JP2575562B2 - タンタルアルコキシドの精製方法 - Google Patents

タンタルアルコキシドの精製方法

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JP2575562B2 JP3334469A JP33446991A JP2575562B2 JP 2575562 B2 JP2575562 B2 JP 2575562B2 JP 3334469 A JP3334469 A JP 3334469A JP 33446991 A JP33446991 A JP 33446991A JP 2575562 B2 JP2575562 B2 JP 2575562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路装置等の製造
に用いられる高純度タンタルアルコキシドを得るための
精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タンタル化合物は集積回路装置のキャパ
シタ等を形成するために用いられている。例えば、タン
タルアルコキシド又は塩化タンタルを酸素又はオゾン
と、或いは塩化タンタルを亜酸化窒素と混合して、熱C
VD法、光CVD法さらにはプラズマ化学反応法等によ
り基板上にタンタルの酸化膜を気相成長させることが提
案されている(例えば、特開平2−128460号公
報、特開平2−250970号公報)。
【0003】かかる方法において、タンタルアルコキシ
ドは酸素やオゾンの存在下で熱CVDや光CVD等の方
法により比較的簡便に基板上に酸化膜を形成でき、特に
注目されている。
【0004】ところで、上記タンタルアルコキシドは、
次の式に示したように塩化タンタルとアルコールとを反
応させ、次いでアンモニアガスにより脱塩素を行う方法
で調製される(次式中、Rはアルキル基を示す)。 TaCl 5 +3ROH=TaCl 2 (OR) 3 +3HCl TaCl 2 (OR) 3 +2NH 3 +2ROH=Ta(OR) 5 +2NH 4 Cl
【0005】しかし、かかる方法で得たタンタルアルコ
キシド中には微量の塩化物等の塩素元素が残存し、これ
がタンタルの酸化膜を形成したときに多数のパーティク
ルを発生させ、酸化膜の平滑性が損なわれ、後工程にお
ける微細加工を困難にさせていることが判明した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するもので、本発明の目的はタンタルアルコキシド中
の塩素元素の量を大幅に低減させ、パーティクルの発生
が殆どなく、酸化膜の平滑性に優れた、集積回路装置等
を作成する際に支障のないタンタル酸化膜を形成するた
めの高純度タンタルアルコキシドを得るためのタンタル
アルコキシドの精製方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩素元素を含
有するタンタルアルコキシドをアルカリ金属またはアル
カリ土類金属のアルコキシドで処理し、前記塩素元素を
10ppm以下にすることを特徴とするタンタルアルコ
キシドの精製方法である。
【0008】上記本発明の精製方法は、塩素元素を含有
するタンタルアルコキシドであればどのようなものでも
適用できるが、特には前述したように塩化タンタルとア
ルコールとを反応させ、次いでアンモニアガスにより脱
塩素する方法で調製されたものが好適である。尚、この
発明では、上記塩素元素は塩化物、塩素イオン或いは遊
離の塩素いずれの形態で存在していても特に支障となら
ず除去できる。塩素元素を除去するためのアルカリ金属
またはアルカリ土類金属のアルコキシドとしては、リチ
ウムメトキシド、リチウムエトキシド、リチウムi−プ
ロポキシド、リチウムn−ブトキシド、ナトリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムi−プロポ
キシド、ナトリウムn−ブトキシド、カルシウムメトキ
シド、カルシウムエトキシド等を例示できるが、特に
は、リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド等が簡
便であり好ましい。この金属アルコキシドの使用量はタ
ンタルアルコキシド中に含まれる塩素元素の量にもよる
が、一般に塩素元素の5〜30倍モルの範囲で適宜選定
すると良い。
【0009】このタンタルアルコキシドの上記金属アル
コキシドによる処理は、タンタルアルコキシドに金属ア
ルコキシドを添加し、撹拌混合することにより行うと良
い。この場合、タンタルアルコキシド或いは金属アルコ
キシドはそのまま用いることが簡便で好ましいが、これ
らはベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン等の有機
溶剤に50〜70%の濃度に溶解して用いても良い。
【0010】このアルカリ金属またはアルカリ土類金属
のアルコキシドによる処理により、タンタルアルコキシ
ド中の塩素元素を好ましくは10ppm以下とする。す
なわち、これはタンタルアルコキシド中に含まれている
塩化物、塩素イオン或いは遊離塩素等が塩素元素として
10ppm以下含有することを意味する。この塩素元素
を10ppm以下とすると、熱CVD法や光CVD法等
の気相成長法によりタンタルの酸化膜を形成した場合、
パーティクルの発生を大幅に抑制でき平滑性に優れた酸
化膜を得ることができる。
【0011】尚、本発明のアルコキシタンタルのアルコ
キシ基としては、特には制限はないが、メトキシ、エト
キシ、iso−プロポキシ基等が酸化膜形成が容易であ
ることから特に好ましい。
【0012】
【実施例】(参考例1) 塩化タンタル(TaCl)100gをトルエン700
mlに分散させ、窒素ガス雰囲気下に、アンモニアガス
を500ml/minの流量で吹き込みながら、エタノ
ール240mlを滴下した。次いで、生成した塩化アン
モニウムをろ別し、50℃に加熱して、再度アンモニア
ガスを500ml/minの流量で7時間吹き込んた。
生成した塩化アンモニウムをろ別し、ろ液からトルエン
及びエタノールを留去し、次いで、これを減圧蒸留(1
40℃、0.2〜0.4mmHg)し、ペンタエトキシ
タンタル93gを得た。この中には、塩素元素として3
00ppmが混入していた。
【0013】(実施例1) 上記参考例1で得られたペンタエトキシタンタル26g
にリチウムエトキシド0.57gを添加し、150℃の
温度で、5.5時間撹拌した。次いで減圧蒸溜(10
℃、0.2〜0.4mmHg)によりペンタエトキシタ
ンタル17.2gを回収した。このペンタエトキシタン
タル中の塩素元素としては8.9ppm以下であった。
(実施例2)
【0014】上記参考例1で得られたペンタエトキシタ
ンタル30gにナトリウムエトキシドを0.5gを添加
し、150℃の温度で、5時間攪拌した。次いで、減圧
蒸留(140℃、0.2〜0.4mmHg)によりペン
タエトキシタンタル19gを回収した。このペンタエト
キシタンタル中の塩素元素としては9ppmであった。 (実施例3)
【0015】上記参考例1で得られたペンタエトキシタ
ンタル30gにカルシウムエトキシドを0.6gを添加
し、150℃の温度で、5時間攪拌した。次いで、減圧
蒸留(140℃、0.2〜0.4mmHg)によりペン
タエトキシタンタル19gを回収した。このペンタエト
キシタンタル中の塩素元素としては9ppmであった。
【0016】(参考例2) 窒素と酸素との混合ガス(窒素:0.8l/min、酸
素:0.5l/min)気流中で、基板温度420℃、
Ta膜の生成速度約10Å/minの条件下に熱
CVD法により、上記実施例1で得たペンタエトキシタ
ンタルを用いてシリコン基板上にタンタルの酸化膜(1
00Å)を形成した。得られた酸化膜にはパーティクル
が0.05個/cm以下であった。
【0017】一方、参考例1で得られた塩素元素として
300ppmを含有するペンタエトキシタンタルを用い
て、同様の方法で酸化膜を形成した結果、この酸化膜に
はパーティクルが10個/mmあった。
【0018】
【発明の効果】本発明の精製方法は、タンタルアルコキ
シド中の微量の塩素元素をさらに低減させることがで
き、タンタル酸化膜を気相成長法で形成する際にパーテ
ィクルの発生が抑制され、平滑性に優れた酸化膜を得る
ことができ、集積回路装置等を製造するために極めて有
用である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素元素を含有するタンタルアルコキシ
    ドをアルカリ金属またはアルカリ土類金属のアルコキシ
    ドで処理し、前記塩素元素を10ppm以下にすること
    を特徴とするタンタルアルコキシドの精製方法。
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DE102005052444A1 (de) 2005-08-27 2007-03-01 H.C. Starck Gmbh Verfahren zur Herstellung hochreiner Zirkonium-, Hafnium-, Tantal- und Niobalkoxide
CN102040478B (zh) * 2010-12-22 2013-03-13 南京大学 四乙氧基铪的合成方法

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JPS63227593A (ja) * 1987-03-17 1988-09-21 Hakusui Kagaku Kogyo Kk 金属アルコキシド溶液の製造方法
JPH03245834A (ja) * 1990-02-22 1991-11-01 Toagosei Chem Ind Co Ltd ゾルの製造方法

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