JP2011135361A - 移動体無線通信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のアンテナを備える移動体無線通信機において、アンテナの給電線路にアンテナ特性の劣化の原因となる要素を挿入することなく、アンテナ間の結合を抑制する。
【解決手段】第1の基板20と、第2の基板30と、第1の基板20に給電される第1のアンテナ22と、第2の基板30に給電される第2のアンテナ32と、第1の基板20および第2の基板30を内蔵する筐体10と、周波数選択性素子または切替え素子の何れかの素子を備え、当該素子を介して第1の基板20および第2の基板30のアース電位部同士を接続するグランド接続手段とを備えている移動体無線通信機を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信を行う移動体無線通信機に関するものであり、特に、複数のアンテナを搭載した移動体無線通信機に関するものである。
近年、携帯電話端末等の移動体無線通信機において、複数の通信システムへの対応や、ダイバーシチ受信等を実施するため、複数のアンテナを搭載することがある。ここで、同一筐体内に複数のアンテナを搭載する場合、アンテナ間距離が十分にとれないため、アンテナ間相互結合によるインピーダンス不整合や利得劣化を招くという課題がある。すなわち、一方のアンテナが励起する基板上電流分布上に他方のアンテナがあることにより、電流分布が乱れることがあり、他方のアンテナの給電線路のインピーダンスによる不要な共振により特性の劣化が引き起こされることがある。
この課題を解決するために、従来、例えば特許文献1に示すように、各アンテナの給電線路にフィルタ、位相器(ディレイラインや給電線路の延長を含む)、スイッチ等を追加することにより、互いのアンテナの見え方を変化させて、アンテナ間の結合を回避することが行われている。
特許文献1には、各アンテナの給電線路長を切替え可能にして、無線回路部と接続されていない非選択アンテナに接続されるリアクタンスを変化させることによって、使用中である選択アンテナとの結合状態を変化させ、使用周波数帯での選択アンテナの利得特性劣化を防ぐ技術が開示されている。
図9は、特許文献1に記載の携帯無線機100の要部構成を示す機能ブロック図である。携帯無線機100は、第1のアンテナ111、第2のアンテナ112、給電線113a〜113h、切替えスイッチ114a〜114d、アンテナ切替え部115、無線回路部116、ならびに切替えスイッチ114a〜114dおよびアンテナ切替え部115をコントロールする切替え制御部117を備えている。
第1のアンテナ111および第2のアンテナ112の端部には、それぞれ、給電線113a〜113hが、切替えスイッチ114a〜114dによって切替え可能に接続されている。切替え制御部117は、アンテナ切替え部115を制御して無線回路部116に接続させるアンテナを選択するとともに、選択されたアンテナの使用周波数帯に応じて、切替えスイッチ114a〜114dを切り替え、非選択のアンテナ(無線回路部116と切り離されているアンテナ)の給電線路長さを変化させる。
以上の構成により、携帯無線機100は、非選択のアンテナの端部に接続されるリアクタンス値が変化し、選択したアンテナとの結合状態を変化させ、使用周波数帯での選択したアンテナの利得特性劣化を防ぐことが可能となる。
特開2003−46407号公報(平成15年2月14日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の技術のように、アンテナの給電線路に切替えスイッチや余分な給電線路を挿入すると、それらがアンテナ特性にとってロスの要因となり、アンテナ特性の劣化を招く。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数のアンテナを備える移動体無線通信機において、アンテナの給電線路にアンテナ特性の劣化の原因となる要素を挿入することなく、アンテナ間の結合を抑制するための技術を提供することを主たる目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、同一の筐体に内蔵され、それぞれがアンテナに給電する複数の基板のアース電位部同士を接続するグランド接続手段として、上記アンテナ間の結合を引き起こす基板上電流を周波数選択性素子または切替え素子を用いて阻止するグランド接続手段を用いることにより、上記アンテナ間の結合を抑制し得ることを見出し、発明を完成させた。
すなわち、本発明に係る移動体無線通信機は、第1の基板と、第2の基板と、第1の基板に給電される第1のアンテナと、第2の基板に給電される第2のアンテナと、第1の基板および第2の基板を内蔵する筐体と、第1のアンテナの使用周波数帯の電流を阻止し、第2のアンテナの使用周波数帯の電流を透過する第1の周波数選択性素子を備え、第1の周波数選択性素子を介して第1の基板および第2の基板のアース電位部同士を接続する第1のグランド接続手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1の基板は第1のアンテナに給電し、第2の基板は第2のアンテナに給電している。ここで、各基板のサイズ、各基板上のアンテナの配置等によって、特定の位置において、第1の基板のアース電位部と、第2の基板のアース電位部とを接続することが好ましい場合ある。しかしながら、上記位置によっては、第1の基板のアース電位部と第2の基板のアース電位部とによって構成される経路を流れる、第1のアンテナによって励起される基板上電流によって、第1のアンテナと第2のアンテナとの結合が生じる場合がある。
ここで、従来技術に係るアンテナ間結合の回避方法では、各アンテナの給電線路上にフィルタやスイッチ等が設けられる。しかしながら、給電線路上に設けられたフィルタやスイッチ等は、当該給電線路に接続されたアンテナの性能を劣化させてしまう。
これに対して、本発明に係る移動体無線通信機では、各アンテナを異なる基板から給電し、それぞれの基板のアース電位部同士を、第1のアンテナの使用周波数帯の電流を阻止し、第2のアンテナの使用周波数帯の電流を透過する周波数選択性素子を介して接続することにより、第1のアンテナによって励起される基板上電流が、第2のアンテナまで流れアンテナ間結合が生じることを回避する。この構成によれば、基板上電流分布を制御することによりアンテナ間結合を回避するので、アンテナの給電線路にフィルタやスイッチ等を設ける必要がなく、アンテナの性能の劣化要因をなくすことができる。一方、第2のアンテナによって励起される基板上電流は、第1のグランド接続手段を介して、第1の基板および第2の基板のアース電位部同士間に電流が流れるため、第2のアンテナにとって好適な基板上電流分布を得ることができる。
以上のように、上記の構成によれば、複数のアンテナを備える移動体無線通信機において、アンテナの給電線路にアンテナ特性の劣化の原因となる要素を挿入することなく、アンテナ間の結合を抑制することができる。
また、別の観点から言えば、それぞれがアンテナに給電する複数の基板を内蔵する筐体を備えた移動体無線通信機において、本発明に係る第1のグランド接続手段を用いることにより、アンテナ間の結合を回避しつつ、任意の位置において複数の基板のアース電位部同士を接続することができるので、当該複数の基板上の電流分布を最適なものとすることができる。
上記移動体無線通信機は、第1のアンテナと第2のアンテナとを結ぶ、第1の基板および第2の基板のアース電位部ならびに第1のグランド接続手段によって構成される経路の電気長が、第1のアンテナの周波数帯域における1/4波長となるものであってもよい。
上記の構成によれば、第1のアンテナと、第2のアンテナとの間に、電気長が、第1のアンテナの周波数帯域における1/4波長となる経路が構築される場合であっても、当該経路が、本発明に係る第1のグランド接続手段を介しているため、アンテナ間の結合を首尾よく回避することができる。
上記移動体無線通信機は、第2のアンテナの使用周波数帯の電流を阻止し、第1のアンテナの使用周波数帯の電流を透過する第2の周波数選択性素子を備え、第2の周波数選択性素子を介して第1の基板および第2の基板のアース電位部同士を接続する第2のグランド接続手段をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、第1の基板および第2の基板のアース電位部間の接続状況を、複数の周波数帯に対して最適に調整することができる。
本発明に係る移動体無線通信機は、第1の基板と、第2の基板と、第1の基板に給電される第1のアンテナと、第2の基板に給電される第2のアンテナと、第1の基板および第2の基板を内蔵する筐体と、自らに流れる電流を透過するかまたは阻止するかを切替え可能な切替え素子を備え、該切替え素子を介して第1の基板および第2の基板のアース電位部同士を接続する第3のグランド接続手段とを備えているものであってもよい。
上記の構成によれば、上記切替え素子が、第1の基板および第2の基板のアース電位部間に流れる基板上電流を透過するか阻止するかを切替え可能であるので、第1のアンテナと第2のアンテナとの間の結合を引き起こす基板上電流を阻止することができる。これにより、複数のアンテナを備える移動体無線通信機において、アンテナの給電線路にアンテナ特性の劣化の原因となる要素を挿入することなく、アンテナ間の結合を抑制することができる。
上記移動体無線通信機は、上記筐体と重畳可能に連結された第2の筐体と、上記筐体と第2の筐体とが重畳しているか否かを検出する重畳検出手段と、上記重畳検出手段の検出結果に応じて、上記切替え素子が自らに流れる電流を透過するかまたは阻止するかを切替える切替え制御手段とを備えているものであってもよい。
上記の構成によれば、筐体の開閉により基板上電流分布が変化したり、アンテナの共振状態が大きく変化したりして、アンテナ間の干渉度合いが変化する場合において、第1のアンテナと第2のアンテナとの間の結合を引き起こす基板上電流が流れる状態では切替え素子が基板上電流を阻止するように切替えることにより、第1のアンテナと第2のアンテナとの間の結合を引き起こす基板上電流を阻止することができる。これにより、上記アンテナ間の結合を抑制することができる。
上記移動体無線通信機は、第1のアンテナまたは第2のアンテナのうちの何れのアンテナが使用中であるかを検出する使用アンテナ検出手段と、該使用アンテナ検出手段の検出結果に応じて、上記切替え素子が自らに流れる電流を透過するかまたは阻止するかを切り替える切替え制御手段とを備えているものであってもよい。
上記の構成によれば、アンテナの使用状況に応じて第3のグランド接続手段において基板上電流を透過するか阻止するかを切替えることができる。ここで、アンテナ間結合を引き起こす基板上電流を励起するアンテナを使用するときには、第3のグランド接続手段が、基板上電流を阻止し、他方のアンテナを使用するときには、第3のグランド接続手段が、基板上電流を透過するようにすることにより、第1のアンテナと第2のアンテナとの間の結合を引き起こす基板上電流を阻止することができる。これにより、上記アンテナ間の結合を抑制することができる。
上記移動体無線通信機は、第1のアンテナまたは第2のアンテナの使用周波数帯を検出する使用周波数帯検出手段と、該使用周波数帯検出手段の検出結果に応じて、上記切替え素子が自らに流れる電流を透過するかまたは阻止するかを切り替える切替え制御手段とを備えているものであってもよい。
上記の構成によれば、アンテナにおける使用周波数帯に応じて第3のグランド接続手段において基板上電流を透過するか阻止するかを切替えることができる。ここで、アンテナ間結合を引き起こす基板上電流を励起する周波数帯でアンテナを使用するときには、第3のグランド接続手段が、基板上電流を阻止し、上記周波数帯とは異なる周波数帯でアンテナを使用するときには、第3のグランド接続手段が、基板上電流を透過するようにすることにより、第1のアンテナと第2のアンテナとの間の結合を引き起こす基板上電流を阻止することができる。これにより、上記アンテナ間の結合を抑制することができる。
本発明に係る移動体無線通信機では、上記筐体は、第1の基板および第2の基板を、少なくとも一部を重ねて内蔵していることが好ましい。また、本発明に係る移動体無線通信機は、本発明に係るグランド接続手段(第1、第2、および第3のグランド接続手段)を複数備えていてもよい。
上記の構成によれば、第1の基板と第2の基板とが少なくとも一部が重なって上記筐体に内蔵されているため、第1の基板および第2の基板のアース電位部同士を接続する本発明に係るグランド接続手段を、容易に、任意の個数、任意の位置に設けることができる。そのため、アンテナ間の結合を回避しつつ、第1の基板および第2の基板のアース電位部同士の接続を好適におこなうことができる。特に、本発明に係るグランド接続手段を複数用いることによって、第1のアンテナによって励起される基板上電流によるアンテナ間の結合を回避しながら、第1の基板および第2の基板のアース電位部同士を結ぶための望ましい経路を容易に構築することができる。
本発明に係る移動体無線通信機によれば、それぞれがアンテナに給電する複数の基板を内蔵する筐体を備えた移動体無線通信機において、あるアンテナ(第1のアンテナ)によって励起される基板上電流を阻止するグランド接続手段によって、該複数の基板のアース電位部同士を接続するため、該アース電位部同士の接続が、該あるアンテナと他のアンテナ(第2のアンテナ)との間にアンテナ間結合を生じさせるような距離の経路を構成するものであっても、アンテナ間の結合を回避することができる。よって、本発明によれば、アンテナの給電線路にアンテナ特性の劣化の原因となる要素を挿入することなく、アンテナ間の結合を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る移動体無線通信機の代表的な正面図である。 図2は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る移動体無線通信機の代表的な側面透視図である。 図3は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る移動体無線通信機の代表的な背面透視図である。 図4は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る移動体無線通信機の第1の筐体の内部構造を示す斜視図である。 図5は、基板上電流分布を矢印にて示す図であり、(a)は、本発明に係るグランド接続手段を設けない場合の基板上電流分布を示し、(b)は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)における基板上電流分布を示す。 図6は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)に係る移動体無線通信機の概略構成を示す機能ブロック図である。 図7は、基板上電流分布を矢印にて示す図であり、(a)は、本発明に係るグランド接続手段を2箇所に設けた場合の基板上電流分布を示し、(b)は、本発明に係るグランド接続手段を1箇所に設けた場合の基板上電流分布を示し、(c)は、本発明に係るグランド接続手段を1箇所、(b)とは異なる位置に設けた場合の基板上電流分布を示す。 図8は、本発明の一実施形態(第2の実施形態)に係る移動体無線通信機の概略構成を示す機能ブロック図である。 図9は、従来技術に係る携帯無線機の要部構成を示す機能ブロック図である。
〔第1の実施形態〕
本発明に係る移動体無線通信機の一実施形態について図面を参照して説明すれば以下のとおりである。なお、本実施形態に係る移動体無線通信機は、通話のための無線通信を基地局との間で行う携帯電話端末として実現されている。このため、以下では、本実施形態に係る移動体無線通信機を端的に携帯電話端末と称する。
ただし、本発明は、通話のための無線通信を基地局との間で行う携帯電話端末に限らず、何らかの信号が重畳された搬送波を、アンテナを用いて受信および/または送信する移動体無線通信機一般に適用することができる。
本実施形態に係る携帯電話端末(移動体無線通信機)1の概略構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、開状態にある携帯電話端末1の代表的な側面透視図である。図2は、開状態にある携帯電話端末1の代表的な正面図である。図3は、開状態にある携帯電話端末1の代表的な背面透視図である。
まず、携帯電話端末の外観について説明する。携帯電話端末1は、ヒンジ部70を介して回動可能に接続された第1の筐体(筐体)10および第2の筐体60から構成されている。第1の筐体10は、操作キー部11および送話部12を備えている。第2の筐体60は、表示部61および受話部62を備えている。表示部61は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)によって構成することができる。なお、ヒンジ部70は、第1の筐体10と第2の筐体60とを重畳可能に連結するものであればよく、第1の筐体10および第2の筐体60を折り畳み可能に連結するものの他、例えば、重畳面内で回転可能に連結するもの、重畳面内方向にスライド可能に連結するものであってもよい。
次に、携帯電話端末1の内部構造について説明する。第1の筐体10には、第1の基板20および第2の基板30を少なくとも一部が重なった状態で内蔵している。第1の基板20は、第1の高周波無線回路21を実装しており、第1のアンテナ22に給電している。第2の基板30は、第2の高周波無線回路31を実装しており、第2のアンテナ32に給電している。
このように、本発明に係る移動体無線通信機は、複数のアンテナを備えている。本実施形態において、第1のアンテナ22は、通話のための無線通信に用いるアンテナであり、使用周波数帯f1は2GHz帯である。また、第2のアンテナ32は、GPSによる測位のための無線通信に用いるアンテナであり、使用周波数帯f2は1.5GHz帯である。なお、本発明に係る移動体無線通信機が備えるアンテナの組み合わせは、本実施形態において用いるものに限られず、携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービスの受信に用いるアンテナ等、用途に応じて様々な使用周波数帯のアンテナを組み合わせて用いることができる。また、それぞれのアンテナは、複数の使用周波数帯を有していてもよい。
また、本実施形態では、第1のアンテナ22および第2のアンテナ32は、第1の筐体10に内蔵されているが、本発明はこれに限定されない。第1のアンテナ22、第2のアンテナ32、またはそれらの両方は、第1の筐体10の外部に設けられていてもよいし、第1の筐体10に収納可能であってもよく、他の部材、例えば、第2の筐体60をアンテナとして使用するものであってもよい。
第1のアンテナ22および第2のアンテナ32としては、公知のアンテナを用いることができる。例えば、これらに限定されないが、モノポールアンテナ、ダイポールアンテナ、ループアンテナ、ホイップアンテナ、ヘリカルアンテナ等の線状アンテナ、スロットアンテナ、パッチアンテナ、パターンアンテナ、チップアンテナ等を用いることができる。
第1の基板20と第2の基板30とは、互いの基板間で信号の授受を行うための信号ライン用フレキシブルプリント基板40によって接続されている。また、第1の基板20の第1のアース電位部(グランドパターン)23と、第2の基板30の第2のアース電位部33とは、グランド導通部41(41aおよび41b)によって接続されている。さらに、第1の基板20および第2の基板30は、接続部42(42aおよび42b)によって接続されている。
第2の筐体60は、第3の基板63を内蔵しており、第3の基板63は、ヒンジ部70を通過する信号伝達用同軸ケーブル71を介して第1の筐体10の第1の基板20と接続されている。
次に、図6を参照して、携帯電話端末1の機能的な構成について説明する。図6は、携帯電話端末1の概略構成を示す機能ブロック図である。
第1の基板20は、CPU50を搭載している。CPU50は、同一基板上に設けられたベースバンド部26および第1の高周波無線回路21を介して第1のアンテナ22による無線通信を制御している。CPU50は、また、信号ライン用フレキシブルプリント基板40を介して第2の基板30と接続されており、第2の基板30上に設けられたベースバンド部36および第2の高周波無線回路31を介して第2のアンテナ32による無線通信を制御している。CPU50は、また、操作キー部11および送話部12からの入力を受け付ける。CPU50は、また、信号伝達用同軸ケーブル71を介して第3の基板63に接続されており、第3の基板63上に設けられた制御回路部64を介して、表示部61および受話部62を制御している。
第1の基板20の第1のアース電位部23と、第2の基板30の第2のアース電位部33とは、グランド導通部41を介して接続されているとともに、接続部42および第1の基板20上に設けられた第1の周波数選択性素子44を介して接続されている。すなわち、接続部42および第1の周波数選択性素子44によって、第1のグランド接続部(第1のグランド接続手段)45が構成されている。なお、第1のグランド接続部45は、本発明に係るグランド接続手段の一態様である。言い換えれば、本実施形態では、本発明に係るグランド接続手段として、第1の周波数選択性素子44を備えた第1のグランド接続部45を用いる場合について説明する。
本明細書において、周波数選択性素子とは、特定の周波数帯域の電流を透過または減衰させる周波数選択性を有する素子を指し、例えば、フィルタ回路(濾波器)であり、ノッチフィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、マルチバンドフィルタ等を用いることができ、特に、ノッチフィルタであることが好ましい。
そして、上述したように、第1の周波数選択性素子44aおよび44bは、第2のアンテナ32の使用周波数帯f2を透過し、第1のアンテナ22の使用周波数帯f1を阻止する周波数特性を有している。なお、本明細書において「ある周波数帯を透過する」または「ある周波数帯の電流を透過する」とは、その周波数が当該周波数帯に含まれる電流を透過することを指し、「ある周波数帯を阻止する」または「ある周波数帯の電流を阻止する」とは、その周波数が当該周波数帯に含まれる電流を阻止することを指す。また、「ある電流を透過する」とは、当該ある電流が、少なくとも3dB以下、好ましくは2dB以下、より好ましくは1dB以下の減衰量で流れることを指し、また、「ある電流を阻止する」とは、当該ある電流が、少なくとも10dB以上、好ましくは15dB以上、より好ましくは20dB以上の減衰量で流れることを指す。
より詳しくは、本実施形態に係る第1の周波数選択性素子44は、第1のアンテナ22の使用周波数帯f1(2GHz)の電流よりも、第2のアンテナ32の使用周波数帯f2(1.5GHz)の電流をより多く通過させるものであり、好ましくは、周波数帯f1の電流を通過させず、周波数帯f2の電流を通過させるものである。このことの効果については後述する。
次に、図4を参照して第1の筐体10の内部構造の詳細について説明する。図4は、第1の筐体10の内部構造の代表的な斜視図である。以下、第1の基板20の長手方向(長さ方向)を上下方向(紙面下側、ヒンジ部70に向かう方向を下方向とする。)、短手方向(幅方向)を左右方向(紙面左側を左方向とする。)として、説明する。
第1の基板20は、右下角付近に設けられた第1の給電部24において第1のアンテナ22と接続している。第1の給電部24は、第1の基板20上に設けられた第1の給電線25を介して第1の高周波無線回路21と接続している。なお、携帯電話端末の一般的なサイズに基づけば、第1の基板20の幅方向寸法は45mm程度となる。
第2の基板30は、左下角付近に設けられた第2の給電部34において第2のアンテナ32と接続している。第2の給電部34は、第2の基板30上に設けられた第2の給電線35を介して第2の高周波無線回路31と接続している。
第1の基板20および第2の基板30は、互いの左下角が重なるように配置されている。信号ライン用フレキシブルプリント基板40は、第2の基板30の右上角付近において第1の基板20と第2の基板30とを接続している。また、グランド導通部41が、第2の基板30の上辺部(第2のアンテナ32が搭載されている側とは反対側の端辺部)付近に、2つ(41aおよび41b)設けられている。すなわち、グランド導通部41aが、第2の基板30の左上角付近において、グランド導通部41bが、第2の基板30の右上角付近において、それぞれ第1の基板20の第1のアース電位部23と第2の基板30の第2のアース電位部33とを接続している。
続いて、第1のグランド接続部45について説明する。第1のグランド接続部45は、第2の基板30の下辺部付近に、2つ(45aおよび45b)設けられている。第1のグランド接続部45aは、第2の基板30の左下角付近(第2のアンテナ32の第2の給電部34付近)において、第1のグランド接続部45bは、第2の基板30の右下角付近(第2の基板30における第1のアンテナ22に近い位置)において、それぞれ第1の基板20の第1のアース電位部23と第2の基板30の第2のアース電位部33とを接続している。
詳しく述べると、第1のグランド接続部45aは、接続部42a、接続パターン43aおよび第1の周波数選択性素子44aからなり、接続パターン43aおよび第1の周波数選択性素子44aは第1の基板20上に設けられており、第2の基板30の第2のアース電位部33と接続パターン43aは、基板間を接続する接続部42aによって接続されており、接続パターン43aは、第1の周波数選択性素子44aを介して、第1の基板20の第1のアース電位部23と接続されている。同様に、第1のグランド接続部45bは、接続部42b、接続パターン43bおよび第1の周波数選択性素子44bからなり、接続パターン43bおよび第1の周波数選択性素子44bは第1の基板20上に設けられており、第2の基板30の第2のアース電位部33と接続パターン43bは、基板間を接続する接続部42bによって接続されており、接続パターン43bは、第1の周波数選択性素子44bを介して、第1の基板20の第1のアース電位部23と接続されている。
なお、本実施形態では、第1の周波数選択性素子44は第1の基板20上に設けられているが、本発明はこれに限定されず、第1のグランド接続部45において第1のアース電位部23と第2のアース電位部33とが第1の周波数選択性素子44を介して接続されている限り、第1の周波数選択性素子44はどの位置に設けられていてもよく、例えば、第2の基板30上に設けられていてもよい。
ここで、本実施形態において第1のグランド接続部45を設けたことの効果について説明するために、(あ)第1のグランド接続部45を設けない場合、(い)本実施形態の場合、および(う)単にアース電位部同士を接続する接続部を設けた場合について対比する。
(あ)第1のグランド接続部45を設けない場合
第1のグランド接続部45を設けない場合には、第2のアンテナ32の放射特性が劣化する。このことについて、図5(a)を参照して説明する。図5(a)は、第1のグランド接続部45を設けない場合の基板上電流分布を矢印で示す図である。
図5(a)に示すように、第1のグランド接続部45を設けない場合、第2のアンテナ32によって励起された基板上電流は、第2のアンテナ32付近から第2の基板30上を反対側まで流れ、グランド導通部41を介して第1の基板20に流れる。ここで、グランド導通部41から第1の基板20上を第2のアンテナ32方向へ戻る、第2の基板30上の電流に対して逆相の電流分布が生じる。そのため、第2のアンテナ32の放射を打ち消す作用が働き、第2のアンテナ32の放射特性が劣化してしまう。
(い)本実施形態の場合
これに対し、本実施形態では、第2のアンテナ32によって励起された基板上電流は、第2のアンテナ32付近から第2の基板30上を反対側まで流れるとともに、第1のグランド接続部45を介して第1の基板20に流れ、第2の基板30上を第1のグランド接続部45からグランド導通部41へ向かう方向に流れる同相の電流分布となる。それゆえ、(あ)の場合のような逆相電流による第2のアンテナ32の特性劣化は生じない。
(う)単にアース電位部同士を接続する接続部を設けた場合
一方、第1の周波数選択性素子44を介して両基板のアース電位部同士を接続する第1のグランド接続部45の代わりに、両基板のアース電位部同士を直接導通接続する接続部を設けた場合では、(い)の場合と同様、逆相電流による第2のアンテナ32の特性劣化は生じない。しかし、以下のような問題が生じてしまう。
すなわち、上述したように、一般的なサイズの携帯電話端末1では、第1の基板20の幅方向寸法は45mm程度である。第1のアンテナ22の第1の給電部24および第2のアンテナ32の第2の給電部34の実装位置がそれぞれが設けられた基板の端から数mm内側であるとすると、両給電部間の距離はおおよそ35〜40mm程度となる。上述したように、第1のアンテナ22の使用周波数帯f1は2GHz帯であるため、この35〜40mm程度という長さは、第1のアンテナ22の共振波長の4分の1波長に相当する。そのため、単にアース電位部同士を接続する接続部を設けた場合、第1のアンテナ22は基板上電流を介して略4分の1波長離れた位置にある第2のアンテナ32と結合し、第2のアンテナ32がその影響を受けてしまう。
このように、複数のアンテナを備えた無線通信機、特に小型の移動体無線通信機では、アンテナおよび基板の配置および配線には様々な制約があり、単にアース電位部同士を接続する接続部等を設けただけでは、アンテナ同士の結合を避け難い場合もある。このとき、従来技術においては、特許文献1に示すように、給電線上に切り替えスイッチ等の電子素子を配置または給電線を延長することによりアンテナの結合を防いでいたが、当該電子素子および給電線の延長がアンテナ性能を劣化させる場合がある。
ここで、上述したように、第1の周波数選択性素子44aおよび44bは、第2のアンテナ32の使用周波数帯f2を透過し、第1のアンテナ22の使用周波数帯f1を阻止する周波数特性を有している。本実施の形態に従えば、第1のアンテナ22が励起する基板上電流は上述した周波数特性を有する第1の周波数選択性素子44により阻止されるため、基板上電流を介した第2のアンテナ32との結合が回避される。
すなわち、本発明によれば、電気長がアンテナの共振波長の1/4波長である経路のような、アンテナ結合が生じ得る経路を構成するような位置において基板間のアース電位部同士を接続したとしても、アンテナ結合を回避することができる。
そのため、特許文献1に記載の技術のように、給電線上に、アンテナ結合を抑制するための余計な部材を挟み込む必要がなく、当該部材に起因するロスや歪みを回避することができる。
その上、基板のアース電位部同士の配線の自由度が向上し、他方のアンテナの特性劣化を抑制するような配線を首尾よく採ることができる。例えば、一方のアンテナの共振周波数に鑑みれば、結合を回避するために絶縁されていることが好ましいが、他方のアンテナの共振周波数に鑑みれば、絶縁されているとアンテナ性能が劣化してしまう接続位置が存在した場合も、周波数選択性素子(フィルタなど)を介して接続することで、一方のアンテナの周波数帯では阻止し、他方のアンテナの共振周波数帯では透過させることで、両方のアンテナにとって良好な条件を両立させることが可能となる。
また、特許文献1に記載の技術のようにアンテナ間を切り替えなくとも、アンテナ間の結合を回避することができるため、複数のアンテナを同時に使用することも可能である。
以上のように、本発明によれば、同一の筐体内という限られたスペース内においても、互いのアンテナ間干渉による特性劣化を回避しつつ近接して複数のアンテナを配置することが可能となり、結果として複数システムのアンテナを実装した携帯電話端末の体積を小さく構成できる。
なお、従来、ノイズ対策等のため、基板間をチップビーズ等を介して接続することもあるが、これは、信号の周波数帯よりも高い周波数帯の高調波ノイズを反射または吸収することを目的とするものであって、アンテナが励起する「放射に寄与する基板上電流分布」を阻止するものでない。従って、本発明とは全く異なる技術であり、本発明のように基板上電流分布の制御によるアンテナ間結合の回避という効果は得られない。
なお、本実施形態では、第1のグランド接続部45は、図4に示したような位置に2箇所設けられているが、本発明はこれに限定されない。第1のグランド接続部45は、任意の位置に、任意の個数設けることができる。図4に示すように、第1の基板20と第2の基板30とは、同一筐体に内蔵されているため、両基板の間に、容易に任意の位置に任意の個数の第1のグランド接続部45を設けることができる。すなわち、携帯電話端末1の構成に応じた適切な個数の適切な位置に第1のグランド接続部45を首尾よく設けることができる。
ここで、第1のグランド接続部45を複数設けることが好ましいケースについて説明する。本ケースでは、第1のアンテナ22は、faおよびfbの二つの周波数(fa>fb)で共振する2共振アンテナであり、第2のアンテナ32は、周波数fcで共振するものである。faは、上述のf1と同じ周波数であり、1/4波長が、ほぼ、第1の基板20の短辺(横)方向の幅となる。fbは、faよりも波長が長く、1/4波長が、ほぼ、第1の基板20の長辺(縦)方向となる。第1のグランド接続部45aおよび45bは、何れも、周波数がfaの電流を阻止し、周波数がfbまたはfcの電流を透過するものである。この条件において、第1のグランド接続部45の配置を変化させたときの基板上電流を、図7を用いて説明する。
まず、図7(a)に、第2の基板30の左下角付近に第1のグランド接続部45aを、右下角付近に第1のグランド接続部45bをそれぞれ設けた場合を示す。この場合、第1のアンテナ22によって励起される基板上電流は、第1の基板20の短辺(横)方向で共振する周波数faの電流I12と、第1の基板20の長辺(縦)方向で共振する周波数fbの電流I11となり、放射効率を劣化させるような電流は生じない。また、第1のグランド接続部45aおよび45bは何れも周波数fcの電流を透過するため、第2のアンテナ32によって励起される基板上電流(周波数fc)にとって、第1の基板20および第2の基板30は一体に見える。すなわち、第2のアンテナ32によって励起される基板上電流は、第1の基板20および第2の基板30上を同方向に流れ、放射効率を劣化させるような電流は生じない。
次に、図7(b)に、第2の基板30の左下角付近のみに第1のグランド接続部45aを設け、右下角付近に第1のグランド接続部を設けない場合を示す。この場合、第1のアンテナ22によって励起される周波数faの電流I22は、図7(a)と同様、第1の基板20の短辺(横)方向で共振する。一方、周波数fbの基板上電流は、第1の基板20の長辺(縦)方向で共振する電流I21に加えて、第1のグランド接続部45aにおいて第1の基板20へと折り返して共振する電流I23とが流れる。そのため、長辺方向へ流れる電流I21の電流密度が、図7(a)の場合における電流I11よりも小さくなる上、電流I23の折り返し部分において放射の打ち消しあいが生じ、結果、周波数fb帯の放射効率が劣化する。
最後に、図7(c)に、第2の基板30の右下角付近のみに第1のグランド接続部45bを設け、左下角付近に第1のグランド接続部を設けない場合を示す。この場合、第1のアンテナ22によって励起される電流I31およびI32では、放射効率を劣化させるような電流は生じない。しかし、第2のアンテナ32によって励起される周波数fcの電流I33において、第1のグランド接続部45bにおける折り返しが生じ、結果、周波数fc帯の放射効率が劣化する。
以上のように、図7に示すようなケースでは、第2の基板30の左下角付近に第1のグランド接続部45aを、右下角付近に第1のグランド接続部45bをそれぞれ設けることにより、基板上電流の流れをより好適なものとすることができる。
また、本実施形態では、第1のグランド接続部45は、第2のアンテナ32の使用周波数帯f2を透過し、第1のアンテナ22の使用周波数帯f1を阻止する周波数特性を有する第1の周波数選択性素子44を介して両基板のアース電位部同士を接続するものであるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明に係る移動体無線通信機は、他の実施形態において、第1の周波数選択性素子44の代わりに、第1のアンテナ22の使用周波数帯f1を透過し、第2のアンテナ32の使用周波数帯f2を阻止する周波数特性を有する第2の周波数選択性素子を介して両基板のアース電位部同士を接続する第2のグランド接続部を備えていてもよく、さらに他の実施形態において、第1のグランド接続部と、第2のグランド接続部との両方を備えていてもよい。
例えば、電気長が第2のアンテナ32の使用周波数帯f2における1/4波長となる経路上に設けるグランド接続部は、第1のアンテナ22の使用周波数帯f1を透過し、第2のアンテナ32の使用周波数帯f2を阻止する周波数特性を有する第2の周波数選択性素子を介して両基板のアース電位部同士を接続する第2のグランド接続部であることが好ましい。また、このような第2のグランド接続部と、上述の第1のグランド接続部45との両方を備えることにより、両基板間のグランド接続状況を、複数の周波数帯に対して最適に調整することができる。
このように、接続位置とアンテナの配置位置との関係に応じて、適宜本発明に係るグランド接続手段を設けることができる。本発明に係るグランド接続手段の配置位置は、実験によって最適位置を求めても、シミュレーション等による計算によって求めてもよい。
なお、本実施形態では、第1の周波数選択性素子44を介さずに両基板のアース電位部同士を接続するグランド導通部41が2箇所に設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の周波数選択性素子44を介さずに両基板のアース電位部同士を接続するグランド導通部41は、全く設けられていなくともよい。そのような場合であっても、第1のグランド接続部45を設けることにより、第1のアンテナ22によって励起される基板上電流によって、アンテナ間の結合が生じることを回避することができるとともに、第1のグランド接続部45によって、第1のアンテナ22によって励起される基板上電流の経路を好適に設定することができる。
また、本実施形態では、第1の基板20および第2の基板30は、それぞれ一個ずつのアンテナ(第1のアンテナ22および第2のアンテナ32)に対して給電するものであるが、本発明はこれに限定されない。それぞれの基板が給電するアンテナの数は、少なくとも一個であれば特に限定されず、二個以上であってもよい。第1のアンテナ22、第2のアンテナ32以外のアンテナが備えられている場合であっても、第1のグランド接続部45を設けることにより、第1のアンテナ22によって励起される基板上電流によって、第1のアンテナ22と第2のアンテナ32との間の結合が生じることを回避することができるとともに、第1のグランド接続部45によって、第1のアンテナ22およびその他のアンテナによって励起される基板上電流の経路を好適に設定することができる。
〔第2の実施形態〕
本発明の他の実施形態(第2の実施形態)について、図8を参照して説明する。図8は、第2の実施形態に係る携帯電話端末2の概略構成を示す機能ブロック図である。なお、第1の実施形態と共通する部材については、第1の実施形態の説明において用いたものと同一の部材番号を付し、その説明は省略する。以下では、第1の実施形態とは異なる部材について説明する。
本実施形態に係る携帯電話端末2では、第1の実施形態に係る携帯電話端末1とは異なり、第1の周波数選択性素子44の代わりに、切替え素子46が設けられている。すなわち、接続部42は切替え素子46に接続されており、接続部42および切替え素子46とによって第1の基板20の第1のアース電位部23と第2の基板30の第2のアース電位部33とを接続する第3のグランド接続部47が構成される。第3のグランド接続部47は、第1の実施形態における第1のグランド接続部45と同様、複数個存在していてもよい。このように、本実施形態では、本発明に係るグランド接続手段として、切替え素子46を備えた第3のグランド接続部47を用いる場合について説明する。
第1の基板20には、切替え素子46における接続状態を切り替える切替え制御部(切替え制御手段)51が設けられている。切替え素子46は、切替え制御部51からの信号に応じて、接続部42(第2の基板30の第2のアース電位部33)と第1の基板20の第1のアース電位部23との間の電流を透過する(以降、ONと記載する)か、または阻止する(以降、OFFと記載する)。
切替え制御部51は、CPU(重畳検出手段、使用アンテナ検出手段、使用周波数帯検出手段)50からの信号に基づいて、切替え素子46をONにするか、OFFにするかを決定する。切替え制御部51が、切替え素子46のON/OFFの決定に用いる信号としては、これらに限定されるものではないが、例えば、以下に示すものが挙げられる。
(ア)筐体の状態(例えば、開閉)を示す信号
CPU50(重畳検出手段)は、例えば、ヒンジ部70に設けられた重畳(開閉)状態の検出のための図示しないスイッチからの信号に基づいて上記信号を生成すればよい。切替え制御部51は、例えば、開き時(第1の筐体10と第2の筐体60とが重畳していないとき)はOFF、閉じ時(第1の筐体10と第2の筐体60とが重畳しているとき)はON、など、開閉情報のみを基準に切り替える。これは、筐体の開閉により基板上電流分布が変化したり、アンテナの共振状態が大きく変化したりして、干渉度合いが変化することを想定している。すなわち、筐体が開いている状態では、アンテナ間の結合を引き起こす基板上電流が流れるが、筐体が閉じている状態では、そのような基板上電流が流れない経路を構成する位置に第3のグランド接続部47を設けることにより、アンテナ間の結合を引き起こす基板上電流のみを阻止してアンテナ間の結合を抑制することができる。
例えば、第1のアンテナ22がセルラ(電話)用であり、第2のアンテナ32が第2の筐体60を利用して動作するDTVアンテナの場合には、開き時は、第2のアンテナ32は動作(共振)して第1のアンテナ22に影響を与えるため、開き時は切替え素子46をOFFにして干渉を回避する。また、閉じ時、第2の筐体60が折り畳まれることにより第2のアンテナ32は開き時とは共振状態が大きく変わり、第1のアンテナ22との干渉を回避するためには切替え素子46をONにする必要がある場合もあり、その場合、本構成を用いることがさらに好適である。
なお、筐体が閉じている状態では、第3のグランド接続部47をアンテナ間の結合を引き起こす基板上電流が流れ、筐体が開いている状態では、そのような基板上電流が流れない場合などには、上記構成とは逆に、切替え制御部51は、切替え素子46を開き時はON、閉じ時はOFFというように制御してもよい。
(イ)使用しているアンテナを示す信号
CPU(使用周波数帯検出手段)50は、例えば、第1のアンテナ22および第2のアンテナ32のそれぞれを使用する機能(例えば、通話、GPS、テレビ受信等)をユーザが使用しているか否かに基づいて上記信号を生成すればよい。
切替え制御部51は、上記信号に基づき、第1のアンテナ22の使用時には、切替え素子46をOFFとし、第2のアンテナ32の使用時はONとする。これにより、第1の実施形態における携帯電話端末1と同等の効果を得ることができる。すなわち、第2のアンテナ32の使用時には、基板上電流分布が、図5(b)に示すようになり、アンテナ特性の劣化が生じない。また、第1のアンテナ22の使用時には、第1のアンテナ22によって励起される基板上電流は、第3のグランド接続部47において阻止されるため、第1のアンテナ22の共振波長の1/4の長さの経路は構成されず、アンテナ間の結合を回避することができる。
なお、第1のアンテナ22および第2のアンテナ32の給電部間の距離が、第2のアンテナ32の共振波長の1/4の長さに相当する場合には、上記構成とは逆に、切替え制御部51は、第1のアンテナ22の使用時には、切替え素子46をOFFとし、第2のアンテナ32の使用時はONとするように制御してもよい。
(ウ)使用している周波数帯を示す信号
例えば、第1のアンテナ22または第2のアンテナ32が2バンド(周波数帯faおよびfb)に対応したアンテナである場合に、CPU(使用アンテナ検出手段)50は、周波数帯faおよびfbのそれぞれを使用する機能(例えば、通話、GPS、テレビ受信等)をユーザが使用しているか否かに基づいて上記信号を生成すればよい。切替え制御部51は、上記信号に基づき、fa帯を使用しているときには、切替え素子46をOFF、fb帯を使用しているときには、切替え素子46をONとするように制御してもよい。
以上のように、本実施形態では、本発明に係るグランド接続手段として、切替え素子を介して両基板のアース電位部を接続する第3のグランド接続部47を用いることにより、第1の実施形態における第1の周波数選択性素子44を用いた場合とは異なり、周波数による選択だけでなく、上述したような、端末の状態、使用しているアンテナ、使用している周波数帯等の情報を元に、各々の状況に最適な切替え制御を能動的に行うことが可能となる。
(変形例)
なお、第1の実施形態では、第1の周波数選択性素子44を介して第1の基板20および第2の基板30のアース電位部同士を接続する第1のグランド接続部45(以降、周波数選択性素子を介するグランド接続部と称する)を備えた携帯電話端末1について説明し、第2の実施形態では、切替え素子46を介して第1の基板20および第2の基板30のアース電位部同士を接続する第3のグランド接続部47(以降、切替え素子を介するグランド接続部と称する)を備えた携帯電話端末2について説明したが、本発明はこれらに限定されず、本発明に係る移動体無線通信機は、周波数選択性素子を介するグランド接続部と、切替え素子を介するグランド接続部との両方を備えるものであってもよい。
これにより、上述したような、周波数選択性素子を介するグランド接続部と、切替え素子を介するグランド接続部との双方のメリットおよびデメリットを勘案して、より好適な構成をとることができる。
また、第1の実施形態および第2の実施形態では、第1の筐体10は、第1のアンテナ22に給電する第1の基板20と、第2のアンテナ32に給電する第2の基板30との2枚の基板を内蔵するものであるが、本発明はこれに限定されず、第1の筐体が、それぞれ異なるアンテナに給電する3枚以上の基板を内蔵するものであってもよい。
このような構成をとった場合であっても、上記3枚以上の基板のうち、少なくとも2枚の基板間が本発明に係るグランド接続手段によって接続されていることにより、当該2枚の基板がそれぞれ給電するアンテナ同士の結合を首尾よく避けることができる。なお、上記2枚の基板が、隣り合う基板でない場合、本発明に係るグランド接続手段は、該2枚の基板に挟まれた基板を介して、該2枚の基板のアース電位部同士を接続するものであってもよい。
また、第1の実施形態および第2の実施形態では、携帯電話端末は、第1の筐体10と第2の筐体60とから構成されるものであったが、本発明はこれに限定されず、第1の実施形態および第2の実施形態における第1の筐体10に対応する筐体、すなわち、本発明に係るグランド接続手段が設けられた筐体を備えるものであれば、筐体の数は特に限定されず、単一の筐体から構成されるものであってもよく、3個以上の筐体を備えるものであってもよい。また、本発明に係るグランド接続手段が設けられた筐体の数も特に限定されない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、移動体無線通信機の製造分野において利用可能である。
1、2 携帯電話端末(移動体無線通信機)
10 第1の筐体(筐体)
11 操作キー部
12 送話部
20 第1の基板
21 第1の高周波無線回路
22 第1のアンテナ
23 第1のアース電位部
24 第1の給電部
25 第1の給電線
30 第2の基板
31 第2の高周波無線回路
32 第2のアンテナ
33 第2のアース電位部
34 第2の給電部
35 第2の給電線
40 信号ライン用フレキシブルプリント基板
41 グランド導通部
42 接続部
44 第1の周波数選択性素子
45 第1のグランド接続部(第1のグランド接続手段)
47 第3のグランド接続部(第3のグランド接続手段)
46 切替え素子
50 CPU(重畳検出手段、使用アンテナ検出手段、使用周波数帯検出手段)
51 切替え制御部(切替え制御手段)
60 第2の筐体
61 表示部
62 受話部
63 第3の基板
70 ヒンジ部
71 信号伝達用同軸ケーブル
100 携帯無線機
111 第1のアンテナ
112 第2のアンテナ
113a〜h 給電線
114a〜d 給電線切替えスイッチ
115 アンテナ切替え部
116 無線回路部
117 切替え制御部

Claims (9)

  1. 第1の基板と、
    第2の基板と、
    第1の基板に給電される第1のアンテナと、
    第2の基板に給電される第2のアンテナと、
    第1の基板および第2の基板を内蔵する筐体と、
    第1のアンテナの使用周波数帯の電流を阻止し、第2のアンテナの使用周波数帯の電流を透過する第1の周波数選択性素子を備え、第1の周波数選択性素子を介して第1の基板および第2の基板のアース電位部同士を接続する第1のグランド接続手段とを備えていることを特徴とする移動体無線通信機。
  2. 第1のアンテナと第2のアンテナとを結ぶ、第1の基板および第2の基板のアース電位部ならびに第1のグランド接続手段によって構成される経路の電気長が、第1のアンテナの周波数帯域における1/4波長となることを特徴とする請求項1に記載の移動体無線通信機。
  3. 第2のアンテナの使用周波数帯の電流を阻止し、第1のアンテナの使用周波数帯の電流を透過する第2の周波数選択性素子を備え、第2の周波数選択性素子を介して第1の基板および第2の基板のアース電位部同士を接続する第2のグランド接続手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動体無線通信機。
  4. 第1の基板と、
    第2の基板と、
    第1の基板に給電される第1のアンテナと、
    第2の基板に給電される第2のアンテナと、
    第1の基板および第2の基板を内蔵する筐体と、
    自らに流れる電流を透過するかまたは阻止するかを切替え可能な切替え素子を備え、該切替え素子を介して第1の基板および第2の基板のアース電位部同士を接続する第3のグランド接続手段とを備えていることを特徴とする移動体無線通信機。
  5. 上記筐体と重畳可能に連結された第2の筐体と、
    上記筐体と第2の筐体とが重畳しているか否かを検出する重畳検出手段と、
    上記重畳検出手段の検出結果に応じて、上記切替え素子が自らに流れる電流を透過するかまたは阻止するかを切替える切替え制御手段と
    を備えていることを特徴とする請求項4に記載の移動体無線通信機。
  6. 第1のアンテナまたは第2のアンテナのうちの何れのアンテナが使用中であるかを検出する使用アンテナ検出手段と、
    該使用アンテナ検出手段の検出結果に応じて、上記切替え素子が自らに流れる電流を透過するかまたは阻止するかを切り替える切替え制御手段とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の移動体無線通信機。
  7. 第1のアンテナまたは第2のアンテナの使用周波数帯を検出する使用周波数帯検出手段と、
    該使用周波数帯検出手段の検出結果に応じて、上記切替え素子が自らに流れる電流を透過するかまたは阻止するかを切り替える切替え制御手段とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の移動体無線通信機。
  8. 上記筐体は、第1の基板および第2の基板を、少なくとも一部を重ねて内蔵していることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の移動体無線通信機。
  9. 上記グランド接続手段を複数備えていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の移動体無線通信機。
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