JP2577207B2 - 難燃可とう性フツ素ゴム組成物 - Google Patents
難燃可とう性フツ素ゴム組成物Info
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- JP2577207B2 JP2577207B2 JP61031522A JP3152286A JP2577207B2 JP 2577207 B2 JP2577207 B2 JP 2577207B2 JP 61031522 A JP61031522 A JP 61031522A JP 3152286 A JP3152286 A JP 3152286A JP 2577207 B2 JP2577207 B2 JP 2577207B2
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- Japan
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- flame
- retardant flexible
- rubber composition
- fluorine rubber
- propylene copolymer
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- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、引き裂き強さが改良された難燃性で可とう
性を有するフッ素ゴム組成物に関するものである。
性を有するフッ素ゴム組成物に関するものである。
［従来の技術及び問題点］ 四フッ化エチレン・プロピレン共重合体は、良好な電
気特性と可とう性を有しかつ、耐熱性、難燃性をも兼備
するので高温環境下に使用されるモータ用リード線、電
子機器用配線等の被覆材として用いられている。
気特性と可とう性を有しかつ、耐熱性、難燃性をも兼備
するので高温環境下に使用されるモータ用リード線、電
子機器用配線等の被覆材として用いられている。
しかしながら、四フッ化エチレン・プロピレン共重合
体は引き裂き強さに弱いという問題点を有している。
体は引き裂き強さに弱いという問題点を有している。
従来、その引き裂き強さを改良する試みが種々なされ
ているが、未だ満足できるものは提案されるに至ってな
い。
ているが、未だ満足できるものは提案されるに至ってな
い。
［問題を解決するための手段］ 本発明は、四フッ化エチレン・プロピレン共重合体に
繊維状充填材であるチタン酸カリ、塩基性硫酸マグネシ
ウム、ゾノトライトの少なくとも１種、及び硫酸バリウ
ムを配合することにより上記問題を克服したものであ
る。
繊維状充填材であるチタン酸カリ、塩基性硫酸マグネシ
ウム、ゾノトライトの少なくとも１種、及び硫酸バリウ
ムを配合することにより上記問題を克服したものであ
る。
すなわち、本発明は、四フッ化エチレン・プロピレン
共重合体100重量部に対して、繊維状充填材であるチタ
ン酸カリ、塩基性硫酸マグネシウム、ゾノトライトの少
なくとも１種を５〜70重量部、さらに硫酸バリウムを配
合してなる難燃可とう性フッ素ゴム組成物を提供するも
のである。
共重合体100重量部に対して、繊維状充填材であるチタ
ン酸カリ、塩基性硫酸マグネシウム、ゾノトライトの少
なくとも１種を５〜70重量部、さらに硫酸バリウムを配
合してなる難燃可とう性フッ素ゴム組成物を提供するも
のである。
［作用］ 繊維状充填材であるチタン酸カリ、塩基性硫酸マグネ
シウム、ゾノトライトの少なくとも１種、及び硫酸バリ
ウムを配合した組成物は引き裂き強さに優れ、かつ、実
用上満足できる電気特性、可とう性、耐熱性、難燃性を
も兼備する。
シウム、ゾノトライトの少なくとも１種、及び硫酸バリ
ウムを配合した組成物は引き裂き強さに優れ、かつ、実
用上満足できる電気特性、可とう性、耐熱性、難燃性を
も兼備する。
［発明の構成要素の例示］ 本発明においては、四フッ化エチレン・プロピレン共
重合体が用いられる。100℃におけるムーニー粘度が30
〜150、就中50〜100の四フッ化エチレン・プロピレン共
重合体が特に好ましく用いられる。
重合体が用いられる。100℃におけるムーニー粘度が30
〜150、就中50〜100の四フッ化エチレン・プロピレン共
重合体が特に好ましく用いられる。
また、チタン酸カリ、塩基性硫酸マグネシウム、ゾノ
トライトの繊維状充填材は得られる組成物の難燃性を向
上させる。また、上記繊維状充填材は四フッ化エチレン
・プロピレン共重合体との相溶性を良くするためにチタ
ネート系、アルミニウム系、シラン系などで代表される
カップリング剤で表面処理されたものであってもよい。
本発明に用いられるチタン酸カリ（K2O・5TiO2）、塩基
性硫酸マグネネシウム（MgSO4・5MgO・8H2O）、ゾノト
ライト（6CaO・6SiO2・H2O）の繊維状充填剤は直径0.1
〜100μｍ、長さ５μｍ〜5mmのものを用いればよい。
トライトの繊維状充填材は得られる組成物の難燃性を向
上させる。また、上記繊維状充填材は四フッ化エチレン
・プロピレン共重合体との相溶性を良くするためにチタ
ネート系、アルミニウム系、シラン系などで代表される
カップリング剤で表面処理されたものであってもよい。
本発明に用いられるチタン酸カリ（K2O・5TiO2）、塩基
性硫酸マグネネシウム（MgSO4・5MgO・8H2O）、ゾノト
ライト（6CaO・6SiO2・H2O）の繊維状充填剤は直径0.1
〜100μｍ、長さ５μｍ〜5mmのものを用いればよい。
上記の繊維状充填材であるチタン酸カリ、塩基性硫酸
マグネシウム、ゾノトライトは単独で用いてもよいし、
併用してもよく、その配合量は四フッ化エチレン・プロ
ピレン共重合体100重量部あたり５〜70重量部、就中、1
0〜30重量部が適当である。その配合量が５重量部未満
であると添加の効果に乏しいし、70重量部を越えると四
フッ化エチレン・プロピレン共重合体の特性が損なわれ
て好ましくない。
マグネシウム、ゾノトライトは単独で用いてもよいし、
併用してもよく、その配合量は四フッ化エチレン・プロ
ピレン共重合体100重量部あたり５〜70重量部、就中、1
0〜30重量部が適当である。その配合量が５重量部未満
であると添加の効果に乏しいし、70重量部を越えると四
フッ化エチレン・プロピレン共重合体の特性が損なわれ
て好ましくない。
さらに本発明の組成物には硫酸バリウムが必須であ
る。
る。
本発明の組成物には有機過酸化物などの架橋剤、アリ
ル化合物、イオウ、マレイミド、オキシム類などの架橋
助剤、その他、ミストロンベーパータルク、焼成クレ
ー、焼成シリカ、炭酸カリシウム、硫酸亜鉛、酸化亜鉛
等の充填剤、水和アルミナ、水和マグネシウム、炭酸マ
グネシウム、三酸化アンチモン、赤リン、モリブテン化
合物、ホウ酸化合物等の難燃剤、ステアリン酸、ステア
リン酸ソーダ等の滑剤、酸化マグネシウム、水酸化カリ
シウム等の受酸剤、イミダゾール類、ケトン−アミン縮
合物類、フェノール類等の老化防止剤、酸化チタン、フ
タロシアニンブルー等の顔料などで代表される、公知の
配合剤などが添加されてもよい。
ル化合物、イオウ、マレイミド、オキシム類などの架橋
助剤、その他、ミストロンベーパータルク、焼成クレ
ー、焼成シリカ、炭酸カリシウム、硫酸亜鉛、酸化亜鉛
等の充填剤、水和アルミナ、水和マグネシウム、炭酸マ
グネシウム、三酸化アンチモン、赤リン、モリブテン化
合物、ホウ酸化合物等の難燃剤、ステアリン酸、ステア
リン酸ソーダ等の滑剤、酸化マグネシウム、水酸化カリ
シウム等の受酸剤、イミダゾール類、ケトン−アミン縮
合物類、フェノール類等の老化防止剤、酸化チタン、フ
タロシアニンブルー等の顔料などで代表される、公知の
配合剤などが添加されてもよい。
本発明の組成物はそのまま被覆材として用いることも
できるし、例えばエチレン・プロピレン共重合体などの
他の被覆材などの改質剤などとして用いることもでき
る。
できるし、例えばエチレン・プロピレン共重合体などの
他の被覆材などの改質剤などとして用いることもでき
る。
［発明の効果］ 本発明によれば繊維状充填材であるチタン酸カリ、塩
基性硫酸マグネシウム、ゾノトライトの少なくとも１
種、及び硫酸バリウムを添加したので、引き裂き強さに
優れ、かつ、実用上満足できる電気特性、可とう性、耐
熱性、難燃性をも兼備するフッ素ゴム組成物を得ること
ができる。
基性硫酸マグネシウム、ゾノトライトの少なくとも１
種、及び硫酸バリウムを添加したので、引き裂き強さに
優れ、かつ、実用上満足できる電気特性、可とう性、耐
熱性、難燃性をも兼備するフッ素ゴム組成物を得ること
ができる。
（実施例１〜３、比較例１〜５） 表に示した配合割合のフッ素ゴム組成物を調製し、17
0℃で20分間の架橋処理を施して厚さ1mm、2mm又は3mmの
架橋シートを得、下記の試験に供した。
0℃で20分間の架橋処理を施して厚さ1mm、2mm又は3mmの
架橋シートを得、下記の試験に供した。
引き裂き強さ 厚さ2mmの架橋シートにつきJIS K 6301『加硫ゴムの
物理試験方法』に準じて測定し、その値が2kg/mm以上の
ものを○、2kg/mm未満のものを×として評価した。
物理試験方法』に準じて測定し、その値が2kg/mm以上の
ものを○、2kg/mm未満のものを×として評価した。
耐熱性 厚さ2mmの架橋シートにつきJIS K 6301『加硫ゴムの
物理試験方法』に準じて250℃で５日間老化させ、その
伸び残率を測定し、その値が50％以上のものを○、50％
未満のものを×として評価した。
物理試験方法』に準じて250℃で５日間老化させ、その
伸び残率を測定し、その値が50％以上のものを○、50％
未満のものを×として評価した。
難燃性 厚さ3mmの架橋シートにつきJIS K 7201『酸素指数法
による高分子の難燃試験方法』に準じてO.I.を算出し
た。
による高分子の難燃試験方法』に準じてO.I.を算出し
た。
可とう性 厚さ2mmの架橋シートにつきJIS K 6301『加硫ゴムの
物理試験方法』に準じて100％モジュラスを測定そ、そ
の値が1.4kg/mm2以下のものを○、1.4kg/mmを越えたも
のを×として評価した。
物理試験方法』に準じて100％モジュラスを測定そ、そ
の値が1.4kg/mm2以下のものを○、1.4kg/mmを越えたも
のを×として評価した。
電気特性 厚さ1mmの架橋シートにつきASTM D991-68『電導性及
び非静電性エラストマーの体積抵抗率に対する標準試験
方法』に準じて30℃における体積抵抗率を測定した。
び非静電性エラストマーの体積抵抗率に対する標準試験
方法』に準じて30℃における体積抵抗率を測定した。
結果を表に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−23441（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−135446（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−149318（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−45818（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】四フッ化エチレン・プロピレン共重合体、
繊維状充填材であるチタン酸カリ、塩基性硫酸マグネシ
ウム、ゾノトライトの少なくとも１種、及び硫酸バリウ
ムを配合してなる難燃可とう性フッ素ゴム組成物 - 【請求項２】上記チタン酸カリ、塩基性硫酸マグネシウ
ム、ゾノトライトがカップリング剤で表面処理されたも
のである特許請求の範囲第１項記載の難燃可とう性フッ
素ゴム組成物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61031522A JP2577207B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 難燃可とう性フツ素ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61031522A JP2577207B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 難燃可とう性フツ素ゴム組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62190244A JPS62190244A (ja) | 1987-08-20 |
| JP2577207B2 true JP2577207B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=12333521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61031522A Expired - Lifetime JP2577207B2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 | 難燃可とう性フツ素ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577207B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2206889B (en) * | 1987-06-11 | 1991-03-20 | Asics Corp | Rubber composition and golf ball comprising it |
| IT1295270B1 (it) * | 1997-10-03 | 1999-05-04 | Ausimont Spa | Composizioni termoplastiche di fluoropolimeri |
| AU2003272956A1 (en) * | 2002-10-11 | 2004-05-04 | Asahi Glass Co., Ltd. | Sealing material for semiconductor device and method for production thereof |
| CN100354358C (zh) | 2003-04-21 | 2007-12-12 | Nok株式会社 | 低摩擦氟橡胶交联产品的制造方法 |
| WO2015122537A1 (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-20 | ダイキン工業株式会社 | 成形体 |
| JP6455067B2 (ja) * | 2014-10-20 | 2019-01-23 | Ａｇｃ株式会社 | 電線用被覆材料、電線および電線用被覆材料の製造方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5023441A (ja) * | 1973-07-03 | 1975-03-13 | ||
| JPS5645818A (en) * | 1979-09-18 | 1981-04-25 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Xonotlite fibrous mineral material and its manufacture |
| JPS56149318A (en) * | 1980-04-22 | 1981-11-19 | Ube Ind Ltd | Fibrous magnesium oxysulfate and its manufacture |
| JPS60135446A (ja) * | 1983-12-22 | 1985-07-18 | Otsuka Chem Co Ltd | 溶融成形可能なフツ素系樹脂組成物 |
-
1986
- 1986-02-14 JP JP61031522A patent/JP2577207B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62190244A (ja) | 1987-08-20 |
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