JP2577487B2 - 自動車用バンパーの取付構造 - Google Patents

自動車用バンパーの取付構造

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JP2577487B2
JP2577487B2 JP11838090A JP11838090A JP2577487B2 JP 2577487 B2 JP2577487 B2 JP 2577487B2 JP 11838090 A JP11838090 A JP 11838090A JP 11838090 A JP11838090 A JP 11838090A JP 2577487 B2 JP2577487 B2 JP 2577487B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車用バンパー、とりわけ、バンパーフェ
イシャの内側に繊維強化樹脂材からなるバンパーアーマ
チュアを備えた自動車用バンパーの取付構造に関する。
従来の技術 第5〜7図は従来の鋼板製のバンパーアーマチュアの
取付構造を踏しゅうした樹脂製のバンパーアーマチュア
の適用例を示すもので、図中1は樹脂等の弾性材からな
るバンパーフェイシャ、2はこのバンパーフェイシャ1
の内側に配置されるバンパーアーマチュアで、SMC,スタ
ンパブルシート等の繊維強化樹脂材をもって断面略コ字
形に形成してある。バンパーアーマチュア2の両側部の
後述する車体メンバ10端に対応する位置には、上,下壁
3,4にブラケット部6,7を直状に一体に延設してある。一
方、車体メンバ10の端部にはバンパーブラケット11を接
合してあり、前記ブラケット部6,7の端縁のフランジ6a,
7aを、該バンパーブラケット11のフランジ11aに当接し
てボルト・ナット12結合してある。第5図中13は両側の
車体メンバ10を結合するクロスメンバを示す。この類似
構造は、例えば実開昭51−22335号公報に示されてい
る。
発明が解決しようとする課題 ブラケット部6,7は、上,下壁3,4より平面略台形状に
漸次後端縁側を絞り込むような形状に形成して、上,下
壁3,4との連接部分の車幅方向寸法を大きくし、これら
上,下壁3,4より直状に延設することによって、車体メ
ンバ10への取付部周りの剛性を高くし、以って、軽衝突
時に該ブラケット部6,7の固定部分で所要の反力を得
て、アーマチュア中央部分の弾性変形を促し衝突エネル
ギーを吸収し得るようになっている。このため、高速衝
突時には車体メンバ10の端部でバンパーアーマチュア2
がクラッシュしないで残存し、車体メンバ10の潰れ変形
による衝突エネルギー吸収特性に少なからず悪影響を及
ぼしてしまう。
そこで、本発明はバンパーアーマチュアの軽衝突性能
を損なうことがなく、かつ、高速衝突時には車体メンバ
の端部でバンパーアーマチュアを容易にクラッシュさせ
ることができて、車体メンバの潰れモードに支障を来す
ことがなく、しかも、該車体メンバの潰れストロークを
拡大できて衝突エネルギー吸収性能を向上させることが
できる自動車用バンパーの取付構造を提供するものであ
る。
課題を解決するための手段 バンパーフェイシャの内側に配置されるバンパーアー
マチュアを繊維強化樹脂材により断面略コ字形に形成
し、このバンパーアーマチュアの両側部の上,下壁後端
縁部を車体メンバの端部に締結固定した構造において、
前記車体メンバの端部に、バンパーアーマチュア内に突
出して衝突入力により潰れ変形可能なエネルギー吸収部
材を突設すると共に、バンパーアーマチュアの所定量以
上の前後方向撓みストロークで、該バンパーアーマチュ
アと干渉して亀裂を発生させるアーマチュア破壊手段を
設けてある。
作用 車両の軽衝突時には、車体メンバの端部に対応する部
分にあっては、バンパーアーマチュアが若干前後方に撓
み変形するが、略コ字形断面の形状効果により前後方向
の撓みストロークは僅かに抑えられて破壊手段との干渉
がなく、所要の反力を生じてアーマチュア中央部分の弾
性変形を促し、繊維強化樹脂製バンパーアーマチュア本
来の軽衝突性能を発揮する。高速衝突時には、車体メン
バの端部においてバンパーアーマチュアが前後方向に所
定ストローク以上に撓み変形して破壊手段に干渉する
と、該バンパーアーマチュアの破壊手段との干渉部分に
亀裂が発生して、この亀裂発生を起因としてバンパーア
ーマチュアが原形をとどめずクラッシュする。このクラ
ッシュによりバンパーアーマチュアの耐力は零になる
が、該バンパーアーマチュアの内側に突出したエネルギ
ー吸収部材が前後方向に潰れ変形すると共に、車体メン
バも前後方向に潰れ変形して、該車体メンバの潰れスト
ロークが実質的に増大し、衝突エネルギー吸収効果が高
められる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面と共に前記従来の構成と
同一部分に同一符号を付して詳述する。
第1〜4図において、弾性材からなるバンパーフェイ
シャ1の内側に配置されるバンパーアーマチュア2を、
繊維強化樹脂材により断面略コ字形に形成してある点、
およびバンパーアーマチュア2両側部の車体メンバ10端
に対応する部位には、上,下壁3,4にブラケット部6,7を
平面略台形状に漸次後端縁側を絞り込むような形状に一
体に延設してあって、このブラケット部6,7の端縁のフ
ランジ6a,7aをバンパーブラケット11のフランジ11aに当
接してボルト・ナット12結合する点、等の基本的構造は
前記従来と同様である。
ここで、前記車体メンバ10の端部には、バンパーアー
マチュア2内に突出して、車両衝突時の衝突入力により
潰れ変形可能なエネルギー吸収部材14を突設配置してあ
る。本実施例ではこのエネルギー吸収部材14を、金属パ
ネル材をもって方形の閉断面構造に形成してあり、その
後縁フランジ14aをバンパーブラケット11のフランジ11a
にボルト・ナット12結合して、車体メンバ10と同軸線上
に突出配置してある。このエネルギー吸収部材14の周側
角部には複数個の折れビード15を凹設して、前方より衝
突入力が作用した時に、これら折れビード15を起点とし
て前後方向に潰れ変形し易いようにしてある。また、こ
のエネルギー吸収部材14の上,下壁を貫通して通しボル
ト16を設けて、バンパーアーマチュア2の中央部に衝突
入力が作用し該エネルギー吸収部材14に入力伝達される
場合に、方形の閉断面形状が菱形に変形することがない
ようにして、エネルギー吸収部材14はもとより、車体メ
ンバ10が前後方向にスムーズに潰れ変形できるようにし
てある。一方、バンパーブラケット11の上,下部には、
ブラケット部6,7の後縁と直交する方向に破壊手段17と
しての突片18を接合配置してある。前記ブラケット部6,
7後縁の突片18と対応する部位には凹欠部19を形成し
て、突片18端との間に所要の間隙gを設定してあり、車
両の軽衝突時に車体メンバ10の端部においてバンパーア
ーマチュア2が前後方向に若干撓み変形しても、該間隙
gによりブラケット部6,7端が突片18と干渉しないよう
にしてある。
以上の実施例構造によれば、車両の軽衝突時には、車
体メンバ10の端部に対応する部分にあっては、バンパー
アーマチュア2が若干前後方向に撓み変形するが、略コ
字形断面の形状効果によって、この前後方向の撓みスト
ロークは僅かに抑えられてブラケット部6,7の凹欠部19
縁と突片18との干渉はなく、該車体メンバ10端との取付
部分で所要の反力を生ずる。この結果、軽衝突時にはバ
ンパーアーマチュアの中央部分の弾性変形を促して、繊
維強化樹脂製バンパーアーマチュア本来の衝突エネルギ
ー吸収性能を発揮することができる。
車両の高速衝突時は、車体メンバ10の端部においてバ
ンパーアーマチュア2が前後方向に前記間隙g寸法以上
に撓み変形して凹欠部19縁が突片18に食い込むと、ここ
から、バンパーアーマチュア2の上,下壁3,4に亀裂が
発生して、この亀裂発生を起因としてバンパーアーマチ
ュア2が原形をとどめずクラッシュする。このクラッシ
ュによりバンパーアーマチュア2の耐力は零になるが、
略同時にバンパーアーマチュア2の内側に突出したエネ
ルギー吸収部材14が前後方向に潰れ変形すると共に、車
体メンバ10も前後方向に潰れ変形する。従って、車体メ
ンバ10の前後方向の潰れストロークは、エネルギー吸収
部材14の突出量分増大し、衝突エネルギー吸収効果を向
上することができる。
第4図に示す実施例はエネルギー吸収部材14の端縁を
破壊手段17として有効利用したものである。エネルギー
吸収部材14はその前端縁をバンパーアーマチュア2の前
壁5の裏面に近接配置してある。一方、この前壁5の裏
面には、バンパーアーマチュア14の前端縁に対応する位
置に凹部20を形成して薄肉に成形し、エネルギー吸収部
材14前端縁との間に所要の間隙gを設定して、車両の軽
衝突時にバンパーアーマチュア2が前後方向に若干撓み
変形しても、凹部20面がこのエネルギー吸収部材14前端
縁と干渉しないようにしてある。
従って、この実施例の場合も軽衝突時にはバンパーア
ーマチュア2の車体メンバ10端への取付部分の剛性を確
保し、繊維強化樹脂製バンパーアーマチュア本来の衝突
エネルギー吸収特性を発揮させることができる。そし
て、高速衝突時には車体メンバ10の端部においてバンパ
ーアーマチュア2が間隙g寸法以上に前後方向に撓みス
トロークすると、前壁5の薄肉部分がエネルギー吸収体
14の前端縁と干渉して該部分に亀裂が発生し、この亀裂
発生を起因としてバンパーアーマチュア2が原形をとど
めずにクラッシュして、内側のエネルギー吸収部材14、
および車体メンバ10の前後方向の潰れ変形をスムーズに
行わせ、衝突エネルギー吸収効果を発揮させることがで
きる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、車両の軽衝突時には略
コ字形断面の形状効果によりバンパーアーマチュアの車
体メンバへの取付強度を確保できて、繊維強化樹脂製バ
ンパーアーマチュア本来の弾性変形によるエネルギー吸
収特性を発揮させることができる。そして、高速衝突時
には、バンパーアーマチュアの所定ストローク以上の前
後方向撓み変形で、破壊手段により該バンパーアーマチ
ュアを原形をとどめずにクラッシュさせることができる
ので、車体メンバ端部と障害物との間にバンパーアーマ
チュアが剛体物として残存することがなく、車体メンバ
の潰れモードに悪影響を及ぼすことがなく、しかも、こ
のバンパーアーマチュアのクラッシュと同時に、その内
側のエネルギー吸収体が前後方向に潰れ変形するので、
車体メンバの潰れストロークを実質的に増大でき、衝突
エネルギー吸収効果を一段と向上できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す分解斜視図、第2図は
同平面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図、
第4図は本発明の異なる例を示す断面図、第5図は従来
の構造を示す分解斜視図、第6図は同平面図、第7図は
第6図のVII−VII線に沿う断面図である。 1……バンパーフェイシャ、2……バンパーアーマチュ
ア、3……上壁、4……下壁、10……車体メンバ、14…
…エネルギー吸収部材、17……破壊手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンパーフェイシャの内側に配置されるバ
    ンパーアーマチュアを繊維強化樹脂材により断面略コ字
    形に形成し、このバンパーアーマチュアの両側部の上,
    下壁後端縁部を車体メンバの端部に締結固定した構造に
    おいて、前記車体メンバの端部に、バンパーアーマチュ
    ア内に突出して衝突入力により潰れ変形可能なエネルギ
    ー吸収部材を突設すると共に、バンパーアーマチュアの
    所定量以上の前後方向撓みストロークで、該バンパーア
    ーマチュアと干渉して亀裂を発生させるアーマチュア破
    壊手段を設けたことを特徴とする自動車用バンパーの取
    付構造。
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