JP2580485Y2 - ブレーキライニング材の摩耗検知用プローブ - Google Patents

ブレーキライニング材の摩耗検知用プローブ

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JP2580485Y2
JP2580485Y2 JP1991110023U JP11002391U JP2580485Y2 JP 2580485 Y2 JP2580485 Y2 JP 2580485Y2 JP 1991110023 U JP1991110023 U JP 1991110023U JP 11002391 U JP11002391 U JP 11002391U JP 2580485 Y2 JP2580485 Y2 JP 2580485Y2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D66/00Arrangements for monitoring working conditions, e.g. wear, temperature
    • F16D66/02Apparatus for indicating wear
    • F16D66/021Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means
    • F16D66/022Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means indicating that a lining is worn to minimum allowable thickness
    • F16D66/023Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means indicating that a lining is worn to minimum allowable thickness directly sensing the position of braking members
    • F16D66/024Sensors mounted on braking members adapted to contact the brake disc or drum, e.g. wire loops severed on contact

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等の車両にお
いて、ブレーキライニング材の摩耗を検知するために設
けられる摩耗検知用のプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ブレーキは、ドラムブレーキにお
けるシューライニングあるいはディスクブレーキにおけ
るブレーキパッドのようなライニング材をロータに押し
付けることによって、ブレーキングを行うようにしてい
る。したがって、このライニング材の摩耗量を検知し、
過度の摩耗に至る前に警告を発するようにすることによ
り安全性の向上を図ることができる。
【0003】上記のような摩耗によるブレーキライニン
グ材の使用限界時を検知する手段として、ブレーキライ
ニング材もしくは該ブレーキライニング材の近傍に、そ
のブレーキライニング材が所定量摩耗したときロータと
接触するかもしくはロータとの接触で断線する導体を備
えたプローブを設け、前記導体がロータと接触するかも
しくはロータとの接触で断線したとき、警告灯の点灯等
によりブレーキライニング材の摩耗を知らしめるように
した接触式もしくは断線式の摩耗検知装置が既に公知で
ある。
【0004】図16は、制御部Aに接続された回路導体
Bによりループ状の検出部101を形成し、この検出部
101を樹脂製のハウジング102内に収納してなる、
断線式摩耗検知装置のプローブ100を示している。こ
のプローブ100は、前記検出部101をブレーキライ
ニング材C内に没入させた状態で、前記ブレーキライニ
ング材Cの裏金Dに固定されている。したがって、この
図16に示すプローブ100は、ブレーキライニング材
Cが所定量摩耗すると、ロータ(不図示)により前記検
出部101が切断される。
【0005】図17は接触式摩耗検知装置のプローブ2
00を示している。このプローブ200は、制御部A′
に接続された回路導体B′の先端を検出部201とし、
この検出部201をハウジング202内に固定したもの
である。この図17のプローブ200も、前記検出部2
01をブレーキライニング材C内に没入させた状態で、
前記ブレーキライニング材Cの裏金Dに固定されてい
る。この図17に示すプローブ200では、ブレーキラ
イニング材Cが所定量摩耗すると、前記検出部201が
車輪と一体に回転するロータRと接触し、前記制御部
A′に対して通電がなされる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上述したような断線式
あるいは接触式の摩耗検知装置によるブレーキライニン
グ材の摩耗検知は、プローブの破損を伴うものである。
したがって、一度検知がなされた場合は、前記プローブ
を新しいものと取り換える必要がある。
【0007】しかしながら、上記図16あるいは図17
に示す従来のプローブは、検出部101,201が回路
導体B,B′と一体であるため、摩耗検知がなされた後
で、このプローブ100,200ばかりでなく、プロー
ブ100,200と摩耗検知装置の制御部A,A′を接
続する回路導体B,B′をも取り換えなければならな
い。すなわち、従来のプローブによると、摩耗検知がな
されるたびにハーネスの取り換え作業を行わなければな
らず、その作業コストや取り換え用のパーツ代が高くつ
くという問題があった。
【0008】考案は上記のような事情に鑑みなされたも
のであって、ブレーキライニング材の摩耗による残量が
所定量に達したとき、ロータと接触するかもしくはロー
タとの接触で断線する導体を備えたブレーキライニング
材の摩耗検知用プローブであって、かつ、ブレーキライ
ニング材の摩耗を検知した後に、ハーネスの取り換え作
業を行わなくてもよいようにすることを可能としたブレ
ーキライニング材の摩耗検知用プローブを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する考案
によるブレーキライニング材の摩耗検知用プローブは、
ブレーキライニング材におけるロータとの非接触面から
前記ロータとの接触面側へ所定距離進んだ位置に一端が
設定される検出用導体と、この検出用導体を固定したプ
ローブ本体側ハウジングと、前記プローブ本体側ハウジ
ングに着脱自在であるプローブコネクタ側ハウジング
と、前記プローブコネクタ側ハウジングに固定され、か
つ前記プローブコネクタ側ハウジングを前記プローブ本
体側ハウジングに結合したとき、前記検出用導体の他端
と接触する端子とを備え、前記プローブコネクタ側ハウ
ジングを前記プローブ本体側ハウジングに結合したと
き、前記検出用導体の他端を取り囲む位置でそれら両ハ
ウジングと密着して、前記検出用導体と前記端子への水
の侵入を防止する軟質材よりなるパッキン材を、前記プ
ローブ本体側ハウジング側に設けたものである。
【0010】
【作用】考案によるブレーキライニング材の摩耗検知用
プローブによると、摩耗検知がなされた後は、摩耗検知
を終えた検出用導体を固定しているプローブ本体側ハウ
ジングをプローブコネクタ側ハウジングから取り外し、
新たなプローブ本体側ハウジングを前記プローブコネク
タ側ハウジングに結合するだけで、プローブの取換作業
を終えることができる。また、パッキン材がプローブ本
体側ハウジングに設けられているため、プローブの取り
換えと同時に、パッキン材が交換されることになる。
【0011】
【実施例】図1〜図3に示す実施例のブレーキライニン
グ材の摩耗検知用プローブ(以下、単にプローブとい
う。)は断線式のプローブであって、プローブ本体1と
プローブコネクタ2を備えている。これらプローブ本体
1とプローブコネクタ2は、プローブ本体1が雄コネク
タを構成するとともにプローブコネクタ2が雌コネクタ
を構成することにより互いに着脱自在である。
【0012】プローブ本体1は、図4〜図6に示すよう
に、ハウジング11、パッキン材12および検出用導体
13を備えている。
【0013】ハウジング11は、硬質樹脂により、一端
側開放の略筒状に形成されている。このハウジング11
の他端を閉塞する端部壁11aには、このハウジング1
1の外方へ向って突出する略角柱状の没入部11bが形
成されている。この没入部11bの立上がり部周囲には
前記端部壁11aの外面によって当接面11cが形成さ
れている。このハウジング11の外周には、前記当接面
11cと径方向において連続する面を有するフランジ1
1dが突設されている。また、図5に示すように、この
ハウジング11の上壁には、後述するプローブコネクタ
2の爪21Agが係合するための切欠孔11eが穿設さ
れている。また、図6に示すように、ハウジング11の
両側壁には、前記切欠孔11eよりも他端側すなわち前
記没入部11b側(矢符X方向側)に移行した位置に、
パッキン材12を係止するための係止孔11fがそれぞ
れ穿設されている。さらに、前記端部壁11aの内面に
は、横方向(図中矢符Y−Y′方向)中間部に、このハ
ウジング11の一端側(図中矢符X′方向側)へ延びる
仕切突起11gが形成されている。
【0014】パッキン材12は、ゴム等の軟質部材によ
り形成されたもので、両端開放の筒状部12aとこの筒
状部12aの一端部において径方向外側へ突出した左右
一対の耳部12bとからなる。筒状部12aの内周面お
よび外周面には、周方向に延びる溝が軸方向に複数個づ
つそれぞれ形成されており、これらの溝によって、前記
筒状部12aの内周面および外周面は、軸方向に凹凸が
連続した防水形状となっている。また、前記一対の耳部
12bは、前記ハウジング11の両側壁に形成した係止
孔11fにそれぞれ嵌合している。そして、この嵌合に
よって、当該パッキン材12は前記ハウジング11の端
部壁11aに隣接する位置に保持されている。
【0015】検出用導体13は偏平な金属片によりな
り、平面視略U字状に形成されている。この検出用導体
13は、U字の折返し部13aが前記ハウジング11の
没入部11bに埋め込まれている。前記検出用導体13
のU字の両端部はハウジング11の一端側(矢符X′方
向側)へ向って延びている。この検出用導体13のU字
の両端部は接触部13b,13cを構成している。これ
らの接触部13b,13cは、前記ハウジング11内に
おいて、前記仕切突起11gを挟む位置に配置されてい
る。
【0016】プローブコネクタ2は、図7に示すよう
に、ハウジング21と一対の端子22(図7においては
一方の端子22のみを図示)を備えている。
【0017】ハウジング21は、前記プローブ本体1の
ハウジング11と同様の硬質樹脂によって形成されてお
り、ハウジング本体21Aと係止片支持部材21Bとに
より構成されている。
【0018】ハウジング本体21Aは、前記プローブ本
体1のハウジング11内に挿入することができる外形を
有している。ハウジング本体21Aは内部に一対の端子
22をそれぞれ収納するための空間21Aa(図7にお
いては一方の空間21Aaのみを図示)を備えている。
また、このハウジング本体21Aの先端には、前記パッ
キン材12の内径よりもやや径の大きい突起部21Ab
が形成されている。この突起部21Abの先端面の下部
には、後述する係止片支持部材21Bを装着するための
装着孔21Acが開設されている。また、前記突起部2
1Abの先端面の上部には、前記プローブ本体1の仕切
突起11g上部および接触部13b,13cを挿入する
ための挿入孔21Adが形成されている。また、このハ
ウジング本体21Aの後端面には、前記空間21Aa内
に一対の端子22を挿入するための挿入口21Aeが形
成されている。さらに、このハウジング本体21Aの上
面には、中央よりも前端側から後方へ延びる弾性片21
Afが形成されている。また、この弾性片21Afの上
面の所定位置に、上方へ突出する爪21Agが形成され
ている。さらに、前記空間21Aaには、この空間21
Aaに挿入される端子22に押圧されることによって下
方へ撓む係止片21Ahが形成されている。この係止片
21Ahは、端子22による押圧を解除されると、上方
の正常位置へ弾性復帰する。前記係止片21Ahは、前
記正常位置において、端子22に形成した係止凹部22
Ajに嵌入する。
【0019】係止片支持部材21Bは、前記ハウジング
本体21A内の所定位置に端子22を挿入した後、前記
装着孔21Acに挿入することによって前記ハウジング
本体21Aに固定される。この係止片支持部材21B
は、前記装着孔21Acに装着されることによって、前
記ハウジング本体21の係止片21Ahの下方への移動
を阻止する。また、この係止片支持部材21Bには、前
記プローブ本体1の仕切突起11gの下部を挿入するた
めの切欠部21Baが形成されている。
【0020】端子22は、金属片により一体形成された
検出用導体接触部22Aと電線接続部22Bとを備えて
いる。
【0021】検出用導体接触部22Aは筒状に形成され
ており、図3に示すように、その内部には、この検出用
導体接触部22Aの周壁を切り起こし且つ折曲すること
により形成された接片22Aaが設けられている。この
接片22Aaは、検出用導体接触部22Aに挿入された
前記検出用導体13の接触部13b,13cに弾接す
る。また、この検出用導体接触部22Aには、この端子
22をハウジング本体21の所定位置に挿入したときに
このハウジング本体21の係止片21Ahに対応する位
置に、係止凹部22Ajが形成されている。この係止凹
部22Ajは、検出用導体接触部22Aの外壁をその一
部を残して内側に打ち抜くことにより、いわゆるランス
(不図示)とともに形成されている。
【0022】電線接続部22Bには、摩耗検知装置の制
御部(不図示)とこのプローブコネクタ2とを接続する
電線Eが、防水用のゴム製パッキン22Cを介して接続
されている。なお、電線Eは、先端において被覆部E2
が除去され導体E1が露出している(図3参照)。ま
た、前記ゴム製パッキン22Cは、その内周面が被覆部
E2の先端に密着するとともに、外周面がハウジング本
体21Aの内壁面に密着している。前記電線接続部22
Bの端部は、前記電線Eに前記ゴム製パッキン22Cを
介して圧着されている。また、電線接続部22Bの前記
端部を除く部分は、前記電線Eの先端において露出した
導体E1に圧着されている。
【0023】図9は、以上のようにしてなるプローブを
自動車のディスク型ブレーキ装置に装着した状態を示し
ている。この装着は以下のようにして行うことができ
る。
【0024】まず、プローブ本体1のハウジング11の
没入部11bをブレーキパッドP内に没入させた状態
で、フランジ11dを前記ブレーキパッドPの裏金Dに
ねじ止め等により固定する。このとき、検出用導体13
の折返し部13aの先端は、前記ブレーキパッドPにお
ける、ロータRとの非接触面P1から前記ロータRとの
接触面P2側へ所定距離L進んだ位置に設定される。前
記所定距離Lは、ブレーキパッドPの摩耗残量の限界値
に基づいて設定され、既述から明らかなように、ハウジ
ング11に対する検出用導体13の固定位置を調整する
ことにより適宜な値に変更することが可能である。
【0025】次に、端子22に電線Eを接続したプロー
ブコネクタ2をプローブ本体1に結合する。この結合
は、プローブコネクタ2のハウジング本体21Aに形成
した弾性片21Afを外力により下方に撓ませた状態
で、プローブコネクタ2のハウジング21をプローブ本
体1のハウジング11内に挿入することによって行うこ
とができる。前記ハウジング本体21Aの弾性片21A
fに形成した爪21Agがハウジング11の切欠孔11
eに対応する位置に到達した時点で、前記弾性片21A
fに対する外力を解除すると、前記爪21Agは切欠孔
11eの後端周縁に係合し、ハウジング21はハウジン
グ11からの離脱を阻止される。また、ハウジング21
をハウジング11に挿入するのに伴って、プローブ本体
1側の検出用導体13の接触部13b,13cおよびハ
ウジング11に形成した仕切突起11gが、ハウジング
21の挿入孔21Adおよび切欠部21Baを介してハ
ウジング21内に侵入する。また、ハウジング21内に
侵入した前記接触部13b,13cは、さらに端子22
の検出用導体接触部22A内に侵入する。このようにし
て検出用導体接触部22A内に侵入した前記接触部13
b,13cに、前記検出用導体接触部22A内に設けた
接片22Aaが弾接することにより、検出用導体13と
端子22が電気的に接続される。また、このようにプロ
ーブコネクタ2とプローブ本体1とが結合されると、パ
ッキン材12の筒状部12aの外周面がプローブ本体1
のハウジング11の内周面に密着されると共に、筒状部
12aの内周面がハウジング本体21Aの外周面と密着
して、検出用導体13及び端子22への水の侵入が防止
される。
【0026】以上のようにして自動車のブレーキ装置に
装着された上記プローブは、ブレーキパッドPがロータ
Rとの接触で摩耗し、前記ブレーキパッドPの残り厚み
が前記所定距離Lを下回ると、検出用導体13の折返し
部13aがロータRに接触して断線する。したがって、
電線Eに検出用導体13の断線により作動する摩耗検知
装置の制御部を接続しておくことにおり、ブレーキパッ
ドPが所定量摩耗したことを検知することができる。
【0027】上記プローブによりプレーキパッドPの摩
耗が検出された場合、プローブのプローブ本体1は損傷
しており、再使用することはできない。しかし、上記の
考案によるプローブでは、摩耗の検出によって損傷する
のはプローブ本体1のみであり、電線Eを接続したプロ
ーブコネクタ2は全く損傷することはない。したがっ
て、上記プローブでは、摩耗検出後、プローブ本体1か
らプローブコネクタ2を外し、ブレーキパッドPの裏金
Dに固定されている損傷したプローブ本体1を新たなプ
ローブ本体1に取り換え、次いでこの新たなプローブ本
体1に再度プローブコネクタ2を結合することで、プロ
ーブコネクタ2に接続された電線Eを含むハーネスには
何等手を加えることなく、プローブの交換作業を終える
ことができる。プローブ本体1からプローブコネクタ1
を取り外す作業は、プローブコネクタ1の弾性片21A
fを外力によって下方に撓ませることにより、爪21A
gと切欠孔11eの係合を解除し、次いでプローブコネ
クタ2を引き出すことにより容易に行うことができる。
また、パッキン材12がプローブ本体1側に設けられて
いるため、プローブ本体1を取り換えるのと同時に、そ
のパッキン材12も同時に交換されることになる。この
ように、ゴム等の比較的劣化しやすい軟質材により形成
されたパッキン材12がプローブ本体1の交換と同時に
交換され、ブレーキライニング周りの被水しやすい位置
に設けられたプローブの防水性を維持することができ
る。
【0028】図10は考案による他のブレーキライニン
グ材の摩耗検知用プローブを示している。この図10に
示すプローブは、接触式のプローブであって、プローブ
本体51とプローブコネクタ52を備えている。
【0029】プローブコネクタ52は、内蔵する端子
(不図示)の数が1個である点を除いて、先の実施例の
プローブにおけるプローブコネクタ2とほぼ同様の構成
である。したがって、ここでは、図10のプローブコネ
クタ2と対応する部位に、このプローブコネクタ2に付
した符号の前に「5」を付加した符号を付すのみとし、
詳細な説明は省略する。
【0030】プローブ本体51も、検出用導体513、
およびブレーキパッドの裏金に対する取付手段が、先の
実施例の検出用導体13および取付手段であるフランジ
11dと異なる他は、先の実施例のプローブ本体1とほ
ぼ同様の構成である。したがって、ここでは、図11〜
図13に基づいて、検出用導体513、およびブレーキ
パッドの裏金に対する取付構造についてのみ説明する。
前記プローブ本体51の他の部位に関しては、先の実施
例のプローブ本体1に付した符号の前に「5」を付加し
た符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0031】前記プローブ本体51のハウジング511
は、他方の面を閉塞する端部壁511aに円柱状の突出
部511Aを備えている。この突出部511Aの先端部
がこのハウジング511の没入部511bを構成してい
る。前記突出部511Aには、前記没入部511bと隣
接する位置に、図12および図13に示すような取付用
の凹部511eが形成されている。この凹部511e
には、このハウジング511と別体の取付用ワッシャ
511e(図14参照)の内周縁部が嵌合する。
【0032】プローブ本体51の検出用導体513は、
角柱状の金属板によって形成されている。この検出用導
体513は、その先端が前記没入部511a内の所定位
置に設定された状態で、先端部側513aが前記突出部
511Aに埋め込まれている。検出用導体513の後端
部側513bは、ハウジング511内の空間部に突出し
ている。この後端部側513bは、プローブコネクタ5
2に保持された端子(不図示)との接触部を構成してい
る。
【0033】以上のようにしてなる図10のプローブの
プローブ本体51は、図14に示すように、ワッシャ5
11eを用いて自動車のブレーキ装置に装着される。
すなわち、前記ワッシャ511eの内周縁を前記プロ
ーブ本体51の突出部511Aに形成した凹部511e
に嵌入させ、ハウジング511の没入部511bをブ
レーキパッドP内に没入させた状態で、前記ブレーキパ
ッドPの裏金Dに前記ワッシャ511eをねじ止め等
により固定している。このとき、検出用導体513の先
端は、先の実施例における検出用導体13の折り返し部
13aの先端と同様、前記ブレーキパッドPにおける、
ロータRとの非接触面P1から前記ロータRとの接触面
P2側へ所定距離L進んだ位置に設定される。
【0034】裏金Dに取り付けられたプローブ本体51
に対するプローブコネクタ52の取付手順は先の実施例
の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0035】この図10〜図14に示すプローブでは、
ブレーキパッドPが所定量摩耗することによって、ブレ
ーキング時に検出用導体513がロータRに接触する。
したがって、摩耗検知装置の摩耗検出端子の一方の極を
前記ロータRに接続し、他方の極をプローブコネクタ5
2の端子(不図示)に接続しておくことにより、ブレー
キパッドPの摩耗による残量が限界値に近づいたこと検
知することができる。
【0036】この図10〜図14のプローブも、摩耗検
出後には、プローブ本体51からプローブコネクタ52
を取り外し、損傷したプローブ本体51を新たなプロー
ブ本体に取り換え、次いでこの新たなプローブ本体51
にプローブコネクタ52を接続することによって、プロ
ーブコネクタ52に接続した電線Eを含むハーネスの交
換作業を行うことなく、プローブの交換を行うことがで
きる。また、パッキン材512がプローブ本体51側に
設けられているため、ゴム等の比較的劣化しやすい軟質
材により形成されたパッキン材512がプローブ本体5
1の交換と同時に交換され、ブレーキライニング周りの
被水しやすい位置に設けられたプローブの防水性を維持
することができる。
【0037】なお、上記各実施例のプローブはブレーキ
パッドP上に配置し、このプローブの没入部11a,5
11aをブレーキパッドP内に埋め込むようにしている
が、考案によるプローブは、図15に示すように、ブレ
ーキパッドPと隣接する位置に配置するようにしてもよ
い。この図15は、前記図1〜図9に示したプローブ
を、ブレーキパッドPの外側に装着した状態を示してい
る。この図15の場合でも、検出用導体13,513の
先端は、ブレーキパッドPにおける、ロータRとの非接
触面P1から前記ロータRとの接触面P2側へ所定距離
L進んだ位置に設定する。
【0038】また、上記実施例のプローブは、摩耗を検
出するブレーキライニング材としてディスクブレーキの
ブレーキパッドを対象としているが、考案のプローブ
は、ドラムブレーキのシューライニングの摩耗を検出す
る場合にも同様に適用することができる。
【0039】
【考案の効果】考案によるブレーキライニング材の摩耗
検知用プローブによると、ブレーキライニング材の摩耗
を検知した後に前記プローブを取り換える際に、このプ
ローブに接続される電線を含むハーネスを取り換える作
業を行うことなくプローブの交換を行うことができるか
ら、プローブの取り換えに要するコストを大幅に低減さ
せることができるという効果を奏する。また、パッキン
材がプローブ本体側ハウジングに設けられているため、
比較的劣化しやすい軟質材により形成されたパッキン材
がプローブの交換と同時に交換され、ブレーキライニン
グ周りの被水しやすい位置に設けられたプローブの防水
性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】考案によるブレーキライニング材の摩耗検知用
プローブをプローブ本体とプローブコネクタに分解した
状態を示す平面図である。
【図2】図1のプローブ本体とプローブコネクタの結合
状態を示す一部を切り欠いた平面図である。
【図3】図1のプローブ本体とプローブコネクタの結合
状態を示す縦断面図である
【図4】図1のプローブ本体の背面図である。
【図5】図4のV −V 断面図である。
【図6】図4のVIーVI断面図である。
【図7】図1のプローブコネクタの縦断面図である。
【図8】図1のプローブコネクタの正面図である。
【図9】図1のブレーキライニング材の摩耗検知用プロ
ーブの使用状態説明図である。
【図10】考案による他のブレーキライニング材の摩耗
検知用プローブを示す一部を切り欠いた側面図である
【図11】図10のプローブのプローブ本体の背面図で
ある。
【図12】図11のプローブ本体の縦断面図である。
【図13】図12の要部断面図である。
【図14】図10のブレーキライニング材の摩耗検知用
プローブの使用状態説明図である。
【図15】図1のブレーキライニング材の摩耗検知用プ
ローブの他の使用状態を説明する図である。
【図16】従来のブレーキライニング材の摩耗検知用プ
ローブの説明図である。
【図17】従来の他のブレーキライニング材の摩耗検知
用プローブの説明図である。
【符号の説明】
11,511 (プローブ本体の)ハウジング 13,513 検出用導体 21,521 (プローブコネクタの)ハウジング 22 端子 P ブレーキパッド R ロータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 66/02 G01B 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキライニング材の摩耗による残量
    が所定量に達したとき、ロータと接触するかもしくはロ
    ータとの接触で断線する導体を備えた、ブレーキライニ
    ング材の摩耗検知用プローブであって、 ブレーキライニング材におけるロータとの非接触面から
    前記ロータとの接触面側へ所定距離進んだ位置に一端が
    設定される検出用導体と、 この検出用導体を固定したプローブ本体側ハウジング
    と、 前記プローブ本体側ハウジングに着脱自在であるプロー
    ブコネクタ側ハウジングと、 前記プローブコネクタ側ハウジングに保持され、かつ前
    記プローブコネクタ側ハウジングを前記プローブ本体側
    ハウジングに結合したとき、前記検出用導体の他端と接
    触する端子とを備え、 前記プローブコネクタ側ハウジングを前記プローブ本体
    側ハウジングに結合したとき、前記検出用導体の他端を
    取り囲む位置でそれら両ハウジングと密着して、前記検
    出用導体と前記端子への水の侵入を防止する軟質材より
    なるパッキン材を、前記プローブ本体側ハウジング側に
    設けたことを 特徴とするブレーキライニング材の摩耗検
    知用プローブ。
JP1991110023U 1991-12-12 1991-12-12 ブレーキライニング材の摩耗検知用プローブ Expired - Lifetime JP2580485Y2 (ja)

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