JP2579585Y2 - ファン装置 - Google Patents

ファン装置

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JP2579585Y2
JP2579585Y2 JP6179193U JP6179193U JP2579585Y2 JP 2579585 Y2 JP2579585 Y2 JP 2579585Y2 JP 6179193 U JP6179193 U JP 6179193U JP 6179193 U JP6179193 U JP 6179193U JP 2579585 Y2 JP2579585 Y2 JP 2579585Y2
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健二 大江
文博 森川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、OA機器等に組み込ま
れる電子部品や発熱部材を冷却するために用いられるフ
ァン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やレーザプリンタ等の各種OA機
器は、小型・薄型化が進む一方で、高付加価値を図るた
め多機能化が進んでいる。このため、こうした機器の内
部は、機構部品や電子部品のより一層の高密度化が図ら
れている。これに伴い、機器内部は密集化して温度上昇
が激しく、これを冷却するために小型のファンを用いた
ファン装置が装着されている。
【0003】上記のファン装置では、ファンが機器内部
で温められた空気を外部へ排出し、機器の内外部の空気
を循環させることにより、機器内部は所定の温度以下に
なるよう維持されている。そして、より精度良い温度管
理を行うために、温度センサーを用いたファン装置が提
案されている。即ち、本出願人が既に提案した実願平4
─79344によれば、空気を導入するファンの吸気部
位に、サーミスタ等の温度センサー(検知素子)が取り
つけられており、機器の温度上昇等による温められた空
気が、この吸気部位に吸気されると、サーミスタの電気
抵抗が変化し、これによりファンの回転数を制御すると
ういうものである。
【0004】これにより、温度上昇が大きい場合には、
ファンの回転数を高くして送風(冷却)能力を高め、ま
た温度上昇が小さい場合には、逆にファンの回転数を低
く抑える。ところで、温度上昇の特に大きな発熱部品と
して、半導体回路素子であるパワートランジスタやパワ
ーIC等が挙げられる。こうした発熱部品には、放熱効
果を高めるためにヒートシンク部材が装着されて、これ
に直接または間接的に前記ファンによる送風が行われ冷
却される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、直接に
ヒートシンク部材へ冷却風を吹きつけて、発熱部品を冷
却するような場合には、精度良い温度管理を行うことが
困難である。即ち、上述のような構成によるファン装置
は、温度センサーがファンの周囲の温度を検知し、これ
によりファンの回転制御を行ない、冷却すべき機器の内
外部を、空気循環させて所定の温度に維持させようとす
るものである。従って、ヒートシンク部材を含めた上記
発熱部品へ、冷却風を積極的に送風する構成の場合に
は、温度センサーが発熱部品からの正確な温度上昇や変
化を検知することは、上記構成上、極めて困難となる。
【0006】このため、こうした状況に対応するため、
ファン装置には、予め要求される最大限の冷却が実行さ
れるようその回転数等が設定されており、従って無駄が
多くしかもファンから発生する騒音が大きく、何らかの
改善策が望まれていた。本考案は、上記のような問題点
に鑑み行われたものであって、その課題とするところ
は、局部的に設けられた発熱の大きい電子部品や温度上
昇の大きい半導体回路素子等の発熱部品を、正確に温度
検知して精度良い温度管理を実現し、効率良い冷却が可
能となるファン装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本考案のファン装置は、ファンを回転駆動して送風
を行うファンモータと、このファンモータのハウジング
の少なくとも一部を構成すると共に、前記送風により熱
交換される、ヒートシンク部材とを具備し、前記ヒート
シンク部材を、冷却されるべき発熱構造体へ実質上接触
させてこれの冷却を行うファン装置であって;前記ファ
ンモータ又は前記ヒートシンク部材には、前記発熱構造
体から輻射される熱線を検出する検出手段が設けられ、
この検出により前記ファンモータが回転制御されてなる
ものである。そして、前記検出手段には、赤外線センサ
ーを用いることが望ましい。また前記発熱構造体には、
半導体回路素子が適用されることが望ましい。
【0008】
【作用】本考案のファン装置によれば、発熱構造体が発
熱すると、この発熱構造体から発熱に応じた所定量の熱
線が輻射される。ファンモータ又はヒートシンク部材に
は、この熱線を検出する検出手段が設けられている。こ
の検出手段により、発熱構造体の発熱度合いに応じた信
号出力を得ることができ、所要の回転制御が行なえる。
そして、検出手段は発熱構造体からの熱線を検出するた
め、ファンモータによる送風の流れやその向きに左右さ
れず、正確な検出を行なうことができる。また、発熱構
造体の発熱が小さい場合には、ファンモータの回転数を
小さくすることができ、ファンモータの消費電力を節約
すると共に、騒音を低レベルに抑制することができ、従
って効率の良い運転が行なえる。
【0009】
【実施例】本考案に従うファン装置の実施例について、
添付の図面を参照して以下に説明する。図1及び図2
は、第一の実施例に係るファン装置を示す。なお、図1
はファンモータ2とヒートシンク部材3とが分離されて
示された分解斜視図であり、図2は図1におけるY−O
−Y’の断面図である。図1及び図2において、ファン
装置1は、ファンモータ2とヒートシンク部材3とから
構成されている。ファンモータ2は、電気絶縁性の樹脂
材料により形成されたハウジング34に、モータ駆動部
35が組み込まれ、これにインペラ4が回転支持され
る。
【0010】ハウジング34は、略方形状のフランジ部
22と、その内側へ周方向均等間隔に設けられた4箇所
の支持部24と、この支持部24を介して中心部に設け
られた基部23とから構成され、これらが一体に形成さ
れている。そして支持部24に仕切られた、フランジ部
22と基部23との間は、空気が自由に流通可能な開口
部5が規定される。またフランジ部22の四隅には、ヒ
ートシンク部材3を固定する連結部7が設けられ、それ
ぞれの連結部7には凹部6が設けられている。基部23
の内側には円筒部32が設けられ、この内周面に一対の
玉軸受15,31が装着されている。玉軸受15,31
を介してシャフト14が回転自在に装着される。また、
基部23の内面には、ファンモータ2を回転駆動並びに
制御するための(図示省略の)電子部品が実装された、
プリント回路基板26が貼り付けて設けられている。プ
リント回路基板26は、ファンモータ外部へ導出された
リード線21に電気接続され、これにより所要の通電が
行なわれる。
【0011】ヒートシンク部材3は、比熱の小さい例え
ばアルミニウム材等が用いられ、ハウジング34の形状
に対応して形成されている。そしてヒートシンク部材3
は、略方形状をなし、平板状の基部8と、基部8から図
の上方に延びて形成されたフィン部9と、このフィン部
9の四隅に形成された連結部11とから構成される。ヒ
ートシンク部材3における、基部8の外面側(図に示す
下側)は、冷却されるべき発熱構造体(図2に示す部材
20の発熱部品、以後発熱部品20と言う)に絶縁紙を
介して取り付けられる。即ちヒートシンク部材3は実質
上発熱部品20に接触して取り付けられる。連結部11
には、円柱状をなす突状部10が設けられている。従っ
て、この突状部10が、ファンモータ2側の(ハウジン
グ34に設けられた)凹部6に係合されることにより、
ファンモータ2とヒートシンク部材3とが合せ固定さ
れ、ファン装置となす。そして、ハウジング23とヒー
トシンク部材3とにより、モータ駆動部35及びインペ
ラ4が内部で回転する空間を画定している。なお、フィ
ン部9は、四方に構成される周壁に、格子状の溝36が
多数設けられており、内外部を通気するように形成され
ている。そしてこの溝36は、0.4mm〜0.8mm
と僅かな隙間に設定されている。
【0012】モータ駆動部35は、ハウジング34の円
筒部32に装着されたステータ18と、インペラ4のロ
ータ部12内部に装着されたロータマグネット16とよ
りなる。ステータ18は、電磁鋼板が所要枚数積層され
たステータコアに、電機子コイルが巻回されている。イ
ンペラ4は、カップ状のロータ部12と、ロータ部の中
心部に一端が固定されたシャフト14と、ロータ部12
に半径方向外方へ放射状に設けられた複数枚のブレード
13とからなる。そしてロータ部12内のロータマグネ
ット16は、鉄鋼板等から形成されるロータヨーク17
を介して装着される。なお、ロータマグネット16に
は、ゴムを主材として形成されており、周方向へN極と
S極とが交互に所要数が着磁されている。従って、ステ
ータ18とロータマグネット16との、これらの電磁作
用により、インペラ4はハウジング34に対して相対回
転駆動される。
【0013】こうしてインペラ4が回転すると、ヒート
シンク部材3のフィン部9から、基部8を経て、ハウジ
ング34の開口部5へと通り抜ける、空気流路が形成さ
れる。この空気の流れにより、ヒートシンク部材3(の
基部8)に取り付けられた発熱部品20は、発生する熱
がヒートシンク部材3(の主にフィン部9)と熱交換さ
れ、十分に冷却され、従って発熱部品20の温度上昇が
抑制される。フィン部9には、格子状の溝36が設けら
れているため、フィン部9から吸入される空気に、埃が
含まれている場合でも、これにより阻止されて内部に流
入することが防止される。なお、インペラ4の回転によ
り、上記の流路とは逆向きの空気の流れに設定すること
もできる。この場合には、開口部5から吸引された空気
が、ヒートシンク部材3の基部8を経て、フィン部9を
通り抜けて外部へ排出される。そしてその際、開口部5
に埃の流入を防止するフィルター部材を装着することが
望ましい。
【0014】発熱部品20には、パワートランジスタや
IC等の半導体回路素子が適用される。こうした半導体
回路素子、即ち電気的能動素子は、その他の抵抗器等の
電気素子、即ち電気的受動素子に比べて、その動作状態
によって或いは周囲温度により、発熱温度が上昇・下降
する度合いが大きい。ファン装置による、発熱部品20
への冷却動作中において、特に、強い冷却が必要無い場
合、即ち小負荷駆動に伴う低電流消費の場合や、その他
に周囲温度が低く相対的に温度上昇が小さい場合には、
過冷却されて効率が悪い。そして、これらが組み込まれ
る装置の動作待機時においては、インペラ4(のブレー
ド13)の風切り音等のノイズが相対的に大きくなり、
都合が悪い。
【0015】このため、本考案のファン装置において
は、発熱部品20の温度上昇に対応して、インペラ4の
回転制御を行なうように構成されている。本実施例では
ハウジング34に設けられたセンサー25により、発熱
部品20の発熱温度を検出し、発熱部品20の温度上昇
の度合いに応じて、2速度のインペラ4の回転数を切り
換えて制御を行なう。以下にこの温度検出及び回転制御
について説明する。
【0016】図1に示すように、ハウジング34の支持
部24には、プリント回路基板26の一部が、支持部2
4に沿って延設され、このフランジ部22側に赤外線セ
ンサー25が装着されている。そして赤外線センサー2
5は、プリント回路基板26上に電気接続されている。
赤外線センサー25の検出部は、図の下方、即ちヒート
シンク部材3側に設けられており、ヒートシンク部材3
の貫通孔27を通して発熱部品20の上端(表)面と対
向するように位置付けられている。従って温度変化に対
応して、発熱部品20から輻射される熱線は、赤外線セ
ンサー25により、貫通孔27を通して検出される。そ
して赤外線センサー25により検出された検出信号は、
プリント回路基板26上に実装された制御回路により回
転制御される。
【0017】従って本実施例では、発熱部品20からの
発熱する温度変化を、赤外線センサー25により、熱線
の輻射量の変化としてとらえ、検出信号の大小によりイ
ンペラ4を回転制御する。このため、インペラ4の回転
駆動に伴う風の向きや量、或いは周囲温度の影響に左右
されることなく、発熱部品20の正確な温度変化を検出
することができる。すなわち、本実施例によれば、従来
のように熱の電動や対流により伝搬される空気の温度を
サーミスタ等で検出することと異なり、極めて安定した
精度よい温度検出が達成できる。そして、赤外線センサ
ー25の検出出力に応じて、以下に説明する制御回路に
より、インペラ4を高回転、低回転の2速度に切り換え
て回転制御する。
【0018】なお、上記赤外線センサー25の他に、図
1及び図2に示す部材30の赤外線センサーのように、
ヒートシンク部材3側に取り付けても構わない。赤外線
センサー30は、発熱部品20に対面する、ヒートシン
ク部材3上の所定部位に設けられた貫通孔28に、保持
部材29を介して取り付けてある。そして赤外線センサ
ー30から導出される信号出力線(図示省略)は、プリ
ント回路基板26へ電気接続される。この場合も赤外線
センサー30は、貫通孔28を通して発熱部品20から
輻射される熱線を検出するため、上記と同様に風の向き
や量或いは周囲温度等による影響を受けることがない。
【0019】図4に示す回路図は、プリント回路基板2
6に実装された制御回路の一例である。図は二相直流ブ
ラシレスモータの駆動回路を示し、さらに図5及び図6
を参照しながら説明する。なお、図4はこのモータの制
御回路の構成説明図であり、図5及び図6は動作タイミ
ングチャートである。図4において、本制御回路は、直
流電圧Vccを動作電圧として供給する電源端子Tv
に、抵抗R4及びトランジスタQ3を介して、モータ駆
動用コイルL1,L2がそれぞれ接続される。このモー
タ駆動用コイルL1,L2はトランジスタQ1,Q2を
介してグランド端子Toに接続されている。モータ駆動
用コイルL1,L2は、それぞれ一相分のコイルを示し
ており、図2のステータ18に巻回されて設けられてい
る。
【0020】前記トランジスタQ1,Q2は、モータ駆
動用コイルL1,L2に流れる電流を制御するものであ
る。トランジスタQ1のベースには、磁電変換素子であ
るホール素子HEと、コンパレータIC3とが、抵抗R
3を介して接続されている。このホール素子HEと、コ
ンパレータIC3とは、インペラ4の内部のロータマグ
ネット16に近接して配置されており、このインペラ4
の回転に従い、ハイ・ロウの信号を出力する。
【0021】電源端子Tvとモータ駆動コイルL1,L
2との間には、抵抗R4とトランジスタQ3が並列に接
続されている。抵抗R4は回転数設定用であり、この値
の大小により駆動コイルL1,L2に流れる電流を加減
する。トランジスタQ3のエミッタは電源端子Tvへ、
またコレクタは駆動コイルL1,L2へそれぞれ接続さ
れる。更にトランジスタQ3のベースには、バイアス抵
抗R6が接続される。これにより、トランジスタQ3は
(後述する)ベースへの信号電流により、エミッタ・コ
レクタ間をショートまたはオープン状態とさせ、従って
実質上、抵抗R4の「入」ー「断」を行なう。
【0022】トランジスタQ2のベースは、抵抗R5を
介してトランジスタQ1のコレクタに接続される。また
トランジスタQ2のベースは、トランジスタQ5を介し
てグランド端子Toに接続される。トランジスタQ5
は、トランジスタQ2の動作を停止(オフ)または作動
(オン)させる制御用トランジスタであり、トランジス
タQ2のベースにトランジスタQ5のコレクタが接続さ
れると共に、トランジスタQ5のエミッタがグランド端
子Toに接続される。
【0023】トランジスタQ5のベースは、トランジス
タQ6を介してグランド端子Toに接続される。トラン
ジスタQ6は、トランジスタQ5の動作を規制する制御
用トランジスタである。即ちトランジスタQ5のベース
に、トランジスタQ6のコレクタが接続され、トランジ
スタQ6のエミッタは、グランド端子Toへ接続され
る。そして、トランジスタQ6のベースは、抵抗R9を
介して制御用入力端子T1に接続される。従って、制御
用入力端子T1に信号が入力されて、トランジスタQ6
がオンされた状態においては、トランジスタQ5のベー
スが0V(見かけ上、グランド端子Toに接続される)
になり、トランジスタQ5はオンしない。
【0024】なお、制御用入力端子T1には、赤外線セ
ンサー25からの検出信号電圧が入力される。そして赤
外線センサー25は、発熱部品20から輻射される熱線
の量に対応した検出電圧が出力される。従って、発熱部
品20の発熱が大きい場合には、赤外線センサー20か
らはハイレベルの信号が、また発熱が小さい場合には、
ロウレベルの信号が出力される。なお、言うまでもな
く、赤外線センサー25からの出力信号は連続的に変化
するレベルの信号であるが、本実施例では2速度の回転
制御を行なうため、ハイ及びロウレベルの2信号として
取り扱っている。
【0025】続いて、トランジスタQ5のベースは、コ
ンパレータIC2の出力側に接続されており、しかも抵
抗R10を介して電源端子Tvへ接続されている。コン
パレータIC2の入力側(+)は、抵抗R11を介して
電源端子Tvへ接続されると共に、コンデンサC1を介
してグランド端子Toへも接続される。また、コンパレ
ータIC2の入力側(ー)には、抵抗R12を介して電
源端子Tvへ接続されると共に、抵抗R14を介してグ
ランド端子Toへも接続される。
【0026】トランジスタQ3のベースは、トランジス
タQ4を介してグランド端子Toに接続される。トラン
ジスタQ4は、トランジスタQ3の制御用トランジスタ
である。トランジスタQ3のベースは、抵抗R7を介し
てトランジスタQ4のコレクタに接続され、そしてトラ
ンジスタQ4のエミッタはグランド端子Toに接続され
る。更にトランジスタQ4のベースは、抵抗R8を介し
て制御用入力端子T1へ接続される。従って制御用入力
端子T1に信号が入力され、トランジスタQ4がオンさ
れる状態においては、トランジスタQ3のべースが抵抗
R7を介してグランド端子Toへ接続され、トランジス
タQ3がオンする。
【0027】トランジスタQ3のベースは、抵抗R7を
介してコンパレータIC1の出力側に接続される。コン
パレータIC1の入力側(+)は、抵抗R11を介して
電源端子Tvへ接続されると共に、コンデンサC1を介
してグランド端子Toへ接続される。またコンパレータ
IC1の入力側(ー)には、抵抗R12を介して電源端
子Tvへ接続されると共に、抵抗R14を介してグラン
ド端子Toへ接続される。なお、図で明らかなように、
抵抗R11,コンデンサC1及び抵抗R12,R14
は、コンパレータIC1,IC2の両方に共用されてい
る。
【0028】次に前記構成の二相直流ブラシレスモータ
の駆動回路について、その動作を図4乃至図6のタイミ
ングチャートを参照して詳述する。なお図5は、二相運
転時を示している。まず、ロータの回転駆動の基本的動
作(二相運転)について説明する。電源をオンしてモー
タ駆動用コイルL1,L2に電流が供給されると、図示
省略のインペラ4が回転する。するとインペラ4の磁極
の変化に応じて、(ホール素子HEを介し)コンパレー
タIC3からはハイ、ロウの信号が出力される。この信
号がハイレベルの時に、(抵抗R3を介した)トランジ
スタQ1のベース電圧が高くなり、このベースに電流が
供給されてトランジスタQ1がオン状態になる。このた
めモータ駆動用コイルL1に電流が流れ、その電磁力に
よってロータに回転力が付与される。なお、前記トラン
ジスタQ1がオンしてモータ駆動用コイルL1に電流が
流れている時は、そのコレクタ電圧はロウレベルになる
ために、トランジスタQ2のベースもロウレベルとな
り、トランジスタQ2はオフ状態となる。このためL2
には電流が流れない。
【0029】次にインペラ4が回転してコンパレータI
C3からの出力がロウレベルとなると、トランジスタQ
1のベースもロウレベルとなるために、トランジスタQ
1がオフしてモータ駆動用コイルL1には電流が流れな
くなる。この時、トランジスタQ1のコレクタ電圧はハ
イレベルになるために、トランジスタQ2のベースもハ
イレベルとなってトランジスタQ2がオンする。このた
めモータ駆動用コイルL2に電流が流れ、その電磁力に
よってインペラ4に回転力が付与される。こうして、コ
ンパレータIC3からの出力信号によるハイ、ロウの信
号に従い、モータ駆動用コイルLI,L2に電流が交互
に通電され、二相運転される。
【0030】次に、上記に説明した二相運転、及び一相
運転の切り換えによる具体的動作について以下に説明す
る。制御用入力端子T1は、二相運転と一相運転とを切
り換えるための信号入力端子であり、信号がハイレベル
の時に二相運転、ロウレベルの時に一相運転を選択でき
る。制御用入力端子T1にハイレベルの信号が入力され
ると、まず一方の信号は抵抗R9を経てトランジスタQ
6のベースに印加される。するとトランジスタQ6のベ
ースがハイレベルとなり、トランジスタQ6はオン状態
となる。このためトランジスタQ5のベースは0Vとな
り、トランジスタQ5はオフとなる。従って、トランジ
スタQ5は、トランジスタQ2へ作用せず、トランジス
タQ1,Q2による駆動コイルL1,L2の二相運転が
行なわれる。
【0031】制御用入力端子T1に入力されたハイレベ
ルの信号の他方は、抵抗R8を経てトランジスタQ4の
ベースに印加される。トランジスタQ4のベースがハイ
レベルになり、トランジスタQ4がオン状態となる。す
るとトランジスタQ3のベースはロウレベルとなり、ト
ランジスタQ3がオン状態となる。このため、トランジ
スタQ3のエミッタ・コレクタ間がショートされるの
で、並列に接続されていた抵抗R4もショートされる。
このように、二相運転の場合には、駆動コイルL1,L
2と電源端子Tvとの間に、抵抗R4が介在されないた
め、励磁電流の損失がない。従って、効率の良い、しか
も高回転数による回転駆動が実現できる。本実施例で
は、二相運転で、3000rpm乃至4000rpmの
回転数が得られる。
【0032】次に、制御用入力端子T1に、ロウレベル
の信号が入力されると、まず一方の信号は、抵抗R9を
経てトランジスタQ6に印加される。トランジスタQ6
のベースはロウレベルであるため、トランジスタQ6は
オフ状態となる。この時、トランジスタQ5のベースに
は、電源端子Tvからバイアス抵抗R10を経て、所定
の電圧が印加される。するとトランジスタQ5のベース
電流が流れて、トランジスタQ5がオン状態となる。こ
のため、トランジスタQ2のベースは0Vとなると共
に、トランジスタQ2はオフ状態となり、駆動コイルL
2への電流が停止される。従って、コンパレータIC3
からの出力信号がハイ、ロウレベルに従い送出される
が、ハイレベルの時だけトランジスタQ1及び駆動コイ
ルL1に通電される、即ち一相運転が行なわれる。
【0033】制御用入力端子T1に入力されたロウレベ
ルの信号の他方は、抵抗R8を経てトランジスタQ4の
ベースに印加される。トランジスタQ4のベースはロウ
レベルのため電流がながれず、トランジスタQ4はオフ
状態となる。このため、トランジスタQ3はオフ状態と
なる。このため、駆動コイルL1及びトランジスタQ1
には、電流が電源端子Tvから抵抗R4を介して流れ
る。一相運転の場合は、二相運転の場合に比べてロータ
の回転力が低下し、従って低回転数による回転駆動が行
なえる。加えて、抵抗R4の抵抗値を任意に設定するこ
とにより、回転数の変化比をより大きくとることが可能
となる。こうして一相運転と二相運転との自由な選択に
より高速回転と低速回転との二速の回転数が得られると
共に、(回転数設定用)抵抗R4により変化比の大きい
速度設定が実現できる。本実施例での一相運転では、1
000rpm乃至2000rpmの回転数が得られる。
【0034】ところで、もし一相運転のまま駆動を停止
して、再度その状態で始動しようとする場合、或いは始
動時間を短くしようとする場合等、一相運転の状態では
充分な回転駆動力を得られないことがある。ましてや、
駆動コイルL1が接続される回路中に抵抗R4のような
損失物が介在されているのは、始動回転力を得る上でマ
イナス要因である。このため始動が行なわれなかった
り、始動に時間を要することがある。本実施例の制御回
路によれば、上記一相運転の選択に関わらず、始動時の
所定時間を二相運転を行なうよう構成されている。この
動作について以下に説明する。
【0035】コンパレータIC1,IC2は、それぞれ
タイマー手段として動作する。それぞれのコンパレータ
入力側(ー)には、抵抗R12,14による電源電圧の
分圧された電圧が印加されている。また同様にそれぞれ
のコンパレータ入力側(+)には、抵抗R11とコンデ
ンサC1とにより決定される時定数の電圧が印加され
る。従って、図6に示すように、電源をオンすると、コ
ンパレータ入力側(ー)に印加されている分圧電圧に対
して、コンパレータ入力側(+)における時定数電圧が
徐々に上昇する。そしてこの時定数電圧が前記分圧電圧
に達するまでの時間においては、それぞれのコンパレー
タIC1,IC2の出力側は0Vとなる。そして時定数
電圧が分圧電圧に達した後は、ぞれぞれのコンパレータ
IC1,IC2の出力側には、ハイレベルの電圧が出力
される。因みに本実施例によれば、時定数は、約3秒に
設定されている。
【0036】こうしてトランジスタQ3のベース電位
は、始動後の上記時定数により決定された時間の間は、
ロウレベルとなり、トランジスタQ3はオン状態とな
る。即ち抵抗R4はショートされる。またトランジスタ
Q5のベース電位も同様に、時定数による時間の間は、
ロウレベルとなるため、トランジスタQ5はオフ状態と
なり、二相運転が実行される。
【0037】本考案のファン装置においては、発熱部品
20の温度上昇が大きい場合には、インペラ4が高速に
回転駆動され、小さい場合には、低速度に回転駆動され
る。従って、効率の高い冷却が行なえると共に、インペ
ラ4(ブレード13の)の風切り音等のノイズが相対的
に小さくなって騒音防止が可能となる。しかも、インペ
ラ4の風の向きや量、或いは周囲温度に関係なく、適確
な温度制御が行なうことができる。
【0038】図3に示すファン装置は、本考案に従う第
二の実施例である。図2に示したファン装置と同様に、
その全体断面を示している。第二の実施例では、ファン
モータとして、シロッコファンが採用されており、基本
的な構成は既に説明した実施例と同様であり、基本構成
上の説明は省略する。図3において、部材49はステー
タ、部材48はロータマグネットである。インペラ41
は所要枚数のブレード42が一体形成により設けられて
いる。インペラ41の中心部には、シャフト50が固定
されている。シャフト50(インぺラ41)を回転支持
するハウジング43は、略筒状に形成されており、中心
部に玉軸受51,52を保持する円筒部53が設けられ
ている。
【0039】この円筒部53に固定された支持部60を
介して、側壁61が設けられている。側壁61におけ
る、ブレード42に対応する内周側は環状に形成されて
いる。側壁61の図における右側には、ハウジング43
を装置に固定するための孔部45が設けられている。そ
して、図の左側には、支持部60側から吸入された空気
が排出される排出孔62が設けられている。この排出孔
62には、ヒートシンク部材56が固定されており、こ
のヒートシンク部材56の外側(図における左側)に
は、発熱部品58が取り付けられている。
【0040】排出孔62の側壁61には、赤外線センサ
ー55がプリント回路基板54に電気接続されて設けら
れている。赤外線センサー55の検出部は、ヒートシン
ク部材56に設けられた貫通孔57を通して発熱部品5
8に対向するように位置付けられている。従って、本実
施例の場合にも、発熱部品58から輻射される熱線を直
接に検出することができる。そして、プリント回路基板
54上に実装された制御回路により、発熱部品58の温
度上昇に対応して回転制御される。
【0041】以上、本考案に従うファン装置の実施例に
ついて説明したが、本考案はかかる実施例に限定される
ものでなく、本考案の範囲を逸脱することなく種々の変
形乃至修正が可能である。例えば、本実施例では、赤外
線センサーとして25,30,55を用いたが、その配
置箇所や使用数量、接続方法等、本考案の主旨の範囲内
で自由に選択できる。また回転制御として、2速度によ
る回転制御を示したが、きめ細かく制御を行なうため
に、発熱部品の温度変化に対応して、連続的にインペラ
の回転数を制御しても構わない。そして制御回路も、フ
ァン装置内部に設けず、外部に取り付けるようにしても
よい。さらに、ファンモータとして、実施例では軸流フ
ァンやシロッコファンを用いたが、これに限定されず、
その他のファンも用いることができる。
【0042】
【考案の効果】本考案のファン装置によれば、ファンモ
ータまたはヒートシンク部材に、発熱構造体から輻射さ
れる熱線を検出する(赤外線センサー)検出手段が設け
られており、ヒートシンク部材には冷却されるべき発熱
構造体が実質上接触して設けられている。このため、発
熱構造体から輻射される熱線を検出手段が検出できるた
め、ファンモータの回転による風の向きや量、或いは周
囲の温度に関係なく、正確な発熱構造体の温度を検出す
ることができる。そして、発熱構造体の発熱が小さい場
合には、ファンモータの回転数を低くし、ファンモータ
の消費電力を節約すると共に、騒音を低く抑えることが
できる等、効率の高い運転が可能となるファン装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従うファン装置の第一の実施例を示す
斜視図である。
【図2】図1に示したファン装置の全体断面図である。
【図3】本考案に従うファン装置の第二の実施例を示す
全体断面図である。
【図4】本考案に従うファン装置に実装される制御回路
の構成図である。
【図5】図4に示す制御回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図6】図4に示す制御回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】 2 ファンモータ 3 ヒートシンク部材 4,41 インペラ 9 フィン部 18,49 ステータ 16,48 ロータマグネット 20,58 発熱部品 HE ホール素子 IC1,IC2,IC3 コンパレータ Q1,Q2,Q3 トランジスタ Q4,Q5,Q6 トランジスタ L1,L2 モータ駆動コイル R1乃至R10 抵抗 R11,R12,R14 抵抗 C1コンデンサ Tv 電源端子 To グランド端子 T1 制御用入力端子

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンを回転駆動して送風を行うファン
    モータと、 このファンモータのハウジングの少なくとも一部を構成
    すると共に、前記送風により熱交換される、ヒートシン
    ク部材とを具備し、 前記ヒートシンク部材を、冷却されるべき発熱構造体へ
    実質上接触させてこれの冷却を行うファン装置であっ
    て、 前記ファンモータ又は前記ヒートシンク部材には、前記
    発熱構造体から輻射される熱線を検出する検出手段が設
    けられ、 この検出により前記ファンモータが回転制御される、こ
    とを特徴とするファン装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段には、赤外線センサーが用
    いられた、ことを特徴とする請求項1記載のファン装
    置。
  3. 【請求項3】 前記発熱構造体には、半導体回路素子が
    適用された、ことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のファン装置。
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