JP2576338Y2 - シール装着治具 - Google Patents

シール装着治具

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JP2576338Y2
JP2576338Y2 JP1991041414U JP4141491U JP2576338Y2 JP 2576338 Y2 JP2576338 Y2 JP 2576338Y2 JP 1991041414 U JP1991041414 U JP 1991041414U JP 4141491 U JP4141491 U JP 4141491U JP 2576338 Y2 JP2576338 Y2 JP 2576338Y2
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明 坪井
澄江 関根
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シール装着治具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシール装着治具として、シール被
装着部材のシール溝を形成した円筒面部に、円錐形外面
部の大径部側が接続される案内部材と、円筒状をなし、
中心軸線方向に延在するスリツトによつて先端部が複数
個の押圧片に分割され、案内部材に嵌装する環状のシー
ルを先端部の押圧面によつて押圧してシール被装着部材
のシール溝に押し込む押圧部材とを備えるものが知られ
ている(実開昭57−181572号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシール装着治具にあつては、弾性材製のシー
ルを損傷し易く、特に、押圧部材を短く設定して小形化
させた場合には肉薄のシールの装着が不可能になるとい
う技術的課題がある。すなわち、図9に示すように案内
部材の円錐形外面部33cに環状のシール32を嵌装
し、押圧部材の複数個の押圧片34bの押圧面34cに
よつてシール32を押圧すると、シール32は、押圧面
34cに広く当接して円錐形外面部33cを弾性変形し
ながら押し込まれる。しかしながら、シール被装着部材
31の円筒面部31aに至つた後、押圧部材の内面34
eがシール被装着部材31の円筒面部31aの角部31
dにしゆう接するようになると、押圧部材の押圧面34
cの内縁部とシール被装着部材31の円筒面部31aと
の間に次第に拡大する隙間が形成される。その結果、次
第にシール32の外周部のみが押圧部材の押圧面34c
によつて押圧されるようになり、シール被装着部材31
のシール溝31bに装着される前にシール32が損傷を
受け、装着後のシール性能に低下を生ずる。また、肉薄
のシール32にあつては、押圧部材の内面34eとシー
ル被装着部材31の円筒面部31aとの間に形成される
隙間にシール32が入り込み、シール32の装着自体が
不可能になる。
【0004】このようなシール32の損傷又は装着ミス
は、押圧部材の押圧片34bを長く設定して押圧部材の
内面34eとシール被装着部材31の円筒面部31aと
の間に形成される隙間を小さくすれば軽減されるが、そ
の場合にはシール装着治具が大形化する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
シール被装着部材の円筒面部に、円錐形外面部の大径端
側が外径を実質的に合致させて接続される案内部材と、
円筒状をなし、中心軸線方向に延在するスリツトによつ
て先端部が複数個の押圧片に分割され、案内部材に嵌装
する環状のシールを先端部の押圧面によつて押圧して前
記円筒面部のシール溝に弾性変形させつつ押し込む押圧
部材とを備えるシール装着治具であつて、複数個の押圧
片の先端部の内面に、前記シール被装着部材の円筒面部
の角部を受け入れる凹所を形成し、シールが押圧面のみ
によつて押圧されるように構成したシール装着治具であ
る。
【0006】
【作用】このようなシール装着治具は次のようにして使
用される。先ず、固定したシール被装着部材に案内部材
を装着し、円錐形外面部の大径端をシール被装着部材の
円筒面部の端部に密着させ、案内部材の円錐形外面部の
大径端側をシール被装着部材の端部の円筒面部に接続さ
せる。この状態で、円錐形外面部の小径端付近に環状の
シールを外装する。
【0007】次に、押圧部材を案内部材に外嵌させ、押
圧面をシールに当接させて押し込む。シールは案内部材
の円錐形外面部の大径端側に弾性的に拡径しながら移動
し、円錐形外面部の大径端側の外径がシール被装着部材
の円筒面部に実質的に合致した状態にあるので、大きく
拡径することなくシール被装着部材の円筒面部に移動す
る。押圧部材の各押圧片は、中心軸線方向に延在するス
リツトによつて分割されているので、先端部が円錐形外
面部に接触しながら移動する。更に押圧部材を押し込め
ば、シールは円筒面部上をシール溝に向けて移動する。
その際、複数個の押圧片の先端部内面の凹所に、シール
被装着部材の円筒面部の角部が受け入れられているの
で、複数個の押圧片の先端部つまり押圧面の内縁部がシ
ール被装着部材の円筒面部との接触状態を良好に維持す
る。その結果、シールを押圧面にて広く支持した状態で
速やかに押し込むことができ、作業性が向上すると共に
シールの装着ミスは勿論のこと外径の拡大に起因する損
傷をも防止することができる。
【0008】円筒面部を押し込まれるシールは、シール
溝に至り、弾性的に縮径して環着される。なお、シール
は、常温にて装着できる他、高温水にて温めて適度に軟
化させて装着速度を上げることもできる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。図
1〜図8は本考案の1実施例を示す。図中において符号
1はシール被装着部材を示し、シール被装着部材1の端
部には円筒面部1aを介して環状のシール溝1bが形成
されている。シール被装着部材1は、例えば高圧マスタ
ーシリンダ用のピストンである。このようなシール被装
着部材1のシール溝1bにシール2を装着する治具は、
案内部材3と、押圧部材4とを備える。また、シール2
は、この実施例にあつては環状をなすように比較的硬い
合成樹脂にて製作され、図8に示すようにシール溝1b
に環着したゴム製のシール部材8の外周上に装着され
る。
【0010】案内部材3は、図2に示すように環状のシ
ール2の内径よりも小径をなす中径部3aと、中径部3
aに接続する小径部3bと、小径部3bの一端に接続
し、次第に拡径する円錐形外面部3cとを有し、円錐形
外面部3cの大径端3d側はシール被装着部材1の端部
の円筒面部1aに段を形成することなく接続するように
径が合致し、円錐形外面部3cの小径端3e側はシー
ル2の内径よりも小径をなしている。なお、案内部材3
の先端部には、シール被装着部材1の円筒面部1aの端
部に形成された小径突出部1cを緊密に受入れ可能な空
所3fを形成してある。
【0011】一方、押圧部材4は、図3〜図5に示すよ
うに円筒状をなし、先端部が中心軸線方向に延在するス
リツト4aによつて複数個の押圧片4bに分割され、各
押圧片4bの先端部は環状のシール2を押圧する押圧面
4cを形成している。実際には、各押圧片4bの先端部
に外向きフランジ状の突出部4dを形成し、各突出部4
dの先端面によつて押圧面4cを形成している。この押
圧部材4は鋼材にて製作され、各押圧片4bは弾性変形
して拡径可能である。
【0012】そして、各押圧片4bの先端部の内面に
は、凹所5を形成する。この凹所5は、シール被装着部
材1の円筒面部1aの角部1dを受け入れる目的で形成
するもので、理論的には、図6に拡大して示すように押
圧面4cがシール被装着部材1の円筒面部1aの角部1
dに係合した状態で、凹所5の先端部5aの長さL1と
円筒面部1aの角部1dとシール溝1bの端縁との間の
長さL2とがほぼ合致し、かつ、凹所5の後端部5bが
円錐形外面部3cと平行をなすように形成する。このよ
うな凹所5を形成すれば、押圧面4cがシール溝1bの
端縁に達するまでの間、凹所5の内壁が角部1d又は円
錐形外面部3cに接触しないので、押圧面4cの内縁が
シール被装着部材1の円筒面部1aと接触する状態を確
実に維持するようになる。このような条件を満たす凹所
5を、この実施例にあつては円弧面によつて形成してあ
る。
【0013】図1及び図7に示す符号6a,6bは二分
割した整形工具であり、半円形状の整形面6c,6dを
対向位置に有する。この整形工具6a,6bは、シール
溝1bにシール2を装着した後、ボルト7a,7bを通
孔6eから挿入してねじ孔6fに締め付けて一体に組付
け、シール2の外径を整形面6c,6dによつて整形す
るものである。
【0014】次に作用について説明する。シール被装着
部材1のシール溝1bには、予め、ゴム製のシール部材
8が環着されている。この状態で、小径突出部1cを空
所3fに受入れて案内部材3をシール被装着部材1に装
着し、円錐形外面部3cの大径端3dをシール被装着部
材1の円筒面部1aの端部に密着させる。これにより、
案内部材3の円錐形外面部3cの大径端3d側が、シー
ル被装着部材1の端部の円筒面部1aに接続する。そし
て、円錐形外面部3cの小径端3e付近にシール2を外
装する。
【0015】次に、押圧部材4を案内部材3の中径部3
a及び小径部3bに外装させ、押圧面4cをシール2に
当接させて押し込む。但し、シール被装着部材1は移動
しないように固定してある。これにより、シール2は案
内部材3の円錐形外面部3cの大径端3d側に弾性的に
拡径しながら移動し、シール被装着部材1の円筒面部1
aに移動する。押圧部材4の各押圧片4bは、中心軸線
方向に延在するスリツト4aによつて分割されているの
で、押圧面4cの内縁部が円錐形外面部3cに弾性的に
接触しながら移動する。更に押圧部材4を押し込めば、
シール2は円筒面部1a上をシール溝1bに向けて移動
する。その際、各押圧片4bの先端部内面の凹所5に、
シール被装着部材1の円筒面部1aの角部1dが受け入
れられているので、押圧片4bの先端部つまり押圧面4
cの内縁部がシール被装着部材1の円筒面部1aとの接
触状態を維持する。その結果、シール2を押圧面4cに
て広く支持した状態で速やかに押し込むことができ、作
業性が向上すると共に、比較的硬い合成樹脂製のシール
2の装着ミスは勿論のことシール2の外径の拡大に起因
する損傷をも防止することができる。
【0016】円筒面部1aを押し込まれるシール2は、
シール溝1bに至り、弾性的に縮径して環着される。な
お、シール2は、常温にて装着できる他、高温水にて温
めて適度に軟化させて装着速度を上げることもできる。
シール溝1bにシール2が弾性的に環着されたなら、押
圧部材4及び案内部材3をシール被装着部材1から取り
外すと共に、整形工具6a,6bの半円形状の整形面6
c,6dによつてシール2を包囲し、ボルト7a,7b
を締め付けて合成樹脂製のシール2の外径を円形に整形
する。整形工具6a,6bによるシール2の整形は、1
5〜20分程度なされ、整形終了後は整形工具6a,6
bを取り外す。この整形作業によつてシール2の外径が
安定するので、図外のシリンダ等のハウジングにシール
被装着部材1を挿入した際、シール2に損傷を生ずるこ
とが良好に防止される。なお、上記構造のシール装着治
具を使用すれば、装着時に生ずるシール2の外径の変形
が軽減されるので、整形工具6a,6bによるシール2
の整形作業時間を短縮することができる。
【0017】ところで、上記実施例にあつてはシール2
を合成樹脂製のものとして説明したが、シール2は環状
をなして弾性変形可能であればよく、ゴム製のシールの
装着にこのシール装着治具を使用することもできる。ま
た、凹所5は、複数個の押圧片4bの先端部の内面に形
成すれば、シール2の押し込みに関して上記実施例とほ
ぼ同様の作用を得ることができる。
【0018】
【考案の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本考案に係るシール装着治具によれば、シールの装着時
の拡径が抑制されながら、押圧部材の押圧面にシールの
側面が広く当接するようになるので、シールがシール溝
に装着される前に損傷を受け、シール性能の低下を生ず
ることが解消する。特に、肉薄のシールにおいて、押圧
面の内縁部とシール被装着部材の円筒面部との間に形成
される隙間にシールが入り込むことが防止され、押圧部
材の押圧面のみによつてシールが押圧されるので、シー
ルの装着が速やか、かつ、確実になされる。加えて、こ
のようなシールの損傷又は装着ミスは、押圧部材を短く
設定しても確保されるので、シール装着治具を小形化す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の1実施例に係るシール装着治具を分
解して示す斜視図。
【図2】 同じく案内部材を一部切開して示す図。
【図3】 同じく押圧部材の半部を切開して示す正面
図。
【図4】 同じく押圧部材を示す左側面図。
【図5】 同じく押圧部材を示す右側面図。
【図6】 同じく作用説明図。
【図7】 同じく整形工具を示す図。
【図8】 同じく作用説明図。
【図9】 従来例の作用説明図。
【符号の説明】
1:シール被装着部材、1a:円筒面部、1b:シール
溝、1d:角部、2:シール、3:案内部材、3b:小
径部、3c:円錐形外面部、3d:大径端、3e:小径
端、4:押圧部材、4a:スリツト、4b:押圧片、4
c:押圧面、4d:突出部、5:凹所、5a:先端部、
5b:後端部、6a,6b:整形工具、6c,6d:整
形面、7a,7b:ボルト。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール被装着部材の円筒面部に、円錐形
    外面部の大径端側が外径を実質的に合致させて接続され
    る案内部材と、円筒状をなし、中心軸線方向に延在する
    スリツトによつて先端部が複数個の押圧片に分割され、
    案内部材に嵌装する環状のシールを先端部の押圧面によ
    つて押圧して前記円筒面部のシール溝に弾性変形させつ
    つ押し込む押圧部材とを備えるシール装着治具であつ
    て、複数個の押圧片の先端部の内面に、前記シール被装
    着部材の円筒面部の角部を受け入れる凹所を形成し、シ
    ールが押圧面のみによつて押圧されるように構成した
    とを特徴とするシール装着治具。
JP1991041414U 1991-05-09 1991-05-09 シール装着治具 Expired - Lifetime JP2576338Y2 (ja)

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JPH04125574U JPH04125574U (ja) 1992-11-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0214939Y2 (ja) * 1985-05-31 1990-04-23
JPS621825U (ja) * 1985-06-20 1987-01-08

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