JPS62190241A - 耐熱耐油性ゴム組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、耐油性が改良されたエチレン−プロピレン共
重合体系の耐熱耐油性ゴム組成物に関するものである。

従来の技術及び問題点 エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体は良好な電気特性と可とう性を有しか
つ、耐熱性にも優れるので高温環境下に使用されるモー
タ用リード線、自動車のエンジン周囲部品、特に電線な
どの被覆材としての使用が期待されている。

しかしながら、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体は耐油性に劣り、上記
部材等のように油が関与する環境下では実用に耐えない
という問題点を有していた。

従来、その耐油性を改良する試みが種々なされているが
、未だ満足できるものは提案されるに至っていない。

問題点を解決するための手段 本発明は、フッ素ゴム又は／及び水添アクリロニトリル
ゴムを配合することにより上記の問題点を克服したもの
である。

すなわち、本発明はエチレン−プロピレン共重合体又は
／及びエチレン−プロピレン−ジエン共重合体１００重
量部にフッ素ゴム又は／及び水添アクリロニトリルゴム
をｌＯ〜１００重量部配合してなることを特徴とする耐
熱耐油性ゴム組成物を提供するものである。

作　　用 エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体にフッ素ゴム又は／及び水添アクリロ
ニトリルゴムを配合することにより、耐熱性を実質的に
損なうことなく耐油性を向上させることができ、実用上
満足できる電気特性、可とう性、耐熱性、耐油性を兼備
する組成物を得ることができる。

発明の構成要素の例示 本発明ｌこおいて好ましく用いうるエチレン−プロピレ
ン共重合体はエチレン／プロピレンの重量比が５５／４
５〜７０／３０のものであり、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体はそのジエン成分がエチリデンノルボー
ネン、ジシクロペンタジェン、１゜４−ヘキサジエンな
どの環状又は鎖状の非共役ジエンであって、かつｌＯ〜
２４のヨウ素価を有するものである。もちろんこれらに
限定するものでない。

本発明において、エチレン−プロピレン共重合体又はエ
チレン−プロピレン−ジエン共重合体は単独で用いても
よいし、併用してもよい。

なお、本発明の組成物においては、有機過酸化物等の架
橋剤を用いて最終的に架橋物とする場合にはエラストマ
ーの状態にあるエチレン−プロピレン共重合体又はエチ
レン−プロピレン−ジエン共重合体・が組成物の調製、
架橋処理などの点より好ましく用いられる。

本発明において用いられるフッ素ゴムとしては例えば含
フツ素アクリル酸エステル重合体、フッ化ビニリデン共
重合体、含フツ素ケイ素ゴム、含フツ素ジエン共重合体
、含フツ素ポリエステルゴムなどを代表例としてあげる
ことができ、就中口フッ化エチレン・プロピレン共重合
体が好ましく用いられる。１００℃におけるムーニー粘
度が３０〜１５０の四フッ化エチレン・プロピレン共重
合体が特に好ましく用いられる。

本発明において用いられろ水添アクリロニトリルゴムと
しては例えば「ゼットポール１０２０　Ｊ、「ゼットポ
ール２０１０Ｊ、「ゼットポール２０２０Ｊ　（いずれ
も商品名；日本ゼオン社製）などをあげることができる
。

本発明の組成物においてフッ素ゴム又は水添アクリロニ
トリルゴムは単独で用いてもよいし、併用してもよい。

その配合量はエチレン−プロピレン共重合体又は／及び
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体１００重量部あ
たりフッ素ゴム又は／及び水添アクリロニトリルゴムｌ
Ｏ〜１００ｆｆｉ量部、就中２０〜８０重量部が適当で
ある。その配合量が１０重量部未満であると耐油性の向
上度に乏しいし、１００重量部を超えると得られる組成
物が押出加工性あるいは電気特性に劣り、また耐油性の
向上に対する寄与度が小さくなって経済上好ましくない
。

本発明の組成物には有機過酸化物等の架橋剤、アリル化
合物、イオウ、マレイミド、オキシム類等の架橋助剤、
ミストロンベーパタルク、硫酸バリウム、焼成りレー、
焼成シリカ、炭酸カルシウム、硫化亜鉛、酸化亜鉛のよ
うな亜鉛化合物等の充填剤、水和アルミナ、水和マグネ
シウム、炭酸マグネシウム、三酸化アンチモン、赤リン
（例えばノーパレット１２０：商品名；燐化学社製）、
Ｍ　ｏ　０３、ＺｎＭｏ０＋、ＣａＯ・ＺｎＭｏＯ４の
ようなモリブデン化合物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリ
ウムのようなホウ酸化合物等の難燃剤、ステアリン酸、
ステアリン酸ソーダ等の滑剤、酸化マグネシウム、水酸
化カルシウム等の受酸剤、イミダゾール類、ケトン−ア
ミン縮合物類、フェノール類等の老化防止剤、酸化チタ
ン、フタロシアニンブルー等の顔料などで代表される、
公知の配合剤などが添加されてもよい。就中、硫化亜鉛
、酸化亜鉛のような亜鉛化合物、焼成シリカ、硫酸バリ
ウム、水和アルミナ、水和マグネシウム、三酸化アンチ
モン、イミダゾール類、ケトン−アミン縮合物類を適宜
に組み合わせて配合した本発明の組成物は耐熱性、耐油
性、難燃性の点で特に好ましい。

本発明の組成物は、例えば油が関与する高温雰囲気下で
使用される電線における絶縁被覆材、自動車のエンジン
周囲に配備される部品の被覆材などとして好適に用いる
ことができる。

発明の効果 本発明によれば特殊なフッ素ゴム又は／及び水添アクリ
ロニトリルゴムを添加したので、エチレン−プロピレン
共重合体又は／及びエチレン−プロピレン−ジエン共重
合体をベースとする耐油性及び耐熱性に優れ、かつ、実
用上満足できる電気特性、可とう性をも兼備する耐熱耐
油性ゴム組成物を得ることができる。

実施例 実施例１〜７、比較例１〜３ 表に示した配合割合のゴム組成物を調製し、１７０℃で
２０分間の架橋処理を施して厚さ１画又は２ＩＩＩＩ１
１の架橋シートを得、下記の試験に供した。

ｆｆｉｌｍｔｉ　：　ＪＩＳ　Ｋ　６３０１　ｒ加硫ゴ
ムの物理試験方法」に準じて厚さ２１Ｍ１１縦２０　ｍ
ｍ　、横１００＋ｎ＋ｎの架橋シートをスピンドル油中
に室温で９６時間浸漬したのち取り出し、浸漬前後にお
ける長さの寸法変化を調べ、その寸法変化が３０％以下
のものを０１この値を超えるものを×として評価した。

耐熱性：厚さ２ｗｎの架橋シートにつきＪＩＳ　Ｋ　６
３０１’加硫ゴムの物理試験方法」に準じて２００℃で
４日間老化させてその伸び率を測定し、伸びの絶対値が
２００％以上のものを○、この値未満のものを×として
評価した。

押出性：表に示した配合割合の混純組成物を直径３０ｍ
＋ｎ　ＸＬ　／　Ｄ　１５の押出機により１００℃の条
件で押出し、外観が平滑な場合を○、外観に乱れがある
場合を×として評価した。

電気特性：厚さＩＩＩＩＩｌｌの架橋シートにつきＪＩ
Ｓ　Ｋ６３０１　ｒ加硫ゴムの物理試験方法」に準じて
体積固有抵抗率を調べ、３０℃における体積固有抵抗率
が５×１０　Ωｃｍ以上のものを○、この値未満のもの
を ×として評価した。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．エチレン−プロピレン共重合体又は／及びエチレン
   −プロピレン−ジエン共重合体１００重量部にフッ素ゴ
   ム又は／及び水添アクリロニトリルゴムを１０〜１００
   重量部配合してなることを特徴とする耐熱耐油性ゴム組
   成物。
2. ２．フッ素ゴムが四フッ化エチレン・プロピレン共重合
   体である特許請求の範囲第１項記載の組成物。