JP4480046B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

本発明は、薄型でかつ高い通話性能を有するとともに、複数の無線システムに対応可能な折畳式の携帯無線機に関する。
従来、携帯電話機などの携帯無線機が各種開発されている。また、この携帯電話機などにあっては、ヒンジ部を中心として開閉可能な折畳式のものも各種開発されている。このような折畳式携帯電話機では、上筐体に表示部が設置されている都合上、スペースの関係から無線回路を下筐体に設置させることが多い。また、この無線回路とアンテナとの間の通過損失を最小限に抑えるため、アンテナは無線回路の近傍に配置するのが好ましい。そこで、無線回路とアンテナとの間の通過損失を抑えるため、アンテナは下筐体のヒンジ部近傍に配置させることが多い。このような折畳式携帯電話機の具体例として、例えば図10に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この折畳式携帯電話機100は、図10に示すように、上筐体101に配置された第1アンテナ素子104と、下筐体102に配設されて、第1アンテナ素子104と共にダイポールアンテナを構成する導体素子105と、ヒンジ部103近傍の下筐体102に配設されたモノポールアンテナを構成する第2アンテナ素子106と、第1アンテナ素子104の一側端部に設けられた第1給電部107と、第2アンテナ素子106の、第1給電部107に対向する側の一側端部に設けられて第2アンテナ素子106に対して不平衡給電を行う第2給電部108と、第1アンテナ素子104および第2アンテナ素子106を適宜選択して切り替える高周波スイッチ109と、を備えている。なお、図中符号110は整合回路、111は無線回路、112はスイッチ制御部、113は開閉検出器を示す。
ところで、このような折畳式携帯電話機にあっては、携帯電話機の筐体を手で把持して使用するのが一般的であるので、なるべく手などの影響の少ない場所にアンテナを配置させるのが好ましい。ところが、図10に示す折畳式携帯電話機では、下筐体に流れる電流が大きいので、手で把持して使用するときの利得劣化が大きい。
そこで、例えば、図11に示すような携帯電話機200も開発されている(例えば、特許文献2参照)。
即ち、この携帯電話機200は、第1回路基板204を収容する上筐体201と、第1回路基板204と電気的に接続される第2回路基板205を収容すると共に上筐体201とヒンジ部203を介して連結される下筐体202と、上筐体201に内蔵されるアンテナ素子206と、第1回路基板204に配されると共にアンテナ素子206と電気的に接続される給電部207と、第1回路基板204と第2回路基板205とを電気的に接続する同軸線路208と、を備える。なお、図中符号209は無線回路、210はフレキシブルケーブルを示す。
特開2004−229048号公報 特開2007−158915号公報
しかしながら、近時、携帯電話機などの携帯無線機については、購入の際にデザイン性を重視する傾向が強くなっており、そのデザイン性を損なわないためにもアンテナが筐体から外部へ突出するのを極力抑える要望が強くなっている。また、図11に示す従来の携帯電話機では、例えば筐体の薄型化を図ろうとすると、アンテナ素子206とヒンジ部203とが近接するために双方の結合によってアンテナ特性が劣化するとともに、大きな割合で占有する表示部を備えた上筐体に給電部を設けるため実装面積が増大する。
また、この図11に示す携帯電話機にあっては、手で把持して使用するときの利得劣化が回避できる反面、上筐体201をグラウンドとしたモノポールアンテナとして動作するので、上筐体201に流れる電流が大きく、水平偏波成分よりも垂直偏波成分の方が大きい。その結果、通話状態では垂直偏波成分が大部分となり、通話時利得の低下をもたらすことがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、筐体の薄型及び小型化が同時に可能であって、しかも高い通話性能を発揮することができる折畳式の携帯無線機を提供することである。
本発明の携帯無線機は、第1の回路基板が配置される第1の筐体と、第2の回路基板が配置される第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを回動自在に連結し、導電性を有する第1のヒンジと、前記第1のヒンジの近傍に前記第1のヒンジの軸方向と略並行に配置されるアンテナ素子と、前記第2の回路基板上の第1の無線回路及び第2の無線回路と、第1の無線回路に接続された給電部と、を備え、前記アンテナ素子は、前記第1のヒンジと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記第2給電部に電気的に接続されており、前記第1のヒンジは、第1ヒンジ部及び第2ヒンジ部と、前記第1ヒンジ部と前記第2ヒンジ部とを電気的に接続すると共に回動可能に支持する第1連結部とを有し、前記第1ヒンジ部は、前記第1の筐体に設けられ、前記第1の回路基板の前記第1のヒンジ側の端部に電気的に接続されており、前記第2ヒンジ部は、前記第2の筐体に設けられ、前記第2の回路基板上のグラウンドパターンと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記第2の無線回路に電気的に接続されており、前記アンテナ素子と、前記第1のヒンジとが第1のダイポールアンテナを構成し、前記第1の回路基板のグラウンドパターン及び前記第1のヒンジと、前記第2の回路基板上のグラウンドパターンとが第2のダイポールアンテナを構成し、前記第1のヒンジが、前記第1のダイポールアンテナにおいてはグラウンドであり、かつ、前記第2のダイポールアンテナにおいては前記第2の回路基板から前記第1の回路基板へ給電する給電系である。この構成により、第1のダイポールアンテナとしては第1のヒンジがグラウンドであり、第2のダイポールアンテナとしては第1のヒンジ部が給電部として機能するため、筐体の薄型及び小型化が同時に可能であり、さらに2つのアンテナの主偏波成分が直交した放射特性を有するため、高い通信性能を発揮することができる。
また、更に、前記アンテナ素子と前記給電部との間にインピーダンスを整合するための第1の整合回路を備え、第1の整合回路のグラウンドと前記第1のヒンジとが電気的に接続されてあるのが好ましい。この構成により、第1のダイポールアンテナとしては第1のヒンジがグラウンドであり、第2のダイポールアンテナとしては第1のヒンジ部が給電部として機能するため、筐体の薄型及び小型化が同時に可能であり、さらに2つのアンテナの主偏波成分が直交した放射特性を有するため、高い通信性能を発揮することができる。
また、前記第1の整合回路は、一端が前記アンテナ素子と電気的に接続され、かつ、他端が前記第2の回路基板の第1の無線回路からの給電を行う給電部と接続され、前記第2の整合回路は、一端が前記第2ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が当該第2の回路基板の第2の無線回路と電気的に接続され、前記第1の無線回路は、前記第1のアンテナの動作周波数である第1の周波数に対応し、前記第2の無線回路は、前記第2のアンテナの動作周波数である第2の周波数に対応するようにしてもよい。この構成により、異なる周波数を用いて、2つのアンテナの主偏波成分が直交した良好なアンテナ特性を有することができる。
また、更に、前記第1のアンテナの共振周波数を遮断する第1のフィルタおよび第2のフィルタの少なくとも一方と、前記第2のアンテナの共振周波数を遮断する第3のフィルタとを備え、前記第1のフィルタは、一端が前記第1ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が前記第1の回路基板の前記第1のヒンジ側の端部に電気的に接続され、前記第2のフィルタは、前記第2の回路基板に配置され、一端が前記第2ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が当該第2の回路基板の前記第2の整合回路に電気的に接続され、前記第3のフィルタは、一端が前記第1ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が第1の整合回路に電気低に接続されるのが好ましい。この構成により、ヒンジにおけるダイポールアンテナによる信号が、他のダイポールアンテナの一部となる第1および第2の筐体内の回路基板へ流れ出ることを防止できるため、異なる周波数を用いて同時に動作し、かつ、2つのアンテナの主偏波成分が直交した良好なアンテナ特性を有することができる。
また、更に、前記給電部は、前記第1または第2の回路基板上に配置された無線回路から同軸線路を介して電気的に接続され、前記同軸線路の外導体は、前記第1ヒンジ部と前記第1または第2の回路基板のグラウンドとを電気的に接続する構成でもよい。この構成により、第1のダイポールアンテナとしては第1のヒンジがグラウンドであり、第2のダイポールアンテナとしては第1のヒンジ部が給電部として機能するため、筐体の薄型及び小型化が同時に可能であり、さらに2つのアンテナの主偏波成分が直交した放射特性を有するため、高い通信性能を発揮することができる。
また、更に、前記第2の整合回路および前記給電部に電気的に接続され、第1のアンテナおよび第2のアンテナを切り替えるための高周波スイッチを備える接続する構成でもよい。この構成により、異なる偏波の複数のアンテナを切り替え、高い通信性能を発揮することができる。
また、前記アンテナ素子と前記第1のヒンジとの長さ方向の重複は、前記アンテナ素子の長さの略半分以下である構成でもよい。この構成により、アンテナ素子と第1のヒンジとの電磁結合が少なくなり、通信特性の劣化を防止できる。
また、本発明の携帯無線機は、前記第1の筐体と、前記第2の筐体と、前記第1のヒンジと、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記第1のヒンジの軸と直交する他方の軸で回動自在に連結し、導電性を有する第2のヒンジとを有し、前記アンテナ素子は、前記第1のヒンジと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記給電部に電気的に接続されており、前記第2のヒンジは、第3ヒンジ部及び第4ヒンジ部と、前記第3ヒンジ部と前記第4ヒンジ部とを電気的に接続すると共に、回動可能に支持する第2連結部とを有し、前記第1ヒンジ部は、前記第1の筐体に設けられ、前記第3ヒンジ部と接続し、前記第4ヒンジ部は、前記第1の回路基板の前記第1のヒンジ側の端部に電気的に接続されており、前記第2ヒンジ部は、前記第2の筐体に設けられ、前記第2の回路基板上のグラウンドパターンと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記第2の無線回路に電気的に接続されており、前記アンテナ素子と、前記第2のヒンジとが第1のダイポールアンテナを構成し、前記第1の回路基板のグラウンドパターン及び前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジと、前記第2の回路基板上のグラウンドパターンとが第2のダイポールアンテナを構成し、前記第2のヒンジが、前記第1のアンテナにおいてはグラウンドであり、かつ、前記第2のアンテナにおいては前記第2の回路基板から前記第1の回路基板へ給電する給電系である。この構成により、第1のダイポールアンテナとしては第2のヒンジがグラウンドであり、第2のダイポールアンテナとしては第1のヒンジ部が給電部として機能するため、筐体の薄型及び小型化が同時に可能であり、さらに2つのアンテナの主偏波成分が直交した放射特性を有するため、高い通信性能を発揮することができる。
また、更に、前記アンテナ素子と前記給電部との間にインピーダンスを整合するための第1の整合回路を備え、第1の整合回路のグラウンドと前記第2のヒンジとが電気的に接続された構成が好ましい。この構成により、第1のダイポールアンテナとしては第2のヒンジがグラウンドであり、第2のダイポールアンテナとしては第1のヒンジ部が給電系として機能するため、筐体の薄型及び小型化が同時に可能であり、さらに2つのアンテナの主偏波成分が直交した放射特性を有するため、高い通信性能を発揮することができる。
また、前記第1の整合回路は、一端が前記アンテナ素子と電気的に接続され、かつ、他端が前記第2の回路基板の第1の無線回路からの給電を行う給電部と接続され、前記第2の整合回路は、一端が前記第2ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が当該第2の回路基板の第2の無線回路と電気的に接続され、前記第1の無線回路は、前記第1のアンテナの動作周波数である第1の周波数に対応し、前記第2の無線回路は、前記第2のアンテナの動作周波数である第2の周波数に対応するようにしてもよい。この構成により、異なる周波数を用いて、2つのアンテナの主偏波成分が直交した良好なアンテナ特性を有することができる。
また、前記第1のアンテナの共振周波数を遮断する第1のフィルタおよび第2のフィルタと、前記第2のアンテナの共振周波数を遮断する第3のフィルタとを備え、前記第1のフィルタは、一端が前記第1ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が前記第3ヒンジ部に接続され、前記第2のフィルタは、前記第2の回路基板に配置され、一端が前記第2ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が当該第2の回路基板の前記第2の整合回路に電気的に接続され、第3のフィルタは、一端が前記第1ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が第1の整合回路に電気的に接続されるようにしてもよい。この構成により、ヒンジにおけるダイポールアンテナによる信号が、他のダイポールアンテナの一部となる第1および第2の筐体内の回路基板へ流れ出ることを防止できるため、異なる周波数を用いて同時に動作し、かつ、2つのアンテナの主偏波成分が直交した良好なアンテナ特性を有することができる。
また、前記給電部は、前記第1または第2の回路基板上に配置された無線回路から同軸線路を介して電気的に接続され、前記同軸線路の外導体は、前記第3ヒンジ部と前記第1または第2の回路基板のグラウンドとを電気的に接続するようにしてもよい。この構成により、第1のダイポールアンテナとしては第2のヒンジがグラウンドであり、第2のダイポールアンテナとしては第1のヒンジ部が給電系として機能するため、筐体の薄型及び小型化が同時に可能であり、さらに2つのアンテナの主偏波成分が直交した放射特性を有するため、高い通信性能を発揮することができる。
また、更に、前記第2の整合回路および前記給電部に電気的に接続され、第1のアンテナおよび第2のアンテナを切り替えるための高周波スイッチを備えるようにしてもよい。この構成により、異なる偏波の複数のアンテナを切り替え、高い通信性能を発揮することができる。
また、前記アンテナ素子と前記第1のヒンジおよび前記第2のヒンジとの長さ方向の重複は、前記アンテナ素子の長さの略半分以下であるようにしてもよい。この構成により、アンテナ素子と第1のヒンジおよび第2のヒンジとの電磁結合が少なくなり、通信特性の劣化を防止できる。
本発明の携帯無線機によれば、第1のヒンジが、第1のダイポールアンテナにおいてはグラウンドであり、かつ、第2のダイポールアンテナにおいては第2の回路基板から第1の回路基板へ給電する給電系であることから、2つの偏波の異なるダイポールアンテナが実現し、薄型及び小型の筐体であっても使用状態に応じた高い通信性能を発揮することができる。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の携帯無線機の第1の実施形態に係る折畳式携帯電話機10を示すものであり、この折畳式携帯電話機10は、第1の筐体を構成する上筐体11と、第2の筐体を構成する下筐体12と、これら上筐体11と下筐体12とを回動自在に連結するヒンジ13と、アンテナ素子14と、第1インピーダンス整合回路16A及び第2インピーダンス整合回路16Bと、第1無線回路17A及び第2無線回路17Bと、同軸路線18とを備える。
上筐体11は、図示外の表示部及び第1の回路基板(上部回路基板)11Aを備える。下筐体12は、図示外の操作部、第2の回路基板(下部回路基板)12A、前述した、第2インピーダンス整合回路16B、第1無線回路17A及び第2無線回路17Bを備える。
ヒンジ13は、第1のヒンジを構成するヒンジ体13Aと、前述した、アンテナ素子14と、第1インピーダンス整合回路16Aとを備える。本実施形態のヒンジ13では、詳細は後述するが、アンテナ素子14、第1インピーダンス整合回路16A、グラウンド134、スプリングコネクタ134Cなどが基板133上に設置される。
ヒンジ体13Aは、上筐体11と下筐体12とを回動自在に連結しており、図2に示すように、第2ヒンジ部を構成するヒンジ固定部131と、ヒンジ固定部131に回転可能に取り付けた、第1ヒンジ部を構成するヒンジ回転部132と、ヒンジ固定部131及びヒンジ回転部132を電気的に接続すると共に回動可能に支持する第1連結部130とを備え、いずれも導電性の材料で形成される。
ヒンジ固定部131は下筐体12に固定される。一方、ヒンジ回転部132は上筐体11に固定される。
基板133は、ヒンジ13内部の回転軸方向に沿って設け、例えばFPC(フレキシブルプリント基板)などで形成される。
グラウンド134は、図2に示すように、基板133上に設けた導体(例えば、銅箔)などで構成され、ここに、夫々導電性の材料で形成した同軸線路固定部134A及びスプリングコネクタ固定部134Bが固設され電気的に接続される。
同軸路線固定部134Aには、同軸路線18の一端部(外導体)側が固定される。スプリングコネクタ固定部134Bには、ヒンジ回転部132に対して回転自在の状態を保持してヒンジ体13Aとの電気的接続を図るため、前述のスプリングコネクタ134Cの端部を固着させる。従って、下部回路基板12Aのグラウンド、グラウンド134、ヒンジ体13Aは、電気的に接続される。アンテナ素子14は、第1インピーダンス整合回路16A及び同軸路線18の内導体を介して、第1無線回路17Aと電気的に接続される。ここでは、同軸線路18の内導体と第1の整合回路との接点を給電部15とする。
アンテナ素子14は、ヒンジ体13Aの軸方向と略並行に配置される。本実施形態のアンテナ素子14は、図2に示すように、基板133上に形成したもので、ヒンジ13での回転軸に平行な方向の電気長が、たとえば第1のダイポールアンテナの動作周波数(f1)に対応する波長λ1の略1/4の長さを有する。
第2インピーダンス整合回路16Bは、上部回路基板11Aのグラウンドと、接続するヒンジ13とを第2無線回路17Bの動作周波数(f2)においてインピーダンスを50Ωに整合する。一方、第1インピーダンス整合回路16Aは、アンテナ素子14を第1無線回路17Aの動作周波数(f1)においてインピーダンスを50Ωに整合する。
同軸路線18は、いずれも図示しないが、外導体と、内導体とを備える。外導体の一端部側は同軸路線固定部134Aに止め付けられ(図2参照)、外導体の他端部側は下部回路基板12Aのグラウンドと接続される。つまり、グラウンド134は、下部回路基板12Aのグラウンドと接続される。なお、同軸線路18は、電波の漏洩防止を考慮して、アンテナ素子14およびヒンジ体13Aで構成される第1のダイポールアンテナの動作周波数(f2)に対応する波長λ2の略1/4の長さに形成することが望ましい。
また、同軸路線18の内導体は、一端部が第1インピーダンス整合回路16Aを介してアンテナ素子14に接続され、他端部が第1の無線回路17Aに接続される。つまり、アンテナ素子14は、第1インピーダンス整合回路16Aを介して、第1無線回路17Aに電気的に接続される。
本実施形態では、アンテナ素子14とヒンジ体13Aが動作周波数f1で共振する第1のダイポールアンテナを構成する。なお、この動作周波数f1では、ヒンジ体13Aが第1のダイポールアンテナのグラウンドである。
また、上部回路基板11Aのグラウンドパターンと、下部回路基板12A上のグラウンドパターンとが、動作周波数f2で共振する第2のダイポールアンテナを構成する。なお、この動作周波数f2では、ヒンジ体13Aが、給電系を構成する。
次に、本実施形態の動作について、図3および図4を参照しながら説明する。
(I)第1のダイポールアンテナについて:
第1のダイポールアンテナは、第1無線回路17Aより同軸ケーブル18でアンテナ素子14に給電する。ここで、アンテナ素子14とヒンジ回転部132が接続するので、アンテナ素子14とヒンジ体13Aとがダイポールアンテナとして動作する。例えば、2GHz帯の通信用アンテナとすれば、アンテナ素子長が20mm、ヒンジ体13Aが20mmとなり2GHz帯において半波長ダイポールとして動作するため、図3(A)に示すXZ面の放射パターンでは主偏波が水平偏波成分となり、ほぼ無指向性の特性が得られる。
また、通話の場合は、図3(B)に示すように、使用者Mは携帯電話機10を傾けて使用する傾向にあるため、垂直偏波成分が増加し、通信用基地局の主偏波成分である垂直偏波と一致するために通信性能が高くできる。
(II)第2のダイポールアンテナについて:
第2のダイポールアンテナは、上部筐体基板11Aと下部筐体基板12Aとがヒンジ体13Aを給電系とした第2のダイポールアンテナとして動作する。従って、これを例えばDTV(デジタルテレビ)用のアンテナとすれば、たとえば上下の基板長が90mmとすると、図3(C)に示すXZ面の放射パターンでは、主偏波が垂直偏波成分となり8の字の特性が得られる。
また、TVを視聴する場合は、図3(D)のように、使用者Mは携帯電話機10を傾けて使用するため水平偏波成分が増加し、TV放送局の主偏波成分である水平偏波と一致するのでTVの受信感度を高くできる。
従って、本実施形態によれば、第1ダイポールアンテナを構成するアンテナ素子14のグラウンドである第1ヒンジ体13Aが、ヒンジ13に配置されており、さらに、第1ヒンジ体13Aが第2ダイポールアンテナの給電系と共用することで、アンテナ構成がヒンジ13の僅かなスペースで実現できる。このため、携帯電話機10の薄型・小形に有効である。即ち、上筐体11及び下筐体12内にアンテナスペースを必要としないので、小型の筐体が実現できるとともに、アンテナ部分が筐体外部に突出せずに済むので、外観を損ねることが回避できる。
さらに、本実施形態によれば、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナの主偏波成分が異なるために、偏波の異なる2つのアンテナとして同時に動作が可能である。
なお、アンテナ素子14と第1ヒンジ体13Aとの長さ方向の重複は、アンテナ素子14の長さの略半分以下であるようにしてもよい。この構成により、アンテナ素子14と第1ヒンジ体13Aとの電磁結合が少なくなり、通信特性の劣化を防止できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図4を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態の折畳式携帯電話機20は、上筐体11と、下筐体12と、ヒンジ13と、アンテナ素子14と、第1インピーダンス整合回路16A及び第2インピーダンス整合回路16Bと、第1無線回路17A及び第2無線回路17Bと、同軸路線18との他に、第1フィルタ21A、第2フィルタ21B及び第3フィルタ21Cを備えている。
第1の実施形態のアンテナ素子14およびヒンジ体13Aで構成する第1のダイポールアンテナが周波数f1(第1周波数)で動作する際に、ヒンジ体13Aが周波数f2(第2周波数)の給電系と共用しているため、ヒンジ体13Aからアンテナ素子14へ周波数f2の高周波電流を第3フィルタ21Cによって阻止させる。
また、第1の実施形態の上部筐体基板11Aと下部筐体基板12Aとがヒンジ体13Aを給電系とした構成の第2のダイポールアンテナが周波数f2(第2周波数)で動作する際に、ヒンジ体13Aが周波数f1のグラウンドと共用しているため、アンテナ素子14から上部回路基板11Aへ周波数f1の高周波電流が流れ込むのを、第1フィルタ21Aによって阻止し、アンテナ素子14から下部回路基板12Aへ周波数f1の高周波電流が流れ込むのを、第2フィルタ21Bによって阻止させる。
このように本実施形態では、アンテナ素子14及びヒンジ体13Aが、第1のダイポールアンテナとして周波数(f1)で動作する、または、上部筐体基板11Aと下部筐体基板12Aとがヒンジ体13Aを給電系とした、第2のダイポールアンテナとして周波数(f2)で動作する際に、各々他のアンテナとの電磁結合によるアンテナ特性の劣化をできるだけ排除させる。これにより、さらに安定した通信性能を実現できる。
なお、本実施形態では、第1フィルタ21A及び第2フィルタ21Bの双方を設置してあるが、いずれか一方のみを設置した構成であってもよい。
なお、本実施の形態では、第3フィルタ21Cを設置してあるが、フィルタの必要がない場合は、削除してもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図5を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態の折畳式携帯電話機30は、第1の実施形態と異なり、第1、第2無線回路17A,17Bの代わりに単一の無線回路31を備えるとともに、この無線回路31と第1インピーダンス整合回路16A及び第2インピーダンス整合回路16Bとの間の回路を切り替える高周波スイッチ32を備える。
無線回路31は、高周波スイッチ32により回路を切り替えることで、第2のダイポールアンテナ及び第1のダイポールアンテナにおける無線回路を兼用する。なお、第2のダイポールアンテナ及び第1のダイポールアンテナの構成については、この無線回路31を除いて、第1の実施形態と同じである。
高周波スイッチ32は、1系統の無線回路を用いて複数系統のアンテナのいずれかをたとえば使用状態応じて選択的に切り替えて使用するものである。
従って、本実施形態によれば、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナの主偏波成分とが異なるために、つまり、第1のダイポールアンテナでは主偏波が水平偏波成分であって、第2のダイポールアンテナでは主偏波が垂直偏波成分であるので、高周波スイッチ32でのダイポールアンテナの切り替えにより、偏波の異なるダイバーシチアンテナがヒンジ13の僅かなスペースで実現できる。このため、折畳式携帯電話機30の薄型化及び小形化には便宜である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図6〜図8を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態の折畳式携帯電話機40は、第1から第3の実施形態と異なり、上筐体11及び下筐体12が、図6に示す上下方向(縦方向)の他に、図7に示す左右方向(横方向)にも開閉可能な、2軸方式の折畳式携帯電話機を構成する。
従って、本実施形態の折畳式携帯電話機40では、上筐体11と、下筐体12と、ヒンジ13と、第1のインピーダンス整合回路42及び第2のインピーダンス整合回路61と、第1の無線回路43及び第2の無線回路62と、アンテナ素子14と、縦開き用のヒンジ体(以下、「第1ヒンジ体」とよぶ)13Aとの他に、横開き用の第2のヒンジを構成するヒンジ体(以下、「第2ヒンジ体」とよぶ)13Bを備える。
第2ヒンジ体13Bは、図8に示すように、第3ヒンジ部を構成するヒンジ固定部135と、ヒンジ固定部135に対して第2連結部を構成する回転軸137を回転中心にして横方向に回転可能な第4ヒンジ部を構成するヒンジ回転部136とを備える。ヒンジ固定部135はヒンジ13に固定されるとともに、ヒンジ回転部136は上筐体11に固定される。回転軸137は、ヒンジ体13Aの回転軸と直交する方向に沿って、上筐体11と下筐体12とを相対的に回転させる軸を構成し、ヒンジ固定部135とヒンジ回転部136とを回動可能に連結する。ヒンジ固定部135、回転軸137及びヒンジ回転部136はいずれも導電性の材料で形成され、ヒンジ固定部135からヒンジ回転部136まで電気的に接続される。
図6及び図7に示すように、第2ヒンジ体13B(ヒンジ固定部135)とアンテナ素子14との間はインピーダンス整合回路42で接続され、ヒンジ固定部135と下部回路基板12Aのグラウンドとの間は同軸線路18の外導体で接続される。下部回路基板12Aの第1の無線回路43と第1のインピーダンス整合回路42との間が同軸線路18の内導体で接続され、第2ヒンジ体13Bとアンテナ素子14とが、周波数f1で共振するダイポールアンテナ(第1のダイポールアンテナ)として動作する。
なお、第1のインピーダンス整合回路42は、アンテナ素子14を第1無線回路43の動作周波数(f1)においてインピーダンスを50Ωに整合する。
また、第2ヒンジ体13Bのヒンジ固定部135と第1ヒンジ体13Aのヒンジ回転部132とを電気的に接続し、第1ヒンジ体13Aヒンジ固定部131は、第2のインピーダンス整合回路61と接続し、第2インピーダンス回路61は、下部回路基板上12Aの第2無線回路62と接続する。第2ヒンジ体13Bのヒンジ固定部135は、上筐体11の上部回路基板11Aと電気的に接続される。
したがって、上部回路基板11Aのグラウンドパターンと、下部回路基板12A上のグラウンドパターンとが、動作周波数f2で共振する第2のダイポールアンテナを構成する。なお、この場合、第2のヒンジ体B及び第1のヒンジ体Aは、給電系として動作する。
アンテナ素子14は、ヒンジ13の一部を構成する上筐体11側のヒンジ部において、第2ヒンジ体13Bのヒンジ固定部135と略平行に配置される。
従って、2軸ヒンジ構成の本実施形態において、第1のダイポールアンテナを構成するアンテナ素子14のグラウンドである第2ヒンジ体13Bがヒンジ13に配置され、さらに、第2ヒンジ体が第2のダイポールアンテナの給電系と共用することで、アンテナ構成が、ヒンジ13の僅かなスペースで実現できる。このため、携帯電話機10の薄型・小形に有効である。即ち、上筐体11及び下筐体12内にアンテナスペースを必要としないので、小型の筐体が実現できるとともに、アンテナ部分が筐体外部に突出せずに済むので、外観を損ねることが回避できる。
従って、本実施形態によれば、1つのアンテナ部品、つまり単一のアンテナ素子14でマルチバンド動作が可能となる。これにより、例えば上述した2つのダイポールアンテナを同一周波数(f1=f2)で動作させる場合には、双方のアンテナでの偏波が直交するため、偏波ダイバーシチ効果が得られる。また、第2のダイポールアンテナは、第1のダイポールアンテナとは偏波の方向が直交するので、例えば、第1のダイポールアンテナをDTV用(視聴状態で水平偏波実現)として、第2のダイポールアンテナをセルラー用(通話時に垂直偏波実現)として用いれば、良好なアンテナ特性を有するマルチアンテナ機能が得られるので、便宜である。
なお、アンテナ素子14と第1ヒンジ体13Aおよび第2ヒンジ体13Bとの長さ方向の重複は、アンテナ素子14の長さの略半分以下であるようにしてもよい。この構成により、アンテナ素子14と第1ヒンジ体13Aおよび第2ヒンジ体13Bとの電磁結合が少なくなり、通信特性の劣化を防止できる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について、図9を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において、第4の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態の折畳式携帯電話機50が第4の実施形態と異なる点は、インピーダンス整合回路61と第1ヒンジ体13Aとの間に第1フィルタ71を配置するとともに、第1ヒンジ体13Aと第2ヒンジ体13Bとの接続ライン上に第2フィルタ72を配置し、第2ヒンジ体Bのヒンジ固定部135と第1整合回路42との間に第3フィルタ73を配置している点である。
第1フィルタ71、第2フィルタ72及び第3フィルタは、第1のダイポールアンテナと、第2のダイポールアンテナとの間の結合によるアンテナ特性の劣化を阻止するためのものであり、高周波フィルタとして機能する。
即ち、第1フィルタ71は、第1のダイポールアンテナに近接する第1ヒンジとの結合によって、第1ヒンジ体13Aから流れ込む高周波電流f1を下部回路基板12Aへ流れるのを阻止する。
同様に、第2フィルタ72でも、第1のダイポールアンテナに近接する第1ヒンジとの結合によって、第1ヒンジ体13Aから流れ込む高周波電流f1を上部回路基板11Aへが流れるのを阻止する。
また、第3フィルタ73は、第2のダイポールアンテナの高周波電流f2を第2ヒンジ体Bからアンテナ素子14へ流れ込むのを阻止する。
従って、本実施形態によれば、第1のダイポールアンテナと第2のダイポールアンテナ間の結合による特性劣化を低減できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
本発明の携帯無線機は、筐体の薄型及び小型化が同時に可能であって、しかも高い通話性能を発揮することができる効果を有し、例えば折畳式の携帯電話機などに有用である。
本発明の第1の実施形態に係る折畳式携帯電話機を示す正面図 本発明の第1の実施形態に係る第1のヒンジの構成を示す斜視図 (A)及び(B)は本発明の第1の実施形態に係る第1のダイポールアンテナの動作の際の放射パターン及び使用態様、(C)及び(D)は本発明の第1の実施形態の第2のダイポールアンテナの動作の際の放射パターン及び使用態様を示す説明図 本発明の第2の実施形態に係る折畳式携帯電話機を示す正面図 本発明の第3の実施形態に係る折畳式携帯電話機を示す正面図 本発明の第4の実施形態に係る2軸方式の折畳式携帯電話機を縦方向に開いたときの正面図 (A)及び(B)はその第4の実施形態に係る2軸方式の折畳式携帯電話機を横方向に開いたときの状態を示す正面図及び側面図 (A)は本発明の第4の実施形態に係る第2のヒンジの構成を示す斜視図、(B)はその回動状態を示す斜視図 本発明の第5の実施形態に係る折畳式携帯電話機を示す正面図 従来の折畳式携帯電話機の構成を示す平面図 従来の他の折畳式携帯電話機の構成を示す斜視図
符号の説明
10、20、30、40、50 折畳式携帯電話機
11 上筐体(第1の筐体)
11A 第1の回路基板(上部回路基板)
12 下筐体(第2の筐体)
12A 第2の回路基板(下部回路基板)
13 ヒンジ
13A ヒンジ体(第1のヒンジ;第1ヒンジ体)
130 第1連結部
131 ヒンジ固定部(第2ヒンジ部)
132 ヒンジ回転部(第1ヒンジ部)
13B ヒンジ体(第2のヒンジ;第2ヒンジ体)
134 グラウンド
135 ヒンジ固定部(第3ヒンジ部)
136 ヒンジ回転部(第4ヒンジ部)
137 第2連結部
14 アンテナ素子
15 給電部
16A、16B、42、61 インピーダンス整合回路
17A、17B、31、43、62 無線回路
18 同軸路線
21A、72 第1フィルタ
21B、71 第2フィルタ
21C、73 第3フィルタ
32 高周波スイッチ

Claims (14)

  1. 第1の回路基板が配置される第1の筐体と、
    第2の回路基板が配置される第2の筐体と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを回動自在に連結し、導電性を有する第1のヒンジと、
    前記第1のヒンジの近傍に前記第1のヒンジの軸方向と略並行に配置されるアンテナ素子と、
    前記第2の回路基板上の第1の無線回路及び第2の無線回路と、
    第1の無線回路に接続された給電部と、を備え、
    前記アンテナ素子は、前記第1のヒンジと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記給電部に電気的に接続されており、
    前記第1のヒンジは、第1ヒンジ部及び第2ヒンジ部と、前記第1ヒンジ部と前記第2ヒンジ部とを電気的に接続すると共に回動可能に支持する第1連結部とを有し、
    前記第1ヒンジ部は、前記第1の筐体に設けられ、前記第1の回路基板の前記第1のヒンジ側の端部に電気的に接続されており、
    前記第2ヒンジ部は、前記第2の筐体に設けられ、前記第2の回路基板上のグラウンドパターンと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記第2の無線回路に電気的に接続されており、
    前記アンテナ素子と、前記第1のヒンジとが第1のダイポールアンテナを構成し、前記第1の回路基板のグラウンドパターン及び前記第1のヒンジと、前記第2の回路基板上のグラウンドパターンとが第2のダイポールアンテナを構成し、
    前記第1のヒンジが、前記第1のダイポールアンテナにおいてはグラウンドであり、かつ、前記第2のダイポールアンテナにおいては前記第2の回路基板から前記第1の回路基板へ給電する給電系であり、
    前記第1のダイポールアンテナの動作周波数帯を遮断する第1の遮断手段の一端が前記第1ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が前記第1の回路基板の前記第1のヒンジ側の端部に電気的に接続され、
    前記第1のダイポールアンテナの動作周波数帯を遮断する第2の遮断手段の一端が前記第2ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が前記第2の回路基板に電気的に接続される携帯無線機。
  2. 請求項1に記載の携帯無線機であって、更に、
    前記アンテナ素子と前記給電部との間にインピーダンスを整合するための第1の整合回路を備え、
    第1の整合回路のグラウンドと前記第1のヒンジとが電気的に接続された携帯無線機。
  3. 請求項2に記載の携帯無線機であって、
    前記第1の整合回路は、一端が前記アンテナ素子と電気的に接続され、かつ、他端が前記第2の回路基板の第1の無線回路からの給電を行う給電部と接続され、
    前記第2の整合回路は、一端が前記第2ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が当該第2の回路基板の第2の無線回路と電気的に接続され、
    前記第1の無線回路は、前記第1のアンテナの動作周波数である第1の周波数に対応し、
    前記第2の無線回路は、前記第2のアンテナの動作周波数である第2の周波数に対応する携帯無線機。
  4. 請求項3に記載の携帯無線機であって、更に
    前記第2のアンテナの動作周波数帯を遮断する第3の遮断手段を備え
    前記第3の遮断手段は、一端が前記第1ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が第1の整合回路に電気的に接続される携帯無線機。
  5. 請求項3に記載の携帯無線機であって、更に、
    前記給電部は、前記第1または第2の回路基板上に配置された無線回路から同軸線路を介して電気的に接続され、
    前記同軸線路の外導体は、前記第1ヒンジ部と前記第1または第2の回路基板のグラウンドとを電気的に接続する携帯無線機。
  6. 請求項3に記載の携帯無線機であって、更に、
    前記第2の整合回路および前記給電部に電気的に接続され、第1のアンテナおよび第2のアンテナを切り替えるための高周波スイッチを備える携帯無線機。
  7. 請求項1に記載の携帯無線機であって、
    前記アンテナ素子と前記第1のヒンジとの長さ方向の重複は、前記アンテナ素子の長さの略半分以下である携帯無線機。
  8. 第1の筐体と、
    第2の筐体と、
    第1のヒンジと、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記第1のヒンジの軸と直交する他方の軸で回動自在に連結し、導電性を有する第2のヒンジとを有し、
    前記アンテナ素子は、前記第1のヒンジと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記給電部に電気的に接続されており、
    前記第2のヒンジは、第3ヒンジ部及び第4ヒンジ部と、前記第3ヒンジ部と前記第4ヒンジ部とを電気的に接続すると共に、回動可能に支持する第2連結部とを有し、
    前記第1ヒンジ部は、前記第1の筐体に設けられ、前記第3ヒンジ部と接続し、前記第4ヒンジ部は、前記第1の回路基板の前記第1のヒンジ側の端部に電気的に接続されており、
    前記第2ヒンジ部は、前記第2の筐体に設けられ、前記第2の回路基板上のグラウンドパターンと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記第2無線回路に電気的に接続されており、
    前記アンテナ素子と、前記第2のヒンジとが第1のダイポールアンテナを構成し、前記第1の回路基板のグラウンドパターン及び前記第1のヒンジ及び前記第2のヒンジと、前記第2の回路基板上のグラウンドパターンとが第2のダイポールアンテナを構成し、
    前記第2のヒンジが、前記第1のアンテナにおいてはグラウンドであり、かつ、前記第2のアンテナにおいては前記第2の回路基板から前記第1の回路基板へ給電する給電系であり、
    前記第1のダイポールアンテナの動作周波数帯を遮断する第1の遮断手段の一端が前記第1ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が前記第3ヒンジ部に接続され、
    前記第1のダイポールアンテナの動作周波数帯を遮断する第2の遮断手段が前記第2の回路基板に配置され、一端が前記第2ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が当該第2の回路基板に電気的に接続される携帯無線機。
  9. 請求項8に記載の携帯無線機であって、更に、
    前記アンテナ素子と前記給電部との間にインピーダンスを整合するための第1の整合回路を備え、
    第1の整合回路のグラウンドと前記第2のヒンジとが電気的に接続された携帯無線機。
  10. 請求項9に記載の携帯無線機であって、
    前記第1の整合回路は、一端が前記アンテナ素子と電気的に接続され、かつ、他端が前記第2の回路基板の第1の無線回路からの給電を行う給電部と接続され、
    前記第2の整合回路は、一端が前記第2ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が当該第2の回路基板の第2の無線回路と電気的に接続され、
    前記第1の無線回路は、前記第1のアンテナの動作周波数である第1の周波数に対応し、
    前記第2の無線回路は、前記第2のアンテナの動作周波数である第2の周波数に対応する携帯無線機。
  11. 請求項10に記載の携帯無線機であって、更に
    前記第2のアンテナの動作周波数帯を遮断する第3の遮断手段を備え
    前記第3の遮断手段は、一端が前記第1ヒンジ部と電気的に接続され、かつ、他端が第1の整合回路に電気的に接続される携帯無線機。
  12. 請求項11に記載の携帯無線機であって、更に、
    前記給電部は、前記第1または第2の回路基板上に配置された無線回路から同軸線路を介して電気的に接続され、
    前記同軸線路の外導体は、前記第3ヒンジ部と前記第1または第2の回路基板のグラウンドとを電気的に接続する携帯無線機。
  13. 請求項11に記載の携帯無線機であって、更に、
    前記第2の整合回路および前記給電部に電気的に接続され、第1のアンテナおよび第2のアンテナを切り替えるための高周波スイッチを備える携帯無線機。
  14. 請求項8に記載の携帯無線機であって、
    前記アンテナ素子と前記第1のヒンジおよび前記第2のヒンジとの長さ方向の重複は、前記アンテナ素子の長さの略半分以下である携帯無線機。
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