JP2576842Y2 - ラマン分析装置 - Google Patents

ラマン分析装置

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JP2576842Y2
JP2576842Y2 JP1992034347U JP3434792U JP2576842Y2 JP 2576842 Y2 JP2576842 Y2 JP 2576842Y2 JP 1992034347 U JP1992034347 U JP 1992034347U JP 3434792 U JP3434792 U JP 3434792U JP 2576842 Y2 JP2576842 Y2 JP 2576842Y2
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壮 池田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラマン分析装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のラマン分析装置は、試料にレーザ
ーを照射させてその試料を励起させ、それにより生じた
散乱光を集光光学系を介して分光器に入射させ、そこに
おいてスペクトルに分解し、そのスペクトルを分光器の
出射口に設けた検出器で検出、計測するようになってい
る。そして、上記レーザーとしては、連続発振の気体レ
ーザー(一般的にはAr+ レーザー)が用いられてお
り、発振波長としては、488.0nmと、514.5
nmがよく使用されている。
【0003】係る構成のラマン分析装置は、専ら可視領
域での測定に用いられ、高感度で極低波数測定が可能と
いう特徴を有し、一般に分散タイプのラマン分析装置と
称されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の分散タイプのラマン分析装置では、蛍光のでる試料
では測定が困難となる。そこで照射するレーザーの種類
を替えて近赤外領域での測定を行い、発生する散乱光を
干渉計を通して検出器に送り、そこにおいてフーリエ変
換(FT)を行うことにより、蛍光の影響を抑え、係る
試料でも測定可能としたものがあり、FTタイプのラマ
ン分析装置と称されている。しかし、このFTタイプの
ラマン分析装置は、低感度であるため、測定不可となっ
たり、またFTを行うことも相俟って測定に非常に時間
がかかってしまうという問題を有する。 このように、
上記した各ラマン分析装置は、いずれも一長一短があ
り、測定対象にある一定の制限がある。さらに、例えば
分散タイプのラマン分析装置を用いて測定を行ったとこ
ろ蛍光が発生して測定不可となった場合には、その試料
を取り外してFTタイプのラマン分析装置に設置しなお
して、再度測定を行うことになり、その試料の付け替え
作業が煩雑となるばかりでなく、試料に対するレーザー
の照射位置の同一性を保つことができなくなる。
【0005】本考案は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、試料から蛍光が発生
するか否かに関係なく測定することのできるラマン分析
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案に係るラマン分析装置では、試料を設置
可能な試料室と、その試料室に可視領域のレーザーと近
赤外領域のレーザーとを切り替えて入射させることので
きるレーザー発生装置と、前記レーザーを受けた前記試
料から励起される散乱光を集光する手段と、その集光す
る手段の後段に配置された、分光器と検出器とからなる
第1の測定系、並びに干渉計と検出器とからなる第2の
測定系と、前記散乱光を前記第1または第2の測定系に
供給するための光路切り替え手段とを備えた。
【0007】
【作用】まず、高感度の測定ができる第1の測定系用の
レーザーをレーザー発生装置から出射させ、試料室内に
設置した試料に照射させる。すると、試料から散乱光が
発生するが、その散乱光は、集光系にて収束された後第
1の測定系に送られ、分散タイプの測定が行われる。こ
の時、試料から蛍光が発生すると第1の測定系では測定
が困難であるため、第2の測定系用のレーザーをレーザ
ー発生装置から出射させるとともに、光路切り替え手段
を動作させて試料から発生する散乱光を第2の測定系に
送り、フーリエ変換を行い測定する。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係るラマン分析装置について
添付図面を参照にして詳述する。図1は、本考案に係る
ラマン分析装置の第1実施例を示している。同図に示す
ように、所定のレーザーを出射するレーザー発生装置1
の出射側に、試料2を装着可能な試料室3を配置し、そ
の試料室3の出口側に、分光器4と検出器5からなる第
1の測定系6と、干渉計7と検出器8からなる第2の測
定系9とを備え、さらに試料室3の出力側に光路切り替
え手段10を配置し、試料室3から出射される光の光路
を切り替え、上記第1の測定系6または第2の測定系9
のいずれか一方に入射するようにしている。そして、上
記干渉計7は、分光器4に比較して非常に小さいため、
分散タイプのラマン分析装置単独の装置にくらべ、さほ
ど大型化しない。
【0009】また、試料室3は、その入り口側には、照
射光学系、より具体的には石英レンズ11が配置され、
試料室3内に入射してきたレーザーを平行光束にして試
料2の所定位置に照射できるようになっている。また、
試料室3の出口側には、ラマン光集光光学系であるアク
ロマティックレンズ12が配設され、レーザーの照射に
ともない試料2から励起されたラマン散乱光を収束させ
各測定系6,9に入射させるようになっている。なお、
アクロマティックレンズ12とは、屈折率の異なる材料
よりなる正負2種類のレンズを近接あるいは接着させる
ことにより、色収差をなくしたレンズである。そして、
本例では、二つの領域の測定が行えるように、近赤外領
域から可視領域にわたる広い波長範囲で色収差がないよ
うに設計・作成されたものを用いる必要がある。
【0010】また、上記したレーザー発生装置1は、本
例では1つの光源(発振源)に基づいて可視領域と近赤
外領域の2種類のレーザーを出射することのできる装置
を用いており、具体的には、図2に示すように、連続発
振するYAG(1064nm)1aの出射側にSHG
(第2高調波発生器)1bを移動可能に配置している。
これにより、YAG1aを振動させ出射したYAGレー
ザーの光路上にSHGを配置すると、最終的にレーザー
発生装置1から出射されるレーザーの波長は半分の53
0nmとなって可視領域測定用となり(同図(A))、
また、SHG1bを図示省略の駆動手段を用いて移動さ
せて上記光路から外すと、YAG本来の1064nmと
いう近赤外領域測定用のレーザーが出射されることにな
る(同図(B))。
【0011】なお、図示省略するが、例えばAr+ レー
ザーを基調としてそのレーザーをそのまま出力すること
により可視領域での測定を行うようにし、そのAr+
ーザーにTiサファイアレーザーで励起することによ
り、近赤外領域の波長のレーザーを出射させるようにし
てもよい。そして、上記SHG並びにそれを移動させる
手段やTiサファイアレーザーが波長変換手段を構成す
ることになる。
【0012】さらに、光路切り替え手段10としては、
例えば平面鏡を用い、その平面鏡を移動可能に配置する
ことにより構成することができる。なお、第1の測定系
6を構成する分光器4並びに検出器5は、従来の分散タ
イプのラマン分析装置に用いられたものと基本的に同様
のものを用いることができ、分光器4としては、例えば
焦点距離575mmのトリプル分光器が用いられ、ま
た、検出器5としては例えば、光電子増幅管(PM)や
マルチチャンネル検出器(MCD)が用いられる。一
方、第2の測定系9を構成する干渉計7並びに検出器8
は、従来のFTタイプのラマン分析装置に用いられたも
のと基本的に同様のものを用いることができ、例えば、
干渉計7としては例えばマイケルソン干渉計を用いるこ
とができ、また、検出器8としては、例えばInGaA
s(冷却タイプ)を用いることができる。
【0013】そして、両検出器5,8の出力がコントロ
ーラ20を介してパソコン21に入力され、所定の処理
をされた後、その測定(分析)結果が、CRT22或い
はX−Yプロッタ23に出力されるようになっている。
【0014】次ぎに、上記した実施例の作用について説
明すると、まず、試料2を試料室3内の所定位置にセッ
トした後、高感度の可視領域での測定を行う。すなわ
ち、レーザー発生装置1から、SHG1bを通して53
0nmの可視領域のレーザーを出射し、それを試料室3
の石英レンズ11を通過させて平行光束として試料2に
照射させる。そして、試料2から発生する散乱光をアク
ロマティックレンズ12を介して集光させて、第1の測
定系6である分光器4に入射させ、検出器5で分散タイ
プの測定を行う。
【0015】一方上記測定を行ったところ、仮に試料2
から蛍光が発生したとすると、その検出器6で測定する
ことができない。したがって、係る場合には、図示省略
するスイッチを切り替え、レーザー発生装置1からは、
SHG1bを移動させて近赤外領域のレーザーを出射さ
せ、また光路切り替え手段10を切り替えて、試料室3
から出射する光を第2の測定系9の干渉計7に入射さ
せ、検出器8にてFTタイプの測定を行う。
【0016】このように1台の分析装置でもってワンタ
ッチ切り替えという簡単な操作で、蛍光のでない試料に
対して第1の測定系6を用いて高精度の測定を行え、ま
た、蛍光のでる試料に対しても第2の測定系9を用いて
確実に測定を行える。しかも、上記の切り替えを行う際
に、試料2は、試料室3内に設置したまま移動しないた
め、切り替え後の試料2への照射位置は、切り替え前の
それと同じ、すなわち、両レーザーを同一位置に照射す
ることができる。
【0017】また、本例では、上記切り替えを、試料か
ら蛍光が発生して第1の測定系6では測定できないと人
間が判断した時に手動により行うようにしたが、第1の
測定系6の出力或いは、試料2から発生している蛍光の
強度等を測定することにより、自動的に切り替えるよう
にしてもよい。
【0018】なお、本考案は、上記した実施例に限られ
るものではなく、例えば図3に示すように、試料2から
励起された散乱光を収束するための集光光学系を、可視
領域用のカメラ交換レンズ12a、近赤外領域用のアク
ロマティックレンズ12bに分離配置し、上記光光路切
り替え手段10′をその集光光学系と試料2との間に配
置するようにしてもよい。そして、この場合には、アク
ロマティックレンズ12bは、近赤外領域の比較的狭い
波長範囲で色収差がないように設計・作成すればよいた
め、上記した実施例のものに比し、製造が容易となる。
【0019】さらにまた、図示省略するが、レーザー発
生装置としては、例えばAr+ レーザーやHe−Neレ
ーザーのような可視領域用のレーザーと、YAGレーザ
ーやKr+ レーザーのような近赤外領域用のレーザーと
を併設し、必要に応じて一方のレーザーを出力するよう
にしてもよい。
【0020】
【考案の効果】以上のように、本考案に係るラマン分析
装置では、1台の装置でもって適宜切り替え操作を行う
ことにより、可視領域のレーザーを用いて高精度の分散
タイプのラマン分析を行うことができ、また、蛍光ので
る試料に対しては出射するレーザーを近赤外領域のもの
にして、FTタイプのラマン分析を行うことができる。
その結果蛍光の有無に関係なくラマン分析を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るラマン分析装置の好適な一実施例
を示すブロック図である。
【図2】レーザー発生装置の一例を示す図である。
【図3】本考案に係る他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザー発生装置 2 試料 3 試料室 4 分光器 5 検出器 6 第1の測定系 7 干渉計 8 検出器 9 第2の測定系 10 光路切り替え手段

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を設置可能な試料室と、 その試料室に可視領域のレーザーと近赤外領域のレーザ
    ーとを切り替えて入射させることのできるレーザー発生
    装置と、 前記レーザーを受けた前記試料から励起される散乱光を
    集光する手段と、 その集光する手段の後段に配置された、分光器と検出器
    とからなる第1の測定系、並びに干渉計と検出器とから
    なる第2の測定系と、 前記散乱光を前記第1または第2の測定系に供給するた
    めの光路切り替え手段とを備えたラマン分析装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザー発生装置が、単一の発振源
    と、波長変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載のラマン分析装置。
  3. 【請求項3】 前記集光する手段が、可視領域から近赤
    外領域の波長範囲にわたり色収差がないように設計され
    たレンズからなることを特徴とする請求項1または2に
    記載のラマン分析装置。
JP1992034347U 1992-04-27 1992-04-27 ラマン分析装置 Expired - Lifetime JP2576842Y2 (ja)

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JPH0587562U JPH0587562U (ja) 1993-11-26
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