JPH1142731A - 粘着シート材 - Google Patents

粘着シート材

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JPH1142731A
JPH1142731A JP9218097A JP21809797A JPH1142731A JP H1142731 A JPH1142731 A JP H1142731A JP 9218097 A JP9218097 A JP 9218097A JP 21809797 A JP21809797 A JP 21809797A JP H1142731 A JPH1142731 A JP H1142731A
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
synthetic resin
resin sheet
adhesive layer
soft synthetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP9218097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Miki
良明 三木
Shoji Yoshida
昭二 吉田
Koji Saito
孝司 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUKASA RUBBER KOGYO KK
Zeon Kasei Co Ltd
Original Assignee
TSUKASA RUBBER KOGYO KK
Zeon Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着剤層の粘着力が長期にわたり低下せず、
位置ずれ、剥離、落下などを長期にわたり有効に防止で
きる粘着シート材を提供すること。 【解決手段】 軟質合成樹脂シート10と、軟質合成樹
脂シート10の表面に接合され、軟質合成樹脂シート1
0に含まれる可塑剤の移行を遮蔽する遮蔽フィルム12
と、遮蔽フィルム12の表面に形成された粘着剤層14
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば遮音材、
制振材、緩衝材等に用いられる粘着加工された可塑剤を
含む軟質合成樹脂シートにおいて粘着力の低下による位
置ずれや剥離、落下を防止するシート材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、遮音、制振、緩衝等の種々の機能
をもたせた軟質合成樹脂シートが使用されているが、製
造や施工を簡略にするため、このシートに粘着加工を行
うことが多くなってきている。
【0003】しかしながら、軟質合成樹脂シートは可塑
剤を含有しているため、この可塑剤が粘着剤層へ移行
し、粘着剤の粘着力を低下させシートの位置ずれや剥
離、落下をおこすという課題を有する。
【0004】そのため、従来は、可塑剤に非移行制のポ
リエステル系可塑剤を使用したり、粘着塗工面をあらか
じめプライマー処理する等の方法が行われている。
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の方法
では、非移行性の可塑剤の場合、可塑化効率が低く、使
用量が増えてコスト増となるとともに、また移行を全く
抑えることは難しく、高温下や、高荷重下での使用や、
長期間にわたる使用では粘着力の低下がおこる。また、
プライマー処理をした場合も処理工程の面倒さととも
に、移行による粘着力の低下を充分に防げないとの課題
を有する。
【0005】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、軟質合成樹脂シートの表面に軟質合成樹脂シートに
含まれる可塑剤の移行を遮蔽する遮蔽フィルムを接合す
ることによって粘着剤層への可塑剤の移行を防ぎ、高温
下や、高荷重下、長期間の使用においても、粘着力の低
下による位置ずれや、剥離、落下を起こすことがないこ
とを見い出し、発明を完成させるに到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
粘着シート材は、可塑剤を含有する軟質合成樹脂シート
と、前記軟質合成樹脂シートの表面に接合され、前記軟
質合成樹脂シートに含まれる可塑剤の移行を遮蔽する遮
蔽フィルムと、前記遮蔽フィルムの表面に形成された粘
着剤層とを有する。
【0007】前記粘着剤層には剥離紙が積層されること
が好ましい。
【0008】前記軟質合成樹脂シートとしては、軟質の
ものであれば特に限定されず、軟質塩化ビニルシート、
塩化ビニル共重合体シート、酢酸ビニルシートなどが例
示されるが、好ましくは軟質塩化ビニルシートである。
軟質塩化ビニルシートは、安価でありながら、遮音、制
振、緩衝等への応用性に優れているからである。この軟
質塩化ビニルシートの厚みは、好ましくは0.05〜1
0mm、さらに好ましくは0.3〜5mmである。
【0009】また、この軟質塩化ビニルシートの中でも
無機系充填剤や、金属粉末等を充填して高比重にしたも
のは、位置ずれや、剥離、落下の問題が生じ難く、好ま
しい。この高比重軟質塩化ビニルシートの比重は1.3
以上である。
【0010】前記遮蔽フィルムとしては、可塑剤の透過
を遮蔽するフィルムであれば特に限定されず、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、エチレン酢酸ビニル共
重合体(EVA)フィルムなどが例示されるが、PET
フィルムが好ましい。遮蔽性に優れているからである。
この遮蔽フィルムの厚みは、特に限定されないが、好ま
しくは0.01〜0.5mm、さらに好ましくは0.02
〜0.1mmである。この厚みがあまりに薄いと、遮蔽特
性が低下する傾向にあり、あまりに厚いと、コスト高に
なる傾向にある。
【0011】前記粘着剤層としては、粘着性を有するも
のであれば特に限定されず、アクリル系、ブチルゴム系
などが例示されるが、アクリル系の粘着剤層が好まし
い。汎用性があり安価であるからである。粘着剤層の厚
みは、好ましくは1〜200μm、さらに好ましくは1
0〜100μm程度である。この厚みがあまりに薄い
と、粘着効果に乏しくなり、あまりに厚いと、施工時に
粘着剤がはみ出し好ましくない。
【0012】軟質合成樹脂シートの表面(遮蔽層と反対
側)には、表面層を形成しても良い。表面層としては、
特に限定されないが、不織布、織布などが用いられる。
この表面層の肉厚は、特に限定されないが、好ましくは
0.01〜5mm、さらに好ましくは0.02〜1mm程度
である。表面層は、必ずしも無くても良いが、表面層を
装着することで、意匠性、緩衝性、吸音性が向上する。
【0013】本発明に係る粘着シートは、粘着加工面に
剥離紙を仮貼着してあることが好ましい。剥離紙を貼着
することで、粘着シート材の保管や運送が容易になると
共に、施工時の使い勝手が向上するからである。
【0014】本発明に係る粘着シートを製造するには、
上記した所定の大きさの軟質合成樹脂シートの片面に遮
蔽フィルムを、公知の、例えば、塩化ビニルペースト等
の接着剤又は熱融着により積層し、この積層面にアクリ
ル系等粘着剤層を1〜200μmの厚さで塗布する。
【0015】上記塗布層面に好ましくは剥離紙を粘着し
ておく。なお、剥離紙の片面に前記粘着剤層を塗布し、
前記軟質合成樹脂シートと遮蔽フィルムを積層した遮蔽
フィルム面に粘着剤層を積層してもよい。
【0016】また、軟質合成樹脂シートの他面に不織布
等の表面層を接着積層してもよい。本発明の範囲内で他
の製造法で粘着シートを製造してもよい。
【0017】
【作用】本発明に係る粘着シート材では、軟質合成樹脂
シートと粘着剤層との間に遮蔽フィルムが介在してある
ので、粘着シート材が高温にさらされたり、荷重が作用
したり、長期間にわたって使用されたとしても、軟質合
成樹脂シートに含まれる可塑剤が、粘着剤層まで移行す
ることはなくなる。また、粘着剤層に含まれる溶剤が軟
質合成樹脂シートまで移行することもなくなる。このた
め、粘着剤層の粘着力が長期にわたり低下しないと共
に、軟質合成樹脂シートの物性も低下せず、シート材が
装着された部分の位置ずれ、剥離、落下などを長期にわ
たり有効に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0019】図1及び図2は、それぞれ本発明の1実施
形態に係る粘着シート材の斜視図である。
【0020】図1は軟質合成樹脂シート10、遮蔽フィ
ルム12、粘着剤層14、剥離紙16からなる粘着シー
ト材2を示し、図2は、表面層20、軟質合成樹脂シー
ト10、遮蔽フィルム12、粘着剤層14、剥離紙16
からなる粘着シート材2aを示す。本発明の実施形態
は、制振材として空調ダウト、ファン、コンプレッサ
ー、発電機、発動機等の外装パネル等に貼着したり、遮
音材として石コウボード、合板、壁材、天井材等に貼着
したり、また緩衝材として、床材、床下地パネル、排水
溝、配線溝のふた等のパッキングや、各種機械、家具等
のクッション材として貼着して使用することができる
が、必ずしも上述した実施形態に限定されるものではな
い。
【0021】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0022】実施例1 図1に示す断面構造の粘着シート材を準備した。軟質合
成樹脂シートは、無機充填剤として炭酸カルシウム25
重量パーセント、可塑剤としてDOP10重量%を含む
軟質塩化ビニルシート(シートの比重は1.6であっ
た)で厚みは1.5mmとした。遮蔽フィルムは0.0
3mmのPETフィルムを塩化ビニルペーストを塗付し
て軟質塩化ビニルシートに接着した。遮蔽フィルムの表
面にはアクリル系粘着剤(一方社油脂工業株式会社製A
S−5020)を30μmの厚みで塗布し粘着剤層を形
成した。
【0023】このシートを10cm×20cmの大きさ
に切り、垂直に置いた鋼板に粘着した。このものを80
℃、7日間垂直状態で放置し、位置ずれを調べた。その
結果位置ずれは全く見られなかった。
【0024】実施例2 図2に示す断面構造の粘着シート材を準備した。軟質合
成樹脂シートは、無機充填剤として炭酸カルシウム30
重量%、可塑剤としてDOP20重量%を含む比重1.
8の軟質塩化ビニルシートで厚みは1.3mmとした。
表面層に60g/m2のコットン不織布を塩化ビニルペ
ーストで接着した。遮蔽フィルムは、EVAフィルムで
あり、厚み50μmのものを軟質合成樹脂シートに熱融
着した。
【0025】遮蔽フィルムの表面にアクリル系接着剤
(一方社油脂工業製AS−5020)を30μmの厚み
で塗付し粘着剤層を形成した。
【0026】実施例1と同様の試験を行ったが位置ずれ
は全く見られなかった。
【0027】比較例1 実施例1において遮蔽フィルムのないものを準備した。
実施例1と同様の試験を行った結果、2mmの位置ずれ
が観察された。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、粘着剤層の粘着力が長期にわたり低下せず、位置ず
れ、剥離、落下などを長期にわたり有効に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実形態に係る粘着シート材
の部分斜視図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施形態に係る粘着シー
ト材の部分斜視図である。
【符号の説明】
2,2a… 粘着シート材 10… 軟質合成樹脂シート 12… 遮蔽フィルム 14… 粘着剤層 16… 剥離紙 20… 表面層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 133/06 C09D 133/06 C09J 7/02 C09J 7/02 Z (72)発明者 斉藤 孝司 東京都葛飾区東立石1丁目24番3号 司ゴ ム工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質合成樹脂シートと、 前記軟質合成樹脂シートの表面に接合され、前記軟質合
    成樹脂シートに含まれる可塑剤の移行を遮蔽する遮蔽フ
    ィルムと、 前記遮蔽フィルムの表面に形成された粘着剤層とを有す
    る粘着シート材。
  2. 【請求項2】 前記軟質合成樹脂シートが軟質塩化ビニ
    ルシートであり、前記遮蔽フィルムがポリエチレンテレ
    フタレートフィルムであり、前記粘着剤層がアクリル系
    の粘着剤層である請求項1に記載の粘着シート材。
JP9218097A 1997-07-29 1997-07-29 粘着シート材 Pending JPH1142731A (ja)

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