JP2574509Y2 - コンバインにおける穀稈搬送装置 - Google Patents
コンバインにおける穀稈搬送装置Info
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- JP2574509Y2 JP2574509Y2 JP1992047266U JP4726692U JP2574509Y2 JP 2574509 Y2 JP2574509 Y2 JP 2574509Y2 JP 1992047266 U JP1992047266 U JP 1992047266U JP 4726692 U JP4726692 U JP 4726692U JP 2574509 Y2 JP2574509 Y2 JP 2574509Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、穀稈を刈取って自脱型
脱穀機により脱穀処理する多条刈型コンバインにおける
穀稈搬送装置に関する。
脱穀機により脱穀処理する多条刈型コンバインにおける
穀稈搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行装置を備えた機台上に脱穀装
置を搭載し、該脱穀装置の前方に、穀稈引起体と、刈刃
と、株元掻込帯及び茎部掻込帯を有する複数の掻込経路
と、それらの掻込経路から掻き込まれた刈取穀稈を機体
の一側に向けて搬送しながら合流させる茎部合流搬送帯
及び株元合流搬送帯からなる合流搬送装置と、合流した
穀稈を脱穀装置に搬送供給する穀稈搬送装置とで構成し
た前処理装置を配設したコンバインにおいて、前記合流
搬送装置の茎部合流搬送帯を上下調節可能に構成した穀
稈搬送装置を既に提案した。
置を搭載し、該脱穀装置の前方に、穀稈引起体と、刈刃
と、株元掻込帯及び茎部掻込帯を有する複数の掻込経路
と、それらの掻込経路から掻き込まれた刈取穀稈を機体
の一側に向けて搬送しながら合流させる茎部合流搬送帯
及び株元合流搬送帯からなる合流搬送装置と、合流した
穀稈を脱穀装置に搬送供給する穀稈搬送装置とで構成し
た前処理装置を配設したコンバインにおいて、前記合流
搬送装置の茎部合流搬送帯を上下調節可能に構成した穀
稈搬送装置を既に提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記既知のコンバイン
の穀稈搬送装置は、合流搬送装置の茎部合流搬送帯を上
下調節することができるので、中途の合流部では稈量も
比較的少なくかつ同方向に搬送しながら順次合流させる
ので穀稈の流れが比較的円滑であるが、合流搬送経路の
終端では、稈量が多くかつ搬送方向を変換するにも拘ら
ず茎部掻込帯の高さが一定であったので、短稈では茎部
掻込帯のタインが穂部を叩いたり、しごいたりして脱粒
が多くなり、長稈では穂側が折れ曲がったり外側方へ張
り出したりして合流が不円滑になった。
の穀稈搬送装置は、合流搬送装置の茎部合流搬送帯を上
下調節することができるので、中途の合流部では稈量も
比較的少なくかつ同方向に搬送しながら順次合流させる
ので穀稈の流れが比較的円滑であるが、合流搬送経路の
終端では、稈量が多くかつ搬送方向を変換するにも拘ら
ず茎部掻込帯の高さが一定であったので、短稈では茎部
掻込帯のタインが穂部を叩いたり、しごいたりして脱粒
が多くなり、長稈では穂側が折れ曲がったり外側方へ張
り出したりして合流が不円滑になった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、走行装置を備
えた機台上に脱穀装置を搭載し、該脱穀装置の前方に、
穀稈引起体と、刈刃と、株元掻込帯及び茎部掻込帯を有
する複数の掻込経路と、それらの掻込経路から掻き込ま
れた刈取穀稈を機体の一側に向けて搬送しながら合流さ
せる上下2段の茎部合流搬送帯と株元合流搬送帯からな
る合流搬送装置と、合流した穀稈を脱穀装置に搬送供給
する穀稈搬送装置とで構成した前処理装置を配設したコ
ンバインにおいて、前記茎部合流搬送帯のうち上段の茎
部合流搬送帯を下段の茎部合流搬送体に対して上下調節
可能に支承し、且つ、合流搬送経路の終端に合流する掻
込経路の外側に配設した上下2段の茎部掻込帯のうち上
段の茎部掻込帯を下段の茎部掻込帯に対して上下調節可
能に支承することにより前述の課題を解決した。
えた機台上に脱穀装置を搭載し、該脱穀装置の前方に、
穀稈引起体と、刈刃と、株元掻込帯及び茎部掻込帯を有
する複数の掻込経路と、それらの掻込経路から掻き込ま
れた刈取穀稈を機体の一側に向けて搬送しながら合流さ
せる上下2段の茎部合流搬送帯と株元合流搬送帯からな
る合流搬送装置と、合流した穀稈を脱穀装置に搬送供給
する穀稈搬送装置とで構成した前処理装置を配設したコ
ンバインにおいて、前記茎部合流搬送帯のうち上段の茎
部合流搬送帯を下段の茎部合流搬送体に対して上下調節
可能に支承し、且つ、合流搬送経路の終端に合流する掻
込経路の外側に配設した上下2段の茎部掻込帯のうち上
段の茎部掻込帯を下段の茎部掻込帯に対して上下調節可
能に支承することにより前述の課題を解決した。
【0005】
【作用】穀稈引起体が引起した穀稈を複数の掻込経路に
沿う掻込輪及び株元掻込帯と茎部掻込帯とが後方へ掻込
む過程で、刈刃が刈取り、各掻込経路から掻き込まれた
刈取穀稈は順次茎部合流搬送帯及び株元合流搬送帯に掻
き込まれて順次合流し、合流した穀稈は穀稈搬送装置に
より脱穀装置に搬送供給されて脱穀処理される。そし
て、刈取穀稈が短稈である場合、上段の茎部合流搬送帯
と合流終端外側に位置する上段の茎部掻込帯をそれぞれ
低く調節すると、その部位で掻き込まれて合流する穀稈
の穂側茎部が上記茎部掻込帯により受け止められながら
穂部をしごくことなく合流させられる。また、長稈であ
る場合、上段の茎部合流搬送帯及び前記合流終端の上段
の茎部掻込帯をそれぞれ高くなるように調節すると、茎
部合流搬送体の終端で多くの穀稈が搬送方向変換される
時に穀稈の上部が振られても、上下2段の茎部掻込帯に
より確実に茎部の穂先側と中段寄りの2ヶ所を受け止め
られ、また、合流搬送方向最下手側の掻込経路から掻き
込まれて合流する穀稈も、長稈であるにも拘らず、上下
2段の茎部合流搬送帯により茎部の2ヶ所を受け止めら
れて合流されることとなり、穀稈の上部が外側へ折れ曲
がったり、ばらけたりすることがなく、稈長の如何に拘
らず脱粒、稈姿勢の乱れ、及び詰まりを防止しながら整
然と合流されて穀稈搬送装置に受継することができる。
沿う掻込輪及び株元掻込帯と茎部掻込帯とが後方へ掻込
む過程で、刈刃が刈取り、各掻込経路から掻き込まれた
刈取穀稈は順次茎部合流搬送帯及び株元合流搬送帯に掻
き込まれて順次合流し、合流した穀稈は穀稈搬送装置に
より脱穀装置に搬送供給されて脱穀処理される。そし
て、刈取穀稈が短稈である場合、上段の茎部合流搬送帯
と合流終端外側に位置する上段の茎部掻込帯をそれぞれ
低く調節すると、その部位で掻き込まれて合流する穀稈
の穂側茎部が上記茎部掻込帯により受け止められながら
穂部をしごくことなく合流させられる。また、長稈であ
る場合、上段の茎部合流搬送帯及び前記合流終端の上段
の茎部掻込帯をそれぞれ高くなるように調節すると、茎
部合流搬送体の終端で多くの穀稈が搬送方向変換される
時に穀稈の上部が振られても、上下2段の茎部掻込帯に
より確実に茎部の穂先側と中段寄りの2ヶ所を受け止め
られ、また、合流搬送方向最下手側の掻込経路から掻き
込まれて合流する穀稈も、長稈であるにも拘らず、上下
2段の茎部合流搬送帯により茎部の2ヶ所を受け止めら
れて合流されることとなり、穀稈の上部が外側へ折れ曲
がったり、ばらけたりすることがなく、稈長の如何に拘
らず脱粒、稈姿勢の乱れ、及び詰まりを防止しながら整
然と合流されて穀稈搬送装置に受継することができる。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図面について説明する
と、左右一対のクローラからなる走行装置1を有する機
台上の一側に自脱型の脱穀装置を搭載し、他側には操作
盤、運転席、穀粒タンク及びエンジンを配設し、前記脱
穀装置の前方には刈取装置2と穀稈搬送装置3とからな
る前処理装置を上下傾動可能に装着してある。
と、左右一対のクローラからなる走行装置1を有する機
台上の一側に自脱型の脱穀装置を搭載し、他側には操作
盤、運転席、穀粒タンク及びエンジンを配設し、前記脱
穀装置の前方には刈取装置2と穀稈搬送装置3とからな
る前処理装置を上下傾動可能に装着してある。
【0007】前記刈取装置2は前部に7個の分草体、6
個の穀稈引起体4・・(刈取条数に応じて適宜増減す
る)を併設した6条刈タイプのものであって、既刈地側
(進行方向右側)の間隔が広くなっており、刈刃3aの
上部には相互に噛合した3対の掻込輪5・・を軸支し
て、対をなす掻込輪5・・により3つの掻込経路を形成
し、これらの掻込輪5・・の軸5aの上端に取付けたV
プーリー6と斜め前方外側に向かうケース状のカバー6
aの前部に軸支したVプーリー6bには、可撓ラグ7a
・・付きの茎部掻込帯となる茎部掻込ベルト(茎部掻込
帯)7を張設してあり、両外側及び中間掻込経路の左側
の掻込輪5の軸に取付けたスプロケット8と後方のスプ
ロケットには穀稈の株元部を後方へ掻込む突起付きの株
元掻込チェーン(株元掻込帯)9を巻き掛けるが、既刈
地側の株元掻込チェーン9の後端は、軸Aに取付けたス
プロケット9aに巻き掛けられ、未刈地側の株元掻込チ
ェーン9の後端は軸Bに取付けたスプロケット9aに巻
き掛けられており、各掻込経路の株元掻込チェーン9の
搬送面と対向する側には掻込ガイド杆9bを対設してあ
り、茎部掻込ベルト7の搬送面にも比較的撓み易いガイ
ド杆を対設してある。10はスターホイール型の穂側掻
込輪である。
個の穀稈引起体4・・(刈取条数に応じて適宜増減す
る)を併設した6条刈タイプのものであって、既刈地側
(進行方向右側)の間隔が広くなっており、刈刃3aの
上部には相互に噛合した3対の掻込輪5・・を軸支し
て、対をなす掻込輪5・・により3つの掻込経路を形成
し、これらの掻込輪5・・の軸5aの上端に取付けたV
プーリー6と斜め前方外側に向かうケース状のカバー6
aの前部に軸支したVプーリー6bには、可撓ラグ7a
・・付きの茎部掻込帯となる茎部掻込ベルト(茎部掻込
帯)7を張設してあり、両外側及び中間掻込経路の左側
の掻込輪5の軸に取付けたスプロケット8と後方のスプ
ロケットには穀稈の株元部を後方へ掻込む突起付きの株
元掻込チェーン(株元掻込帯)9を巻き掛けるが、既刈
地側の株元掻込チェーン9の後端は、軸Aに取付けたス
プロケット9aに巻き掛けられ、未刈地側の株元掻込チ
ェーン9の後端は軸Bに取付けたスプロケット9aに巻
き掛けられており、各掻込経路の株元掻込チェーン9の
搬送面と対向する側には掻込ガイド杆9bを対設してあ
り、茎部掻込ベルト7の搬送面にも比較的撓み易いガイ
ド杆を対設してある。10はスターホイール型の穂側掻
込輪である。
【0008】また、前記各掻込経路の後部には、刈取幅
の一側から他側に亙る突起付きの株元合流搬送チェーン
(株元合流搬送帯)16及び起伏する長いタイン17が
装着された横方向の上下2段の茎部合流搬送チェーン
(茎部合流搬送帯)17a,17bと、掻込ケースに進
退可能に弾持されていて株元合流搬送チェーン16の搬
送面に対設した比較的強い2本の株元ガイド杆18,1
8a及び撓み易いガイド杆とにより形成される横搬送経
路を設けてあり、この横搬送経路の搬送終端から脱穀装
置の供給口及び挟扼レール21が対設されているフィー
ドチェーンの始端に亙る部位には、穂側搬送体22と株
元搬送体23とからなる前記穀稈搬送装置3を後部を中
心として上下傾動することにより扱深さ調節するように
軸支し、穂側搬送体22のチェーンには前部で起立突出
して後部で倒伏する多数のタイン22aを装着し、その
搬送面にはガイドレールを対設し、株元搬送体23の搬
送面には挟持レールを対設してあり、前記株元合流搬送
チェーン16の始端を巻き掛けたスプロケット16a
は、前記スプロケット9aに近接させた状態で前記軸A
に取付けてある。
の一側から他側に亙る突起付きの株元合流搬送チェーン
(株元合流搬送帯)16及び起伏する長いタイン17が
装着された横方向の上下2段の茎部合流搬送チェーン
(茎部合流搬送帯)17a,17bと、掻込ケースに進
退可能に弾持されていて株元合流搬送チェーン16の搬
送面に対設した比較的強い2本の株元ガイド杆18,1
8a及び撓み易いガイド杆とにより形成される横搬送経
路を設けてあり、この横搬送経路の搬送終端から脱穀装
置の供給口及び挟扼レール21が対設されているフィー
ドチェーンの始端に亙る部位には、穂側搬送体22と株
元搬送体23とからなる前記穀稈搬送装置3を後部を中
心として上下傾動することにより扱深さ調節するように
軸支し、穂側搬送体22のチェーンには前部で起立突出
して後部で倒伏する多数のタイン22aを装着し、その
搬送面にはガイドレールを対設し、株元搬送体23の搬
送面には挟持レールを対設してあり、前記株元合流搬送
チェーン16の始端を巻き掛けたスプロケット16a
は、前記スプロケット9aに近接させた状態で前記軸A
に取付けてある。
【0009】そして、既刈地側の前記株元掻込チェーン
9の後端を巻き掛けたスプロケット9aと株元合流搬送
チェーン16の始端を巻き掛けたスプロケット16aと
の間には、緩やかに湾曲していて後退角を有する多数の
突起を備えたスターホイール20を介装して前記軸Aに
取付けてあり、このスターホイール20は株元掻込チェ
ーン9及び株元合流搬送チェーン16の突起を含む回行
軌跡より大径になっており、上記スターホイール20の
掻込部には作用面がスターホイール20の突起の回転方
向前面と略直交する巻き付防止杆20aを併設してあ
り、株元掻込チェーン9上面に沿いながら掻込経路に進
出してからスターホイール20の上面を経て後方へ突出
したガイド板19を設けるので、スターホイール20の
突起及びガイド板19は、株元掻込チェーン9と株元ガ
イド杆18とにより挟持搬送された株元部を押し出すこ
とにより株元掻込チェーン9の突起から外すと共に搬送
経路内に押し出して株元合流搬送チェーン16に受け渡
し、それに続いて搬送経路から退出する時、穀稈がスタ
ーホイール20に引掛かっていると、前記巻き付防止杆
20aがそれを受け止めてるので、それを株元合流搬送
チェーン16が受け継いで搬送する。
9の後端を巻き掛けたスプロケット9aと株元合流搬送
チェーン16の始端を巻き掛けたスプロケット16aと
の間には、緩やかに湾曲していて後退角を有する多数の
突起を備えたスターホイール20を介装して前記軸Aに
取付けてあり、このスターホイール20は株元掻込チェ
ーン9及び株元合流搬送チェーン16の突起を含む回行
軌跡より大径になっており、上記スターホイール20の
掻込部には作用面がスターホイール20の突起の回転方
向前面と略直交する巻き付防止杆20aを併設してあ
り、株元掻込チェーン9上面に沿いながら掻込経路に進
出してからスターホイール20の上面を経て後方へ突出
したガイド板19を設けるので、スターホイール20の
突起及びガイド板19は、株元掻込チェーン9と株元ガ
イド杆18とにより挟持搬送された株元部を押し出すこ
とにより株元掻込チェーン9の突起から外すと共に搬送
経路内に押し出して株元合流搬送チェーン16に受け渡
し、それに続いて搬送経路から退出する時、穀稈がスタ
ーホイール20に引掛かっていると、前記巻き付防止杆
20aがそれを受け止めてるので、それを株元合流搬送
チェーン16が受け継いで搬送する。
【0010】前記未刈地側の掻込経路の後部外側から横
搬送経路の終端外側を経て株元合流搬送チェーン16及
び茎部合流搬送チェーン17a,17bの後方へ向かう
部分と対向する部位に亙って、上下2段の茎部掻込帯2
5,26を設けてあり、これらの茎部掻込帯25,26
のチェーンに枢着した複数のタイン27・・を前部で起
立突出させ、後部で倒伏するようにガイドレールにより
姿勢を制御する。
搬送経路の終端外側を経て株元合流搬送チェーン16及
び茎部合流搬送チェーン17a,17bの後方へ向かう
部分と対向する部位に亙って、上下2段の茎部掻込帯2
5,26を設けてあり、これらの茎部掻込帯25,26
のチェーンに枢着した複数のタイン27・・を前部で起
立突出させ、後部で倒伏するようにガイドレールにより
姿勢を制御する。
【0011】そして、上段の前記茎部合流搬送チェーン
17aのチェーンケース17a’は、左右一対の連結板
32,32を介して下段の茎部合流搬送チェーン17b
のチェーンケース17b’により支持されており、上記
連結板32は中間部を分割重合してボルト33,33に
より伸縮調節可能に螺着されており、下段のチェーンケ
ース17b’の右側端部から起立して上段の茎部合流搬
送チェーン17aに伝動する駆動軸35はスプロケット
を装着した筒軸36にスプライン嵌合しており、それら
の軸35,36は、下方のチェーンケース17b’に突
設した筒体38と上方のチェーンケース17a’の下面
に垂設されていて上記筒体38の外側に嵌合する筒体3
8aとにより覆われている。
17aのチェーンケース17a’は、左右一対の連結板
32,32を介して下段の茎部合流搬送チェーン17b
のチェーンケース17b’により支持されており、上記
連結板32は中間部を分割重合してボルト33,33に
より伸縮調節可能に螺着されており、下段のチェーンケ
ース17b’の右側端部から起立して上段の茎部合流搬
送チェーン17aに伝動する駆動軸35はスプロケット
を装着した筒軸36にスプライン嵌合しており、それら
の軸35,36は、下方のチェーンケース17b’に突
設した筒体38と上方のチェーンケース17a’の下面
に垂設されていて上記筒体38の外側に嵌合する筒体3
8aとにより覆われている。
【0012】また、未刈地側の掻込経路の外側に設けた
上段の前記茎部掻込帯25は、下段の茎部掻込帯26の
チェーンケース26aに立設した支持板37と、上段の
チェーンケース25aから垂下した支持板37aとを重
合してボルト39・・により上下調節可能に螺着するこ
とにより支持されており、下段の茎部掻込帯26の駆動
軸40を上方へ延出し、上段の茎部掻込帯25の入力ス
プロケットから垂下した筒軸41を上記駆動軸40にス
プライン嵌合することにより伸縮調節することができる
ように連結してあり、上段のチェーンケース25aの上
面に立設した連結板42を穀稈引起体4・・に伝動する
横軸44のケースから垂下した連結板43に重合すると
共にボルト50,50により連結することにより高さ調
節可能に支持されている。51は上段のチェーンケース
25a上に螺着して斜め内側へ起立させた穂側案内板で
ある。
上段の前記茎部掻込帯25は、下段の茎部掻込帯26の
チェーンケース26aに立設した支持板37と、上段の
チェーンケース25aから垂下した支持板37aとを重
合してボルト39・・により上下調節可能に螺着するこ
とにより支持されており、下段の茎部掻込帯26の駆動
軸40を上方へ延出し、上段の茎部掻込帯25の入力ス
プロケットから垂下した筒軸41を上記駆動軸40にス
プライン嵌合することにより伸縮調節することができる
ように連結してあり、上段のチェーンケース25aの上
面に立設した連結板42を穀稈引起体4・・に伝動する
横軸44のケースから垂下した連結板43に重合すると
共にボルト50,50により連結することにより高さ調
節可能に支持されている。51は上段のチェーンケース
25a上に螺着して斜め内側へ起立させた穂側案内板で
ある。
【0013】前述のコンバインにおいて、前記分草体に
より分草された後、穀稈引起体4・・により引き起され
た穀稈は、掻込輪5・・、茎部掻込ベルト7及び株元掻
込チェーン9により掻込まれると共に刈刃3aにより刈
取られ、更に後方の横搬送経路まで掻き込まれる。その
際、既刈地側の掻込経路から掻き込まれた穀稈の茎部は
茎部合流搬送チェーン17a,17bに受継され、株元
部は株元合流搬送チェーン16の始端に受継されるが、
その際、スターホイール20、ガイド板19及び巻き付
防止杆20aにより円滑に継送され、横搬送経路の中途
部では中間の掻込経路から掻き込まれた穀稈が合流し、
横搬送経路の終端では未刈地側の掻込経路から掻き込ま
れた穀稈が合流し、この最終合流部では、株元掻込チェ
ーン9の後部が株元合流搬送チェーン16の終端の後方
へ向かう部位と対向するように延出されており、上下の
茎部掻込帯25,26は合流部と対向する部位から茎部
合流搬送チェーン17a,17bの終端と対向する部位
を経て穂側搬送体22のタイン22aの前端回行軌跡と
平面視でラップする位置にまで亙っているので、合流し
た穀稈を穀稈搬送装置の前端に,乱れや洩れのない状態
でスムーズに継送することができる。
より分草された後、穀稈引起体4・・により引き起され
た穀稈は、掻込輪5・・、茎部掻込ベルト7及び株元掻
込チェーン9により掻込まれると共に刈刃3aにより刈
取られ、更に後方の横搬送経路まで掻き込まれる。その
際、既刈地側の掻込経路から掻き込まれた穀稈の茎部は
茎部合流搬送チェーン17a,17bに受継され、株元
部は株元合流搬送チェーン16の始端に受継されるが、
その際、スターホイール20、ガイド板19及び巻き付
防止杆20aにより円滑に継送され、横搬送経路の中途
部では中間の掻込経路から掻き込まれた穀稈が合流し、
横搬送経路の終端では未刈地側の掻込経路から掻き込ま
れた穀稈が合流し、この最終合流部では、株元掻込チェ
ーン9の後部が株元合流搬送チェーン16の終端の後方
へ向かう部位と対向するように延出されており、上下の
茎部掻込帯25,26は合流部と対向する部位から茎部
合流搬送チェーン17a,17bの終端と対向する部位
を経て穂側搬送体22のタイン22aの前端回行軌跡と
平面視でラップする位置にまで亙っているので、合流し
た穀稈を穀稈搬送装置の前端に,乱れや洩れのない状態
でスムーズに継送することができる。
【0014】而して、刈取る穀稈が長稈である場合、上
段の茎部合流搬送チェーン17aのチェーンケース17
a’を実線で示すように引き上げて連結板32,32の
中間部をボルト33・・により締着すると共に、未刈地
側外側に配設されている上段の茎部掻込帯25をも上方
へ引き揚げて支持板37,37aをボルト39,39に
より、また、連結板42,43の重合幅を広くしてボル
ト50,50により締着すると、上段の茎部合流搬送チ
ェーン17aと茎部掻込帯25のタインは掻き込まれる
穀稈の穂部寄りの茎部を係止すると共に、下段の茎部合
流搬送チェーン17bと茎部掻込帯26のタインは掻き
込まれる穀稈の中段寄りの茎部を係止して掻込むことと
なり、穀稈が長稈であって合流した結果稈量が多くなっ
ても、穂側が外側方へ張り出したり、折れ曲がってタイ
ンにより穂部がしごかれて脱粒したり、合流姿勢が乱れ
たりすることがなく、また、短稈である場合、前述とは
逆に上段の茎部合流搬送チェーン17a及び茎部掻込帯
25を下方へ移動調節し螺着すると、それらの搬送体の
タインが穂部を叩いて脱粒させることがない。
段の茎部合流搬送チェーン17aのチェーンケース17
a’を実線で示すように引き上げて連結板32,32の
中間部をボルト33・・により締着すると共に、未刈地
側外側に配設されている上段の茎部掻込帯25をも上方
へ引き揚げて支持板37,37aをボルト39,39に
より、また、連結板42,43の重合幅を広くしてボル
ト50,50により締着すると、上段の茎部合流搬送チ
ェーン17aと茎部掻込帯25のタインは掻き込まれる
穀稈の穂部寄りの茎部を係止すると共に、下段の茎部合
流搬送チェーン17bと茎部掻込帯26のタインは掻き
込まれる穀稈の中段寄りの茎部を係止して掻込むことと
なり、穀稈が長稈であって合流した結果稈量が多くなっ
ても、穂側が外側方へ張り出したり、折れ曲がってタイ
ンにより穂部がしごかれて脱粒したり、合流姿勢が乱れ
たりすることがなく、また、短稈である場合、前述とは
逆に上段の茎部合流搬送チェーン17a及び茎部掻込帯
25を下方へ移動調節し螺着すると、それらの搬送体の
タインが穂部を叩いて脱粒させることがない。
【0015】
【考案の効果】本考案は、前述のように構成したので、
各掻込経路から掻き込まれた刈取穀稈は、合流搬送経路
にて、株元合流搬送帯16と上下2段の茎部合流搬送帯
17a,17bとに受け継がれて順次合流し、その搬送
終端の合流部で穀稈搬送装置3に受継されて後方の脱穀
装置に搬送供給される。そして、穀稈が長稈である場
合、前記上段の茎部合流搬送帯17aを下段の茎部合流
搬送帯17bに対して上方へ移動調節すると共に、前記
上段の茎部掻込帯25を下段の茎部掻込帯26に対して
上方へ移動調節すると、最終合流部では稈量が多くかつ
搬送方向を変換されるが、上段の茎部合流搬送帯17a
と茎部掻込帯25とが穀稈の茎部の高い部位を内外から
受け止めると共に、下段の茎部合流搬送帯17bと茎部
掻込帯26とが茎部の中間部位を内外から受け止めて搬
送することとなり、それにより、穀稈の穂側が内外に倒
れ出して搬送姿勢が乱れたり、その状態で折れて垂れ下
がることにより穂部がしごかれて脱粒したりするのを確
実に防止することができる。また、短稈である場合、前
述とは逆に上段の茎部合流搬送帯17a及び茎部掻込帯
25を下方へ移動調節し螺着すると、それらの搬送体の
タインが穂部を叩いて脱粒させることがない。
各掻込経路から掻き込まれた刈取穀稈は、合流搬送経路
にて、株元合流搬送帯16と上下2段の茎部合流搬送帯
17a,17bとに受け継がれて順次合流し、その搬送
終端の合流部で穀稈搬送装置3に受継されて後方の脱穀
装置に搬送供給される。そして、穀稈が長稈である場
合、前記上段の茎部合流搬送帯17aを下段の茎部合流
搬送帯17bに対して上方へ移動調節すると共に、前記
上段の茎部掻込帯25を下段の茎部掻込帯26に対して
上方へ移動調節すると、最終合流部では稈量が多くかつ
搬送方向を変換されるが、上段の茎部合流搬送帯17a
と茎部掻込帯25とが穀稈の茎部の高い部位を内外から
受け止めると共に、下段の茎部合流搬送帯17bと茎部
掻込帯26とが茎部の中間部位を内外から受け止めて搬
送することとなり、それにより、穀稈の穂側が内外に倒
れ出して搬送姿勢が乱れたり、その状態で折れて垂れ下
がることにより穂部がしごかれて脱粒したりするのを確
実に防止することができる。また、短稈である場合、前
述とは逆に上段の茎部合流搬送帯17a及び茎部掻込帯
25を下方へ移動調節し螺着すると、それらの搬送体の
タインが穂部を叩いて脱粒させることがない。
【図1】コンバインの中間部の側面図である。
【図2】同上未刈地側の側面図である。
【図3】同上平面図である。
【図4】要部の断面図である。
【図5】穀稈掻込合流搬送部の平面図である。
【図6】同上断面図である。
【符号の説明】3a 刈刃 4 穀稈引起体 7 茎部掻込ベルト(茎部掻込帯) 9 株元掻込チェーン(株元掻込帯) 16 株元合流搬送チェーン(株元合流搬送帯) 17a,17b 茎部合流搬送帯 25,26 茎部掻込帯
Claims (1)
- 【請求項1】 走行装置を備えた機台上に脱穀装置を搭
載し、該脱穀装置の前方に、穀稈引起体4と、刈刃3a
と、株元掻込帯9及び茎部掻込帯7,25,26を有す
る複数の掻込経路と、それらの掻込経路から掻き込まれ
た刈取穀稈を機体の一側に向けて搬送しながら合流させ
る上下2段の茎部合流搬送帯17a,17bと株元合流
搬送帯16からなる合流搬送装置と、合流した穀稈を脱
穀装置に搬送供給する穀稈搬送装置3とで構成した前処
理装置を配設したコンバインにおいて、前記茎部合流搬
送帯17a,17bのうち上段の茎部合流搬送帯17a
を下段の茎部合流搬送体17bに対して上下調節可能に
支承し、且つ、合流搬送経路の終端に合流する掻込経路
の外側に配設した上下2段の茎部掻込帯25,26のう
ち上段の茎部掻込帯25を下段の茎部掻込帯26に対し
て上下調節可能に支承したことを特徴とするコンバイン
における穀稈搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992047266U JP2574509Y2 (ja) | 1992-06-14 | 1992-06-14 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992047266U JP2574509Y2 (ja) | 1992-06-14 | 1992-06-14 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634U JPH0634U (ja) | 1994-01-11 |
JP2574509Y2 true JP2574509Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=12770497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992047266U Expired - Lifetime JP2574509Y2 (ja) | 1992-06-14 | 1992-06-14 | コンバインにおける穀稈搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574509Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59109793U (ja) * | 1983-01-06 | 1984-07-24 | 黒沢 岩雄 | ジヤカードラツセル編機によるフクレ編物 |
JPH0633987U (ja) * | 1992-10-08 | 1994-05-06 | 双葉レース株式会社 | 凹凸模様のあるレース生地 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6018365B2 (ja) * | 1976-08-28 | 1985-05-10 | 三菱農機株式会社 | コンバインにおける刈取穀稈移送装置 |
JPS60185431U (ja) * | 1984-05-19 | 1985-12-09 | 井関農機株式会社 | コンバインにおける扱き深さ調節装置 |
-
1992
- 1992-06-14 JP JP1992047266U patent/JP2574509Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0634U (ja) | 1994-01-11 |
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