JP2575116Y2 - 光学系の光学性能矯正装置 - Google Patents

光学系の光学性能矯正装置

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JP2575116Y2
JP2575116Y2 JP1992060137U JP6013792U JP2575116Y2 JP 2575116 Y2 JP2575116 Y2 JP 2575116Y2 JP 1992060137 U JP1992060137 U JP 1992060137U JP 6013792 U JP6013792 U JP 6013792U JP 2575116 Y2 JP2575116 Y2 JP 2575116Y2
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田中  均
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本考案は、複数のレンズ群からなる光学系
の光学性能を矯正する光学性能矯正装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、レンズシャッタ式
のコンパクトカメラ等に用いられる撮影レンズは、生産
能率アップによる生産台数の増加、および生産コスト削
減等を鑑み、組み立て工程において光学性能を高めるた
めに調芯(各レンズの光軸を互いに一致させる調整)等
の調整は行なわないのが一般的であった。このことは、
逆に言えば、レンズ枠およびレンズ等の光学部品の精度
を個々に管理しておけば、光学性能を十分に満足できる
光学系であることが必要であった。
【0003】しかしながら、近年のズームレンズを備え
たコンパクトカメラにおいては、ズーム比の増大および
カメラのコンパクト化に伴い、従来のように光学部品を
個々に管理するだけでは満足な光学性能が得られず、よ
って光学部品に対して従来に比べてより高い加工精度お
よび組立精度が要求されている。しかしながら、光学部
品を高い加工精度で製作および高い組立精度で組立てる
ことは、生産能率および生産コストの面では不利な条件
となっていた。
【0004】
【考案の目的】本考案は、従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、従来と同等の光学部品および組立精度で高い
光学性能を達成できる光学系の光学性能矯正装置を得る
ことを目的としている。
【0005】
【考案の概要】本考案は、複数のレンズ群からなる光学
系であって、像面の倒れを、少なくとも一つの特定レン
ズ群を倒すことによって矯正する光学系の光学性能矯正
装置において、上記特定レンズ群のレンズ支持環に固定
用フランジを設け、このレンズ支持環を固定すべき固定
用部材に、レンズ支持環のこの固定用フランジを固定す
る支持フランジを設け、この固定用フランジと支持フラ
ンジとの対向面に、レンズ群の光軸を中心とする円周方
向に略等角度間隔で、倒れ調整用ワッシャの挿入位置決
め部を設けたことを特徴としている。
【0006】
【実施例】以下図示実施例に基づいて本考案を説明す
る。図1は、本考案を適用したズームレンズ付コンパク
トカメラを示している。このカメラ10は、図中2点鎖
線で示されたカメラボディ11の前面に形成された開口
12から進退動する可動レンズ鏡筒(固定用部材)13
を備えている。この可動レンズ鏡筒13の前端部に、カ
バー14が設けられており、このカバー14の後方に
は、光軸Xに対して垂直方向に移動する、撮影開口を開
閉可能なレンズ保護バリア15が設けられている。
【0007】このレンズ保護バリア15の後方には、可
動レンズ鏡筒13の内面と一体に形成された支持フラン
ジ13aが形成されている。この支持フランジ13aに
は、第1レンズ群L1を支持するレンズ枠(レンズ支持
環)16に形成された固定用フランジ16aが、この第
1レンズ群L1を中央の開口13dに嵌合させた状態
で、その円周方向を複数の固定ねじ17により固定され
ている。
【0008】第1レンズ群L1の後方に位置する第2お
よび第3レンズ群L2、L3は、図示しない支持構造に
より間接的に可動レンズ鏡筒13に支持され、また図示
しないズーミング機構により各々独立して光軸Xに沿っ
て進退し、焦点距離を変化させる。
【0009】支持フランジ13aは、図2に示すよう
に、光軸Xを中心とする円周方向に略等角度間隔で、放
射状に8か所形成したワッシャ挿入溝部(挿入位置決め
部)13cを有している。このワッシャ挿入溝部13c
は、固定用フランジ16aと支持フランジ13aとの対
向面に、倒れ調整用ワッシャ20を挿入するとき使用す
るものである。支持フランジ13aはまた、光軸Xを中
心とする円周方向に略等角度間隔で4か所、その内面に
雌ねじを形成したねじ孔13bが設けられている。
【0010】以上の構成により、先ず、カバー14およ
びレンズ保護バリア15が組み付けられていない状態
で、第1ないし第3レンズ群L1〜L3に関し、最短焦
点距離、中間焦点距離および最長焦点距離の各々の像面
の倒れを測定する。この測定は、公知である像面位置測
定器により測定することができる。そして、この測定結
果を解析することにより、第1レンズ群L1を、光軸X
に関して何の方向に倒せば各焦点距離において最もバラ
ンス良く像面の倒れを矯正できるかを求める。
【0011】こうして求めた方向に対応する位置にある
ワッシャ挿入溝部13cに、第1レンズ群L1をその方
向に倒すべき量に相当する厚みを有するコ字形状の倒れ
調整用ワッシャ20を挿入する。この倒れ調整用ワッシ
ャ20は、予め、互いに厚みを異ならせて作成したもの
を複数個用意しておき、これらを必要に応じて選択すれ
ばよい。
【0012】前記挿入方法は、詳細には、先ず、固定用
フランジ16aを支持フランジ13aに対して固定して
いる固定ねじ17を、選択した倒れ調整用ワッシャ20
を支持フランジ13aと固定フランジ16aの間に挿入
できる程度に弛める。次に、倒れ調整用ワッシャ20
を、第1レンズ群L1を倒すべき方向に対応するワッシ
ャ挿入溝部13cに落し込み、そして支持フランジ13
aと固定フランジ16aの間にこの倒れ調整用ワッシャ
20を挿入する。さらにこの挿入後、固定ねじ17を締
め付ける。
【0013】なお図4は、第1レンズ群L1を、図中に
示すAの箇所で前方(図面の手前方向)に倒すべき場合
における倒れ調整用ワッシャ20の挿入位置を示してお
り、図5は、第1レンズ群L1を、図中に示すBの箇所
で前方(図面の手前方向)に倒すべき場合における倒れ
調整用ワッシャ20の挿入位置を示すものである。
【0014】また本実施例では、支持フランジ13aに
8か所ワッシャ挿入溝部13cを形成しているが、ワッ
シャ挿入溝部13cの数は本実施例での数に限定されな
い。同様に、ねじ孔13bに関しても本実施例の数に限
定されない。
【0015】
【考案の効果】以上の構成を有する本光学性能矯正装置
によれば、特定レンズ群のレンズ支持環に設けた固定用
フランジと、固定用部材に設けた支持フランジとの対向
面に、レンズ群の光軸を中心とする円周方向に略等角度
間隔で、倒れ調整用ワッシャの挿入位置決め部を設けた
から、極めて簡単な作業により光学系の光学性能を矯正
することができ、従来と同等の光学部品および組立精度
で高い光学性能を達成できる光学系の光学性能矯正装置
を得ることができる。これにより、生産能率を向上させ
ることができ、生産コストの低減化も期待することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る光学性能矯正装置を備えたカメラ
の要部を示す縦断面図である。
【図2】図1の支持フランジを撮影開口側から視た正面
図である。
【図3】図1の光学性能矯正装置の要部を示す縦断面図
である。
【図4、図5】第1レンズ群を倒すべき方向がそれぞれ
異なる場合のワッシャ挿入位置を示す、支持フランジの
正面図である。
【符号の説明】
10 カメラ 11 カメラボディ 12 開口 13 可動レンズ鏡筒(固定用部材) 13a 支持フランジ 13b ねじ孔 13c ワッシャ挿入溝部(挿入位置決め部) 13d 開口 14 カバー 15 レンズ保護バリア 16 レンズ枠(レンズ支持環) 16a 固定用フランジ 17 固定ねじ 20 倒れ調整用ワッシャ L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群 X 光軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群からなる光学系であっ
    て、像面の倒れを、少なくとも一つの特定レンズ群を倒
    すことによって矯正する光学系の光学性能矯正装置にお
    いて、 上記特定レンズ群のレンズ支持環に固定用フランジを設
    け、 このレンズ支持環を固定すべき固定用部材に、レンズ支
    持環のこの固定用フランジを固定する支持フランジを設
    け、 この固定用フランジと支持フランジとの対向面に、レン
    ズ群の光軸を中心とする円周方向に略等角度間隔で、倒
    れ調整用ワッシャの挿入位置決め部を設けたことを特徴
    とする光学系の光学性能矯正装置。
JP1992060137U 1992-08-26 1992-08-26 光学系の光学性能矯正装置 Expired - Fee Related JP2575116Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021051182A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社ニコン レンズ鏡筒及びレンズ鏡筒の調芯方法

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JP3401445B2 (ja) * 1998-12-25 2003-04-28 ペンタックス株式会社 レンズの保持構造
JP5381404B2 (ja) * 2009-06-30 2014-01-08 株式会社ニコン レンズ鏡筒

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