JP2578891Y2 - キャンドモータポンプ - Google Patents

キャンドモータポンプ

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JP2578891Y2
JP2578891Y2 JP1992080043U JP8004392U JP2578891Y2 JP 2578891 Y2 JP2578891 Y2 JP 2578891Y2 JP 1992080043 U JP1992080043 U JP 1992080043U JP 8004392 U JP8004392 U JP 8004392U JP 2578891 Y2 JP2578891 Y2 JP 2578891Y2
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JP
Japan
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canned motor
pump
rear wall
front flange
casing
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史男 和気
理生 前野
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株式会社帝国電機製作所
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キャンドモータポンプ
に係わり、ポンプ部を前側にキャンドモータ部を後側に
して一体に結合した横型キャンドモータポンプにおい
て、ポンプ部内とキャンドモータ部内とのポンプ取扱液
をそれぞれのドレン通路から排出してもケーシング後壁
体とキャンドモータ前部フランジ部との間に形成された
空間部になお残存するポンプ取扱液を排出する構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】キャンドモータポンプは、メカニカルシ
ールやグランドパッキンなどの軸封部を持たない完全無
漏洩構造であるため、外部への漏洩が嫌われる液を取扱
うのに最適であり、また、ポンプ取扱液の一部をキャン
ドモータ部内に導入して軸受の潤滑とキャンドモータ部
の冷却を行なう構成であるので、空冷ファンを備えた汎
用モータにて駆動するモータポンプに比べて騒音がきわ
めて低く、そのため、住宅地域に近接して設置される変
電設備など低騒音化が厳しく要求される設備の冷却水循
環用ポンプとしても適している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図3に示す
ように、キャンドモータ前部フランジ部1に前部軸受ハ
ウジング2と一体に形成したケーシング後壁体3をその
一側端面を当接して取着し、ポンプケーシング4のキャ
ンドモータ取付フランジ部5をケーシング後壁体3の外
径部に挿嵌するとともにシール部材6を介してキャンド
モータ前部フランジ部1に液密に取着することにより、
ポンプ部7とキャンドモータ部8とをポンプ部7を前側
にキャンドモータ部8を後側にして一体に結合した横型
キャンドモータポンプにおいては、材料コストの低減と
軽量化を図るため、前記ケーシング後壁体3については
軸方向肉厚を薄くし、すなわち、前部軸受ハウジング2
に連なる内径側環状部3aおよびポンプケーシング4が挿
嵌される外径側環状部3b以外の肉厚を薄く形成すること
が行なわれている。
【0004】そのため、ポンプケーシング4の下方に設
けられたポンプ部7のドレン口9および後部軸受ハウジ
ング10と一体に形成された端蓋11に設けられたキャンド
モータ部8のドレン口12からポンプ部7内およびキャン
ドモータ部8内のポンプ取扱液を排出しても、ケーシン
グ後壁体3とキャンドモータ前部フランジ部1との間に
形成された空間部13にポンプ取扱液が残存し、その空間
部13に残存するポンプ取扱液によってキャンドモータポ
ンプの分解点検時や冬季運転休止中に支障が生じる場合
がある。
【0005】すなわち、キャンドモータポンプを分解す
ると、前記空間部13に残存するポンプ取扱液が外部へ流
れ出すが、このポンプ取扱液が腐蝕性液、有毒性液、放
射性液などの場合は作業者が危険にさらされる虞があ
る。
【0006】また、変電設備などの冷却水循環用のキャ
ンドモータポンプにあっては、変電設備を強制冷却する
必要がないためキャンドモータポンプを運転休止してお
く冬季期間中は、キャンドモータポンプ内のポンプ取扱
液(冷却水)が凍結してキャンドモータポンプを内部破
壊しないように、各ドレン口9,12からポンプ取扱液を
排出しておくが、前記空間部13の下方部のポンプ取扱液
は排出されずに残存し、そのため、厳寒時にはこの残存
したポンプ取扱液が凍結して膨脹するので前記空間部13
の周囲の部材に強大な力が作用し、特にキャンドモータ
前部フランジ部1とケーシング後壁体3とを軸方向に引
き離す強大な力が作用し、この作用力によって、ケーシ
ング後壁体3をキャンドモータ前部フランジ部1に締結
するボルト14が伸張されるとともにケーシング後壁体3
がインペラ15側へ移動されてケーシング後壁体3とキャ
ンドモータ前部フランジ部1との間に遊びが生じ、その
分、凍結が解けた時のボルト14の締結が甘くなるので、
次のポンプ運転時の振動によって徐々にボルト14が緩
み、遂にはこのボルト14やケーシング後壁体3がインペ
ラ15に接触してポンプ故障に至り、または、前記凍結膨
脹時の作用力によって前記ボルト14が破断され、ケーシ
ング後壁体3が飛び出してインペラ15に接触するので、
次のポンプ運転開始とともにインペラ15がケーシング後
壁体3に接触回転して、および破断したボルト14の破片
がインペラ15に噛み込んでポンプ故障に至る虞があっ
た。
【0007】本考案は、上記に鑑みなされたもので、前
記横型キャンドモータポンプのケーシング後壁体3とキ
ャンドモータ前部フランジ部1の間に形成された空間部
13に残存するポンプ取扱液を排出できるキャンドモータ
ポンプを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案のキャンドモータ
ポンプの構成は、前部軸受ハウジング2と一体に形成し
たケーシング後壁体3をキャンドモータ前部フランジ部
1に取着し、ポンプケーシング4のキャンドモータ取付
フランジ部5を前記ケーシング後壁体3の外径部に挿嵌
するとともにシール部材6を介して前記キャンドモータ
前部フランジ部1に液密に取着することにより、ポンプ
部7とキャンドモータ部8とを前記ポンプ部7を前側に
前記キャンドモータ部8を後側にして一体に結合した横
型キャンドモータポンプにおいて、前記ケーシング後壁
体3と前記キャンドモータ前部フランジ部1との間に形
成された空間部13の下方部に一端が開口し、この開口部
と同じく若しくは低い位置の外部に他端が開口するドレ
ン通路16,18を前記キャンドモータ前部フランジ部1に
穿設し、前記ドレン通路16,18の外部開口部16a ,18a
に開封可能な封止手段17,19を設けたものである。
【0009】
【作用】本考案のキャンドモータポンプは、ケーシング
後壁体3とキャンドモータ前部フランジ部1との間に形
成された空間部13に残存するポンプ取扱液は、キャンド
モータ前部フランジ部1に穿設されて前記空間部13に連
なるドレン通路16,18の封止手段17,19を開けることに
よって、前記空間部13の下方部からドレン通路16,18を
通ってキャンドモータポンプの外部へと排出される。
【0010】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0011】図1は、前記図3に示す従来例のキャンド
モータポンプに本考案を適用した一実施例を示し、図
中、従来例の構造と同一構成部分については同一参照符
号を付し、その説明を省略する。
【0012】ケーシング後壁体3とキャンドモータ前部
フランジ部1との間に形成された空間部13の下方部に一
端が開口し、この開口部より低い位置にあるキャンドモ
ータ前部フランジ部1の外周面下側に他端が開口するド
レン通路16をキャンドモータ前部フランジ部1に穿設
し、このドレン通路16の外部開口部16a に封止手段とし
てのドレンプラグ17を螺着してドレン通路16を封止す
る。
【0013】このように構成した実施例によれば、ドレ
ンプラグ17を取外すことによって、ケーシング後壁体3
とキャンドモータ前部フランジ部1との間に形成された
空間部13に残存するポンプ取扱液は、前記空間部13の下
方部からドレン通路16を通ってキャンドモータポンプの
外部へと排出されるので、前記従来例のようにキャンド
モータポンプの分解時に前記空間部13に残存するポンプ
取扱液が流出して作業者が危険にさらされたり、変電設
備などの冷却水循環用のキャンドモータポンプにおいて
冬季運転休止中に前記空間部13に残存するポンプ取扱液
が凍結膨脹して次のポンプ運転時にケーシング後壁体3
やその締結用ボルト14がインペラ15に接触回転してポン
プ故障に至る虞は解消される。
【0014】なお、前記実施例においては、前記空間部
13の下方部に一端が開口し、この開口部より低い位置に
あるキャンドモータ前部フランジ部1の外周面下側に他
端が開口するドレン通路16をキャンドモータ前部フラン
ジ部1に設けたが、図2に示すように、前記空間部13の
下方部に一端が開口し、この開口部と同じ高さにあるキ
ャンドモータ前部フランジ部1の外側側面に他端が開口
するように、キャンドモータ前部フランジ部1を軸方向
に貫通するドレン通路18を穿設してもよく、また、ドレ
ン通路16,18の外部開口部16a ,16b の封止手段は、図
1に示すドレンプラグ17の他、図2に示すように、ドレ
ンバルブ19を用いてもよく、前記ドレン通路16,18の外
部開口部16a ,18a を必要時に開封できる封止手段であ
ればよい。
【0015】
【考案の効果】本考案のキャンドモータポンプによれ
ば、ケーシング後壁体3とキャンドモータ前部フランジ
部1との間に形成された空間部13に残存するポンプ取扱
液は、封止手段17,19を開けることにより、キャンドモ
ータ前部フランジ部1に穿設したドレン通路16,18から
キャンドモータポンプの外部へと排出されるので、従来
例のキャンドモータポンプのように、分解時に前記空間
部13に残存するポンプ取扱液が流出して作業者が危険に
さらされたり、冬季運転休止中に前記空間部13に残存す
るポンプ取扱液が凍結膨脹して次の運転時にケーシング
後壁体3やその締結用ボルト14がインペラ15に接触して
ポンプ故障にいたる虞が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のキャンドモータポンプの一実施例を示
す縦断面図である。
【図2】同上他の実施例を示す部分縦断面図である。
【図3】従来の横型キャンドモータポンプの一例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 キャンドモータ前部フランジ部 2 前部軸受ハウジング 3 ケーシング後壁体 4 ポンプケーシング 5 ポンプケーシングのキャンドモータ取付フランジ
部 6 シール部材 7 ポンプ部 8 キャンドモータ部 13 空間部 16,18 ドレン通路 16a ,18b ドレン通路の外部開口部 17 封止手段としてのドレンプラグ 19 封止手段としてのドレンバルブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部軸受ハウジング2と一体に形成した
    ケーシング後壁体3をキャンドモータ前部フランジ部1
    に取着し、ポンプケーシング4のキャンドモータ取付フ
    ランジ部5を前記ケーシング後壁体3の外径部に挿嵌す
    るとともにシール部材6を介して前記キャンドモータ前
    部フランジ部1に液密に取着することにより、ポンプ部
    7とキャンドモータ部8とを前記ポンプ部7を前側に前
    記キャンドモータ部8を後側にして一体に結合した横型
    キャンドモータポンプにおいて、 前記ケーシング後壁体3と前記キャンドモータ前部フラ
    ンジ部1との間に形成された空間部13の下方部に一端が
    開口し、この開口部と同じく若しくは低い位置の外部に
    他端が開口するドレン通路16,18を前記キャンドモータ
    前部フランジ部1に穿設し、前記ドレン通路16,18の外
    部開口部16a ,18a に開封可能な封止手段17,19を設け
    たことを特徴とするキャンドモータポンプ。
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JP2019157684A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置

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