JP2005340745A - 電気・電子機器用電源ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気・電子機器に用いられる電源ユニットにおいて、電源ユニットのケース内に電子機器用基板が少なくとも1つ配置され、該基板には高発熱素子が少なくとも1つ配置され、該高発熱素子には全て単数もしくは複数の熱伝導部材が密着し、該熱伝導部材は前記電源ユニットのケースの外部に突出させて放熱する。
【選択図】図1
Description
この熱を放熱するため通常電源ユニットにはファンが取り付けられているが、電源ユニットの大容量化とともに当該ファンも大きな風量が求められるようになり、大型化もしくは回転数が大きくなってきている。そのため、ファンの音が大きくなり、静かな環境で用いられる電気・電子機器では、当該ファンの音を小さくすることが課題となってきた。
引用文献1のものは、ベースプレート1の一面を電源ユニット内の発熱素子に密着させ、他面にフィンを装着し、さらにベースプレートの一端部を電源用ケースにも密着させて、該密着部分の電源用ケース外側にもフィンを装着することにより、ファン無しで放熱を行う方法が考案されている。
本件発明の目的は上記問題に鑑み、騒音の大きな空冷用ファンを取り付けることなく、放熱の問題を解決することである。
や操作方法に応じて左右の側端部を使い分けられるという利点がある。<BR>
図1及び図2は本件発明の電源ユニット100の上視断面図、図2は本件発明の電源ユニット100の下視図である。図1において、101は電源ユニット100のケースである。ケース101内には複数の電子回路基板103が固定されており該回路基板103には高発熱するMOSFETや変圧器等の電子・電気素子105が複数配置されている。該電子・電気素子105には電子・電気素子105から熱を吸収し、多孔細孔偏平ヒートパイプ109に熱を伝導するための銅の合金でできた熱伝導率の良いベースプレート107が固着されている。多孔細孔偏平ヒートパイプ109は略Uの字状になるように2ヶ所の折り曲げ部115があり両端部をケース101内にベースプレート107と固着するように配置し、折り曲げ部115はケース101外に突出するように配置されている。該突出部115にはヒートシンク117が多孔細孔プレート型ヒートパイプ109の両面に固着されている。固着方法としては熱伝導性のよい接着剤で固着、ねじを用いて圧着する等の方法がある。該電子機器には外部電源ケーブル111により電力が供給される。該電力は電源ユニット100により対象の電気・電子機器に必要な電力に変換されて電気・電子機器用電源ケーブル113より電気・電子機器に電力が供給される。電源ユニット100内の電子・電気素子105から多孔細孔偏平ヒートパイプ109に伝導された熱は前記ヒートシンク117でケース101外に放熱される。該構造にすることにより、ファンを用いなくても高発熱する電源ユニット100から十分に放熱することができる。
本実施例による電源ユニットに用いられる多孔細孔プレート型ヒートパイプ109は図3及び図4の様な蛇行細孔プレート型ヒートパイプもしくは平行細孔プレート型ヒートパイプで構成されている。これら多孔細孔プレート型ヒートパイプについて蛇行細孔プレート型ヒートパイプを例にとって説明する。なお、ここで、蛇行細孔プレート型ヒートパイプの基本原理である蛇行細管ヒートパイプとは、以下の特性を有するヒートパイプのことである(特開平4−190090号参照)。
(1)細管(熱媒体通路)の両端末が相互に流通自在に連結されて密閉されている。
(2)細管のある部分は受熱部、他のある部分は放熱部となっている。
(3)受熱部と放熱部が交互に配設されており、両部の間を細管が蛇行している。
(4)細管内には2相凝縮性作動流体が封入されている。
(5)細管の内壁は、上記作動流体が常に管内を閉塞した状態のままで循環又は移動することが出来る最大流体直径以下の直径である。
このような多孔細孔プレート型ヒートパイプを用いることにより、発熱体への細管ヒートパイプの取り付け姿勢に関係なく熱輸送させることができる。
多孔細孔プレートはアルミニウムやマグネシウム等の可曉性純金属やその合金を押出し成形することにより容易に形成することができる。当該多孔細孔プレートの細孔トンネル間を仕切る隔壁部を端部で削除することにより隣り合うトンネル間の連通路を形成する方法で、多孔細孔プレート全体で所定の経路を形成し、端部を溶接、ろう接、圧接、キャップ等の所定の手段で封止し、所定の作動液を所定の手段で封入することにより多孔細孔プレート型ヒートパイプを構成する。
このような可曉性純金属もしくはその合金でできた多孔細孔プレート型ヒートパイプを用いることことにより容易に曲げ加工でき、配置の自由度が増す。
また図4に示す平行細孔プレート型ヒートパイプは、全体として平板状の外形を有する多孔扁平管51の内部に平行に配置された多数の貫通細孔57a,57bの一端面及び他端面の隔壁57を全て所定の深さだけ切除する。これにより各細孔は端部で連通して平行トンネル(熱媒体通路)となり、ここに作動流体が封入される。
第2実施例のファン以外の構成は第一実施例と同じであるので省略する。
第2実施例においては放熱部201での放熱効率をさらに上げるために低速回転するファン203を電源ユニットのケース205内分のヒートパイプ207を電源ユニット外に突出させるために空けた穴部209に装着する。当該部分にファンを装着することにより電源ユニット内の熱い空気を電源ユニット外に放出すると共に、ヒートシンク211にもファン203からの空気の流れが生ずることにより放熱効率をさらに上げることができる。ここでファンの選択としては、通常、人の聴覚に対して不快感を与えない程度の大きさの音を発生するものを選択する。例えば一般的なオフィスの騒音である50dB以下の騒音のファンを選択する。
本件は第2実施例においてファンの配置位置を変えたものである。
本件実施例では、ファン301の位置を電源ケース外のヒートシンク303に固着した。当該位置にファン301を配置することにより、電源ケース外の温度の低い空気でヒートシンク303を冷却することができるので、ヒートシンク303から効率よく放熱することができる。
101、205 電源ユニットのケース
103 電子回路基板
105、409 素子
107 ベースプレート
109、207 多孔細孔偏平ヒートパイプ
111 外部電源ケーブル
115 折り曲げ部
121 突出部
113 電気・電子機器用電源ケーブル
119 底部
121 開口部
51 多孔扁平管
57a,57b 貫通細孔
57 隔壁
201 放熱部
203、301 ファン
211、303 ヒートシンク
401 電気・電子機器のケース
Claims (12)
- 電気・電子機器に用いられる電源ユニットにおいて、電源ユニットのケース内に電子機器用基板が少なくとも1つ配置され、該基板には高発熱素子が少なくとも1つ配置され、該高発熱素子には全て単数もしくは複数の熱伝導部材が密着し、該熱伝導部材は前記電源ユニットのケースの外部に突出していることを特徴とする電気・電子機器用電源ユニット。
- 前記熱伝導部材と前記高発熱素子との間に伝熱部材を挟んだことを特徴とする請求項1に記載の電気・電子機器用電源ユニット。
- 前記熱伝導部材として銅やアルミニウム等の高熱伝動性素材でできた金属板を用いたことを特徴とする請求項2に記載の電気・電子機器用電源ユニット。
- 前記熱伝導部材として可曉性偏平金属管でできたヒートパイプを用いたことを特徴とする請求項2に記載の電気・電子機器用電源ユニット。
- 前記可曉性偏平金属管は、多孔細孔トンネルを有し、該トンネルは所定の手段で蛇行もしくは全ての細孔が所定の手段で連通する構造とし、該可曉性多孔偏平金属管内には所定の作動液が所定量封入され、該細孔は作動液が表面張力により管内を閉塞するような内径であることを特徴とする請求4に記載の電気・電子機器用電源ユニット。
- 前記熱伝導部材にフィン又は及びヒートシンクを密着したことを特徴とする請求項1〜5に記載の電気・電子機器用電源ユニット。
- 前記電気・電子機器用電源ユニットの電源用ケースに吸気用開口部と排気用開口部を設けたことを特徴とする請求項1〜6に記載の電源ユニット。
- 前記吸気用開口部及び排気用開口部のどちらか一方が前記電気・電子機器用ケース内に開口し、他方が前記電気・電子機器用ケース外に開口するように設けたことを特徴とする請求項7に記載の電源ユニット。
- 前記熱伝導部材の一端部が前記電気・電子機器用ケース外に設けた穴から前記電気・電子機器用ケース外に突出していることを特徴とする請求項1〜8に記載の電源ユニット。
- 前記電源ユニットを前記電気・電子機器用ケースの上方に設けたことを特徴とする請求項1〜9に記載の電源ユニット。
- 前記電気・電子機器用ケース又は前記電源ユニットのケースの内部あるいは外部に少なくとも1つのファンを持つことを特徴とする請求項1〜10に記載の電源ユニット。
- 前記少なくとも1つのフィンが前記電気・電子機器用ケース又は前記電源ユニットのケース内部あるいは外部に取り付けてある温度検出手段により回転数が0rpmから6000rpmまで変化することを特徴とする請求項11に記載の電源ユニット。
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Publications (1)
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- 2004-05-27 JP JP2004184267A patent/JP2005340745A/ja active Pending
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