JPH06347405A - ラマンスペクトル測定装置及びその測定方法 - Google Patents

ラマンスペクトル測定装置及びその測定方法

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JPH06347405A
JPH06347405A JP5138767A JP13876793A JPH06347405A JP H06347405 A JPH06347405 A JP H06347405A JP 5138767 A JP5138767 A JP 5138767A JP 13876793 A JP13876793 A JP 13876793A JP H06347405 A JPH06347405 A JP H06347405A
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JP
Japan
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raman spectrum
laser light
ultraviolet
measurement position
distance
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JP5138767A
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English (en)
Inventor
Norio Ishizuka
典男 石塚
Hiroshi Sakata
寛 坂田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】極微小パタ−ン(パタ−ン幅寸法0.5μm以
下)における測定位置の可視化及び特定化とその位置の
ラマンスペクトルの測定にある。 【構成】電子銃1から出た電子線21を試料20に照射
する。試料20から発生した2次電子22の強弱は2次
電子検出器5で検出され、コンピュ−タ18に読み込ま
れ、画像処理装置19により試料の表面形態を表示す
る。試料走査機構6によって対物レンズ12の下に試料
20を移動させ、第2のレ−ザ光源8から出たレ−ザ光
線23を試料20に照射し、レ−ザ光検出器14でレ−
ザ反射強度を検出する。電子線によって得られた画像と
レ−ザ光線によって得られた画像を比較し、測定位置と
レ−ザの光軸があっていることを確認する。第1のレ−
ザ光25を試料20に照射し、散乱光26を分光器16
に導き、ラマン散乱光を検出器17で検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラマンスペクトル測定装
置及びその測定方法に係り、特に、被測定試料がLSI
素子のように極微小で、白色光による顕微鏡では測定位
置確認が困難な場合に好適な、微小部の応力測定、物質
同定及び装置としてのラマンのスペクトル測定方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラマンスペクトル測定方法及び装
置については、アプライド フィジックス レタ−ズ、
第40巻、第10号(1982年)第895頁から第8
98頁(Appl.Phys.Lett.、Vol.4
0、NO.10(1982)、pp895−898)に
おいて内容が論じられている。
【0003】この従来技術では、以下のようにしてラマ
ンスペクトル測定を行っている。すなわち測定試料の形
態観察及び測定位置の特定化を白色光を用いて行い、被
測定試料に強い単色光線(この装置では、Arイオンレ
−ザを使用)を照射し、これによって発生したラマンス
ペクトルを分光器を通して測定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】LSIは3〜4年のサ
イクルで微細化・高集積化が図られ、H5年時点で最小
パタ−ン幅寸法0.1〜0.15μmで作製した256
Mbit DRAMが研究発表時期を迎えている。これ
らの微細パタ−ン観察は、従来、用いられてきた白色光
による顕微鏡(倍率約1万倍)では正確なパタ−ン形状
の確認をすることが困難であり、そのため、異物の分析
位置や応力測定位置の確認(特定化)及び可視化が困難
であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、試料観察及び測定位置の確認
に、電子銃と該電子銃から発生した電子線を走査する走
査機構及び2次電子検出器を用いた。また、測定位置の
特定化を可能とするため、レ−ザ顕微鏡又は紫外レ−ザ
顕微鏡又は紫外顕微鏡を用い、その精度向上を図るた
め、測定位置近傍に印を設けた。
【0006】本発明のラマンスペクトル測定装置は、第
1のレ−ザ光源と対物レンズ,分光器及び検出器を第1
のレ−ザ光源の光路上に順次備え、第2のレ−ザ光源を
第1のレ−ザ光源の光路に一致するように配置し、音響
光学素子付きのハ−フミラ−を第2のレ−ザ光源と対物
レンズの間の光路上に配置し、第2のレ−ザ光源の光路
の一端にはレ−ザ光検出器を備え、真空室内に電子銃,
該電子銃から発生する電子線を走査する走査機構及び2
次電子検出器を備えることを特徴とする。
【0007】この測定装置においては、次のいずれかの
態様が好ましい。◆ (1)第1のレ−ザ光源の波長は紫外領域であり、対物
レンズは可視から紫外領域まで使用可能なものとするこ
と。◆ (2)第2のレ−ザ光源の波長は紫外領域であり、対物
レンズは可視から紫外領域まで使用可能なものとし、レ
−ザ光検出器は紫外レ−ザ光検出器であり、ハ−フミラ
−は紫外用ハ−フミラ−とすること。
【0008】(3)第1のレ−ザ光源の波長と第2のレ
−ザ光源の波長はいずれも紫外領域であり、対物レンズ
は紫外用対物レンズとし、ハ−フミラ−は紫外用ハ−フ
ミラ−とし、レ−ザ光検出器は紫外レ−ザ光検出器とす
ること。◆ (4)第1のレ−ザ光源と第2のレ−ザ光源を合体する
こと。
【0009】(5)第2のレ−ザ光源の波長は紫外領域
であり、対物レンズは可視から紫外領域まで使用可能な
ものとし、レ−ザ光検出器は紫外光検出器であり、音響
光学素子付きのハ−フミラ−は削除する構成とするこ
と。◆ (6)第1のレ−ザ光源の波長は紫外領域であり、対物
レンズは紫外用であり、第2のレ−ザ光源は紫外光源で
あり、レ−ザ光検出器は紫外光検出器であり、音響光学
素子付きのハ−フミラ−は削除する構成とすること。
【0010】(7)第1のレ−ザ光源の波長は紫外領域
であり、更に紫外用対物レンズを追加すること。◆ (8)第2のレ−ザ光源の波長は紫外領域であり、ハ−
フミラ−は紫外用ハ−フミラ−とし、レ−ザ光検出器は
紫外レ−ザ光検出器であり、更に紫外用対物レンズを追
加すること。
【0011】(9)第2のレ−ザ光源の波長は紫外領域
であり、レ−ザ検出器は紫外光検出器であり、音響光学
素子付きのハ−フミラ−は削除する構成とし、紫外用対
物レンズを追加すること。◆ (10)以上のいずれかにおいて、電子銃と該電子銃か
ら発生する電子線を走査する走査機構及び2次電子検出
器は真空室に代えて空気中に備えること。
【0012】(11)以上のいずれかにおいて、真空は
100μPa〜0.1Pa程度とするか或いは0.1P
a程度以上とすること。◆ 本発明のラマンスペクトル測定方法は、レ−ザ光源とレ
−ザ光を試料にスポット状に絞るための対物レンズ、分
光器及び検出器によってラマンスペクトルを検出する方
法であって、次のいづれかの構成を特徴とする。
【0013】(12)レ−ザ光源を2つ用い、ラマンス
ペクトル測定用試料(以下、単に測定用試料という)に
少なくとも2つ以上印をつける第一工程と、真空内で電
子線を照射して発生する2次電子を検出し、該印の中心
とラマンスペクトル測定位置(以下、単に測定位置とい
う)間の距離及び印中心間の距離を測定する第二工程
と、第1のレ−ザ光の光路と同じ光路を持つ第2のレ−
ザ光の光路上に試料を移動し、第2のレ−ザ光によっ
て、印中心と測定位置間の距離及び印中心間の距離を測
定する第三工程と、測定位置を特定化する第四工程と、
第四工程で特定化された測定位置に第1のレ−ザ光を導
く第五工程と、第1のレ−ザ光の照射によってラマンス
ペクトルを得る第六工程によってなること。
【0014】(13)紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を
試料にスポット状に絞るための可視から紫外領域まで使
用可能な対物レンズを用い、測定用試料に少なくとも2
つ以上印をつける第一工程と、真空内で電子線を照射し
て発生する2次電子を検出し、該印の中心と測定位置間
の距離及び印中心間の距離を測定する第二工程と、紫外
レ−ザ光の光路と同じ光路を持つレ−ザ光の光路上に試
料を移動し、レ−ザ光によって、印中心と測定位置及び
印中心間の距離を測定する第三工程と、測定位置を特定
化する第四工程と、第四工程で特定化された測定位置に
紫外レ−ザ光を導く第五工程と、紫外レ−ザ光の照射に
よりラマンスペクトルを得る第六工程によってなるこ
と。
【0015】(14)レ−ザ光を試料にスポット状に絞
るための可視から紫外領域まで使用可能な対物レンズを
用い、測定用試料に少なくとも2つ以上印をつける第一
工程と、真空内で電子線を照射して発生する2次電子を
検出し、該印の中心と測定位置間の距離及び印中心間の
距離を測定する第二工程と、レ−ザ光の光路と同じ光路
を持つ紫外レ−ザ光の光路上に試料を移動し、紫外レ−
ザ光によって、印中心と測定位置及び印中心間の距離を
測定する第三工程と、測定位置を特定化する第四工程
と、第四工程で特定化された測定位置にレ−ザ光を導く
第五工程と、レ−ザ光の照射によってラマンスペクトル
を得る第六工程によってなること。
【0016】(15)第1の紫外レ−ザ光源と紫外レ−
ザ光を試料にスポット状に絞るための紫外用対物レンズ
とを用い、測定用試料に少なくとも2つ以上印をつける
第一工程と、真空内で電子線を照射して発生する2次電
子を検出し、該印の中心と測定位置間の距離及び印中心
間の距離を測定する第二工程と、第1の紫外レ−ザ光の
光路と同じ光路を持つ第2の紫外レ−ザ光の光路上に試
料を移動し、第2の紫外レ−ザ光によって、印中心と測
定位置及び印中心間の距離を測定する第三工程と、測定
位置を特定化する第四工程と、第四工程で特定化された
測定位置に第1の紫外レ−ザ光を導く第五工程と、第1
の紫外レ−ザ光の照射によってラマンスペクトルを得る
第六工程によってなること。
【0017】(16)測定用試料に少なくとも2つ以上
印をつける第一工程と、真空内で電子線を照射して発生
する2次電子を検出し、該印の中心と測定位置間の距離
及び印中心間の距離を測定する第二工程と、レ−ザ光の
光路上に試料を移動し、レ−ザ光によって、印中心と測
定位置及び印中心間の距離を測定する第三工程と、測定
位置を特定化する第四工程と、第四工程で特定化された
測定位置にレ−ザ光を導く第五工程と、レ−ザ光の照射
によってラマンスペクトルを得る第六工程によってなる
こと。
【0018】(17)紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を
試料にスポット状に絞るための紫外用対物レンズを用
い、測定用試料に少なくとも2つ以上印をつける第一工
程と、真空内で電子線を照射して発生する2次電子を検
出し、該印の中心と測定位置間の距離及び印中心間の距
離を測定する第二工程と、紫外レ−ザ光の光路上に試料
を移動し、紫外レ−ザ光によって、印中心と測定位置及
び印中心間の距離を測定する第三工程と、測定位置を特
定化する第四工程と、第四工程で特定化された測定位置
に紫外レ−ザ光を導く第五工程と、紫外レ−ザ光の照射
によってラマンスペクトルを得る第六工程によってなる
こと。
【0019】(18)可視から紫外領域まで使用可能な
対物レンズを用い、測定用試料に少なくとも2つ以上印
をつける第一工程と、真空内で電子線を照射して発生す
る2次電子を検出し、該印の中心と測定位置間の距離及
び印中心間の距離を測定する第二工程と、レ−ザ光の光
路と同じ光路を持つ紫外光の光路上に試料を移動し、紫
外光によって、印中心と測定位置及び印中心間の距離を
測定する第三工程と、測定位置を特定化する第四工程
と、第四工程で特定化された測定位置にレ−ザ光を導く
第五工程と、レ−ザ光の照射によってラマンスペクトル
を得る第六工程によってなること。
【0020】(19)紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を
試料にスポット状に絞るための紫外用対物レンズを用
い、測定用試料に少なくとも2つ以上印をつける第一工
程と、真空内で電子線を照射して発生する2次電子を検
出し、該印の中心と測定位置間の距離及び印中心間の距
離を測定する第二工程と、紫外レ−ザ光の光路と同じ光
路を持つ紫外光の光路上に試料を移動し、紫外光によっ
て、印中心と測定位置及び印中心間の距離を測定する第
三工程と、測定位置を特定化する第四工程と、第四工程
で特定化された測定位置に紫外レ−ザ光を導く第五工程
と、紫外レ−ザ光の照射によってラマンスペクトルを得
る第六工程によってなること。
【0021】(20)測定用試料に少なくとも2つ以上
印をつける第一工程と、真空内で電子線を照射して発生
する2次電子を検出し、該印の中心と測定位置間の距離
及び印中心間の距離を測定する第二工程と、レ−ザ光の
光路と同じ光路を持つ紫外レ−ザ光及び紫外用対物レン
ズの光路上に試料を移動し、紫外レ−ザ光によって、印
中心と測定位置及び印中心間の距離を測定する第三工程
と、測定位置を特定化する第四工程と、第四工程で特定
化された測定位置にレ−ザ光を導く第五工程と、レ−ザ
光の照射によってラマンスペクトルを得る第六工程によ
ってなること。
【0022】(21)紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を
試料にスポット状に絞るための紫外用対物レンズを用
い、測定用試料に少なくとも2つ以上印をつける第一工
程と、真空内で電子線を照射して発生する2次電子を検
出し、該印の中心と測定位置間の距離及び印中心間の距
離を測定する第二工程と、紫外レ−ザ光の光路と同じ光
路を持つレ−ザ光及び対物レンズの光路上に試料を移動
し、レ−ザ光によって、印中心と測定位置及び印中心間
の距離を測定する第三工程と、測定位置を特定化する第
四工程と、第四工程で特定化された測定位置に紫外レ−
ザ光を導く第五工程と、紫外レ−ザ光の照射によってラ
マンスペクトルを得る第六工程によってなること。
【0023】(22)測定用試料に少なくとも2つ以上
印をつける第一工程と、真空内で電子線を照射して発生
する2次電子を検出し、該印の中心と測定位置間の距離
及び印中心間の距離を測定する第二工程と、レ−ザ光の
光路と同じ光路を持つ紫外光及び紫外用対物レンズの光
路上に試料を移動し、紫外光によって、印中心と測定位
置及び印中心間の距離を測定する第三工程と、測定位置
を特定化する第四工程と、第四工程で特定化された測定
位置にレ−ザ光を導く第五工程と、レ−ザ光の照射によ
ってラマンスペクトルを得る第六工程によってなるこ
と。
【0024】(23)(12)乃至(22)のいずれか
において、第2工程における印中心と測定位置間の距離
及び印中心間の距離測定を空気中で行うこと。
【0025】(24)(12)乃至(22)のいずれか
において、第2工程における印中心とラマンスペクトル
測定位置間の距離及び印中心間の距離の測定を100μ
Pa〜0.1Pa程度の真空内で行うこと。
【0026】(25)(12)乃至(22)のいずれか
において、第2工程における印中心とラマンスペクトル
測定位置間の距離及び印中心間の距離の測定を0.1P
a程度以上の真空内で行うこと。
【0027】(26)レ−ザ光源とレ−ザ光を試料にス
ポット状に絞るための可視から紫外領域まで使用可能な
対物レンズと、分光器と検出器によってラマンスペクト
ルを検出すること。
【0028】(27)紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を
試料にスポット状に絞るための可視から紫外領域まで使
用可能な対物レンズと、分光器と検出器によってラマン
スペクトルを検出すること。
【0029】本発明は半導体製造方法に利用するに好適
であり、膜の成膜、膜のパタ−ニング、基板の熱処理、
基板の酸化、基板に不純物を打ち込む各工程を、少なく
とも1回以上含む方法であって、前記の各ラマンスペク
トル測定装置又は測定方法により、膜の成膜、膜のパタ
−ニング、基板の熱処理、基板の酸化、基板に不純物を
打ち込む各工程の途中又は工程後に、半導体試料の応
力、又は膜質、又は膜の組成を評価する工程を付加する
ことが望ましい。
【0030】
【作用】本発明では観察用ビ−ムに電子線を使用してお
り、そのビ−ムスポット径は0.5nm程度以下に絞る
ことが可能であるため、最高で10〜100万倍の倍率
で測定試料を観察でき、極微小パタ−ンの認識が可能と
なる。
【0031】また、測定試料に0.5〜2μm程度の丸
い印を2〜3個付け、それを電子線で観察、測定位置と
印中心までの距離又は印中心間の距離を測定し、その試
料をラマンスペクトル測定用レ−ザ又は別レ−ザ及び紫
外光線で観察、印の位置を認識し、先に電子線によって
得られた印から測定位置までの距離を求めることによっ
て正確な測定位置の特定化が可能となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。◆図1
は、本発明によるラマンスペクトル測定装置の一実施例
の構成を示す構成図である。本装置は、電子銃1と、コ
ンデンサレンズ2と、偏向コイル3と、対物レンズ4
と、2次電子検出器5と、試料台走査機構6と、試料台
7と、第1のレ−ザ光源15と、音響光学素子が付いた
ハ−フミラ−9と、ソレノイドが付いたハ−フミラ−1
0、11と、対物レンズ12と、ピンホ−ル(又はスリ
ット)13と、レ−ザ光検出器14と、第2のレ−ザ光
源8と、分光器16と、検出器17と、コンピュタ−1
8と、画像処理装置19と、真空室27を備えており、
シリコン、ゲルマニウム、ガリウム・砒素化合物半導体
や、カ−ボン、グラファイト、ダイヤモンド、セラミッ
クス材料及びその他のラマンスペクトル測定に有効であ
る。
【0033】図1を用いて一実施例を説明する。◆電子
銃1から出た電子線21(加速電圧0.1〜100k
V)はコンデンサレンズ2、偏向コイル3、対物レンズ
4を通して試料20に照射される。試料20から発生し
た2次電子22は2次電子検出器5で検出され増幅器
(図示せず)で増幅された後、コンピュ−タ18に読み
込まれ、画像処理装置19により試料の表面形態(測定
位置近傍の表面形態)を表示する。
【0034】電子銃1、コンデンサレンズ2、偏向コイ
ル3、対物レンズ4、2次電子検出器5、試料台7の一
部は真空室27にあり、この真空は100μPa〜0.
1Pa程度である。試料走査機構6は3軸方向にナノメ
−タオ−ダ−で移動可能な装置であり、これにり真空室
27から対物レンズ12の下に試料20を移動(電子線
のビ−ム照射位置と第2のレ−ザ光によるレ−ザ照射位
置までの距離を予め測定しておき、その距離分のみ移動
させる)させ、第2のレ−ザ光源8から出たレ−ザ光線
23(レ−ザパワ−は試料表面で1〜100mW)を音
響光学素子が付いたハ−フミラ−9と、対物レンズ12
を通し試料20に照射し、音響光学素子が付いたハ−フ
ミラ−9でレ−ザ光線23を走査し、試料20からのレ
−ザ反射光24をピンホ−ル13を通してレ−ザ光検出
器14でレ−ザ反射強度を検出、その強度をコンピュ−
タ18に読み込ませ、画像処理装置19により試料の表
面形態を表示する。
【0035】このときソレノイドが付いたハ−フミラ−
10、11はレ−ザ光線の光路上に存在しないようにコ
ンピュ−タ18で制御し移動する。ここで、電子線によ
って得られた画像とレ−ザ光線によって得られた画像を
比較し、測定位置とレ−ザの光路(又は光軸)があって
いることを確認する。更に、第1のレ−ザ光源15から
出たレ−ザ光線25はソレノイドが付いたハ−フミラ−
10、11を通り、対物レンズ12により絞られ試料2
0に照射する。
【0036】レ−ザの照射によって、試料6は弾性散乱
及び非弾性散乱(ラマン散乱)をし、その散乱光26が
ソレノイドが付いたハ−フミラ−11を介して分光器1
6に導かれ、ラマン散乱光が検出器17で検出される。
得られたラマンスペクトルはコンピュ−タ18に読み込
まれ、ラマンスペクトルピ−クの位置、スペクトル強
度、半値幅が画像処理装置19に表示される。
【0037】上記によって、サブミクロンオ−ダ−、ナ
ノオ−ダ−の測定試料形状の可視化及び測定位置の特定
化が可能となる。◆図2に示す実施例は図1の実施例の
第1のレ−ザ光源15を紫外レ−ザ光源30に、ソレノ
イドが付いたハ−フミラ−10、11をソレノイドが付
いた紫外用ハ−フミラ−35に、対物レンズ12を紫外
用対物レンズ36(可視光域にも使用可能)に変更した
ものである。このような構成とすることによっても測定
領域の可視化及び測定位置の特定化が可能であり、更
に、ラマンスペクトル測定用のレ−ザとして紫外領域の
レ−ザを使用するため、微小域の測定が可能となる。
【0038】図3に示す実施例は図1の実施例の第2の
レ−ザ光源8を紫外レ−ザ光源31に、音響光学素子が
付いたハ−フミラ−9を音響光学素子が付いた紫外用ハ
−フミラ−33に、対物レンズ12を紫外用対物レンズ
36(可視光域にも使用可能)に、レ−ザ光検出器14
を紫外レ−ザ光検出器37に変更したものである。この
ような構成とすることによっても測定領域の可視化及び
測定位置の特定化が可能である。
【0039】図3の実施例は図1の実施例に比べて、第
2のレ−ザ光源8(可視化用)を紫外レ−ザ光源31に
変えているため、測定領域の可視化及び測定位置の特定
化が精度良く行える。
【0040】図4に示す実施例は図1の実施例の第1の
レ−ザ光源15を紫外用レ−ザ光源30に、第2のレ−
ザ光源8を紫外レ−ザ光源31に、音響光学素子が付い
たハ−フミラ−9を音響光学素子が付いた紫外用ハ−フ
ミラ−33に、ソレノイドが付いたハ−フミラ−10、
11をソレノイドが付いた紫外用ハ−フミラ−35に、
対物レンズ12を紫外用対物レンズ39に、レ−ザ光検
出器14を紫外レ−ザ光検出器37に変更したものであ
る。このような構成とすることによっても測定領域の可
視化及び測定位置の特定化が可能である。
【0041】更に第1及び第2のレ−ザ光源として紫外
レ−ザを用いてる為、図1の実施例と比べ、測定領域の
可視化、測定位置の特定化及び微小域の測定が可能とな
る。
【0042】図5に示す実施例は図1の実施例の第1の
レ−ザ光源15及び第2のレ−ザ光源8を一つ(レ−ザ
光源15)にし、図1のソレノイドが付いたハ−フミラ
−10を取り除いたものである。このような構成とする
ことによっても測定領域の可視化及び測定位置の特定化
が可能である。また、2つのレ−ザ光源8及び15を1
つとしたことより、測定装置の小型化、低価格化が図1
の実施例に比べ可能となる。
【0043】図6に示す実施例は図5の実施例のレ−ザ
光源15を紫外レ−ザ光源30に、音響光学素子が付い
たハ−フミラ−9を音響光学素子が付いた紫外用ハ−フ
ミラ−33に、ソレノイドが付いたハ−フミラ−11を
ソレノイドが付いた紫外用ハ−フミラ−35に、対物レ
ンズ12を紫外用対物レンズ39に変更したものであ
る。このような構成とすることによっても測定領域の可
視化及び測定位置の特定化が可能である。また、レ−ザ
光源15を紫外レ−ザ光源としたことより、測定領域の
可視化、測定位置の特定化及び微小域の測定精度が図5
の実施例と比べ、更に向上する。
【0044】図7は図4の第2の紫外レ−ザ光源31を
紫外光源32に、紫外レ−ザ光検出器37を紫外光検出
器38に変更し、ピンホ−ル13を削除したものであ
る。このような構成とすることによっても測定領域の可
視化及び測定位置の特定化が可能である。ここで音響光
学素子が付いた紫外用ハ−フミラ−33を紫外用ハ−フ
ミラ−などに変更してもよい。
【0045】図8に示す実施例は図7の実施例の第1の
紫外レ−ザ光源30をレ−ザ光源15に、ソレノイドが
付いた紫外用ハ−フミラ−35をソレノイドが付いたハ
−フミラ−10、11に、紫外用対物レンズ39を紫外
用対物レンズ36(可視光域にも使用可能)に変更した
ものである。このような構成とすることによっても測定
領域の可視化及び測定位置の特定化が可能である。
【0046】図9に示す実施例は図1の実施例の第1の
レ−ザ光源15を紫外レ−ザ光源30に、ソレノイドが
付いたハ−フミラ−10、11をソレノイドが付いた紫
外用ハ−フミラ−35に、紫外用対物レンズ39を追加
したものである。対物レンズ12と紫外用対物レンズ3
9は、試料20に照射されるレ−ザが可視領域か紫外領
域かによって使いわける。対物レンズ12と紫外用対物
レンズ39の交換方法としては、対物レンズ12と紫外
用対物レンズ39を回転又は移動することにより行う。
このとき、レ−ザ及び紫外レ−ザ光路(光軸)を一致さ
せる。
【0047】図10に示す実施例は図1の実施例の第2
のレ−ザ光源8を紫外レ−ザ光源31に、音響光学素子
が付いたハ−フミラ−9を音響光学素子が付いた紫外用
ハ−フミラ−33に、レ−ザ光検出器14を紫外レ−ザ
光検出器37に変更し、紫外用対物レンズ39を追加し
たものである。対物レンズ12と紫外用対物レンズ39
は、試料20に照射されるレ−ザが可視領域か紫外領域
かによって使いわける。対物レンズ12と紫外用対物レ
ンズ39の交換方法としては、対物レンズ12と紫外用
対物レンズ39を回転することにより行う。このとき、
レ−ザ及び紫外レ−ザ光路(光軸)を一致させる。
【0048】図11に示す実施例は図10に示す実施例
の第2の紫外レ−ザ光源31を紫外光源32に、紫外レ
−ザ光検出器37を紫外光検出器38に変更し、ピンホ
−ル13を削除したものである。対物レンズ12と紫外
用対物レンズ39は、試料20に照射されるレ−ザが可
視領域か紫外領域かによって使いわける。対物レンズ1
2と紫外用対物レンズ39の交換方法としては、対物レ
ンズ12と紫外用対物レンズ39を回転することにより
行う。このときレ−ザ及び紫外レ−ザ光路(光軸)を一
致させる。ここで音響光学素子が付いた紫外用ハ−フミ
ラ−33を紫外用ハ−フミラ−などに変更してもよい。
【0049】また、実施例1〜11の真空室27内を低
真空(100pa以上)としても、取り除いても測定領
域の可視化及び測定位置の特定化は可能である。◆図1
2は本発明によるラマンスペクトル測定方法の一実施例
を示す流れ図であり、図13、14は図12を説明する
図である。本実施例を次に説明する。
【0050】第1工程としてまず、測定位置28を決
め、測定試料20の測定位置28近傍に予め印29を設
けておく(図13参照)。この印29はレ−ザ走査によ
る試料観察においても、紫外レ−ザ走査による試料観察
においても、紫外顕微鏡においてもパタ−ン中心位置が
容易に検出可能な大きさの印(へこみ、または山、又は
平坦な形状)を2つから3つ設けておく。この印の作製
はレ−ザビ−ムでも電子ビ−ムでもその他を問わない
が、各々はなるべく線対象又は点対象になるように作製
する。
【0051】また、この印29の作製位置は測定位置2
8より、印29の作製によって測定位置28が影響を受
けない位置とする。例えばこの位置は半導体の材料のよ
うに薄膜(膜厚2μm以下)が試料の上に堆積・パタ−
ニングされている場合で、ラマンスペクルピ−クのシフ
ト量から材料の応力を評価する時などは、測定位置28
より5〜10μm程度離れるのが望ましい。また、ラマ
ンスペクトル測定の目的として試料の分析に用いる場合
は測定位置(測定試料)からラマンスペクトル測定用レ
−ザのスポット直径以上〜10μm以下程度が望まし
い。
【0052】第2工程として、電子線を試料表面に照射
し、これから得られる2次電子の強弱を画像化する。得
られた画像より、印中心間の距離(L1とL2)及び印
29の中心と測定位置までの距離(L3とL4とL5)
を測定(第14図参照)する。このときの環境は真空
中、空気中を問わない。
【0053】第3工程として、測定試料をラマンスペク
トル測定用対物レンズ下に移動させ、レ−ザ光線(紫外
レ−ザ光線、紫外光線でも可)を対物レンズを通して走
査(紫外光線の場合走査せず)し、そのレ−ザ反射強度
から画像を得る。ピンホ−ル又はスリットを試料から見
た対物レンズの第2焦点の位置に置くと、レ−ザ反射強
度のコントラストが鮮明となる。得られた画像から再
度、印中心間の距離(L6とL7:図示せず)を測定す
る。
【0054】第4工程として、電子線で得られた印中心
間距離とレ−ザ光線で得られた印中心間距離を比較す
る。L1=L6及びL2=L7であれば、測定位置21
は印の中心位置より、L3、L4、L5の距離にある
為、測定位置を特定化することが可能となる。若し、L
1≠L6及びL2≠L7である場合は、L1、L6及び
L2、L7から電子線による画像とレ−ザ光線による画
像の縦横比を求め、この比を考慮してL3’、L4’、
L5’を計算し、測定位置を特定化する。
【0055】第5工程として、測定位置28にレ−ザ光
線(紫外レ−ザ光線でも可)を照射する。◆第6工程と
して、反射光及びラマン散乱光を分光器に導き、ラマン
散乱光を検出器で検出し、得られたラマンスペクトルを
コンピュ−タに読み込ませ、スペクトルピ−ク位置、ス
ペクトル強度、半値半幅を画像処理装置に表示する。
【0056】図15は本発明による半導体製造方法の一
実施例を示す流れ図である。図15を用いて本実施例を
説明する。◆第1工程として半導体試料上に薄膜を堆積
する。この第1工程は酸化膜の形成、又は薄膜のパタ−
ニング、又は試料への不純物の打ち込み、又は試料の熱
処理を行う工程でもよい。ここで言う試料とは、半導体
ウェハ基板又は半導体ウェハ基板上に膜が形成させたも
のを言う。以下を第1工程の薄膜の成膜時について説明
する。
【0057】第2工程として、請求項1〜10及び2
6、27のラマンスペクトル測定装置及び請求項11〜
25及び28、29のラマンスペクトル測定方法によっ
てラマンスペクトルを測定する。◆第3工程として、ラ
マンスペクトルから試料の膜質又は組成又は応力を評価
する。
【0058】第4工程として、所望の膜質又は組成又は
応力であるか判断し、所望の膜質又は組成又は応力でな
ければその試料を廃棄し、所望の膜質又は組成又は応力
であれば次工程に進み、所望の半導体試料を製造する。
また、第2工程は第1工程が進行している間に行っても
よい。
【0059】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば白色光に
よる顕微鏡でパタ−ン認識困難な極微小パタ−ン(パタ
−ン幅寸法0.5μm以下)形状を観察でき、サブミク
ロンオ−ダ−以下のラマンスペクトル測定位置の特定化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図2】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図3】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図4】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図5】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図6】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図7】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図8】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図9】ラマンスペクトル測定装置の一実施例である。
【図10】ラマンスペクトル測定装置の一実施例であ
る。
【図11】ラマンスペクトル測定装置の一実施例であ
る。
【図12】ラマンスペクトル測定方法の一実施例であ
る。
【図13】測定位置を特定化する為の図9の補足説明図
である。
【図14】測定位置を特定化する為の図9の補足説明図
である。
【図15】半導体製造方法の一実施例である。
【符号の説明】
1…電子銃、2…コンデンサレンズ、3…偏向コイル、
4…対物レンズ、5…2次電子検出器、6…試料走査機
構、7…試料台、8…レ−ザ光源、9…音響光学素子が
付いたハ−フミラ−、10…ソレノイドが付いたハ−フ
ミラ−、11…ソレノイドが付いたハ−フミラ−、12
…対物レンズ、13…ピンホ−ル、14…レ−ザ光検出
器、15…レ−ザ光源、16…分光器、17…検出器、
18…コンピュタ−、19…画像処理装置、20…試
料、21…電子線、22…2次電子、23…レ−ザ光
線、24…レ−ザ反射光、25…レ−ザ光線、26…散
乱光、27…真空室、28…測定位置、29…印、30
…紫外レ−ザ光源、31…紫外レ−ザ光源、32…紫外
光源、33…音響光学素子が付いた紫外用ハ−フミラ
−、35…ソレノイドが付いた紫外用ハ−フミラ−、3
6…紫外用対物レンズ、37…紫外レ−ザ光検出器、3
8…紫外光検出器、39…紫外用対物レンズ。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のレ−ザ光源と対物レンズ,分光器及
    び検出器を第1のレ−ザ光源の光路上に順次備えたラマ
    ンスペクトル測定装置において、第2のレ−ザ光源を第
    1のレ−ザ光源の光路に一致するように配置し、音響光
    学素子付きのハ−フミラ−を第2のレ−ザ光源と対物レ
    ンズの間の光路上に配置し、第2のレ−ザ光源の光路の
    一端にはレ−ザ光検出器を備え、真空室内に電子銃,該
    電子銃から発生する電子線を走査する走査機構及び2次
    電子検出器を備えることを特徴とするラマンスペクトル
    測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、第1のレ−ザ光源の波
    長は紫外領域であり、対物レンズは可視から紫外領域ま
    で使用可能なものとすることを特徴とするラマンスペク
    トル測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、第2のレ−ザ光源の波
    長は紫外領域であり、対物レンズは可視から紫外領域ま
    で使用可能なものとし、レ−ザ光検出器は紫外レ−ザ光
    検出器であり、ハ−フミラ−は紫外用ハ−フミラ−とす
    ることを特徴とするラマンスペクトル測定装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、第1のレ−ザ光源の波
    長と第2のレ−ザ光源の波長はいずれも紫外領域であ
    り、対物レンズは紫外用対物レンズとし、ハ−フミラ−
    は紫外用ハ−フミラ−とし、レ−ザ光検出器は紫外レ−
    ザ光検出器とすることを特徴とするラマンスペクトル測
    定装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は4において、第1のレ−ザ光
    源と第2のレ−ザ光源を合体することを特徴とするラマ
    ンスペクトル測定装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、第2のレ−ザ光源の波
    長は紫外領域であり、対物レンズは可視から紫外領域ま
    で使用可能なものとし、レ−ザ光検出器は紫外光検出器
    であり、音響光学素子付きのハ−フミラ−は削除する構
    成とすることを特徴とするラマンスペクトル測定装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、第1のレ−ザ光源の波
    長は紫外領域であり、対物レンズは紫外用であり、第2
    のレ−ザ光源は紫外光源であり、レ−ザ光検出器は紫外
    光検出器であり、音響光学素子付きのハ−フミラ−は削
    除する構成とすることを特徴とするラマンスペクトル測
    定装置。
  8. 【請求項8】請求項1において、第1のレ−ザ光源の波
    長は紫外領域であり、更に紫外用対物レンズを追加する
    ことを特徴とするラマンスペクトル測定装置。
  9. 【請求項9】請求項1において、第2のレ−ザ光源の波
    長は紫外領域であり、ハ−フミラ−は紫外用ハ−フミラ
    −とし、レ−ザ光検出器は紫外レ−ザ光検出器であり、
    更に紫外用対物レンズを追加することを特徴とするラマ
    ンスペクトル測定装置。
  10. 【請求項10】請求項1において、第2のレ−ザ光源の
    波長は紫外領域であり、レ−ザ検出器は紫外光検出器で
    あり、音響光学素子付きのハ−フミラ−は削除する構成
    とし、紫外用対物レンズを追加することを特徴とするラ
    マンスペクトル測定装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    電子銃と該電子銃から発生する電子線を走査する走査機
    構及び2次電子検出器は真空室に代えて空気中に備える
    ことを特徴とするラマンスペクトル測定装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    真空は100μPa〜0.1Pa程度とすることを特徴
    とするラマンスペクトル測定装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    真空は0.1Pa程度以上とすることを特徴とするラマ
    ンスペクトル測定装置。
  14. 【請求項14】第1のレ−ザ光源とレ−ザ光を試料にス
    ポット状に絞るための対物レンズと、分光器と検出器に
    よってラマンスペクトルを検出するラマンスペクトル測
    定方法において、ラマンスペクトル測定用試料に少なく
    とも2つ以上印をつける第一工程と、真空内で電子線を
    照射して発生する2次電子を検出し、該印の中心とラマ
    ンスペクトル測定位置間の距離及び印中心間の距離を測
    定する第二工程と、第1のレ−ザ光の光路と同じ光路を
    持つ第2のレ−ザ光の光路上に試料を移動し、第2のレ
    −ザ光によって、印中心とラマンスペクトル測定位置間
    の距離及び印中心間の距離を測定する第三工程と、ラマ
    ンスペクトル測定位置を特定化する第四工程と、第四工
    程で特定化されたラマンスペクトル測定位置に第1のレ
    −ザ光を導く第五工程と、第1のレ−ザ光の照射によっ
    てラマンスペクトルを得る第六工程によってなることを
    特徴とするラマンスペクトル測定方法。
  15. 【請求項15】紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を試料に
    スポット状に絞るための可視から紫外領域まで使用可能
    な対物レンズと、分光器と検出器によってラマンスペク
    トルを検出するラマンスペクトル測定方法において、ラ
    マンスペクトル測定用試料に少なくとも2つ以上印をつ
    ける第一工程と、真空内で電子線を照射して発生する2
    次電子を検出し、該印の中心とラマンスペクトル測定位
    置間の距離及び印中心間の距離を測定する第二工程と、
    紫外レ−ザ光の光路と同じ光路を持つレ−ザ光の光路上
    に試料を移動し、レ−ザ光によって、印中心とラマンス
    ペクトル測定位置及び印中心間の距離を測定する第三工
    程と、ラマンスペクトル測定位置を特定化する第四工程
    と、第四工程で特定化されたラマンスペクトル測定位置
    に紫外レ−ザ光を導く第五工程と、紫外レ−ザ光の照射
    によってラマンスペクトルを得る第六工程によってなる
    ことを特徴とするラマンスペクトル測定方法。
  16. 【請求項16】レ−ザ光源とレ−ザ光を試料にスポット
    状に絞るための可視から紫外領域まで使用可能な対物レ
    ンズと、分光器と検出器によってラマンスペクトルを検
    出するラマンスペクトル測定方法において、ラマンスペ
    クトル測定用試料に少なくとも2つ以上印をつける第一
    工程と、真空内で電子線を照射して発生する2次電子を
    検出し、該印の中心とラマンスペクトル測定位置間の距
    離及び印中心間の距離を測定する第二工程と、レ−ザ光
    の光路と同じ光路を持つ紫外レ−ザ光の光路上に試料を
    移動し、紫外レ−ザ光によって、印中心とラマンスペク
    トル測定位置及び印中心間の距離を測定する第三工程
    と、ラマンスペクトル測定位置を特定化する第四工程
    と、第四工程で特定化されたラマンスペクトル測定位置
    にレ−ザ光を導く第五工程と、レ−ザ光の照射によって
    ラマンスペクトルを得る第六工程によってなることを特
    徴とするラマンスペクトル測定方法。
  17. 【請求項17】第1の紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を
    試料にスポット状に絞るための紫外用対物レンズと、分
    光器と検出器によってラマンスペクトルを検出するラマ
    ンスペクトル測定方法において、ラマンスペクトル測定
    用試料に少なくとも2つ以上印をつける第一工程と、真
    空内で電子線を照射して発生する2次電子を検出し、該
    印の中心とラマンスペクトル測定位置間の距離及び印中
    心間の距離を測定する第二工程と、第1の紫外レ−ザ光
    の光路と同じ光路を持つ第2の紫外レ−ザ光の光路上に
    試料を移動し、第2の紫外レ−ザ光によって、印中心と
    ラマンスペクトル測定位置及び印中心間の距離を測定す
    る第三工程と、ラマンスペクトル測定位置を特定化する
    第四工程と、第四工程で特定化されたラマンスペクトル
    測定位置に第1の紫外レ−ザ光を導く第五工程と、第1
    の紫外レ−ザ光の照射によってラマンスペクトルを得る
    第六工程によってなることを特徴とすることを特徴とす
    るラマンスペクトル測定方法。
  18. 【請求項18】レ−ザ光源とレ−ザ光を試料にスポット
    状に絞るための対物レンズと、分光器と検出器によって
    ラマンスペクトルを検出するラマンスペクトル測定方法
    において、ラマンスペクトル測定用試料に少なくとも2
    つ以上印をつける第一工程と、真空内で電子線を照射し
    て発生する2次電子を検出し、該印の中心とラマンスペ
    クトル測定位置間の距離及び印中心間の距離を測定する
    第二工程と、レ−ザ光の光路上に試料を移動し、レ−ザ
    光によって、印中心とラマンスペクトル測定位置及び印
    中心間の距離を測定する第三工程と、ラマンスペクトル
    測定位置を特定化する第四工程と、第四工程で特定化さ
    れたラマンスペクトル測定位置にレ−ザ光を導く第五工
    程と、レ−ザ光の照射によってラマンスペクトルを得る
    第六工程によってなることを特徴とするラマンスペクト
    ル測定方法。
  19. 【請求項19】紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を試料に
    スポット状に絞るための紫外用対物レンズと、分光器と
    検出器によってラマンスペクトルを検出するラマンスペ
    クトル測定方法において、ラマンスペクトル測定用試料
    に少なくとも2つ以上印をつける第一工程と、真空内で
    電子線を照射して発生する2次電子を検出し、該印の中
    心とラマンスペクトル測定位置間の距離及び印中心間の
    距離を測定する第二工程と、紫外レ−ザ光の光路上に試
    料を移動し、紫外レ−ザ光によって、印中心とラマンス
    ペクトル測定位置及び印中心間の距離を測定する第三工
    程と、ラマンスペクトル測定位置を特定化する第四工程
    と、第四工程で特定化されたラマンスペクトル測定位置
    に紫外レ−ザ光を導く第五工程と、紫外レ−ザ光の照射
    によってラマンスペクトルを得る第六工程によってなる
    ことを特徴とするラマンスペクトル測定方法。
  20. 【請求項20】レ−ザ光源とレ−ザ光を試料にスポット
    状に絞るための可視から紫外領域まで使用可能な対物レ
    ンズと、分光器と検出器によってラマンスペクトルを検
    出するラマンスペクトル測定方法において、ラマンスペ
    クトル測定用試料に少なくとも2つ以上印をつける第一
    工程と、真空内で電子線を照射して発生する2次電子を
    検出し、該印の中心とラマンスペクトル測定位置間の距
    離及び印中心間の距離を測定する第二工程と、レ−ザ光
    の光路と同じ光路を持つ紫外光の光路上に試料を移動
    し、紫外光によって、印中心とラマンスペクトル測定位
    置及び印中心間の距離を測定する第三工程と、ラマンス
    ペクトル測定位置を特定化する第四工程と、第四工程で
    特定化されたラマンスペクトル測定位置にレ−ザ光を導
    く第五工程と、レ−ザ光の照射によってラマンスペクト
    ルを得る第六工程によってなることを特徴とするラマン
    スペクトル測定方法。
  21. 【請求項21】紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を試料に
    スポット状に絞るための紫外用対物レンズと、分光器と
    検出器によってラマンスペクトルを検出するラマンスペ
    クトル測定方法において、ラマンスペクトル測定用試料
    に少なくとも2つ以上印をつける第一工程と、真空内で
    電子線を照射して発生する2次電子を検出し、該印の中
    心とラマンスペクトル測定位置間の距離及び印中心間の
    距離を測定する第二工程と、紫外レ−ザ光の光路と同じ
    光路を持つ紫外光の光路上に試料を移動し、紫外光によ
    って、印中心とラマンスペクトル測定位置及び印中心間
    の距離を測定する第三工程と、ラマンスペクトル測定位
    置を特定化する第四工程と、第四工程で特定化されたラ
    マンスペクトル測定位置に紫外レ−ザ光を導く第五工程
    と、紫外レ−ザ光の照射によってラマンスペクトルを得
    る第六工程によってなることを特徴とするラマンスペク
    トル測定方法。
  22. 【請求項22】レ−ザ光源とレ−ザ光を試料にスポット
    状に絞るための対物レンズと、分光器と検出器によって
    ラマンスペクトルを検出するラマンスペクトル測定方法
    において、ラマンスペクトル測定用試料に少なくとも2
    つ以上印をつける第一工程と、真空内で電子線を照射し
    て発生する2次電子を検出し、該印の中心とラマンスペ
    クトル測定位置間の距離及び印中心間の距離を測定する
    第二工程と、レ−ザ光の光路と同じ光路を持つ紫外レ−
    ザ光及び紫外用対物レンズの光路上に試料を移動し、紫
    外レ−ザ光によって、印中心とラマンスペクトル測定位
    置及び印中心間の距離を測定する第三工程と、ラマンス
    ペクトル測定位置を特定化する第四工程と、第四工程で
    特定化されたラマンスペクトル測定位置にレ−ザ光を導
    く第五工程と、レ−ザ光の照射によってラマンスペクト
    ルを得る第六工程によってなることを特徴とするラマン
    スペクトル測定方法。
  23. 【請求項23】紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を試料に
    スポット状に絞るための紫外用対物レンズと、分光器と
    検出器によってラマンスペクトルを検出するラマンスペ
    クトル測定方法において、ラマンスペクトル測定用試料
    に少なくとも2つ以上印をつける第一工程と、真空内で
    電子線を照射して発生する2次電子を検出し、該印の中
    心とラマンスペクトル測定位置間の距離及び印中心間の
    距離を測定する第二工程と、紫外レ−ザ光の光路と同じ
    光路を持つレ−ザ光及び対物レンズの光路上に試料を移
    動し、レ−ザ光によって、印中心とラマンスペクトル測
    定位置及び印中心間の距離を測定する第三工程と、ラマ
    ンスペクトル測定位置を特定化する第四工程と、第四工
    程で特定化されたラマンスペクトル測定位置に紫外レ−
    ザ光を導く第五工程と、紫外レ−ザ光の照射によってラ
    マンスペクトルを得る第六工程によってなることを特徴
    とするラマンスペクトル測定方法。
  24. 【請求項24】レ−ザ光源とレ−ザ光を試料にスポット
    状に絞るための対物レンズと、分光器と検出器によって
    ラマンスペクトルを検出するラマンスペクトル測定方法
    において、ラマンスペクトル測定用試料に少なくとも2
    つ以上印をつける第一工程と、真空内で電子線を照射し
    て発生する2次電子を検出し、該印の中心とラマンスペ
    クトル測定位置間の距離及び印中心間の距離を測定する
    第二工程と、レ−ザ光の光路と同じ光路を持つ紫外光及
    び紫外用対物レンズの光路上に試料を移動し、紫外光に
    よって、印中心とラマンスペクトル測定位置及び印中心
    間の距離を測定する第三工程と、ラマンスペクトル測定
    位置を特定化する第四工程と、第四工程で特定化された
    ラマンスペクトル測定位置にレ−ザ光を導く第五工程
    と、レ−ザ光の照射によってラマンスペクトルを得る第
    六工程によってなることを特徴とするラマンスペクトル
    測定方法。
  25. 【請求項25】請求項14乃至24のいずれかにおい
    て、第2工程における印中心とラマンスペクトル測定位
    置間の距離及び印中心間の距離測定を空気中で行うこと
    を特徴とするラマンスペクトル測定方法。
  26. 【請求項26】請求項14乃至24のいずれかにおい
    て、第2工程における印中心とラマンスペクトル測定位
    置間の距離及び印中心間の距離の測定を100μPa〜
    0.1Pa程度の真空内で行うことを特徴とするラマン
    スペクトル測定方法。
  27. 【請求項27】請求項14乃至24のいずれかにおい
    て、第2工程における印中心とラマンスペクトル測定位
    置間の距離及び印中心間の距離の測定を0.1Pa程度
    以上の真空内で行うことを特徴とするラマンスペクトル
    測定方法。
  28. 【請求項28】レ−ザ光源とレ−ザ光を試料にスポット
    状に絞るための可視から紫外領域まで使用可能な対物レ
    ンズと、分光器と検出器によってラマンスペクトルを検
    出することを特徴とするラマンスペクトル測定方法。
  29. 【請求項29】紫外レ−ザ光源と紫外レ−ザ光を試料に
    スポット状に絞るための可視から紫外領域まで使用可能
    な対物レンズと、分光器と検出器によってラマンスペク
    トルを検出することを特徴とするラマンスペクトル測定
    方法。
  30. 【請求項30】膜の成膜、膜のパタ−ニング、基板の熱
    処理、基板の酸化、基板に不純物を打ち込む各工程を、
    少なくとも1回以上含む半導体の製造方法において、請
    求項1乃至13のいずれかのラマンスペクトル測定装置
    又は請求項14乃至29のラマンスペクトル測定方法に
    より、膜の成膜、膜のパタ−ニング、基板の熱処理、基
    板の酸化、基板に不純物を打ち込む各工程の途中又は工
    程後に、半導体試料の応力、又は膜質、又は膜の組成を
    評価する工程を付加することを特徴とする半導体製造方
    法。
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