JP2580105Y2 - 多室容器 - Google Patents

多室容器

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JP2580105Y2
JP2580105Y2 JP8907892U JP8907892U JP2580105Y2 JP 2580105 Y2 JP2580105 Y2 JP 2580105Y2 JP 8907892 U JP8907892 U JP 8907892U JP 8907892 U JP8907892 U JP 8907892U JP 2580105 Y2 JP2580105 Y2 JP 2580105Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、化粧品,日用品,薬品
等で性質等が異なる2種以上の内容物を別々に収納,密
封し、注出時も区分状態を維持する多室容器の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多室容器としては、例え
ば、実開平1−96866号公報(実願昭62−191
618号)に記載のものが知られている。
【0003】この従来出典には、外容器の頸部の中に内
容器の頸部を通し、外容器の口端から突出させ、両容器
の頸部上方に中栓を被せ両容器を一体化させた2室容器
が示されている。
【0004】この2室容器では、頸部の上方を囲むよう
に、両容器の口端よりも上方に位置するノズル部を有す
る中栓によって両容器を固定している。
【0005】また、中栓の内面と外,内容器の固定構造
は、環状に設けた中栓の凹部に外,内容器の鍔部を引っ
掛ける事で軸心と平行方向の移動を抑制している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の2室容器にあっては、各容器の口端は個々に形成さ
れているが、口端を通過した内容物は中栓内にて混合さ
れる構造であるため、キャップにて再密封した時、中栓
内に残存した内容物は混合状態となる。
【0007】また、前述のように各容器と中栓の組合せ
構造は、環状の凹部に鍔部を引っ掛けた構造であるた
め、両容器と中栓は周方向に位置決めされず、キャップ
を締めると中栓のノズル先端とキャップの天井内面が当
接し、天井内面から回動力が中栓に伝わると中栓の回動
が行われ、この中栓の回動に伴って中栓の内面に付着し
た内容物が移動し、内容物が混合される。
【0008】したがって、2種類の内容物が化学反応す
るような内容物である場合には、従来の2室容器を適用
することができない。
【0009】本考案は、上記のような問題に着目してな
されたもので、混合により反応するような内容物にも不
具合なく適用することができる多室容器を提供すること
を第1の目的とする。
【0010】第1の目的に加え、キャップを強く締付け
ても両容器と中栓の周方向の組付位置の変化が生じない
ようにすることを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の多室容器では、外容器と内容
器とからなり、両容器の頸部に中栓を被せる事によって
外容器と内容器とが一体化され、外容器に装着したキャ
ップによって密封される多室容器において、前記内容器
の頸部が、前記外容器の頸部内方を貫通し外容器の口端
から突出した形状で周方向に位置決めされ、頸部に被せ
た前記中栓は、内容器の頸部に形成された弦部と平行に
位置する区画壁を有し、該区画壁の上面はノズル先端と
同一面に形成され、区画壁の下部を上記弦部に当接する
構造とした。
【0012】上記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の多室容器では、請求項1記載の多室容器におい
て、前記外容器の頸部と中栓の組合せ構造を、軸心と平
行方向に設けた凹凸によって両者の周方向の位置決めが
なされる構造とした。
【0013】
【作用】請求項1記載の多室容器の作用を説明する。
【0014】まず、内容器の頸部が、外容器の頸部内方
を貫通し外容器の口端から突出した形状で周方向に位置
決めされることで、外容器と内容器との周方向への相対
位置のズレが防止される。
【0015】そして、両容器の頸部に被せた中栓は、内
容器の頸部に形成された弦部と平行に位置する区画壁を
有し、この区画壁の上面はノズル先端と同一面に形成さ
れ、区画壁の下部を弦部に当接させているため、ノズル
先端位置まで外容器と内容器の内容物の流通を抑制する
区画状態が確保される。
【0016】したがって、内容物を注出する時、外容器
と内容器の口端を通過した内容物が中栓内にて混合され
ることはない。また、キャップにて再密封する時、キャ
ップの天井内面はノズル先端である区画壁の上面に当接
するため、中栓とキャップとの間にて内容物が混合され
ることもない。
【0017】さらに、両容器の周方向位置決めがなされ
ると共に、区画壁の下部を内容器の弦部に当接させるこ
とで中栓と内容器との周方向位置決めがなされているた
め、内容器を介して外容器と中栓との周方向位置決めが
確保される。
【0018】したがって、キャップを強く締めた場合、
中栓のノズル先端とキャップの天井内面が当接し、キャ
ップの天井内面から中栓に回動力が伝わっても、中栓の
回動が防止され、中栓の回動による内容物の混合がな
い。
【0019】請求項2記載の多室容器の作用を説明す
る。
【0020】外容器の頸部と中栓の組合せ構造を、軸心
と平行方向に設けた凹凸によって両者の周方向の位置決
めがなされる構造とされているため、内容器を介するこ
となく、外容器と中栓とが強固な周方向の位置決めとな
り、キャップの天井内面から中栓に大きな回動力が伝わ
っても、中栓の回動が確実に防止される。
【0021】
【実施例】[第1実施例] 請求項1に対応する第1実施例の2室容器1は、外容器
2,内容器3,中栓4及びキャップ5の4点より構成さ
れる。以下、各構成について説明する。
【0022】〈外容器2の構成〉 図1に示すように、外容器2は、低密度ポリエチレンの
薄肉押し出しパイプからなる外径35mmの第1胴部6の
一端に、同系の樹脂を射出成形することで第1頸部8及
び第1肩部7を形成し、該第1肩部7の外周端で第1胴
部6に接着し一体化している。
【0023】第1胴部6の横断面形状は丸型である。
【0024】第1頸部8の内側は中空状であり、第1胴
部6の内側と連通している。この上端には略180度範
囲の切り取り部11が形成され、該切り取り部11は口
端が薄肉となっている。
【0025】第1頸部8の外側は、上方に環状の第1鍔
部12,第1凹部13を形成し、その下方にはキャップ
5を嵌合し固定するための雄ねじ14が形成されてい
る。
【0026】〈内容器の構成〉 図2(a),(b)に示すように、内容器3は、外容器
2と同材質で同様の方法で製造したパイプからなる外径
25mmの第2胴部15の一端に、同系の樹脂を射出成形
することで第2頸部17及び第2肩部16を形成し、該
第2肩部16の外周端で第2胴部15に接着し一体化し
ている。
【0027】第2頸部17は、第1頸部8よりも長く、
第1頸部8の切り取り部11内に嵌合できる大きさの横
断面形状が半円形であり、内側は外側形状と相似形の中
空状であり、上方でこの形状の第2開口部19下方で第
2胴部15の内側である第2室18に連通している。
【0028】第2頸部17は、弦部22と円弧部23で
構成し、円弧部23の外面に第2鍔部20と第2凹部2
1を形成され下方より第2肩部16の半円形状部分に連
続している。
【0029】弦部22は略垂直面であり、下方でわずか
外広がり状の第2肩部16に連続している。
【0030】〈中栓の構成〉 図3(a),(b)に示すように、中栓4は、形状が略
円筒形であり、側壁部24の上部は先細り状のノズル部
25となり、更に先端部が半径内方向に延長している。
【0031】前記側壁部24の下方内面には、環状の第
1内方突出部26を、その上方に第1内方溝27を形成
している。
【0032】前記ノズル部25の中を半円形に仕切るよ
うに区画壁30がノズル部25内面に接続されている。
【0033】該区画壁30の上面とノズル部25の上端
面は同じ高さに形成され、内面側の形状は薄板状に中心
から外れる位置に垂下している偏心板31となってい
る。
【0034】従って、偏心板31の側面からノズル部2
5内面までの半径は左右異なるもので、長い距離の方の
ノズル部25内面(180°範囲)に第2内方突出部2
8と第2内方溝27が形成されている。
【0035】該第2内方突出部28と第2内方溝27
は、偏心板31の形成高さ範囲に設けられている。
【0036】〈キャップの構成〉 図4に示すように、キャップ5は、天井部34の外周よ
り、外容器2の第1胴部6の外径よりわずか小径の外筒
部35を垂下し、該外筒部35の内方には雌ねじ37を
有する内筒部36を垂下している。
【0037】前記内筒部36の奥方の天井部34内面に
は、所望の厚みのパッキング38を装着している。
【0038】〈外容器と内容器の組合せ構造〉 上記構成要素の組合せ方法は、外容器2の第1胴部6の
下端開口部より内容器3の第2頸部17を先頭として挿
入し、第2頸部17を切り取り部11に位置合わせし、
貫通させると、円弧部23側の第2肩部16が第1肩部
7の内面に当接する。
【0039】この時、図5に示すように、円弧部23側
の第2胴部15が第1胴部6の内面に当接し、弦部22
側の第2胴部15でもって、第1胴部6の内側をたて状
に仕切る構成となる。
【0040】よって、第1胴部6の内面と弦部22側の
第2胴部15外面でもって横断面半円形の第1室9が形
成され第2胴部15内によって第2室18が形成され
る。
【0041】頸部においては、第1頸部8の上方に第2
頸部17の上部が延出し口端よりも第2鍔部20と第2
凹部21が上方位置にある。
【0042】外容器2の開口部は、切り取り部11に嵌
った第2頸部17の弦部22とその対向方向の第1頸部
8の口端によって第1開口部10が形成され前記第1室
9に連通している。
【0043】第2頸部17の口端は、半円径の第2開口
部19となっており、第2室18に連通している。この
状態を維持し、頸部上方に中栓4を被せ外容器2と内容
器3を固結する。
【0044】中栓4を組合せた状態を図6(a),
(b)に示す。
【0045】本図によると中栓4は第1頸部8の上部に
被る様に連結しノズル部25の内方は第1開口部10,
第2開口部19にそれぞれ連通する第1注出口32,第
2注出口33が形成されている。
【0046】中栓4と第1頸部8の組合せ状態は、第1
凹部13に第1内方突起26が嵌る事で、第1鍔部12
を第1内方突起26とノズル部25の基部で上下方向に
挟む様にして第1鍔部12と第1内方溝27を環状に当
接している。
【0047】中栓4と第2頸部17の組合せ状態は、第
2頸部17は第1頸部8を貫通し、先端が延出した状態
であり、その外径は第1頸部8よりも小径である。第2
頸部17の上部において、円弧部22に形成されている
第2凹部21に第2内方突出部28が嵌ることで、第2
鍔部20を上下方向に第2内方突出部28とノズル部2
5の先端でもって挟まれる様にして、略半円形の第2鍔
部20が第2内方溝29に当接している。
【0048】弦部22において、第2頸部17の先端は
区画壁30の内面に当接し、外面側が偏心板31に当接
している。即ち、第2鍔部20と第2内方溝29の当接
及び区画壁30の内面と弦部22の上端の当接によって
上下方向の位置ズレを防止し、更に弦部22の外面に偏
心板31の当接によって第2頸部17が半径方向にも位
置ズレしない構成である。
【0049】上記組合せ構造によって、外容器2と内容
器3が組合せ固定される。また、弦部22の外面に偏心
板31が当接し、弦部22の先端が区画壁30の内面が
当接しているため、第1室9と第2室18に充填した内
容物がこの部分で混合される事はない。
【0050】第1頸部8と第2頸部17の組合せ構造に
おいて、第1頸部8の内側に弦部22が中心に配置さ
れ、弦部22の外側面に偏心板31が当接するため、刻
偏心板31はノズル部25内方中心よりはずれる位置の
区画壁30から垂下するものであり、このことは中栓4
を嵌合する時、第2頸部17と中栓4の組付位置が適切
でない時、偏心板31の下端が弦部22に当接し中栓4
を正しく嵌合することができない。
【0051】従って、偏心板31は、内容物の流通を防
止するだけでなく、組合せ作業が正しく行われるような
構成になっている。
【0052】その他の組合せ後も、中栓4のノズル部2
5の上端と区画壁30の上面は同一高さになる。
【0053】両容器2,3を中栓4によって固定した
後、キャップ5によって各注出口32,33を密封する
構造を図7に示す。
【0054】キャップ5の天井部34から内筒部36の
内面に形成されている雌ネジ37が第1頸部8の雄ネジ
14に嵌合し、天井部34の内面に装着したパッキング
38によって各注出口32,33を密封する。
【0055】中栓4のノズル部25と区画壁30は同一
面状であるためパッキング38の内面が均一に当接す
る。
【0056】パッキング38の内面がノズル部25に軽
く当接した後、キャップ5を回動すると中栓4も回動し
ようとする作用が発生するが、第2頸部17の弦部22
に当接する偏心板31の両端はノズル部25の内面に連
続しているため、中栓4は回動抵抗機能があり、キャッ
プ5の開閉操作によって中栓4の各注出口32,33と
各開口部10,19の形状が周方向に位置ズレすること
はない。
【0057】なお、キャップ5を嵌合した時、第1胴部
6に近い外径をなすように外筒部35が形成されてい
る。
【0058】本例の2室容器1は前述のような組合せ構
造であり、ノズル部25の先端に略同面積の半円形の注
出口32,33が形成されるため第1胴部6を絞ったり
または容器1を逆さ方向に向けると第1室9と第2室1
8に充填されている内容物をほぼ同量取り出すことがで
きる。
【0059】また、再密封は、キャップ5を第1頸部8
に被せ締めつけると、天井内面に装着したパッキング3
8が、ノズル部25と区画壁30の上面に当接し、各注
出口32,33を封鎖することができる。
【0060】第1実施例の2室容器は、前記したような
構造であるため、 (1)各容器2,3の分離した開口部10,19を中栓
4に連携し、内容物の注出を区分した状態で行うことが
できる。
【0061】(2)中栓4の組合せ機構は、内外容器
2,3を連結すると共に区画壁30,偏心板31で中栓
4の中を区分し、偏心板31は内容器3の弦部22に当
接しているため、中栓4内にて内容物が混合される事は
ない。
【0062】(3)中栓4の偏心板31は、軸心を外れ
る位置に垂下しているため組合せ操作時、適切な位置に
のみ組付けができる構造となり、組付け作業が行い易
い。
【0063】(4)偏心板31を内容器3の弦部22に
当接する事としたため、キャップ5を締めつけても、中
栓4の周方向の組付け位置が変わる事がない。
【0064】以上の内容物取り出し操作やキャップ5の
再密封操作において、2種類の内容物の混合が防止され
ることで、混合により反応するすような内容物の容器と
して適用するのに最適の2室容器を提供することができ
る。
【0065】[第2実施例] 請求項2に対応する第2実施例は、外容器2に対し中栓
4の周方向位置決めが損なわれることのない構成を提供
するものである。
【0066】図8(a),(b)に本例の外容器2を示
す。
【0067】第2実施例の外容器2は、第1鍔部12の
対向方向に縦溝39を形成した点だけが第1実施例との
相違点である。
【0068】この縦溝39は、切り取り部11の中ほど
と、その対向方向の第1鍔部12を、縦凹状に切欠いた
もので、その深さは第1凹部13と同一面になるように
形成している。
【0069】図9(a),(b)に中栓4の構成を示
す。
【0070】第2実施例の中栓4は、側壁部24の対向
方向内面側に突起40を設けた点だけが第1実施例との
相違点である。
【0071】この突起40は、区画壁30と直交する方
向の第1内方溝27から第1内方突出部26の下部にわ
たり突設し、その巾及び突出程度は前記縦溝39に嵌合
することのできる形状である。
【0072】図10は外容器2の第1頸部8上部に中栓
4を嵌合した状態を示す。
【0073】中栓4の側壁部24内方に形成されている
第1内方突出部26,第1内方溝27(図示せず)が第
1実施例と同様の嵌合をしている。
【0074】その状況に加えて、区画壁30の直交方向
に突設した突起40が、第1頸部8の縦溝39に嵌入
し、その側面同志が当接している。
【0075】従って、第1頸部8に対して、軸方向の固
定は第1内方突出部26と第1内方溝27の組付けで行
い、中栓4の周方向の固定は縦溝39と突起40の組付
けで行うものである。
【0076】内容器3と中栓4の組付け状況は第1実施
例と同様である。
【0077】上記のような構成であるため、キャップ5
を強く嵌合し、中栓4を押しながら廻す事になっても中
栓4の周方向位置ズレが発生する事がない。また、第1
頸部8の切り取り部11と第2頸部17の貫通状況にお
いて周方向にガタがあったとしても中栓4は第2頸部1
7に対する組合せ固定ではないため、又、同様の理由
で、第2頸部17を貫通を容易にするためのクリアラン
スを設けた場合でも中栓4の位置決め性能には関係ない
事になる。
【0078】突起40が縦溝39に嵌入しやすくするた
め、第2内方突起部28の下方迄設ける事とし、その下
部の形状は上部よりわずか細くしてある。
【0079】両者が組合った時、区画壁30の偏心板3
1が第2頸部17の弦部22が当接する事は第1実施例
と同様である。
【0080】第2実施例の2室容器は、前記したような
構造であるため、第1実施例における(1),(2),
(3)の効果に加え、(4’)外容器3と中栓4を縦溝
39と突起40による凹凸嵌合により周方向に位置決め
するようにしたため、キャップ5を強く締めつけても、
中栓4の周方向の組付け位置の変化を確実に防止するこ
とができる。
【0081】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲における構成の変更
や追加があっても本考案に含まれる。
【0082】例えば、多室容器として2室容器の例を示
したが、内容器を2つ持つ3室容器であってもよい。
【0083】
【考案の効果】請求項1記載の本考案にあっては、外容
器と内容器とからなり、両容器の頸部に中栓を被せる事
によって外容器と内容器とが一体化され、外容器に装着
したキャップによって密封される多室容器において、前
記内容器の頸部が、前記外容器の頸部内方を貫通し外容
器の口端から突出した形状で周方向に位置決めされ、頸
部に被せた前記中栓は、内容器の頸部に形成された弦部
と平行に位置する区画壁を有し、該区画壁の上面はノズ
ル先端と同一面に形成され、区画壁の下部を上記弦部に
当接する構造としたため、内容物の区画分離が整然と行
なわれ、混合により反応するような内容物にも不具合な
く適用することができるという効果が得られる。
【0084】請求項2記載の本考案にあっては、請求項
1記載の多室容器において、前記外容器の頸部と中栓の
組合せ構造を、軸心と平行方向に設けた凹凸によって両
者の周方向の位置決めがなされる構造としたため、上記
効果に加え、キャップを強く締付けても両容器と中栓の
周方向の組付位置の変化が確実に防止できるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の2室容器の外容器の構造を示す斜
視図である。
【図2】第1実施例の2室容器の内容器の構造を示す図
で、図2(a)は一部切欠正面斜視図であり、図2
(b)は上側面斜視図である。
【図3】第1実施例の2室容器の中栓の構造を示す図
で、図3(a)は斜視図であり、図3(b)は一部切欠
斜視図である。
【図4】第1実施例の2室容器のキャップの構造を示す
一部切欠斜視図である。
【図5】第1実施例の2室容器で外容器に内容器を組付
けた状態を示す一部切欠斜視図である。
【図6】図6(a)は第1実施例の2室容器で両容器を
組付けた後中栓で固定した状態を示す斜視図であり、図
6(b)は図6(a)の直交方向縦断面図である。
【図7】第1実施例の2室容器でキャップで注出口を密
封した状態を示す縦断面である。
【図8】図8(a)は第2実施例の2室容器の外容器の
構造を示す斜視図であり、図8(b)は外容器の平面図
である。
【図9】第2実施例の2室容器の中栓の構造を示す図
で、図9(a)は一部切欠斜視図であり、図9(b)は
平面図である。
【図10】第2実施例の2室容器で両容器を組付けた後
中栓で固定した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 2室容器 2 外容器 3 内容器 4 中栓 5 キャップ 6 第1胴部 7 第1肩部 8 第1頸部 9 第1室 10 第1開口部 11 切り取り部 12 第1鍔部 13 第1凹部 14 雄ネジ 15 第2胴部 16 第2肩部 17 第2頸部 18 第2室 19 第2開口部 20 第2鍔部 21 第2凹部 22 弦部 23 円弧部 24 側壁部 25 ノズル部 26 第1内方突出部 27 第1内方溝 28 第2内方突出部 29 第2内方溝 30 区画壁 31 偏心板 32 第1注出口 33 第2注出口 34 天井部 35 外筒部 36 内筒部 37 雌ネジ 38 パッキング 39 縦溝 40 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 67/00 - 79/02 B65D 81/18 - 81/30,81/38 B65D 35/22 B65D 81/32 B65D 25/08

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外容器と内容器とからなり、両容器の頸
    部に中栓を被せる事によって外容器と内容器とが一体化
    され、外容器に装着したキャップによって密封される多
    室容器において、 前記内容器の頸部が、前記外容器の頸部内方を貫通し外
    容器の口端から突出した形状で周方向に位置決めされ、
    頸部に被せた前記中栓は、内容器の頸部に形成された弦
    部と平行に位置する区画壁を有し、該区画壁の上面はノ
    ズル先端と同一面に形成され、区画壁の下部を上記弦部
    に当接する構造とした事を特徴とする多室容器。
  2. 【請求項2】 前記外容器の頸部と中栓の組合せ構造
    を、軸心と平行方向に設けた凹凸によって両者の周方向
    の位置決めがなされる構造とした事を特徴とする請求項
    1記載の多室容器。
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