JP2008283631A - 携帯無線機用のアンテナ装置及びそれを用いた携帯無線機 - Google Patents

携帯無線機用のアンテナ装置及びそれを用いた携帯無線機 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のアンテナを近接して配置した場合でも、アンテナ間結合を低減し、無線特性の劣化を防ぐ携帯無線機を提供する。
【解決手段】導電性基板2の側端部の給電部11から給電される第1の無線部12用の第1のアンテナ10と、導電性基板2において第1のアンテナ10とは逆側の側端部の給電部21から給電される第2の無線部22用の第2のアンテナ20を第1のアンテナ11と対向して配置する。第1・第2のアンテナ10・20のうち少なくとも一方は先端を電気的に短絡する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機に関し、特に、複数の無線部を備え同時に送受信することができる携帯無線機に関する。
近年、デザイン上の理由等から、携帯無線機用のアンテナとしては内蔵アンテナが主流となってきている。図13及び図14は、一般的なストレート型携帯電話機の一構成例を示す図である。図13に示すように、携帯電話機1は、筐体3と、LCD表示部5と、操作部7と、を有しており、例えば、筐体3の上方にアンテナATが配置されている。図14に示す内部構成例では、筐体3内に回路基板2が設けられ、その上方に内蔵アンテナが配置されている。
内蔵アンテナとしては、主として、筺体にもある程度の高周波電流を流すことにより小型化が可能なλ/4アンテナが使用される。しかしながら、携帯無線機に関しては、小型化のニーズがますます高まっている。そのため、アンテナ用に十分なスペースを確保することができず、複数のアンテナを近接して配置する必要が生じる場合がある。このような場合に、アンテナ間のアイソレーションが十分には確保できずアンテナ間結合が生じてしまうことにより、アンテナの利得劣化やシステム間干渉等の悪影響を招き無線特性が劣化する。
筺体の上端部に異なる無線部の複数のアンテナを近接して配置した無線装置として、例えば、下記特許文献1に記載された装置がある。この無線装置においては、2つのアンテナにそれぞれ導電性基板を設け、この2つの導電性基板は、無線装置の厚さ方向に所定の間隔を空けて、チョークコイルやローパスフィルタなどの高周波遮断素子を介した制御線によって接続されている。上記のような構造とすることにより、アンテナ間結合を低減することができる。
特開2006―254082号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、厚さ方向に間隔を設けた異なる基板が必要となるため、ある程度のスペースも必要となり、部品の実装やデザイン上の制約が生じてしまう可能性があり、また、コストの増大を招く可能性もある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、導電性基板の上端部に近接して複数のアンテナを配置した場合であっても、新たな基板を設ける必要が無く、高周波遮断素子を使用せずにアンテナ間結合を低減できるようにして、コストの削減、携帯無線機の設計の自由度を上げることを目的とする。
本発明による携帯無線機用アンテナは、導電性基板の上端近傍に第1の無線部用の第1のアンテナを設け、前記導電性基板の上端近傍において前記第1のアンテナとは逆側に第2の無線部用の第2のアンテナを配置し、前記第1・第2のアンテナのうち少なくとも一方は先端を電気的に短絡することを特徴とする。
この構成によれば、前記第1のアンテナは先端を電気的に開放し、前記第2のアンテナは先端を電気的に短絡し、給電部または短絡部を基板の中央付近に設け、前記導電性基板からの突出は前記第1の無線部に使用周波数の波長λ1に対して略λ1/8以内とすることにより、前記第1のアンテナが前記導電性基板に高周波電流を流すことで動作するアンテナ方式であっても、前記第1のアンテナにより前記第2のアンテナに流れ込む電流と前記第1のアンテナにより前記導電性基板に流れ込む電流とが逆相にならないため、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの結合を抑える。また、前記第2のアンテナにより前記導電性基板に流れ込む高周波電流は縦方向に流れる高周波電流が支配的となるため第1のアンテナに流れ込み難い。従って第1・第2のアンテナ間結合を低減した携帯無線機用アンテナが提供される。また、前記第1のアンテナは前記波長λ1に対して電気的長さを略λ1/4とし、前記第2のアンテナは前記第2の無線部の使用周波数における波長λ2に対して電気的長さを略λ2/2とすることが好ましい。
また、第1のアンテナの先端を電気的に短絡し、前記第1の給電部または短絡部を基板の中央付近に設け、第2のアンテナの先端を電気的に短絡し、第2のアンテナの給電部または短絡部を基板の中央付近に設けることにより、第1・第2のアンテナの導電性基板に流れ込む高周波電流は縦方向に流れる高周波電流が支配的となるため互いのアンテナ同士に流れ込み難い。従って、第1のアンテナと第2のアンテナの結合を抑えた携帯無線機用アンテナが提供される。また、前記第1のアンテナは前記第1の無線部の使用周波数における波長λ1に対して電気的長さを略λ1/2とし、前記第2のアンテナは前記第2の無線部の使用周波数における波長λ2に対して電気的長さを略λ2/2とすることが好ましい。また、第1のアンテナを複数の周波数で使用する場合、第1のアンテナと短絡部との間に電気的長さを可変にする切り替え手段を備えることが好ましい。
上記のように、本発明はアンテナ間結合を低減したアンテナ装置を備えた携帯無線端末を提供するものである
本発明によれば、近接した位置に複数のアンテナを配置してもアンテナ間結合を低減することができ、アンテナ間結合による無線特性の劣化を防ぐことができるという利点がある。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態による携帯無線機について図面を参照しながら説明を行う。図1は、本実施の形態による携帯無線機の内部の一構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態による携帯無線機1は、略導電性部材を使用して形成された導電性基板2に第1・第2の無線部12・22を設け、導電性基板2の上端の左右の側端部には、第1の無線部12用の第1の給電部11と第2の無線部22用の第2の給電部21とが設けられている。また、導電性基板2の上端の中央付近には短絡部23を有し、板金等の導電性部材で形成された第1の無線部12用の第1のアンテナ10と、板金等の導電性部材で形成された第2の無線部22用の第2のアンテナ20と、を有している。
第1のアンテナ10は、第1の給電部11から給電され、その先端を電気的に開放し、第1の無線部12の使用周波数の波長λ1に対して略λ1/4の電気的長さを有する。
第2のアンテナ20は、第2の給電部21から給電され、その先端を短絡部23に電気的に短絡し、第2の無線部22の使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有し、導電性基板2からの突出量は上記波長λ1に対して略λ1/8以内である。
次に、本実施の形態における携帯無線機の動作について説明する。第1のアンテナ10は、λ/4アンテナであるため、導電性基板2にもある程度の高周波電流を流すことにより携帯無線機全体がアンテナとして動作している。
図2は、第2のアンテナ20’が、短絡部23で短絡されておらず、電気的に開放してλ/4アンテナとして動作する場合に、第1のアンテナ10による高周波電流14a〜14fの経路を示した図である。この場合、第2のアンテナ20に流れ込む高周波電流14eが、導電性基板2に流れる高周波電流14dと逆相となり、第1・第2のアンテナ10・20’が結合するため、第1の無線部用の使用周波数においてアンテナ間結合はかなり大きくなる。第2のアンテナ20’による高周波電流の経路は、これと左右を対称にした場合と同様であり、第2の無線部22用の使用周波数においてもアンテナ間結合がかなり大きくなるため無線特性が劣化する。
図3は、本実施の形態における第1のアンテナ10による高周波電流15a〜15fの経路を示した図である。第2のアンテナ20の先端を短絡する構成とすることによって、第2のアンテナ20に流れ込む第1のアンテナ10による高周波電流15eは、導電性基板2に流れる高周波電流15dと同相となる。また、第2のアンテナ20の導電性基板2からの突出をλ1/8以内とすることで、第2のアンテナ20上の高周波電流15dと逆相の第1のアンテナ10による電流は、高周波電流15dと打ち消し合うために流れにくくなる。従って、第1のアンテナ10と第2のアンテナ20とは結合せず、図2の場合に比べて、第1の無線部12用の周波数においてアンテナ間結合を大幅に低減することができる。
また、第2のアンテナ20は先端を短絡部23で短絡しているため、図4に示すように、第2のアンテナ20による高周波電流は25g〜25jに示すような経路で導電性基板2上の左右方向、下方に向けて流れる。短絡部23を導電性基板2の中央付近に設けることにより、左右に流れる高周波電流25iと高周波電流25jとは互いに逆向きとなるため相殺され、縦方向(下方向)に流れる高周波電流25hが支配的となる。従って、第2のアンテナ20による高周波電流は第1のアンテナ10には流れ込み難く、第1・第2のアンテナ10・20は結合せず第2の無線部22用の周波数においてもアンテナ間結合を低減できる。
ここで、以下に、W−CDMA帯を第1の無線部12用の使用帯域f1とし、ISM帯を第2の無線部22用の使用帯域f2とした具体例について図5を参照しながら説明する。尚、W−CDMA帯の送信帯は1920〜1980MHz、W−CDMA帯の受信帯は2110〜2170MHzを使用しており、ISM帯はBluetooth等に使用される帯域であり2400〜2483.5MHzを使用している。図5中に示した実線16は図2における第1のアンテナと第2のアンテナのアンテナ間結合を示し、破線17は図3における第1のアンテナと第2のアンテナのアンテナ間結合を示している。
上記構成とすることにより、第1の無線部12用の使用帯域f1においても、第2の無線部22用の使用帯域f2においても、アンテナ間結合が大幅に改善していることがわかる。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、複数のアンテナを基板上端の近接した位置に配置しても、高周波遮断素子や新たな基板を用いずに、アンテナ間結合を低減することができ、無線特性の劣化を防ぐことができるという利点がある。
尚、上記の実施の形態において、第1のアンテナ10として略L字型の例を示したが、F字型やI字型やメアンダ状などの異なる形状のアンテナであっても良い。また、第2のアンテナ20は、略コ字型の形状として示したが、先端を短絡することができれば、メアンダ形状やコイル状に巻くことによって電気的長さを長くするような形状であっても良い。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態によるアンテナについて図面を参照しながら説明を行う。図6に示すように、本実施の形態による携帯無線機101において、第1の無線部112用の第1のアンテナ110は、導電性基板102の上端の側端部に設けた第1の給電部111から給電され、先端を電気的に開放し、第1の無線部112の使用周波数の波長λ1に対して略λ1/4の電気的長さを有する。第2の無線部122用の第2のアンテナ120は、導電性基板102の上端の中央付近に配置された第2の給電部121から給電され、先端を第1のアンテナ110とは逆側の側端部に設けた短絡部123に電気的に短絡し、第2の無線部122の使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有する。
本実施の形態によれば、第1のアンテナ110により導電性基板102上を流れる高周波電流は図3に示した15a〜15fと同様の経路を流れる。また、アンテナ上に流れる電流の境界条件により第2のアンテナ120の短絡部と給電部とはいずれも電流最大の点であり、短絡部と給電部との位置を入れ替えた場合でも電流分布は変わらない。このため、第2のアンテナ120により第2のアンテナ120上・導電性基板102上を流れる高周波電流は第1の実施の形態において図4に示した25g〜25jと同様の経路を流れる。従って、第1の実施の形態と同様にアンテナ間結合を低減することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図7に示すように、本実施の形態による携帯無線機201において、導電性基板202上に、第1の無線部212と第2の無線部222とが設けられている。第1の無線部212用の第1のアンテナ210は、導電性基板202の上端の側端部に設けられた第1の給電部211から給電され、第1のアンテナ210先端を導電性基板202の上端の中央近傍に設けられた第1の短絡部213に電気的に短絡されており、第1の無線部212の使用周波数の波長λ1に対して略λ1/2の電気的長さを有する。
第2の無線部222用の第2のアンテナ220は、第1のアンテナ210の図面において左側とは逆側(右側)の側端部に設けられた第2の給電部221から給電され、先端を短絡部223に電気的に短絡し、第2の無線部222の使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有する。
以上のような構成とする場合に、図8に示すように、第1のアンテナ210による高周波電流215g〜215jは、短絡部213を介して導電性基板202上を流れる。短絡部213を導電性基板202の中央付近に設けることで、左右に流れる高周波電流215iと215jとは逆向きとなり相殺される方向にあるため、縦方向の高周波電流215hが支配的となる。従って、第1のアンテナ210による高周波電流は、第2のアンテナ220に流れ込みにくい構造となっている。また第2のアンテナ220による高周波電流は、図4に示した25g〜25jの経路と同様に導電性基板202上を流れ、第1のアンテナ210には流れ込みにくくなっている。
以上に説明したように、第1・第2のアンテナ210・220のうち両方とも先端を短絡することにより、第1・第2の実施の形態よりもアンテナ間結合を更に低減することができる。
尚、第1・第2のアンテナ210・220は、略コ字型の形状を有する例について説明したが、先端を短絡することができる形状であれば、メアンダ形状、コイル状に巻くことによって電気的長さを長くするような形状であっても良い。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図9に示すように、本実施の形態による携帯無線機301において、第1の無線部312用の第1のアンテナ310は、導電性基板302の上端の中央付近に設けた第1の給電部311から給電され、先端を導電性基板302の上端の側端部に設けられた短絡部313に電気的に短絡し、第1の無線部312の使用周波数の波長λ1に対して略λ1/2の電気的長さを有する。第2の無線部322用の第2のアンテナ320は、導電性基板302の上端の中央付近に設けた第2の給電部321から給電され、第1のアンテナ310とは逆側の側端部に設けた第2の短絡部323に先端を電気的に短絡し、第2の無線部322の使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有する。
本実施の形態によれば、第1のアンテナ310により第2のアンテナ320上及び導電性基板302上を流れる高周波電流は、図8に示した215g〜215jと同様の経路で流れ、第2のアンテナ320により導電性基板302上を流れる高周波電流は図4に示した25g〜25jと同様の経路を流れるため、第3の実施の形態と同様にアンテナ間結合を低減できるという利点がある。
すなわち、給電点と接地点(短絡点)とを、いずれか一方を基板の中央近傍において対を成すように、他方を基板の側部近傍において両端で対を成すように入れ替えても同様の効果が得られる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図10に示すように、本実施の形態による携帯無線機401において、第1の無線部412用の第1のアンテナ410は、導電性基板402の上端の側端部に設けた第1の給電部411から給電され、先端を導電性基板402の上端の中央付近に設けた短絡部413に電気的に短絡し、第1の無線部412の使用周波数の波長λ1に対して略λ1/2の電気的長さを有する。 一方、第2の無線部422用の第2のアンテナ420は、導電性基板402の上端の中央付近に設けた第2の給電部421から給電され、第1のアンテナ410とは逆側の側端部に設けた第2の短絡部423に先端を電気的に短絡し、第2の無線部422の使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有する。
このように、本実施の形態によれば、第1のアンテナ410により第2のアンテナ420上・導電性基板402上を流れる高周波電流は図8に示した215g〜215jと同様の経路で流れ、第2のアンテナ420により導電性基板402上を流れる高周波電流は図4に示した25g〜25jと同様の経路を流れるため、第3の実施の形態と同様にアンテナ間結合を低減できるという利点がある。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図11に示すように、本実施の形態による携帯無線機501において、第1・第3の無線部512・532に共用の第1のアンテナ510は、導電性基板502の上端の側端部に設けた第1の給電部511から給電され、先端を導電性基板502の上端の中央付近に設けた短絡部513に接続のON/OFFを切り替えるスイッチ514を介して電気的に短絡し、第1の無線部512の使用周波数の波長λ1に対して略λ1/2の電気的長さを有する。
一方、第2の無線部522用の第2のアンテナ520は、第1のアンテナ510とは逆側の側端部に設けた第2の給電部521から給電され、導電性基板502の上端の中央付近に設けた第2の短絡部523に先端を電気的に短絡し、第2の無線部522の使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有する。第3の無線部532は、第1の無線部512の使用周波数の略1/2倍の周波数で動作し、第1の無線部512と第3の無線部532との経路を切り替えるスイッチ534を介して第1の給電部511に接続する。
本実施の形態によれば、第1のアンテナ510と短絡部512との間にスイッチ514が挿入されており、スイッチON状態では第1のアンテナ510は電気的に短絡され、スイッチOFF状態では第1のアンテナ510は電気的に開放されていることとなる。
第1のアンテナ510は、スイッチON状態では先端が短絡されているためλ/2の電気的長さを有するアンテナとして動作し、スイッチOFF状態では先端が開放されているためλ/4アンテナとして動作する。ここで、第1のアンテナ510は、スイッチ514をON/OFFしても物理的長さはほぼ同じであるため、スイッチ514のOFF状態はスイッチ514のON状態の略2倍の周波数で第1のアンテナ510が動作することとなる。
従って、スイッチ514のON状態では、第1の無線部512用の周波数で動作し、スイッチ514のOFF状態では第3の無線部532用の周波数で動作する。スイッチ514のON/OFFとスイッチ534の経路を適宜選択することによって、第1のアンテナ510は、第1・第3の無線部512・532用として複数の周波数で使用することができる。
尚、第1のアンテナ510がλ/4アンテナとして動作した場合でも、第2のアンテナ520は先端を短絡しているため第1の実施の形態と同様に第1・第2のアンテナ510・520のアンテナ間結合は小さい。また、第2のアンテナ520の給電部と短絡部との位置関係は、短絡部が導電性基板502の上端の側端部にあり、給電部が導電性基板502の上端の中央付近としても良い。
より具体的に説明すると、第1のアンテナ510をスイッチ514のOFF状態にはλ/4アンテナとしてGSM帯(880〜960MHz)で動作するように設計することにより、スイッチ514のON状態にはλ/2アンテナとして動作するため、GSM帯の略2倍の周波数帯であるDCS帯(1710〜1880MHz)で動作させることができる。
また、本実施の形態では接続をON/OFFするスイッチを用いたが、スイッチの代わりにハイパスフィルタやノッチフィルタ等の高周波遮断素子を使用して、低域側の周波数では開放とすることによりλ/4アンテナとして動作させ、高域側の周波数では短絡とすることによりλ/2アンテナとして動作させることが可能であり、第1のアンテナ510を複数の周波数で使用可能である。ここで、スイッチではなく高周波遮断素子を使用することにより、スイッチ514が不要となり、それを動作させるための電力や配線がなくすことができるという利点がある。
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態について図面を参照しながら説明を行う。本実施の形態においては、上記のような第1・第2のアンテナに加えて、例えば地上デジタルテレビジョン放送の受信用に使用される第3のアンテナとしてホイップアンテナを配置した例について図面を参照しつつ説明する。図12に示すように本実施の形態による携帯無線機601であってデジタルテレビジョン放送受信機能を有する携帯無線器601において、第1の無線部612用の第1のアンテナ610は、導電性基板602の上端の側端部に設けた第1の給電部611から給電され、先端を電気的に開放し、第1の無線部612の使用周波数の波長λ1に対して略λ1/4の電気的長さを有する。
第2の無線部622用の第2のアンテナ620は、第1のアンテナ610とは逆側の側端部付近に設けた第2の給電部621から給電され、導電性基板602の上端の中央付近に設けた短絡部623に先端を電気的に短絡し、第2の無線部622の使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有する。
第3の無線部632用の第3のアンテナ630は、第1のアンテナ610とは逆側の側端部であって第2のアンテナ620よりもさらに逆側(端側)に設けられた第3の給電部631から給電され、第3の無線部632の使用周波数のλ3に対して略λ3/4の電気的長さを有する。
以下に、本実施の形態による携帯無線機のより具体的な例を示す。第1・第2・第3のアンテナ610・620・630において、W−CDMA帯・ISM帯・UHF帯(470〜770MHz)の3つのシステムを構成するものとする。
第2のアンテナ620を励振するためには、使用周波数λに対して略λ/2の電気的長さを必要とするため、第2のアンテナ620を一番高い使用周波数であるISM帯用のアンテナとして使用することで、他のW−CDMA・UHF帯用のアンテナとして使用する場合よりも物理的長さを抑えることができる。
第1・第3のアンテナ610・630は、いずれも使用周波数λに対して略λ/4の電気的長さを必要とするが、UHF帯はW−CDMA帯よりも使用周波数が低いため、長さを稼げるホイップアンテナを使用するのが好ましい。そのため第1のアンテナ610はW−CDMA帯用、第3のアンテナ630はUHF帯用のアンテナとして使用するのが適している。
上記のようなアンテナ構成とすることにより、第1・第2のアンテナ610・620のアンテナ間結合は第1の実施の形態と同様に低減することが可能である。第2・第3のアンテナ620・630のアンテナ間結合は、第2のアンテナ620をISM帯で使用することにより、W−CDMA帯よりも周波数が高いためUHF帯から周波数が離れており相対的にアンテナ間結合を低減することができる。また、好ましくは第3のアンテナ630に第1のアンテナ用のノッチフィルタ等の高周波遮断素子を挿入することにより、第1・第3のアンテナ610・630のアンテナ間結合を低減することができる。このようにして、導電性基板の上端に3つのアンテナを配置することも可能である。
なお、本実施の形態では3つのアンテナのうち第2のアンテナを最も高い周波数で励振するアンテナとしたが、第2のアンテナを最も低い周波数で励振するアンテナとしても同様の効果が得られる。
以上に説明したように、本発明の各実施の形態による携帯無線機によれば、近接した位置に複数のアンテナを配置してもアンテナ間結合を低減することができ、アンテナ間結合による無線特性の劣化を防ぐことができるという利点がある。
尚、上記実施の形態では、携帯無線機に利用する例について説明したが、アンテナ装置自体、このアンテナ装置を利用する種々の機器に利用可能なことは言うまでもない。また、上記の説明では、給電点、接地点などの位置を相対的に説明したが、これは、アンテナ装置の各部の配置について技術的な思想を説明するという観点から説明したものであり、同様の思想を内包する技術は全て本発明の範疇に入るものである。
本発明は携帯無線機に利用可能である。
本発明の第1の実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の構成例を示す図である。 本実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の電流経路と比較するための説明図である。 本実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の第1のアンテナの電流経路を示す説明図である。 本実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機における第2のアンテナの電流経路を示す説明図である。 本実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機におけるアンテナ間結合を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機一構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機一構成例を示す図である。 本実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の第1のアンテナの電流経路を示す図である。 本発明の第4の実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の一構成例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の一構成例を示す図である。 本発明の第6の実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の一構成例を示す図である。 本発明の第7の実施の形態による携帯無線機用アンテナ及び携帯無線機の一構成例を示す図である。 一般的な携帯電話機の外観構成例を示す図である。 図13に示す携帯電話機の内部構成例を示す図である。
符号の説明
1,101,201,301,401,501,601 携帯無線機(携帯電話機)
2,102,202,302,402,502,602 導電性基板
10,20,20´,110,120,210,220,310,320,410,420,510,520,610,620,630 アンテナ
11,21,111,121,211,221,311,321,411,421,511,521,611,621,631 給電部
12,22,112,122,212,222,312,322,412,422,512,522、532,612,622,632 無線部
23,113,123,213,223,313,323,413,423,513,523,623 短絡部
14a〜14f,15a〜15f,25g〜25j,115g〜115h 電流経路
514,534 スイッチ

Claims (15)

  1. 第1の無線部用の第1のアンテナと第2の無線部用の第2のアンテナと、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの地板となる導電性基板と、を有する携帯無線機用のアンテナ装置であって、
    前記第1のアンテナは、前記導電性基板の第1の側端近傍から給電され、先端が電気的に開放されており、
    前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナとは逆側の前記導電性基板の側端近傍から給電され、前記第1のアンテナと対向して配置されるとともにその先端が電気的に短絡されており、前記第1の無線部における使用周波数の波長λ1に対して略λ1/8以内だけ前記導電性基板から突出して配置されていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ装置。
  2. 第1の無線部用の第1のアンテナと第2の無線部用の第2のアンテナと、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの地板となる導電性基板と、を有する携帯無線機用アンテナであって、
    前記第1のアンテナは、前記導電性基板の側端近傍から給電され、先端が電気的に開放されており、
    前記第2のアンテナは、前記導電性基板の中央近傍から給電され、前記第1のアンテナを給電する側端近傍から離れる方向に向かって配置されるとともに、その先端が電気的に短絡されており、前記第1の無線部に使用周波数の波長λ1に対して略λ1/8以内だけ前記導電性基板から突出して配置されていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ装置。
  3. 第1の無線部用の第1のアンテナと第2の無線部用の第2のアンテナと、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの地板となる導電性基板と、を有する携帯無線機用アンテナであって、
    前記第1のアンテナは、前記導電性基板の側端近傍から給電され、先端が電気的に短絡されており、
    前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナとは逆側の側端近傍から給電されており、前記第1のアンテナと対向して配置されているとともに、先端が電気的に短絡されていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
  4. 第1の無線部用の第1のアンテナと第2の無線部用の第2のアンテナと、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの地板となる導電性基板と、を有する携帯無線機用アンテナであって、
    前記第1のアンテナは、前記導電性基板の中央近傍から給電され、先端が電気的に短絡されており、
    前記第2のアンテナは、前記導電性基板の中央近傍から給電され、前記第1のアンテナから離れる方向に向かって配置されるとともに、先端が電気的に短絡されていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
  5. 第1の無線部用の第1のアンテナと第2の無線部用の第2のアンテナと、前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナの地板となる導電性基板と、を有する携帯無線機用アンテナであって、
    前記第1のアンテナは、前記導電性基板の中央近傍から給電され、先端が電気的に短絡されており、
    前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナとは逆側の側端近傍から給電され、前記第1のアンテナに向かって配置されるとともに、先端が電気的に短絡されていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
  6. 前記第1のアンテナは、その使用周波数の波長λ1に対して略λ1/4の電気的長さを有し、前記第2のアンテナは、その使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  7. 前記第1のアンテナは、その使用周波数の波長λ1に対して略λ1/2の電気的長さを有し、前記第2のアンテナは、その使用周波数の波長λ2に対して略λ2/2の電気的長さを有することを特徴とする請求項3から5までのいずれか1項に記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  8. 前記第2のアンテナは、電気的長さを可変にするための可変手段を有することを特徴とする請求項3から5までのいずれか1項に記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  9. 前記可変手段は、前記第2のアンテナと前記短絡部との間に設けられ、その間における接続をON/OFFする切り替え手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  10. 前記可変手段は、前記第2のアンテナと前記短絡部との間に設けられた高周波遮断素子を備えることを特徴とする請求項8に記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  11. 請求項1から10までに記載の携帯無線機用アンテナ装置において、
    さらに、前記第1のアンテナとは逆側の側端近傍であって前記第2のアンテナよりも端部側に設けられた第3の給電部から給電される第3のアンテナを有することを特徴とする携帯無線機用アンテナ装置。
  12. 前記第3のアンテナは、前記第3の無線部の使用周波数のλ3に対して略λ3/4の電気的長さを有することを特徴とする請求項11に記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  13. 前記第3のアンテナは、テレビジョン受信機用のアンテナであることを特徴とする請求項11又は12に記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  14. 前記第1から第3までの3本のアンテナの並びとして、中央に最も高い周波数又は最も低い周波数で励振するアンテナを配置することを特徴とする請求項11から14までのいずれか1項に記載の携帯無線機用アンテナ装置。
  15. 請求項1から14までのいずれか1項に記載の携帯無線機用アンテナ装置を含んでなる携帯無線機。
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