JP2574121Y2 - 壁材への部品固定具 - Google Patents

壁材への部品固定具

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JP2574121Y2
JP2574121Y2 JP1991107959U JP10795991U JP2574121Y2 JP 2574121 Y2 JP2574121 Y2 JP 2574121Y2 JP 1991107959 U JP1991107959 U JP 1991107959U JP 10795991 U JP10795991 U JP 10795991U JP 2574121 Y2 JP2574121 Y2 JP 2574121Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、壁材への部品固定具
に関し、特にねじや釘等の打ち込みの困難な薄い壁材や
石膏ボード等の脆弱な壁材への部品の固定に使用され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の部品固定具としては、壁
材の貫通孔を通して壁材の裏側に突出する軸部、この軸
部の一端部に形成され、壁材の貫通孔より一回り大きい
鍔部、前記軸部の軸方向に沿って形成された長孔を有す
るベースと、このベースの鍔部から軸部に通すスクリュ
ウと、前記軸部の長孔に沿ってスライド可能に取り付け
られ、且つ該軸部の軸方向に回転可能に取り付けられた
ナットとを備え、上記ナットには、ベースの鍔部から軸
部に通したスクリュウのネジ軸先端に押されてナットを
90度回転させる傾斜面を有するものが知られている
(例えば特公昭40-28963号公報等)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の部品固定具では、ナットがベースの軸部先端より突出
しているため、壁材の貫通孔に通す際にナットが不用意
に回転し易く、作業性が悪いばかりでなく、ナットによ
り壁材を傷付けるおそれがあるという第1の問題点があ
った。
【0004】又、従来の部品固定具は、2枚の壁材同士
を重合状態に接合するために使用されていたため、壁材
以外の部品の取付手段を備えておらず、使用分野が限定
されていたという第2の問題点があった。そこで、請求
項1記載の壁材への部品固定具は、上記した従来の技術
の有する第1の問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、壁材の貫通孔に通し易いばかで
なく、その際にナットが不用意に回転し難く、しかもナ
ットにより壁材を傷付けるおそれのない部品固定具を提
供しようとするものである。
【0005】これに加え、請求項2記載の部品固定具
は、上記した従来の技術の有する第2の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、部品の
取り付けの容易な部品固定具を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。なお、カッコ内の符号
は、実施例において用いた符号を示し、本考案の技術的
範囲を限定するものではない。
【0007】また、図面番号も、実施例において用いた
図番を示し、本考案の技術的範囲を限定するものでな
い。請求項1記載の壁材への部品固定具は、ナット(60)
の厚みが、ベース(40)の長孔(81)の深さ以下に設定され
ていることを特徴とする。これに加えて、次の2つの点
を特徴とする。
【0008】第1に、ベース(40)の鍔部(90)には、例え
ば図1に示すように、部品(例えば収納棚30)を下方よ
り受け止めるホルダー(70)を設けている。第2に、ホル
ダー(70)には、例えば図5に示すように、挿入孔(73)
と、支持部(72)とを備えている。上記挿入孔(73)は、例
えば図5に示すように、ベース(40)の長孔(81)に連通
し、スクリュウ(50)のネジ軸(符号無し)を通すもので
ある。
【0009】上記支持部(72)には、例えば図4,5に示
すように、上面(符号無し)と、左右一対の側面(符号
無し)とを有する。上記上面は、例えば図5に示すよう
に、挿入孔(73)の上方に位置し、部品(例えば収納棚3
0)を下方より受け止めるものである。前記左右一対の
各側面は、例えば図4〜6に示すように、上面の左右両
側から下方に向かって各々延び、挿入孔(73)の左右両側
に位置する開放側面を各々塞ぐものである。
【0010】請求項2記載の部品固定具は、上記した請
求項1記載の考案の特徴点に加え、 次の3つの点を特徴
とする。第1に、ベース(40)には、受溝(91)を設けてい
る。第2に、ホルダー(70)には、受溝(91)に挿入可能な
連結部(71)を設けている。第3に、受溝(91)と連結部(7
1)との間には、受溝(91)に対する連結部(71)の挿入方向
を規制する直線的な縁(71a,91a)を設けている。
【0011】
【作用】したがって、請求項1記載の壁材への部品固定
具によれば、ナット(60)の厚みが、ベース(40)の長孔(8
1)の深さ以下に設定されていることから、壁材(20)の貫
通孔(21)にベースの軸部(80)を通す際に、ナットが貫通
孔に接触したり、又、軸部の長孔内で不用意に回転して
しまうことがない。
【0012】これに加え、次のような2つの作用を奏す
る。第1に、例えば図5に示すように、ホルダー(70)の
支持部(72)の上面(符号無し)に部品(例えば収納棚3
0)を載せることで、部品(例えば収納棚30)を容易に
取り付けることができる。第2に、例えば図1,5に示
すように、支持部(72)の左右一対の側面(符号無し)に
より、スクリュウ(50)の頭部(符号無し)が横から見え
るのを防止することができる。
【0013】請求項2記載の部品固定具によれば、上記
した請求項1記載の考案の作用に加え、次のような2つ
の作用を奏する。第1に、ベース(40)の受溝(91)と、ホ
ルダー(70)の連結部(71)との間に、直線的な縁(71a,91
a)を設けることで、組立時に連結方向を規制することが
できる。第2に、直線的な縁(71a,91a)を設けること
で、連結後のベース(40)とホルダー(70)との共回りを防
止することができる。
【0014】
【実施例】図面は、本考案の第1実施例を示すものであ
り、図1は壁材への部品固定具の取り付け状態を示す要
部断面図、図2は収納棚の取り付け状態を示す縦断面
図、図3は収納棚の取り付け状態を示す横断面図、図4
は部品固定具の斜視図、図5は部品固定具の縦断面図、
図6は部品固定具の裏面図、図7は部品固定具の左側面
図、図8は部品固定具の右側面図、図9は部品固定具の
分解図、図10はベースの上半部を断面にした平面図、
図11はベースの左側面図、図12は図10のA部拡大
図、図13はナットの平面図、図14はホルダーの平面
図、図15は図14のB部拡大図を各々示す。
【0015】図中、10は、部品固定具を示すものであ
り、この部品固定具10は、図2,3に示すように、例え
ばトイレ等の相対向した壁材20,20に複数個固定され、
トイレットペーパー(図示せず)等を載せて置く部品と
しての収納棚30を取り付けるのに使用される。上記壁材
20は、例えば石膏ボードであって、図1に示すように、
部品固定具10の取り付け位置には貫通孔21がそれぞれ設
けられている。
【0016】上記部品固定具10は、大別すると、壁材20
の貫通孔21を通して壁材21の裏側に突出する軸部80、こ
の軸部80の一端部に形成され、壁材20の貫通孔21より一
回り大きい鍔部90、前記軸部80の軸方向に沿って形成さ
れた長孔81を有するベース40と、このベース40の鍔部90
から軸部80に通すスクリュウ50と、前記軸部80の長孔81
に沿ってスライド可能に取り付けられ、且つ該軸部80の
軸方向に回転可能に取り付けられたナット60と、ベース
40の鍔部90に取り付けられ、収納棚30を下方より受け止
めるホルダー70とから構成されている。
【0017】上記ベース40は、図9〜11に示すよう
に、軸部80と鍔部90とを一体に有し、適度な弾性と剛性
とを有する、例えばPOM等の熱可塑性樹脂で一体的に
成形される。上記軸部80は、図1に示すように、壁材20
の貫通孔21の内径より、一回り小さく、又、その全長
は、壁材20の厚みより長く設定されている。
【0018】上記軸部80についてさらに詳しく説明する
と、軸部80は、図10に示すように、前記鍔部90の後面
から左右に離れて平行に延びた左右一対の対向バー82,8
2と、両対向バー82,82の先端部を相互に連結する連結バ
ー83とから構成される。そして、左右の対向バー82と連
結バー83とで囲まれた内部には、上下面が開放された長
孔81が形成されている。
【0019】上記左右の対向バー82は、図8に示すよう
に、外周面が壁材20の貫通孔21の内径にほぼ等しく湾曲
した断面半円形に形成されている。そして、両対向バー
82の対向内面には、図11に示すように、断面凹状に凹
んだナット60のスライド溝84が形成されている。前記連
結バー83は、図8に示すように、対向バー82の下半部に
連接し、その上面にナット60の後端部が乗り上げるよう
にしている。そして、連結バー83の下端部には、図9〜
11に示すように、長孔81内にブロック状に突出した左
右一対の突部85,85が形成されている。
【0020】又、前記鍔部90は、図1,11に示すよう
に、壁材20の貫通孔21の内径より一回り大きい円形に形
成されている。そして、鍔部90の前面には、図9〜11
に示すように、皿状に凹んだ受溝91が形成されている。
そして、受溝91の内周は、図11に示すように、略円形
を成し、その下縁部には、直線な縁91aが形成させてい
る。
【0021】上記受溝91の内周面には、図10,12に
示すように、ホルダー70を固定するための、断面半円形
に凹んだ左右一対の係止凹部92,92が形成されている。
上記鍔部90の受溝91の底には、図9〜11に示すよう
に、その中央に前後に貫通するとともに、軸部80の長孔
81とほぼ同じ大きさの方形で、該長孔81内に連通した連
通孔93が形成されている。尚、軸部80の対向バー82のス
ライド溝84の端面が、図11に示すように、鍔部90の受
溝91の底に開放している。
【0022】前記スクリュウ50は、図9に示すように、
金属製のビスが使用され、頭部とネジ軸と有する。そし
て、頭部には、+溝を有する。又、ネジ軸の長さは、ベ
ース40の長孔81の全長より少し短く設定されている。前
記ナット60は、スクリュウ50と同様に金属製で、図9,
13に示すように、ベース40の長孔81にほぼはまり込む
大きさのブロック形に形成されている。より具体的に
は、ナット60の全長は、壁材20の貫通孔21の直径より長
く、又、左右の幅は、ベース40の長孔81の左右幅にほぼ
等しく設定され、さらに厚みは、ベース40の長孔81の上
下の深さにほぼ等しく設定されている。
【0023】ナット60の長さのほぼ中央には、図9,1
3に示すように、スクリュウ50のネジ軸がねじ込まれ
る、上下に貫通したネジ穴61が形成されている。そし
て、ネジ穴81の上縁部には、スクリュウ50のネジ軸先端
部が差し込み易いように、上方が開いたすり鉢形の受縁
62が形成されている。又、ナット60の左右両側面には、
図13に示すように、その長さのほぼ中央に、ベース40
の左右のスライド溝84にそれぞれはまり込む円柱形の左
右一対の突軸63,63が形成されている。したがって、ナ
ット60は、その両突軸63がベース40の左右のスライド溝
84にそれぞれはまり込むことで、図5に示すように、ベ
ース40の長孔81に沿ってスライドできるとともに、両突
軸63を中心として回転可能にベース40に保持される。
【0024】又、ナット60には、図9に示すように、そ
のベース40の鍔部90側の端部に、スクリュウ50のネジ軸
先端に押されてナットを90度回転させる、下方に向か
って湾曲しながら下り傾斜した傾斜面64が形成されてい
る。これに対し、ナット60の反対側の端部には、図5,
9に示すように、ベース40の連結バー83の上面に載る断
面L字形に突出した尾部65が形成されている。又、ナッ
ト60の下面には、図6に示すように、尾部65より少し手
前側に、ベース40の両突部85がそれぞれはまり込む、そ
の下面より凹状に凹んだ左右一対の窪部66,66が形成さ
れている。
【0025】前記ホルダー70は、図9,14に示すよう
に、ベース40の鍔部90に連結するための連結部71と、こ
の連結部71の前面から突出した収納棚30の支持部72とを
一体に有し、適度な剛性を有する、例えばPOM等の熱
可塑性樹脂で一体的に成形される。上記連結部71は、図
9,14に示すように、ベース40の鍔部90の受溝91には
まり込む大きさで、その外周が略円形に形成されるとと
もに、その下縁部には、図5,7に示すように、受溝91
の内周の直線な縁91aに適合した直線な縁71aが形成され
ている。
【0026】前記連結部71の中心には、図5,7に示す
ように、スクリュウ50の頭部より一回り小さく、スクリ
ュウ50のネジ軸が通る大きさの円形の挿入孔73が形成さ
れている。又、連結部71の後面には、図9,14に示す
ように、スクリュウ50のネジ軸が通る円筒形のガイド筒
74が一体に形成されている。このガイド筒74は、ベース
40の鍔部90の連通孔93を通して長孔81内に突出し、スク
リュウ50のネジ軸が長孔81内に直進するようにしてい
る。
【0027】又、連結部71の外周には、図14,15に
示すように、鍔部90の受溝91内の両係止凹部92にそれぞ
れはまり込む、断面半円形に突出した左右一対の係合凸
部75,75が形成されている。前記支持部72は、図9に示
すように、上面が平らな三角柱形を成している。そし
て、支持部72の上面には、その前後縁部に沿ってそれぞ
れ突縁76,77が形成されている。両突縁76,77は、図5に
示すように、支持部72の上面に収納棚30の一部を載せた
際に、そのずれや落下を防止するストッパーとして機能
する。
【0028】また、前記支持部72には、図4,5に示す
ように、上面(符号無し)と、左右一対の側面(符号無
し)とを有する。上記上面は、図5に示すように、挿入
孔73の上方に位置し、部品としての例えば収納棚30を下
方より受け止めるものである。前記左右一対の各側面
は、例えば図4〜6に示すように、上記上面の左右両側
から下方に向かって三角形状に各々延び、挿入孔73の左
右両側に位置する開放側面を各々塞ぐものである。
【0029】つぎに、上記各構成を有する部品固定具10
の組み立て手順について説明する。まず、ベース40に、
図5,6に示すように、ナット60を取り付ける。すなわ
ち、ナット60を、図5,6に示すように、ベース40の長
孔81内に位置させ、ナット60の両突軸63をベース40の両
スライド溝84にそれぞれはめ込めばよい。このとき、ベ
ース40の鍔部90の連通孔93を通してベース40の長孔81内
に、ナット60を差し込むと、簡便にナット60をはめ込む
ことができる。
【0030】ナット60の差し込み方向は、図9に示すよ
うに、ベース40の連結バー83が下側に位置するように
し、その連結バー83の上面に、ナット60の尾部65が載る
ように、その傾斜面64を手前に向けて挿入する。又、そ
の際に、ナット60の両突軸63を、ベース40の連通孔93に
開放した両スライド溝84の開放端に合わせて挿入する。
つぎに、ベース40に、図4〜8に示すように、ホルダー
70を取り付ける。
【0031】すなわち、ホルダー70の連結部71及びガイ
ド筒74を、図5,6に示すように、ベース40の鍔部90の
連通孔93に合わせて挿入する。このとき、図9に示すよ
うに、ホルダー70の連結部71の直線な縁71aとベース40
の鍔部90の受溝91の直線な縁91aとを相互に一致させ
る。ホルダー70の連結部71及びガイド筒74をベース40の
鍔部90の連通孔93に合わせて挿入すると、ホルダー70の
連結部71の両係合凸部75が、鍔部90の受溝91の内周面に
当接する。
【0032】その後、ホルダー70の連結部71をさらに強
く挿入すると、ホルダー70の連結部71の両係合凸部75に
押されて、ベース40の鍔部90の受溝91の内径を僅かに拡
開させながら受溝91内に進行する。そして、ホルダー70
の連結部71の両係合凸部75が、ベース40の鍔部90の受溝
91の各係止凹部92の位置まで達すると、両係合凸部75が
各係止凹部92にはまり込み、その際にベース40の鍔部90
が樹脂の復元力により、受溝91の内径が僅かに縮径する
ことで、両係合凸部75が各係止凹部92内にパチンとはま
り込む。
【0033】両係合凸部75が各係止凹部92にはまり込む
ことで、図5,6に示すように、ホルダー70の連結部71
がベース40の鍔部90の受溝91内に保持される。又、ホル
ダー70のガイド筒74が、ベース40の鍔部90の連通孔93を
通して、ベース40の長孔81中に突出する。つぎに、部品
固定具10の壁材20への取り付け手順を説明する。
【0034】まず、ナット60を、図5に点線で示したよ
うに、ベース40の長孔81中において、ホルダー70寄りの
手前側に位置させて置く。そして、ベース40の軸部80
を、図1に示すように、壁材20の貫通孔21に合わせて、
壁材20の表面から裏面に向かって挿入する。その後、ス
クリュウ50のネジ軸を、図1に示すように、ホルダー70
の挿入孔73からベース40の長孔81に向かって挿入する。
【0035】スクリュウ50のネジ軸を挿入すると、その
先端部がベース40の長孔81内に突出する。このとき、ナ
ット60の傾斜面64が、図5に示すように、スクリュウ50
のネジ軸の先端に押されてベース40の長孔81中を後退す
る。そして、後退したスクリュウ50は、図5に示すよう
に、その後面がベース40の連結バー83に突き当たった位
置で行き止まる。
【0036】さらに、スクリュウ50を深く押し込むと、
図5に示すように、ナット60の傾斜面64がスクリュウ50
のネジ軸先端に押されて、ナット60は、その両突軸63を
中心に、同図中において反時計回りに回転しながら直立
する。ナット60が回転すると、図1,5に示すように、
そのネジ穴61とスクリュウ50のネジ軸先端とが相互に一
致する。尚、このとき、スクリュウ50のネジ軸先端は、
ナット60のすり鉢形に開いた受縁62を通してネジ穴61内
に導入される。
【0037】そして、スクリュウ50のネジ軸先端とナッ
ト60のネジ穴61とが一致したならば、図1,5に示すよ
うに、+のドライバー(図示せず)を使用して、ナット
60の頭部をねじ込む。ナット60がねじ込まれると、図
1,5に示すように、そのネジ軸がナット60のネジ穴61
の奥に向かって相対的に進行し、その際にナット60が、
ベース40の長孔81に沿って、壁材20の裏面に向かって移
動する。
【0038】さらに、ナット60がねじ込まれると、図1
に示すように、壁材20の裏面に当接する。このため、ベ
ース40の鍔部90の裏面とナット60との間で、壁材20がそ
の表裏面よりはさみ付けられることで、部品固定具10が
壁材20に固定される。又、ナット60の全長が、壁材20の
貫通孔21の直径より長いことから、ナット60が壁材20の
貫通孔21より抜けることがない。
【0039】こうして、図2,3に示すように、収納棚
30の取り付け位置に沿って複数個の部品固定具10を固定
する。その後、各部品固定具10のホルダー70の上面に、
図1〜3に示すように、収納棚30の一部をそれぞれ載置
することで、収納棚30を壁材20に取り付ける。尚、図面
に示した実施例では、壁材20として石膏ボードを例に挙
げたが、壁材20の材質は石膏ボードに限らず、好ましく
は、例えば、ねじや釘を直接、使用することが困難な脆
弱な壁材や薄い壁材に特に有用である。
【0040】又、壁材20への取り付け部品としてトイレ
用の収納棚30を例に挙げたが、トイレ以外のキッチンや
玄関等の壁材にも取り付けることができるばかりでな
く、棚のほか、絵や写真、時計等の壁掛けとしても使用
することができる。さらに、ホルダー70の形状も、図面
に示した実施例のものに限定されず、例えば部品のロッ
ク手段を付加したり、或いはホルダー70と部品とを一体
型に形成してもよい。
【0041】又、ベース40に係止凹部92を、ホルダー70
に係合凸部75をそれぞれ形成したが、これとは逆に、ベ
ース40側に凸部を、ホルダー70側に該凸部がはまり込む
凹部をそれぞれ形成してもよい。一方、図16,17
は、本考案の他の実施例を示すものであり、図16はホ
ルダーの正面図、図17はホルダーの左側面図をそれぞ
れ示す。
【0042】本実施例は、ホルダー70に特徴があり、特
に収納棚30の落下防止用のロック片100を形成した点に
特徴を有する。すなわち、上記ロック片100は、図1
6,17に示すように、その基端部が薄肉のヒンジ部10
1を介して、ホルダー70の後縁部から上方に突出した後
方の突縁77に連接している。又、ロック片100の他端自
由端部には、ホルダー70の前縁部から上方に突出した前
方の突縁76に向かって、断面L字形に屈曲した先端屈曲
部102が形成されている。
【0043】そして、ロック片100の先端屈曲部102と前
方の突縁76との間には、図16に示すように、互いに噛
み合う、断面鋸歯形の爪部103,78がそれぞれ形成されて
いる。尚、本実施例の説明において、先に説明した第1
実施例と同一構成部分については、同一符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0044】そして、上記構成を有するホルダー70は、
その連結部71を、第1実施例のベース40に連結して部品
固定具10を組み立てる。したがって、本実施例によれ
ば、部品固定具10を壁材20に固定後、図16に示すよう
に、ホルダー70の凹状の支持部72の上面に、収納棚30の
一部をそれぞれ載置する。その後、ロック片100を、図
16に一点鎖線で示すように、ヒンジ部101より前方の
突縁76に向かって下方に折曲する。ロック片100を折曲
すると、その先端屈曲部102の爪部103が、前方の突縁76
の爪部78に噛み合うことで、ロック片100は折曲状態の
まま、前方の突縁76に固定される。
【0045】このため、ホルダー70の支持部72の上面に
載置された収納棚30の一部が、ロック片100の下面との
間に挟まれて外れなくなり、部品固定具10からの収納棚
30の落下が防止される。尚、本実施例では、ロック片10
0を断面L字形に形成したが、これに限定らず、例えば
断面J字形に形成してよい。又、ロック片100を、ホル
ダー70の後方の突縁77にヒンジ部101を介して連接させ
たが、逆にホルダー70の前方の突縁76に連接させてもよ
い。
【0046】
【考案の効果】本考案は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の壁材への部品固定具によれば、取付作業性がよ
く、しかも壁材を傷付けるおそれがないばかりでなく、
壁材の厚みの許容範囲が広く、且つ保持力の高い部品固
定具を提供することができる。
【0047】これに加えて、次のような2つの効果を奏
する。第1に、部品の取り付けの容易な部品固定具を提
供することができる。第2に、ホルダーの支持部の左右
一対の側面により、スクリュウの頭部が横から見えるの
を防止することができる。
【0048】これに加えて、請求項2記載の部品固定具
によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、
次のような2つの効果を奏する。第1に、直線的な縁を
設けることで、組立時に連結方向を規制することができ
る。第2に、直線的な縁を設けることで、連結後のベー
スとホルダーとの共回りを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁材への部品固定具の取り付け状態を示す要部
断面である。
【図2】収納棚の取り付け状態を示す縦断面図である。
【図3】収納棚の取り付け状態を示す横断面図である。
【図4】部品固定具の斜視図である。
【図5】部品固定具の縦断面図である。
【図6】部品固定具の裏面図である。
【図7】部品固定具の左側面図である。
【図8】部品固定具の右側面図である。
【図9】部品固定具の分解図である。
【図10】ベースの上半部を断面にした平面図である。
【図11】ベースの左側面図である。
【図12】図10のA部拡大図である。
【図13】ナットの平面図である。
【図14】ホルダーの平面図である。
【図15】図14のB部拡大図である。
【図16】ホルダーの他の実施例を示す正面図である。
【図17】ホルダーの左側面図である。
【符号の説明】
10 部品固定具 20 壁材 21 貫通孔 30 部品としての収納棚 40 ベース 50 スクリュウ 60 ナット 61 ネジ穴 62 受縁 63 突軸 64 傾斜面 65 尾部 66 窪部 70 ホルダー 71 連結部 71a 直線な縁 72 支持部 73 挿入孔 74 ガイド筒 75 係合凸部 76,77 突縁 78 爪部 80 軸部 81 長孔 82 対向バー 83 連結バー 84 スライド溝 85 突部 90 鍔部 91 受溝 91a 直線な縁 92 係止凹部 93 連通孔 100 ロック片 101 ヒンジ部 102 先端屈曲部 103 爪部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−191517(JP,U) 実開 昭61−198716(JP,U) 実開 昭51−139871(JP,U) 実開 昭48−84510(JP,U) 実開 昭52−125822(JP,U) 実開 昭57−3121(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 35/04 A47B 96/06

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁材の貫通孔を通して壁材の裏側に突出
    する軸部、この軸部の一端部に形成され、壁材の貫通孔
    より一回り大きい鍔部、前記軸部の軸方向に沿って形成
    された長孔を有するベースと、 このベースの鍔部から軸部に通すスクリュウと、 前記軸部の長孔に沿ってスライド可能に取り付けられ、
    且つ該軸部の軸方向に回転可能に取り付けられたナット
    とを備え、 上記ナットには、ベースの鍔部から軸部に通したスクリ
    ュウのネジ軸先端に押されてナットを90度回転させる
    傾斜面を有する壁材への部品固定具において、 上記ナットの厚みが、ベースの長孔の深さ以下に設定さ
    前記ベースの鍔部には、部品を下方より受け止める前記
    ホルダーを設け、 前記ホルダーには、 前記ベースの前記長孔に連通し、前記スクリュウのネジ
    軸を通す挿入孔と、 前記挿入孔の上方に位置し、前記部品を下方より受け止
    める上面、及び前記上面の左右両側から下方に向かって
    延び、前記挿入孔の左右両側に位置する開放側面を塞ぐ
    左右一対の側面を有する支持部とを備えている ことを特
    徴とする壁材への部品固定具。
  2. 【請求項2】 前記ベースには、受溝を設け、 前記ホルダーには、前記受溝に挿入可能な連結部を設
    け、 前記受溝と前記連結部との間には、前記受溝に対する前
    記連結部の挿入方向を規制する直線的な縁を設けている
    ことを特徴とする請求項1記載の壁材への部品固定具。
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