JP3932859B2 - ウォーターポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウォータポンプの構造に関するものであり、特に、ウォータポンプ内に異物を除去する機構を設けたウォータポンプの構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウォータポンプでは、異物の混入があると機能上、噛み込みや磨耗等の不具合が生じる為、ウォータポンプの内部に異物を除去するフィルタを設けたものが知られている。例えば、特開平9−79182号公報においては、ウォータポンプのハウジングにインペラの背面に向けて延在する筒状フィルタを取り付けることにより、ウォータポンプ内部の流体に含まれる異物を除去する異物防止機構が開示されている。
【0003】
また、特開平9−88898号公報においては、ウォータポンプのハウジングの軸受部に回転軸を軸支し、回転軸の一端にプーリを嵌着し、ハウジング内に突出した回転軸の先端にインペラを固着している。そして、インペラをカバーするハウジングに取り付けられ、ポンプ室を形成するポンプケースを備え、回転部分に固定された回転シール部材と軸受部に固定された固定シール部材との間に摺動面を有するメカニカルシールを設けたウォータポンプにおいて、ポンプ室の高圧部から取り出された冷却水をトラップ室に導き、トラップ室で異物を沈殿させるようにした異物除去装置付きウォータポンプが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−79182号公報に示される構成においては、フィルタがインペラの回転によって高圧になるインペラの外径近傍(インペラの外径とインペラの軸受部との間)にフィルタが配設されるために、流体が流れる際に大きな抵抗となってしまい、効率良く流体を循環させることができない。また、この構成ではインペラの背面に形成された溝と、その溝に延在するフィルタとのクリアランスによっては以下の様な問題点が発生する。つまり、そのクリランスが小さいとインペラが回転する際にフィルタとの摺動抵抗が大きくなる。また、クリアランスが大きいと異物が通ってしまうため、クリアランスの設定が難しい。
【0005】
特開平9−88898号公報に示される構成では、異物を沈殿させるトラップ室が必要となり、構造が複雑なものとなり、大型化してしまう。
【0006】
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ウォータポンプ内を流体が流れる際に大きな抵抗とならず、異物の除去ができる構成とすること、大型化せず、簡単な構成により異物を除去することが可能なウォータポンプを提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、吸入口と吐出口を有するハウジングと、吸入口側において該ハウジングに対して軸支されるシャフトと、羽根と、羽根が配置されたインペラ軸受と、該インペラ軸受に固定された第1永久磁石とを備え、前記シャフトに対して回転する回転部材と、前記第1永久磁石に対して軸方向に対向し、駆動源により回転される第2永久磁石とを備え、前記吸入口から流体を吸入して、前記回転部材の回転により前記流体を前記シャフトと前記インペラとの間から導き、前記吐出口より吐出するウォータポンプにおいて、さらに、前記インペラ軸受の中央に設けられ、前記回転部材が前記シャフトに支持される軸受部と、前記回転部材の背面側に開口し、前記軸受部及び前記シャフトの前記回転部材の背面側に位置する端部を収納する凹部と、前記軸受部及び前記シャフトの前記端部の軸方向における延長線上に設けられ、前記凹部の開口部を閉塞するフィルタとを備えていることである。
【0008】
上記した手段によれば、軸受部及びシャフトの延長線上にフィルタを設けるのみで、シャフトとインペラの間から流体を導く過程において、異物が簡単な構造によって、フィルタにより除去される。その結果、軸受部及びシャフトの延長線上に設けられたフィルタにより、インペラの軸受に異物が溜まることが防止されるとともに、異物の侵入によるインペラの軸受に悪影響を与えない。また、フィルタは回転を行う中央に配設されるため、従来に比べて、インペラの回転を妨げる抵抗とはなり難い。
【0009】
また、上記の課題を解決するために講じた第2の技術手段は、吸入口と吐出口を有するハウジングと、吸入口側において該ハウジングに対して軸支されるシャフトと、羽根と、羽根が配置されたインペラ軸受と、該インペラ軸受に固定された第1永久磁石とを備え、前記シャフトに対して回転する回転部材と、前記第1永久磁石に対して径方向に対向し、駆動源により回転される第2永久磁石とを備え、前記吸入口から流体を吸入して、前記回転部材の回転により前記流体を前記シャフトと前記インペラとの間から導き、前記吐出口より吐出するウォータポンプにおいて、さらに、前記インペラ軸受の中央に設けられ、前記回転部材が前記シャフトに支持される軸受部と、前記回転部材の背面側に開口し、前記軸受部及び前記シャフトの前記回転部材の背面側に位置する端部を収納する凹部と、前記軸受部及び前記シャフトの前記端部の軸方向における延長線上に設けられ、前記凹部の開口部を閉塞するフィルタとを備えていることである。
【0010】
上記の構成によれば、軸受部及びシャフトの延長線上にフィルタを設けるのみで、シャフトとインペラの間から流体を導く過程において、異物が簡単な構造によって、フィルタにより除去される。その結果、軸受部及びシャフトの延長線上に設けられたフィルタにより、インペラの軸受に異物が溜まることが防止されるとともに、異物の侵入によるインペラの軸受に悪影響を与えない。また、フィルタは回転を行う中央に配設されるため、従来に比べて、インペラの回転を妨げる抵抗とはなり難い。
【0011】
また、前記凹部は、前記インペラ軸受の前記背面側に延び、かつ外周に複数の前記第1永久磁石が配置された環状支持部の内側に形成されることが好ましい。
また、前記軸受部は、前記インペラ軸受の中央に設けられた筒状部であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態を示し、図2は図1に示すA-A断面図である。ウォータポンプ1は、例えば、車両のエンジン内部で発生した発熱を冷却水(流体)の循環により冷却水によりエンジンの発熱が吸熱され、吸熱されて温められた冷却水をラジエータにより冷やす様にした冷却水循環経路の一部に設けられている。このウォータポンプ1は、エンジンとラジエータとの間にゴムから成る図示しないパイプにより接続される。ウォータポンプ1は、ラジエータ側に接続されて冷却水の吸入を行う吸入口1aと、エンジン側に接続されて冷却水をエンジンへと供給する吐出口1bとを備える。また、ウォータポンプ1は、2つのハウジング2,3により外観が形成され、吸入口1aおよび吐出口1bは共にハウジング2に設けられている。本実施形態において、吸入口1aおよび吐出口1bは互いに90度方向が異なった方向に突出している。
【0014】
円筒状のハウジング2,3は、周状に3箇所の位置でボルト5により締結され、ハウジング2の吸入口1aにはフランジ部20bを有したシャフト20を支持する円筒状の支持部2aを有する。この支持部2aにシャフト20はハウジング2の内部から軸方向に圧入され、支持部2aにてハウジング本体に3点支持される。回転部材は、図1に示すように、羽根(インペラ)14と、インペラ軸受13とを備えている。インペラ軸受13は、環状支持部13dと、内部に孔13bが形成された軸受部と、第1永久磁石15とを備えている。シャフト20には、複数の羽根を有するインペラ14がインペラ軸受13にて回転自在に取り付けられ、シャフト20の一方の端部には軸方向に延在する孔20aが形成され、その孔20aにワッシャー16を介してビス17が取り付けられ、インペラ軸受13がシャフト20に取り付けられる。この場合、インペラ14とインペラ軸受13は、シャフト20に対して別体で取り付けられても、一体で取り付けられても良い。インペラ軸受13は中央に孔13bを有し、この孔13bにシャフト20が挿通され、シャフト20のフランジ部20bによりインペラ軸受13の軸方向における一方の移動が規制される。また、インペラ軸受13の軸方向における他方には、軸方向の移動を規制するワッシャー16およびビス17で制限している。インペラ軸受13のインペラ14が固定される背面側には軸方向に突出する環状支持部13dがインペラ軸受13に一体で形成されている。この環状支持部13dには、周状に複数(例えば、N極とS極とが交互になった8極)の極性をもつ永久磁石15が外径に嵌まり、永久磁石15は内径と一方の軸方向側面の2面がインペラ軸受13に対して当接した状態で、環状支持部13dの軸方向における端部13eがカシメられ、永久磁石15が環状支持部13dに固定される。
【0015】
この様な構成におけるインペラ軸受13の環状支持部13dの中央には吸入口とは反対側に向けて軸方向に開口した凹部19が形成される。このインペラ軸受13の背面に形成された凹部19を覆い塞ぐ様にして、環状支持部13dの内径に形成された周状の段部13cに、微細な孔18を有する細かいメッシュ状のフィルタ22が取り付けられる。
【0016】
一方、ハウジング2とハウジング3とは隔壁4によって完全に冷却水が漏れない様にシールされた状態で、インペラ14が配設されるハウジング2の内部空間には冷却水が流れるようになっているが、ハウジング3の内部は単なる空間となっている。
【0017】
また、ハウジング3にはモータ6が複数のビス7によりハウジング3の内部より固定されている。モータ出力軸8はシャフト20と同軸となっており、このモータ出力軸8に周状に複数(例えば、N極とS極とが交互に繰り返される8極)の磁極を有する永久磁石12の軸方向一方の端面が固定される磁石支持体11が圧入により、モータ出力軸8に固定される。ハウジング2側の永久磁石12はインペラ軸受13に取り付けられる永久磁石15と同径かつ対向している。つまり、ハウジング2,3に対して、永久磁石12,15が組み付けられた状態では、永久磁石12,15は隔壁4が間に設けられるが、永久磁石12,15間で磁束が軸方向に対して通る様、対向して配設される。また、ハウジング2とインペラ14との軸方向のクリアランスはインペラ14の回転を妨げない範囲内で小さく設定されると共に、インペラ軸受13の内径とシャフト20の外径とのクリアランスはわずかに存在する。
【0018】
次に、ウォータポンプ1の動作について説明する。モータ6が外部からの信号により駆動されると、モータ出力軸8が回転を行う。すると、モータ回転軸8に固定された磁石支持体11がモータ回転軸8と一体となり回転することによって、周方向に複数の磁極を有する環状の永久磁石12が回転する。
【0019】
永久磁石12が回転すると、隔壁4を介して永久磁石12に対向配置された永久磁石12と同径の永久磁石15とが磁気結合(磁気カップリング)され、一方の永久磁石12が回転すれば永久磁石15もそれにつられて回転を行う。このつられて回転を行う永久磁石15は、インペラ軸受13に固定されていることから、永久磁石15の回転につられて、インペラ14がモータ出力軸8の回転方向にて回転を行う。
【0020】
すると、インペラ14の回転により吸入口1aの冷却水はインペラ14の外径へと押し出され、インペラ14の外径側およびインペラ14の背面側が吸入口1aと比べて、高圧となった状態が生じる。この様に、インペラ14の回転によって、高圧となった冷却水は、その一部が永久磁石15の背面(隔壁4の方向)へと廻り込み、インペラ軸受13の背面、即ち、環状支持部13dの凹部19に取り付けられたフィルタ22の有する微細な孔18を通る。このフィルタ22により、冷却水に含まれる異物が凹部19へと流されず、異物が除去された後、凹部19から冷却水はインペラ軸受13の内径とシャフト20の外径との間を通って抜けてゆく。そして、ハウジング2の吸入口1aへ戻り、吸入口1aの冷却水となる。
【0021】
この場合、フィルタ22をシャフト20の軸方向に設けたので、高圧になった冷却水が凹部19へと抜けてゆく際に、大きな抵抗とならない。しかも、異物が凹部19に入る前段階で除去されるので、インペラ軸受13の内径とシャフト20の外径との間に異物が入らないことから、軸受での異物の侵入による目詰まりや磨耗が防止でき、インペラ14の回転に悪影響を与えることはなくなる。
【0022】
(第2実施形態)
次に、図3および図3のB−B断面図である図4を参照し、第2実施形態について説明する。尚、この第2実施形態においては、第1実施形態と同じ部材は同じ図番で表わし、第1実施形態と形状が異なる部材は所定値(例えば、30)を加算した図番で表わしている。
【0023】
図3に示すウォータポンプ100は、ラジエータ側に接続されて冷却水の吸入を行う吸入口1aと、エンジン側に接続されて冷却水をエンジンへと供給する吐出口1bとを備える。ウォータポンプ100は、2つのハウジング2,33により外観が形成され、吸入口1aおよび吐出口1bは共にハウジング2に設けられている。本実施形態において、吸入口1aおよび吐出口1bは互いに90度方向が異なった方向に突出している。
【0024】
円筒状のハウジング2,33は、周状に3箇所の位置でボルト5により締結され、ハウジング2の吸入口1aにはフランジ部50bを有したシャフト50を支持する円筒状の支持部2aを有する。この支持部2aにシャフト50はハウジング2の内部から軸方向に圧入され、支持部2aにてハウジング本体に3点支持される。回転部材は、図4に示すよう羽根(インペラ)14と、インペラ軸受43とを備えている。インペラ軸受43は、環状支持部43dと、内部に孔43bが形成された軸受部と、第1永久磁石45とを備えている。シャフト50には、複数の羽根を有するインペラ14がインペラ軸受43にて回転自在に取り付けられる。シャフト50の一方の端部には中央において軸方向に延在する孔50aが形成され、その孔50aにワッシャー16を介してビス17が取り付けられ、インペラ軸受43がシャフト50に取り付けられる。この場合、インペラ14とインペラ軸受43は、シャフト50に対して別体で取り付けられても、一体で取り付けられても良い。インペラ軸受43は中央に貫通する孔43bを有し、この孔43bにシャフト50が挿通され、シャフト50のフランジ部50bによりインペラ軸受43の軸方向における一方の移動が規制される。また、インペラ軸受43の軸方向における他方には、ワッシャー16およびビス17が設けられ、インペラ軸受43の軸方向の移動を規制し、制限している。インペラ軸受43のインペラ14が固定される背面側にはビス17よりも外径において軸方向に突出する環状の環状支持部43dがインペラ軸受43に一体で形成されている。この環状支持部43dには、周状に複数(例えば、N極とS極とが交互になった8極)の極性をもつ永久磁石45が外径に嵌まり、永久磁石45は内径と一方の軸方向側面の2面がインペラ軸受43に対して当接する。そして当接した状態で、環状支持部43dの軸方向における端部43eがカシメられ、永久磁石45が環状支持部43dに固定される。
【0025】
この様な構成におけるインペラ軸受43の環状支持部43dの中央には吸入口とは反対側に向けて軸方向に開口した凹部49が形成される。このインペラ軸受43の背面に形成された凹部49を塞ぐ様、環状支持部43dの内径側に形成された周状の段部43cに、微細な孔18を有する細かいメッシュ状のフィルタ22が取り付けられる。
【0026】
一方、ハウジング2とハウジング33とはモータ側に円筒状で突出する隔壁4によって完全に冷却水が漏れない様にシールされた状態で、インペラ14が配設されるハウジング2の内部空間には冷却水が流れるようになっているが、ハウジング33の内部は単なる空間となっている。
【0027】
また、ハウジング33には、モータ6が複数のビス7によりハウジング33の内部より固定されている。モータ出力軸38はシャフト50と同軸となっており、このモータ出力軸38に周状に複数(例えば、N極とS極とが交互に繰り返される8極)の磁極を有する永久磁石42の軸方向一方の端面が固定される磁石支持体41が圧入により、モータ出力軸38に固定される。ハウジング2側の永久磁石42はインペラ軸受43に取り付けられる永久磁石45の外径に位置し、対向している。つまり、ハウジング2,33に対して、永久磁石42,45が組み付けられた状態では、2つの環状の永久磁石42,45は隔壁34が間に設けられるが、永久磁石42,45間で磁束が径方向に対して通る様、対向して配設される。また、ハウジング2とインペラ14との軸方向のクリアランスはインペラ14の回転を妨げない範囲内で小さく設定されると共に、インペラ軸受43の内径とシャフト50の外径とのクリアランスはわずかに存在する。
【0028】
次に、ウォータポンプ100の動作について説明する。モータ6が外部からの信号により駆動されると、モータ出力軸38が回転を行う。すると、モータ回転軸38に固定された磁石支持体41がモータ回転軸38と一体となり回転することによって、周方向に複数の磁極を有する環状の永久磁石42が回転する。
【0029】
永久磁石42が回転すると、隔壁34を介して永久磁石42に径方向において対向配置され、永久磁石42の内径に配置された永久磁石45とが磁気結合(磁気カップリング)され、一方の永久磁石42が回転すれば永久磁石45もそれにつられて回転を行う。この様に、つられて回転を行う永久磁石45は、インペラ軸受43に固定されていることから、永久磁石45の回転につられて、インペラ14がモータ出力軸38の回転方向にて回転を行う。
【0030】
すると、インペラ14の回転により吸入口1aの冷却水はインペラ14の外径へと押し出され、インペラ14の外径側およびインペラ14の背面側が吸入口1aと比べて、高圧となった状態が生じる。この様に、インペラ14の回転によって、高圧となった冷却水は、その一部が永久磁石45の背面(隔壁34の方向)へと廻り込み、インペラ軸受43の背面、即ち、環状支持部43dの凹部49に取り付けられたフィルタ22の有する微細な孔18を通る。このフィルタ22により、冷却水に含まれる異物が凹部19へと流されず、異物が除去された後、凹部19から冷却水はインペラ軸受43の内径とシャフト50の外径との間を通って抜けてゆく。そして、ハウジング2の吸入口1aへ戻り、吸入口1aの冷却水となる。
【0031】
この場合、フィルタ22をシャフト50の軸方向に設けたので、高圧になった冷却水が凹部49へと抜けてゆく際に、大きな抵抗とならない。しかも、異物が凹部49に入る前段階で除去されるので、インペラ軸受43の内径とシャフト5の外径との間に異物が入らないことから、軸受での異物の侵入による目詰まりや磨耗が防止でき、インペラ14の回転に悪影響を与えることはなくなる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、軸受部及びシャフトの延長線上にフィルタを設けるのみで、シャフトとインペラとの間から流体を導く過程において、異物が簡単な構造によって、フィルタにより除去できる。その結果、インペラの軸受に異物が溜まることが防止できるとともに、異物の侵入によるインペラの軸受に悪影響を与えないようにすることができる。また、フィルタは回転を行う中央に配設されるため、従来に比べて、インペラの回転を妨げる抵抗となり難く、効率の良いものとなり、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における、ウォータポンプの正面図である。
【図2】図1に示すA−A断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態における、ウォータポンプの正面図である。
【図4】図2に示すB−B断面図である。
【符号の説明】
1,100 ウォータポンプ
1a 吸入口
1b 吐出口
2,3,33 ハウジング
6 モータ
8、38 モータ出力軸
12,42 永久磁石(第2永久磁石)
15,45 永久磁石(第1永久磁石)
13,43 インペラ軸受(インペラ)
14 インペラ
19,49 凹部
20,50 シャフト
22 フィルタ

Claims (4)

  1. 吸入口と吐出口を有するハウジングと、
    吸入口側において該ハウジングに対して軸支されるシャフトと、
    羽根と、羽根が配置されたインペラ軸受と、該インペラ軸受に固定された第1永久磁石とを備え、前記シャフトに対して回転する回転部材と
    前記第1永久磁石に対して軸方向に対向し、駆動源により回転される第2永久磁石とを備え、
    前記吸入口から流体を吸入して、前記回転部材の回転により前記流体を前記シャフトと前記回転部材との間から導き、前記吐出口より吐出するウォータポンプにおいて、さらに、
    前記インペラ軸受の中央に設けられ、前記回転部材が前記シャフトに支持される軸受部と、
    前記回転部材の背面側に開口し、前記軸受部及び前記シャフトの前記回転部材の背面側に位置する端部を収納する凹部と、
    前記軸受部及び前記シャフトの前記端部の軸方向における延長線上に設けられ、前記凹部の開口部を閉塞するフィルタ
    を備えていることを特徴とするウォータポンプ。
  2. 吸入口と吐出口を有するハウジングと、
    吸入口側において該ハウジングに対して軸支されるシャフトと、
    羽根と、羽根が配置されたインペラ軸受と、該インペラ軸受に固定された第1永久磁石とを備え、前記シャフトに対して回転する回転部材と
    前記第1永久磁石に対して径方向に対向し、駆動源により回転される第2永久磁石とを備え、
    前記吸入口から流体を吸入して、前記回転部材の回転により前記流体を前記シャフトと前記回転部材との間から導き、前記吐出口より吐出するウォータポンプにおいて、さらに、
    前記インペラ軸受の中央に設けられ、前記回転部材が前記シャフトに支持される軸受部と、
    前記回転部材の背面側に開口し、前記軸受部及び前記シャフトの前記回転部材の背面側に位置する端部を収納する凹部と、
    前記軸受部及び前記シャフトの前記端部の軸方向における延長線上に設けられ、前記凹部の開口部を閉塞するフィルタとを
    備えていることを特徴とするウォータポンプ。
  3. 前記凹部は、前記インペラ軸受の前記背面側に延び、かつ外周に複数の前記第1永久磁石が配置された環状支持部の内側に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のウォータポンプ。
  4. 前記軸受部は、前記インペラ軸受の中央に設けられた筒状部であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のウォータポンプ。
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