JP2575696Y2 - 作業用走行車におけるエンジンの搭載構造 - Google Patents

作業用走行車におけるエンジンの搭載構造

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JP2575696Y2
JP2575696Y2 JP1993004636U JP463693U JP2575696Y2 JP 2575696 Y2 JP2575696 Y2 JP 2575696Y2 JP 1993004636 U JP1993004636 U JP 1993004636U JP 463693 U JP463693 U JP 463693U JP 2575696 Y2 JP2575696 Y2 JP 2575696Y2
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transmission side
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周二 田中
輝彦 津田
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乗用型田植機等の作業
用走行車におけるエンジンの搭載構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】今日、こ
の種作業用走行車においては、オペレータの作業環境を
向上させるべく、機体振動の低減が課題となつている。
そこで、振動源であるエンジンの各取付部を全て防振支
持することが提案されるが、エンジンの一側面から出力
される動力を、エンジンの後方に配設されるトランスミ
ツシヨンにベルト伝動するものである場合には、前記防
振支持されるエンジンがベルト張力を受けて傾倒する惧
れがあるため、出力プーリが傾斜姿勢となつてベルト伝
動が不安定になる不都合が生じる許りか、機体の揺れに
伴つてエンジンが大きく傾倒した場合にはベルト外れを
発生させる惧れもあり、容易に採用できないのが実状で
あつた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる作業用走
行車におけるエンジンの搭載構造を提供することを目的
として創案されたものであつて、エンジンの各取付部を
それぞれ防振部材を介して機体フレームに取付けると共
に、エンジンの一側面から出力される動力をエンジン後
方に配設されるトランスミツシヨンにベルト伝動してな
る作業用走行車において、前記防振部材に、少なくとも
ベルト伝動側へのエンジンの傾倒を規制するストツパを
設けると共に、エンジンを、ベルト張力を受けてエンジ
ンのベルト伝動側が沈むことに対応させるべくベルト伝
動側が高くこれとは反対側が低い傾斜姿勢となるよう傾
斜させて取付けるにあたり、エンジンベースのベルト伝
動側取付け部と防振部材とのあいだにワツシヤを介装し
てベルト伝動側が高くなるように構成して、エンジンは
駆動状態で略水平姿勢を維持するようにしたことを特徴
とするものである。そして本考案は、この構成によつ
て、汎用性を損なうことなくエンジンがベルト伝動側に
大きく傾倒することを規制してベルト外れを防止するう
えに、常時ベルト張力を受けるエンジンを略水平姿勢に
維持してベルト伝動の安定性を向上できるようにしたも
のである。
【0004】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は乗用型田植機の走行機体で
あつて、該走行機体1には、機体フレーム2の前端部に
位置するエンジン3、該エンジン3の後方下方に位置す
るトランスミツシヨン4等が搭載されているが、前記エ
ンジン3の左側面に突設される出力軸5と、トランスミ
ツシヨン4に突設される入力軸(図示せず)との間に
は、プーリ6、ベルト7、テンシヨンプーリ8等からな
るベルト伝動機構が介設されている。
【0005】9は前記エンジン3の底部に一体的に取付
けられるエンジンベースであつて、該エンジンベース9
は、エンジン3の底部前端側および後端側にそれぞれ形
成される左右一対の取付部3a、3bに対してボルト1
0を用いて一体的に固定されるものであるが、さらにエ
ンジンベース9の前端側および後端側は、それぞれ左右
一対の防振部材11を介して機体フレーム2側のエンジ
ン取付プレート12に取付けられており、これによつて
エンジン3が機体フレーム2に対して防振支持されるよ
うになつている。尚、本実施例では、エンジン3の後端
側取付ボルト10と、防振部材11のボルト軸13とを
兼用化して構造の簡略化を計つている。
【0006】ところで、前記防振部材11は、ボルト軸
13が突設された上下一対のプレート14間に、ゴム質
弾性体15を一体的に介設して形成されるものである
が、前記上下のプレート14は略正方形に形成されると
共に、隣接する2辺にはストツパ片14aがそれぞれ折
曲形成されている。そして、上下のプレート14に形成
されるストツパ片14a同志は、前後方向あるいは左右
方向に重合して互いに対向すると共に、該対向部間に介
装される弾性体14bによつて弾性的に連結されてい
る。即ち、プレート14の前辺もしくは後辺に形成され
るストツパ片14aは、対向するストツパ片14a同志
の規制作用に基づいてエンジン3の後方(矢印A方向)
への傾倒を規制する一方、プレート14の右辺に形成さ
れるストツパ片14aは、エンジン3の左側方(矢印B
方向)および右側方(矢印C方向)への傾倒を規制する
ようになつている。
【0007】さらに、16は所定の厚みを有するワツシ
ヤであつて、該ワツシヤ16は、ベルト伝動側であるエ
ンジンベース9の左側取付部と、該部に設けられる防振
部材11との間に介装されて、エンジン3の左側取付高
さを、ベルト7の張力を受けて沈むことに対応させて右
側取付高さよりも高くなるよう予め補正している。即
ち、エンジン3は、図2に示されるようにベルト7が懸
回される右側が高く傾斜する姿勢で搭載されることにな
るが、ベルト7の張力を受ける状態では略水平な姿勢を
維持するようになつている。
【0008】叙述の如く構成された本考案の実施例にお
いて、エンジン3のエンジンベース9は、四隅が全て防
振部材11を介して防振支持されることになるが、エン
ジンベース9の左側取付部と、該部に設けられる防振部
材11との間にワツシヤ16を介装して、エンジン3の
左側取付高さを右側取付高さよりも予め高く設定してお
り、このためベルト7の張力を受けて左側に傾倒しよう
とするエンジン3は略水平な姿勢を維持することにな
る。従つて、ベルト7の張力を受けてエンジン3が傾倒
し、該傾倒に基づくプーリ6の倒れでトランスミツシヨ
ン4に対するベルト伝動が不安定になるような不都合
消できることになり、この結果、機体振動を大幅に低
減したものでありながら円滑な動力伝動を行うことがで
きる。
【0009】しかも、エンジン3の大きな傾倒は、防振
部材11のストツパ片14aによつて規制されるため、
機体の揺れに伴うエンジン3の傾倒によつてベルト7が
プーリ6から外れてしまうような不都合も防止でき、信
頼性が向上する。そのうえ、前記エンジン傾倒規制をす
るためエンジン傾斜をさせるに際し、ベルト伝動側取付
け部において、エンジンベースと防振材とのあいだにワ
ツシヤを介装して行うため、防振材の共通化と共に汎用
性の高いワツシヤを用いて行うことができて、部品の共
通化、汎用性を高めることができる。
【0010】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、エンジンの一側面から出力される
動力をエンジンの後方に配設されるトランスミツシヨン
にベルト伝動するものであるが、エンジンの各取付部を
それぞれ防振部材を介して機体フレームに取付けるにあ
たり、防振部材には、少なくともベルト伝動側へのエン
ジンの傾倒を規制するストツパを設け、さらに、エンジ
ンは、ベルト伝動側が高くなる傾斜姿勢で取付けられて
いて、駆動時にベルト伝動側が沈むことに対応させてエ
ンジンが略水平姿勢になるよう予め傾斜設定されている
ため、エンジン駆動時、ストツパによつてエンジンの大
きな傾倒が規制される許りでなく、エンジン駆動状態に
おいてベルト張力を受けるエンジンが略水平姿勢に維持
されることになる。この結果、ベルト張力に基づくエン
ジンの傾倒で、ベルト外れが発生したり、ベルト伝動が
不安定になるような不都合を解消して、信頼性の向上を
計ることができる。しかも前記エンジンを傾斜させるに
あたり、エンジンベースのベルト伝動側取り付け部と防
振部材とのあいだにワツシヤを介装することでベルト伝
動側が高くなるものである結果、防振部材については共
通のものを採用し、そして汎用部材であるワツシヤを用
いて前記傾斜姿勢にできることとなつて、防振部材を高
低異なるものを用意するような必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の側面図である。
【図2】エンジンの搭載構造を示す正面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】同上X−X矢視図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ防振部材の側面図、
平面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 2 機体フレーム 3 エンジン 4 トランスミツシヨン 5 出力軸 6 プーリ 7 ベルト 8 テンシヨンプーリ 9 エンジンベース 11 防振部材 14a ストツパ片 16 ワツシヤ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 5/12 B60K 5/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの各取付部をそれぞれ防振部材
    を介して機体フレームに取付けると共に、エンジンの一
    側面から出力される動力をエンジン後方に配設されるト
    ランスミツシヨンにベルト伝動してなる作業用走行車に
    おいて、前記防振部材に、少なくともベルト伝動側への
    エンジンの傾倒を規制するストツパを設けると共に、エ
    ンジンを、ベルト張力を受けてエンジンのベルト伝動側
    が沈むことに対応させるべくベルト伝動側が高くこれと
    は反対側が低い傾斜姿勢となるよう傾斜させて取付ける
    にあたり、エンジンベースのベルト伝動側取付け部と防
    振部材とのあいだにワツシヤを介装してベルト伝動側が
    高くなるように構成して、エンジンは駆動状態で略水平
    姿勢を維持するようにしたことを特徴とする作業用走行
    車におけるエンジンの搭載構造。
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JPS62108125U (ja) * 1985-12-27 1987-07-10
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JPH0177513U (ja) * 1987-11-14 1989-05-25

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