JP2581275B2 - 返却媒体作成制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はバンキングシステムにおける返却媒体を作成
する返却媒体作成制御装置に関する。

〔従来の技術〕

バンキングシステムにおいて、データ交換として持ち
込まれる磁気テープあるいは磁気フロッピー上のデータ
により、給与振込みあるいは公共料金引落しなどを行な
い、その処理結果を返却データとして同一交換媒体に出
力し返却媒体を作成している。

従来、この種の返却媒体作成制御装置では、返却媒体
の入出力装置に取り付けた返却媒体に、返却指示に基づ
いた返却データを出力し、返却媒体を作成していた。

ここでは第４図を参照して従来の返却媒体作成制御装
置を説明する。

まず、返却媒体の入出力装置45に返却媒体46を取り付
ける。次に返却指示部44より返却する返却データファイ
ル47を返却媒体46に出力するように、返却媒体作成制御
装置41の返却データ入力部42に対して指示する。返却デ
ータ入力部42は返却データファイル47の返却データを入
力する。返却データ出力部43は、返却データ入力部42が
入力した返却データを返却媒体46に出力する。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の返却媒体作成制御装置では、返却媒体
の返却先と返却データの返却先が合わない場合があると
いう欠点がある。

たとえば、返却媒体を不注意にも誤った場合あるい
は、返却指示を誤った場合に起こりえる。

バンキングシステムにおいて、この返却媒体の返却先
と返却データとの返却先が合わないことは、社会的信用
を損なうだけでなく、返却先の信用も損なうことにもな
る。

本発明の目的は、返却媒体上の制御データと、返却デ
ータファイル上の制御データとの内容が一致しているか
の妥当性チェックを行ない、一致している場合のみ、返
却媒体を作成する返却媒体作成制御装置を提供すること
である。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、バンキングシステムにおける引き落し結果
等のデータを返却媒体に出力する返却媒体作成制御装置
において、返却指示部と、保守指示部と、前記返却媒体
と、返却データファイルと、表示部とを具備し、前記返
却指示部より返却指示を受けて返却媒体読取り指示と返
却データファイル装置読取り指示を出力する返却指示受
付手段と、前記返却媒体読取り指示を受けて前記返却媒
体上に予め含まれている第一の制御データを入力する返
却媒体制御データ入力手段と、前記返却データファイル
装置読取り指示を受けて前記返却データファイル上に予
め含まれた第二の制御データを入力する返却データ制御
データ入力手段と、前記返却データファイル毎の保守用
データを格納する返却情報管理ファイルと、前記返却情
報管理ファイルにおける前記返却データファイルに対応
する前記保守用データにおける予め定められたエリアの
制御コードと、前記第一の制御データの予め定められた
エリアの前記制御コードと、前記第二の制御データの予
め定められたエリアの前記制御コードとを比較し、前記
比較結果前記制御コードが一つでも異なる場合は異常終
了指示を出力し、前記比較結果全て一致した場合は返却
データ入力指示を出力する返却媒体出力妥当性チェック
手段と、前記返却データ入力指示を受けて前記返却デー
タファイル上の前記返却データを入力する返却データ入
力手段と、前記返却データ入力手段により入力された前
記返却データを前記返却媒体に出力し、出力終了時に正
常終了指示を出力する返却データ出力手段と、前記異常
終了指示を受けて前記表示部に前記制御コード不一致の
情報を表示し、前記正常終了指示を受けて前記表示部に
前記返却媒体作成正常終了の情報を表示する返却処理結
果通知手段と、前記保守指示部よりの保守指示を受けて
前記返却情報管理ファイルの前記保守用データを保守す
る返却情報管理ファイル保守手段とを有することを特徴
とする。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。第１
図は本発明の一実施例の返却媒体作成制御装置による返
却媒体作成システムのシステム構成図である。このシス
テムでは、返却媒体作成制御装置１と、返却指示部11
と、保守指示部12と、返却媒体の入出力装置13と、返却
媒体14と、返却データファイル15と、表示部16により構
成されている。また、本実施例の返却媒体作成制御装置
１は、返却指示受付部２と、返却媒体制御データ入力部
３と、返却データ制御データ入力部４と、返却媒体出力
妥当生チェック部５と、返却情報管理ファイル６と、返
却処理結果通知部７と、返却データ入力部８と、返却デ
ータ出力部９と、返却情報管理ファイル保守部10より構
成されている。

返却指示受付部２は、センターコンソール等の返却指
示部11より返却データの返却指示を受付ける機能と、返
却媒体制御データ入力部３に対して、返却媒体14上の制
御データを入力するように指示する機能と、返却データ
制御データ入力部４に対して、返却データファイル15上
の制御データを入力するように指示する機能を有する。

返却媒体制御データ入力部３は、返却媒体入出力装置
13を介して返却媒体14上の制御データを入力する機能を
有する。

返却データ制御データ入力部４は、返却データファイ
ル15上の制御データを入力する機能を有する。

返却媒体出力妥当性チェック部５は、返却情報管理フ
ァイル６上の返却データファイルに対する返却先コード
と、返却媒体制御データ入力部３により入力した返却媒
体14上の制御データの返却先コードと及び返却データ制
御データ入力部４により入力した返却データファイル15
上の制御データの返却先コードとが同一であるかをチェ
ックし、返却データを返却媒体14に出力してよいかの妥
当性チェックを行なう機能を有する。

返却処理結果通知部７は返却媒体作成の処理結果を表
示部16へ通知する機能を有する。

返却データ入力部８は、返却データファイル15上の返
却データを入力する機能を有する。

返却データ出力部９は返却データ入力部８が入力した
返却データを返却媒体14に出力する機能を有する。

返却情報管理ファイル保守部10は、保守指示部12の指
示により返却情報管理ファイル６に対して、返却に関す
る管理情報を登録，更新，削除できる機能を有する。

第２図は、返却情報管理ファイル６の構成を示す図で
ある。返却情報管理ファイル６には、返却データファイ
ルごとに、返却先コードと、返却先コードの桁数と、返
却媒体上に制御データの返却先コード格納位置と、返却
データファイル上の制御データの返却先コード格納位置
とが格納されている。

第３図は、返却媒体上の制御データ31の返却先コード
と、返却データファイル上の制御データ32の返却先コー
ドを示す図である。

次に、第１図に示した返却媒体作成システムの本実施
例の返却媒体作成制御装置１の動作について説明する。
返却データは返却データファイル15に格納されているも
のとする。まず、返却操作者が、返却媒体の入出力装置
13に返却媒体14を取り付ける。次に、返却操作者は返却
指示部11より、返却媒体作成制御装置１の返却指示受付
部２に対して指定する返却データファイル15上の返却デ
ータを返却媒体14に出力するように指示する。

返却指示受付部２は、返却媒体制御データ入力部３に
対して、返却媒体14上の制御データを入力するように指
示し、かつ、返却データ制御データ入力部４に対して、
返却データファイル15上の返却データ制御データを入力
するように指示する。

返却媒体制御データ入力部３は、返却媒体14上の制御
データを入力する。

返却データ制御データ入力部４は、返却データファイ
ル15上の制御データを入力する。

返却媒体出力妥当性チェック部５は、返却媒体管理フ
ァイル６上の返却データファイルに対する返却先コード
と、返却媒体制御データ入力部３により入力した返却媒
体14上の制御データの返却先コードと及び返却データ制
御データ入力部４により入力した返却データファイル15
上の制御データの返却先コードとが同一であるかをチェ
ックする。その結果、返却先コードが違う場合には、返
却処理結果通知部７に対して返却先コードが違う旨を通
知し、返却処理結果通知部７は表示部16に返却先コード
が違う旨を表示する。

一方、返却先コードが同じである場合には、返却デー
タ入力部８に対して、返却データファイル15上の返却デ
ータを入力するように指示する。

返却データ入力部８は、返却データファイル15上の返
却データを入力する。

返却データ出力部９は、返却データ入力部８が入力し
た返却データを返却媒体14に順次出力する。そして、返
却データ出力部９は、返却データの全てを返却媒体に出
力し終ると、返却処理結果通知部７に対して返却媒体の
作成が完了したことを通知する。

返却処理結果通知部７は、表示部16に返却媒体の作成
が完了した旨を表示し、返却媒体の作成処理が完了す
る。

返却操作者は、返却情報管理ファイル６を保守する必
要がある場合、返却情報管理ファイル保守部10に対し
て、保守指示部12より返却を関する管理情報を登録，更
新あるいは削除するように指示する。

返却情報管理ファイル保守部10は、保守指示部12より
の指示通り、返却情報管理ファイル６に対して、返却に
関する管理情報の登録，更新あるいは削除を行ない、返
却情報管理ファイル６を保守することができる。

なお、本実施例での返却媒体作成制御装置１における
返却媒体出力妥当性チェック部５では、返却先コードに
よる妥当性チェックを取り上げて説明したが、返却媒体
14上の制御データの一部あるいは全部の項目による妥当
性チェックが可能であることはいうまでもない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、バンキングシステムに
おける返却媒体を作成するシステムにおいて、返却媒体
上の制御データと、返却データファイル上の制御データ
との内容が一致しているかの妥当性チェックを行ない、
一致している場合のみ返却媒体を作成することにより、
返却先の返却媒体に返却すべき返却先の返却データを出
力できる効果がある。

従って、返却媒体を不注意にも誤った場合あるいは、
返却するファイルの指示を誤った場合にも、返却媒体は
作成されず、返却媒体を再度、作成することができ、バ
ンキングシステムにおける社会的信用に寄与する効果は
大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の返却媒体作成制御装置によ
る返却媒体作成システムのシステム構成図、第２図は第
１図中の返却情報管理ファイルの構成の例を示す図、第
３図は第１図中の返却媒体上の制御データと返却データ
ファイル上の制御データの例を示す図、第４図は従来の
返却媒体作成制御装置を含む返却媒体作成システムのシ
ステム構成図である。 １……返却媒体作成制御装置、２……返却指示受付部、
３……返却媒体制御データ入力部、４……返却データ制
御データ入力部、５……返却媒体出力妥当性チェック
部、６……返却情報管理ファイル、７……返却処理結果
通知部、８……返却データ入力部、９……返却データ出
力部、10……返却情報管理ファイル保守部、11……返却
指示部、12……保守指示部、13……返却媒体の入出力装
置、14……返却媒体、15……返却データファイル、16…
…表示部、31……返却媒体上の制御データ、32……返却
データファイル上の制御データ、41……返却媒体作成制
御装置、42……返却データ入力部、43……返却データ出
力部、44……返却指示部、45……返却媒体の入出力装
置、46……返却媒体、47……返却データファイル。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バンキングシステムにおける引き落し結果
   等のデータを返却媒体に出力する返却媒体作成制御装置
   において、返却指示部と、保守指示部と、前記返却媒体
   と、返却データファイルと、表示部とを具備し、前記返
   却指示部より返却指示を受けて返却媒体読取り指示と返
   却データファイル装置読取り指示を出力する返却指示受
   付手段と、前記返却媒体読取り指示を受けて前記返却媒
   体上に予め含まれている第一の制御データを入力する返
   却媒体制御データ入力手段と、前記返却データファイル
   装置読取り指示を受けて前記返却データファイル上に予
   め含まれた第二の制御データを入力する返却データ制御
   データ入力手段と、前記返却データファイル毎の保守用
   データを格納する返却情報管理ファイルと、前記返却情
   報管理フィルムにおける前記返却データファイルに対応
   する前記保守用データにおける予め定められたエリアの
   制御コードと、前記第一の制御データの予め定められた
   エリアの前記制御コードと、前記第二の制御データの予
   め定められたエリアの前記制御コードとを比較し、前記
   比較結果前記制御コードが一つでも異なる場合は異常終
   了指示を出力し、前記比較結果全て一致した場合は返却
   データ入力指示を出力する返却媒体出力妥当性チェック
   手段と、前記返却データ入力指示を受けて前記返却デー
   タファイル上の前記返却データを入力する返却データ入
   力手段と、前記返却データ入力手段により入力された前
   記返却データを前記返却媒体に出力し、出力終了時に正
   常終了指示を出力する返却データ出力手段と、前記異常
   終了指示を受けて前記表示部に前記制御コード不一致の
   情報を表示し、前記正常終了指示を受けて前記表示部に
   前記返却媒体作成正常終了の情報を表示する返却処理結
   果通知手段と、前記保守指示部よりの保守指示を受けて
   前記返却情報管理ファイルの前記保守用データを保守す
   る返却情報管理ファイル保守手段とを有することを特徴
   とする返却媒体作成制御装置。