JP2577038Y2 - 合成樹脂製真空断熱容器 - Google Patents
合成樹脂製真空断熱容器Info
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- JP2577038Y2 JP2577038Y2 JP1992061666U JP6166692U JP2577038Y2 JP 2577038 Y2 JP2577038 Y2 JP 2577038Y2 JP 1992061666 U JP1992061666 U JP 1992061666U JP 6166692 U JP6166692 U JP 6166692U JP 2577038 Y2 JP2577038 Y2 JP 2577038Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は魔法瓶や保温弁当箱など
として使用される合成樹脂製真空断熱容器に関する。
として使用される合成樹脂製真空断熱容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空断熱容器としては、ガラス瓶
やステンレス鋼製の外筒と内筒を口元で接合一体化し、
それら内外筒間に真空断熱空間層を形成してなるものが
主に提供されている。しかるに、これらの材料を用いた
真空断熱容器はその製造上、形状やデザインが制約され
てしまい、また、出来上った容器はその重量が重いため
に携帯に不便である等の問題があった。そこで、これら
ガラス瓶やステンレス鋼製の真空断熱容器の問題点を解
決するためのものとして、成形が容易でありかつ軽量の
合成樹脂製の真空断熱容器が提案されている。
やステンレス鋼製の外筒と内筒を口元で接合一体化し、
それら内外筒間に真空断熱空間層を形成してなるものが
主に提供されている。しかるに、これらの材料を用いた
真空断熱容器はその製造上、形状やデザインが制約され
てしまい、また、出来上った容器はその重量が重いため
に携帯に不便である等の問題があった。そこで、これら
ガラス瓶やステンレス鋼製の真空断熱容器の問題点を解
決するためのものとして、成形が容易でありかつ軽量の
合成樹脂製の真空断熱容器が提案されている。
【0003】現在提案されている合成樹脂製真空断熱容
器としては、合成樹脂材料からなる外筒と合成樹脂材料
もしくは金属材料からなる内筒を口元で接合一体化し、
その内外筒間の空間部に真空断熱空間層を形成したもの
がある。この真空断熱空間層に面する合成樹脂表面には
ガスバリア性を高める目的で金属皮膜が形成される。こ
の真空断熱容器は、上記内外筒を組み合わせ、口元部に
低融点はんだを介在させて加熱圧着して該はんだによっ
て内外筒を接合一体化し、外筒底部に接合したチップ管
付封止板のチップ管を真空排気装置に接続してチップ管
から内外筒間の空間部の真空排気を行う。そして、内外
筒間の空間部を真空に排気した後に、このチップ管を圧
着して封切りして真空封切りして製造される。また、こ
の種の真空断熱容器にあっては長期間にわたり優れた断
熱性能を維持するために、活性化したゲッタを真空断熱
空間層に固定保持しておくことが必要不可欠である。従
来、このゲッタを配置するには、活性化処理済みのバル
クゲッタをチップ管を通して真空断熱空間層内に投入す
ることが提案されている。
器としては、合成樹脂材料からなる外筒と合成樹脂材料
もしくは金属材料からなる内筒を口元で接合一体化し、
その内外筒間の空間部に真空断熱空間層を形成したもの
がある。この真空断熱空間層に面する合成樹脂表面には
ガスバリア性を高める目的で金属皮膜が形成される。こ
の真空断熱容器は、上記内外筒を組み合わせ、口元部に
低融点はんだを介在させて加熱圧着して該はんだによっ
て内外筒を接合一体化し、外筒底部に接合したチップ管
付封止板のチップ管を真空排気装置に接続してチップ管
から内外筒間の空間部の真空排気を行う。そして、内外
筒間の空間部を真空に排気した後に、このチップ管を圧
着して封切りして真空封切りして製造される。また、こ
の種の真空断熱容器にあっては長期間にわたり優れた断
熱性能を維持するために、活性化したゲッタを真空断熱
空間層に固定保持しておくことが必要不可欠である。従
来、このゲッタを配置するには、活性化処理済みのバル
クゲッタをチップ管を通して真空断熱空間層内に投入す
ることが提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、真空断熱空間層内に投入されたゲッタは、固
定されないままでいると、最終的に商品となった真空断
熱容器を持ち運ぶ際にカタカタと異音を発することにな
り、真空断熱容器の商品価値を著しく損なうことになる
が、確実で簡単なゲッタの固定保持方法が提案されてい
ないのが現状であった。
たように、真空断熱空間層内に投入されたゲッタは、固
定されないままでいると、最終的に商品となった真空断
熱容器を持ち運ぶ際にカタカタと異音を発することにな
り、真空断熱容器の商品価値を著しく損なうことになる
が、確実で簡単なゲッタの固定保持方法が提案されてい
ないのが現状であった。
【0005】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、合成樹脂製真空断熱容器の真空断熱空間層内に、簡
単にしかも確実にゲッタを固定保持することが可能な構
造を有する合成樹脂製真空断熱容器の提供を目的として
いる。
で、合成樹脂製真空断熱容器の真空断熱空間層内に、簡
単にしかも確実にゲッタを固定保持することが可能な構
造を有する合成樹脂製真空断熱容器の提供を目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案による合成樹脂製
真空断熱容器は、上記課題を解消するために、合成樹脂
製の内筒と外筒とをそれぞれの口元部で接合一体化する
とともに、該外筒の底部に形成された開口をチップ管付
封止板を接合一体化し、かつこれら内外筒間の空間を真
空断熱空間層とするとともに該チップ管を真空封切りし
て圧着封切り部を形成してなる合成樹脂製真空断熱容器
において、上記チップ管付封止板は、封止板本体に設け
られた排気孔の周縁が下方に突出したバーリング加工部
を有し、該バーリング加工部にチップ管の一端を接合一
体化してなり、かつ該バーリング加工部先端とチップ管
の圧着封切り部との間隙に活性化処理済みのバルクゲッ
タを固定保持したことを特徴とするものである。
真空断熱容器は、上記課題を解消するために、合成樹脂
製の内筒と外筒とをそれぞれの口元部で接合一体化する
とともに、該外筒の底部に形成された開口をチップ管付
封止板を接合一体化し、かつこれら内外筒間の空間を真
空断熱空間層とするとともに該チップ管を真空封切りし
て圧着封切り部を形成してなる合成樹脂製真空断熱容器
において、上記チップ管付封止板は、封止板本体に設け
られた排気孔の周縁が下方に突出したバーリング加工部
を有し、該バーリング加工部にチップ管の一端を接合一
体化してなり、かつ該バーリング加工部先端とチップ管
の圧着封切り部との間隙に活性化処理済みのバルクゲッ
タを固定保持したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本考案の合成樹脂製真空断熱容器は、封止板本
体に設けられた排気孔の周縁が下方に突出したバーリン
グ加工部を有し、該バーリング加工部にチップ管の一端
を接合一体化してなるチップ管付封止板を備え、このバ
ーリング加工部先端とチップ管の圧着封切り部との間隙
に、活性化処理済みのバルクゲッタを固定保持した構造
であるので、持ち運びの際に殆ど異音を発することが無
く、また落下や振動によってゲッタが外れる心配も一切
無くなる。また、このチップ管付封止板は、その封止板
本体のバーリング加工部にチップ管を差し込んで位置決
めすることが可能なので、ろう付け等により容易に作製
できる。さらに、従来、主に金属製真空断熱容器等で使
用されていたゲッタ保持具を取り付ける必要も無くな
り、真空封切りのためのチップ管圧着と同時にゲッタを
固定保持することが可能となる。
体に設けられた排気孔の周縁が下方に突出したバーリン
グ加工部を有し、該バーリング加工部にチップ管の一端
を接合一体化してなるチップ管付封止板を備え、このバ
ーリング加工部先端とチップ管の圧着封切り部との間隙
に、活性化処理済みのバルクゲッタを固定保持した構造
であるので、持ち運びの際に殆ど異音を発することが無
く、また落下や振動によってゲッタが外れる心配も一切
無くなる。また、このチップ管付封止板は、その封止板
本体のバーリング加工部にチップ管を差し込んで位置決
めすることが可能なので、ろう付け等により容易に作製
できる。さらに、従来、主に金属製真空断熱容器等で使
用されていたゲッタ保持具を取り付ける必要も無くな
り、真空封切りのためのチップ管圧着と同時にゲッタを
固定保持することが可能となる。
【0008】
【実施例】図1は本考案による合成樹脂製真空断熱容器
の一実施例を示すものである。この合成樹脂製真空断熱
容器1は、耐熱ABS樹脂、ポリプロピレンなどの合成
樹脂からなる内筒2と外筒3とをそれぞれの口元部で接
合一体化するとともに、外筒3の底部に形成された開口
4にチップ管付封止板5を接合一体化し、かつこれら内
外筒間の空間を真空断熱空間層6とするとともにチップ
管7を真空封切りして圧着封切り部8を形成して構成さ
れている。
の一実施例を示すものである。この合成樹脂製真空断熱
容器1は、耐熱ABS樹脂、ポリプロピレンなどの合成
樹脂からなる内筒2と外筒3とをそれぞれの口元部で接
合一体化するとともに、外筒3の底部に形成された開口
4にチップ管付封止板5を接合一体化し、かつこれら内
外筒間の空間を真空断熱空間層6とするとともにチップ
管7を真空封切りして圧着封切り部8を形成して構成さ
れている。
【0009】チップ管付封止板5は、図2に示すよう
に、ステンレス鋼などの金属製の円板からなる封止板本
体9に設けられた排気孔10の周縁が下方に突出して形
成されたバーリング加工部11を有し、このバーリング
加工部11に銅管などの金属管からなるチップ管7の一
端を接合一体化してなっている。またバーリング加工部
11先端とチップ管7の圧着封切り部8との間隙には、
活性化処理済みのバルクゲッタ12が固定保持されてい
る。
に、ステンレス鋼などの金属製の円板からなる封止板本
体9に設けられた排気孔10の周縁が下方に突出して形
成されたバーリング加工部11を有し、このバーリング
加工部11に銅管などの金属管からなるチップ管7の一
端を接合一体化してなっている。またバーリング加工部
11先端とチップ管7の圧着封切り部8との間隙には、
活性化処理済みのバルクゲッタ12が固定保持されてい
る。
【0010】上記内筒2の外面と外筒3の内面には、ガ
スバリア性を高める目的で銅めっき13a,13bが形成され
ている。内筒2と外筒3の口元接合部14a及び外筒3
の開口4の周囲と封止板本体9の周縁との接合部14b
の各接合部は融点が100℃程度の低融点はんだを用い
て接合されている。この際、封止板本体9の内面側にも
銅めっき13cを形成することにより、はんだ付けの密
着性を向上することが望ましい。
スバリア性を高める目的で銅めっき13a,13bが形成され
ている。内筒2と外筒3の口元接合部14a及び外筒3
の開口4の周囲と封止板本体9の周縁との接合部14b
の各接合部は融点が100℃程度の低融点はんだを用い
て接合されている。この際、封止板本体9の内面側にも
銅めっき13cを形成することにより、はんだ付けの密
着性を向上することが望ましい。
【0011】封止板本体9のバーリング加工部11に
は、チップ管7の一端が嵌合され、チップ管7の先端は
バーリング加工部11基部の封止板本体9外面にろう付
け接合されている。このろう付け接合部15には、銀ろ
うなどが好適に用いられる。
は、チップ管7の一端が嵌合され、チップ管7の先端は
バーリング加工部11基部の封止板本体9外面にろう付
け接合されている。このろう付け接合部15には、銀ろ
うなどが好適に用いられる。
【0012】バーリング加工部11先端とチップ管7の
圧着封切り部8との間隙に固定保持されるバルクゲッタ
12としては、一般の真空断熱容器に用いられているゲ
ッタ材料が適用でき、例えば、サエスゲッターズ社製s
t707のバルクゲッタなどが使用可能である。このバ
ルクゲッタ12の寸法は、チップ管7の内径と、バーリ
ング加工部11先端とチップ管7の圧着封切り部8の間
隙によって適宜設定される。例えば、チップ管内径が6
mm、バーリング加工部先端内径が3.5mm、バーリ
ング加工部11先端と圧着封切り部8の縮径開始点まで
の間隙が3mm程度である場合には、直径4〜5mm、
厚さ1〜3mm程度の大きさのバルクゲッタを用いれば
良い。
圧着封切り部8との間隙に固定保持されるバルクゲッタ
12としては、一般の真空断熱容器に用いられているゲ
ッタ材料が適用でき、例えば、サエスゲッターズ社製s
t707のバルクゲッタなどが使用可能である。このバ
ルクゲッタ12の寸法は、チップ管7の内径と、バーリ
ング加工部11先端とチップ管7の圧着封切り部8の間
隙によって適宜設定される。例えば、チップ管内径が6
mm、バーリング加工部先端内径が3.5mm、バーリ
ング加工部11先端と圧着封切り部8の縮径開始点まで
の間隙が3mm程度である場合には、直径4〜5mm、
厚さ1〜3mm程度の大きさのバルクゲッタを用いれば
良い。
【0013】次に、この合成樹脂製真空断熱容器1の製
造方法の一例を説明する。まず、耐熱ABS樹脂などの
合成樹脂材料を成形加工して内筒2と外筒3と作製し、
さらにこれら内筒2外面と外筒3内面とに、無電解めっ
きと電気めっきにより、或いは別の薄膜形成手段によっ
て銅めっき13a,13bを形成する。また、ステンレス鋼な
どの金属製円板の中央にバーリング加工部11を形成し
た封止板本体9を作製し、その表面に銅めっき13cを
形成するとともにバーリング加工部に金属管からなるチ
ップ管7を嵌合し、さらに銀ろう付けして接合一体化
し、チップ管付封止板5を作製する。
造方法の一例を説明する。まず、耐熱ABS樹脂などの
合成樹脂材料を成形加工して内筒2と外筒3と作製し、
さらにこれら内筒2外面と外筒3内面とに、無電解めっ
きと電気めっきにより、或いは別の薄膜形成手段によっ
て銅めっき13a,13bを形成する。また、ステンレス鋼な
どの金属製円板の中央にバーリング加工部11を形成し
た封止板本体9を作製し、その表面に銅めっき13cを
形成するとともにバーリング加工部に金属管からなるチ
ップ管7を嵌合し、さらに銀ろう付けして接合一体化
し、チップ管付封止板5を作製する。
【0014】ついで、内筒2と外筒3とを、それら口元
の接合部分に低融点はんだを介在させて組み合わせ、外
筒3底部に形成された開口4を上向きにしてヒートブロ
ック上に置き、この開口4の周りに低融点はんだを介在
してチップ管付封止板5を設置する。ついで内筒2と外
筒3の口元接合部と、外筒3底部とチップ管付封止板5
との接合部の双方の接合部を低融点はんだの融点付近に
加熱し、これらの接合部をはんだ付けして接合一体化す
る。
の接合部分に低融点はんだを介在させて組み合わせ、外
筒3底部に形成された開口4を上向きにしてヒートブロ
ック上に置き、この開口4の周りに低融点はんだを介在
してチップ管付封止板5を設置する。ついで内筒2と外
筒3の口元接合部と、外筒3底部とチップ管付封止板5
との接合部の双方の接合部を低融点はんだの融点付近に
加熱し、これらの接合部をはんだ付けして接合一体化す
る。
【0015】ついでチップ管7を真空排気装置に接続
し、内外筒間の空間を真空排気し、さらにチップ管7を
通して活性化処理したバルクゲッタ12を入れ、このバ
ルクゲッタ12をバーリング加工部11先端に設置す
る。ついでチップ管7を圧着して真空封切りし、圧着封
切り部8を形成する。これにより内外筒間に真空断熱空
間層6が形成されるとともに、バルクゲッタ12が封止
板本体9のバーリング加工部11先端とチップ管7の圧
着封切り部8との間隙に固定保持される。
し、内外筒間の空間を真空排気し、さらにチップ管7を
通して活性化処理したバルクゲッタ12を入れ、このバ
ルクゲッタ12をバーリング加工部11先端に設置す
る。ついでチップ管7を圧着して真空封切りし、圧着封
切り部8を形成する。これにより内外筒間に真空断熱空
間層6が形成されるとともに、バルクゲッタ12が封止
板本体9のバーリング加工部11先端とチップ管7の圧
着封切り部8との間隙に固定保持される。
【0016】このようにして図1に示す合成樹脂製真空
断熱容器1が作製される。この合成樹脂製真空断熱容器
1は、封止板本体9にバーリング加工部11を形成し、
このバーリング加工部11にチップ管7の一端を接合一
体化してなるチップ管付封止板5を備え、このバーリン
グ加工部11先端とチップ管7の圧着封切り部8との間
隙に、活性化処理済みのバルクゲッタ12を固定保持し
た構造であるので、持ち運びの際に殆ど異音を発するこ
とが無く、また落下や振動によって外れる心配も一切無
くなる。また、このチップ管付封止板5は、封止板本体
9のバーリング加工部11にチップ管7を差し込んで位
置決めすることが可能なので、ろう付け等により容易に
作製できる。
断熱容器1が作製される。この合成樹脂製真空断熱容器
1は、封止板本体9にバーリング加工部11を形成し、
このバーリング加工部11にチップ管7の一端を接合一
体化してなるチップ管付封止板5を備え、このバーリン
グ加工部11先端とチップ管7の圧着封切り部8との間
隙に、活性化処理済みのバルクゲッタ12を固定保持し
た構造であるので、持ち運びの際に殆ど異音を発するこ
とが無く、また落下や振動によって外れる心配も一切無
くなる。また、このチップ管付封止板5は、封止板本体
9のバーリング加工部11にチップ管7を差し込んで位
置決めすることが可能なので、ろう付け等により容易に
作製できる。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の合成樹脂
製真空断熱容器は、封止板本体に設けられた排気孔の周
縁が下方に突出したバーリング加工部を有し、該バーリ
ング加工部にチップ管の一端を接合一体化してなるチッ
プ管付封止板を備え、このバーリング加工部先端とチッ
プ管の圧着封切り部との間隙に、活性化処理済みのバル
クゲッタを固定保持した構造であるので、持ち運びの際
に殆ど異音を発することが無く、また落下や振動によっ
てゲッタが外れる心配も一切無くなるので、長期間にわ
たって優れた保温性能を維持しつつ異音の発生の無い、
優れた合成樹脂製真空断熱容器となる。また、このチッ
プ管付封止板は、その封止板本体のバーリング加工部に
チップ管を差し込んで位置決めすることが可能なので、
ろう付け等により容易に作製できる。さらに、従来、主
に金属製真空断熱容器等で使用されていたゲッタ保持具
を取り付ける必要も無くなり、真空封切りのためのチッ
プ管圧着と同時にゲッタを固定保持することが可能とな
る。
製真空断熱容器は、封止板本体に設けられた排気孔の周
縁が下方に突出したバーリング加工部を有し、該バーリ
ング加工部にチップ管の一端を接合一体化してなるチッ
プ管付封止板を備え、このバーリング加工部先端とチッ
プ管の圧着封切り部との間隙に、活性化処理済みのバル
クゲッタを固定保持した構造であるので、持ち運びの際
に殆ど異音を発することが無く、また落下や振動によっ
てゲッタが外れる心配も一切無くなるので、長期間にわ
たって優れた保温性能を維持しつつ異音の発生の無い、
優れた合成樹脂製真空断熱容器となる。また、このチッ
プ管付封止板は、その封止板本体のバーリング加工部に
チップ管を差し込んで位置決めすることが可能なので、
ろう付け等により容易に作製できる。さらに、従来、主
に金属製真空断熱容器等で使用されていたゲッタ保持具
を取り付ける必要も無くなり、真空封切りのためのチッ
プ管圧着と同時にゲッタを固定保持することが可能とな
る。
【図1】図1は本考案の合成樹脂製真空断熱容器の一実
施例を示す正面断面図である。
施例を示す正面断面図である。
【図2】図2は図1のA部の拡大断面図である。
1……合成樹脂製真空断熱容器、2……内筒、3……外
筒、4……開口、5……チップ管付封止板、6……真空
断熱空間層、7……チップ管、8……圧着封切り部、9
……封止板本体、10……排気孔、11……バーリング
加工部、12……バルクゲッタ。
筒、4……開口、5……チップ管付封止板、6……真空
断熱空間層、7……チップ管、8……圧着封切り部、9
……封止板本体、10……排気孔、11……バーリング
加工部、12……バルクゲッタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−183419(JP,A) 特開 昭61−196923(JP,A) 実開 平4−112334(JP,U) 実開 昭59−111646(JP,U) 実開 平5−51218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 41/02 102 A45C 11/20
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂製の内筒と外筒とをそれぞれの
口元部で接合一体化するとともに、該外筒の底部に形成
された開口をチップ管付封止板を接合一体化し、かつこ
れら内外筒間の空間を真空断熱空間層とするとともに該
チップ管を真空封切りして圧着封切り部を形成してなる
合成樹脂製真空断熱容器において、上記チップ管付封止
板は、封止板本体に設けられた排気孔の周縁が下方に突
出したバーリング加工部を有し、該バーリング加工部に
チップ管の一端を接合一体化してなり、かつ該バーリン
グ加工部先端とチップ管の圧着封切り部との間隙に活性
化処理済みのバルクゲッタを固定保持したことを特徴と
する合成樹脂製真空断熱容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061666U JP2577038Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 合成樹脂製真空断熱容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061666U JP2577038Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 合成樹脂製真空断熱容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624651U JPH0624651U (ja) | 1994-04-05 |
JP2577038Y2 true JP2577038Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13177788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992061666U Expired - Lifetime JP2577038Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 合成樹脂製真空断熱容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577038Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP1992061666U patent/JP2577038Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0624651U (ja) | 1994-04-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980331 |