JPH0719969A - 応力測定方法及びその装置 - Google Patents

応力測定方法及びその装置

Info

Publication number
JPH0719969A
JPH0719969A JP16535393A JP16535393A JPH0719969A JP H0719969 A JPH0719969 A JP H0719969A JP 16535393 A JP16535393 A JP 16535393A JP 16535393 A JP16535393 A JP 16535393A JP H0719969 A JPH0719969 A JP H0719969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress
electron beam
electron
laser light
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16535393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakata
寛 坂田
Norio Ishizuka
典男 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP16535393A priority Critical patent/JPH0719969A/ja
Publication of JPH0719969A publication Critical patent/JPH0719969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】測定箇所の可視化及び特定化を行うことによ
り、極微小部(サブマイクロメータ又はナノメータオー
ダ)の応力値又は応力分布状態を精度良く求める応力測
定方法及び装置を提供することにある。 【構成】電子銃1から出た電子線2は試料6に照射さ
れ、発生した二次電子は検出器7で検出され、画像処理
装置9により試料の表面形態を表示する。レーザ光源1
0から出たレーザ光11は試料6に照射され、発生した
ラマン散乱光は検出器16で検出され、得られたラマン
スペクトルはコンピュータ8に読み込まれる。各走査点
での周波数シフト値から応力値を求め、画像処理装置9
によりその応力分布状態を表示する。画像処理装置9の
画面の中心は電子線のスポット中心及びレーザのスポッ
ト中心に一致するように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小部の応力測定方法及
び装置に係り、特に、被測定試料がLSI素子のように
極微小で、その応力測定が困難な場合に好適な応力測定
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の微小部の応力測定方法について
は、アプライド フィジックス レターズ、第40巻、
第10号(1982年)第895頁から第898頁(Ap
pl.Phys.Lett.,Vol.40,NO.10(1982),pp895−898)におい
てラマン分光法による応力測定方法及び装置に関する内
容が論じられている。
【0003】この従来技術では、以下のようにして応力
測定を行う。被測定試料に強い単色光線(この装置で
は、Arイオンレーザ又はKrイオンレーザ等を使用)
を照射すると、その試料の分子振動に起因して入射光が
周波数シフトし、入射光と周波数が異なるラマン散乱光
が発生する。その周波数シフトしたラマン散乱光強度を
測定したものをラマンスペクトルといい、このラマンス
ペクトルがピークを示す周波数位置から定性分析がで
き、また、散乱光強度から定量分析ができる。応力が負
荷されるとラマンスペクトルがピークを示す周波数位置
がシフトし、このシフト量を検出することにより応力の
定量的評価を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の応力測定
方法及び装置は、測定試料の形態観察及び測定位置の特
定化を行うのに、白色光等を用いているので、例えば、
LSI素子のように、極微小部(サブマイクロメータ又
はナノメータオーダ)で構造が複雑に変化する試料の場
合は、測定箇所の可視化及び特定化が困難のため、測定
の精度が悪くなる欠点があった。
【0005】本発明の目的は、測定箇所の可視化及び特
定化を行うことにより、極微小部(サブマイクロメータ
又はナノメータオーダ)の応力値又は応力分布状態を精
度良く求める応力測定方法及び装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ラマン分光
法による応力測定方法において、電子線を照射して発生
する二次電子を検出し、測定箇所の可視化及び特定化を
行うことにより、達成される。
【0007】また、上記目的は、レーザ光源とレンズ等
の光学系と分光器と検出器とからなる装置において、電
子線を発生する電子銃と、電子線を走査する走査機構と
試料から発生する二次電子を検出する検出器とを設けた
ことにより達成される。さらに、真空中において応力測
定を行うことにより達成される。
【0008】
【作用】上記のように、電子線を照射して発生する二次
電子を検出し、測定箇所の可視化及び特定化を行うこと
により、サブマイクロメータ又はナノメータオーダの領
域の応力値を検出することが可能となり、従来困難であ
った極微小部の応力又は応力分布の測定が可能となる。
【0009】また、上記のように、電子線を発生する電
子銃と、電子線を走査する走査機構と試料から発生する
二次電子を検出する検出器とを設けたことにより、極微
小部(サブマイクロメータ又はナノメータオーダ)の応
力又は応力分布を精度良く把握することができるので、
高精度の測定を行うことが可能となる。
【0010】さらに、真空中で応力測定を行うことによ
り、レーザ光又は紫外レーザ光の強度又は電子線の強度
の減衰を小さくすることができ、高精度の応力測定が可
能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0012】本発明の基本的構成を図1に示す。この図
において、電子銃1から出た電子線2は、コンデンサレ
ンズ3,偏向コイル4,対物レンズ5を通り試料6に照
射される。試料6から発生した二次電子は検出器7で検
出され、増幅器(図示せず)で増幅された後、コンピュ
ータ8に読み込まれ、画像処理装置9により試料の表面
形態を表示する。
【0013】さらに、レーザ光源10から出たレーザ光
11はミラー12を通り対物レンズ13により絞られ試
料6に照射される。試料6の分子振動に起因して発生し
たラマン散乱光は対物レンズ13を通り、ハーフミラー
14により分光器15に導かれ検出器16で検出され
る。得られたラマンスペクトルはコンピュータ8に読み
込まれる。試料6は、微動ステージ17上に置かれてお
り、このステージ17を移動させることで、レーザ光1
1を試料6上で走査し、各走査位置におけるラマンスペ
クトルと微動ステージ17に設けた位置センサ(図示せ
ず)からの位置情報をコンピュータ8に読み込ませる。
コンピュータ8により各走査点での周波数シフト値から
応力値を求め、画像処理装置9によりその応力分布状態
を表示する。
【0014】画像処理装置9の画面の中心は電子線2の
スポット中心及びレーザ光11のスポット中心に一致す
るように設定してある。試料6は、微動ステージ17上
に置かれており、このステージ17には位置センサ(図
示せず)が設けられているので、この位置情報から任意
の位置に試料6を移動することができる。従って、試料
6の測定箇所を画像処理装置9の画面の中心に一致する
ように試料6を移動することにより、特定化した箇所の
応力を測定することができる。
【0015】本実施例では、画像処理装置9の画面の中
心が電子線2のスポット中心及びレーザ光11のスポッ
ト中心に一致するように設定してあるが、画像処理装置
9の画面の中心以外の箇所を選んで、その箇所に電子線
2のスポット中心及びレーザ光11のスポット中心が一
致するように設定しても良い。
【0016】また、本実施例では、電子線の通路とレー
ザ光の光路とが一致する構造としたが、一致させなくて
も良い。一致させない場合は、電子線による測定箇所の
可視化及び特定化を行った後、微動ステージの移動又は
回転により、特定化した箇所にレーザのスポット中心が
一致するように試料を設置すれば良い。
【0017】本実施例では電子銃1,コンデンサレンズ
3,偏向コイル4,対物レンズ5,試料6,検出器7,
ミラー12,対物レンズ13,ハーフミラー14及び微
動ステージ17を真空室18内に設けたものである。こ
れらを高真空中でなく、大気中又は低真空中に設けても
良い。但し、電子線は空気中では強度の減衰が大きいた
め、より真空側の雰囲気中で行うことにより、減衰を小
さくできる。
【0018】レーザ光源として紫外レーザを用いると、
空気中ではレーザ光の強度の減衰が大きくなることがあ
るため、真空中で行うことにより、減衰を小さくでき
る。
【0019】従って、レーザ光の光路又は電子線の通路
を真空にすることにより、極微小部の応力値又は応力分
布状態の測定を精度良く行うことができる。
【0020】本実施例では、ミラー12,対物レンズ1
3及びハーフミラー14を用いているが、このミラー1
2,対物レンズ13及びハーフミラー14の代わりに、
これらを一体化したミラー、例えば、カセグレイン・シ
ュワルツチャイルド対物ミラー(Cassegrain−Schwarzc
hild mirror objective)を使用しても良い。
【0021】また、これらのミラー12,対物レンズ1
3及びハーフミラー14又はこれらを一体化したミラ
ー、例えば、カセグレイン・シュワルツチャイルド対物
ミラー(Cassegrain−Schwarzchild mirror objective)
は、電子線を照射する時には移動できるように、移動機
構を付けても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、電子線を照射して発生
する二次電子を検出し、測定箇所の可視化及び特定化を
行うものであるから、従来困難であった極微小部(サブ
マイクロメータ又はナノメータオーダ)の応力値又は応
力分布状態を把握できる。
【0023】また、本発明に係る装置は、電子線を発生
する電子銃と、電子線を走査する走査機構と試料から発
生する二次電子を検出する検出器とを設けたものである
から、極微小部(サブマイクロメータ又はナノメータオ
ーダ)の応力値又は応力分布状態を精度良く把握する。
【0024】また、真空中で応力測定を行うことによ
り、レーザ光又は紫外レーザ光の強度又は電子線の強度
の減衰を小さくすることができ、高精度の応力測定がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る応力測定装置の構成を示すシステ
ムのブロック図。
【符号の説明】
1…電子銃、2…電子線、3…コンデンサレンズ、4…
偏向コイル、5…対物レンズ、6…試料、7…検出器、
8…コンピュータ、9…画像処理装置、10…レーザ光
源、11…レーザ光、12…ミラー、13…対物レン
ズ、14…ハーフミラー、15…分光器、16…検出
器、17…微動ステージ、18…真空室。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源とレーザ光を被応力測定物表面
    にスポット状に絞るための対物レンズと散乱光を分光計
    に導くためのハーフミラーと分光器を備えたラマン分光
    法による応力測定方法において、電子線を照射して発生
    する二次電子を検出し、測定箇所の可視化及び特定化を
    行うことにより、極微小部の応力値又は応力分布状態を
    測定することを特徴とする応力測定方法。
  2. 【請求項2】紫外レーザ光源と紫外レーザ光を被応力測
    定物表面にスポット状に絞るための対物レンズと散乱光
    を分光計に導くためのハーフミラーと分光器を備えた紫
    外ラマン分光法による応力測定方法において、電子線を
    照射して発生する二次電子を検出し、測定箇所の可視化
    及び特定化を行うことにより、極微小部の応力値又は応
    力分布状態を測定することを特徴とする応力測定方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、電子線の照射
    位置とレーザの照射位置とを一致させる応力測定方法。
  4. 【請求項4】レーザ光源とレーザ光を被応力測定物表面
    にスポット状に絞るための対物レンズと散乱光を分光計
    に導くためのハーフミラーと分光器を備えたラマン分光
    法による応力測定装置において、電子銃と前記電子銃か
    ら発生する電子線を走査する走査機構と二次電子検出器
    とを備えたことを特徴とする応力測定装置。
  5. 【請求項5】紫外レーザ光源と紫外レーザ光を被応力測
    定物表面にスポット状に絞るための対物レンズと散乱光
    を分光計に導くためのハーフミラーと分光器を備えた紫
    外ラマン分光法による応力測定装置において、電子銃と
    前記電子銃から発生する電子線を走査する走査機構と二
    次電子検出器とを備えたことを特徴とする応力測定装
    置。
  6. 【請求項6】請求項4または5において、電子線の照射
    位置とレーザの照射位置とを一致させる応力測定装置。
  7. 【請求項7】請求項1,2または3において、応力測定
    を真空中で行う応力測定方法。
  8. 【請求項8】請求項4,5または6において、少なくと
    もレーザ又は紫外レーザの光の光路又は電子線の通路を
    真空にした応力測定装置。
JP16535393A 1993-07-05 1993-07-05 応力測定方法及びその装置 Pending JPH0719969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16535393A JPH0719969A (ja) 1993-07-05 1993-07-05 応力測定方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16535393A JPH0719969A (ja) 1993-07-05 1993-07-05 応力測定方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0719969A true JPH0719969A (ja) 1995-01-20

Family

ID=15810755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16535393A Pending JPH0719969A (ja) 1993-07-05 1993-07-05 応力測定方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0719969A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001330563A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Jeol Ltd 検査装置
JP2002514747A (ja) * 1998-05-09 2002-05-21 レニショウ パブリック リミテッド カンパニー 電子顕微鏡および分光システム
WO2003076888A1 (fr) 2002-03-14 2003-09-18 Horiba,Ltd. Procede et appareil de mesure de contrainte
JP2009014606A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Hitachi Ltd 残留応力測定装置及び残留応力測定方法
CN108088833A (zh) * 2016-11-22 2018-05-29 山东格物光电科技有限公司 使用单模激光的手持式拉曼检测仪

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002514747A (ja) * 1998-05-09 2002-05-21 レニショウ パブリック リミテッド カンパニー 電子顕微鏡および分光システム
JP2001330563A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Jeol Ltd 検査装置
WO2003076888A1 (fr) 2002-03-14 2003-09-18 Horiba,Ltd. Procede et appareil de mesure de contrainte
EP1484589A1 (en) * 2002-03-14 2004-12-08 Horiba, Ltd Stress measuring method and stress measuring device
JPWO2003076888A1 (ja) * 2002-03-14 2005-07-07 株式会社堀場製作所 応力測定方法および応力測定装置
EP1484589A4 (en) * 2002-03-14 2007-09-05 Horiba Ltd LOAD MEASURING METHOD AND LOAD MEASURING DEVICE
US8211707B2 (en) 2002-03-14 2012-07-03 Giuseppe Pezzotti Stress measuring device
JP2009014606A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Hitachi Ltd 残留応力測定装置及び残留応力測定方法
CN108088833A (zh) * 2016-11-22 2018-05-29 山东格物光电科技有限公司 使用单模激光的手持式拉曼检测仪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5481109A (en) Surface analysis method and apparatus for carrying out the same
JP2005062197A (ja) 走査型プローブ顕微鏡装置
JP3914052B2 (ja) レーザー生成プラズマについての光学放出分光測定による元素分析装置
JP3003708B2 (ja) 表面分析装置
JP2023551972A (ja) カソードルミネッセンス測定を用いた、半導体材料における転位のタイプおよび密度の判別
JPH085471A (ja) 応力測定方法および応力測定装置
JP2001307672A (ja) 元素分析装置及び走査透過型電子顕微鏡並びに元素分析方法
JPH0719969A (ja) 応力測定方法及びその装置
JPH06347405A (ja) ラマンスペクトル測定装置及びその測定方法
JP3986032B2 (ja) 電子顕微鏡
JPH10239242A (ja) サンプルの平滑面を検査するための装置と方法
US3155827A (en) Electron microscope with a secondary electron source utilized for electron probe analysis
JP3266814B2 (ja) 微小部分析装置
JP2602523B2 (ja) カソードルミネッセンス測定装置
JPS62133339A (ja) ルミネツセンス測定装置
JP3361777B2 (ja) マスク検査方法および検査装置
JP2002062270A (ja) 電子線を用いた表面分析装置における面分析データ表示方法
JPH06347343A (ja) 応力測定方法及び装置
JP2001004544A (ja) ラマン分光装置
JP2957482B2 (ja) 表面分析法およびその装置
JP3327023B2 (ja) 試料分析装置および方法
JP2004245694A (ja) 走査型プローブ顕微鏡像及びレーザ励起発光分布像測定装置
JP2001167726A (ja) 仕事関数像生成装置
JP2000329716A (ja) オージェ電子分光装置および深さ方向分析方法
JPH0361840A (ja) X線吸収スペクトル測定装置