JP4499168B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のアンテナと複数の無線回路とを搭載した携帯無線機に関する。
例えば、携帯電話端末のような携帯無線機においては、通話やパケット通信などに利用される無線回線の確保のために必要なセルラー無線通信機能の他に、いわゆるワンセグ(商標)放送として放送されているテレビ番組のようなデジタル放送(DTV)を受信するための無線機能も備わっている場合が多い。
このようなデジタル放送受信機能を持つ携帯無線機においては、セルラー無線通信機能に用いられるアンテナの他に、デジタル放送を受信するための独立したアンテナも必要になる。また、受信対象となるデジタル放送の周波数帯域は非常に広いため、単一のアンテナだけでは十分な品質で全てのデジタル放送を受信するのが困難な場合も多い。
ところで、携帯無線機のように小型の筐体の上に複数のアンテナを搭載する場合には、それぞれのアンテナが使用する周波数帯域が近いと、複数のアンテナが電磁結合によって互いに干渉することになるため、それぞれのアンテナの性能が劣化してしまう。
このような問題に対処するために、例えば特許文献1に開示された技術においては、折りたたみ可能な筐体を設けると共に、複数のアンテナの一方を筐体のヒンジ部に配置し、もう一方のアンテナを筐体のヒンジ部と反対側の位置に配置し、複数のアンテナ間の距離を大きくすることが提案されている。
特開2004−153589号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように複数のアンテナを配置する位置関係を工夫したとしても、筐体の大きさが非常に小さい場合にはアンテナ間の距離を十分に離すことは難しいのが実情である。特に、1つの筐体上に3つ以上のアンテナを搭載する場合には、3つのアンテナのうちの2つの距離が近くなるのは避けられない。
例えば、携帯無線機にセルラー無線通信機能とデジタル放送受信機能とを搭載する場合で、前者の周波数帯域が800MHz帯、後者の周波数帯域が473〜770MHzとなる場合には、両者の周波数帯域が互いに隣接しているので、セルラー無線通信機能のために利用するアンテナと、デジタル放送受信機能のために利用するアンテナとが、互いの距離を大きくしない限り電磁結合によって互いに干渉することになる。
また、デジタル放送の周波数帯域(473〜770MHz)は非常に広いので、この周波数帯域の全域に渡って十分な利得を有するアンテナを単一のアンテナだけで実現するのは困難である。そこで、受信特性を改善するためにデジタル放送受信機能用に複数のアンテナを用意し、ダイバーシチ受信を行うことが考えられる。しかし、そのためには、大きさの限られた1つの筐体上に3つ以上のアンテナを搭載することになるので、3つのアンテナの互いの距離が更に小さくなるのは避けられず、アンテナの特性の劣化が問題になってくる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、大きさの限られた筐体上に3以上のアンテナと互いに近接する無線周波数帯域を利用する複数の無線回路を搭載している場合に、複数のアンテナ間の電磁結合による特性の劣化を抑制することが可能な携帯無線機を提供することを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板上に実装されるダイバーシチ受信動作可能な第1の無線回路と、前記基板上に実装される第2の無線回路と、前記第1の無線回路と接続される第1のアンテナと、前記第1の無線回路と接続される第2のアンテナと、前記第2の無線回路と接続される第3のアンテナとを備え、前記第3のアンテナの給電点を、前記第2のアンテナの給電点よりも前記第1のアンテナの給電点に近い位置に配置し、前記第2の無線回路は、前記第1の無線回路が動作する第1の動作周波数帯域に近接し、かつ前記第1の動作周波数帯域よりも高い第2の動作周波数帯域で動作し、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのそれぞれの共振周波数は、前記第1の動作周波数帯域内において、前記第2のアンテナの共振周波数が前記第1のアンテナの共振周波数よりも高い周波数帯域に設定されている携帯無線機を提供する。
上記構成により、第3のアンテナの給電点を、第2のアンテナの給電点よりも第1のアンテナの給電点に近い位置に配置してあるので、筐体が小さい場合などは、第1のアンテナと第3のアンテナとの距離が近く、両者が電磁結合により干渉する可能性があるが、第1のアンテナの共振周波数を第2のアンテナの共振周波数よりも低くすることで、第1のアンテナと第3のアンテナとの相互の影響を低減できる。この場合、アンテナの周波数特性において、第1のアンテナの共振周波数と第3のアンテナの共振周波数とが離れることになり、第3のアンテナが接続される第2の無線回路の動作周波数帯域において、第1のアンテナの影響が小さくなる。つまり、筐体が小さくて第1のアンテナと第3のアンテナとの距離を使用周波数帯域の波長に対して十分に離すことができない場合であっても、両者の干渉による特性の劣化を抑制できる。また、第2のアンテナの給電点は、第3のアンテナの給電点に対し、第1のアンテナの給電点よりも遠い位置にあり、第2のアンテナと第3のアンテナとの距離を離すことができるため、両者の動作周波数帯域が近い場合であっても干渉を抑制できる。また、第1の無線回路は互いに共振周波数が異なる第1のアンテナと第2のアンテナとを用いてダイバーシチ受信動作を行うことができるので、第1の無線回路の動作周波数帯域が非常に広い場合であっても、第1の動作周波数帯域の全域に渡って十分なアンテナ利得を確保することが可能になる。ここで、各アンテナは、アンテナ素子自体、あるいは、アンテナ素子とこれに接続される整合回路、増幅器などの回路要素を含めたものとする。
また、本発明は、上記の携帯無線機であって、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのそれぞれのアンテナ利得は、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の下限周波数近傍の低い周波数帯域では、前記第1のアンテナのアンテナ利得が前記第2のアンテナのアンテナ利得よりも高く、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の上限周波数近傍の高い周波数帯域では、前記第2のアンテナのアンテナ利得が前記第1のアンテナのアンテナ利得よりも高くなっているものを含む。
上記構成により、アンテナの周波数特性として、第1の動作周波数帯域の上限周波数近傍の高い周波数帯域において、第1のアンテナのアンテナ利得が第2のアンテナのアンテナ利得よりも小さくなっているので、第1の動作周波数帯域の高域側に近接する第2の動作周波数帯域において、第3のアンテナに対する第1のアンテナの影響を小さくでき、両者の電磁結合が生じにくくなり、第1のアンテナと第3のアンテナ間の干渉を低減できる。よって、第1のアンテナと第3のアンテナとの距離を使用周波数帯域の波長に対して大きく離すことができない状況であっても、両者の干渉による特性の劣化を抑制できる。
また、本発明は、上記の携帯無線機であって、前記第1のアンテナは前記第1の無線回路と第1の入力端子を介して接続され、前記第2のアンテナは前記第1の無線回路と第2の入力端子を介して接続されており、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子のそれぞれにおける入力信号対雑音比は、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の下限周波数近傍の低い周波数帯域では、前記第1の入力端子における入力信号対雑音比が前記第2の入力端子における入力信号対雑音比よりも高く、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の上限周波数近傍の高い周波数帯域では、前記第2の入力端子における入力信号対雑音比が前記第1の入力端子における入力信号対雑音比よりも高くなっているものを含む。
上記構成により、アンテナの周波数特性として、第1の動作周波数帯域の上限周波数近傍の高い周波数帯域において、第1の入力端子における入力信号対雑音比が第2の入力端子における入力信号対雑音比よりも小さくなっているので、第1の動作周波数帯域の高域側に近接する第2の動作周波数帯域において、第3のアンテナに対する第1のアンテナの影響を小さくでき、両者の電磁結合が生じにくくなり、第1のアンテナと第3のアンテナ間の干渉を低減できる。よって、第1のアンテナと第3のアンテナとの距離を使用周波数帯域の波長に対して大きく離すことができない状況であっても、両者の干渉による特性の劣化を抑制できる。
また、本発明は、基板と、前記基板上に実装されるダイバーシチ受信動作可能な第1の無線回路と、前記基板上に実装される第2の無線回路と、前記第1の無線回路と接続される第1のアンテナと、前記第1の無線回路と接続される第2のアンテナと、前記第2の無線回路と接続される第3のアンテナとを備え、前記第3のアンテナの給電点を、前記第2のアンテナの給電点よりも前記第1のアンテナの給電点に近い位置に配置し、前記第2の無線回路は、前記第1の無線回路が動作する第1の動作周波数帯域に近接し、かつ前記第1の動作周波数帯域よりも低い第2の動作周波数帯域で動作し、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのそれぞれの共振周波数は、前記第1の動作周波数帯域内において、前記第2のアンテナの共振周波数が前記第1のアンテナの共振周波数よりも低い周波数帯域に設定されている携帯無線機を提供する。
上記構成により、第3のアンテナの給電点を、第2のアンテナの給電点よりも第1のアンテナの給電点に近い位置に配置してあるので、筐体が小さい場合などは、第1のアンテナと第3のアンテナとの距離が近く、両者が電磁結合により干渉する可能性があるが、第1のアンテナの共振周波数を第2のアンテナの共振周波数よりも高くすることで、第1のアンテナと第3のアンテナとの相互の影響を低減できる。この場合、アンテナの周波数特性において、第1のアンテナの共振周波数と第3のアンテナの共振周波数とが離れることになり、第3のアンテナが接続される第2の無線回路の動作周波数帯域において、第1のアンテナの影響が小さくなる。つまり、筐体が小さくて第1のアンテナと第3のアンテナとの距離を使用周波数帯域の波長に対して十分に離すことができない場合であっても、両者の干渉による特性の劣化を抑制できる。また、第2のアンテナの給電点は、第3のアンテナの給電点に対し、第1のアンテナの給電点よりも遠い位置にあり、第2のアンテナと第3のアンテナとの距離を離すことができるため、両者の動作周波数帯域が近い場合であっても干渉を抑制できる。また、第1の無線回路は互いに共振周波数が異なる第1のアンテナと第2のアンテナとを用いてダイバーシチ受信動作を行うことができるので、第1の無線回路の動作周波数帯域が非常に広い場合であっても、第1の動作周波数帯域の全域に渡って十分なアンテナ利得を確保することが可能になる。
また、本発明は、上記の携帯無線機であって、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのそれぞれのアンテナ利得は、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の上限周波数近傍の高い周波数帯域では、前記第1のアンテナのアンテナ利得が前記第2のアンテナのアンテナ利得よりも高く、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の下限周波数近傍の低い周波数帯域では、前記第2のアンテナのアンテナ利得が前記第1のアンテナのアンテナ利得よりも高くなっているものを含む。
上記構成により、アンテナの周波数特性として、第1の動作周波数帯域の下限周波数近傍の低い周波数帯域において、第1のアンテナのアンテナ利得が第2のアンテナのアンテナ利得よりも小さくなっているので、第1の動作周波数帯域の低域側に近接する第2の動作周波数帯域において、第3のアンテナに対する第1のアンテナの影響を小さくでき、両者の電磁結合が生じにくくなり、第1のアンテナと第3のアンテナ間の干渉を低減できる。よって、第1のアンテナと第3のアンテナとの距離を使用周波数帯域の波長に対して大きく離すことができない状況であっても、両者の干渉による特性の劣化を抑制できる。
また、本発明は、上記の携帯無線機であって、前記第1のアンテナは前記第1の無線回路と第1の入力端子を介して接続され、前記第2のアンテナは前記第1の無線回路と第2の入力端子を介して接続されており、前記第1の入力端子と前記第2の入力端子のそれぞれにおける入力信号対雑音比は、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の上限周波数近傍の高い周波数帯域では、前記第1の入力端子における入力信号対雑音比が前記第2の入力端子における入力信号対雑音比よりも高く、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の下限周波数近傍の低い周波数帯域では、前記第2の入力端子における入力信号対雑音比が前記第1の入力端子における入力信号対雑音比よりも高くなっているものを含む。
上記構成により、アンテナの周波数特性として、第1の動作周波数帯域の下限周波数近傍の低い周波数帯域において、第1の入力端子における入力信号対雑音比が第2の入力端子における入力信号対雑音比よりも小さくなっているので、第1の動作周波数帯域の低域側に近接する第2の動作周波数帯域において、第3のアンテナに対する第1のアンテナの影響を小さくでき、両者の電磁結合が生じにくくなり、第1のアンテナと第3のアンテナ間の干渉を低減できる。よって、第1のアンテナと第3のアンテナとの距離を使用周波数帯域の波長に対して大きく離すことができない状況であっても、両者の干渉による特性の劣化を抑制できる。
本発明によれば、大きさの限られた筐体上に3以上のアンテナと互いに近接する無線周波数帯域を利用する複数の無線回路を搭載している場合に、複数のアンテナ間の電磁結合による特性の劣化を抑制することが可能な携帯無線機を提供できる。
本実施形態では、携帯無線機の一例として、携帯電話等の移動体通信システムにおいて用いられる、セルラー無線通信機能とデジタル放送受信機能とを備える携帯電話端末等に本発明の携帯無線機を適用した構成例を示す。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る携帯無線機の主要部の構成を表す正面図である。本実施形態の携帯無線機は、携帯電話端末等に適用可能なものであり、音声通話やTV電話等の通話や電子メールなどのパケット通信を行うのに必要な無線回線を確保するために、セルラー無線通信機能を搭載している。また、本実施形態では、いわゆるワンセグ(商標)放送として放送されているテレビ番組のようなデジタル放送(DTV)を受信するためのデジタル放送受信機能を無線機能として搭載している。
本実施形態の携帯無線機は、図1に示すように筐体が折り畳み可能な構成になっている。すなわち、筐体が下側筐体11及び上側筐体12と、それらを連結するヒンジ13とを有して構成されており、ヒンジ13の軸を中心として下側筐体11と上側筐体12とが相対的に回動可能な構造になっている。従って、この筐体を図1に示すように開いた状態にすることもできるし、筐体を閉じて下側筐体11と上側筐体12とが重なる状態にすることもできる。なお、図1に示した例では、下側筐体11の上端と上側筐体12の下端とをヒンジ13で接続し、図中縦方向に折り畳み可能な構造の筐体を示しているが、ヒンジを筐体の側方の辺を軸として回動可能に配置すれば、図中横方向に開閉するように構造を変えることもできる。
また、携帯無線機は、様々な電子回路が組み込まれた基板30が下側筐体11側に配置されている。そして、基板30上には、第1無線回路31及び第2無線回路32が搭載されている。
図2は第1の実施形態に係る携帯無線機に搭載される各アンテナの利得に関する周波数特性と各無線回路の動作周波数帯域の具体例を表す特性図である。
第1無線回路31は、デジタル放送を受信するためのデジタル放送受信機能を実現するための回路であり、動作周波数帯域B1の範囲内(473〜770MHz)の無線信号を受信対象としている。第2無線回路32は、セルラー無線通信機能を実現するための回路であり、動作周波数帯域B2の範囲内(830〜885MHz)の信号を用いて無線通信を行う機能を有している。第1無線回路31及び第2無線回路32の具体的な構成や動作については、一般的な携帯電話端末等で用いられている技術と同様である。
本実施形態の携帯無線機の筐体には、互いに独立した3つのアンテナが備わっている。すなわち、上側筐体12側には第1アンテナ21が配置してあり、下側筐体11の図中下端側、すなわちヒンジとは反対側の端部近傍に第2アンテナ22が配置してあり、下側筐体11の上端側、すなわちヒンジ側の端部近傍(ヒンジ内部またはその近傍)に第3アンテナ23が配置してある。
第1アンテナ21及び第2アンテナ22は、デジタル放送用の電波を受信するためのアンテナであり、それぞれ第1無線回路31の第1入力端子31a及び第2入力端子31bと電気的に接続されている。第1無線回路31は、第1アンテナ21及び第2アンテナ22を用いてダイバーシチ受信動作を行う。すなわち、互いに周波数特性が異なる複数のアンテナ21,22の受信信号を合成することにより、非常に広い周波数帯域に渡って高いアンテナ利得を得ることが可能になる。
第1アンテナ21は、筐体を利用したダイポールアンテナとして機能する構成となっている。すなわち、上側筐体12の広い範囲を覆うような形状に形成されている導電性の金属フレームが第1アンテナ21の主体であり、この金属フレームは、金属製のヒンジ13及び給電点21aを経由して、基板30上の第1無線回路31の第1入力端子31aと接続されている。また、基板30上には、金属箔により形成されたグランドパターンが存在し、第1アンテナ21の前記金属フレーム及びヒンジ13と前記グランドパターンとでダイポールアンテナが形成される。一方、第2アンテナ22は、細長の金属部材等により構成され、モノポールアンテナとして機能するものである。
例えば、図2に示す例では、特性曲線C1が第1アンテナ21に関するアンテナ利得の周波数特性を表し、特性曲線C2が第2アンテナ22に関するアンテナ利得の周波数特性を表し、特性曲線CTが第1アンテナ21及び第2アンテナ22のダイバーシチ受信動作の結果得られる総合的なアンテナ利得の周波数特性を表している。
つまり、図2に示す例では、第1アンテナ21の特性(C1)については動作周波数帯域B1の低域側に利得のピーク(共振周波数に相当する)があり、第2アンテナ22の特性(C2)については動作周波数帯域B1の高域側に利得のピークがある。すなわち、第1アンテナ21によって動作周波数帯域B1の低い帯域をカバーし、第2アンテナ22によって動作周波数帯域B1の高い帯域をカバーしている。これらの第1アンテナ21及び第2アンテナ22を用いてダイバーシチ受信動作を行うことにより、図中破線91で囲む部分の特性が合成され、その結果として特性曲線CTで示すように、動作周波数帯域B1の全域に渡って高いアンテナ利得が得られる。
第3アンテナ23は、セルラー無線通信用の電波を送受信するためのアンテナであり、第2無線回路32の入力端子32aと電気的に接続されている。第3アンテナ23は、細長の金属部材等により構成され、モノポールアンテナとして機能するものである。図2に示す例では、特性曲線C3が第3アンテナ23のアンテナ利得に関する周波数特性を表している。すなわち、第3アンテナ23を用いることにより、第2無線回路32の動作周波数帯域B2の範囲内の電波を送受信することができる。
ここで、第1アンテナ21及び第2アンテナ22、並びに第3アンテナ23の配置構成と周波数特性について詳しく説明する。
図1に示すように、第1アンテナ21の給電点21a及び第3アンテナ23の給電点23aは、下側筐体11の図中上端側に存在し、第2アンテナ22の給電点22aは下側筐体11の図中下端側に存在している。従って、第1アンテナ21及び第3アンテナ23と第2アンテナ22との距離は比較的大きく(例えば90mm程度)離れているのに対し、第1アンテナ21の給電点21aと第3アンテナ23の給電点23aとは互いに接近した状態で配置されている。
このため、第1アンテナ21と第2アンテナ22との間、並びに第3アンテナ23と第2アンテナ22との間には干渉が生じにくいのに対し、互いの距離が近い第1アンテナ21と第3アンテナ23との間には電磁結合により干渉が生じやすくなる。
本実施形態では、電磁結合によるアンテナ間の干渉を抑制するために、第1アンテナ21、第2アンテナ22、第3アンテナ23の相対的な位置関係と、第1アンテナ21及び第2アンテナ22の周波数特性を特別に工夫してある。
例えば図2に示すアンテナ利得の周波数特性のように、第1アンテナ21に関する共振周波数(C1のピーク位置)と第2アンテナ22に関する共振周波数(C2のピーク位置)とを互いにずらし、第3アンテナ23の給電点23aとの距離が近い第1アンテナ21については、特性曲線C1として示すように、少なくとも上限周波数f1(770MHz)でのアンテナ利得が第2アンテナ22のアンテナ利得特性である特性曲線C2よりも小さくなるようにする。
これにより、第1アンテナ21に関する共振周波数(C1のピーク位置)が上限周波数f1や動作周波数帯域B2から大きく離れることになり、図中破線92で囲む部分のように、動作周波数帯域B2において第1アンテナ21のアンテナ利得が十分に低くなる。したがって、動作周波数帯域B2で動作する第3アンテナ23に対しては、距離が近くても第1アンテナ21との電磁結合が生じにくくなり、第3アンテナ23と第1アンテナ21との干渉は抑制される。
また、第2アンテナ22については、共振周波数(C2のピーク位置)が上限周波数f1や動作周波数帯域B2に近いが、給電点23aと給電点22aとの距離が十分に離れているので干渉は生じにくい。
また、第1アンテナ21に関する共振周波数(C1のピーク位置)と第2アンテナ22に関する共振周波数(C2のピーク位置)とを互いにずらすことにより、ダイバーシチ受信動作をする時には、特性曲線CTで示すように広い動作周波数帯域B1の全域に渡って十分なアンテナ利得を確保することが可能になる。
なお、各アンテナ21,22,23と入力端子31a,31b,32aとを直結することも可能ではあるが、一般的には、後述するように、間に様々な回路要素を挿入する場合が多い。その場合、前記各共振周波数については、各アンテナ自体の共振周波数だけでなく、挿入された各種回路要素の特性をも含めた全体の特性として決定する必要がある。本実施形態では、アンテナ素子そのものだけでなく、アンテナ素子から無線回路の入力端子の手前までを、その間に設けられる各種回路要素を含めて、アンテナとみなすことにしている。
上記図2に示す例では、アンテナ利得に関する周波数特性を考慮しているが、アンテナ利得の代わりに各無線回路31,32の入力における信号対雑音比(S/N)を考慮して特性を決定することもできる。
図3は第1の実施形態に係る携帯無線機に搭載される各アンテナに関して、接続される各無線回路の入力端子における信号対雑音比(S/N)の周波数特性の具体例を表す特性図である。
図3に示す例では、特性曲線D1が第1アンテナ21から第1無線回路31の第1入力端子31aに入力される信号に関する信号対雑音比(S/N)の周波数特性を表し、特性曲線D2が第2アンテナ22から第1無線回路31の第2入力端子31bに入力される信号に関する信号対雑音比の周波数特性を表し、特性曲線DTが第1アンテナ21及び第2アンテナ22のダイバーシチ受信動作の結果得られる総合的な入力信号の信号対雑音比の周波数特性を表している。
図2に示した例と同様に、第1アンテナ21に関する共振周波数と第2アンテナ22に関する共振周波数とを互いにずらすか、もしくは各アンテナと入力端子31a、31bとの間に挿入する回路要素の特性を考慮することにより、図3に示す周波数特性のように、各入力端子における第1無線回路31への入力信号の信号対雑音比の周波数特性を決定することができる。
図3に示す例では、第3アンテナ23の給電点23aとの距離が近い第1アンテナ21からの第1入力端子31aについては、特性曲線D1として示すように、少なくとも上限周波数f1(770MHz)での信号対雑音比(S/N)が、第2アンテナ22からの第2入力端子31bの周波数特性である特性曲線D2の信号対雑音比よりも小さくなるように決定してある。すなわち、動作周波数帯域B1の低い帯域では第1入力端子31aにおけるS/Nが高く、動作周波数帯域B1の高い帯域では第2入力端子31bにおけるS/Nが高くなっている。第1アンテナ21及び第2アンテナ22を用いてダイバーシチ受信動作を行うことにより、図中破線93で囲む部分の特性が合成され、その結果として特性曲線DTで示すように、動作周波数帯域B1の全域に渡って高いS/Nが得られる。
また、第1アンテナ21から第1入力端子31aに入力される信号のレベルがピークになる周波数(D1のピーク位置)が上限周波数f1や動作周波数帯域B2から大きく離れることになり、図中破線94で囲む部分のように、動作周波数帯域B2において第1アンテナ21からの第1入力端子31aのS/Nが十分に低くなる。したがって、動作周波数帯域B2で動作する第3アンテナ23に対しては、距離が近くても第1アンテナ21との電磁結合が生じにくくなり、第3アンテナ23と第1アンテナ21との干渉は抑制される。
また、第2アンテナ22については、第2入力端子31bに入力される信号のレベルがピークになる周波数(D2のピーク位置)が上限周波数f1や動作周波数帯域B2に近いが、給電点23aと給電点22aとの距離が十分に離れているので干渉は生じにくい。
また、第1アンテナ21から第1入力端子31aに入力される信号のレベルがピークになる周波数(D1のピーク位置)と第2アンテナ22から第2入力端子31bに入力される信号のレベルがピークになる周波数(D2のピーク位置)とを互いにずらすことにより、ダイバーシチ受信動作をする時には、特性曲線DTで示すように広い動作周波数帯域B1の全域に渡って十分なアンテナ利得を確保することが可能になる。
以下に、前述の第1アンテナ21及び第2アンテナ22から第1無線回路31の各入力端子までの回路(アンテナ回路)に関する具体的な構成例をいくつか示す。
図4及び図5は第1の実施形態の携帯無線機のアンテナ回路に関する第1構成例を示すものであり、図4はアンテナ回路の第1構成例の構成図、図5はアンテナ回路の第1構成例の周波数特性を示す特性図である。
第1構成例は、インピーダンスを整合させるために第1アンテナ21と第1入力端子31aとの間に整合回路41を設け、第2アンテナ22と第2入力端子31bとの間に整合回路42を設けてある。
また、図5において、特性曲線D11は第1アンテナ21の出力端における信号の信号対雑音比(S/N)の周波数特性を表し、特性曲線D12は第2アンテナ22の出力端における信号の信号対雑音比の周波数特性を表し、特性曲線D21は第1入力端子31aにおける信号の信号対雑音比を表し、特性曲線D22は第2入力端子31bにおける信号の信号対雑音比を表している。
つまり、第1アンテナ21の素子自体の周波数特性は特性曲線D11のようになっているが、第1アンテナ21全体としては、整合回路41の影響によって共振周波数が変化し、特性曲線D21のような周波数特性の信号が第1入力端子31aに入力される。また、第2アンテナ22の素子自体の周波数特性は特性曲線D12のようになっているが、第2アンテナ22全体としては、整合回路42の影響によって共振周波数が変化し、特性曲線D22のような周波数特性の信号が第2入力端子31bに入力される。
この第1構成例においても、上限周波数f1では特性曲線D21の信号対雑音比が特性曲線D22の信号対雑音比よりも小さくなっている。このため、第1アンテナ21と第3アンテナ23の距離が接近している場合でも、動作周波数帯域B2で動作する第3アンテナ23に対して第1アンテナ21の電磁結合が生じにくくなり、第3アンテナ23と第1アンテナ21との干渉は抑制される。
図6及び図7は第1の実施形態の携帯無線機のアンテナ回路に関する第2構成例を示すものであり、図6はアンテナ回路の第2構成例の構成図、図7はアンテナ回路の第2構成例の周波数特性を示す特性図である。
第2構成例は、第1アンテナ21と第1入力端子31aとの間に遮断回路43を設け、第2アンテナ22と第2入力端子31bは直接接続してある。遮断回路43は、周波数特性を調整するための回路要素(フィルタ)である。遮断回路43については、例えばコイルとコンデンサとを並列接続した並列共振回路(トラップ回路)やコイルとコンデンサとを直列接続した直列共振回路による高域遮断フィルタ(ローパスフィルタ)等を利用することができる。
また、図7において、特性曲線D11は第1アンテナ21の出力端における信号の信号対雑音比(S/N)の周波数特性を表し、特性曲線D12は第2アンテナ22の出力端における信号の信号対雑音比の周波数特性を表し、特性曲線D21は第1入力端子31aにおける信号の信号対雑音比を表し、特性曲線D22は第2入力端子31bにおける信号の信号対雑音比を表している。
つまり、第1アンテナ21の素子自体の周波数特性は特性曲線D11のようになっているが、第1アンテナ21全体としては、遮断回路43の影響によって特性曲線D11の高域(動作周波数帯域B2を含む帯域)成分が低減もしくは遮断され、特性曲線D21のような周波数特性の信号が第1入力端子31aに入力される。
この第2構成例においても、上限周波数f1では特性曲線D21の信号対雑音比が特性曲線D22の信号対雑音比よりも十分に小さくなっている。このため、第1アンテナ21と第3アンテナ23の距離が接近している場合でも、動作周波数帯域B2で動作する第3アンテナ23に対して第1アンテナ21の電磁結合が生じにくくなり、第3アンテナ23と第1アンテナ21との干渉は抑制される。
図8及び図9は第1の実施形態の携帯無線機のアンテナ回路に関する第3構成例を示すものであり、図8はアンテナ回路の第3構成例の構成図、図9はアンテナ回路の第3構成例の周波数特性を示す特性図である。
第3構成例は、第1アンテナ21と第1入力端子31aとの間に増幅器44を設け、第2アンテナ22と第2入力端子31bは直接接続してある。増幅器44は、第1アンテナ21の利得及び周波数特性を調整するための回路要素である。例えばローノイズアンプ(LNA)が増幅器44として用いられる。増幅器44のノイズ指数(NF:Noise Factor)が第1無線回路31のノイズ指数に比べて小さい場合、回路全体のノイズ指数が低下し、信号対雑音比(S/N)の改善効果が得られる。
また、図9において、特性曲線D11は第1アンテナ21の出力端における信号の信号対雑音比(S/N)の周波数特性を表し、特性曲線D12は第2アンテナ22の出力端における信号の信号対雑音比の周波数特性を表し、特性曲線D21は第1入力端子31aにおける信号の信号対雑音比を表し、特性曲線D22は第2入力端子31bにおける信号の信号対雑音比を表している。
つまり、第1アンテナ21の素子自体の周波数特性は特性曲線D11のようになっているが、第1アンテナ21全体としては、増幅器44の影響によって特性曲線D11の周波数特性が調整され、低域のS/Nが増大するとともに高域のS/Nが低減され、特性曲線D21のような周波数特性の信号が第1入力端子31aに入力される。
実際には、増幅器44は集中定数とみなせるので、増幅器44を用いて第1アンテナ21のインピーダンス整合をとり、第1アンテナ21から第1入力端子31aまでの定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)の周波数特性を調整することにより、信号対雑音比の周波数特性を調整することができる。
また、現実的には入力インピーダンスによって増幅器44のノイズ指数が変化するし、入力インピーダンスは周波数毎に異なる。そこで、周波数毎のノイズ指数と入力インピーダンスとの関係を表す特性(NFマップ)を考慮して第1アンテナ21の出力インピーダンスを調整することで、ノイズ指数の周波数特性を調整し、信号対雑音比の周波数特性を調整することができる。
したがって、増幅器44によってS/Nの周波数特性の調整効果と、S/Nの改善効果とが得られる。
この第3構成例においても、上限周波数f1では特性曲線D21の信号対雑音比が特性曲線D22の信号対雑音比よりも十分に小さくなっている。このため、第1アンテナ21と第3アンテナ23の距離が接近している場合でも、動作周波数帯域B2で動作する第3アンテナ23に対して第1アンテナ21の電磁結合が生じにくくなり、第3アンテナ23と第1アンテナ21との干渉は抑制される。
図10は第1の実施形態の携帯無線機のアンテナ回路に関する第4構成例を示す構成図である。
第4構成例は、第1アンテナ21と第1入力端子31aとの間、並びに第2アンテナ22と第2入力端子31bとの間に、前述の第1〜第3構成例のような様々な回路要素を組み合わせた回路が設けてある。
すなわち、第1アンテナ21の出力端に遮断回路51が接続され、遮断回路51の出力に整合回路52が接続され、整合回路52の出力に増幅器54が接続され、増幅器54の出力に整合回路56が接続され、整合回路56の出力が第1入力端子31aと接続されている。また、第2アンテナ22の出力端に整合回路53が接続され、整合回路53の出力に増幅器55が接続され、増幅器55の出力に整合回路57が接続され、整合回路57の出力が第2入力端子31bと接続されている。
この第4構成例においても、第1〜第3構成例と同様に、第1入力端子31aにおける信号対雑音比の周波数特性及び第2入力端子31bにおける信号対雑音比の周波数特性を調整することが可能である。したがって、第1アンテナ21と第3アンテナ23の距離が接近している場合でも、動作周波数帯域B2で動作する第3アンテナ23に対して第1アンテナ21の電磁結合が生じにくくなるように調整し、第3アンテナ23と第1アンテナ21との干渉を抑制することができる。
上述したように、第1の実施形態では、第1アンテナ21及び第2アンテナ22が第1無線回路31と接続され、第3アンテナ23が第2無線回路32と接続され、第2の無線回路32の動作周波数帯域B2が第1無線回路31の動作周波数帯域B1より高い帯域で近接している場合、第3アンテナの給電点23aを、第2アンテナの給電点22aよりも第1アンテナの給電点21aに近い位置に配置する。そして、第1のアンテナ21の共振周波数は第1無線回路31の動作周波数帯域B1内の低い周波数帯域に設定し、第2アンテナ22の共振周波数は第1無線回路31の動作周波数帯域B1内の高い周波数帯域(第1アンテナ21の共振周波数よりも高い周波数帯域)に設定する。
また、第1アンテナ21及び第2アンテナ22の周波数特性として、アンテナ利得に関しては、第1無線回路31の動作周波数帯域B1において、低い周波数帯域では第1アンテナ21の利得を第2アンテナ22の利得よりも高く、高い周波数帯域では第1アンテナ21の利得を第2アンテナ22の利得よりも高く設定する。また、第1アンテナ21及び第2アンテナ22の周波数特性として、それぞれのアンテナが接続される第1無線回路31の入力端子における信号対雑音比に関しては、第1無線回路31の動作周波数帯域B1において、低い周波数帯域では第1アンテナ21から第1入力端子31aまでの第1入力端子31aにおける信号対雑音比を、第2アンテナ22から第2入力端子31bまでの第2入力端子31bにおける信号対雑音比よりも高く、高い周波数帯域では第1入力端子31aにおける信号対雑音比を第2入力端子31bにおける信号対雑音比よりも高く設定する。
ここで、第1アンテナ21及び第2アンテナ22の共振周波数、アンテナ利得、信号対雑音比などの特性については、アンテナ素子自体、あるいは、アンテナ素子とこれに接続される整合回路、増幅器などの回路要素を含めたものとし、各アンテナ素子自体の周波数特性を設定しても良いし、各アンテナから無線回路の入力端子までの回路要素の特性を含めたアンテナ全体の周波数特性を設定しても良い。
上記のような構成によって、第1アンテナ21と第3アンテナ23との距離が近い場合であっても、第3アンテナ23及び第2無線回路32が動作する動作周波数帯域B2において、第1アンテナ21のアンテナ利得や信号対雑音比が十分に小さくなり、第1アンテナ21と第3アンテナ23との相互の影響を低減でき、電磁結合が生じないようにすることができる。また、第2アンテナ22と第3アンテナ23とは距離を離して設置できるので、第2アンテナ22と第3アンテナ23との干渉を抑制できる。したがって、第1アンテナ21と第3アンテナ23との間、及び、第2アンテナ22と第3アンテナ23と間の干渉を抑制でき、特性の劣化を防止できる。また、第1無線回路31は互いに共振周波数が異なる第1アンテナ21と第2アンテナ22とを用いてダイバーシチ受信動作を行うことができるので、デジタル放送を受信する場合のように、第1無線回路31の動作周波数帯域B1が非常に広い場合であっても、動作周波数帯域B1の全域に渡って十分なアンテナ利得を確保することが可能になる。
(第2の実施形態)
図11は本発明の第2の実施形態に係る携帯無線機の主要部の構成を表す正面図である。第2の実施形態は、第1の実施形態の構成を一部変更した変形例であり、第1の実施形態と同様の構成や動作については説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
第2の実施形態の携帯無線機は、第1の実施形態と同様、筐体が折り畳み可能な構成になっており、下側筐体11及び上側筐体12と、それらを連結するヒンジ13と備えている。また、携帯無線機には、様々な電子回路が組み込まれた基板30が下側筐体11側に配置されている。そして、基板30上には、第1無線回路71及び第2無線回路72が搭載されている。
図12は第2の実施形態に係る携帯無線機に搭載される各アンテナの利得に関する周波数特性と各無線回路の動作周波数帯域の具体例を表す特性図である。
第2の実施形態において、第1の実施形態と大きく異なるのは、第1無線回路71及び第2無線回路72が動作する周波数帯域の違いである。すなわち、図12に示すように、第1無線回路71は、動作周波数帯域B1の範囲内(473〜770MHz)の無線信号を受信対象としており、第2無線回路72は、動作周波数帯域B1よりも周波数が低い動作周波数帯域B2の範囲内(440〜420MHz)の信号を用いて無線通信を行う機能を有している。つまり、動作周波数帯域B1と動作周波数帯域B2との上下関係が第1の実施形態の場合と逆になっている。
本実施形態の携帯無線機の筐体には、互いに独立した3つのアンテナが備わっている。すなわち、上側筐体12側には第2アンテナ62が配置してあり、下側筐体11の下端側に第1アンテナ61及び第3アンテナ63が配置してある。
第1アンテナ61及び第2アンテナ62は、それぞれ第1無線回路71の入力端子71a及び71bと電気的に接続されている。第1無線回路71は、第1アンテナ61及び第2アンテナ62を用いてダイバーシチ受信動作を行う。すなわち、互いに周波数特性が異なる複数のアンテナ61,62の受信信号を合成することにより、非常に広い周波数帯域に渡って高いアンテナ利得を得ることが可能になる。
第2アンテナ62は、筐体を利用したダイポールアンテナとして機能する構成となっている。すなわち、上側筐体12の広い範囲を覆うような形状に形成されている導電性の金属フレームが第2アンテナ62の主体であり、この金属フレームは、金属製のヒンジ13及び給電点62aを経由して、基板30上の第1無線回路71の第1入力端子71aと接続されている。また、基板30上には、金属箔により形成されたグランドパターンが存在し、第2アンテナ62の前記金属フレーム及びヒンジ13と前記グランドパターンとでダイポールアンテナが形成される。一方、第1アンテナ61は、細長の金属部材等により構成され、モノポールアンテナとして機能するものである。
例えば、図12に示す例では、特性曲線C1が第1アンテナ61に関するアンテナ利得の周波数特性を表し、特性曲線C2が第2アンテナ62に関するアンテナ利得の周波数特性を表し、特性曲線CTが第1アンテナ61及び第2アンテナ62のダイバーシチ受信動作の結果得られる総合的なアンテナ利得の周波数特性を表している。
つまり、図12に示す例では、第1アンテナ61の特性(C1)については動作周波数帯域B1の高域側に利得のピーク(共振周波数に相当する)があり、第2アンテナ62の特性(C2)については動作周波数帯域B1の低域側に利得のピークがある。すなわち、第1アンテナ61によって動作周波数帯域B1の高い帯域をカバーし、第2アンテナ62によって動作周波数帯域B1の低い帯域をカバーしている。これらの第1アンテナ61及び第2アンテナ62を用いてダイバーシチ受信動作を行うことにより、図中破線95で囲む部分の特性が合成され、その結果として特性曲線CTで示すように、動作周波数帯域B1の全域に渡って高いアンテナ利得が得られる。
第3アンテナ63は、第2無線回路72の入力端子72aと電気的に接続されている。第3アンテナ63は、コイル状の金属部材等により構成され、ヘリカルアンテナとして機能するものである。図12に示す例では、特性曲線C3が第3アンテナ63のアンテナ利得に関する周波数特性を表している。すなわち、第3アンテナ63を用いることにより第2無線回路72の動作周波数帯域B2の範囲内の電波を送受信することができる。
ここで、第1アンテナ61及び第2アンテナ62、並びに第3アンテナ63の配置構成と周波数特性について詳しく説明する。
図11に示すように、第1アンテナ61の給電点61a及び第3アンテナ63の給電点63aは、下側筐体11の図中下端側に存在し、第2アンテナ62の給電点62aは下側筐体11の図中上端側に存在している。従って、第1アンテナ61及び第3アンテナ63と第2アンテナ62との距離は比較的大きく(例えば90mm程度)離れているのに対し、第1アンテナ61の給電点61aと第3アンテナ63の給電点63aとは互いに接近した状態で配置されている。
このため、第1アンテナ61と第2アンテナ62との間、並びに第3アンテナ63と第2アンテナ62との間には干渉が生じにくいのに対し、互いの距離が近い第1アンテナ61と第3アンテナ63との間には電磁結合により干渉が生じやすくなる。
本実施形態では、電磁結合によるアンテナ間の干渉を抑制するために、第1アンテナ61、第2アンテナ62、第3アンテナ63の相対的な位置関係と、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の周波数特性を特別に工夫してある。
例えば図12に示すアンテナ利得の周波数特性のように、第1アンテナ61に関する共振周波数(C1のピーク位置)と第2アンテナ62に関する共振周波数(C2のピーク位置)とを互いにずらし、第3アンテナ63の給電点63aとの距離が近い第1アンテナ61については、特性曲線C1として示すように、少なくとも下限周波数f2(473MHz)でのアンテナ利得が第2アンテナ62のアンテナ利得特性である特性曲線C2よりも小さくなるようにする。
これにより、第1アンテナ61に関する共振周波数(C1のピーク位置)が下限周波数f2や動作周波数帯域B2から大きく離れることになり、図中破線96で囲む部分のように、動作周波数帯域B2において第1アンテナ61のアンテナ利得が十分に低くなる。したがって、動作周波数帯域B2で動作する第3アンテナ63に対しては、距離が近くても第1アンテナ61の電磁結合が生じにくくなり、第3アンテナ63と第1アンテナ61との干渉は抑制される。
また、第2アンテナ62については、共振周波数(C2のピーク位置)が下限周波数f2や動作周波数帯域B2に近いが、給電点63aと給電点62aとの距離が十分に離れているので干渉は生じにくい。
また、第1アンテナ61に関する共振周波数(C1のピーク位置)と第2アンテナ62に関する共振周波数(C2のピーク位置)とを互いにずらすことにより、ダイバーシチ受信動作をする時には、特性曲線CTで示すように広い動作周波数帯域B1の全域に渡って十分なアンテナ利得を確保することが可能になる。
なお、各アンテナ61,62,63と入力端子71a,71b,72aとを直結することも可能ではあるが、一般的には前述のように、間に様々な回路要素を挿入する場合が多い。その場合、前記各共振周波数については、各アンテナ自体の共振周波数だけでなく、挿入された各種回路要素の特性をも含めた全体の特性として決定する必要がある。
上記図12に示す例では、アンテナ利得に関する周波数特性を考慮しているが、アンテナ利得の代わりに各無線回路71,72の入力における信号対雑音比(S/N)を考慮して特性を決定することもできる。
図13は第2の実施形態に係る携帯無線機に搭載される各アンテナに関して、接続される各無線回路の入力端子における信号対雑音比(S/N)の周波数特性の具体例を表す特性図である。
図13に示す例では、特性曲線D1が第1アンテナ61から第1無線回路71の第1入力端子71aに入力される信号に関する信号対雑音比(S/N)の周波数特性を表し、特性曲線D2が第2アンテナ62から第1無線回路71の第2入力端子71bに入力される信号に関する信号対雑音比の周波数特性を表し、特性曲線DTが第1アンテナ61及び第2アンテナ62のダイバーシチ受信動作の結果得られる総合的な入力信号の信号対雑音比の周波数特性を表している。
図12に示した例と同様に、第1アンテナ61に関する共振周波数と第2アンテナ62に関する共振周波数とを互いにずらすか、もしくは各アンテナと入力端子71a、71bとの間に挿入する回路要素の特性を考慮することにより、図13に示す周波数特性のように、各入力端子における第1無線回路71への入力信号の信号対雑音比の周波数特性を決定することができる。
図13に示す例では、第3アンテナ63の給電点63aとの距離が近い第1アンテナ61からの第1入力端子71aについては、特性曲線D1として示すように、少なくとも下限周波数f2(473MHz)での信号対雑音比(S/N)が、第2アンテナ62からの第2入力端子71bの周波数特性である特性曲線D2の信号対雑音比よりも小さくなるように決定してある。すなわち、動作周波数帯域B1の高い帯域では第1入力端子71aにおけるS/Nが高く、動作周波数帯域B1の低い帯域では第2入力端子71bにおけるS/Nが高くなっている。第1アンテナ61及び第2アンテナ62を用いてダイバーシチ受信動作を行うことにより、図中破線97で囲む部分の特性が合成され、その結果として特性曲線DTで示すように、動作周波数帯域B1の全域に渡って高いS/Nが得られる。
また、第1アンテナ61から第1入力端子71aに入力される信号のレベルがピークになる周波数(D1のピーク位置)が下限周波数f2や動作周波数帯域B2から大きく離れることになり、図中破線98で囲む部分のように、動作周波数帯域B2において第1アンテナ61からの第1入力端子71aのS/Nが十分に低くなる。したがって、動作周波数帯域B2で動作する第3アンテナ63に対しては、距離が近くても第1アンテナ61との電磁結合が生じにくくなり、第3アンテナ63と第1アンテナ61との干渉は抑制される。
また、第2アンテナ62については、第2入力端子71bに入力される信号のレベルがピークになる周波数(D2のピーク位置)が下限周波数f2や動作周波数帯域B2に近いが、給電点63aと給電点62aとの距離が十分に離れているので干渉は生じにくい。
また、第1アンテナ61から第1入力端子71aに入力される信号のレベルがピークになる周波数(D1のピーク位置)と第2アンテナ62から第2入力端子71bに入力される信号のレベルがピークになる周波数(D2のピーク位置)とを互いにずらすことにより、ダイバーシチ受信動作をする時には、特性曲線DTで示すように広い動作周波数帯域B1の全域に渡って十分なアンテナ利得を確保することが可能になる。
ここで、第1アンテナ61及び第2アンテナ62から第1無線回路71の各入力端子までの回路(アンテナ回路)に関して、第1アンテナ61と第1入力端子71aとの間、並びに第2アンテナ62と第2入力端子71bとの間にそれぞれ挿入する回路要素については、図4〜図10に示した第1実施形態と同様な構成が考えられる。
上述したように、第2の実施形態では、第1アンテナ61及び第2アンテナ62が第1無線回路71と接続され、第3アンテナ63が第2無線回路72と接続され、第2の無線回路72の動作周波数帯域B2が第1無線回路71の動作周波数帯域B1より低い帯域で近接している場合、第3アンテナの給電点63aを、第2アンテナの給電点62aよりも第1アンテナの給電点61aに近い位置に配置する。そして、第1のアンテナ61の共振周波数は第1無線回路71の動作周波数帯域B1内の高い周波数帯域に設定し、第2アンテナ62の共振周波数は第1無線回路71の動作周波数帯域B1内の低い周波数帯域(第1アンテナ61の共振周波数よりも低い周波数帯域)に設定する。
また、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の周波数特性として、アンテナ利得に関しては、第1無線回路71の動作周波数帯域B1において、高い周波数帯域では第1アンテナ61の利得を第2アンテナ62の利得よりも高く、低い周波数帯域では第1アンテナ61の利得を第2アンテナ62の利得よりも高く設定する。また、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の周波数特性として、それぞれのアンテナが接続される第1無線回路71の入力端子における信号対雑音比に関しては、第1無線回路71の動作周波数帯域B1において、高い周波数帯域では第1アンテナ61から第1入力端子71aまでの第1入力端子71aにおける信号対雑音比を、第2アンテナ62から第2入力端子71bまでの第2入力端子71bにおける信号対雑音比よりも高く、低い周波数帯域では第1入力端子71aにおける信号対雑音比を第2入力端子71bにおける信号対雑音比よりも高く設定する。
ここで、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の共振周波数、アンテナ利得、信号対雑音比などの特性については、アンテナ素子自体、あるいは、アンテナ素子とこれに接続される整合回路、増幅器などの回路要素を含めたものとし、各アンテナ素子自体の周波数特性を設定しても良いし、各アンテナから無線回路の入力端子までの回路要素の特性を含めたアンテナ全体の周波数特性を設定しても良い。
上記のような構成によって、第1アンテナ61と第3アンテナ63との距離が近い場合であっても、第3アンテナ63及び第2無線回路72が動作する動作周波数帯域B2において、第1アンテナ61のアンテナ利得や信号対雑音比が十分に小さくなり、第1アンテナ61と第3アンテナ63との相互の影響を低減でき、電磁結合が生じないようにすることができる。また、第2アンテナ62と第3アンテナ63とは距離を離して設置できるので、第2アンテナ62と第3アンテナ63との干渉を抑制できる。したがって、第1アンテナ61と第3アンテナ63との間、及び、第2アンテナ62と第3アンテナ63と間の干渉を抑制でき、特性の劣化を防止できる。また、第1無線回路71は互いに共振周波数が異なる第1アンテナ61と第2アンテナ62とを用いてダイバーシチ受信動作を行うことができるので、デジタル放送を受信する場合のように、第1無線回路71の動作周波数帯域B1が非常に広い場合であっても、動作周波数帯域B1の全域に渡って十分なアンテナ利得を確保することが可能になる。
したがって、上記各実施形態によれば、例えば携帯電話端末のように、互いに近接した2つの周波数帯域で動作する2以上の無線回路を搭載すると共に、小型の筐体に3以上のアンテナを搭載する場合などにおいて、アンテナ間の干渉を抑制し、特性の劣化を防止できる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明は、大きさの限られた筐体上に3以上のアンテナと互いに近接する無線周波数帯域を利用する複数の無線回路を搭載している場合に、複数のアンテナ間の電磁結合による特性の劣化を抑制することが可能となる効果を有し、例えば携帯電話端末などに適用可能な、複数のアンテナと複数の無線回路とを搭載した携帯無線機等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る携帯無線機の主要部の構成を表す正面図 第1の実施形態に係る携帯無線機に搭載される各アンテナの利得に関する周波数特性と各無線回路の動作周波数帯域の具体例を表す特性図 第1の実施形態に係る携帯無線機に搭載される各アンテナに関して、接続される各無線回路の入力端子における信号対雑音比(S/N)の周波数特性の具体例を表す特性図 第1の実施形態の携帯無線機のアンテナ回路の第1構成例を示す構成図 アンテナ回路の第1構成例の周波数特性を示す特性図 第1の実施形態の携帯無線機のアンテナ回路の第2構成例を示す構成図 アンテナ回路の第2構成例の周波数特性を示す特性図 第1の実施形態の携帯無線機のアンテナ回路の第3構成例を示す構成図 アンテナ回路の第3構成例の周波数特性を示す特性図 第1の実施形態の携帯無線機のアンテナ回路の第4構成例を示す構成図 本発明の第2の実施形態に係る携帯無線機の主要部の構成を表す正面図 第2の実施形態に係る携帯無線機に搭載される各アンテナの利得に関する周波数特性と各無線回路の動作周波数帯域の具体例を表す特性図 第2の実施形態に係る携帯無線機に搭載される各アンテナに関して、接続される各無線回路の入力端子における信号対雑音比(S/N)の周波数特性の具体例を表す特性図
符号の説明
11 下側筐体
12 上側筐体
13 ヒンジ
20
21 第1アンテナ
22 第2アンテナ
23 第3アンテナ
21a,22a,23a 給電点
30 基板
31 第1無線回路
32 第2無線回路
31a,31b,32a 入力端子
41,42 整合回路
43 遮断回路
44 増幅器
51 遮断回路
52,53,56,57 整合回路
54,55 増幅器
61 第1アンテナ
62 第2アンテナ
63 第3アンテナ
61a,62a,63a 給電点
71 第1無線回路
72 第2無線回路
71a,71b,72a 入力端子

Claims (8)

  1. 基板と、前記基板上に実装されるダイバーシチ受信動作可能な第1の無線回路と、前記基板上に実装される第2の無線回路と、前記第1の無線回路と接続される第1のアンテナと、前記第1の無線回路と接続される第2のアンテナと、前記第2の無線回路と接続される第3のアンテナとを備え、
    前記第3のアンテナの給電点を、前記第2のアンテナの給電点よりも前記第1のアンテナの給電点に近い位置に配置し、
    前記第2の無線回路は、前記第1の無線回路が動作する第1の動作周波数帯域に近接し、かつ前記第1の動作周波数帯域よりも高い第2の動作周波数帯域で動作し、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのそれぞれの共振周波数は、前記第1の動作周波数帯域内において、前記第2のアンテナの共振周波数が前記第1のアンテナの共振周波数よりも高い周波数帯域に設定されている携帯無線機。
  2. 請求項1に記載の携帯無線機であって、
    第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを連結するヒンジとを備え、
    前記第1のアンテナは、前記第2の筐体のうち、前記ヒンジ側に配置され、
    前記第3のアンテナは、前記第2の筐体のうち、前記ヒンジ側に配置され、
    前記第2のアンテナは、前記第2の筐体のうち、前記ヒンジとは反対の端部側に配置される携帯無線機。
  3. 請求項1に記載の携帯無線機であって、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのそれぞれのアンテナ利得は、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の下限周波数近傍の低い周波数帯域では、前記第1のアンテナのアンテナ利得が前記第2のアンテナのアンテナ利得よりも高く、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の上限周波数近傍の高い周波数帯域では、前記第2のアンテナのアンテナ利得が前記第1のアンテナのアンテナ利得よりも高くなっている携帯無線機。
  4. 請求項1に記載の携帯無線機であって、
    前記第1のアンテナは前記第1の無線回路と第1の入力端子を介して接続され、
    前記第2のアンテナは前記第1の無線回路と第2の入力端子を介して接続されており、
    前記第1の入力端子と前記第2の入力端子のそれぞれにおける入力信号対雑音比は、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の下限周波数近傍の低い周波数帯域では、前記第1の入力端子における入力信号対雑音比が前記第2の入力端子における入力信号対雑音比よりも高く、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の上限周波数近傍の高い周波数帯域では、前記第2の入力端子における入力信号対雑音比が前記第1の入力端子における入力信号対雑音比よりも高くなっている携帯無線機。
  5. 基板と、前記基板上に実装されるダイバーシチ受信動作可能な第1の無線回路と、前記基板上に実装される第2の無線回路と、前記第1の無線回路と接続される第1のアンテナと、前記第1の無線回路と接続される第2のアンテナと、前記第2の無線回路と接続される第3のアンテナとを備え、
    前記第3のアンテナの給電点を、前記第2のアンテナの給電点よりも前記第1のアンテナの給電点に近い位置に配置し、
    前記第2の無線回路は、前記第1の無線回路が動作する第1の動作周波数帯域に近接し、かつ前記第1の動作周波数帯域よりも低い第2の動作周波数帯域で動作し、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのそれぞれの共振周波数は、前記第1の動作周波数帯域内において、前記第2のアンテナの共振周波数が前記第1のアンテナの共振周波数よりも低い周波数帯域に設定されている携帯無線機。
  6. 請求項5に記載の携帯無線機であって、
    第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを連結するヒンジとを備え、
    前記第2のアンテナは、前記第1筐体側に配置され、
    前記第3のアンテナは、前記第2の筐体のうち、前記ヒンジとは反対の端部側に配置され、
    前記第1のアンテナは、前記第2の筐体のうち、前記ヒンジとは反対の端部側に配置される携帯無線機。
  7. 請求項に記載の携帯無線機であって、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナのそれぞれのアンテナ利得は、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の上限周波数近傍の高い周波数帯域では、前記第1のアンテナのアンテナ利得が前記第2のアンテナのアンテナ利得よりも高く、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の下限周波数近傍の低い周波数帯域では、前記第2のアンテナのアンテナ利得が前記第1のアンテナのアンテナ利得よりも高くなっている携帯無線機。
  8. 請求項に記載の携帯無線機であって、
    前記第1のアンテナは前記第1の無線回路と第1の入力端子を介して接続され、
    前記第2のアンテナは前記第1の無線回路と第2の入力端子を介して接続されており、
    前記第1の入力端子と前記第2の入力端子のそれぞれにおける入力信号対雑音比は、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の上限周波数近傍の高い周波数帯域では、前記第1の入力端子における入力信号対雑音比が前記第2の入力端子における入力信号対雑音比よりも高く、少なくとも前記第1の動作周波数帯域内の下限周波数近傍の低い周波数帯域では、前記第2の入力端子における入力信号対雑音比が前記第1の入力端子における入力信号対雑音比よりも高くなっている携帯無線機。
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