JP2000265013A - 難燃架橋樹脂組成物及びその電線・ケーブル - Google Patents

難燃架橋樹脂組成物及びその電線・ケーブル

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JP2000265013A
JP2000265013A JP11068692A JP6869299A JP2000265013A JP 2000265013 A JP2000265013 A JP 2000265013A JP 11068692 A JP11068692 A JP 11068692A JP 6869299 A JP6869299 A JP 6869299A JP 2000265013 A JP2000265013 A JP 2000265013A
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ethylene
flame
vinyl acetate
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Takeshi Takeuchi
健 竹内
Shingo Yoshida
真吾 吉田
Koji Koizumi
浩二 小泉
Masaaki Fukunishi
賢晃 福西
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 燃焼時にハロゲン系ガスを発生せず、かつ高
度の難燃性を有した難燃架橋樹脂組成物。 【解決手段】 (1)エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)100重量部に対して、脂肪酸または脂肪酸
金属塩で表面処理された金属水酸化物と処理されていな
い金属水酸化物を1:9〜6:4で混合した混合物を2
20〜300重量部配合してなる組成物に、(2)アミ
ノシランカップリング剤を(1)のEVA100重量部
に対して0.5〜20重量部溶融混合して架橋させるこ
とを特徴とする難燃架橋樹脂組成物、又は、(3)EV
A100重量部に対して、脂肪酸または脂肪酸金属塩で
表面処理された金属水酸化物と処理されていない金属水
酸化物を1:9〜6:4で混合した混合物を220〜5
00重量部配合してなる樹脂組成物と、(4)アミノシ
ランカップリング剤を含有させたキャリアーポリマーを
溶融混合して架橋させることを特徴とする難燃架橋樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼時にハロゲン
系ガスを発生せず、かつ高度の難燃性を有し、耐熱性、
機械特性が良好で、成形加工性を低下させることなく難
燃剤を高充填したノンハロゲン難燃架橋樹脂組成物及び
それを使った電線・ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲンを含まない有機ポリマーをベー
スとしたノンハロゲン難燃性組成物の開発が盛んに行わ
れており、その代表的なものとして、VA含有量の高い
EVA樹脂を用いたり、水酸化アルミニウムや水酸化マ
グネシウムなどの金属水酸化物を多量に添加して難燃化
したものが知られている。しかしながら、このような組
成物は、難燃性が向上する一方で、機械特性、特に引張
強度、破断伸びに乏しいばかりでなく、押出トルクが高
く成形加工できなくなるという難点があった。
【0003】また端末加工性を付与するために、アミノ
シラン等のシランカップリング剤で表面処理した金属水
酸化物を用いることが特開平6−322276号公報に
開示されている。しかしこの様に、先にアミノシランカ
ップリング剤で表面処理した金属水酸化物を用いる方法
では、シランカップリング剤で表面処理した金属水酸化
物の添加量が樹脂100重量部に対し200重量部を越
えると、押出トルクが高くなり、成形加工性が極端に低
下するばかりか、機械特性も十分発現しなくなる。よっ
て、シランカップリング剤で表面処理した金属水酸化物
は樹脂100重量部に対し200重量部以下しか添加す
ることができず、この程度の金属水酸化物の配合量では
高度な難燃性を発現することが不可能であった。このよ
うにシランカップリング剤で表面処理された金属水酸化
物の添加量には限界があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高度
な難燃性を有し、機械特性、特に引張強度及び破断伸び
を十分に保持し、押出トルクが低く成形加工性が良好で
ある金属水酸化物を高充填したノンハロゲン難燃架橋樹
脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、脂肪酸または脂
肪酸金属塩で表面処理された金属水酸化物と表面処理さ
れていない金属水酸化物を適当な配合比で樹脂に配合
し、金属水酸化物の凝集分散状態を制御することによ
り、金属水酸化物を高充填でき、良好な機械特性と成形
加工性が得られることが分かった。また、樹脂としてエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いた場合ア
ミノシランカップリング剤を含有させることで、樹脂の
ゲル化反応により架橋させることが可能となり、さらに
良好な機械特性と成形加工性が得られるだけでなく、架
橋により高度の耐熱性、難燃性も兼ね備えた難燃架橋樹
脂組成物が得られることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0006】すなわち本発明の第一の発明は、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いた樹脂組成物中
にアミノシランカップリング剤を含有させ架橋させるこ
とを特徴とする難燃架橋樹脂組成物である。
【0007】又第二の発明は、(1)酢酸ビニル(V
A)含有量が25〜45%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)100重量部に対して、脂肪酸または脂
肪酸金属塩で表面処理された金属水酸化物と表面処理さ
れていない金属水酸化物を1:9〜6:4で混合した混
合物を220〜300重量部配合してなる樹脂組成物を
作製した後、(2)アミノシランカップリング剤を
(1)の樹脂組成物中のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)100重量部に対して0.5〜20重量部添
加し溶融混合して反応させ架橋させることを特徴とする
難燃架橋樹脂組成物である。
【0008】又第三の発明は、(3)酢酸ビニル(V
A)含有量が25〜45%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)100重量部に対して、脂肪酸または脂
肪酸金属塩で表面処理された金属水酸化物と表面処理さ
れていない金属水酸化物を1:9〜6:4で混合した混
合物を220〜500重量部配合してなる樹脂組成物
と、(4)アミノシランカップリング剤を含有させたキ
ャリアーポリマーを溶融混合して反応させ架橋させるこ
とを特徴とする難燃架橋樹脂組成物である。さらに第四
の発明は上記のいずれかの難燃架橋樹脂組成物からなる
被覆層を設けたことを特徴とする電線・ケーブルであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるエチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)は、EVAを単独で用いて
も、VA含有量が高いEVAとVA含有量が低いEVA
又はポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PE)等
のEVA以外のポリオレフィンを混合したものを用いて
も良い。VA含有量は25〜45%が好ましく、さらに
好ましくは30〜41%、最も好ましくは35〜40%
である。EVAのVA含有量が25%未満であると、難
燃架橋樹脂組成物の難燃性が不十分となり、45%より
多いと成形加工性が悪くなるばかりでなく、引張強度が
不十分となり耐熱変形性が悪化してしまう。
【0010】本発明で利用される脂肪酸または脂肪酸金
属塩で表面処理された金属水酸化物としては、ステアリ
ン酸、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸等で表面処
理された金属水酸化物を用いることが好ましく、さらに
好ましくはステアリン酸、オレイン酸で表面処理された
金属水酸化物、最も好ましくはステアリン酸、オレイン
酸で表面処理された水酸化マグネシウムである。
【0011】本発明で用いられるエチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)を用いた樹脂組成物とは、エチレン
酢酸ビニル共重合体(EVA)を含むものであれば特に
制限されないが、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニ
ウム等の金属水酸化物、炭酸カルシウム等の金属炭酸
塩、シリカ、アルミナ、酸化銅、酸化鉄、酸化亜鉛等の
金属酸化物、タルク、ワラストナイト、ガラス繊維、カ
ーボンブラックなどの各種フィラー類、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−エチル
アクリレート共重合体(EEA)、エチレン−ブチルア
クリレート共重合体(EBA)、エチレン−メチルメタ
クリレート共重合体(EMMA)、少なくとも1個のビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと少なく
とも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クよりなるブロック共重合体を水素添加して得られる水
添ブロック共重合体及びこれらの混合物等の熱可塑性樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂及
びこれらの混合物などを含有するものである。エチレン
酢酸ビニル共重合体(EVA)の全難燃架橋樹脂組成物
に対する割合は、20重量%以上が好ましく、さらに好
ましくは30重量%以上である。
【0012】また、表面処理されていない金属水酸化物
としては、表面処理されていない水酸化マグネシウム、
又は表面処理されていない水酸化マグネシウムと水酸化
アルミニウムの混合物であることが好ましい。表面処理
されていない水酸化アルミニウムの表面処理されていな
い金属水酸化物全量に対する混合比は1/2以下が好ま
しく、さらに好ましくは1/3以下である。表面処理さ
れていない水酸化アルミニウムの混合比が1/2を上回
ると、混練時の温度上昇による発泡により成形外観が悪
化する恐れがある。
【0013】脂肪酸又は脂肪酸金属塩で表面処理された
金属水酸化物、表面処理されていない金属水酸化物の平
均粒径としては0.1〜10μmが好ましく、さらに好
ましくは0.5〜4μmであり、最も好ましくは0.5
〜2μmである。平均粒径が0.1μm未満では、2次
凝集が激しく樹脂に混ざりにくくなり分散が十分できな
いばかりか、押出トルクが大きくなり成形加工性が悪く
なる恐れがある。また、平均粒径が10μmを越える
と、引張強度、破断伸び等の機械特性が大幅に悪化し、
折り曲げ白化性が悪くなるばかりか、べたつき性、成形
外観さらに難燃性も悪くなる。脂肪酸又は脂肪酸金属塩
で表面処理された金属水酸化物と表面処理されていない
金属水酸化物の混合比は1:9〜6:4であることが好
ましく、さらに好ましくは2:8〜6:4、最も好まし
くは2:8〜5:5である。
【0014】本発明のように金属水酸化物高充填系で
は、混合比1:9での量より表面処理されていない金属
水酸化物の量が多くなると、表面処理されていない金属
水酸化物が凝集構造を形成し、金属水酸化物低充填系に
は見られない高い引張強度を示すようになるが、破断伸
びが極端に低下するとともに、押出トルクが高くなり成
形加工性が悪化する。また、混合比6:4での量より表
面処理されていない金属水酸化物の量が少なくなると、
金属水酸化物の凝集構造が壊れることにより、押出トル
クが低くなり成形加工性が向上するが、十分な引張強度
を示さなくなる。
【0015】上記の混合比で混合した脂肪酸又は脂肪酸
金属塩で表面処理された金属水酸化物と表面処理されて
いない金属水酸化物のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)100重量部に対する配合量は、後からキャ
リアーポリマーのような樹脂成分が添加されない場合は
220〜300重量部が好ましく、さらに好ましくは2
30〜280重量部である。220重量部未満では、最
終的な難燃架橋樹脂組成物の難燃性が不十分となり、3
00重量部を上回ると、単軸押出機等の押出トルクが高
くなり成形加工性が悪化するばかりか、十分な伸びを示
さなくなる。本発明で用いられる金属水酸化物として、
ハイドロマグネサイトを用いても良い。
【0016】本発明で用いられるアミノシランカップリ
ング剤は、樹脂又は金属水酸化物を架橋できるものであ
り、例えば3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3
−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチ
ルジエトキシシラン、N−ブチル−3−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−3−トリメトキシシリルプロ
ピル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のモノ
アミノシラン類、N−(2−アミノエチル)−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−(6−アミノヘキシル)−3−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、N−メチル−N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(3−トリメトキシシリルプロピル)−
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン等のジアミノシラン類、N−(2−アミノ
エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン等のトリアミノシラン類などが
挙げられる。
【0017】中でも、架橋反応性の点で第1級アミンを
有するアミノシランカップリング剤が好ましく、さらに
反応速度の点でトリエトキシシランを有するアミノシラ
ンカップリング剤が好ましい。これらのアミノシランカ
ップリング剤は、ビニル基などの他の官能基を含有して
いても良い。また、混練時や成形後の架橋処理時に、第
1級アミンが出現するようにアミノ基の部分を保護した
アミノシランカップリング剤を用いても良い。例えば、
以下の構造式で示すように、アミノ基の部分をケチミン
化したアミノシランカップリング剤は水分によりアミノ
基を再生するようになる。 (C2H5O)3SiCH2CH2CH2N=CR1R2 R1,R2:アルキル基 また、これらのアミノシランカップリング剤は、メタノ
ール等の有機溶媒や水に溶かして使用しても良い。
【0018】また、難燃架橋樹脂組成物中のエチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)100重量部に対するア
ミノシランカップリング剤の添加量は0.5〜20重量
部になるよう調整することが好ましく、さらに好ましく
は1〜10重量部である。アミノシランカップリング剤
添加量が0.5重量部未満では架橋反応が十分進まず、
引張強度等の機械特性や耐熱変形性が悪化するばかり
か、混練時の押出トルクが高くなり成形加工性が悪化す
る。アミノシランカップリング剤添加量が20重量部を
超えると、引張強度等の機械特性や耐熱変形性が向上し
ないばかりか、成形時の異臭等の問題が発生し好ましく
ない。
【0019】本発明で用いられるキャリアーポリマー
は、アミノシランカップリング剤を含有し、混練時又は
成形後の架橋処理時にアミノシランカップリング剤によ
る架橋効果を発現させるものであり、例えばエチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアク
リレート共重合体(EEA)、エチレン−ブチルアクリ
レート共重合体(EBA)、エチレン−メチルメタクリ
レート共重合体(EMMA)、エチレン−プロピレン共
重合体(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体(EPDM)、少なくとも1個のビニル芳香族化合
物を主体とする重合体ブロックと少なくとも1個の共役
ジエン化合物を主体とする重合体ブロックよりなるブロ
ック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重
合体、例えば、水添スチレン−イソプレンブロック共重
合体(SEPS)、水添スチレン−ブタジエンブロック
共重合体(SEBS)等及びこれらの混合物が挙げられ
る。中でも、アミノシランカップリング剤の含浸限界
量、含浸のしやすさから、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン−ブチルアクリレート共重合体
(EBA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体
(EMMA)が好ましく、さらに好ましくはエチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)である。エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)の中でも、VA含有量が30
〜50%のEVAが好ましく、さらに好ましくはVA含
有量が35〜45%のEVAである。
【0020】キャリアーポリマーを使用する場合のよう
に後から樹脂成分を添加する場合は、(3)酢酸ビニル
(VA)含有量が25〜45%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)100重量部に対して、脂肪酸また
は脂肪酸金属塩で表面処理された金属水酸化物と表面処
理されていない金属水酸化物を1:9〜6:4で混合し
た混合物を220〜500重量部配合してなる樹脂組成
物に、(4)アミノシランカップリング剤を含有させた
キャリアーポリマーを添加することが好ましい。酢酸ビ
ニル(VA)含有量が25〜45%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)100重量部に対する、脂肪酸
または脂肪酸金属塩で表面処理された金属水酸化物と表
面処理されていない金属水酸化物を1:9〜6:4で混
合した混合物の添加量が220重量部未満では、難燃架
橋樹脂組成物の難燃性が不十分となり、500重量部を
上回ると、混練機のトルクが高くなり混練や成形加工が
できなくなる。
【0021】アミノシランカップリング剤を含浸したキ
ャリアーポリマーの添加量としては、難燃組成物中の金
属水酸化物含有量が66〜75重量%、好ましくは67
〜75重量%、最も好ましくは69〜75重量%となる
ように添加することが好ましい。難燃架橋樹脂組成物中
の金属水酸化物含有量が66重量%未満では、十分な難
燃性を示さないばかりか、耐熱変形性が悪化し、75重
量%を越えると単軸押出機等の押出トルクが上昇し成形
加工性が悪化するばかりか、破断伸びが低減する。アミ
ノシランカップリング剤をキャリアーポリマーに含浸さ
せる方法としては、キャリアーポリマーの融点又は軟化
点以下の温度で適量のアミノシランカップリング剤を樹
脂に添加すればよい。本発明の難燃架橋樹脂組成物を作
製する上で用いる混練機、成形機としては、ミキシング
ロール、バンバリーミキサー、加圧ニーダ、単軸押出
機、2軸混練機、KCK混練機等の通常の混練機及び成
形機、押出機等が挙げられる。
【0022】本発明においては、樹脂とフィラーの界面
を密着させるという考えから金属水酸化物をアミノシラ
ンカップリング剤で表面処理した後に樹脂等と混練する
のではなく、樹脂中にアミノシランカップリング剤を残
し、そのアミノシランカップリング剤で樹脂又はフィラ
ーを架橋させるという考えのもと、(1)エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)100重量部に対して、脂
肪酸または脂肪酸金属塩で表面処理された金属水酸化物
と表面処理されていない金属水酸化物を1:9〜6:4
で混合した混合物を220〜300重量部配合してなる
樹脂組成物に、(2)アミノシランカップリング剤を、
(1)の樹脂組成物中のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)100重量部に対して0.5〜20重量部ブ
レンドして押出機で混練しながら成形する。
【0023】さらには(3)エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)100重量部に対して、脂肪酸または脂
肪酸金属塩で表面処理された金属水酸化物と表面処理さ
れていない金属水酸化物を1:9〜6:4で混合した混
合物を220〜500重量部配合してなる樹脂組成物
に、(4)アミノシランカップリング剤を含浸させたキ
ャリアーポリマーをブレンドして、押出機で混練しなが
ら成形する方法を用いている。
【0024】このような方法でアミノシランカップリン
グ剤を添加して成形した難燃架橋樹脂組成物は、従来の
ような金属水酸化物をアミノシランカップリング剤で前
処理してから配合した場合に比べて、優れた機械特性を
示すばかりでなく、架橋により耐熱変形性が向上する。
さらに、従来の金属水酸化物高充填系では、金属水酸化
物をアミノシランカップリング剤で前処理してから配合
すると、処理工程を設けなければならずコストが大幅に
増大するばかりか、押出機等で成形加工不可能になる場
合が多い。しかし、本発明のアミノシランカップリング
剤添加方法を用いると、処理工程を必要とせずコストを
抑えることができるばかりか、特にアミノシランカップ
リング剤やアミノシランカップリング剤含有キャリアー
ポリマーを予め作製した樹脂組成物に後から添加し混練
成形する場合は、最終成形加工時に押出機等の中でアミ
ノシランカップリング剤と樹脂組成物が混合するため、
押出トルクが下がり成形加工性が向上し十分成形加工が
可能となる。
【0025】本発明において、アミノシランカップリン
グ剤以外のカップリング剤を用いた場合、以上に述べた
効果は全く見られない。例えば、3−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、ビニルトリエトキシラン等を用い
た場合は、機械特性、耐熱変形性の向上が全く見られな
い。
【0026】本発明において架橋を十分進行させるため
に、必要に応じて難燃架橋樹脂組成物の成形品をさらに
架橋処理するのが好ましい。架橋処理の方法としては、
加熱処理、室温長時間放置、熱水処理、水蒸気処理など
が挙げられる。また、本発明の難燃架橋樹脂組成物は電
線・ケーブルの被覆層として使用することができる。例
えば、導体上に絶縁層を具える電線において、この絶縁
層自体または絶縁層の上に設けたシースを本発明の難燃
架橋樹脂組成物で構成したり、3芯のケーブルコアをシ
ースで一括被覆したケーブルにおいて、このシースを本
発明の難燃架橋樹脂組成物で構成することが挙げられ
る。さらに、このような電線・ケーブルに光ファイバを
具える構成も本発明の範囲に含まれる。なお、本発明の
組成物には、必要に応じて、本発明の効果を阻害しない
範囲で、銅害防止剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、加工助剤、滑剤、安定剤その他の添加剤を配合する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により、本発明を説明する。 <樹脂組成物の製造>表1、表2に示す各種材料を加圧ニ
ーダを用いて、150℃〜200℃で5分混練し、オー
プンロールでシート状にしたものを、シートペレタイザ
ーで粉砕し各種樹脂組成物を得た。
【0028】<キャリアーポリマーの製造>表3に示す配
合で材料を混合し60℃のオーブンに3時間放置し、ア
ミノシランカップリング剤を含浸した各種キャリアーポ
リマーを作製した。 <難燃架橋樹脂組成物の製造>アミノシランカップリング
剤を含まない各種樹脂組成物とアミノシランカップリン
グ剤又はアミノシランカップリング剤含有キャリアーポ
リマーを表4、5に示す配合比でドライブレンドして、
単軸押出機でシート状に押出したものを、150℃、1
0分加圧成形し、所定の厚みに調整した。さらに、所定
の厚みに調整したシートを熱処理した。
【0029】使用した原材料は次の通りである。 EVA25:VA含有量25%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体 EVA41:VA含有量41%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体 EEA:EA含有量23%のエチレン−エチルアクリレ
ート共重合体 PE:LLDPE(FZ202-0:住友化学工業(株)製) 表面処理水マク゛ :脂肪酸処理された水酸化マク゛ネシウム(キス
マ5B:協和化学(株)製) 表面未処理水マク゛:表面未処理の水酸化マク゛ネシウム(キスマ
5:協和化学(株)製) 表面未処理水アル:表面未処理の水酸化アルミニウム(ハイシ゛ライトH
43M:昭和電工(株)製) アミノシラン:3-アミノフ゜ロヒ゜ルトリエトキシシラン(KBE903:信越化
学工業(株)製) ケチミン化アミノシラン:アミノ基をケチミン化したアミノシラン(X
-12-817H:信越化学工業(株)製) メタクリロキシシラン:3-メタクリロキシフ゜ロヒ゜ルトリメトキシシラン(KB
M503:信越化学工業(株)製)
【0030】各種評価については、下記に基づいて実施
した。 (1)アミノシラン含浸性:各種樹脂ペレットを、ヒ゛ニ
―ル袋内で混合し、約60℃のオーブンに3時間放置し
た時の含浸性を目視にて評価した。 ○:所定量のアミノシランカップリング剤をほぼ含浸し
含浸性良好 ×:ほとんどアミノシランカップリング剤を含浸しない (2)引張特性:厚さ1mmのプレスシートからJIS
ダンベル3号試験片を作製し、引張試験機により200
mm/minの速度で引張試験を行った。 (3)難燃性:厚み1mm,0.5mmのプレスシート
を作製し、UL94に準じ、垂直難燃試験を実施した。 (4)成形加工性1:加圧ニーダーによる混練時の混練
トルクにより、成形加工性1を評価した。加圧ニーダー
の混練トルクが低く、成形加工性が良好なものを○、加
圧ニーダーの混練トルクが高く、成形加工が不可能なも
のを×とした。
【0031】(5)成形加工性2:単軸押出機による押
出トルクにより、成形加工性を評価した。押出トルクが
低く、成形加工性が良好なものを○、押出トルクが高
く、成形加工性が不良なもの(発泡や波打ちが発生した
り、押出機自体が停止してしまう)を×とした。 (6)成形外観:成形品表面を目視で判定した。成形品
の表面が平滑な場合は○、凹凸が生じたものは×とし
た。 (7)熱変形性:厚さ1mmのプレスシートからJIS
ダンベル3号試験片を作製し、136℃の各オーブン中
で1週間放置することによる形状変化がほとんど見られ
ないものを○、変形するものを×とした。 (8)ゲル分率:難燃架橋樹脂組成物を150℃、2時
間、キシレン中で溶かし、その不溶分の重量を測定し残
率を求め、ゲル分率とした。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【発明の効果】本発明に従えば、燃焼時にハロゲン系ガ
スを発生せず、かつ高度の難燃性を有し、耐熱性、機械
特性が良好で、成形加工性を低下させることなく難燃剤
を高充填したノンハロゲン難燃架橋樹脂組成物を提供す
ることが可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 3/44 H01B 3/44 D //(C08L 23/08 53:02) (C08K 13/06 3:22 9:04) (72)発明者 福西 賢晃 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 Fターム(参考) 4F070 AA13 AC14 AC40 AC52 AC75 AC76 AD06 AE07 AE08 GA01 GA06 GB09 GC05 GC09 4J002 BB035 BB061 BB072 BB125 BF031 BP012 DE076 DE077 DE146 DE147 EX018 EX038 EX078 FA040 FB236 FD010 FD030 FD050 FD070 FD090 FD136 FD137 FD148 FD170 GP02 GQ01 5G305 AA02 AA14 AB15 AB25 AB35 AB36 BA15 BA22 CA01 CA02 CA04 CA07 CA51 CA52 CA54 CB13 CB16 CB26 CC03 CD06 CD13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
    A)を用いた樹脂組成物中にアミノシランカップリング
    剤を含有させ架橋させることを特徴とする難燃架橋樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 (1)酢酸ビニル(VA)含有量が25
    〜45%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)1
    00重量部に対して、脂肪酸または脂肪酸金属塩で表面
    処理された金属水酸化物と表面処理されていない金属水
    酸化物を1:9〜6:4で混合した混合物を220〜3
    00重量部配合してなる樹脂組成物に、(2)アミノシ
    ランカップリング剤を(1)の樹脂組成物中のエチレン
    −酢酸ビニル共重合体(EVA)100重量部に対して
    0.5〜20重量部添加し溶融混合して反応させ架橋さ
    せることを特徴とする難燃架橋樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (3)酢酸ビニル(VA)含有量が25
    〜45%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)1
    00重量部に対して、脂肪酸または脂肪酸金属塩で表面
    処理された金属水酸化物と表面処理されていない金属水
    酸化物を1:9〜6:4で混合した混合物を220〜5
    00重量部配合してなる樹脂組成物と、(4)アミノシ
    ランカップリング剤を含有させたキャリアーポリマーを
    溶融混合して反応させ架橋させることを特徴とする難燃
    架橋樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 キャリアーポリマーがエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレー
    ト共重合体(EEA)、エチレン−ブチルアクリレート
    共重合体(EBA)、エチレン−メチルメタクリレート
    共重合体(EMMA)、少なくとも1個のビニル芳香族
    化合物を主体とする重合体ブロックと少なくとも1個の
    共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックよりなる
    ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
    共重合体及び/又はこれらの混合物である請求項3記載
    の難燃架橋樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のいずれかの難燃架橋
    樹脂組成物からなる被覆層を設けたことを特徴とする電
    線・ケーブル。
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