特性を図２に示す。すなわち、高周波スイッチ１４
をＯＦＦにした状態の時、給電点１５におけるＶＳＷＲ
特性曲線は図２の曲線２１のようになる。また高周波ス
イッチ１４をＯＮにした時のＶＳＷＲ特性曲線は図２の
曲線２２のようになる。図２でＴＸＬ、ＴＸＣ、ＴＸＨ
はそれぞれ送信周波数帯の下限周波数、中心周波数、上
限周波数を表わしており、ＲＸＬ、ＲＸ Ｃ、ＲＸＨはそ
れぞれ受信周波数帯の下限周波数、中心周波数、上限周
波数を表わしている。
【００１３】いま、高周波回路１８からの送信周波数が
送信周波数帯の中心周波数ＴＸＣより低いとき、すなわ
ち送信周波数がＴＸＬとＴＸＣの間にある場合は曲線２
１のような特性が出るように高周波スイッチ１４をＯＦ
Ｆにして低い周波数に同調させる。一方、高周波回路１
８からの送信周波数が送信周波数帯の中心周波数ＴＸ Ｃ
より高いとき、すなわち送信周波数がＴＸＣとＴＸＨの
間にある場合は曲線２２のような特性が出るように高周
波スイッチ１４をＯＮにして高い周波数に同調させる。
この結果、広い周波数帯域幅で良好なＶＳＷＲを得るこ
とができ、効率良く高周波エネルギーをアンテナに供給
することができる。
送信周波数帯の中心周波数ＴＸＣより低いとき、すなわ
ち送信周波数がＴＸＬとＴＸＣの間にある場合は曲線２
１のような特性が出るように高周波スイッチ１４をＯＦ
Ｆにして低い周波数に同調させる。一方、高周波回路１
８からの送信周波数が送信周波数帯の中心周波数ＴＸ Ｃ
より高いとき、すなわち送信周波数がＴＸＣとＴＸＨの
間にある場合は曲線２２のような特性が出るように高周
波スイッチ１４をＯＮにして高い周波数に同調させる。
この結果、広い周波数帯域幅で良好なＶＳＷＲを得るこ
とができ、効率良く高周波エネルギーをアンテナに供給
することができる。
【００１４】このように、上記の実施例によれば、高周
波回路１８から送られる電磁波の周波数が設定、もしく
は切り換わった後に、その周波数に応じて高周波スイッ
チ１４を切り換えると、広い周波数帯幅に渡って良好な
ＶＳＷＲを得ることができるため効率良く高周波エネル
ギーをアンテナから放射することができるという効果を
有する。
波回路１８から送られる電磁波の周波数が設定、もしく
は切り換わった後に、その周波数に応じて高周波スイッ
チ１４を切り換えると、広い周波数帯幅に渡って良好な
ＶＳＷＲを得ることができるため効率良く高周波エネル
ギーをアンテナから放射することができるという効果を
有する。
【００１５】同様に、アンテナエレメント１１で受信し
た高周波信号の受信周波数が受信周波数帯の中心周波数
ＲＸＣより低いとき、すなわち受信周波数がＲＸＬとＲ
ＸＣの間にある場合は高周波スイッチ１４をＯＦＦにし
て低い周波数に同調させ、高周波信号の受信周波数が受
信周波数帯の中心周波数ＲＸＣより高いとき、すなわち
受信周波数がＲＸＣとＲＸＨとの間にある場合には高周
波スイッチ１４をＯＮにして高い周波数に同調させるこ
とにより、受信時においても広い周波数帯幅において良
好なＶＳＷＲを得ることができて効率の良い受信が可能
となる。
た高周波信号の受信周波数が受信周波数帯の中心周波数
ＲＸＣより低いとき、すなわち受信周波数がＲＸＬとＲ
ＸＣの間にある場合は高周波スイッチ１４をＯＦＦにし
て低い周波数に同調させ、高周波信号の受信周波数が受
信周波数帯の中心周波数ＲＸＣより高いとき、すなわち
受信周波数がＲＸＣとＲＸＨとの間にある場合には高周
波スイッチ１４をＯＮにして高い周波数に同調させるこ
とにより、受信時においても広い周波数帯幅において良
好なＶＳＷＲを得ることができて効率の良い受信が可能
となる。
【００１６】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、アンテナ整合回路であるプリント基板上のパターン
の長さを電気的に変化させることにより２種類のＶＳＷ
Ｒ特性を得ることができるため、特定周波数帯域内の周
波数を連続して使用する移動体機器において、広い周波
数帯域幅に渡って良好なＶＳＷＲ特性を得ることができ
るので、１つの整合回路で高周波エネルギーを効率良く
アンテナに対して授受することができるという効果を有
する。
に、アンテナ整合回路であるプリント基板上のパターン
の長さを電気的に変化させることにより２種類のＶＳＷ
Ｒ特性を得ることができるため、特定周波数帯域内の周
波数を連続して使用する移動体機器において、広い周波
数帯域幅に渡って良好なＶＳＷＲ特性を得ることができ
るので、１つの整合回路で高周波エネルギーを効率良く
アンテナに対して授受することができるという効果を有
する。
【図１】本発明の実施例におけるアンテナ整合装置の概
略を示す斜視図
略を示す斜視図
【図２】高周波スイッチを切り換えた時のＶＳＷＲ特性
図
図
【図３】従来のアンテナ整合装置の概略を示す斜視図
１１ アンテナエレメント １２ アンテナ整合回路 １３ 結電ケーブル １４ 高周波スイッチ １５ 給電点 １７ パターン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−86217（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−177622（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−111102（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−145596（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−69131（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−34739（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−168732（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−100052（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−121809（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−116738（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】 単一の形状を成すアンテナエレメント
と、給電ケーブルと、前記アンテナエレメントと給電ケ
ーブル間に接続され、絶縁基板上に導体パターンを形成
したアンテナ整合回路と、前記導体パターンの電気的長
さを調整するスイッチとを備え、前記スイッチによって
調整する電気的長さを、周波数対定在波比の特性が一部
重なり合うように構成したことを特徴とするアンテナ整
合装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20918691A JP3159480B2 (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | アンテナ整合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20918691A JP3159480B2 (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | アンテナ整合装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0555944A JPH0555944A (ja) | 1993-03-05 |
| JP3159480B2 true JP3159480B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=16568772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20918691A Expired - Lifetime JP3159480B2 (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | アンテナ整合装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3159480B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09331206A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Saitama Nippon Denki Kk | Ｔｄｍａ方式用携帯電話機のアンテナ整合部 |
| SE524871C2 (sv) * | 2002-09-04 | 2004-10-19 | Perlos Ab | Antennanordning för portabel radiokommunikationsanordning |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5945110B2 (ja) * | 1977-05-25 | 1984-11-02 | 日本電気株式会社 | 方位空中線装置 |
| JPS5434739A (en) * | 1977-08-24 | 1979-03-14 | Denki Kogyo Co Ltd | Method of matching antenna for multiple waves |
| JPS5486217A (en) * | 1977-12-21 | 1979-07-09 | Harada Ind Co Ltd | Automotive antenna unit |
| JPH0233215B2 (ja) * | 1981-10-21 | 1990-07-26 | Toyota Jidosha Kk | Inpiidansuseigokairo |
| JPS59184363A (ja) * | 1983-04-04 | 1984-10-19 | Canon Inc | 現像方法 |
| JPS619325A (ja) * | 1984-06-25 | 1986-01-16 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空気吹出口グリル |
| JPS63177622A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-07-21 | Seiko Epson Corp | アンテナ回路 |
-
1991
- 1991-08-21 JP JP20918691A patent/JP3159480B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0555944A (ja) | 1993-03-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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