JPH0813913B2 - ハロゲンフリーの難燃性耐熱性組成物 - Google Patents

ハロゲンフリーの難燃性耐熱性組成物

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JPH0813913B2
JPH0813913B2 JP62259349A JP25934987A JPH0813913B2 JP H0813913 B2 JPH0813913 B2 JP H0813913B2 JP 62259349 A JP62259349 A JP 62259349A JP 25934987 A JP25934987 A JP 25934987A JP H0813913 B2 JPH0813913 B2 JP H0813913B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特殊なエチレン−プロピレン−ジエン三元
共重合体をベースとする耐熱性の優れたハロゲンフリー
の難燃性組成物に関し、電線、就中、車両用電線のよう
な耐熱絶縁電線の絶縁被覆材などとして好適な組成物に
関するものである。
従来の技術及び問題点 従来、モーター用リード線や車両機関部の周辺部品用
電線などとして用いられている耐熱絶縁電線としては、
ヨウ素価が約15以上のエチレン−プロピレン−ジエン三
元共重合体をベースとする難燃性絶縁組成物を用いて被
覆されたものが知られている。
ところで最近、上記耐熱絶縁電線類に対して一層高度
の耐熱性の改善が要求されており、さらに一部にはハロ
ゲンフリーで難燃化することの要求もなされている。本
発明者らはこの要求に応え得る絶縁組成物を開発するこ
とを目的として、また現用のヨウ素価が約15以上のエチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体自体が左程耐熱
性に優れているとはいい難いので、該共重合体より耐熱
性の優れていることが一般に知られているエチレン・プ
ロピレン共重合体を採用して開発研究を行ってきた。し
かしながらエチレン・プロピレン共重合体は、一般に難
燃化することが困難であり、特に非ハロゲン系の難燃剤
を用いて充分に難燃化しようとすると多量の難燃剤が必
要となって組成物の押出加工性や可撓性に悪影響がでる
問題がある。
解決を要すべき問題点 上記した理由から、エチレン−プロピレン共重合体組
成物と同等かまたはそれに近い耐熱性を有し、しかも従
来使用のエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体絶
縁組成物と同程度でしかもハロゲンフリーの難燃性を有
する絶縁性の耐熱性難燃性組成物の開発が焦眉となって
いる。
問題点を解決するための手段 上記した問題点を解決するための手段として、本発明
は、ヨウ素価が1〜10のエチレン−プロピレン−ジエン
三元共重合体と、該共重合体100重量部に対し、老化防
止剤2〜15重量部、水和マグネシアと硫酸マグネシウム
からなる群から選ばれた少なくとも1種または2種の合
計量50〜200重量部、有機過酸化物架橋剤1〜5重量部
および多官能性架橋助剤0.1〜5重量部とからなること
を特徴とするハロゲンフリーの難燃性耐熱性組成物を提
供しようとするものである。
作用 本発明者らの引き続く開発研究から、ベースとなる有
機高分子としてヨウ素価が1〜10のエチレン−プロピレ
ン−ジエン三元共重合体は、水和マグネシアを用いた場
合に難燃化が容易であり、しかも耐熱性にも優れている
ことがわかった。また該共重合体に水和マグネシアおよ
び/または硫酸マグネシウムと共に老化防止剤、有機過
酸化物架橋剤、および多官能性架橋助剤とを上記した特
定量配合して得た本発明の組成物は、通常の方法並びに
条件で加熱架橋することによりエチレン−プロピレン共
重合体組成物の架橋体に匹敵する耐熱性を有し、しかも
実用上満足できる押出加工性および架橋剤を兼備する架
橋体となる。
発明の具体的な説明 本発明において用いられるエチレン−プロピレン−ジ
エン三元共重合体は、ヨウ素価が1〜10のものである。
このように、従来に比べてジエン成分の含有量が遥かに
少ないものを用いることにより、本発明の目的が達成さ
れる。ヨウ素価が1未満のものでは得られる組成物の加
工性に乏しく、210を超えるとその組成物の架橋体の耐
熱性が乏しい。エチレン−プロピレン−ジエン三元共重
合体におけるジエン成分としてはエチリデンノルボーネ
ン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエンなどの
環状又は鎖状の非共役ジエンなどがあげられるが、特に
ジシクロペンタジエンの如く分岐のできやすいものが好
ましい。押出加工性の観点から、好ましく用いうるエチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体はプロピレン含
有量が25〜50重量%で、粘度が50以下(ムーニ−粘度;1
00℃)であり、ヨウ素価が2〜6のものである。 本発
明に於いて老化防止剤としては、ゴムやプラスチックな
どに配合される公知のものが用いられる。配合量は、エ
チレン−プロピレン−ジエン三元共重合体100重量部あ
たり、2〜15重量部が適当であり、3〜10重量部が好ま
しい。その配合量が2重量部未満では得られる組成物の
架橋体の耐熱性に乏しく、15重量部を超えるとブルーミ
ングを起こし易い。
好ましく用いうる老化防止剤としては、2−メルカプ
トベンゾイミダゾールやその亜鉛塩等のイミダゾール
類、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)
−トリオン等のフェノール類、ビス〔2−メチル−4−
(3−n−アルキル(C12〜C14)チオプロピオニルオキ
シ)−5−t−ブチルフェニル〕スルフィド、オクタデ
シル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート等のヒンダードフェノール類、
1,2−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキノリンなどがあげ
られる。
本発明に於いて水和マグネシアとしては従来公知のも
のを広く使用でき、たとえばMgO・mH2O(mは1.5〜2.5
を示す)等を例示できる。上記水和マグネシアのうちで
特に海水に消石灰を加えて反応させる海水法又はイオン
交換膜を用いて海水を濃縮した液から食塩を除いた残り
のイオン苦汁と消石灰とを反応させるイオン苦汁法で製
造されたものであってMg(OH)2の含有量が90重量%以
上でかつ平均粒径が50μm以下、好ましくは5μm以下
のものであって金属石鹸、樹脂、カップリング剤で表面
処理したものが好適である。その具体例としては、キス
マ5B、キスマ5A、キスマ5E〔いずれも協和化学工業社
製〕KX−8S、KX−4S〔いずれも旭硝子社製〕等を例示出
来る。
上記のうち特にシランカップリング剤単独又は金属石鹸
とシランカップリング剤の2種で表面処理したものが機
械特性、分散性、耐水性の点で好適である。その具体例
としてはKX−8S(A)、KX−8S(B)(いずれも旭硝子
社製)等を例示出来る。
本発明に於いて硫酸マグネシウムとしては従来公知の
ものを広く使用でき、無水塩の他に1〜12水塩(たとえ
ばシャリ塩、エプソム塩)、塩基性塩またはその水和物
(たとえばMgSO4−5MgO−8H2O−〔MgSO4−5Mg(OH)2−3H
2Oなど)などが用いられる。就中、平均粒径が10μm以
下、好ましくは1μm以下のものであって金属石鹸、樹
脂、カップリング剤などで表面処理したものが好適であ
る。上記した塩基性塩またはその水和物の市販品では、
宇部興産社製の針状または繊維状物(商品名MOS−PS、M
OS−PE、MOS−PMなど)などか例示される。
本発明に於いて水和マグネシアと硫酸マグネシウムと
は、各単独で用いてもよく、あるいは両者を一緒に用い
てもよい。その使用量(両者を一緒に用いる場合は、そ
の合計量)は、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重
合体100重量部に対して50〜200重量部、好ましくは80〜
180重量部、より好ましくは100重量部〜150重量部とす
るのがよい。使用量が200重量部を越えると得られる組
成物の架橋体の機械強度が低下し、加工性も低下する。
使用量が50部より少ないと組成物の難燃性が充分でな
い。
本発明に於いて、亜鉛化合物、赤リン、リン酸フリッ
トなどを難燃助剤として添加してもよい。
赤リンとしては、従来市販されているものを広く使用
でき、たとえば赤リン分が80重量%以上であって、乾燥
減量が0.8重量%以下で且つ74メッシュ篩残分が7%以
下であるものが好ましい。また、前記赤リンの表面がフ
ェノール−ホルマリン樹脂等の熱硬化性樹脂で被覆され
たものも好ましい。その具体例としては、ノーバレット
♯120、ノーバレット♯120UF(いずれも燐化学工業社
製〕等を挙げることができる。
亜鉛化合物としては従来市販されているものを広く使
用でき、たとえばZnO−ZnMo4、CaO−ZnMO4などのモリブ
デンの亜鉛化合物類、硼酸亜鉛、2ZnO・3B2O3・3.5H2O
などの硼素の亜鉛化合物類が例示される。就中、粒子径
が2〜10μm程度のものが好ましい。その具体例として
は、日本シャウインウイリアムスケミカル社製の各種モ
リブデン−亜鉛化合物類、硼酸亜鉛2335〔英国ボラック
ス社製〕等を挙げることができる。
リン酸フリットとしては、P2O5が40〜44重量%、Al2O
3−SiO2が19〜21重量%、B2O3が8〜9重量%、KNaOが1
0〜12重量%で、かつ100メッシュ以上が1重量%以内の
細粒ものが好ましい。市販品ではフリットNo.4021(日
本琺瑯釉薬社製)等を挙げることができる。
上記の難燃助剤は、それぞれ上記エチレン・プロピレ
ン・ジエン三元共重合体100重量部に対して1〜50重量
部、好ましくは3〜20重量部より好ましくは5〜15重量
部程度で使用するのが好ましく、単独であるいは併用し
て使用してもよい。特に赤リンと硼酸亜鉛、フリットと
硼酸亜鉛等の様に併用すると少量で難燃性を高め得る作
用がある。
本発明の組成物は、実用に際しては有機過酸化物架橋
剤と多官能性架橋助剤との作用により架橋される。有機
過酸化物架橋剤および多官能性架橋助剤については特に
限定はなく、ゴムやプラスチックなどを架橋するために
通常配合される公知のものが用いられる。
好ましく用いうる有機過酸化物架橋剤としてはジクミ
ルパーオキサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ
イソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブ
チル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート
なとがあげられる。
好ましく用いうる多官能性架橋助剤としては、トリア
リルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、N,
N′−m−フェニレンビスマレイミド、p,p−ジベンゾイ
ルキノンジオキシム、p−キノンジオキシムなどがあげ
られる。
有機過酸化物架橋剤の配合量はエチレン−プロピレン
−ジエン三元共重合体体100重量部あたり、1〜5重量
部が適当であり、好ましくは2〜4重量部である。その
配合量が1重量部未満では得られる架橋体が架橋度にお
いて充分でなく、一方、5重量部を超えると架橋体の耐
熱性が乏しくなる。
多官能性架橋助剤の配合量はエチレン・プロピレン・
ジエン三元共重合体100重量部あたり、0.1〜5重量部が
適当であり、好ましくは0.5〜3重量部である。その配
合量が0.3重量部未満では架橋度に乏しく、5重量部を
超えると得られる架橋体が耐老化性に乏しくなる。
本発明の組成物の架橋は、有機過酸化物架橋剤を分解
させる加熱処理方式がとられるが、その加熱処理は、た
とえば本発明組成物を用いた絶縁電線の製造の場合、導
体の上に本発明組成物を押出被覆し、高圧水蒸気架橋
法、LCM、粒子流動床等の方法で架橋される。
本発明の組成物には必要に応じ、ゴムやプラスチック
などに通例配合されることのあるたとえば酸化チタン、
カーボンブラック等の顔料、ステアリン酸、ステアリン
酸亜鉛等の滑剤、プロセス油等の加工助剤などが通常量
配合してもよい。また本発明の組成物には必要に応じて
その機械特性、耐油性、押出加工性を向上させるために
ポリエチレン、リニアポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
アルファオレフィンエラストマーあるいはその他の有機
高分子を配合してもよい。該有機高分子の配合量はエチ
レン・プロピレン・ジエン三元共重合体100重量部に対
して1〜70重量部程度、特に5〜50重量部程度が適当で
ある。
発明の効果 本発明の組成物は加工性が良好であり、しかも所望の
形状に加工後は通常の加熱架橋方法で容易に架橋するこ
とができる。また得られた架橋体は電気特性、可撓性に
優れ、エチレン−プロピレン共重合体ベース組成物の架
橋体に匹敵する耐熱性を有し、しかも従来使用のエチレ
ン−プロピレン−ジエン三元共重合体絶縁組成物と同程
度のハロゲンフリーの難燃性を有する。したがって本発
明の組成物は、電線、就中車両用電線等、耐熱性の要求
される電線の被覆材として頗る好適である。
実施例 以下、実施例および比較例により本発明を一層詳細に
説明する。以下において、特に断らない限り、部、%
は、それぞれ重量部、重量%を意味するものとする。
実施例1 ヨウ素価が2のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体(P2121、住友化学社製)100部と、亜鉛華5部
と、ステアリン酸1部とカーボンブラック(ダイヤブラ
ックH)5部と、水和マグネシヤ(キスマ5B、協和化学
社製)150部と、メルカプトベンツイミダゾール(ノク
ラックMB、大内新興化学工業社製)3部と、1,2−ジヒ
ドロ−2,2,4−トリメチルキノリン(老防224、大内新興
化学工業社製)3部と、ナフテン系プロセス油(サンセ
ン4240、日本サンオイル社製)5部と、ジクミルパーオ
キサイド(パークミルD、日本油脂社製)2.7部と、N,
N′−m−フェニレンビスマレイミド(HVA♯2、デュポ
ン社製)0.5部とを2本ロールで充分混練して混練組成
物を得た。
実施例2 ヨウ素価が2のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体(P2121、住友化学社製)100部と、亜鉛華5部
と、ステアリン酸1部とカーボンブラック(ダイヤブラ
ックH)5部と、水和マグネシヤ(KX−8S(A)、γ−
メタクリロキシプロピルメトキシシラン1重量%処理
物、旭硝子社製)150部と、硼酸亜鉛5部と、赤リン
(ノーバレット120uF、燐化学社製)5部と、Sb2O35部
と、メルカプトベンツイミダゾール(ノクラックMB、大
内新興化学工業社製)3部と、1,2−ジヒドロ−2,2,4−
トリメチルキノリン(老防224、大内新興化学工業社
製)3部と、ナフテン系プロセス油(サンセン4240、日
本サンオイル社製)5部と、ジクミルパーオキサイド
(パークミルD、日本油脂社製)2.7部と、N,N′−m−
フェニレンビスマレイミド(HVA♯2デュポン社製)0.5
部とを2本ロールで充分混練して混練組成物を得た。
実施例3 水和マグネシヤとして旭硝子社製の商品名KX−8S
(B)(金属石けん1重量%処理+γ−メタクリロキシ
プロピルメトキシシラン1重量%処理物)を150部を用
いた他は、実施例2に準じて混練組成物を得た。
実施例4 水和マグネシヤKX−8S(B)130部を用いた他は、実
施例3に準じて混練組成物を得た。
実施例5 水和マグネシヤ(KX−8S(B)100部を用い、かつメ
ルカプトベンツイミダゾール(ノクラックMB、大内新興
化学工業社製)に代わって、1,3,5−トリス(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−s−トリアジ
ン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン(MARK AO18、アデカ
アーガス社製)3部を用いた他は、実施例3に準じて混
練組成物を得た。
実施例6 ヨウ素価が4のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体(P2262、住友化学社製)を100重量部用いた他
は、実施例4に準じて混練組成物を得た。
実施例7 ヨウ素価が6のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体(P2161、住友化学社製)を100重量部用いた他
は、実施例4に準じて混練組成物を得た。
実施例8 ヨウ素価が2のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体(P2121、住友化学社製)80部と、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(エバテートK2010、酢酸ビニル含有
量25重量%、三井石油化学社製)20重量部とを用いた他
は、実施例4に準じて混練組成物を得た。
実施例9 エチレン−酢酸ビニル共重合体(エバテートK2010、
酢酸ビニル含有量25重量%、三井石油化学社製)20重量
部に代わってエチレン−酢酸ビニル共重合体(レバプレ
ン450、酢酸ビニル含有量45重量%、バイエル社製)20
重量部を用いた他は、実施例8に準じて混練組成物を得
た。
実施例10 ヨウ素価が2のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体(P2121、住友化学社製)60部と、アルファオレ
フィンエラストマー(タフマーA4090、三井石油化学社
製)40部とを用いた他は、実施例4に準じて混練組成物
を得た。
実施例11 水和マグネシヤに代わって繊維状の塩基性硫酸マグネ
シウム水和物(宇部興産社製の商品名MOS−PS)を150部
を用いた他は、実施例2に準じて混練組成物を得た。
実施例12 水和マグネシヤとして旭硝子社製の商品名KX−8S
(B)120部と繊維状の塩基性硫酸マグネシウム水和物
(宇部興産社製の商品名MOS−PS)30部とを用いた他
は、実施例2に準じて混練組成物を得た。
比較例1 ヨウ素価が0のエチレン−プロピレン−共重合体(EP
020、日本合成ゴム社製)100部を用いた他は、実施例4
に準じて混練組成物を得た。
比較例2 ヨウ素価が19のエチレン−プロピレン−ジエン三元共
重合体(EP21、日本合成ゴム社製)100部を用いた他
は、実施例4に準じて混練組成物を得た。
比較例3 水和マグネシヤ(KX−8S(B)のお使用量が40重量%
であり、かつ硼酸亜鉛、赤リンおよびSb2O3を使用しな
かったことの他は、実施例3に準じて混練組成物を得
た。
評価試験 耐熱性:実施例、比較例の混練組成物を170℃で20分間
プレス成形して得た厚さ約2mmの加硫シートを、JIS K 6
301「加硫ゴムの物理試験方法」に準じて、200℃のギア
ーオーブン中で2日間老化させ、得られた老化シートに
ついてその伸び率を測定し、伸びの絶対値が100%以上
の場合を○、この値未満の場合を×として評価した。
加工性:実施例、比較例の混練組成物をブラべンダープ
ラスチコーダーゴム用押出機(L/D:10)で約2mm径の紐
状に押出し(ダイの温度100℃、シリンダ温度80℃、ス
クリュの回転数80rpm)、得られた紐状物の外観が平滑
な場合を○、外観に肌荒れ様の乱れがある場合を×とし
て評価した。
難燃性:実施例、比較例の混練組成物を170℃で20分間
プレス成形加硫して得た厚さ約3mmの加硫シートを、JIS
K 7201「酸素指数法による高分子材料の燃焼試験」に
準じて酸素指数を測定評価した。
上記の試験結果を下表に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3:22 3:30 5:14)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨウ素価が1〜10のエチレン−プロピレン
    −ジエン三元共重合体と、該共重合体100重量部に対
    し、老化防止剤2〜15重量部、水和マグネシアと硫酸マ
    グネシウムからなる群から選ばれた少なくとも1種また
    は2種の合計量50〜200重量部、有機過酸化物架橋剤1
    〜5重量部および多官能性架橋助剤0.1〜5重量部とか
    らなることを特徴とするハロゲンフリーの難燃性耐熱性
    組成物。
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