JPH0575703U - 光ファイバ用カッタ - Google Patents
光ファイバ用カッタInfo
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- JPH0575703U JPH0575703U JP2232092U JP2232092U JPH0575703U JP H0575703 U JPH0575703 U JP H0575703U JP 2232092 U JP2232092 U JP 2232092U JP 2232092 U JP2232092 U JP 2232092U JP H0575703 U JPH0575703 U JP H0575703U
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- Japan
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- blade
- optical fiber
- cutter
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- cutting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の光通信分野における光ファイバの端末
を切断するカッタでは、刃持ちが悪く、寿命が短かい。
かつ、切断された光ファイバの端面も当接接続の場合接
続損失が大きい。この課題を解決するものである。 【構成】 カッタの刃54の断面形状を蛤状にし、か
つ、刃先の角度θを30〜50度にする。 【効果】 カッタの刃の寿命は、百回以上の使用でも刃
こぼれがない。また、当接接続における損失も1/4以下
になり、かつ切断による個体のばらつき巾も小さくなっ
た。
を切断するカッタでは、刃持ちが悪く、寿命が短かい。
かつ、切断された光ファイバの端面も当接接続の場合接
続損失が大きい。この課題を解決するものである。 【構成】 カッタの刃54の断面形状を蛤状にし、か
つ、刃先の角度θを30〜50度にする。 【効果】 カッタの刃の寿命は、百回以上の使用でも刃
こぼれがない。また、当接接続における損失も1/4以下
になり、かつ切断による個体のばらつき巾も小さくなっ
た。
Description
【0001】
この考案は、光通信分野における光ファイバの端末処理に使用されるカッタに 関するもので、特に、プラスチック製光ファイバの端末処理に使用されるカッタ に関するものである。
【0002】
光通信分野において、光ファイバの接続する手段として、これを大別すると光 ファイバの端末同志を溶融して接続する方法と、光ファイバの端末同志をコネク タを用いて当接させ、接続する方法とがある。 光ファイバの端面を当接させて接続する方法においては、その端面の状態が接 続効率を大きく左右する。
【0003】 図2は、光ファイバ特にプラスチック製の光ファイバの接続端面を形成する際 に使用される光ファイバのカッタを示したものである。 従来の一般的なカッタは、図2のように、軸14により一端を回動自在に軸結 合した上フレーム12と下フレーム24とを有する(上下は同図についていう) 。上フレーム12,下フレーム24には、回動により互いに当接する当接面13 ,25が設けられる。 16はバネで、上フレーム12,軸14を開く方向に付勢する。
【0004】 上フレーム12には、切断用の刃22が、前記当接面13から刃先が突出する ように設けられる。 下フレーム24には、刃22の入り込む溝26が設けられる。 また下フレーム24には、ファイバの挿通孔30が設けられる。これは、切断 しようとする光ファイバを、溝26を貫いて刃先と直角に支えるためのものであ る。
【0005】 下フレーム24の挿通孔30上に光ファイバ31を通し、上フレーム12を閉 じる(図2(c))。刃22が光ファイバ31を切断する。31aは光ファイバ の切り屑を示す。
【0006】 上フレーム22に取り付けられている刃22は、図3のように、その断面は、 直線的に形成されていて、かつ、刃先角度θは15〜25度で鋭利に研磨されている 。 特に同図(a)に示すものは、面の継目100がエッジ状なので、切断時の抵 抗が大きい。
【0007】
従来の光ファイバ用カッタの刃は、図3(a)(b)に示すような断面形状で あるから、光ファイバを単に切断するという点では全く申し分のないものである 。 しかしながら、光通信用の光ファイバの接続端面の形成という点では、次のよ うな解決すべき課題がある。 (1)刃先角度θが小さく、鋭利な断面形状となっているので、刃先が欠けやす く、同一部分では光ファイバを数回切断するだけで、刃こぼれを起して使用でき なくなり、刃の寿命が極めて短かかった。 (2)原因は解明しつくされてはいないが、切断された光ファイバり切断面が層 状模様となって、その光ファイバの切断端面を当接接続した場合の光学的特性、 特に挿入損失が想像以上に大きく、2〜4dBという値となり、その低減が求められ ていた。 (3)また、切断された光ファイバの切断面状態が均一にならず不安定で、ばら ばらになり、その切断面を当接接続した場合の光学的特性、特に挿入損失のばら つきの巾が広く、その狭巾化が望まれていた。
【0008】 この考案は、上記現状に鑑みてなされたものであって、切断に際し、光ファイ バ切断面に安定した光学的特性を与えるとともに、長寿命を維持できる刃を備え た光ファイバ用カッタの提供を目的とする。
【0009】
上記目的は、次に挙げる手段を講することにより解決することができる。 (1)刃54の断面形状を蛤状とする(図1)。 (2)刃先の角度θを30〜50度とする。
【0010】
この考案の光ファイバ用カッタは、上記の手段を講じたので、次に挙げる作用 叉は機能を生ずる。 (1)刃の角度θが大きいので、刃こぼれが起きにくい。 (2)刃の断面形状が蛤状であって、滑らかな曲線面になっているので、光ファ イバ切断時に加わるせん断力が滑らかに、かつ、連続的に変化する力となり、優 れた鏡面部分の比率が大きい断面が得られるとともに、均一性のあるばらき巾の 小さい断面が得られる。
【0011】
以下図面に基づき、この考案に係る光ファイバ用カッタを説明する。 図1(a)は、この考案に係る光ファイバ用カッタの一具体例である。 上フレーム32,下フレーム56は軸14で軸結合され、バネ16で開き方向 に付勢される。33,57は当接面を示す。
【0012】 (1)上フレーム32について: 上フレーム32は、たとえば断面がC形になっていて、その内側に断面が同じ くC形のガイドレール34がはめ込んである。ガイドレール34はたとえばステ ンレス製である。 なおこの部分の構造は、上フレーム32とガイドレール34とをプラスチック で一体に成形してもよい。 ガイドレール34の上縁に、凹み部36が、複数個設けられる。 上フレーム32,ガイドレール34の底面に細長い長溝38を設ける。
【0013】 40はカッタガイドである。これは、ブロック44に後記の刃54をとりつけ るため、突出したピン46が設けられているものである。 また、ブロック44の底面にバネ52をとりつける。 ブロック44に穴50を設け、それによってバネ52を保持する。バネ52の 上部は山形になっていて、その部分はブロック44の上面よりも上方まで突き出 ている。
【0014】 54は刃で、上記のようにピン46を介してブロック42の側面にとりつけら れる。 刃54はその断面が蛤状になっている。即ち、曲率の異なる複数の曲面が連続 して滑らかに変化する状態になっている。 しかも、刃54の先端角度θ(両側の各曲面の接平面が交叉する角度)は、30 〜50度の範囲内である。
【0015】 先端角度θが30度より小さいときは、切断端面の鏡面部分の割合が小さくする ばかりでく、切断時の刃こぼれしやすくなる。 また、先端角度θが50度より大きいときには、抵抗が大きく、光ファイバを切断 に要する力が大きくなって好ましくないだけでなく、切断端面の状態も均一にな りにくく、ばらつき巾が大きくなって好ましくない。
【0016】 刃54に使用される材料は、種々のものが使用できる。例えば一般的には刃物 用鋼材が使用されるが、セラミック材料も使用できる。 刃54の表面は、出来るだけ鏡面度の高い方がよい。 刃54の表面鏡面度が高くなればなる程それに比例して光ファイバの切断面の 表面状態も向上し、良好になる。
【0017】 カッタガイド40は、刃54をとりつけた状態で、上フレーム32のガイドレ ール34内にはめこまれる。 バネ52の作用により、ブロック44はガタ付かず、カッタガイド40全体が 移動可能になる。 また、バネ52の上部が、凹み部36の一つにはまり込む。そして、たとえば 親指などによりブロック44を押してカッタガイド40を動かすと、バネ52は 、隣りの凹み部36にはまり、その位置にカッタガイド40は停止し、かつ固定 される(特に大きな力の作用する場合を除いて)。 上記のように、バネ52の上部はブロック44の上に出ているから、バネ52 がどの凹み部36に係合しているかは、目視により確認できる。 刃54は当接面33の下まで突出する。
【0018】 (2)下フレーム56について: 下フレーム56には、切断されるべき光ファイバが挿通されているフェルール (図示せず)を保持するためのコネクタガイド58が、はめ込まれる。 このガイド58は、たとえばステンレス製で、フェルールのサイズ、またはコネ クタの取付方式(バヨネット、ねじ式など)が変わったとき、それに合ったもの にとりかえられる。
【0019】 コネクタガイド58の上面に、刃54を導入するためのスリット62が設けら れている。刃54は、このスリット62内に入る。 フェルールを入れるための丸孔66が設けられている。 丸孔66の深さは、フェルールの本体部分の長さとほぼ等しくなっている。
【0020】 先端からファイバが突出しているフェルールを下フレーム56の丸孔66内に 入れ、上フレーム32を下げると;刃54はスリット62に入り、フェルールの 先端から突出しているファイバをフェルールの先端面において切断する。
【0021】 所定の回数(用いる刃の種類により経験的に設定することができる)切断した ら、カッタガイド40を移動させ、バネ52を隣の凹み部36に係合させる。刃 54は、凹み部36のワンピッチ分だけ移動する。したがって次回には、刃54 の新しい刃先部分でファイバを切断することになる。
【0022】 この考案に係る光ファイバ用カッタの寿命及びこのカッタを使用した光ファイ バの当接接続における性能を測定したところ、次の結果を得た。
【表1】
【0023】
この考案に係る光ファイバ用カッタは、以上詳述したとおりであるから、次に 挙げるような、この考案独特の顕緒な効果を奏するものである。 (1)刃先角度θが従来のものに較べ大きいので、刃欠けが少なく、刃の寿命が 延びる。 (2)刃の断面形状が蛤状であるので、光ファイバの切断面の鏡面部分の比率が 大きくなる。 (3)刃の断面形状が蛤状であり、かつ、その刃先角度θが30〜50度の範囲 に抑えることにより、切断端面の状態が均一になり、散らつき巾が小さく(狭く )なる。
【提出日】平成4年5月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【0022】 この考案に係る光ファイバ用カッタの寿命及びこのカッタを使用した光ファイ バの当接接続における性能を測定したところ、次の結果を得た。
【表1】
【図1】この考案の実施例に係るもので、(a)は光フ
ァイバ用カッタの側面図、(b)はカッタの刃の拡大断
面図である。
ァイバ用カッタの側面図、(b)はカッタの刃の拡大断
面図である。
【図2】従来の光ファイバ用カッタを示す説明図であ
る。
る。
【図3】従来の光ファイバ用カッタの刃の断面図であ
る。
る。
12 上フレーム 13 当接面 14 軸 16 ばね 22 刃 24 下フレーム 25 当接面 26 溝 30 挿通孔 32 上フレーム 33 当接面 34 ガイドレール 36 凹部 38 長溝 40 カッタガイド 44 ブロック 46 ピン 50 穴 52 ばね 54 刃 56 下フレーム 57 当接面 58 コネクタガイド 62 溝 66 丸孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月11日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (1)
- 【請求項1】 一端を回動自在に軸結合した2つのフレ
ームを有し、前記フレームの一方にはファイバ切断用の
刃が設けられ、他方の前記フレームには切断しようとす
る光ファイバを支える手段が設けられている光ファイバ
用カッターにおいて、 前記刃の断面形状が蛤状であって、かつ刃先の角度θが
30〜50度である、光ファイバ用カッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992022320U JP2573619Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 光ファイバ用カッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992022320U JP2573619Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 光ファイバ用カッタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575703U true JPH0575703U (ja) | 1993-10-15 |
JP2573619Y2 JP2573619Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=12079435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992022320U Expired - Lifetime JP2573619Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 光ファイバ用カッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573619Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7980319B2 (en) | 2005-08-03 | 2011-07-19 | Komatsu Ltd. | Motor grader |
KR101534563B1 (ko) * | 2013-10-28 | 2015-07-10 | 한국원자력연구원 | 와이어 절단장치와, 와이어 절단방법 및 이를 이용한 치료용 아이오딘 시드 제조 방법 |
JP2017187560A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 株式会社オプトゲート | 光ファイバ折断器 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP1992022320U patent/JP2573619Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7980319B2 (en) | 2005-08-03 | 2011-07-19 | Komatsu Ltd. | Motor grader |
KR101534563B1 (ko) * | 2013-10-28 | 2015-07-10 | 한국원자력연구원 | 와이어 절단장치와, 와이어 절단방법 및 이를 이용한 치료용 아이오딘 시드 제조 방법 |
JP2017187560A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 株式会社オプトゲート | 光ファイバ折断器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2573619Y2 (ja) | 1998-06-04 |
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