JP2573619Y2 - 光ファイバ用カッタ - Google Patents

光ファイバ用カッタ

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JP2573619Y2
JP2573619Y2 JP1992022320U JP2232092U JP2573619Y2 JP 2573619 Y2 JP2573619 Y2 JP 2573619Y2 JP 1992022320 U JP1992022320 U JP 1992022320U JP 2232092 U JP2232092 U JP 2232092U JP 2573619 Y2 JP2573619 Y2 JP 2573619Y2
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JP
Japan
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optical fiber
blade
cutter
cut
spring
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JP1992022320U
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和弘 大槻
徳一 鮎田
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DDK Ltd
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DDK Ltd
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、光通信分野における
光ファイバの端末処理に使用されるカッタに関するもの
で、特に、プラスチック製光ファイバの端末処理に使用
されるカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信分野において、光ファイバの接続
する手段として、これを大別すると光ファイバの端末同
志を溶融して接続する方法と、光ファイバの端末同志を
コネクタを用いて当接させ、接続する方法とがある。光
ファイバの端面を当接させて接続する方法においては、
その端面の状態が接続効率を大きく左右する。
【0003】図2は、光ファイバ特にプラスチック製の
光ファイバの接続端面を形成する際に使用される光ファ
イバのカッタを示したものである。従来の一般的なカッ
タは、図2のように、軸14により一端を回動自在に軸
結合した上フレーム12と下フレーム24とを有する
(上下は同図についていう)。上フレーム12,下フレ
ーム24には、回動により互いに当接する当接面13,
25が設けられる。16はバネで、上フレーム12,軸
14を開く方向に付勢する。
【0004】上フレーム12には、切断用の刃22が、
前記当接面13から刃先が突出するように設けられる。
下フレーム24には、刃22の入り込む溝26が設けら
れる。また下フレーム24には、ファイバの挿通孔30
が設けられる。これは、切断しようとする光ファイバ
を、溝26を貫いて刃先と直角に支えるためのものであ
る。
【0005】下フレーム24の挿通孔30上に光ファイ
バ31を通し、上フレーム12を閉じる(図2
(c))。刃22が光ファイバ31を切断する。31a
は光ファイバの切り屑を示す。
【0006】上フレーム22に取り付けられている刃2
2は、図3のように、その断面は、直線的に形成されて
いて、かつ、刃先角度θは15〜25度で鋭利に研磨されて
いる。特に同図(a)に示すものは、面の継目100が
エッジ状なので、切断時の抵抗が大きい。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の光ファイバ用カ
ッタの刃は、図3(a)(b)に示すような断面形状で
あるから、光ファイバを単に切断するという点では全く
申し分のないものである。しかしながら、光通信用の光
ファイバの接続端面の形成という点では、次のような解
決すべき課題がある。 (1)刃先角度θが小さく、鋭利な断面形状となってい
るので、刃先が欠けやすく、同一部分では光ファイバを
数回切断するだけで、刃こぼれを起して使用できなくな
り、刃の寿命が極めて短かかった。 (2)原因は解明しつくされてはいないが、切断された
光ファイバり切断面が層状模様となって、その光ファイ
バの切断端面を当接接続した場合の光学的特性、特に挿
入損失が想像以上に大きく、2〜4dBという値となり、そ
の低減が求められていた。 (3)また、切断された光ファイバの切断面状態が均一
にならず不安定で、ばらばらになり、その切断面を当接
接続した場合の光学的特性、特に挿入損失のばらつきの
巾が広く、その狭巾化が望まれていた。
【0008】この考案は、上記現状に鑑みてなされたも
のであって、切断に際し、光ファイバ切断面に安定した
光学的特性を与えるとともに、長寿命を維持できる刃を
備えた光ファイバ用カッタの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次に挙げる
手段を講することにより解決することができる。 (1)刃54の断面形状を蛤状とする(図1)。 (2)刃先の角度θを30〜50度とする。
【0010】
【作用】この考案の光ファイバ用カッタは、上記の手段
を講じたので、次に挙げる作用叉は機能を生ずる。 (1)刃の角度θが大きいので、刃こぼれが起きにく
い。 (2)刃の断面形状が蛤状であって、滑らかな曲線面に
なっているので、光ファイバ切断時に加わるせん断力が
滑らかに、かつ、連続的に変化する力となり、優れた鏡
面部分の比率が大きい断面が得られるとともに、均一性
のあるばらき巾の小さい断面が得られる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づき、この考案に係る光ファイ
バ用カッタを説明する。図1(a)は、この考案に係る
光ファイバ用カッタの一具体例である。上フレーム3
2,下フレーム56は軸14で軸結合され、バネ16で
開き方向に付勢される。33,57は当接面を示す。
【0012】(1)上フレーム32について: 上フレーム32は、たとえば断面がC形になっていて、
その内側に断面が同じくC形のガイドレール34がはめ
込んである。ガイドレール34はたとえばステンレス製
である。なおこの部分の構造は、上フレーム32とガイ
ドレール34とをプラスチックで一体に成形してもよ
い。ガイドレール34の上縁に、凹み部36が、複数個
設けられる。上フレーム32,ガイドレール34の底面
に細長い長溝38を設ける。
【0013】40はカッタガイドである。これは、ブロ
ック44に後記の刃54をとりつけるため、突出したピ
ン46が設けられているものである。また、ブロック4
4の底面にバネ52をとりつける。ブロック44に穴5
0を設け、それによってバネ52を保持する。バネ52
の上部は山形になっていて、その部分はブロック44の
上面よりも上方まで突き出ている。
【0014】54は刃で、上記のようにピン46を介し
てブロック42の側面にとりつけられる。刃54はその
断面が蛤状になっている。即ち、曲率の異なる複数の曲
面が連続して滑らかに変化する状態になっている。しか
も、刃54の先端角度θ(両側の各曲面の接平面が交叉
する角度)は、30〜50度の範囲内である。
【0015】先端角度θが30度より小さいときは、切断
端面の鏡面部分の割合が小さくするばかりでく、切断時
の刃こぼれしやすくなる。また、先端角度θが50度より
大きいときには、抵抗が大きく、光ファイバを切断に要
する力が大きくなって好ましくないだけでなく、切断端
面の状態も均一になりにくく、ばらつき巾が大きくなっ
て好ましくない。
【0016】刃54に使用される材料は、種々のものが
使用できる。例えば一般的には刃物用鋼材が使用される
が、セラミック材料も使用できる。刃54の表面は、出
来るだけ鏡面度の高い方がよい。刃54の表面鏡面度が
高くなればなる程それに比例して光ファイバの切断面の
表面状態も向上し、良好になる。
【0017】カッタガイド40は、刃54をとりつけた
状態で、上フレーム32のガイドレール34内にはめこ
まれる。バネ52の作用により、ブロック44はガタ付
かず、カッタガイド40全体が移動可能になる。また、
バネ52の上部が、凹み部36の一つにはまり込む。そ
して、たとえば親指などによりブロック44を押してカ
ッタガイド40を動かすと、バネ52は、隣りの凹み部
36にはまり、その位置にカッタガイド40は停止し、
かつ固定される(特に大きな力の作用する場合を除い
て)。上記のように、バネ52の上部はブロック44の
上に出ているから、バネ52がどの凹み部36に係合し
ているかは、目視により確認できる。刃54は当接面3
3の下まで突出する。
【0018】(2)下フレーム56について: 下フレーム56には、切断されるべき光ファイバが挿通
されているフェルール(図示せず)を保持するためのコ
ネクタガイド58が、はめ込まれる。このガイド58
は、たとえばステンレス製で、フェルールのサイズ、ま
たはコネクタの取付方式(バヨネット、ねじ式など)が
変わったとき、それに合ったものにとりかえられる。
【0019】コネクタガイド58の上面に、刃54を導
入するためのスリット62が設けられている。刃54
は、このスリット62内に入る。フェルールを入れるた
めの丸孔66が設けられている。丸孔66の深さは、フ
ェルールの本体部分の長さとほぼ等しくなっている。
【0020】先端からファイバが突出しているフェルー
ルを下フレーム56の丸孔66内に入れ、上フレーム3
2を下げると;刃54はスリット62に入り、フェルー
ルの先端から突出しているファイバをフェルールの先端
面において切断する。
【0021】所定の回数(用いる刃の種類により経験的
に設定することができる)切断したら、カッタガイド4
0を移動させ、バネ52を隣の凹み部36に係合させ
る。刃54は、凹み部36のワンピッチ分だけ移動す
る。したがって次回には、刃54の新しい刃先部分でフ
ァイバを切断することになる。
【0022】この考案に係る光ファイバ用カッタの寿命
及びこのカッタを使用した光ファイバの当接接続におけ
る性能を測定したところ、次の結果を得た。
【表1】
【0023】
【考案の効果】この考案に係る光ファイバ用カッタは、
以上詳述したとおりであるから、次に挙げるような、こ
の考案独特の顕緒な効果を奏するものである。 (1)刃先角度θが従来のものに較べ大きいので、刃欠
けが少なく、刃の寿命が延びる。 (2)刃の断面形状が蛤状であるので、光ファイバの切
断面の鏡面部分の比率が大きくなる。 (3)刃の断面形状が蛤状であり、かつ、その刃先角度
θが30〜50度の範囲に抑えることにより、切断端面
の状態が均一になり、散らつき巾が小さく(狭く)な
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例に係るもので、(a)は光フ
ァイバ用カッタの側面図、(b)はカッタの刃の拡大断
面図である。
【図2】従来の光ファイバ用カッタを示す説明図であ
る。
【図3】従来の光ファイバ用カッタの刃の断面図であ
る。
【符号の説明】
12 上フレーム 13 当接面 14 軸 16 ばね 22 刃 24 下フレーム 25 当接面 26 溝 30 挿通孔 32 上フレーム 33 当接面 34 ガイドレール 36 凹部 38 長溝 40 カッタガイド 44 ブロック 46 ピン 50 穴 52 ばね 54 刃 56 下フレーム 57 当接面 58 コネクタガイド 62 溝 66 丸孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を回動自在に軸結合した2つのフレ
    ームを有し、前記フレームの一方にはファイバ切断用の
    刃が設けられ、他方の前記フレームには切断しようとす
    る光ファイバを支える手段が設けられている光ファイバ
    用カッターにおいて、 前記刃の断面形状が蛤状であって、かつ刃先の角度θが
    30〜50度である、光ファイバ用カッタ。
JP1992022320U 1992-03-13 1992-03-13 光ファイバ用カッタ Expired - Lifetime JP2573619Y2 (ja)

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JPH0575703U JPH0575703U (ja) 1993-10-15
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WO2007015376A1 (ja) 2005-08-03 2007-02-08 Komatsu Ltd. モータグレーダ
KR101534563B1 (ko) * 2013-10-28 2015-07-10 한국원자력연구원 와이어 절단장치와, 와이어 절단방법 및 이를 이용한 치료용 아이오딘 시드 제조 방법
JP2017187560A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社オプトゲート 光ファイバ折断器

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