JP2573599Y2 - 魚釣用リールのスプール - Google Patents

魚釣用リールのスプール

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JP2573599Y2
JP2573599Y2 JP1993041158U JP4115893U JP2573599Y2 JP 2573599 Y2 JP2573599 Y2 JP 2573599Y2 JP 1993041158 U JP1993041158 U JP 1993041158U JP 4115893 U JP4115893 U JP 4115893U JP 2573599 Y2 JP2573599 Y2 JP 2573599Y2
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健夫 宮崎
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/015Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • A01K89/015Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、釣糸を巻き上げる魚
釣用リールのスプールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣糸の端をスプールの巻回胴部に
設けたピンや貫通孔に結び付けて、スプールに釣糸を巻
き始められるようにしたものは、例えば実開昭60−4
1164号公報や実開昭63−173067号公報でも
見られるように従来から知られている。しかしながら、
ピン打ち方式のものは、ピンより下に糸が引っ掛かり、
ピンより下の釣糸がその分ムダになってしまうと共に、
下穴明け、ピン打ちの加工に手間を要しコスト高とな
る。更にピンが外力等により変形してしまうこともあ
る。又、貫通孔方式のものは、スプール軸も一緒に穴明
け加工することになり、加工手間が掛かり、コスト高に
なると共に、貫通孔により、スプール軸、スプールの強
度が低下する等の問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、ピン打ち方式のものは、ピンより下の糸が無駄に
なると共に、ピン打ち作業が面倒であり、貫通孔方式の
ものは、穴明け加工に手間が掛かり、コスト高になると
共に、強度が低下することである。
【0004】本考案の目的は前記欠点に鑑み、ピン打ち
や貫通孔方式に代えて、凹部によって係止段部を作り、
この係止段部に釣糸の結び目部分を係止して、加工コス
トの低減と強度の維持と、釣糸巻回胴部の外周に巻回さ
れた釣糸の有効利用を計った魚釣用リールのスプールを
提供することである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本考案は、請求項1とし
て、スプールの釣糸巻回胴部の外周面上の軸線方向に長
くかつ断面側面が略L字形の凹部を形成して該凹部の釣
糸繰出し方向側に係止段部を設け、該係止段部に一巻き
された釣糸の結び目を係止して該釣糸の釣糸巻回胴部外
周を回動することを防止したことを要旨とし、請求項2
として、スプールの釣糸巻回胴部の外周面上の任意位置
に、断面側面が略L字形の凹剖を形成して該凹部の釣糸
繰出し方向側に係止段部を設けると共に、該係止段部の
釣糸繰出し方向に釣糸の入り込みを許容する釣糸許容凹
部を形成し、釣糸の巻き始めの結び目部分を前記釣糸許
容凹部を介して前記係止段部で係止したことを要旨とす
るものである。
【0006】
【作用】スプール1の釣糸巻回胴部1a外周に釣糸3の
巻き始めが係止される時は、釣糸3が一巻きされて環部
3aと結び目3bが形成される。この状態で環部3aが
引き締められて繰出し方向に釣糸3が引かれると、結び
目3b部分がスプール1の係止段部1eに当たり、環部
3aが釣糸巻回胴部1a外周を回動することが係止され
る。この係止後、スプール1が釣糸巻取方向に回転され
ると、釣糸巻回胴部1a外周に釣糸3が巻回される。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって本考案を説明す
ると、図1から図4は魚釣用両軸受型リールのスプール
に実施された第1実施例で、図1はスプールの平面図、
図2は釣糸巻回胴部と釣糸の拡大要部平面図、図3はス
プールの背面図、図4はスプールの釣糸巻回胴部断面側
面図である。
【0008】第1実施例の魚釣用リールのスプール1
は、釣糸巻回胴部1aと両側のフランジ部1b、1cで
形成されて中心にスプール軸2が固定されている。釣糸
巻回胴部1aの外周には釣糸3が一巻きされて環部3a
と結び目3bが形成されている。釣糸巻回胴部1aの外
周面には軸線方向に長くかつ断面側面から見てL字形の
凹部1dが形成されて、釣糸3の繰出し方向に対して凹
部1dの縦辺を係止段部1eとしている。凹部1dは軸
線方向に長い凹状としてもよい。
【0009】スプール1の釣糸巻回胴部1a外周に釣糸
3の巻き始めが係止される時は、釣糸3が一巻きされて
環部3aと結び目3bが形成される。結び目3bは係止
段部1eに図1、図2のように結び目3bの前側が下側
になって当たる方向に巻回されて結ばれることが好まし
い。釣糸3が釣糸巻回胴部1aの外周に一巻きされる時
は、図1、図2のように結び目3bから釣糸繰り出し方
向に一巻きされて環部3aとし、結び目3bの中を通っ
た釣糸は繰り出し方向に引き出される。この状態で環部
3aが釣糸巻回胴部1a外周方向に絞り込まれて引き締
められ、繰出し方向に釣糸3が引かれると、結び目3b
部分がスプール1の係止段部1eに当たり、環部3aが
釣糸巻回胴部1a外周を回動することが係止される。こ
の係止後、スプール1が釣糸巻取方向に回転されると、
釣糸巻回胴部1a外周に釣糸3が巻回される。
【0010】前記のようにスプール1の釣糸巻回胴部1
a外周面に凹部1dで係止段部1eを形成して釣糸3の
結び目3b部分が係止段部1eに係止されることで、巻
き始めを係止したから、ピン打ち作業や貫通孔の穿設が
必要なくなり、加工コストの低減が計れる。又、釣糸巻
回胴部1a外周に巻回された釣糸3は一巻きの環部3a
を除き全部が有効利用出来る。更に凹部1dは小さいの
で、スプールの強度を損ねることがない。
【0011】前記のように魚釣用リールのスプールが構
成されると、加工コストの低減が計れると共に、釣糸巻
回胴部1a外周に巻回された釣糸3は一巻きの環部3a
を除き全部が有効利用でき、凹部1dは小さいので、ス
プールの強度を損ねることがない。
【0012】図5から図8は魚釣用両軸受型リールのス
プールに実施された第2実施例で、図5はスプールの平
面図、図6は釣糸巻回胴部と釣糸の拡大要部平面図、図
7は釣糸巻回胴部の拡大要部背面図、図8は釣糸巻回胴
部の拡大断面側面図である。
【0013】第2実施例の魚釣用リールのスプール1は
第1実施例と同様に、釣糸巻回胴部1aと両側のフラン
ジ部1b、1cで形成されて中心にスプール軸2が固定
されている。釣糸巻回胴部1aの外周面上の任意位置に
断面側面から見てL字形の凹部1fが形成されて、釣糸
3の繰出し方向に対して凹部1fの縦辺を係止段部1g
としている。係止段部1gより釣糸3の繰出し方向に釣
糸3の入り込みを許容する釣糸許容凹部1hか凹部1f
と連続して形成されている。
【0014】スプール1の釣糸巻回胴部1a外周に釣糸
3の巻き始めが係止される時は、釣糸3に結び目3bが
形成される。この例の場合も、結び目3bは係止段部1
gに図5、図6のように結び目3bの前側が下側になっ
て当たる方向に巻回されて結ばれることが好ましい。結
び目3bより前側の釣糸3は釣糸許容凹部1hに挿入さ
れて結び目3bは凹部1fに入れられる。スプール1が
釣糸巻取方向に回転されると、結び目3b部分が係止段
部1gに係止されて釣糸巻回胴部1a外周に釣糸3が巻
回される。
【0015】前記のようにスプール1の釣糸巻回胴部1
a外周面に凹部1fで係止段部1gを形成し、凹部1f
と連続して釣糸3の入り込みを許容する釣糸許容凹部1
hが形成されると、釣糸3の結び目3b部分が係止段部
部1gに係止されると共に、繰出し方向の釣糸3が釣糸
許容凹部1hに入り込まされていると、釣糸3の結び目
3b部分が係止段部部1gに確実に係止される。係止段
部部1gで巻き始めを係止したから、ピン打ち作業や貫
通孔の穿設が必要なくなり、加工コストの低減が計れ
る。更に凹部1f及び釣糸許容凹部1hは小さいので、
スプールの強度を損ねることがない。
【0016】図9、図10は応用例で、図9はスプール
の平面図、図10は釣糸巻回胴部の拡大要部平面図であ
る。
【0017】図9、図10は第2実施例のスプール1に
第1実施例と同様に環部3aと結び目3bが形成された
釣糸3が用いられている。スプール1の釣糸巻回胴部1
a外周に釣糸3の巻き始めが係止される時は、釣糸3が
一巻きされて環部3aと結び目3bが形成される。この
状態で結び目3bより前側の釣糸3は釣糸許容凹部1h
に挿入されて結び目3bは凹部1fに入れられる。次に
環部3aが釣糸巻回胴部1a外周方向に絞り込まれて引
き締められ、繰出し方向に釣糸3が引かれると、結び目
3b部分がスプール1の係止段部1gに当たり、環部3
aが釣糸巻回胴部1a外周を回動することが係止され
る。この係止後、スプール1が釣糸巻取方向に回転され
ると、釣糸巻回胴部1a外周に釣糸3が巻回される。
【0018】前記説明では、結び目3b部分を直接係止
段部に当てたが、結び目3bの前側の釣糸に小さな金属
環や合成樹脂環を嵌めて環を介して結び目3bを係止段
部に当ててもよい。前記説明では、魚釣用リールのスプ
ール1を魚釣用両軸受型リールのスプールで述べたが、
魚釣用スピニングリール等他の形式の魚釣用リールのス
プールに実施してもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案は前述のように構成されたから、
簡単な構成で加工コストの低減が計れると共に、釣糸巻
回胴部外周に巻回された釣糸は有効利用でき、更に凹部
は小さいので、スプールの強度を損ねることがなく、釣
糸巻回胴部外周上に形成した釣糸繰出し方向側に設けた
係止段部により、釣糸の巻き始めの結び目部分を確実に
係止できる。 又、係止段部の釣糸繰出し方向に釣糸の入
り込みを可能とする釣糸許容凹部を形成することによ
り、より確実に釣糸の結び目を係止できると共に、釣糸
巻回胴部の外周に釣糸一巻きしないで結び目部分のみを
係止することも可能となり、スプールへの釣糸の結び付
け作業が簡単かつ迅速に行える、等実用上優れた効果を
奏する魚釣用リールのスプールを提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、スプールの平面図である。
【図2】同釣糸巻回胴部と釣糸の拡大要部平面図であ
る。
【図3】同スプールの背面図である。
【図4】同スプールの釣糸巻回胴部断面側面図である。
【図5】第2実施例で、スプールの平面図である。
【図6】同釣糸巻回胴部と釣糸の拡大要部平面図であ
る。
【図7】同釣糸巻回胴部の拡大要部背面図である。
【図8】同釣糸巻回胴部の拡大断面側面図である。
【図9】応用例で、スプールの平面図である。
【図10】同釣糸巻回胴部の拡大要部平面図である。
【符号の説明】
1 スプール 1a 釣糸巻回胴部 1d、1f 凹部 1e、1g 係止段部1h 釣糸許容凹部 3 釣糸 3b 結び目

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプールの釣糸巻回胴部の外周面上の軸
    線方向に長くかつ断面側面が略L字形の凹部を形成して
    該凹部の釣糸繰出し方向側に係止段部を設け、該係止段
    部に一巻きされた釣糸の結び目を係止して該釣糸の釣糸
    巻回胴部外周を回動することを防止したことを特徴とす
    る魚釣用リールのスプール。
  2. 【請求項2】 スプールの釣糸巻回胴部の外周面上の任
    意位置に、断面側面が略L字形の凹部を形成して該凹部
    の釣糸繰出し方向側に係止段部を設けると共に、該係止
    段部の釣糸繰出し方向に釣糸の入り込みを許容する釣糸
    許容凹部を形成し、釣糸の巻き始めの結び目部分を前記
    釣糸許容凹部を介して前記係止段部で係止したことを特
    徴とする魚釣用リール。
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