JPH08193893A - ラマン応力測定装置 - Google Patents

ラマン応力測定装置

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JPH08193893A
JPH08193893A JP470795A JP470795A JPH08193893A JP H08193893 A JPH08193893 A JP H08193893A JP 470795 A JP470795 A JP 470795A JP 470795 A JP470795 A JP 470795A JP H08193893 A JPH08193893 A JP H08193893A
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JP
Japan
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sample
stress
raman
light source
laser light
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JP470795A
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English (en)
Inventor
Norio Ishizuka
典男 石塚
Asao Nishimura
朝雄 西村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ラマンスペクトルピーク位置の測定精度の高精
度化。 【構成】レーザ光源1と対物レンズ5,分光器9,検出
器10をレーザ光源1の光路上に順次備えたラマン応力
測定装置で、応力が測定される第一の試料と、第一の試
料と同じ材料に応力を加えた第二の試料から構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラマン活性材料の応力測
定装置に係り、特に、ラマンスペクトルピーク位置波数
精度が0.01〜0.05cm~1を必要とする装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のラマン応力測定方法及び装置は、
リアライズ社,日本工業技術新興協会発行(1992
年),金原 粲編集の「薄膜の力学特性評価技術」の2
64ページから271ページにおいて内容が論じられて
いる。
【0003】レーザ光線にはそのレーザ波長の他にプラ
ズマによる微弱光(以下、自然放出光と呼ぶ)が含ま
れ、この自然放出光の波長は温度等によって変動しな
い。これに対して分光器の絶対波数精度は環境温度,分
光器のバックラッシュ等により0.1cm~1 程度変化す
る。そのため、測定試料のラマンスペクトルと自然放出
光を同時に測定することによって、周囲温度の変化によ
るドリフト及びバックラッシュの補償が行われており、
ピーク波数誤差0.01〜0.05cm~1と自然放出光を考
慮しない場合に比較して約1/10まで測定精度を高め
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記自然放出光はレー
ザ光源から必ず放出される。しかし、測定試料のラマン
スペクトルのピーク位置近くに必ずあるとは限らず、自
然放出光と測定試料のラマンスペクトルを同時に測定す
ることは難しい。そのため、常に高いピーク波数精度を
達成することはできなかった。
【0005】本発明の目的はラマンスペクトルのピーク
波数精度を自然放出光を利用しないで高められる装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明ではレーザ光源と対物レンズ,分光器,検出
器をレーザ光源の光路上に順次備え、レーザ光源の光路
上に、応力を測定する第一の試料と同じ材料に、応力を
加えた第二の試料(以下、応力負荷試料と呼ぶ)を配置
させた。
【0007】また、別の発明では、レーザ光源と対物レ
ンズ,分光器,検出器をレーザ光源の光路上に順次備
え、前記レーザ光源から照射されるレーザ光を分岐する
ためのビームスプリッタを、前記レーザ光源の光路上に
配置し、応力を測定するための第一の試料を、分岐され
た一方のレーザ光の光路上に配置し、応力負荷材料を他
方のレーザ光の光路上に配置し、第一及び第二の試料か
ら得られた散乱光を分光器に導くためのハーフミラーを
双方の光軸上に配置させた。
【0008】
【作用】ラマンスペクトルは試料に応力を負荷するとそ
のピーク位置が変化する。引張り応力の場合、低い波数
側に、圧縮応力の場合、高い波数側に変化し、例えば、
材料がSiの場合の変化量は250MPa/cm~1であ
る。本発明によれば自然放出光に代わって基準波数光を
放出する試料をレーザの光軸上に配置し、この試料と応
力測定試料からのラマンスペクトルを同時に測定できる
ようにしたため、0.01〜0.05cm~1の高いピーク波
数精度を可能とした。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0010】図1は、本発明によるラマンスペクトル測
定装置の一実施例を示すブロック図である。本装置はレ
ーザ光源1と,ハーフミラー2,3と,ハーフミラー
(移動可能)4と,対物レンズ5と,光源6(レーザ光
源もしくは干渉性のない光源)と,カメラ7と,応力負
荷材料8と,分光器9と,検出器10と,コンピュータ
11と,画像処理装置12を備えており、シリコン,ゲ
ルマニウム,ガリウム・砒素化合物半導体や、カーボ
ン,グラファイト,ダイヤモンド,セラミックス材料及
びラマン活性であるその他のラマン応力測定に有効であ
る。この応力負荷材料8の表面で発生している応力値が
判明していても、判らなくてもよい。さらに、この応力
負荷材料8は試料14とのラマンスペクトルのピーク位
置が0.5 〜100cm~1の範囲のものでもよい。
【0011】光源6から出射された光13はハーフミラ
ー3及び対物レンズ5を介し、試料14に照射される。
この時、ハーフミラー4は光軸上に存在しないように移
動させる。試料14から出た反射光(散乱光も含む)1
5はハーフミラー3,2を介し、カメラ7に入り、試料
14の画像化を行う。その後、試料14の応力測定位置
とレーザの照射位置を合わせる。レーザ光源1から出射
されたレーザ光線16(レーザパワーは試料14表面で
1〜100mW、波長は0.1 〜数μm)はハーフミラ
ー2,3,4及び対物レンズ5を介し、試料14に照射
(レーザのスポット径は試料上で0.1μm 〜数mm)さ
れる。この時、ハーフミラー3は光路上に存在しないよ
うにしてもよい。試料14からの反射光15は応力負荷
材料8を介し、分光器9に導かれ、検出器10でラマン
スペクトルが検出される。この時、応力負荷材料8を図
2に示すようにレーザ光源1と対物レンズ5の間に設け
てもよい。得られたラマンスペクトルはコンピュータ1
1に読み込まれ、ラマンスペクトルピーク位置,スペク
トル強度,半値幅(半値半幅でも可)が画像処理装置1
2に表示される。このような構成とすることによって、
試料14と応力負荷材料8のラマンスペクトルを同時に
測定することが可能となり、試料14からのラマンスペ
クトルピーク位置決定を応力負荷材料8からのラマンス
ペクトルのピーク位置を基準に計算できるため、0.0
1〜0.05cm~1の高いピーク波数位置決め精度が達成
される。
【0012】さらに、本発明によるラマンスペクトル測
定装置の別の構成を図3を用いて説明する。本装置はレ
ーザ光源1と,ハーフミラー2,3と,ハーフミラー
(移動可能)4と,対物レンズ5と,光源6(レーザ光
源もしくは干渉性のない光源)と,カメラ7と,応力負
荷材料8と,分光器9と,検出器10と,コンピュータ
11と,画像処理装置12と,ビームスプリッター17
を備えており、シリコン,ゲルマニウム,ガリウム・砒
素化合物半導体や、カーボン,グラファイト,ダイヤモ
ンド,セラミックス材料及びラマン活性であるその他の
ラマン応力測定に有効である。この応力負荷材料8の表
面で発生している応力値が判明していても、判らなくて
もよい。さらに、この応力負荷材料8は試料14とのラ
マンスペクトルのピーク位置が0.5 〜100cm~1の範
囲のものでもよい。光源6からでた光13はハーフミラ
ー3及び対物レンズ5を介し、試料14に照射される。
この時、ハーフミラー4は光軸上に存在しないように移
動させる。試料14からでた反射光15(散乱光も含
む)はハーフミラー3,2を介し、カメラ7に入り、試
料14の画像化を行う。その後、試料14の応力測定位
置とレーザの照射位置を合わせる。レーザ光源1から出
射されたレーザ光線16(レーザパワーは試料14表面
で1〜100mW、波長は0.1 〜数μm)はビームス
プリッター17で二つに分けられ、一方は応力負荷材料
8に、他方はハーフミラー2に照射される。ハーフミラ
ー2に照射されたレーザ光線16はハーフミラー3,4
及び対物レンズ5を介して、試料14に照射される。反
射光15が対物レンズ5,ハーフミラー4を介して分光
器9に導かれる。応力負荷材料8からの反射光18はハ
ーフミラー4を介して、分光器9に導かれ、反射光1
5,反射光18は同時に分光器9で分光され、検出器1
0でラマンスペクトルが検出される。得られたラマンス
ペクトルはコンピュータ11に読み込まれ、ラマンスペ
クトルピーク位置,スペクトル強度,半値幅(半値半幅
でも可)が画像処理装置12に表示される。このような
構成とすることによって、試料14と応力負荷材料8の
ラマンスペクトルを同時に測定することが可能となり、
試料14からのラマンスペクトルピーク位置決定を、応
力負荷材料8からのラマンスペクトルのピーク位置を基
準に計算できるため、0.01〜0.05cm~1の高いピー
ク波数位置決め精度が達成される。
【0013】
【発明の効果】本発明によればレーザの自然放出光が測
定試料のラマンスペクトルの近くに存在しなくとも0.
01〜0.05cm~1のピーク波数精度を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のラマン応力測定装置のブロ
ック図。
【図2】実施例1の他のラマン応力測定装置のブロック
図。
【図3】本発明の実施例2のラマン応力測定装置のブロ
ック図。
【符号の説明】
1…レーザ光源、2,3,4…ハーフミラー、5…対物
レンズ、6…光源、7…カメラ、8…応力負荷材料、9
…分光器、10…検出器、11…コンピュータ、12…
画像処理装置、13…光、14…試料、15…反射光、
16…レーザ光。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源と対物レンズ,分光器,検出器
    を前記レーザ光源の光路上に順次備えたラマン応力測定
    装置において、前記レーザ光源の光路上に、応力を測定
    する第一の試料と同じ材料に、応力を加えた第二の試料
    を有することを特徴とするラマン応力測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、既知の応力を加えた、
    前記第二の試料を有するラマン応力測定装置。
  3. 【請求項3】レーザ光源と対物レンズ,分光器,検出器
    を前記レーザ光源の光路上に順次備えたラマン応力測定
    装置において、前記レーザ光源と対物レンズの間の光路
    上に、応力を測定する第一の試料と同じ材料に、応力を
    加えた第二の試料を有することを特徴とするラマン応力
    測定装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、既知の応力を加えた前
    記第二の試料を有するラマン応力測定装置。
  5. 【請求項5】レーザ光源と対物レンズ,分光器,検出器
    を前記レーザ光源の光路上に順次備えたラマン応力測定
    装置において、前記対物レンズと前記分光器の間の光路
    上に、応力を測定する第一の試料と同じ材料に、応力を
    加えた第二の試料を有することを特徴とするラマン応力
    測定装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、既知の応力を加えた前
    記第二の試料を有するラマン応力測定装置。
  7. 【請求項7】レーザ光源と対物レンズ,分光器,検出器
    を前記レーザ光源の光路上に順次備えたラマン応力測定
    装置において、前記レーザ光源から照射されるレーザ光
    を分岐するためのビームスプリッタを、前記レーザ光源
    の前記光路上に配置し、応力を測定するための第一の試
    料を、分岐された一方のレーザ光の光路上に配置し、前
    記第一の試料と同じ材料に応力を負荷した第二の試料を
    他方のレーザ光の光路上に配置し、前記第一及び第二の
    試料から得られた散乱光を分光器に導くためのハーフミ
    ラーを、双方の光軸上に配置させたことを特徴とするラ
    マン応力測定装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、既知の応力を加えた、
    前記第二の試料を有するラマン応力測定装置。
  9. 【請求項9】請求項1,2,3,4,5,6,7または
    8において、前記第二の試料として、前記第一の試料に
    対してラマンスペクトルピーク位置が0.5〜100cm~
    1 以内に存在する試料を設けたラマン応力測定装置。
  10. 【請求項10】請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8において、4点曲げ法によって応力を加えられた第
    二の試料を設置したラマン応力測定装置。
  11. 【請求項11】請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8において、前記第一の試料と同一材料の片面に、前
    記第一の試料と異なる試料を堆積させることによって応
    力を加えられた第二の試料を設置したラマン応力測定装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10または11において、前記レーザ光源と前
    記対物レンズ,前記検出器を0.1 〜数μmのいずれか
    の波長で使用できるようにしたラマン応力測定装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、前記レーザ光源か
    ら出射されるレーザ光の最小スポット径が0.1μm 〜
    数mmのいずれかであるラマン応力測定装置。
JP470795A 1995-01-17 1995-01-17 ラマン応力測定装置 Pending JPH08193893A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003076888A1 (fr) 2002-03-14 2003-09-18 Horiba,Ltd. Procede et appareil de mesure de contrainte
CN110514332A (zh) * 2019-09-29 2019-11-29 福州大学 一种应力测试标定实验平台及其实验方法

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