JP2576167Y2 - 顕微鏡用ターレットの位置決め機構 - Google Patents

顕微鏡用ターレットの位置決め機構

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JP2576167Y2
JP2576167Y2 JP1991006178U JP617891U JP2576167Y2 JP 2576167 Y2 JP2576167 Y2 JP 2576167Y2 JP 1991006178 U JP1991006178 U JP 1991006178U JP 617891 U JP617891 U JP 617891U JP 2576167 Y2 JP2576167 Y2 JP 2576167Y2
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turret
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慎一郎 柴
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、顕微鏡用ターレットの
位置決め機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、顕微鏡にあっては、標本を載置
するステージにコンデンサーレンズが組込まれており、
このコンデンサーレンズの焦点面の付近には、倍率の異
なる種々の対物レンズに適用できるようにするため、使
用する対物レンズに応じてレンズ系の瞳の役目を有する
絞りが設けられている。例えば、簡易型の顕微鏡では、
それぞれ絞り口径の異なる複数の空孔を有するターレッ
トを、ステージの下方に回転自在に設け、コンデンサー
レンズの瞳位置に所望する空孔を選択的に挿入し得るよ
うにしてある。
【0003】従来、ターレットを所定角度回転させて、
空孔を所定位置に一旦停止または係止させるものとして
種々の位置決め機構がある。例えば、実開昭57−32
14号公報や実開昭57−80724号公報には、固定
側に形成した複数のクリック溝に、板バネの付勢力によ
りクリックボールを係合させて位置決めするもの示され
ている。
【0004】また、板バネの先端に円錐形状の係止用爪
部をカシメて固定し、移動部材側に形成した複数のクリ
ック溝に、板バネの付勢力により係止用爪部を係合させ
て位置決めする位置決め機構が知られている。図2は、
この位置決め機構を顕微鏡用ターレットに適用した一例
を示す分解斜視図である。本図において、11は標本を
載置するステージで、このステージ11にはコンデンサ
ーレンズ12が組み込まれている。13はステージ11
の下面に配置された円盤状のターレットで、上記ステー
ジ11にインサートされた雌ネジ部14に波ワッシャ1
5を介してビス16により回転自在に取り付けられてい
る。このターレット13には、対物レンズの倍率に応じ
てコンデンサーレンズ12の光軸上に選択的に挿入し得
る複数の絞り用空孔17a〜17eが形成されている。
18はステージ11にインサートされた雌ネジ部19,
19にビス20,20により固定される板バネで、この
板バネ18の先端には円錐形状の係止用爪部21がカシ
メ等の手段により固定されている。22は各絞り用空孔
17a〜17eと対応するターレット13の周縁部に形
成された複数のクリック穴である。
【0005】このような構成によれば、ターレット13
を回転操作すると、板バネ18の先端に固定された係合
用爪部21がクリック穴22に係止して、板バネ18の
付勢力によりターレット13の移動が規制され、その所
定位置にターレット13が位置決めされる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者お
よび後者の従来技術に示す位置決め機構は2本のビスで
板バネを固定しているので、板バネとビスとの間の遊び
により位置ズレが生じて、絞り用空孔と光軸との整合が
とれなくなる恐れがある。そこで従来は、絞り用空孔と
光軸との整合精度を高めるために、組立て最終工程時に
板バネの取付け位置を調整する必要があり、その調整作
業が繁雑となる問題がある。
【0007】また、従来の位置決め機構では、クリック
穴に係合するクリックボールや係止用爪部が別に必要に
なり、その分だけ部品点数が増えてしまい、かつ組み立
て工数が増えるために、価格の低減をはかる上で不利に
なる問題がある。
【0008】本考案は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、構造を簡略化して価格の低減を図り得るととも
に、取付け調整が不要で組立性に優れた顕微鏡用ターレ
ットの位置決め機構を提供することを目的とする。
【0009】上記目的を達成するために、本考案に係る
顕微鏡用ターレットの位置決め機構は、固定部材と、該
固定部材に対して回転自在に設けられ、複数の光学要素
が配置されるターレットと、前記各光学要素に対応させ
て前記ターレットに一体に形成される複数の小突起と、
前記固定部材に固定され自由端に前記小突起に嵌合する
孔を形成してなる板バネと、該板バネの基端と前記固定
部材の少なくとも一方に設けられ該板バネの取り付け位
置を規制する規制部材と、を具備したことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明によれば、規制部材により板バネの回動
が阻止されるので、常に光学要素の芯と光学機器の光軸
との整合がとれ、組み立て後の調整が不要となる。ま
た、板バネの先端に形成された孔に係合する小突起をタ
ーレットに一体に形成することで、各光学要素に対して
位置決めを行うためのクリックボールや係止用爪部を省
略することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本考案の実施例を
説明する。
【0012】図1は、本発明に係る位置決め機構を簡易
型顕微鏡用のターレットに適用した一例を示す分解斜視
図である。図1において、1は標本を載置する合成樹脂
製のステージで、固定部材となるステージ1にはコンデ
ンサーレンズ2が組み込まれている。3はステージ1の
下面に形成したタッピンネジ用の下穴部1bに波ワッシ
ャ4,ワッシャ5を介してタッピンネジ6により回転自
在に設けられた円盤状のターレットで、このターレット
3には光学要素として対物レンズの倍率に応じて口径の
異なる複数の絞り用空孔7a〜7eが回転軸(タッピン
ネジ6)を中心とする同一円上に形成されている。
【0013】また、ステージ1の下面には、先端をター
レット3の周縁部まで延出してなる板バネ8の基端部を
タッピングビス9を用いて固定している。その板バネ8
の自由端には、後述する小突起と嵌合する小孔8aが形
成され、基端部には位置決め規制用の嵌合孔8a,8b
とタッピングネジ9の挿入孔8cが形成されている。ま
た、板バネ8の先端両側縁には、所定の角度に折り曲げ
た舌片部8d,8dが形成されている。このように構成
した板バネ8は、打ち抜き加工により小孔8aの係合面
側の開口部を曲面に仕上げることができる。
【0014】一方、ターレット3の周縁部には、上記空
孔7a〜7eに対応させて小突起10が一体に形成され
ている。この小突起10の形状は半球状が好ましく、円
錐形状や四角錐形状でもよい。また、ステージ1の下面
には、上記板バネ8の取り付け位置を規制するための規
制部材1a,1bが一体に形成されており、この規制部
材1a,1bに板バネ8の嵌合孔8a,8bを嵌合させ
ることにより、絞り用空孔7a〜7eの芯とコンデンサ
ーレンズ2の光軸との整合が取られる。
【0015】このように構成した本実施例では、ターレ
ット3を所定の角度回転させることにより、板バネ8の
先端に設けられた小孔8aに小突起10が係合し、板バ
ネ8の付勢力によりターレット3の移動が規制され、タ
ーレット3はその所定の位置に位置決めすることができ
る。
【0016】したがって、本実施例の構成によれば、ス
テージ1に一体に形成された規制部材1a,1aに、板
バネ8の嵌合孔8a,8bを嵌め込むことにより板バネ
8の取り付け位置が規制されるので、常に絞り用空孔7
a〜7eの芯とコンデンサーレンズ2の光軸との整合を
容易かつ高精度に設定でき、組み立て後の調整が不要と
なる。
【0017】また、ターレット3に一体に設けられた小
突起10に板バネ8の先端に形成された孔8aを嵌合さ
せることで、位置決めを行うためクリックボールや係合
用爪部を省略することができ、従来のものに比べて構成
を簡略化し価格の低減を図ることができる。しかも、タ
ッピングネジ6,9を使用することにより、タッピング
加工やネジ部をインサートする必要がなく、ステージ1
に取付け穴を設けるだけで良く、従来のものと比べて加
工工数を減らすことができる。
【0018】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、要旨を変更しない範囲において種々変形し
て実施することができる。
【0019】
【考案の効果】以上に詳述したように本発明によれば、
固定部材に一体に設けられた規制部材に板バネを嵌合さ
せることにより、板バネの回動が阻止され板バネの取り
付け位置を正確設定できるので、組み立て後の調整が不
要で組立性に優れ、かつ板バネの先端に形成された孔に
係合する小突起を移動部材または固定部材に一体に形成
することにより、クリックボールや係止用爪部を省略で
き、従来のものに比べて構成を簡略化し価格の低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る顕微鏡用ターレットの
位置決め機構を示す分解斜視図である。
【図2】従来の位置決め機構を顕微鏡用ターレットに適
用した一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…ステージ、1a…規制部、2…コンデンサーレン
ズ、3…ターレット、4…波ワッシャ、5…ワッシャ、
6,9…タッピンネジ、7a〜7e…絞り用空孔、8…
板バネ、8a…小孔、8b…嵌合孔、8c…挿入孔、1
0…小突起。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、該固定部材に対して回転自
    在に設けられ、複数の光学要素が配置されるターレット
    と、前記各光学要素に対応させて前記ターレットに一体
    に形成される複数の小突起と、前記固定部材に固定され
    自由端に前記小突起に嵌合する孔を形成してなる板バネ
    と、該板バネの基端と前記固定部材の少なくとも一方に
    設けられ該板バネの取り付け位置を規制する規制部材
    と、を具備したことを特徴とする顕微鏡用ターレットの
    位置決め機構。
JP1991006178U 1991-01-22 1991-01-22 顕微鏡用ターレットの位置決め機構 Expired - Lifetime JP2576167Y2 (ja)

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JPH0498015U JPH0498015U (ja) 1992-08-25
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