JP2581323Y2 - 車両用サンバイザー - Google Patents

車両用サンバイザー

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JP2581323Y2
JP2581323Y2 JP8466092U JP8466092U JP2581323Y2 JP 2581323 Y2 JP2581323 Y2 JP 2581323Y2 JP 8466092 U JP8466092 U JP 8466092U JP 8466092 U JP8466092 U JP 8466092U JP 2581323 Y2 JP2581323 Y2 JP 2581323Y2
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JP
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propylene
sheet
sun visor
resin
based resin
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博行 倉持
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JSP Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用サンバイザーに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、保形性及び緩衝性のあるサンバイ
ザーとしては、段ボール等の部材の周囲にワイヤーを位
置させて、ワイヤーと段ボールとをテープで固着した強
度部材の両面にウレタン発泡体のごとき緩衝材を上記段
ボールに接着し、必要に応じて塩化ビニルシートを介在
させ、表皮材で覆ったものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のサンバイザーにおいては、構成する部材の点数が多い
ためにこれらを接着するのに手間がかかり、しかもワイ
ヤーと段ボールとをテープで固定する必要もあることか
ら工程が煩雑になり、製造において非常に手間がかかっ
ていた。また、サンバイザー全体の強度保持に使用され
る段ボールは吸湿し易く、吸湿すると著しく強度が落ち
て、潰れたり、折れ曲がり易くなり、長期の保形性にお
いて未だ不充分であった。本考案は上記の点に鑑み、製
造に手間がかからず、しかも緩衝性及び長期の保形性に
優れたサンバイザーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案車両用サンバイザ
ーは、プロピレン系樹脂発泡シート、熱可塑性樹脂フィ
ルム又はシート、及びプロピレン系樹脂発泡シートとを
接着してなる積層シート同士を、該積層シートの周縁部
付近にワイヤーを位置させて該ワイヤーを両積層シート
に挟んで接着させた芯材と、該芯材表面を被覆する表皮
材とからなることを特徴とする。
【0005】また、上記車両用サンバイザーにおいて、
プロピレン系樹脂発泡シートを構成するプロピレン系樹
脂が、長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂であるのが好
ましい。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図面は本考案の一実施例を示すものであ
る。本考案車両用サンバイザー1は図1に示すように、
プロピレン系樹脂発泡シート4、熱可塑性樹脂フィルム
又はシート5、及びプロピレン系樹脂発泡シート6とを
接着してなる積層シート3、3同士を、該積層シート
3、3の周縁部付近にワイヤー8を位置させて該ワイヤ
ーを二つの積層シート3、3にてサンドイッチするよう
に接着させた芯材2を、表皮材7で覆って構成されてい
る。尚、図1において、9は車両用サンバイザー1とサ
ンバイザー軸10を繋ぐ支承部材、10はサンバイザー
軸、11は車両用サンバイザー1を車両の室内天井部の
フロント側等に設けた係止部に係止固定するための係止
杆である。
【0007】芯材2の内層のプロピレン系樹脂発泡シー
ト4及び芯材2の表層のプロピレン系樹脂発泡シート6
の密度としては、通常0.015〜0.2g/cm3
あり、好ましくは0.02〜0.1g/cm3 である。
更に好ましくは、上記プロピレン系樹脂発泡シート6の
密度が0.06g/cm3 以下である。また、上記プロ
ピレン系樹脂発泡シート4と上記プロピレン系樹脂発泡
シート6の密度は異なっていても良く、この場合プロピ
レン系樹脂発泡シート4の密度よりプロピレン系樹脂発
泡シート6の密度の方が低いことが好ましい。
【0008】プロピレン系樹脂発泡シート4及びプロピ
レン系樹脂発泡シート6を構成する樹脂としては、例え
ばポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プ
ロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−ブ
テン共重合体等のプロピレン成分50モル%以上のプロ
ピレン系樹脂等が挙げられ、好ましくは長鎖分岐を有す
るプロピレン系樹脂である。上記の長鎖分岐を有するプ
ロピレン系樹脂としては、耐衝撃性が高く、腰のあるプ
ロピレン系共重合体が好ましく、特にプロピレン−エチ
レンブロック共重合体が好ましい。
【0009】上記オレフィンは、通常共重合体中に0.
5〜30重量%、特に1〜10重量%の割合で含有され
ることが好ましい。
【0010】上記長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂
は、通常の結晶性線状プロピレン系樹脂(通常、重量平
均分子量100000以上)であって、しかもその中に
アタクチック成分又は/及びアイソタクチックではある
が結晶していない成分を含む樹脂(以下、本考案で用い
るプロピレン系樹脂と区別するために、この樹脂を“通
常のプロピレン系樹脂”と称する。尚、単にプロピレン
系樹脂と称した場合には本考案で用いる樹脂を意味す
る。)に対し、低温分解型(分解温度:室温〜120℃
程度)の過酸化物を混合して120℃以下に加熱し、通
常のプロピレン系樹脂の主鎖にアタクチック又は/及び
結晶していないアイソタクチック成分を分岐鎖として結
合せしめる等の方法により得ることができ、通常、主と
して端部に長鎖分岐を有する枝分かれ状構造を有するも
のである。
【0011】上記低温分解型の過酸化物としては、ジ
(s−ブチル)ペルオキシジカーボネート、ビス(2−
エトキシ)ペルオキシジカーボネート、ジシクロヘキシ
ルペルオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオ
キシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジカー
ボネート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、
t−ブチルペルオキシネオデカノアート、t−アミルペ
ルオキシネオデカノアート、およびt−ブチルペルオキ
シピバラート等が例示される。
【0012】熱可塑性樹脂フィルム又はシート5の厚み
は通常3〜1000μmであり、好ましくは5〜500
μmである。
【0013】熱可塑性樹脂フィルム又はシート5を構成
する樹脂としては、上記した、プロピレン系樹脂発泡シ
ート4及びプロピレン系樹脂発泡シート6に用いられる
樹脂の他、上記の樹脂に、無水マレイン酸、グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート等を更に共重
合(変性)したもの等が挙げられる。これらのフィルム
又はシートはプロピレン系樹脂発泡シート4及び6との
接着性を有し、しかもこれらを積層すると車両用サンバ
イザーの保形性が大きく向上する。
【0014】表皮材7は芯材2を被覆するためのもの
で、織布、不織布、熱可塑性合成樹脂シート等よりな
る。
【0015】ワイヤー8は、車両用サンバイザー1が外
力を受けても容易に変形しない程度の強度を有していれ
ば良い。
【0016】本考案車両用サンバイザー1を製造するに
あたっては、先ずプロピレン系樹脂発泡シート4とプロ
ピレン系樹脂発泡シート6を積層とを、エクストルージ
ョンラミネート法等により、上記プロピレン系樹脂発泡
シート4及び6との接着性を有する熱可塑性樹脂フィル
ム又はシート5を介在させて接着して積層シート3を形
成し、その後必要に応じて110〜150℃程度の表面
温度となるように加熱処理(積層シートのカール等を取
り除く)し、所定の大きさに裁断し、次いで所定の大き
さの該積層シート3、3を、ワイヤー8の両側に1個づ
つ配置して該積層シート3、3でワイヤー8をサンドイ
ッチすると共に積層シート3どうしをホットメルト系接
着剤等を用いて貼り合わせて芯材2を形成した後、該芯
材2を表皮材6で覆って車両用サンバイザー1を形成す
る。尚、本考案においては、プロピレン系樹脂発泡シー
ト4及び6と接着性のないフィルム又はシート5を用い
ることもでき、この場合、プロピレン系樹脂発泡シート
4と、熱可塑性樹脂フィルム又はシート5と、プロピレ
ン系樹脂発泡シート6とを接着剤を用いて接着するが、
フィルム又はシート5としてはエクストルージョンラミ
ネート法が利用できるプロピレン系樹脂発泡シート4及
び6と接着性を有するものが製造コストが低減できて好
ましい。また本考案においては、積層シート3どうしを
接着する接着剤としては、上記以外にも粘着型、2液混
合型等の種々のものを用いることができる。また、積層
シート3どうしを互いに熱融着させて接着してもよい。
【0017】
【考案の効果】以上説明した如く本考案車両用サンバイ
ザーは、従来のサンバイザーに比べて部品点数が少なく
接着の手間がかからず、しかも段ボールを芯材に用いた
もののようにワイヤーと段ボールとをテープで固定する
必要がないため、製造に手間がかからず、また、段ボー
ルを用いないので吸湿による強度低下の虞れがなく、緩
衝性と長期の保形性に優れるという効果を有する。ま
た、プロピレン系樹脂発泡シートを構成するプロピレン
系樹脂が長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂である場合
には、該プロピレン系樹脂は無架橋で高独立気泡の高発
泡化が可能なので、緩衝性が高い上にリサイクルが可能
な車両用サンバイザーとすることができる。しかもこの
プロピレン系樹脂を基材とする発泡シートの場合、熱可
塑性樹脂シート又はフィルムとプロピレン系樹脂発泡シ
ートとを接着する際、該熱可塑性樹脂シート又はフィル
ムによりエクストルージョンラミネート法により積層し
てもその際の熱によって発泡シートの収縮や変形が起き
にくいと共に、上記熱可塑性樹脂シート又はフィルムが
比較的薄くてもサンバイザーの保形性が極めて良好とな
る。しかも長鎖分岐を有するプロピレン系樹脂を用いた
発泡シートはワイヤーをサンドイッチする場合、弾性変
形してワイヤーを押圧保持する性能に優れるため、積層
シート同士を接着するための接着剤を接着積層シートの
全面に位置させなくとも両者の間でワイヤーをしっかり
と保持することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案車両用サンバイザーの一部切欠斜視図で
ある。
【図2】図1のII−II線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
1 車両用サンバイザー 2 芯材 3 積層シート 4、6 プロピレン系樹脂発泡シート 5 熱可塑性樹脂フィルム又はシート 7 表皮材 8 ワイヤー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 3/02 B32B 5/18 B32B 5/32 B32B 27/32

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン系樹脂発泡シート、熱可塑性
    樹脂フィルム又はシート、及びプロピレン系樹脂発泡シ
    ートとを接着してなる積層シート同士を、該積層シート
    の周縁部付近にワイヤーを位置させて該ワイヤーを両積
    層シートに挟んで接着させた芯材と、該芯材表面を被覆
    する表皮材とからなることを特徴とする車両用サンバイ
    ザー。
  2. 【請求項2】 プロピレン系樹脂発泡シートを構成する
    プロピレン系樹脂が、長鎖分岐を有するプロピレン系樹
    脂である請求項1に記載の車両用サンバイザー。
JP8466092U 1992-11-13 1992-11-13 車両用サンバイザー Expired - Lifetime JP2581323Y2 (ja)

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JPH0642343U JPH0642343U (ja) 1994-06-03
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